JP3654873B2 - 広域ループネットワーク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ループ状に構成された高速伝送可能な線路に各地域に設置されているノードが挿入されている広域ループネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークの構成は、用いられる線路の媒体によって各種の形態とされている。例えば、光ファイバを線路として用いるネットワークは次の3種類に分類することができる。
1.シングルスター型
シングルスター型の構成は、設備センタと各ユーザ間に1心、又は2心の光ファイバケーブルを1対1対応にてスター状に布設し、各ユーザ宅に光アクセスシステムを設置する形態であり、シンプルな構成となる。
2.アクティブダブルスター型
アクティブダブルスター型の構成は、設備センタとユーザ間に光/電気変換機能、多重分離機能を有する能動的な装置(アクティブ素子)を設置した形態であり、アクティブ素子からユーザ間の配線はメタリックケーブル、または同軸ケーブルとなる。光/電気変換機能(アクティブ素子)及び光ファイバの複数ユーザでの共有化が行えるため、ネットワークの構築が低コストにできるが、各ユーザ当りの帯域に制限が生じる。また、アクティブ装置を運用するための設置環境の整備や駆動用電源の確保及びバックアップ用バッテリーなどが必要となる。
3.パッシブダブルスター型
パッシブダブルスター型の構成は、前述したアクティブダブルスター型とほぼ同じ構成であるが、光/電気変換及び多重伝送を行うアクティブ素子の代わりに光スプリッタなどの光受動素子(パッシブ素子)を設け、光信号の分岐/合光を行うようにしている。設備センタからパッシブ素子間はユーザ信号を多重した光伝送路で構成され、パッシブ素子からユーザへはシングルスター型と同じく各ユーザごとに光ファイバを布設する。この構成は、設備センタ側の加入者対応部と光ファイバの共用化及びアクティブ素子を使用しないことにより経済的なネットワークの構築が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、移動電話網における現行のネットワーク構成の一例を図6に示す。
図6において、在圏する移動局の通信制御を行う基地局BS5は富山西電話局106に収容されており、基地局BS4は高岡電話局105に収容されている。この富山西電話局106および高岡電話局105は富山電話局104に接続されていると共に、富山電話局104には基地局BS3が収容されている。また、在圏する移動局の通信制御を行う基地局BS2は金沢東電話局103に収容されており、金沢東電話局103は富山電話局104と共に金沢電話局102に接続されている。この金沢電話局102には基地局BS1が収容されている。さらに、金沢電話局102は金沢センタ101に収容されており、金沢センタ101は富山中継所107に収容されている。
【0004】
なお、富山中継所107と金沢センタ101間、金沢センタ101と金沢電話局102間および電話局間の線路は光ファイバで構成されていると共に、電話局と基地局間の線路は光ファイバあるいはメタリック/同軸により構成されている。このようなネットワークにおいて、光ファイバからなる線路の伝送速度は高速とすることができるが、この高速伝送速度の線路を有効に活用していないという問題点があった。また、例えば、金沢電話局102と富山電話局104間の線路に障害が発生すると、基地局BS3、BS4,BS5との間の通信が不能になってしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、ネットワークを構成している高速伝送速度の線路を有効に活用してネットワークを構成している線路に障害が生じても通信が不能となることを防止することのできる広域ループネットワークを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の広域ループネットワークは、高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第1の線路をループ状に構成してなり、伝送単位とされる伝送路が多重されている多重化伝送路がさらに多重されている群多重化伝送路が伝送されると共に、前記ループ状に構成されている前記第1の線路に各地域毎に設置されているノードが挿入される広域ループネットワークであって、前記ノードは、リング部とセンタ部とを備えており、前記リング部は、隣接するノードにおけるリング部と前記第1の線路により接続されており、前記第1の線路を伝送されてきた前記群多重化伝送路から特定の多重化伝送路を抽出すると共に、当該特定の多重化伝送路を前記群多重化伝送路に多重して前記第1の線路に送出しており、前記センタ部は、隣接するノード間に基地局が設置されている場合には、該基地局毎に設けられているネットワーク装置を縦続して接続する高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第2の線路により構成される分岐ネットワークにより、隣接するノードのセンタ部と接続されており、前記リング部により抽出された前記分岐ネットワークに対応している前記多重化伝送路を前記分岐ネットワークに送出すると共に、前記分岐ネットワークから受けた当該多重化伝送路を前記特定の多重化伝送路として前記リング部に渡しており、前記分岐ネットワークにおけるネットワーク装置は、前記センタ部より前記分岐ネットワークに送出された前記多重化伝送路の内から、接続されている基地局に対応する伝送路を抽出して基地局に送出すると共に、該基地局から受けた当該伝送路を前記多重化伝送路に多重して前記第2の線路に送出しており、前記リング部には、前記第1の線路による右回りの経路と左回りの経路とのいずれかの経路を選択して前記群多重化伝送路を伝送するようにした第1の制御手段が備えられており、前記ネットワーク装置には、前記第2の線路による右回りの経路と左回りの経路とのいずれかの経路を選択して前記多重化伝送路を伝送するようにした第2の制御手段が備えられており、前記第1の線路および前記第2の線路に障害が発生した際には、前記ネットワーク装置に備えられている前記第2の制御手段が、障害の発生した前記第2の線路を迂回する経路で前記多重化伝送路を伝送できるように経路を選択すると共に、前記リング部に備えられている前記第1の制御手段が、障害の発生した前記第1の線路を迂回する経路で前記群多重化伝送路を伝送できるように経路を選択するようにしている。
【0008】
さらにまた、上記目的を達成するために、本発明の第2の広域ループネットワーク高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第1の線路をループ状に構成してなり、伝送単位とされる伝送路が多重されている多重化伝送路がさらに多重されている群多重化伝送路が伝送されると共に、前記ループ状に構成されている前記第1の線路に各地域毎に設置されているノードが挿入される広域ループネットワークであって、前記ノードは、リング部とセンタ部とを備えており、前記リング部は、隣接するノードにおけるリング部と前記第1の線路により接続されており、前記第1の線路を伝送されてきた前記群多重化伝送路から特定の多重化伝送路を抽出すると共に、当該特定の多重化伝送路を前記群多重化伝送路に多重して前記第1の線路に送出しており、前記センタ部は、隣接するノード間に基地局が設置されている場合には、該基地局毎に設けられているネットワーク装置を縦続して接続する高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第2の線路により構成される分岐ネットワークにより、隣接するノードのセンタ部と接続されており、前記リング部により抽出された前記分岐ネットワークに対応している前記多重化伝送路を前記分岐ネットワークに送出すると共に、前記分岐ネットワークから受けた当該多重化伝送路を前記特定の多重化伝送路として前記リング部に渡しており、前記リング部は、前記第1の線路により構成される右回りの経路と左回りの経路との両方の経路により、前記群多重化伝送路を伝送すると共に、前記両方の経路により伝送されてきた2つの群多重化伝送路において、前記多重化伝送路毎に良好な伝送状態の多重化伝送路を選択して出力する第1の選択手段を備え、前記分岐ネットワークにおけるネットワーク装置は、前記第2の線路の右回りの経路と左回りの経路により伝送されてきた2つの多重化伝送路において、前記伝送路毎に良好な伝送状態の伝送路を選択して出力する第2の選択手段を備え、前記センタ部より前記分岐ネットワークに送出された前記多重化伝送路の内から、接続されている基地局に対応する伝送路を抽出して基地局に送出すると共に、該基地局から受けた当該伝送路を前記多重化伝送路に多重して右回りの経路と左回りの経路との両方の経路により前記第2の線路に送出しており、前記第1の線路および前記第2の線路に障害が発生した際には、前記ネットワーク装置に備えられている前記第2の選択手段が、障害の影響を受けていない前記第2の線路で伝送されてきた前記多重化伝送路を選択すると共に、前記リング部に備えられている前記第1の制御手段が、障害の影響を受けていない前記第1の線路で伝送されてきた前記群多重化伝送路を選択するようにしている
【0009】
さらにまた、上記本発明の広域ループネットワークにおいて、前記右回りの経路と前記左回りの経路との経路長の差に基づく遅延時間を補正する遅延補正手段が、前記リング部に設けられていてもよい。
さらにまた、上記本発明の広域ループネットワークにおいて、前記第1の線路および前記第2の線路が同一の管路に収納されて敷設されていてもよい。
【0010】
このような本発明によれば、ループ状に構成されている高速伝送可能な第1の線路からなるネットワークを、伝送帯域に余裕のあるネットワークとしたので、ネットワーク上に右回りおよび/あるいは左回りの経路で多重化伝送路を伝送することが可能となる。このため、第1の線路に障害が発生した場合には、障害の発生した経路を迂回するように右回りあるいは左回りの経路に切り換えることにより、障害の発生した第1の線路を使用することなく群多重化伝送路を伝送できるようになる。また、第1の線路に挿入されているノードとノードとの間に設けられている分岐ネットワークを高速伝送可能な第2の線路で構成している。これにより、第2の線路に障害が発生した場合には、障害の発生した経路を迂回するように右回りあるいは左回りの経路に切り換えることにより、障害の発生した第2の線路を使用することなく多重化伝送路を伝送できるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかる広域ループネットワークの概略構成を図1に示す。
図1に示すように、余裕のある高速伝送速度で伝送可能な2芯の光ファイバ10からなる第1の線路をループ状に構成し、第1の線路内に各地域に設置されている中継所やセンタを挿入することにより本発明の広域ループネットワークが構成されている。図示する例では、広域ループネットワークには、金沢中継所2a、新潟中継所2b、東京中継所2c、名古屋中継所2d、大阪中継所2eが設けられており、広域のループネットワークが構成されている。そして、金沢中継所2aと新潟中継所2bとの間には、センタ1a、センタ1b、センタ1cが設けられており、新潟中継所2bと東京中継所2cとの間には、センタ1dが設けられている。さらに、東京中継所2cと名古屋中継所2dとの間には、センタ1e、センタ1f、センタ1gが設けられており、名古屋中継所2dと大阪中継所2eとの間には、センタ1h、センタ1iが設けられている。さらにまた、大阪中継所2eと金沢中継所2aとの間には、センタ1j、センタ1kが設けられている。
【0012】
これらの中継所2やセンタ1とされるノード間には、余裕のある高速伝送速度で伝送可能な2芯の光ファイバ11からなる第2の線路で構成される分岐ネットワーク3を設けることができる。この分岐ネットワーク3では、ノード間に設置されている基地局32を収容している。図示する例では、金沢中継所2aとセンタ1a間に分岐ネットワーク3aが設けられており、センタ1aとセンタ1b間に分岐ネットワーク3bが設けられている。さらに、センタ1dと東京中継所2c間に分岐ネットワーク3cが設けられており、センタ1eとセンタ1f間に分岐ネットワーク3dが設けられている。これらの分岐ネットワーク3の構成は後述するが、分岐ネットワーク3aに示すように光ファイバ11からなる第2の線路間に基地局32毎に設けられたネットワーク装置31が縦続されて挿入されている。この分岐ネットワーク3を、すべてのノード間に設けるようにしてもよい。なお、光ファイバ10および光ファイバ11は2芯とされて、左回りの経路と右回りの経路により伝送可能とされている。
【0013】
次に、本発明の実施の形態にかかる広域ループネットワークにおけるノードの構成と、ノード間に設けることのできる分岐ネットワーク3の構成を図2に示す。
図2においては、5つの基地局が第1ノードと第2ノードとの間に設置されている例が示されている。第1ノードおよび第2ノードは中継所2あるいはセンタ1により構成されており、第1ノードにはリング部21aとセンタ部22aとが少なくとも備えられており、第2ノードにはリング部21bとセンタ部22bとが少なくとも備えられている。第1ノードのリング部21aと第2ノードのリング部21bとの間は第1の線路を構成している2芯の光ファイバ10により接続されており、左回りの経路と右回りの経路により後述する群多重化伝送路を伝送可能とされている。
【0014】
また、第1ノードのセンタ部22aと第2ノードのセンタ部22bとの間には、分岐ネットワーク3が設けられている。この分岐ネットワーク3には基地局32a〜基地局32eの5つの基地局が収容されている。基地局32a〜基地局32eと分岐ネットワーク3を構成している第2の線路とされている2芯の光ファイバ11との間には、それぞれネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eが設けられている。すなわち、この光ファイバ11によりネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eが縦続接続されている。分岐ネットワーク3においては、2芯の光ファイバ11により左回りの経路と右回りの経路により後述する多重化伝送路を伝送可能とされている。ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eには、それぞれ基地局32a〜基地局32eが2芯の光ファイバ13により接続されている。
【0015】
ノードにおけるリング部21は、センタ部22を介して分岐ネットワーク3から受けた上り信号を群多重化伝送路に多重して広域ループネットワークに送出し、広域ループネットワークから受けた下り信号を、分岐ネットワーク3に必要な伝送速度の多重化伝送路としてセンタ部22を介して光ファイバ11からなる分岐ネットワーク3上に送り出している。分岐ネットワーク3におけるネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eは、それぞれ基地局32a〜基地局32eが必要とする基地局32a〜基地局32e宛の伝送路を抽出し、光ファイバ13を介して基地局32a〜基地局32eに送出している。基地局32a〜基地局32eは、ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eにより抽出された基地局32a〜基地局32e宛の下り信号を受けて、それぞれに在圏する移動局へ向けて送信している。
【0016】
また、基地局32a〜基地局32eからの上り信号は、光ファイバ13を介してネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eがそれぞれ受けている。ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31eでは、上り信号を多重化伝送路に多重して分岐ネットワーク3上へ送出している。この上り信号の多重化伝送路はノードにおけるセンタ部22が受けて、そのリング部21において群多重化伝送路に多重されて広域ループネットワークへ送出される。なお、センタ部22は交換機SWとの間において光ファイバ14を介して多重化伝送路の授受を行うことができるようにされている。交換機SWは、電話局の交換機とされており、センタ部22は交換機SWに必要な多重化伝送路を送出すると共に、交換機SWからの上り信号を受け取っている。
【0017】
なお、ここでいう伝送路とは伝送単位とされて、所定の帯域、例えば1.5Mbpsの伝送路とされている。また、伝送路を複数多重した多重化伝送路は、例えば155Mbpsあるいは600Mbpsの伝送速度とされており、多重化伝送路を複数多重した群多重化伝送路は2.4Gbpsあるいはその整数倍の伝送速度とされている。群多重化伝送路、多重化伝送路および伝送路の構造の一例を図5に示す。図5に示すように群多重化伝送路は、左回り用の多重化伝送路GL1,GL2,・・・,GLkと右回り用の多重化伝送路GR1,GR2,・・・,GRkにより構成されており、多重化伝送路は、左回り用の伝送路L1,L2,・・・と右回り用の伝送路R1,R2,・・・により構成されており、伝送路は、チャネルCH1,CH2,・・・,CHmにより構成されている。なお、光ファイバ10および光ファイバ11の伝送速度は、広域ループネットワーク上のすべてのノード、あるいは、分岐ネットワーク上のすべてのネットワーク装置31に、それぞれ左回りの伝送路および右回りの伝送路を割り当てることができる余裕のある伝送速度とされている。
【0018】
この伝送路は、ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎にあらかじめ異なる伝送番号の伝送路が割り当てられている。この場合、ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎に割り当てられている伝送路は、右回りの経路の伝送路と左回りの経路の伝送路とでは異なる伝送路番号の伝送路が割り当てられている。例えば、伝送路L1,L2,・・・のいずれかの伝送路が左回り用の伝送路としてネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎に割り当てられ、伝送路R1,R2,・・・のいずれかの伝送路が右回り用の伝送路としてネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎に割り当てられる。なお、ATMインタフェースの場合には、割り当てられる伝送路をVP(仮想パス)やVC(仮想チャネル)単位の伝送路とすることができる。また、多重化伝送路の伝送速度は、例えば155Mbpsあるいは600Mbpsとされる。
【0019】
さらに、広域ループネットワークにおけるノード間にはそれぞれ異なる多重化伝送路番号の多重化伝送路が割り当てられている。例えば、多重化伝送路GL1,GL2,・・・GLkのいずれかの多重化伝送路が左回り用の多重化伝送路として中継所2およびセンタ1とされる各ノードに割り当てられ、多重化伝送路GR1,GR2,・・・GRkのいずれかの多重化伝送路が右回り用の多重化伝送路として中継所2およびセンタ1とされる各ノードに割り当てられる。なお、この群多重化伝送路の伝送速度は、例えば2.4Gbps×2とされる。
【0020】
このような本発明にかかる広域ループネットワークにおける第1の伝送形態を、図1および図2を参照して説明する。
第1の伝送形態では、広域ループネットワークは右回りあるいは左回りのいずれかの経路により群多重化伝送路を伝送しており、分岐ネットワーク3も右回りあるいは左回りのいずれかの経路により多重化伝送路をセンタ部22に伝送している。例えば、広域ループネットワークおよび分岐ネットワーク3は右回りの経路により伝送しているものとする。この場合、中継所2およびセンタ1には図5に示す多重化伝送路GR1,GR2,・・・GRkのいずれかの多重化伝送路が割り当てられ、ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎に伝送路R1,R2,・・・のいずれかの伝送路が割り当てられる。
【0021】
この第1の伝送形態においては、広域ループネットワークにおいて光ファイバ10に障害が生じた場合は、障害点を境にしてリング部21において左回りあるいは右回りの経路に切り換えることにより、広域ループネットワークの通信経路を確保することができる。なお、光ファイバ10と光ファイバ11とは同一の管路に収納されて敷設されていることから、光ファイバ10に障害が発生した地点において光ファイバ11にも障害が発生する。そこで、分岐ネットワーク3においても障害点を境にしてネットワーク装置31において左回りあるいは右回りの経路に切り換えることにより、分岐ネットワーク3の通信経路を確保することができる。例えば、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ10に障害が発生した場合は、金沢中継所2aは右回りから左回りの経路に切り換えて群多重化伝送路を伝送し、センタ1aは右回りから左回りの経路に切り換えて群多重化伝送路を受け取るようにする。この場合、センタ1aは金沢中継所2aからの光信号が途絶えた際に障害が発生したと判断して自動的に右回りから左回りの経路に切り換えることができる。
【0022】
また、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ10に障害が発生した場合には同じ管路に収納されている光ファイバ11にも障害が発生する。この場合、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ11に障害が発生した地点が、図2におけるネットワーク装置31bとネットワーク装置31cとの間の光ファイバ11であったとすると、ネットワーク装置31bは右回りから左回りの経路に切り換えて多重化伝送路を伝送し、ネットワーク装置31cは右回りから左回りの経路に切り換えて多重化伝送路を受け取るようにする。この場合、ネットワーク装置31cはネットワーク装置31bからの光信号が途絶えた際に障害が発生したと判断して自動的に右回りから左回りの経路に切り換えることができる。このように、第1の伝送形態においては光ファイバ10および光ファイバ11の障害時においても、本発明の広域ループネットワークにおいては、通信経路を確保することができる。
【0023】
次に、本発明にかかる広域ループネットワークにおける第2の伝送形態を、図1および図2を参照して説明する。
第2の伝送形態では、広域ループネットワークは右回りおよび左回りの経路により群多重化伝送路を伝送しており、分岐ネットワーク3も右回りおよび左回りの経路により多重化伝送路をセンタ部22に伝送している。この場合、中継所2およびセンタ1には図5に示す多重化伝送路GL1,GL2,・・・GLkのいずれかの多重化伝送路、および、多重化伝送路GR1,GR2,・・・GRkのいずれかの多重化伝送路が割り当てられ、ネットワーク装置31a〜ネットワーク装置31e毎に伝送路L1,L2,・・・のいずれかの伝送路、および、伝送路R1,R2,・・・のいずれかの伝送路が割り当てられる。
【0024】
この第2の伝送形態においては、広域ループネットワークにおいて光ファイバ10に障害が生じた場合は、左回りと右回りの経路の内の群多重化伝送路が障害の影響を受けていない経路を選択することにより、広域ループネットワークの通信経路を確保することができる。また、分岐ネットワーク3においても左回りと右回りの経路の内の多重化伝送路が障害の影響を受けていない経路を選択することにより、分岐ネットワーク3の通信経路を確保することができる。例えば、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ10に障害が発生した場合は、金沢中継所2aは右回りの経路を選択することにより障害の影響がない経路からの群多重化伝送路を受け取ることができ、センタ1aは左回りの経路を選択することにより障害の影響がない経路からの群多重化伝送路を受け取ることができる。この場合、金沢中継所2a(センタ1a)は、センタ1a(金沢中継所2a)からの光信号が途絶えた際に障害が発生したと判断して自動的に障害の影響がない経路を選択することができる。
【0025】
また、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ10に障害が発生した場合には同じ管路に収納されている光ファイバ11にも障害が発生する。この場合、金沢中継所2aとセンタ1aとの間の光ファイバ11に障害が発生した地点が、図2におけるネットワーク装置31bとネットワーク装置31cとの間の光ファイバ11であったとすると、ネットワーク装置31bは右回りの経路を選択することにより障害の影響がない経路からの多重化伝送路を受け取ることができ、ネットワーク装置31cは左回りの経路を選択することにより障害の影響がない経路からの多重化伝送路を受け取ることができる。この際に、センタ部22aが分岐ネットワーク3に収容されている基地局32a〜32eからの上り信号を受け取るようにされている場合は、基地局32a、32bからの上り信号はネットワーク装置31a、31bを介して分岐ネットワーク3の左回りの経路でセンタ部22aが受け取り、基地局32c〜32eからの上り信号は、センタ部22bとリング部21bの第2ノード→右回りの広域ループネットワーク→第1ノードのリング部21aを介してセンタ部22aが受け取る。なお、ネットワーク装置31b(ネットワーク装置31c)はネットワーク装置31c(ネットワーク装置31b)からの光信号が途絶えた際に障害が発生したと判断して自動的に障害の影響を受けていない経路を選択することができる。このように、第2の伝送形態においては光ファイバ10および光ファイバ11の障害時においても、本発明の広域ループネットワークにおいては、通信経路を確保することができる。
【0026】
次に、本発明にかかる中継所2あるいはセンタ1とされるノードにおけるほぼ同様の構成とされているリング部21およびセンタ部22の詳細構成を図3に示す。
まず、リング部21の構成を以下に説明する。リング部21は、広域ループネットワークを構成している光ファイバ10に挿入されている。そこで、リング部21には一方の光ファイバ10に対する受光/発光を行う光受発光素子40aと、他方の光ファイバ10に対する受光/発光を行う光受発光素子40bが備えられている。さらに、センタ部22との間で多重化伝送路の授受を行うための光ファイバ12に対する受光/発光を行う光受発光素子40iを有している。光受発光素子40aは、一方の光ファイバ10から受けた、例えば右回り経路の群多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部40cに出力していると共に、第1選択部40cから受けた群多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば左回りの群多重化伝送路の光信号として一方の光ファイバ10に送出している。また、光受発光素子40bは、他方の光ファイバ10から受けた、例えば左回り経路の群多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部40dに出力していると共に、第1選択部40dから受けた群多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば右回りの群多重化伝送路の光信号として他方の光ファイバ10に送出している。
【0027】
第1選択部40c,40dにおいては、例えば2.4Gbps×2の高速の多重化伝送路に多重されている複数の多重化伝送路をそれぞれ抽出して、抽出した例えば、150Mbpsの複数の伝送路をそれぞれ遅延補正部40eに出力している。遅延補正部40eでは、左回りと右回りの経路長の差に基づく群多重化伝送路の遅延時間を補正して、左回りと右回りの経路で送られてきた群多重化伝送路のタイミングを揃えてスイッチ部40fに出力している。スイッチ部40fでは、遅延補正部40eから供給された群多重化伝送路の内の有効な多重化伝送路を選択して第2選択部40hに出力している。この場合の、有効な伝送路とは有意の信号が含まれている伝送路を意味している。
【0028】
第2選択部40hでは、当該ノードに割り当てられている特定の多重化伝送路を選択して光受発光素子40iに出力している。光受発光素子40iは、選択された多重化伝送路を光ファイバ12によりセンタ部22に送出している。また、制御部40gは広域ループネットワーク内のすべての機器の監視・制御を行うことが可能とされており、制御部40gは光ファイバ10における線路が断となった場合に、他のノードのセンタ部22とのループバック試験を順次行うことにより、線路が断とされた区間を検出することができる。そして、この検出結果に基づいてスイッチ部40fにおいて選択される多重化伝送路を制御することができる。
【0029】
そこで、上述した左回りあるいは右回りのいずれかの経路でのみ群多重化伝送路を広域ループネットワークに伝送する第1の伝送形態においては、制御部40gにおいて検出された断となった線路情報に基づいて、障害の影響を受けない左回りあるいは右回りの経路へ切り換えるようにスイッチ部40fを制御する。
また、第2の伝送形態とされている場合には、スイッチ部40fにおいて第1選択部40cにおいて抽出された右回り(左回り)の多重化伝送路と、第1選択部40dにおいて抽出された左回り(右回り)の同一の多重化伝送路との伝送状態の対比を行い、良好な伝送状態の多重化伝送路を選択している。このような選択処理を行うことにより、線路のいずれかの位置で断となった場合でも良好な伝送状態の多重化伝送路を選択することにより、スイッチ部40fにおいて障害の影響を受けない経路の多重化伝送路を選択することができる。
なお、後述するセンタ部22における遅延補正部により多重化伝送路の遅延時間を補正することができるため、リング部21における遅延補正部40eを省略するようにしてもよい。
【0030】
次に、センタ部22の構成を以下に説明する。センタ部22には、図1に示すセンタ1aのように2つの分岐ネットワーク3が収容可能とされている。そこで、センタ部22には一方の分岐ネットワーク3における光ファイバ11に対する受光/発光を行う光受発光素子40aと、他方の分岐ネットワーク3における光ファイバ11に対する受光/発光を行う光受発光素子40bが備えられている。さらに、リング部21との間で多重化伝送路の授受を行うための光ファイバ12に対する受光/発光を行う光受発光素子40iを有している。光受発光素子40aは、一方の分岐ネットワーク3の光ファイバ11から受けた、例えば右回り経路の多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部40cに出力していると共に、第1選択部40cから受けた多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば左回りの多重化伝送路の光信号として一方の分岐ネットワーク3の光ファイバ11に送出している。また、光受発光素子40bは、他方の分岐ネットワーク3の光ファイバ11から受けた、例えば左回り経路の多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部40dに出力していると共に、第1選択部40dから受けた多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば右回りの多重化伝送路の光信号として他方の分岐ネットワーク3の光ファイバ11に送出している。
【0031】
第1選択部40c,40dにおいては、例えば150Mbpsの高速の多重化伝送路に多重されている複数の伝送路をそれぞれ抽出して、抽出した例えば、1.5Mbpsの複数の伝送路をそれぞれ遅延補正部40eに出力している。遅延補正部40eでは、左回りと右回りの経路長の差に基づく伝送路の遅延時間を補正して、左回りと右回りの経路で送られてきた伝送路のタイミングを揃えてスイッチ部40fに出力している。スイッチ部40fでは、遅延補正部40eから供給された伝送路の内の有効な伝送路を選択して第2選択部40hに出力している。この場合の、有効な伝送路とは有意の信号が含まれている伝送路を意味している。第2選択部40hでは、スイッチ部40hから供給された伝送路を、当該ノードに割り当てられている多重化伝送路に多重して光受発光素子40iに出力している。光受発光素子40iは、選択された多重化伝送路を光ファイバ12によりリング部21に送出している。
【0032】
また、リング部21から送られてきた多重化伝送路は、光受発光素子40iにより電気信号に変換され第2選択部40hに出力される。この第2選択部40hを介して多重化伝送路はスイッチ部40fに送られ、スイッチ部40fにおいてその多重化伝送路番号に対応するいずれかの分岐ネットワーク3に送出されるように第1選択部40cあるいは第1選択部40dに選択的に出力される。ここで、第1選択部40cに多重化伝送路が送出された場合は、光受発光素子40aにより光信号に変換されて一方の分岐ネットワーク3を構成している光ファイバ11上に多重化伝送路が送出される。また、第1選択部40dに多重化伝送路が送出された場合は、光受発光素子40bにより光信号に変換されて他方の分岐ネットワーク3を構成している光ファイバ11上に多重化伝送路が送出される。
【0033】
なお、制御部40gは収容されている分岐ネットワーク3内のすべての機器の監視・制御を行うことが可能とされており、制御部40gは光ファイバ11による線路が断となった場合に、分岐ネットワーク3内のネットワーク装置31とのループバック試験を順次行うことにより、線路が断とされた区間を検出することができる。そして、この検出結果に基づいてスイッチ部40fにおいて選択される多重化伝送路を制御することができる。
【0034】
そこで、上述した左回りあるいは右回りのいずれかの経路でのみ多重化伝送路を分岐ネットワーク3に伝送する第1の伝送形態においては、制御部40gにおいて検出された断となった線路情報に基づいて、障害の影響を受けない左回りあるいは右回りの経路へ切り換えるようにスイッチ部40fを制御する。
また、第2の伝送形態とされている場合には、スイッチ部40fにおいて第1選択部40cにおいて抽出された左回り(右回り)の伝送路と、第1選択部40dにおいて抽出された右回り(左回り)の同一の伝送路との伝送状態の対比を行い、良好な伝送状態の伝送路を選択している。この場合に対比されるいずれかの伝送路は、広域ループネットワークをほぼ一周して伝送されていることになる。このような選択処理を行うことにより、線路のいずれかの位置で断となった場合でも良好な伝送状態の伝送路を選択することにより、スイッチ部40fにおいて障害の影響を受けない経路の伝送路を選択することができる。
なお、センタ部22においては光ファイバ14を介して交換機SWとの多重化伝送路の授受手段を有している。交換機SWは、電話局の交換機とされており、センタ部22は交換機SWに必要な多重化伝送路を送出すると共に、交換機SWからの上り信号を受け取っている。
【0035】
次に、本発明にかかるネットワーク装置31の詳細構成を図4に示す。
図4に示すネットワーク装置31は、分岐ネットワーク3を構成している光ファイバ11に挿入されている。そこで、ネットワーク装置31には一方の光ファイバ11に対する受光/発光を行う光受発光素子a−1と、他方の光ファイバ11に対する受光/発光を行う光受発光素子a−2が備えられている。さらに、基地局32との間で伝送路の授受を行うための光ファイバ13に対する受光/発光を行う光受発光素子a−3を有している。光受発光素子a−1は、一方の光ファイバ11から受けた、例えば右回り経路の多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部b−1に出力していると共に、第1選択部b−1から受けた多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば左回りの多重化伝送路の光信号として一方の光ファイバ11に送出している。また、光受発光素子a−2は、他方の光ファイバ11から受けた、例えば左回り経路の多重化伝送路の光信号を受光して電気信号に変換し、第1選択部b−2に出力していると共に、第1選択部b−2から受けた多重化伝送路の電気信号を光信号に変換し、例えば右回りの多重化伝送路の光信号として他方の光ファイバ11に送出している。
【0036】
第1選択部b−1,b−2において、例えば150Mbpsの高速の多重化伝送路に多重されている複数の伝送路の内の当該ネットワーク装置に割り当てられている伝送路が抽出されて、抽出した例えば、1.5MbpsあるいはVP/VC単位の伝送路がそれぞれスイッチ部cに出力されている。スイッチ部cでは、第1選択部b−1,b−2から供給された伝送路のいずれか有効な伝送路を選択して第2選択部dに出力している。この場合の、有効な伝送路とは、第1の伝送形態においては有意の下り信号が含まれている伝送路となり、第2の伝送形態においては右回りあるいは左回りの内の伝送状態の良好な経路からの伝送路とされる。第2選択部dでは、例えば、1.5MbpsあるいはVP/VC単位の伝送路を、基地局32との間のインタフェースに合わせるように多重して、必要な回線だけを光受発光素子a−3に出力している。光受発光素子a−3は、供給された伝送路を光信号に変換して光ファイバ13上に送出している。
【0037】
また、基地局32から送出された上りの光信号は、光受発光素子a−3により受光されて電気信号に変換され、第2選択部dに出力される。そして、上り信号は第2選択部dにおいて1.5MbpsあるいはVP/VC単位の伝送路に多重される。この伝送路はスイッチ部cに供給され、第1の伝送形態の場合は設定されている経路に応じて、第1選択部b−1あるいは第1選択部b−2に出力される。すなわち、右回りの経路が設定されている場合は第1選択部b−1に出力され、左回りの経路が設定されている場合は第1選択部b−2に出力される。伝送路が供給された第1選択部b−1あるいは第1選択部b−2においては、割り当てられている多重化伝送路番号の多重化伝送路に供給された伝送路を多重して出力する。第1選択部b−1あるいは第1選択部b−2から出力された多重化伝送路が供給された光受発光素子a−1あるいは光受発光素子a−2は多重化伝送路を光信号に変換して右回りあるいは左回りの経路の光ファイバ11に送出する。
【0038】
また、第2の伝送形態の場合はスイッチ部cから出力された伝送路が、第1選択部b−1および第1選択部b−2に共に出力される。そして、第1選択部b−1および第1選択部b−2において、左回りおよび右回り用に割り当てられている多重化伝送路番号の多重化伝送路に供給された伝送路が多重されて出力される。第1選択部b−1および第1選択部b−2から出力された多重化伝送路が供給された光受発光素子a−1および光受発光素子a−2は、多重化伝送路を光信号に変換して右回りあるいは左回りの経路の光ファイバ11にそれぞれ送出する。
【0039】
さらに、制御部eは光受発光素子a−1および光受発光素子a−2で受光された多重化伝送路の監視を行っており、第1の伝送形態においては制御部eは今まで受光されていた多重化伝送路が検出されなくなった際に、その光受発光素子a−1あるいは光受発光素子a−2が接続されている線路が断になったと検出している。そして、この検出結果に基づいてスイッチ部cの選択を逆になるように切り換えて、今まで右回り(左回り)ならば左回り(右回り)の経路を選択して多重化伝送路を伝送するようにされる。
【0040】
以上説明した本発明の広域ループネットワークにおいては、ループ状に構成された光ファイバ10には広域に設置されている任意の数のノードを挿入することができる。また、光ファイバ10の伝送速度は、2.4Gbpsあるいはその整数倍に限らず、広域ループネットワーク上のすべてのノードに左回りと右回りの多重化伝送路を割り当てることが可能な任意の伝送速度とすることができる。さらに、光ファイバ11の伝送速度は、155Mbps/600Mbpsに限らず、分岐ネットワーク3上のすべてのネットワーク装置に左回りと右回りの伝送路を割り当てることが可能な任意の伝送速度とすることができる。
また、本発明にかかる広域ループネットワークにおいては、センタ1とセンタ1との間、あるいはセンタ1と中継所2との間に新たな分岐ネットワーク31を構築することにより、容易にネットワークの増設を行うことができる。
なお、以上の説明では光ファイバ10、光ファイバ11および光ファイバ13は2芯として説明したが、1芯としてもよい。この場合、左回りの経路と右回りの経路との波長、および、上りと下りとの波長を変更するようにしてもよい。さらに、光ファイバ13に替えてメタル線路を使用するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、ループ状に構成されている高速伝送可能な第1の線路からなるネットワークを、伝送帯域に余裕のあるネットワークとしたので、ネットワーク上に右回りおよび/あるいは左回りの経路で多重化伝送路を伝送することが可能となる。このため、第1の線路に障害が発生した場合には、障害の発生した経路を迂回するように右回りあるいは左回りの経路に切り換えることにより、障害の発生した第1の線路を使用することなく群多重化伝送路を伝送できるようになる。また、第1の線路に挿入されているノードとノードとの間に設けられている分岐ネットワークを高速伝送可能な第2の線路で構成している。これにより、第2の線路に障害が発生した場合には、障害の発生した経路を迂回するように右回りあるいは左回りの経路に切り換えることにより、障害の発生した第2の線路を使用することなく多重化伝送路を伝送できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるネットワークの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるネットワークの具体的な構成を示す図である。
【図3】本発明にかかるネットワークの実施の形態にかかるリング部/センタ部の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかるネットワークの実施の形態にかかるネットワーク装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるネットワークにおける多重化伝送路の構成を示す図である。
【図6】従来のネットワークの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 センタ、1a センタ、1b センタ、1c センタ、1d センタ、1eセンタ、1f センタ、1g センタ、1h センタ、1i センタ、1j センタ、1k センタ、2 中継所、2a 金沢中継所、2b 新潟中継所、2c 東京中継所、2d 名古屋中継所、2e 大阪中継所、3 分岐ネットワーク、3a 分岐ネットワーク、3b 分岐ネットワーク、3c 分岐ネットワーク、3d 分岐ネットワーク、10 光ファイバ、11 光ファイバ、12 光ファイバ、13 光ファイバ、14 光ファイバ、21 リング部、21a リング部、21b リング部、22 センタ部、22a センタ部、22b センタ部、31 ネットワーク装置、31a〜31e ネットワーク装置、32 基地局、32a〜32e 基地局、40a 光受発光素子、40b 光受発光素子、40c 第1選択部、40d 第1選択部、40e 遅延補正部、40f スイッチ部、40g 制御部、40h スイッチ部、40i 光受発光素子、40h 第2選択部、101 金沢センタ、102 金沢電話局、103 金沢東電話局、104 富山電話局、105 高岡電話局、106 富山西電話局、107 富山中継所、BS1 基地局、BS2 基地局、BS3 基地局、BS4 基地局、BS5 基地局、a−1 光受発光素子、a−2 光受発光素子、a−3 光受発光素子、b−1 第1選択部、b−2 第1選択部、c スイッチ部、d 第2選択部、e 制御部、SW 交換機

Claims (4)

  1. 高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第1の線路をループ状に構成してなり、伝送単位とされる伝送路が多重されている多重化伝送路がさらに多重されている群多重化伝送路が伝送されると共に、前記ループ状に構成されている前記第1の線路に各地域毎に設置されているノードが挿入される広域ループネットワークであって、
    前記ノードは、リング部とセンタ部とを備えており、
    前記リング部は、隣接するノードにおけるリング部と前記第1の線路により接続されており、前記第1の線路を伝送されてきた前記群多重化伝送路から特定の多重化伝送路を抽出すると共に、当該特定の多重化伝送路を前記群多重化伝送路に多重して前記第1の線路に送出しており、
    前記センタ部は、隣接するノード間に基地局が設置されている場合には、該基地局毎に設けられているネットワーク装置を縦続して接続する高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第2の線路により構成される分岐ネットワークにより、隣接するノードのセンタ部と接続されており、前記リング部により抽出された前記分岐ネットワークに対応している前記多重化伝送路を前記分岐ネットワークに送出すると共に、前記分岐ネットワークから受けた当該多重化伝送路を前記特定の多重化伝送路として前記リング部に渡しており、
    前記分岐ネットワークにおけるネットワーク装置は、前記センタ部より前記分岐ネットワークに送出された前記多重化伝送路の内から、接続されている基地局に対応する伝送路を抽出して基地局に送出すると共に、該基地局から受けた当該伝送路を前記多重化伝送路に多重して前記第2の線路に送出しており、
    前記リング部には、前記第1の線路による右回りの経路と左回りの経路とのいずれかの経路を選択して前記群多重化伝送路を伝送するようにした第1の制御手段が備えられており、
    前記ネットワーク装置には、前記第2の線路による右回りの経路と左回りの経路とのいずれかの経路を選択して前記多重化伝送路を伝送するようにした第2の制御手段が備えられており、
    前記第1の線路および前記第2の線路に障害が発生した際には、前記ネットワーク装置に備えられている前記第2の制御手段が、障害の発生した前記第2の線路を迂回する経路で前記多重化伝送路を伝送できるように経路を選択すると共に、前記リング部に備えられている前記第1の制御手段が、障害の発生した前記第1の線路を迂回する経路で前記群多重化伝送路を伝送できるように経路を選択するようにしたことを特徴とする広域ループネットワーク。
  2. 高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第1の線路をループ状に構成してなり、伝送単位とされる伝送路が多重されている多重化伝送路がさらに多重されている群多重化伝送路が伝送されると共に、前記ループ状に構成されている前記第1の線路に各地域毎に設置されているノードが挿入される広域ループネットワークであって、
    前記ノードは、リング部とセンタ部とを備えており、
    前記リング部は、隣接するノードにおけるリング部と前記第1の線路により接続されており、前記第1の線路を伝送されてきた前記群多重化伝送路から特定の多重化伝送路を抽出すると共に、当該特定の多重化伝送路を前記群多重化伝送路に多重して前記第1の線路に送出しており、
    前記センタ部は、隣接するノード間に基地局が設置されている場合には、該基地局毎に設けられているネットワーク装置を縦続して接続する高速伝送可能な左回りの経路と右回りの経路を有する第2の線路により構成される分岐ネットワークにより、隣接するノードのセンタ部と接続されており、前記リング部により抽出された前記分岐ネットワークに対応している前記多重化伝送路を前記分岐ネットワークに送出すると共に、前記分岐ネットワークから受けた当該多重化伝送路を前記特定の多重化伝送路として前記リング部に渡し ており、
    前記リング部は、前記第1の線路により構成される右回りの経路と左回りの経路との両方の経路により、前記群多重化伝送路を伝送すると共に、前記両方の経路により伝送されてきた2つの群多重化伝送路において、前記多重化伝送路毎に良好な伝送状態の多重化伝送路を選択して出力する第1の選択手段を備え、
    前記分岐ネットワークにおけるネットワーク装置は、前記第2の線路の右回りの経路と左回りの経路により伝送されてきた2つの多重化伝送路において、前記伝送路毎に良好な伝送状態の伝送路を選択して出力する第2の選択手段を備え、前記センタ部より前記分岐ネットワークに送出された前記多重化伝送路の内から、接続されている基地局に対応する伝送路を抽出して基地局に送出すると共に、該基地局から受けた当該伝送路を前記多重化伝送路に多重して右回りの経路と左回りの経路との両方の経路により前記第2の線路に送出しており、
    前記第1の線路および前記第2の線路に障害が発生した際には、前記ネットワーク装置に備えられている前記第2の選択手段が、障害の影響を受けていない前記第2の線路で伝送されてきた前記多重化伝送路を選択すると共に、前記リング部に備えられている前記第1の制御手段が、障害の影響を受けていない前記第1の線路で伝送されてきた前記群多重化伝送路を選択するようにしたことを特徴とする広域ループネットワーク。
  3. 前記右回りの経路と前記左回りの経路との経路長の差に基づく遅延時間を補正する遅延補正手段が、前記リング部に設けられていることを特徴とする請求項1あるいは2記載の広域ループネットワーク。
  4. 前記第1の線路および前記第2の線路が同一の管路に収納されて敷設されていることを特徴とする請求項あるいは記載の広域ループネットワーク。
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