JPH10340727A - 電池電極の製造方法及び電池 - Google Patents
電池電極の製造方法及び電池Info
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- JPH10340727A JPH10340727A JP9146704A JP14670497A JPH10340727A JP H10340727 A JPH10340727 A JP H10340727A JP 9146704 A JP9146704 A JP 9146704A JP 14670497 A JP14670497 A JP 14670497A JP H10340727 A JPH10340727 A JP H10340727A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
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- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 多孔性の集電体に生産性よくペーストを塗布
でき、サイクル特性の向上、活物質の剥離、脱落の抑
制、電池容量の向上が可能な電池電極の製造方法が従来
存在しないこと。 【解決手段】 多孔性の集電体2の両面に活物質ペース
ト5を対向する2つのノズル3で同時に塗布する電池電
極の製造方法であって、ペースト5においてせん断速度
1(1/sec)のときの粘度η1が10(Pois
e)以上、せん断速度1000(1/sec)のときの
粘度η2が10(Poise)以下であることを特徴と
する。
でき、サイクル特性の向上、活物質の剥離、脱落の抑
制、電池容量の向上が可能な電池電極の製造方法が従来
存在しないこと。 【解決手段】 多孔性の集電体2の両面に活物質ペース
ト5を対向する2つのノズル3で同時に塗布する電池電
極の製造方法であって、ペースト5においてせん断速度
1(1/sec)のときの粘度η1が10(Pois
e)以上、せん断速度1000(1/sec)のときの
粘度η2が10(Poise)以下であることを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン2
次電池などの電池に使用される電極の製造方法と電池に
関するものである。
次電池などの電池に使用される電極の製造方法と電池に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン2次電池の電極の製造方
法としては、LiCoO2などのリチウム含有金属を含
む正極の活物質ペースト及び炭素材を含む負極活物質ペ
ースト(以下ペーストと略す)をノズルから吐出させ、
バックアップロールに巻回して走行する集電体の片面に
塗布、乾燥した後、さらに裏面にも同様の方法で塗布、
乾燥する方法(特開平7−65816号公報)、集電体
をバックアップロールに巻回して、所定のペースト溜と
ブレードによりペーストを集電体の片面に塗布、乾燥し
た後、同様の方法で裏面にも塗布する方法(特開平4−
242071号公報)などが提案されている。
法としては、LiCoO2などのリチウム含有金属を含
む正極の活物質ペースト及び炭素材を含む負極活物質ペ
ースト(以下ペーストと略す)をノズルから吐出させ、
バックアップロールに巻回して走行する集電体の片面に
塗布、乾燥した後、さらに裏面にも同様の方法で塗布、
乾燥する方法(特開平7−65816号公報)、集電体
をバックアップロールに巻回して、所定のペースト溜と
ブレードによりペーストを集電体の片面に塗布、乾燥し
た後、同様の方法で裏面にも塗布する方法(特開平4−
242071号公報)などが提案されている。
【0003】またリチウムイオン2次電池の集電体とし
ては正極用としてアルミ箔、負極用として銅箔を用いる
ことが一般に知られている。しかし巻回電極としたとき
の負極における外周側と内周側に対するリチウムのドー
プ・脱ドープが不均一となりサイクル特性が低下する問
題があるため、集電体として金属繊維シートを用いるも
の(特開平8−180878号公報)が提案されてい
る。また、電極は集電体の上に片側の厚みで100〜2
00μmの活物質層を両面に形成してあるため、巻回し
たときに集電体から活物質層が剥がれたり、欠け落ちた
りしやすく、その結果集電体と活物質層との接触面積が
少なくなるので導電率が低下するという問題がある。こ
れに対しては複数個の孔を有する集電体の表面に活物質
を設け、不活性気体中で焼結体とすることで集電体に活
物質を固定するもの(特開平8−250109号公報)
が提案されている。
ては正極用としてアルミ箔、負極用として銅箔を用いる
ことが一般に知られている。しかし巻回電極としたとき
の負極における外周側と内周側に対するリチウムのドー
プ・脱ドープが不均一となりサイクル特性が低下する問
題があるため、集電体として金属繊維シートを用いるも
の(特開平8−180878号公報)が提案されてい
る。また、電極は集電体の上に片側の厚みで100〜2
00μmの活物質層を両面に形成してあるため、巻回し
たときに集電体から活物質層が剥がれたり、欠け落ちた
りしやすく、その結果集電体と活物質層との接触面積が
少なくなるので導電率が低下するという問題がある。こ
れに対しては複数個の孔を有する集電体の表面に活物質
を設け、不活性気体中で焼結体とすることで集電体に活
物質を固定するもの(特開平8−250109号公報)
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リチウムのドープ・脱
ドープの均一化や集電体からの活物質の剥離、脱落の抑
制のためには上記した集電体を用いることが効果的であ
るが、いずれも集電体に何らかの孔が設けられいる。こ
のような多孔性の集電体に従来の電極の製造方法でペー
ストを塗布しようとすると、片面しか塗布できないこと
と、孔からペーストが漏れてバックアップロールを汚し
生産不可能となる等の致命的課題がある。
ドープの均一化や集電体からの活物質の剥離、脱落の抑
制のためには上記した集電体を用いることが効果的であ
るが、いずれも集電体に何らかの孔が設けられいる。こ
のような多孔性の集電体に従来の電極の製造方法でペー
ストを塗布しようとすると、片面しか塗布できないこと
と、孔からペーストが漏れてバックアップロールを汚し
生産不可能となる等の致命的課題がある。
【0005】また多孔性集電体の孔内部にペーストを充
填しようとしても、空気が残存して空洞が生じやすい。
このため、結局、集電体と活物質とが固定できずに活物
質の剥離、脱落が生じたり、空洞分で電池容量が低下し
たり、ペースト塗布後の乾燥時に空洞が膨張して極板の
平坦性が損なわれ、サイクル特性の劣化などの致命的課
題が生じる。
填しようとしても、空気が残存して空洞が生じやすい。
このため、結局、集電体と活物質とが固定できずに活物
質の剥離、脱落が生じたり、空洞分で電池容量が低下し
たり、ペースト塗布後の乾燥時に空洞が膨張して極板の
平坦性が損なわれ、サイクル特性の劣化などの致命的課
題が生じる。
【0006】これらの課題の解決策は、上記特開平8−
180878号、8−250109号公報には示されて
いない。
180878号、8−250109号公報には示されて
いない。
【0007】本発明は、多孔性の集電体に生産性よくペ
ーストを塗布でき、サイクル特性の向上、活物質の剥
離、脱落の抑制、電池容量の向上が可能な電池電極の製
造方法と電池を提供することを目的としている。
ーストを塗布でき、サイクル特性の向上、活物質の剥
離、脱落の抑制、電池容量の向上が可能な電池電極の製
造方法と電池を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多孔
性の集電体の両面に活物質ペーストを対向する2つのノ
ズルで同時に塗布する電池電極の製造方法であって、前
記ペーストにおいてせん断速度1(1/sec)のとき
の粘度η1が10(Poise)以上、せん断速度10
00(1/sec)のときの粘度η2が10(Pois
e)以下であることを特徴とする。
性の集電体の両面に活物質ペーストを対向する2つのノ
ズルで同時に塗布する電池電極の製造方法であって、前
記ペーストにおいてせん断速度1(1/sec)のとき
の粘度η1が10(Poise)以上、せん断速度10
00(1/sec)のときの粘度η2が10(Pois
e)以下であることを特徴とする。
【0009】請求項9の発明は、ひとつの開孔面積が
0.01〜50mm2の範囲であり、且つ開孔率が10
〜90%の範囲である多孔性の集電体に請求項1記載の
方法により、活物質層を塗布形成した極板を用いること
を特徴とする電池である。
0.01〜50mm2の範囲であり、且つ開孔率が10
〜90%の範囲である多孔性の集電体に請求項1記載の
方法により、活物質層を塗布形成した極板を用いること
を特徴とする電池である。
【0010】請求項11の発明は、不織布状の、エンボ
ス加工された、金網状の、又は、ラスメタル状の集電体
に、請求項1記載の方法により活物質層を塗布形成した
極板を備えたことを特徴とする電池である。
ス加工された、金網状の、又は、ラスメタル状の集電体
に、請求項1記載の方法により活物質層を塗布形成した
極板を備えたことを特徴とする電池である。
【0011】
【実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態を示す
図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1に、本発明にかかわる第1の実施
の形態の概略図を示す。多孔性の集電体2を左右一対の
ノズル3の先端間に形成したギャップ(gap)の略中
央に通過させる。多孔性集電体2については後述する。
ノズル3へはポンプ(図示無し)により所定の塗布厚み
となる量の活物質ペースト5(以下ペーストと略す)を
供給する。ペースト5は、まずマニホールド301内部
に供給され、ここでノズル3の塗布幅方向に圧力が均一
化されて、スリット302に流れ込み、先端から押し出
され集電体2に幅方向で、両面に同時に且つ均一に塗布
される。集電体2をギャップの略中央へ導くための集電
体位置規制具4をノズル3の上流側や、必要に応じて図
示していないが下流側へも設けても良い。位置規制具4
はロールやバーで構成される。このように集電体2の両
面に同時にペーストを塗布することで、従来の方法のよ
うにバックアップロールを汚したりという生産上の致命
的問題は解決できる。ペースト5を塗布し、活物質層1
を形成した後、乾燥、巻き取り工程に到り、極板とな
る。
図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1に、本発明にかかわる第1の実施
の形態の概略図を示す。多孔性の集電体2を左右一対の
ノズル3の先端間に形成したギャップ(gap)の略中
央に通過させる。多孔性集電体2については後述する。
ノズル3へはポンプ(図示無し)により所定の塗布厚み
となる量の活物質ペースト5(以下ペーストと略す)を
供給する。ペースト5は、まずマニホールド301内部
に供給され、ここでノズル3の塗布幅方向に圧力が均一
化されて、スリット302に流れ込み、先端から押し出
され集電体2に幅方向で、両面に同時に且つ均一に塗布
される。集電体2をギャップの略中央へ導くための集電
体位置規制具4をノズル3の上流側や、必要に応じて図
示していないが下流側へも設けても良い。位置規制具4
はロールやバーで構成される。このように集電体2の両
面に同時にペーストを塗布することで、従来の方法のよ
うにバックアップロールを汚したりという生産上の致命
的問題は解決できる。ペースト5を塗布し、活物質層1
を形成した後、乾燥、巻き取り工程に到り、極板とな
る。
【0012】本実施の形態における第1の特徴は、ペー
ストのレオロジー特性である。図2に示すように、通常
のペーストはせん断速度の増加とともに粘度が低下する
チキソトロピックな性質を有しており、しかもせん断速
度1(1/sec)のときの粘度が10(Poise)
以上で且つ、せん断速度1000(1/sec)のとき
の粘度が10(Poise)以下である。従って、本実
施の形態においては、前記粘度範囲内であれば、ニュー
トニアン流動を示すものも含まれる。ここでせん断速度
の測定器はレオメトリックス社のフリュードスペクトロ
メータ;RFS−2で、測定ヘッドをコーン・プレート
タイプとし、測定法はせん断速度を変更して、所定のせ
ん断速度における粘度の値を得たものである。
ストのレオロジー特性である。図2に示すように、通常
のペーストはせん断速度の増加とともに粘度が低下する
チキソトロピックな性質を有しており、しかもせん断速
度1(1/sec)のときの粘度が10(Poise)
以上で且つ、せん断速度1000(1/sec)のとき
の粘度が10(Poise)以下である。従って、本実
施の形態においては、前記粘度範囲内であれば、ニュー
トニアン流動を示すものも含まれる。ここでせん断速度
の測定器はレオメトリックス社のフリュードスペクトロ
メータ;RFS−2で、測定ヘッドをコーン・プレート
タイプとし、測定法はせん断速度を変更して、所定のせ
ん断速度における粘度の値を得たものである。
【0013】ノズル3の先端部と集電体2との間で形成
される液溜まり6では、ペースト6に対してせん断が付
与される。このときのせん断速度はギャップの寸法Xと
集電体2の走行速度Vで決まり、一方のノズル3の先端
部におけるせん断速度は2・V/Xで得られる。通常の
生産においてはこの先端部でのせん断速度は、約100
0(1/sec)である。本発明者らはこのノズル3の
先端部におけるせん断速度でのペースト粘度と多孔性の
集電体2の小さな孔に充填される状態との関係を検討し
た。その結果、せん断速度1000(1/sec)で1
0(Poise)以下であれば、ペーストの流動性が良
いために小さい孔に空洞や気泡を残さず、均一に充填で
き、且つ集電体表面へも均一な厚みで活物質層を塗布形
成できることを見いだした。この粘度よりも高いと集電
体2の小さな孔へはペーストは流れ込まず空洞や気泡を
残し、電池用の電極として致命的な問題である、活物質
層の剥離脱落や電池容量の低下、サイクル特性の劣化を
引き起こす。
される液溜まり6では、ペースト6に対してせん断が付
与される。このときのせん断速度はギャップの寸法Xと
集電体2の走行速度Vで決まり、一方のノズル3の先端
部におけるせん断速度は2・V/Xで得られる。通常の
生産においてはこの先端部でのせん断速度は、約100
0(1/sec)である。本発明者らはこのノズル3の
先端部におけるせん断速度でのペースト粘度と多孔性の
集電体2の小さな孔に充填される状態との関係を検討し
た。その結果、せん断速度1000(1/sec)で1
0(Poise)以下であれば、ペーストの流動性が良
いために小さい孔に空洞や気泡を残さず、均一に充填で
き、且つ集電体表面へも均一な厚みで活物質層を塗布形
成できることを見いだした。この粘度よりも高いと集電
体2の小さな孔へはペーストは流れ込まず空洞や気泡を
残し、電池用の電極として致命的な問題である、活物質
層の剥離脱落や電池容量の低下、サイクル特性の劣化を
引き起こす。
【0014】またペースト5が集電体2に塗布された
後、乾燥するまでの間に、未乾燥状態の活物質層1が垂
れて、塗膜厚みの均一性を損なうという問題もきわめて
重要である。厚みの均一性が損なわれると、電池容量の
変動や、リチウム析出などの致命的問題が生じるためで
ある。本発明者らの検討により、まだ乾燥されていない
活物質層1が垂れるかどうかを判断するせん断速度は1
(1/sec)であり、10(Poise)以上であれ
ば垂れを生じることなく均一な厚みで極板が形成できる
ことを見出した。
後、乾燥するまでの間に、未乾燥状態の活物質層1が垂
れて、塗膜厚みの均一性を損なうという問題もきわめて
重要である。厚みの均一性が損なわれると、電池容量の
変動や、リチウム析出などの致命的問題が生じるためで
ある。本発明者らの検討により、まだ乾燥されていない
活物質層1が垂れるかどうかを判断するせん断速度は1
(1/sec)であり、10(Poise)以上であれ
ば垂れを生じることなく均一な厚みで極板が形成できる
ことを見出した。
【0015】さらにせん断速度1(1/sec)のとき
の粘度η1とせん断速度1000(1/sec)のとき
の粘度η2との関係が、η1≧η2であることも重要で
ある。これはペースト5がチキソトロピックな性質もし
くは、ニュートニアン流体であることを示す。η1<η2
であるということはダイラタントな流動、すなわちせん
断がかかると凝集を起こすペーストであることを示し、
このようなペーストでは多孔性集電体の孔の中へペース
トが充填されにくいことも、本発明者らの検討で判明し
た。
の粘度η1とせん断速度1000(1/sec)のとき
の粘度η2との関係が、η1≧η2であることも重要で
ある。これはペースト5がチキソトロピックな性質もし
くは、ニュートニアン流体であることを示す。η1<η2
であるということはダイラタントな流動、すなわちせん
断がかかると凝集を起こすペーストであることを示し、
このようなペーストでは多孔性集電体の孔の中へペース
トが充填されにくいことも、本発明者らの検討で判明し
た。
【0016】本実施の形態における第2の特徴は、ノズ
ル3の先端と集電体2との間の液溜まり6におけるペー
ストの圧力が0.01〜10Kg/cm2の範囲とする
ことである。このペーストの圧力は集電体の孔の中にペ
ーストを押し込む力となり、適正な範囲が存在すること
を本発明者らは見出した。前記範囲よりも圧力が小さい
と、多孔性集電体2の孔の中にペーストを均一に充填す
ることが不可能で、孔において空洞や気泡を残存し、上
記した電池特性における致命的問題が生じる。またこの
範囲よりも圧力が高いと、集電体2に強力な押しつけ力
がかかり、均一な両面同時塗布が不可能となる。なお前
記したペースト圧力は、集電体2にペーストを塗布して
いるときのノズル内部圧力から、塗布していないときの
圧力、すなわちノズルからペーストを垂れ流していると
きのノズル内部圧力を差し引いたものである。上記ペー
ストの圧力は、左右一対のノズル3のそれぞれの先端部
の距離と密接に関係している。図1でGAPと示した寸
法は、0.1〜1mmの範囲とすることが好ましい。こ
の範囲内であれば、液溜まり6の圧力を上記範囲内に設
定することができる。
ル3の先端と集電体2との間の液溜まり6におけるペー
ストの圧力が0.01〜10Kg/cm2の範囲とする
ことである。このペーストの圧力は集電体の孔の中にペ
ーストを押し込む力となり、適正な範囲が存在すること
を本発明者らは見出した。前記範囲よりも圧力が小さい
と、多孔性集電体2の孔の中にペーストを均一に充填す
ることが不可能で、孔において空洞や気泡を残存し、上
記した電池特性における致命的問題が生じる。またこの
範囲よりも圧力が高いと、集電体2に強力な押しつけ力
がかかり、均一な両面同時塗布が不可能となる。なお前
記したペースト圧力は、集電体2にペーストを塗布して
いるときのノズル内部圧力から、塗布していないときの
圧力、すなわちノズルからペーストを垂れ流していると
きのノズル内部圧力を差し引いたものである。上記ペー
ストの圧力は、左右一対のノズル3のそれぞれの先端部
の距離と密接に関係している。図1でGAPと示した寸
法は、0.1〜1mmの範囲とすることが好ましい。こ
の範囲内であれば、液溜まり6の圧力を上記範囲内に設
定することができる。
【0017】本実施の形態においては、図3に示すよう
に集電体2の両面に、同時且つ間欠的に活物質ペースト
5を塗布形成し、間欠パターンで極板を製造することも
可能である(特願平7−311997、同8−2472
77等の間欠塗布手段を参照)。間欠パターンとするこ
とで、リード線の接続部するため活物質層を形成してい
ない部分を塗布工程で形成することで、生産性の向上が
図れる。さらに多孔性の集電体は塗布後にリード接続部
を形成しようとすると、集電体の強度が弱いため、活物
質層を集電体から剥離させるときに集電体が切断すると
いう生産上の致命的問題がある。本実施の形態のように
多孔性の集電体に両面同時間欠塗布することで、生産上
の問題は全で解決できる。
に集電体2の両面に、同時且つ間欠的に活物質ペースト
5を塗布形成し、間欠パターンで極板を製造することも
可能である(特願平7−311997、同8−2472
77等の間欠塗布手段を参照)。間欠パターンとするこ
とで、リード線の接続部するため活物質層を形成してい
ない部分を塗布工程で形成することで、生産性の向上が
図れる。さらに多孔性の集電体は塗布後にリード接続部
を形成しようとすると、集電体の強度が弱いため、活物
質層を集電体から剥離させるときに集電体が切断すると
いう生産上の致命的問題がある。本実施の形態のように
多孔性の集電体に両面同時間欠塗布することで、生産上
の問題は全で解決できる。
【0018】本実施の形態で用いる多孔性集電体は、不
織布状、エンボス加工されたもの、金網状やエキスパン
ド集電体、パンチング状、ラスメタル状の箔を用いるこ
とができる。ここでパンチング状とはベタの箔に後加工
として金型などで孔を設けるものや、電解箔において箔
の形成時点で孔を設けるものも含まれる。集電体は圧延
箔に限らず電解箔も用いることができる。さらにひとつ
の開孔面積が0.01〜50mm2の範囲であり、且つ
開孔率が10〜90%の範囲である多孔性の集電体であ
ることが好ましい。さらに好ましくは、ひとつの開孔面
積が0.1〜5mm2の範囲であり、且つ開孔率が20
〜60%の範囲である多孔性の集電体である。開孔面積
がこの範囲よりも小さいと、孔無しの集電体と同様とな
り本発明の効果が損なわれ、この範囲よりも大きいと集
電体の強度が不足して、塗布中の切断などの生産上の致
命的問題が生じる。また開孔率は前記範囲よりも小さい
と、孔無しの集電体と同様となり本発明の効果が損なわ
れ、この範囲よりも大きいと集電体の強度が不足して、
塗布中の切断などの生産上の致命的問題が生じる。ま
た、前記したエンボス加工された集電体の場合、エンボ
スの凹凸の高さが最大で300μmであることが好まし
い。この範囲よりも大きいと、塗布時に左右一対のノズ
ル3の先端にエンボスが接触してしまい、切断などの生
産上の致命的問題が生じる。さらに金網状の集電体の場
合、一本の金属繊維の直径が2〜20μm、10〜30
0メッシュの範囲であることが好ましい。
織布状、エンボス加工されたもの、金網状やエキスパン
ド集電体、パンチング状、ラスメタル状の箔を用いるこ
とができる。ここでパンチング状とはベタの箔に後加工
として金型などで孔を設けるものや、電解箔において箔
の形成時点で孔を設けるものも含まれる。集電体は圧延
箔に限らず電解箔も用いることができる。さらにひとつ
の開孔面積が0.01〜50mm2の範囲であり、且つ
開孔率が10〜90%の範囲である多孔性の集電体であ
ることが好ましい。さらに好ましくは、ひとつの開孔面
積が0.1〜5mm2の範囲であり、且つ開孔率が20
〜60%の範囲である多孔性の集電体である。開孔面積
がこの範囲よりも小さいと、孔無しの集電体と同様とな
り本発明の効果が損なわれ、この範囲よりも大きいと集
電体の強度が不足して、塗布中の切断などの生産上の致
命的問題が生じる。また開孔率は前記範囲よりも小さい
と、孔無しの集電体と同様となり本発明の効果が損なわ
れ、この範囲よりも大きいと集電体の強度が不足して、
塗布中の切断などの生産上の致命的問題が生じる。ま
た、前記したエンボス加工された集電体の場合、エンボ
スの凹凸の高さが最大で300μmであることが好まし
い。この範囲よりも大きいと、塗布時に左右一対のノズ
ル3の先端にエンボスが接触してしまい、切断などの生
産上の致命的問題が生じる。さらに金網状の集電体の場
合、一本の金属繊維の直径が2〜20μm、10〜30
0メッシュの範囲であることが好ましい。
【0019】次に、本実施の形態の具体例を説明する。
多孔性集電体への両面同時塗布機は、塗布幅500mm
で所定のスリットギャップを持つ2つのノズルを対向さ
せた塗布ヘッドとその下流側に乾燥炉を備え、且つ集電
体の走行系を持つものである。負極用ペーストは、炭素
材、CMC及び水を混練したもので、混練条件とCMC
及び水の分量の設定で、せん断速度1(1/sec)で
の粘度η1及びせん断速度1000(1/sec)での
粘度η2(Poise)を(表1)に示すような各種ペ
ーストとなるように設定した。
多孔性集電体への両面同時塗布機は、塗布幅500mm
で所定のスリットギャップを持つ2つのノズルを対向さ
せた塗布ヘッドとその下流側に乾燥炉を備え、且つ集電
体の走行系を持つものである。負極用ペーストは、炭素
材、CMC及び水を混練したもので、混練条件とCMC
及び水の分量の設定で、せん断速度1(1/sec)で
の粘度η1及びせん断速度1000(1/sec)での
粘度η2(Poise)を(表1)に示すような各種ペ
ーストとなるように設定した。
【0020】
【表1】
【0021】負極用多孔性集電体としては本実施の形態
の範囲内である開孔面積が0.2mm2 、開孔率50
%、厚み10μmの銅箔と、比較例として孔無しの銅箔
を用いた。またノズル先端と集電体との間に形成される
液溜まりの圧力が(表1)に示すように各種設定して、
両面同時塗布により負極用極板を得た。なお乾燥後の極
板の総厚みは平均250μmとなるように作成した。正
極用ペーストは、LiCoO2、導線性カーボンブラッ
ク、フッ素系樹脂、CMC及び水を混練し、これをアル
ミ箔の上に前記した両面同時塗布機で塗布して正極板を
得た。得られた正負極板をそれぞれ所定幅にスリットし
て、リチウムイオン2次電池を作成した。得られた電池
に対して、以下の評価を行い本実施の形態の効果を確認
した。
の範囲内である開孔面積が0.2mm2 、開孔率50
%、厚み10μmの銅箔と、比較例として孔無しの銅箔
を用いた。またノズル先端と集電体との間に形成される
液溜まりの圧力が(表1)に示すように各種設定して、
両面同時塗布により負極用極板を得た。なお乾燥後の極
板の総厚みは平均250μmとなるように作成した。正
極用ペーストは、LiCoO2、導線性カーボンブラッ
ク、フッ素系樹脂、CMC及び水を混練し、これをアル
ミ箔の上に前記した両面同時塗布機で塗布して正極板を
得た。得られた正負極板をそれぞれ所定幅にスリットし
て、リチウムイオン2次電池を作成した。得られた電池
に対して、以下の評価を行い本実施の形態の効果を確認
した。
【0022】(1)塗布後、乾燥前のペーストの垂れ 塗布後の目視観察により各サンプル作成時のペースト垂
れを確認した。結果を(表1)に示す。
れを確認した。結果を(表1)に示す。
【0023】(2)極板からの活物質層の剥離、脱落 目視観察により、塗工後の極板状態における剥離、脱落
の有無を確認した。結果を(表1)に示す。
の有無を確認した。結果を(表1)に示す。
【0024】(3)電圧不良率 初期充電を完了した電池を45℃の恒温で2週間保存し
た後、取り出して常温に戻した後電圧測定し、3.9V
以下であった1000個当たりの個数を求めた。結果を
(表1)に示す。
た後、取り出して常温に戻した後電圧測定し、3.9V
以下であった1000個当たりの個数を求めた。結果を
(表1)に示す。
【0025】(4)放電容量 常温において一定電流(160mA)、終止電圧(4.
2V)で充電を完了した二次電池を、一定電流(160
mAから3200mA)で放電して、放電開始から低下
する電圧が終止電圧(3V)に達したときの放電容量で
比較した。結果を図4に示す。
2V)で充電を完了した二次電池を、一定電流(160
mAから3200mA)で放電して、放電開始から低下
する電圧が終止電圧(3V)に達したときの放電容量で
比較した。結果を図4に示す。
【0026】(5)サイクル特性 常温において一定条件(放電:電流1600mA、終止
電圧3V、充電:電流160mA、終止電圧4.2V)
で充放電を繰り返して放電容量を測定し、初期放電容量
の90%になったときの充放電回数(サイクル)で比較
した。結果を図5に示す。
電圧3V、充電:電流160mA、終止電圧4.2V)
で充放電を繰り返して放電容量を測定し、初期放電容量
の90%になったときの充放電回数(サイクル)で比較
した。結果を図5に示す。
【0027】(6)極板の厚みバラツキ マイクロメーターを用いて、極板200mm四方の厚み
を測定し、総厚み250μmに対するバラツキを求め
た。結果を(表1)に示す。
を測定し、総厚み250μmに対するバラツキを求め
た。結果を(表1)に示す。
【0028】上記評価の結果、η2が10(Pois
e)以下で且つ他の要因も本実施の形態の範囲内であれ
ば、小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填
でき、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容
量が大きく且つバラツキを小さく、安定したサイクル特
性の良好な電池を作成できることが明らかである。η2
がこれよりも高い(サンプルNo6)と集電体の小さな
孔へはペーストは流れ込まず空洞や気泡を残すために極
板の剥離脱落が激しく、電圧不良率の悪化と放電容量の
低下、サイクル特性の劣化を引き起こした。
e)以下で且つ他の要因も本実施の形態の範囲内であれ
ば、小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填
でき、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容
量が大きく且つバラツキを小さく、安定したサイクル特
性の良好な電池を作成できることが明らかである。η2
がこれよりも高い(サンプルNo6)と集電体の小さな
孔へはペーストは流れ込まず空洞や気泡を残すために極
板の剥離脱落が激しく、電圧不良率の悪化と放電容量の
低下、サイクル特性の劣化を引き起こした。
【0029】またη1が10(Poise)以上で且つ
他の要因も本実施の形態の範囲内であれば、塗布直後の
活物質層の垂れを生じることなく均一な厚みで極板が形
成でき、良好な電池を得ることができた。η1がこれよ
りも低い(サンプルNo1、2)と塗布直後に活物質ペ
ーストの垂れを生じ、極板の厚みバラツキは極度に悪
く、その結果、電圧不良率の悪化、放電容量のバラツキ
が大きい、サイクル特性が悪いという問題が生じた。
他の要因も本実施の形態の範囲内であれば、塗布直後の
活物質層の垂れを生じることなく均一な厚みで極板が形
成でき、良好な電池を得ることができた。η1がこれよ
りも低い(サンプルNo1、2)と塗布直後に活物質ペ
ーストの垂れを生じ、極板の厚みバラツキは極度に悪
く、その結果、電圧不良率の悪化、放電容量のバラツキ
が大きい、サイクル特性が悪いという問題が生じた。
【0030】またノズルの先端と集電体との間の液溜ま
り6におけるペーストの圧力が0.01〜10Kg/c
m2で他の要因も本実施の形態の範囲内であれば、極板
の剥離脱落が無く、良好な電池を作成できることが明ら
かである。この範囲よりも圧力が小さい(サンプルNo
7)と、集電体の孔に空洞や気泡を残存し、極板の剥離
脱落が生じた。さらに電圧不良率が悪化、放電容量の低
下とバラツキが大きい、サイクル特性が悪いという問題
が生じた。またこの範囲よりも圧力が高い(サンプルN
o10)と、集電体にノズルから吐出されたペーストの
強力な押しつけ圧力がかかり、均一な両面同時塗布が不
可能となり、厚みバラツキが極度に大きくなった。その
結果、電圧不良率が悪化、放電容量の低下とバラツキが
大きい、サイクル特性が悪いという問題が生じた。
り6におけるペーストの圧力が0.01〜10Kg/c
m2で他の要因も本実施の形態の範囲内であれば、極板
の剥離脱落が無く、良好な電池を作成できることが明ら
かである。この範囲よりも圧力が小さい(サンプルNo
7)と、集電体の孔に空洞や気泡を残存し、極板の剥離
脱落が生じた。さらに電圧不良率が悪化、放電容量の低
下とバラツキが大きい、サイクル特性が悪いという問題
が生じた。またこの範囲よりも圧力が高い(サンプルN
o10)と、集電体にノズルから吐出されたペーストの
強力な押しつけ圧力がかかり、均一な両面同時塗布が不
可能となり、厚みバラツキが極度に大きくなった。その
結果、電圧不良率が悪化、放電容量の低下とバラツキが
大きい、サイクル特性が悪いという問題が生じた。
【0031】以上の結果から明らかなように、本実施の
形態であれば、多孔性の集電体に生産性よく均一にペー
ストを塗布でき、極板の剥離脱落の抑制、電圧不良率の
大幅な低減、放電容量の向上とバラツキ抑制、サイクル
特性の向上が図れることは明らかである。
形態であれば、多孔性の集電体に生産性よく均一にペー
ストを塗布でき、極板の剥離脱落の抑制、電圧不良率の
大幅な低減、放電容量の向上とバラツキ抑制、サイクル
特性の向上が図れることは明らかである。
【0032】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態2)本実施の形態の特徴は、ひとつの開孔
面積が0.01〜50mm2、さらに好ましくは0.1
〜5mm2、の範囲であり、且つ開孔率が10〜90
%、さらに好ましくは20〜60%の範囲である多孔性
の集電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物
質層を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の
厚みは5〜30μm、さらに好ましくは8〜20μmで
ある。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略
する。本実施の形態における多孔性集電体2は図6に示
すように等ピッチで多数の孔201を設けたものが最も
好ましい。この理由は、孔201が規則的に並んでいる
場合、ペースト塗布時に集電体にかけたテンションによ
り、均一にテンションがかかるため、シワや切断の発生
を抑制できるからである。孔201の形状は円形に特定
するものではなく、例えば図7に示すように、角形、菱
形いずれでも良い。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態2)本実施の形態の特徴は、ひとつの開孔
面積が0.01〜50mm2、さらに好ましくは0.1
〜5mm2、の範囲であり、且つ開孔率が10〜90
%、さらに好ましくは20〜60%の範囲である多孔性
の集電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物
質層を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の
厚みは5〜30μm、さらに好ましくは8〜20μmで
ある。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略
する。本実施の形態における多孔性集電体2は図6に示
すように等ピッチで多数の孔201を設けたものが最も
好ましい。この理由は、孔201が規則的に並んでいる
場合、ペースト塗布時に集電体にかけたテンションによ
り、均一にテンションがかかるため、シワや切断の発生
を抑制できるからである。孔201の形状は円形に特定
するものではなく、例えば図7に示すように、角形、菱
形いずれでも良い。
【0033】集電体を用いて、実施の形態1に示した製
造方法により活物質層1を設けたときの極板の断面図を
図8に示す。従来の極板は孔無し集電体により表裏の活
物質層が分離された形であるため、集電体から活物質層
が剥離脱落しやすかったが、本実施の形態によれば図8
に示すように、活物質層101と活物質層102とが孔
201に充填された活物質でつながっているために、多
孔性集電体2から活物質が剥離脱落することがない。さ
らに、孔201で活物質層101と102とがつながっ
ているため、実質的に表裏が無くなり、巻回電極とした
ときの外周側と内周側に対するリチウムのドープ・脱ド
ープを均一とすることができ、電池容量の向上やサイク
ル特性を向上させることができる。
造方法により活物質層1を設けたときの極板の断面図を
図8に示す。従来の極板は孔無し集電体により表裏の活
物質層が分離された形であるため、集電体から活物質層
が剥離脱落しやすかったが、本実施の形態によれば図8
に示すように、活物質層101と活物質層102とが孔
201に充填された活物質でつながっているために、多
孔性集電体2から活物質が剥離脱落することがない。さ
らに、孔201で活物質層101と102とがつながっ
ているため、実質的に表裏が無くなり、巻回電極とした
ときの外周側と内周側に対するリチウムのドープ・脱ド
ープを均一とすることができ、電池容量の向上やサイク
ル特性を向上させることができる。
【0034】本実施の形態の効果を明らかとするため、
以下の検討を行った。孔面積として0.005〜55m
m2の範囲、開孔率が5〜95%の範囲で厚みが10μ
mとした(表2)に示す各種多孔性集電体と、比較例と
して孔無し集電体に対して、実施の形態1におけるサン
プルNo4の条件と同様にして活物質層を設けた後、リ
チウムイオン2次電池を作成した。
以下の検討を行った。孔面積として0.005〜55m
m2の範囲、開孔率が5〜95%の範囲で厚みが10μ
mとした(表2)に示す各種多孔性集電体と、比較例と
して孔無し集電体に対して、実施の形態1におけるサン
プルNo4の条件と同様にして活物質層を設けた後、リ
チウムイオン2次電池を作成した。
【0035】
【表2】
【0036】また評価は (1)塗布時における集電体の切断の有無 集電体の幅600mmに対して、テンション5Kgの条
件で、塗布中での集電体切断の有無を目視で確認した結
果を(表2)に示す。
件で、塗布中での集電体切断の有無を目視で確認した結
果を(表2)に示す。
【0037】(2)極板厚みバラツキ 実施の形態1と同様に測定した結果を(表2)に示す。
【0038】(3)プレス時の極板剥離・脱落の有無 塗布、乾燥後の極板を1ton/cmでプ)レスした後
の、集電体からの極板の剥離脱落の有無を目視で確認し
た結果を(表2)に示す。
の、集電体からの極板の剥離脱落の有無を目視で確認し
た結果を(表2)に示す。
【0039】(4)電圧不良率 実施の形態1と同様に測定した結果を(表2)に示す。
【0040】(5)サイクル特性 実施の形態1と同様に測定した結果、図9に示すように
本実施の形態の範囲であれば良好であるが、範囲外の比
較例(サンプルNo12、18、24)ではサイクル特
性が劣化した。
本実施の形態の範囲であれば良好であるが、範囲外の比
較例(サンプルNo12、18、24)ではサイクル特
性が劣化した。
【0041】(6)放電容量 実施の形態1と同様に測定した結果、図10に示すよう
に本実施の形態の範囲であれば良好であるが、範囲外の
比較例(サンプルNo12、18、24)では放電容量
が低下した。
に本実施の形態の範囲であれば良好であるが、範囲外の
比較例(サンプルNo12、18、24)では放電容量
が低下した。
【0042】サンプルNo12の孔面積が非常に小さい
場合には、実質的に孔無し集電体(サンプルNo24)
と同様になり、集電体で表裏の活物質層が分離されて本
発明の効果が損なわれるのみならず、小さな孔に空気が
残存したためサイクル特性の劣化や放電容量の低下が著
しかった。またサンプルNo18の開孔率の非常に小さ
い場合にも、同様に本発明の効果が損なわれた。またサ
ンプルNo17の開孔面積が大きいものやサンプルNo
23の開孔率の大きいものでは、塗布時に集電体が切断
して製造することができないという致命的問題があっ
た。
場合には、実質的に孔無し集電体(サンプルNo24)
と同様になり、集電体で表裏の活物質層が分離されて本
発明の効果が損なわれるのみならず、小さな孔に空気が
残存したためサイクル特性の劣化や放電容量の低下が著
しかった。またサンプルNo18の開孔率の非常に小さ
い場合にも、同様に本発明の効果が損なわれた。またサ
ンプルNo17の開孔面積が大きいものやサンプルNo
23の開孔率の大きいものでは、塗布時に集電体が切断
して製造することができないという致命的問題があっ
た。
【0043】上記評価の結果、本実施の形態の範囲内で
あれば、集電体の切断やプレス時での極板の剥離脱落が
無く安定して製造することができ、さらに小さい孔に空
洞や気泡を残さず均一に活物質を充填でき、極板の剥離
脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量を向上させ且つ
バラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な電池
であることが明らかである。
あれば、集電体の切断やプレス時での極板の剥離脱落が
無く安定して製造することができ、さらに小さい孔に空
洞や気泡を残さず均一に活物質を充填でき、極板の剥離
脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量を向上させ且つ
バラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な電池
であることが明らかである。
【0044】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態3)本実施の形態の特徴は、不織布状の集
電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物質層
を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の厚み
は5〜100μm、さらに好ましくは8〜50μmであ
る。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略す
る。ここで言う不織布状とは、ナイロンなどの化繊不織
布に銅やアルミをメッキした後、化繊を焼成により除去
したものや、銅やアルミ繊維を直接不織布として生産し
たものである。不織布状集電体を用いて、実施の形態1
に示した製造方法により活物質層1を設けたときの極板
の断面図を図11に示す。従来の極板は孔無し集電体に
より表裏の活物質層が分離された形であるため、集電体
から活物質層が剥離脱落しやすかったが、本実施の形態
によれば図11に示すように、活物質層101と活物質
層102とが不織布状集電体2の隙間に入り込んだ活物
質でつながっているために集電体2から活物質が剥離脱
落することがない。さらに、活物質層101と102と
がつながっているため、実質的に表裏が無くなり、巻回
電極としたときの外周側と内周側に対するリチウムのド
ープ・脱ドープを均一とすることができ、サイクル特性
を向上させることができる。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態3)本実施の形態の特徴は、不織布状の集
電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物質層
を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の厚み
は5〜100μm、さらに好ましくは8〜50μmであ
る。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略す
る。ここで言う不織布状とは、ナイロンなどの化繊不織
布に銅やアルミをメッキした後、化繊を焼成により除去
したものや、銅やアルミ繊維を直接不織布として生産し
たものである。不織布状集電体を用いて、実施の形態1
に示した製造方法により活物質層1を設けたときの極板
の断面図を図11に示す。従来の極板は孔無し集電体に
より表裏の活物質層が分離された形であるため、集電体
から活物質層が剥離脱落しやすかったが、本実施の形態
によれば図11に示すように、活物質層101と活物質
層102とが不織布状集電体2の隙間に入り込んだ活物
質でつながっているために集電体2から活物質が剥離脱
落することがない。さらに、活物質層101と102と
がつながっているため、実質的に表裏が無くなり、巻回
電極としたときの外周側と内周側に対するリチウムのド
ープ・脱ドープを均一とすることができ、サイクル特性
を向上させることができる。
【0045】本実施の形態の効果を明らかとするため、
不織布状集電体と、比較例として孔無し集電体に対し
て、実施の形態1におけるサンプルNo4の条件と同様
にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2次電池を
作成した。また評価は実施の形態2と同様に行った結
果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すなわち、
本実施の形態により集電体の切断やプレス時での極板の
剥離脱落が無く安定して製造することができ、さらに小
さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填でき、
極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量の向
上とバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な
電池であることが明らかである。
不織布状集電体と、比較例として孔無し集電体に対し
て、実施の形態1におけるサンプルNo4の条件と同様
にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2次電池を
作成した。また評価は実施の形態2と同様に行った結
果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すなわち、
本実施の形態により集電体の切断やプレス時での極板の
剥離脱落が無く安定して製造することができ、さらに小
さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填でき、
極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量の向
上とバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な
電池であることが明らかである。
【0046】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態4)本実施の形態の特徴は、エンボス加工
された集電体に実施の形態1に示した製造方法により、
活物質層を塗布形成した極板を用いた非水電解液電池で
ある。集電体の厚みは5〜30μm、さらに好ましくは
8〜20μmである。実施の形態1と同様の部分はここ
では説明を省略する。ここで言うエンボス加工とは、例
えば凹凸を設けたロールや金型間に前記集電体を挟み、
凹凸を設けたもの等を言う。なお、エンボスの凹凸の高
さ、すなわち図12に示す寸法Hが300μm以下が好
ましい。これよりも高いと、集電体の両面にペーストを
塗布するとき、一対のノズル間のギャップにエンボスが
接触あるいは引っかかり、集電体が切断するなどの製造
上の致命的問題が生じる。エンボス加工された集電体を
用いて、実施の形態1に示した製造方法により活物質層
1を設けたときの極板の断面図を図12に示す。従来の
極板は孔無し集電体により表裏の活物質層が分離された
形であるため、集電体から活物質層が剥離脱落しやすか
ったが、本実施の形態によれば図12に示すように、活
物質層101と活物質層102とがエンボスの凹凸にし
っかりと食い込んだ形状をなすため、集電体2から活物
質が剥離脱落することがない。図12では集電体2に小
さな孔201が設けられており、ここにも活物質は充填
されているため活物質層101と102とがつながって
いる。従って実質的に表裏が無くなり、巻回電極とした
ときの外周側と内周側に対するリチウムのドープ・脱ド
ープを均一とすることができ、サイクル特性を向上させ
ることができる。なお、この小さな孔201は活物質層
1と集電体2との剥離、脱落抑制の目的のみの場合に
は、設ける必要はない。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態4)本実施の形態の特徴は、エンボス加工
された集電体に実施の形態1に示した製造方法により、
活物質層を塗布形成した極板を用いた非水電解液電池で
ある。集電体の厚みは5〜30μm、さらに好ましくは
8〜20μmである。実施の形態1と同様の部分はここ
では説明を省略する。ここで言うエンボス加工とは、例
えば凹凸を設けたロールや金型間に前記集電体を挟み、
凹凸を設けたもの等を言う。なお、エンボスの凹凸の高
さ、すなわち図12に示す寸法Hが300μm以下が好
ましい。これよりも高いと、集電体の両面にペーストを
塗布するとき、一対のノズル間のギャップにエンボスが
接触あるいは引っかかり、集電体が切断するなどの製造
上の致命的問題が生じる。エンボス加工された集電体を
用いて、実施の形態1に示した製造方法により活物質層
1を設けたときの極板の断面図を図12に示す。従来の
極板は孔無し集電体により表裏の活物質層が分離された
形であるため、集電体から活物質層が剥離脱落しやすか
ったが、本実施の形態によれば図12に示すように、活
物質層101と活物質層102とがエンボスの凹凸にし
っかりと食い込んだ形状をなすため、集電体2から活物
質が剥離脱落することがない。図12では集電体2に小
さな孔201が設けられており、ここにも活物質は充填
されているため活物質層101と102とがつながって
いる。従って実質的に表裏が無くなり、巻回電極とした
ときの外周側と内周側に対するリチウムのドープ・脱ド
ープを均一とすることができ、サイクル特性を向上させ
ることができる。なお、この小さな孔201は活物質層
1と集電体2との剥離、脱落抑制の目的のみの場合に
は、設ける必要はない。
【0047】本実施の形態の効果を明らかとするため、
エンボス加工された集電体と、比較例として孔無し集電
体に対して、実施の形態1におけるサンプルNo4の条
件と同様にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2
次電池を作成した。また評価は実施の形態2と同様に行
った結果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すな
わち、本実施の形態により集電体の切断やプレス時での
極板の剥離脱落が無く安定して製造することができ、さ
らに小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填
でき、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容
量のバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な
電池であることが明らかである。
エンボス加工された集電体と、比較例として孔無し集電
体に対して、実施の形態1におけるサンプルNo4の条
件と同様にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2
次電池を作成した。また評価は実施の形態2と同様に行
った結果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すな
わち、本実施の形態により集電体の切断やプレス時での
極板の剥離脱落が無く安定して製造することができ、さ
らに小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填
でき、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容
量のバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な
電池であることが明らかである。
【0048】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態5)本実施の形態の特徴は、金網状の集電
体に実施の形態1に示した製造方法により、活物質層を
塗布形成した極板を用いた電池である。金網状とは図1
3に示すように銅やアルミの金属繊維7を編んだもので
あり、集電体の厚みは5〜30μm、さらに好ましくは
8〜20μmである。実施の形態1と同様の部分はここ
では説明を省略する。実施の形態1に示した製造方法に
より活物質層1を設けたときの極板の断面図は図14で
示す。従来の極板は孔無し集電体により表裏の活物質層
が分離された形であるため、集電体から活物質層が剥離
脱落しやすかったが、本実施の形態によれば図14に示
すように、活物質層101と活物質層102とが孔70
2でつながっているために金網7から活物質が剥離脱落
することがない。さらに、孔701で活物質層101と
102とがつながっているため、実質的に表裏が無くな
り、巻回電極としたときの負極における外周側と内周側
に対するリチウムのドープ・脱ドープを均一とすること
ができ、サイクル特性を向上させることができる。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態5)本実施の形態の特徴は、金網状の集電
体に実施の形態1に示した製造方法により、活物質層を
塗布形成した極板を用いた電池である。金網状とは図1
3に示すように銅やアルミの金属繊維7を編んだもので
あり、集電体の厚みは5〜30μm、さらに好ましくは
8〜20μmである。実施の形態1と同様の部分はここ
では説明を省略する。実施の形態1に示した製造方法に
より活物質層1を設けたときの極板の断面図は図14で
示す。従来の極板は孔無し集電体により表裏の活物質層
が分離された形であるため、集電体から活物質層が剥離
脱落しやすかったが、本実施の形態によれば図14に示
すように、活物質層101と活物質層102とが孔70
2でつながっているために金網7から活物質が剥離脱落
することがない。さらに、孔701で活物質層101と
102とがつながっているため、実質的に表裏が無くな
り、巻回電極としたときの負極における外周側と内周側
に対するリチウムのドープ・脱ドープを均一とすること
ができ、サイクル特性を向上させることができる。
【0049】本実施の形態の効果を明らかとするため、
5μmの金属繊維径で100メッシュとした金網を集電
体とし、比較例として孔無し集電体に対して、実施の形
態1におけるサンプルNo4の条件と同様にして活物質
層を設けた後、リチウムイオン2次電池を作成した。ま
た評価は実施の形態2と同様に行った結果、実施の形態
2と同様の結果が得られた。すなわち、本実施の形態に
より集電体の切断やプレス時での極板の剥離脱落が無く
安定して製造することができ、さらに小さい孔に空洞や
気泡を残さず均一に活物質を充填でき、極板の剥離脱落
ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量のバラツキを小さ
く、安定したサイクル特性の良好な電池であることが明
らかである。
5μmの金属繊維径で100メッシュとした金網を集電
体とし、比較例として孔無し集電体に対して、実施の形
態1におけるサンプルNo4の条件と同様にして活物質
層を設けた後、リチウムイオン2次電池を作成した。ま
た評価は実施の形態2と同様に行った結果、実施の形態
2と同様の結果が得られた。すなわち、本実施の形態に
より集電体の切断やプレス時での極板の剥離脱落が無く
安定して製造することができ、さらに小さい孔に空洞や
気泡を残さず均一に活物質を充填でき、極板の剥離脱落
ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量のバラツキを小さ
く、安定したサイクル特性の良好な電池であることが明
らかである。
【0050】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態6)本実施の形態の特徴は、ラス加工され
た集電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物
質層を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の
厚みは5〜30μm、さらに好ましくは8〜20μmで
ある。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略
する。ここで言うラス加工とは、金属箔に当ピッチで切
れ目を入れ、所定の引っ張りを付与して図15に示すよ
うに角形の孔801を形成したものである。さらに必要
に応じてこれをプレスし平坦化する。開孔面積や開孔率
は実施の形態2と同様でありここでは省略する。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。 (実施の形態6)本実施の形態の特徴は、ラス加工され
た集電体に実施の形態1に示した製造方法により、活物
質層を塗布形成した極板を用いた電池である。集電体の
厚みは5〜30μm、さらに好ましくは8〜20μmで
ある。実施の形態1と同様の部分はここでは説明を省略
する。ここで言うラス加工とは、金属箔に当ピッチで切
れ目を入れ、所定の引っ張りを付与して図15に示すよ
うに角形の孔801を形成したものである。さらに必要
に応じてこれをプレスし平坦化する。開孔面積や開孔率
は実施の形態2と同様でありここでは省略する。
【0051】ラス加工された集電体を用いて、実施の形
態1に示した製造方法により活物質層1を設けたときの
極板の断面図は図8と同様である。従来の極板は孔無し
集電体により表裏の活物質層が分離された形であるた
め、集電体から活物質層が剥離脱落しやすかったが、本
実施の形態によれば図8に示すように、活物質層101
と活物質層102とが孔801でつながっているため、
集電体8から活物質が剥離脱落することがない。さらに
実質的に表裏が無くなり、巻回電極としたときの外周側
と内周側に対するリチウムのドープ・脱ドープを均一と
することができ、サイクル特性を向上させることができ
る。
態1に示した製造方法により活物質層1を設けたときの
極板の断面図は図8と同様である。従来の極板は孔無し
集電体により表裏の活物質層が分離された形であるた
め、集電体から活物質層が剥離脱落しやすかったが、本
実施の形態によれば図8に示すように、活物質層101
と活物質層102とが孔801でつながっているため、
集電体8から活物質が剥離脱落することがない。さらに
実質的に表裏が無くなり、巻回電極としたときの外周側
と内周側に対するリチウムのドープ・脱ドープを均一と
することができ、サイクル特性を向上させることができ
る。
【0052】本実施の形態の効果を明らかとするため、
ラス加工された集電体と、比較例として孔無し集電体に
対して、実施の形態1におけるサンプルNo4の条件と
同様にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2次電
池を作成した。また評価は実施の形態2と同様に行った
結果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すなわ
ち、本実施の形態により集電体の切断やプレス時での極
板の剥離脱落が無く安定して製造することができ、さら
に小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填で
き、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量
のバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な電
池であることが明らかである。
ラス加工された集電体と、比較例として孔無し集電体に
対して、実施の形態1におけるサンプルNo4の条件と
同様にして活物質層を設けた後、リチウムイオン2次電
池を作成した。また評価は実施の形態2と同様に行った
結果、実施の形態2と同様の結果が得られた。すなわ
ち、本実施の形態により集電体の切断やプレス時での極
板の剥離脱落が無く安定して製造することができ、さら
に小さい孔に空洞や気泡を残さず均一に活物質を充填で
き、極板の剥離脱落ゼロ、電圧不良率をゼロ、放電容量
のバラツキを小さく、安定したサイクル特性の良好な電
池であることが明らかである。
【0053】なお上記実施の形態では負極に関する製造
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。
方法を示したが、正極でも全く同様の効果が得られ、ま
たリチウム電池に限らず、ニカド電池やニッケル水素電
池においても同様の効果が得られる。
【0054】また、本発明の電池は多孔性集電体の表裏
の活物質層重量差が±5%以内である場合、特に±3%
以内であることが望ましい。
の活物質層重量差が±5%以内である場合、特に±3%
以内であることが望ましい。
【0055】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、多孔性の集電体に生産性よく均一にペーストを
塗布でき、極板の剥離脱落の抑制、電圧不良率の大幅な
低減、放電容量の向上とバラツキ抑制、サイクル特性の
向上が図れることは明らかである。
発明は、多孔性の集電体に生産性よく均一にペーストを
塗布でき、極板の剥離脱落の抑制、電圧不良率の大幅な
低減、放電容量の向上とバラツキ抑制、サイクル特性の
向上が図れることは明らかである。
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態を示す略示構
成図である。
成図である。
【図2】本発明にかかる第1の実施の形態におけるペー
ストの粘度範囲を示すである。
ストの粘度範囲を示すである。
【図3】本発明にかかる第1の実施の形態を示す略示構
成図である。
成図である。
【図4】本発明にかかる第1の実施の形態における放電
容量の測定結果である。
容量の測定結果である。
【図5】本発明にかかる第1の実施の形態におけるサイ
クル特性の測定結果である。
クル特性の測定結果である。
【図6】本発明にかかる第2の実施の形態における集電
体の平面図である。
体の平面図である。
【図7】本発明にかかる第2の実施の形態における集電
体の孔形状の概略図である。
体の孔形状の概略図である。
【図8】本発明にかかる第2の実施の形態における極板
の断面図である。
の断面図である。
【図9】本発明にかかる第2の実施の形態における放電
容量の測定結果である。
容量の測定結果である。
【図10】本発明にかかる第2の実施の形態におけるサ
イクル特性の測定結果である。
イクル特性の測定結果である。
【図11】本発明にかかる第3の実施の形態における極
板の断面図である。
板の断面図である。
【図12】本発明にかかる第4の実施の形態における極
板の断面図である。
板の断面図である。
【図13】本発明にかかる第5の実施の形態における集
電体の平面図である。
電体の平面図である。
【図14】本発明にかかる第5の実施の形態における極
板の断面図である。
板の断面図である。
【図15】本発明にかかる第6の実施の形態における集
電体の平面図である。
電体の平面図である。
1 活物質層 2 集電体 3 ノズル 4 位置規制具 5 活物質ペースト 6 液溜まり 7 金網 8 ラス加工集電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐見津 徳昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (19)
- 【請求項1】 多孔性の集電体の両面に活物質ペースト
を対向する2つのノズルで同時に塗布する電池電極の製
造方法であって、前記活物質ペーストは、せん断速度1
(1/sec)のときの粘度η1が10(Poise)
以上、せん断速度1000(1/sec)のときの粘度
η2が10(Poise)以下であることを特徴とする
電池電極の製造方法。 - 【請求項2】 前記ノズル先端と前記集電体との間の前
記ペーストの圧力が0.01〜10Kg/cm2である
ことを特徴とする請求項1記載の電池電極の製造方法。 - 【請求項3】 前記集電体の両面に間欠的に活物質ペー
ストを塗布形成することを特徴とする請求項1記載の電
池電極の製造方法。 - 【請求項4】 前記集電体は不織布状、エンボス加工
状、金網状、パンチング状、又は、ラスメタル状である
ことを特徴とする請求項1記載の電池電極の製造方法。 - 【請求項5】 前記多孔性の集電体は、ひとつの開孔面
積が0.01〜50mm2の範囲であり、且つ開孔率が
10〜90%の範囲であることを特徴とする請求項1記
載の電池電極の製造方法。 - 【請求項6】 前記多孔性の集電体は、ひとつの開孔面
積が0.1〜5mm2の範囲であり、且つ開孔率が20
〜60%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の
電池電極の製造方法。 - 【請求項7】 前記集電体は、エンボスの凹凸の高さが
最大で300μmであるエンボス加工されたものである
ことを特徴とする請求項1記載の電池電極の製造方法。 - 【請求項8】 前記集電体は、一本の金属繊維の直径が
2〜20μm、10〜300メッシュの範囲である金網
状であることを特徴とする請求項1記載の電池電極の製
造方法。 - 【請求項9】 ひとつの開孔面積が0.01〜50mm
2の範囲であり、且つ開孔率が10〜90%の範囲であ
る多孔性の集電体に、請求項1記載の方法により、活物
質層を塗布形成した極板を備えたことを特徴とする電
池。 - 【請求項10】 前記多孔性の集電体は、ひとつの開孔
面積が0.1〜5mm 2の範囲であり、且つ開孔率が2
0〜60%の範囲であることを特徴とする請求項9記載
の電池。 - 【請求項11】 不織布状の、エンボス加工された、金
網状の、又は、ラスメタル状の集電体に、請求項1記載
の方法により活物質層を塗布形成した極板を備えたこと
を特徴とする電池。 - 【請求項12】 前記多孔性集電体は、パンチング状で
あることを特徴とする請求項9記載の電池。 - 【請求項13】 前記集電体は、エンボスの凹凸の高さ
が最大で300μmであるエンボス加工された集電体で
あることを特徴とする請求項11記載の電池。 - 【請求項14】 前記集電体は、一本の金属繊維の直径
が2〜20μm、10〜300メッシュの範囲である金
網状の集電体であることを特徴とする請求項11記載の
電池。 - 【請求項15】 多孔性集電体の厚みが5〜30μmの
範囲であることを特徴とする請求項9又は、11記載の
電池。 - 【請求項16】 多孔性集電体の厚みが5〜30μmの
範囲であることを特徴とする請求項1記載の電池電極の
製造方法。 - 【請求項17】 多孔性集電体の表裏の活物質層重量差
が±5%以内であることを特徴とする請求項9又は、1
1記載の電池。 - 【請求項18】 多孔性集電体の表裏の活物質層重量差
が±3%以内であることを特徴とする請求項9又は、1
1記載の電池。 - 【請求項19】 ノズル間のギャップが0.1〜1mm
の範囲であることを特徴とする請求項1記載の電池電極
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9146704A JPH10340727A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電池電極の製造方法及び電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9146704A JPH10340727A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電池電極の製造方法及び電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10340727A true JPH10340727A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15413667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9146704A Withdrawn JPH10340727A (ja) | 1997-06-04 | 1997-06-04 | 電池電極の製造方法及び電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10340727A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001032822A1 (fr) * | 1999-10-29 | 2001-05-10 | Kao Corporation | Procédé de production de détergent du type feuille |
EP1205990A2 (en) * | 2000-11-07 | 2002-05-15 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing electrodes for battery |
KR20030071090A (ko) * | 2002-02-27 | 2003-09-03 | 주식회사 비츠로셀 | 금속 와이어로 제작된 리튬 전지 집전체 구조 |
JP2008091035A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Hitachi Cable Ltd | リチウムイオン二次電池用負極およびその製造方法 |
US7811709B2 (en) | 2002-11-29 | 2010-10-12 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Negative electrode for nonaqueous secondary battery, process of producing the negative electrode, and nonaqueous secondary battery |
WO2012059982A1 (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-10 | トヨタ自動車株式会社 | 塗工方法及び塗工装置 |
JP2013067747A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | ノズルディスペンス用活物質インク |
JP2015141773A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | トヨタ自動車株式会社 | 二次電池用負極の製造方法 |
US9153837B2 (en) | 2009-04-10 | 2015-10-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric storage device electrode and method for manufacturing same |
JP2017037748A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 日立化成株式会社 | リチウムイオン二次電池用負極及びそれを用いたリチウムイオン二次電池 |
WO2021033689A1 (ja) * | 2019-08-19 | 2021-02-25 | 富士フイルム株式会社 | 電極用成形体の製造方法 |
-
1997
- 1997-06-04 JP JP9146704A patent/JPH10340727A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7094744B1 (en) | 1999-10-29 | 2006-08-22 | Kao Corporation | Method for producing sheetlike detergent |
WO2001032822A1 (fr) * | 1999-10-29 | 2001-05-10 | Kao Corporation | Procédé de production de détergent du type feuille |
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US7811709B2 (en) | 2002-11-29 | 2010-10-12 | Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd. | Negative electrode for nonaqueous secondary battery, process of producing the negative electrode, and nonaqueous secondary battery |
JP2008091035A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Hitachi Cable Ltd | リチウムイオン二次電池用負極およびその製造方法 |
US9153837B2 (en) | 2009-04-10 | 2015-10-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric storage device electrode and method for manufacturing same |
WO2012059982A1 (ja) * | 2010-11-02 | 2012-05-10 | トヨタ自動車株式会社 | 塗工方法及び塗工装置 |
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JPWO2021033689A1 (ja) * | 2019-08-19 | 2021-02-25 | ||
CN114128007A (zh) * | 2019-08-19 | 2022-03-01 | 富士胶片株式会社 | 电极用成型体的制造方法 |
US11605805B2 (en) | 2019-08-19 | 2023-03-14 | Fujifilm Corporation | Method of manufacturing formed body for electrode |
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