JP2000323129A - 電池電極の製造方法 - Google Patents

電池電極の製造方法

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JP2000323129A
JP2000323129A JP11133609A JP13360999A JP2000323129A JP 2000323129 A JP2000323129 A JP 2000323129A JP 11133609 A JP11133609 A JP 11133609A JP 13360999 A JP13360999 A JP 13360999A JP 2000323129 A JP2000323129 A JP 2000323129A
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Masaru Watanabe
渡辺  勝
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正極や負極とセパレータとの密着性がよくな
かった。 【解決手段】 負極の活物質層aの塗料12と、セパレ
ータ層の塗料3と、正極の活物質層bの塗料13とを、
同一のノズル10および11の異なるスリット102〜
116から吐出させて、実質上同時に、負極の活物質層
a14、セパレータ層4、正極の活物質層b15の順
に、基板17両面の上に塗布する。そのさい、各塗料の
粘度を、せん断速度1(1/sec)において10〜1
000(Poise)の範囲であってかつ、せん断速度
100(1/sec)において100(Poise)以
下とする。また、負極および正極の活物質層の塗料の粘
度をA、セパレータ層の塗料の粘度をBとしたとき、A
およびBが0.1≦A/B≦80の関係を満たすように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非水電解質電池に
使用される電池電極の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリマー電解質二次電池は、正極と負極
とを有し、かつそれらの間にセパレータを有している。
正極および負極それぞれは、正極または負極の活物質
と、非水電解液と、この電解液を保持するポリマーとを
含む塗料を所定の集電体上に塗布しその後乾燥して形成
し、他方セパレータは、非水電解液およびこの電解液を
保持するポリマーを含む塗料を所定の基材上に塗布して
乾燥し、その後基材を取り除いて形成する。なお、正極
に対応する集電体として例えばアルミニウムの集電体が
あり、他方負極に対応する集電体として例えば銅の集電
体がある。さて、このように別々に形成した正極、負極
およびセパレータから電池電極を製造する製造方法とし
ては、例えば特開平9−500485で開示されている
ように、正極とセパレータと負極とを2つのロールの間
に挟み込んで加圧、加熱し、熱融着させる方法がある。
これにより一体化した正極、負極、セパレータからなる
ポリマー電解質二次電池を製造する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正極および
負極の表面は平滑性が要求されるが、多数の孔を有する
ラスメタルと呼ばれる集電体の上に正極や負極の塗料を
塗布することと、その後乾燥工程を経ることとによっ
て、正極および負極の表面には、通常数十ミクロンの凹
凸が生じる。この上にセパレータを熱融着させると、極
板の凸部に対してはセパレータの密着性は良好である
が、凹部に対しては密着性が弱いか、密着されずに隙間
が生じてしまう場合がある。隙間は電解液が存在しない
空間となってしまうため、リチウムイオン等の正極活物
質イオンの移動が不可能となり、このようなポリマー電
解質二次電池で充放電を行うと、電池容量が小さくなる
とか、サイクル特性が劣化するなどの、致命的な問題が
生じる。また、正極や負極を製造するとき、上述したよ
うに集電体の上に活物質層を塗布形成した後乾燥するの
であるが、乾燥後の膜厚が100ミクロンオーダーと厚
いため、いわゆるマイグレーションが生じて溶媒の蒸発
に伴ってバインダーであるポリマーが表層に集まる。そ
の結果、表層部の活物質量が相対的に少なくなり、電池
容量の低下やサイクル特性の劣化を招く。さらに集電体
近傍にはバインダーであるポリマー量が少なくなり、集
電体と活物質層の密着強度が弱くなる。その結果、特に
サイクル特性が劣化する。さらに、正極と負極とセパレ
ータを個別に作成した後、重ね合わせて電池電極を製造
するため、重ね合わせる工程で異物などが混入し、その
異物がセパレータ層を突き破ることで、ショート不良の
原因ともなっていた。
【0004】本発明は、正極および負極の少なくとも一
方とセパレータとを確実に密着させ、またバインダーで
あるポリマーを活物質層内部に実質上均一に分散させ、
さらにショート不良などの発生を抑制する電池電極の製
造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
に対応)は、正極の活物質層と負極の活物質層とを有
し、かつそれら2つの活物質層間にセパレータ層を有す
る電池電極の製造方法であって、前記セパレータ層の塗
料と、前記正極の活物質層の塗料および/または前記負
極の活物質層の塗料とを、いずれの塗料も実質上乾燥さ
せずに、前記正極の活物質層、前記セパレータ層、前記
負極の活物質層の順に、または前記負極の活物質層、前
記セパレータ層、前記正極の活物質層の順に、所定の基
材の上に塗布することを特徴とする電池電極の製造方法
である。
【0006】第2の本発明(請求項11に対応)は、正
極の活物質層と負極の活物質層とを有し、かつそれら2
つの活物質層間にセパレータ層を有する電池電極の製造
方法であって、所定の基材の上に予め前記正極もしくは
前記負極の活物質層または前記セパレータ層が設けられ
た積層材の、前記活物質層または前記セパレータ層の上
に、前記予め設けられた層が前記正極もしくは前記負極
の活物質層である場合には、前記セパレータ層の塗料を
塗布し、前記予め設けられた層が前記セパレータ層であ
る場合には、前記正極もしくは前記負極の活物質層の塗
料を塗布することを特徴とする電池電極の製造方法であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0008】(実施の形態1)先ず、本発明の実施の形
態1の電池電極の製造方法を述べる。
【0009】図1に、本発明の実施の形態1の電池電極
の製造方法に用いる塗布装置の概略構成図を示す。10
および11はノズルで、ノズル10は、マニホールド1
01、103および105と、スリット102、104
および106とを備えており、マニホールド101はス
リット102と、マニホールド103はスリット104
と、マニホールド105はスリット106と、それぞれ
連通している。同様に、ノズル11は、マニホールド1
11、113および115と、スリット112、114
および116とを備えており、マニホールド111はス
リット112と、マニホールド113はスリット114
と、マニホールド115はスリット116と、それぞれ
連通している。
【0010】さて、図示していないが定量ポンプによ
り、負極の活物質層aの塗料12をマニホールド101
および111へ供給し、セパレータ層の塗料3をマニホ
ールド103および113へ供給し、正極の活物質層b
の塗料13をマニホールド105および115へ供給す
る。そして、マニホールド101、111に連通してい
るスリット102、112から負極の活物質層aの塗料
12を押し出し、マニホールド103、113に連通し
ているスリット104、114からセパレータ層の塗料
3を押し出し、マニホールド105、115に連通して
いるスリット106、116から正極の活物質層bの塗
料13を押し出して、基材17の両面側に、負極の活物
質層aの塗料12、セパレータ層の塗料3、正極の活物
質層bの塗料13を、負極、セパレータ、正極の順に塗
布する。
【0011】なお以下では、同一のノズルの異なるスリ
ットから、負極の活物質層の塗料および/または正極の
活物質層の塗料と、セパレータ層の塗料とを、基材や集
電体の上に、正極の活物質層、セパレータ層、負極の活
物質層の順に、または負極の活物質層、セパレータ層、
正極の活物質層の順に塗布することを、「同時に塗布す
る」と表現することにする。また、基材17は、図1に
おいて、下側から上側に順に移動し、ノズル10および
11と対向する位置で、上述した負極、セパレータおよ
び正極の各層の塗料が塗布される。
【0012】この後、図示していないが乾燥工程を経て
巻き取られる。なお、乾燥後の厚みが、正極および負極
が20〜500μmの範囲、セパレータ層が5〜50μ
mの範囲となるように乾燥する。塗布時(ウエットにお
ける)各層の厚みを、乾燥後の厚みの2〜10倍程度と
なるようにし、熱風式や赤外線式等の乾燥方法を用いる
と、乾燥後の厚みが、正極および負極が20〜500μ
mの範囲に、セパレータ層が5〜50μmの範囲に、そ
れぞれおさまる。
【0013】なお、本実施の形態では、図1を用いて説
明したように、負極の活物質層aの塗料12と、セパレ
ータ層の塗料3と、正極の活物質層bの塗料13とを、
同時に基材17に塗布する場合を例にとって電池電極の
製造方法を説明したが、請求項1の本発明の電池電極の
製造方法は、セパレータ層と、少なくとも正極もしくは
負極の何れか1層を選択して、基材または集電体へ、例
えば同時に、いずれの塗料も実質上乾燥させずに、2層
以上塗布するものである。従って、図2に示すように、
基材17の片面側に正極層、セパレータ層、負極層を同
時に塗布する方法、あるいは図5に示すように集電体5
の両面に選択した一つの活物質層6とセパレータ層4の
2層を同時に塗布する方法も、請求項1の本発明の電池
電極の製造方法に含まれる。また、基材または集電体の
片面に、選択した一つの活物質層とセパレータ層の2層
を同時に塗布する方法も、請求項1の本発明の電池電極
の製造方法に含まれる。ただし、集電体の片面に活物質
層とセパレータ層の2層を塗布する場合、集電体の上に
活物質層を先ず塗布することになる。また、図示してい
ないが基材の上に下層として例えば負極の活物質層を塗
布した後に、所定の時間間隔を置いて、セパレータ層
を、またはセパレータ層と正極の活物質層とを順に、塗
布する方法も、請求項1の本発明の電池電極の製造方法
に含まれる。要するに、請求項1の本発明の電池電極の
製造方法は、セパレータ層の塗料と、正極の活物質層の
塗料および/または負極の活物質層の塗料とを、いずれ
の塗料も実質上乾燥させずに、正極の活物質層、セパレ
ータ層、負極の活物質層の順に、または負極の活物質
層、セパレータ層、正極の活物質層の順に、所定の基材
の上に塗布するというものである。なお、ここでいう所
定の基材は、集電体であってもよいし、集電体でなくて
もよい。
【0014】ノズル10および/または11の先端形状
は、各塗料の粘度や塗布層の厚みに応じて、長さや、厚
みなどを最適化したものを用いる。またノズル10およ
び/または11の先端形状は、図示していないが曲面形
状や多角形の複合化した形状でもよい。また塗布層の厚
みに応じて、図1に示すように、各スリットの先端の高
さに段差を設けてもよい。
【0015】正極の塗料組成には、活物質とポリマーと
が含まれる。活物質としては、LiCoO2、LiNi
2、LiMn24、リチウムを含む非晶質五酸化バナ
ジウムなどや、二流化チタンや二流化モリブデンなどの
カルコゲン化合物を用いることができる。ポリマーとし
ては、ポリエチレンオキサイド系、ポリプロピレンオキ
サイド系、ポリクリルニトリル系、ビニリデンフロライ
ドとヒキサフルオロプロピレンとの共重合体などを用い
ることができる。この他に、正極の塗料には溶媒と添加
剤、電解液などを必要に応じて加える。
【0016】他方、負極の塗料組成にも、活物質とポリ
マーとが含まれる。活物質としては、リチウムイオンを
吸蔵・放出する炭素材料、例えば人造グラファイト、天
然グラファイトなどを用いることができる。また、負極
の塗料には溶媒と添加剤、電解液などを必要に応じて加
える。ポリマーや、溶媒や、添加物や電解液などは、正
極の塗料に含まれるものと同様のものを適時選択して用
いる。
【0017】セパレータの塗料組成は、上記ポリマーを
主として、シリカなどのフィラー、溶媒、添加剤、電解
液などを適時選択し混合したものである。
【0018】以下に、本実施の形態の特徴を順に説明す
る。
【0019】第1の特徴は、正極および負極の活物質層
の塗料と、セパレータ層の塗料の粘度の範囲にある。活
物質層およびセパレータ層の塗料の粘度を検討した結
果、両者の粘度は、少なくともせん断速度1(1/se
c)において10〜1000(Poise)の範囲であ
ること、さらにせん断速度100(1/sec)におい
て100(Poise)以下であることである。せん断
速度1(1/sec)における塗料の粘度が10(Po
ise)よりも小さいと、隣り合う層の塗料が混ざり合
い、2層もしくは3層構造が形成できない。また粘度が
1000(Poise)よりも大きいと、最上層におけ
るレベリング性が悪く、最上層の表面が平坦にならな
い。この結果、3層構造であれば、最上層の上に集電体
を密着させたさい、活物質層の凹凸部によって集電体と
の間に隙間が生じ、電池容量の低下やサイクル特性の劣
化などを招く。また2層構造であれば、最上層となるセ
パレータ層の上に例えば正極の層を従来と同様にして加
圧して融着させようとすると、セパレータ層の凹凸によ
って正極の層との間に隙間が生じ、やはり電池容量の低
下やサイクル特性の劣化などを招く。また、せん断速度
100(1/sec)における正極および負極とセパレ
ータの各塗料の粘度が100(Poise)以下である
ことも重要である。この範囲内であれば、所定の厚みで
2層もしくは3層構造を塗布形成することができる。
【0020】第2の特徴は、活物質層の塗料の粘度を
A、セパレータ層の塗料の粘度をBとしたとき、Aおよ
びBが0.1≦A/B≦80の関係を満たすことであ
る。上記第1の塗料の粘度範囲を満たしかつ、この範囲
とすることで、安定した同時多層塗布ができ、さらに、
2層もしくは3層が形成され、乾燥工程を通過中に、各
層が混じり合うことを抑制できる。
【0021】第3の特徴は、乾燥後のセパレータ層の厚
みをt1、活物質層の厚みをt2としたとき、t1およ
びt2が0.05≦t1/t2≦1の関係を満たし、か
つ、t1≧5μm、t2≧20μmを満たすように乾燥
することである。上記の粘度範囲と、t1とt2の厚み
比には密接な関係があることが、本発明者の検討により
判明した。前記範囲内では、電池電極用として用いる比
較的高い粘度の塗料に対して、良好な同時多層塗布が可
能である。範囲外では、各層の間で、乱れが生じて厚み
を均一化できないかもしくは塗布できなくなる。なお、
塗布時(ウエットにおける)各層の厚みを、乾燥後の厚
みの2〜10倍程度となるようにし、熱風式や赤外線式
等の乾燥方法を用いると、0.05≦t1/t2≦1の
関係と、t1≧5μmと、t2≧20μmとを満たすこ
とができる。
【0022】第4の特徴は、活物質層とセパレータ層と
を同時に塗布形成するため、従来の製造方法で示され
た、極板とセパレータの熱融着が不要であるばかりでな
く、極板の圧延も不要となることである。また、乾燥後
の活物質層内の活物質の密度が1.2(g/cm3)以
上となるように乾燥することが重要である。この範囲よ
りも密度が小さいと、極板としての容量が小さすぎて、
二次電池用極板として機能しなくなる。さらに、同時に
多層塗布し乾燥する過程で、活物質層の密度が小さすぎ
て、セパレータ層が活物質層にしみ込んで吸収され、存
在しなくなる。その結果、電池として機能しなくなる。
なお、乾燥後の活物質層内の活物質の密度を1.2(g
/cm3)以上にするための方法として、例えば活物質
層の塗料内の活物質の密度を1.1〜1.2(g/cm
3)にしておき、熱風式や赤外線式等の乾燥方法を用い
る。
【0023】第5の特徴は、同時に多層塗布すること
で、従来発生していた乾燥工程におけるマイグレーショ
ンを抑制できることである。集電体の上に活物質層を単
層で塗布形成した従来の場合、乾燥工程において、溶媒
が蒸発する過程でバインダーであるポリマーも表層部分
に移動し、集電体側におけるポリマー量が相対的に少な
くなる。この結果、従来の製造方法では集電体と活物資
層の密着強度が弱くなりすぎて、活物質層の脱落やサイ
クル特性の低下などの致命的問題が生じていた。それに
対して、本実施の形態において説明したように、同時に
多層を塗布形成すると、セパレータ層が活物質層に含ま
れるバインダーの移動を阻害するのでマイグレーション
の発生を抑制できる。その結果、集電体と活物質層の密
着強度は高く、さらにサイクル特性も格段に向上させる
ことができる。
【0024】次に、上述した3層を同時に塗布して製造
した極板を用いて二次電池を作成し、評価を行った。以
下に、詳細な製造方法と、評価結果について説明する。
【0025】正極塗料として、LiCoO2と、ポリマ
ーと、溶媒とからなるからなるものを用いた。乾燥後の
正極活物質層の密度は1.4(g/cm3)である。負
極塗料として、グラファイトとポリマー、溶媒からなる
ものを用いた。乾燥後の負極活物資層の密度も1.4
(g/cm3)である。セパレータ塗料は、ポリマーと
シリカと溶媒を主成分とした。それぞれの塗料粘度を変
更して、各種塗料粘度に対する塗布の状態を検討した。
その結果、(表1)および(表2)に示すように、上記
した本実施の形態の範囲内であれば、良好な塗布が可能
であることが判明した。なお、各表における結果の欄に
記述した「○」印は塗布が良好に行われたことを示す。
また、「△」印は「○」には劣るが不良ではないことを
示す。ここで、(表1)における、上から5番目に記述
した、活物質層の塗料粘度Aが1200(Poise)
であって、セパレータ層の塗料粘度Bが150(Poi
se)である場合の結果「塗布乱れでNG」と、一番下
に記述した、活物質層の塗料粘度Aが1000(Poi
se)であって、セパレータ層の塗料粘度Bが10(P
oise)である場合の結果「塗布乱れでNG」と、に
ついて説明する。先ず上から5番目に記述した「塗布乱
れでNG」の意味であるが、実質上使用不可という意味
である。それに対して、一番下に記述した「塗布乱れで
NG」の意味であるが、ここではあえて「NG」という
ように記述したが、「△」よりもやや劣るという意味で
あって、使用不可という意味ではない。ところで、
「△」よりもやや劣るということの理由であるが、第2
の特徴を説明するさいに記述した条件「0.1≦A/B
≦80」を満たしていないことによるものと考える。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】また、上述したものとは異なり、正極およ
び負極塗料粘度を、せん断速度1(1/sec)におい
て650(Poise)、せん断速度100(1/se
c)において15(Poise)とし、セパレータ塗料
を、せん断速度1(1/sec)において150(Po
ise)、せん断速度100(1/sec)において2
(Poise)として、正極層、負極層およびセパレー
タ層の各厚みを変更し、各種厚み構成に対する塗布状態
を検討した。その結果、(表3)に示すように、上記し
た本実施の形態の範囲内であれば、良好な塗布が可能で
あることが判明した。
【0029】
【表3】
【0030】なお、評価するために作成した極板は、図
1で示したように、ノズル10、11で3層同時に塗布
形成した。ノズル10、11の先端形状は、フラット
で、塗布厚みに応じて段差を設けた。
【0031】さらに、上述した方法により3層を同時に
塗布した極板を所定の寸法である幅35mm、長さ50
mmに裁断して二次電池を作成し、放電容量とサイクル
特性について評価を行った。なお、その3層同時塗布し
たものを実施例1とする。また、比較例として、従来の
製造方法で、前記寸法の二次電池を作成したものを用い
た。
【0032】(1)放電容量 室温において、一定電流、終止電圧4.2Vで充電を完
了した二次電池を一定電流で放電して、放電開始から低
下する電圧が終止電圧2Vに達したときの放電容量で比
較した。本実施例では図6に示すように、放電容量の低
下が小さいことがわかった。これは、正負極層とセパレ
ータ層を同時に多層塗布しているために、両者の間に隙
間が全くなくかつ密着性が良いためである。
【0033】(2)サイクル特性 室温において、一定条件で充放電を繰り返して放電容量
を測定し、比較した。図7に示すように、本実施例では
比較例に比べて明らかに容量の低下が小さい。これは、
正負極層とセパレータ層を同時に多層塗布しているため
に、両者の間に隙間が全くなくかつ密着性が良いためで
ある。また、マイグレーションを抑制することができ、
そのため正極や負極の表層におけるポリマーの分布が実
質上均一になったので、集電体と正極または負極の密着
性が高くなり、剥離しにくくなったことも、サイクル特
性がアップした理由の一つである。
【0034】このように、セパレータ層と極板との密着
性が良好であり、さらに両者の間に隙間を生じさせず、
極板内に電解液を実質上均一に存在させることができる
ため、リチウムイオンの移動が可能となるので、ポリマ
ー電解質二次電池の電池容量やサイクル特性を向上させ
ることができ、さらに製品のコストダウンを達成するこ
とができる。
【0035】以上のようにポリマー電池などの二次電池
極板の製造方法において、請求項1および2の基発明の
製造方法の効果を確認することができた。
【0036】なお、上述した実施の形態1では、図1の
基材17の上に負極の活物質層aの塗料12を塗布する
としたが、図1における負極の活物質層aの塗料12と
正極の活物質層bの塗料13とを入れ替えて、基材17
の上に正極の活物質層bの塗料13を塗布してもよい。
また、図1では基材17を用いたが、図1における基材
17を、集電体に置き換えてもよい。ただしその場合、
集電体のすぐ上に塗布する塗料が負極の活物質層aの塗
料12であれば、負極層に対応する例えば銅の集電体を
用いる必要があり、他方、集電体のすぐ上に塗布する塗
料が正極の活物質層bの塗料13であれば、正極層に対
応する例えばアルミニウムの集電体を用いる必要があ
る。
【0037】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2の電池電極の製造方法を述べる。
【0038】図2に、本発明の実施の形態2の電池電極
の製造方法に用いる塗布装置の概略構成図を示す。10
はノズルで、図示していないが定量ポンプにより、負極
の活物質層aの塗料12をマニホールド101へ供給
し、セパレータ層の塗料3をマニホールド103へ供給
し、正極の活物質層bの塗料13をマニホールド105
へ供給する。そして、実施の形態1で説明したようにし
て、スリット102、104および106から、負極の
活物質層aの塗料12、セパレータ層の塗料3、および
正極の活物質層bの塗料13をそれぞれ押し出して、基
材17の片側の面に、負極の活物質層a14、セパレー
タ層4、正極の活物質層b15、を同時に塗布形成す
る。
【0039】なお、基材17は、図2において、矢印の
向き、つまり時計回りに移動し、ノズル10と対向する
位置で、上述した負極、セパレータおよび正極の各層の
塗料が塗布される。
【0040】この後、図示していないが乾燥工程を経て
巻き取られる。なお、乾燥後の厚みが、正極および負極
が20〜500μmの範囲、セパレータ層が5〜50μ
mの範囲となるように乾燥する。塗布時(ウエットにお
ける)各層の厚みを、乾燥後の厚みの2〜10倍程度と
なるようにし、熱風式や赤外線式等の乾燥方法を用いる
と、乾燥後の厚みが、正極および負極が20〜500μ
mの範囲に、セパレータ層が5〜50μmの範囲に、そ
れぞれおさまる。
【0041】なお、本実施の形態では、図2を用いて説
明したように、負極の活物質層aの塗料12と、セパレ
ータ層の塗料3と、正極の活物質層bの塗料13とを、
同時に基材17に塗布する場合を例にとって電池電極の
製造方法を説明したが、請求項2の本発明の電池電極の
製造方法は、セパレータ層と、少なくとも正極もしくは
負極の何れか1層を選択して、基材または集電体へ同時
に2層以上塗布するものである。従って、実施の形態1
で説明した、基材の両面に3層を同時に塗布する方法、
あるいは図示していないが基材の両面もしくは片面側に
選択した一つの活物質層とセパレータ層の2層を同時に
塗布形成する方法も含まれる。また、図示していないが
基材の上に下層として例えば負極の活物質層を塗布した
後に、所定の時間間隔を置いて、セパレータ層、または
セパレータ層と正極の活物質層とを順に塗布する方法
は、請求項1の本発明の電池電極の製造方法に含まれ
る。
【0042】ノズル10の先端形状は、各塗料の粘度や
塗布層の厚みに応じて、長さや、厚みなどを最適化した
ものを用いる。またノズル10の先端形状は、図示して
いないが曲面形状や多角形の複合化した形状でもよい。
また図2には段差を設けていないが、図1に示すよう
に、塗布層の厚みに応じて、各スリットの先端の高さに
段差を設けてもよい。
【0043】次に図3および図4について説明する。図
3および図4は、上記3層から基材17を剥離する工程
と、上記3層に集電体5を密着させる工程の両工程を示
す概略図である。図3の構成では、集電体5の両面に上
記3層をロール18で圧力により密着させる。ロール1
8は、加熱式のロールでもよい。また、図3では、集電
体5を密着させるとともに、基材17をロール18で剥
離しているが、これに限らず、別途ロールを設けておき
そのロールを利用するなどして、集電体5を密着させる
前に基材17を剥離しておいてもよい。なお、図3に示
すように、集電体5の両面に上記3層を密着させるとと
もに基板17を剥離した後、上記3層のさらに両外面
に、集電体5とは別の集電体を密着させる必要がある。
それら集電体5および、両外面に密着させる集電体とし
ては、密着させるさいの対向層の極に対応させたものを
用いる。例えば対向層が正極であればアルミニウム等の
集電体を用い、対向層が負極であれば銅等の集電体を用
いる。他方図4は、上記3層の両面に集電体5を密着さ
せる構成である。この場合には、図4に示すように別途
ロール19を設けておき、そのロール19を利用するな
どして、集電体5を密着させる前に基材17を上記3層
から剥離しておく。なお、正極の活物質層b15側の集
電体5として、例えばアルミニウム等の正極に対応する
集電体を用い、負極の活物質層a14側の集電体5とし
て、例えば銅等の負極に対応する集電体を用いる。
【0044】さて、正極の塗料組成には、活物質とポリ
マーとが含まれる。活物質としては、LiCoO2、L
iNiO2、LiMn24、リチウムを含む非晶質五酸
化バナジウムなどや、二流化チタンや二流化モリブデン
などのカルコゲン化合物を用いることができる。ポリマ
ーとしては、ポリエチレンオキサイド系、ポリプロピレ
ンオキサイド系、ポリクリルニトリル系、ビニリデンフ
ロライドとヒキサフルオロプロピレンとの共重合体など
を用いることができる。この他に、正極の塗料には溶媒
と添加剤、電解液などを必要に応じて加える。
【0045】他方、負極の塗料組成にも、活物質とポリ
マーとが含まれる。活物質としては、リチウムイオンを
吸蔵・放出する炭素材料、例えば人造グラファイト、天
然グラファイトなどを用いることができる。また、負極
の塗料には溶媒と添加剤、電解液などを必要に応じて加
える。ポリマーや、溶媒や、添加物や電解液などは、正
極の塗料に含まれるものと同様のものを適時選択して用
いる。
【0046】セパレータの塗料組成は、上記ポリマーを
主として、シリカなどのフィラー、溶媒、添加剤、電解
液などを適時選択し混合したものである。
【0047】以下に、本実施の形態の特徴を順に説明す
る。
【0048】第1の特徴は、正極および負極の活物質層
の塗料と、セパレータ層の塗料の粘度の範囲にある。活
物質層およびセパレータ層の塗料の粘度を検討した結
果、両者の粘度は、少なくともせん断速度1(1/se
c)において10〜1000(Poise)の範囲であ
ること、さらにせん断速度100(1/sec)におい
て100(Poise)以下であることである。せん断
速度1(1/sec)における塗料の粘度が10(Po
ise)よりも小さいと、隣り合う層の塗料が混ざり合
い、また粘度が1000(Poise)よりも大きい
と、最上層におけるレベリング性が悪く、最上層の表面
が平坦にならない。この結果、3層構造であれば、最上
層の上に集電体を密着させるさい、活物質層の凹凸部に
よって集電体との間に隙間が生じ、電池容量の低下やサ
イクル特性の劣化などを招く。また2層構造であれば、
最上層となるセパレータ層の上に例えば正極の層を従来
と同様にして融着させようとすると、セパレータ層の凹
凸によって正極の層との間に隙間が生じ、やはり電池容
量の低下やサイクル特性の劣化などを招く。また、せん
断速度100(1/sec)における正極および負極と
セパレータの各塗料の粘度が100(Poise)以下
であることも重要である。この範囲内であれば、所定の
厚みで2層もしくは3層構造を塗布形成することができ
る。
【0049】第2の特徴は、活物質層の塗料の粘度を
A、セパレータ層の塗料の粘度をBとしたとき、Aおよ
びBが0.1≦A/B≦80の関係を満たすことであ
る。上記第1の塗料の粘度範囲を満たしかつ、この範囲
とすることで、安定した同時多層塗布ができ、さらに、
2層もしくは3層が形成され、乾燥工程を通過中に、各
層が混じり合うことを抑制できる。
【0050】第3の特徴は、乾燥後のセパレータ層の厚
みをt1、活物質層の厚みをt2としたとき、t1およ
びt2が0.05≦t1/t2≦1の関係を満たし、か
つ、t1≧5μm、t2≧20μmを満たすように乾燥
することである。上記の粘度範囲と、t1とt2の厚み
比には密接な関係があることが、本発明者の検討により
判明した。前記範囲内では、電池電極用として用いる比
較的高い粘度の塗料に対して、良好な同時多層塗布が可
能である。範囲外では、各層の間で、乱れが生じて厚み
を均一化できないかもしくは塗布できなくなる。なお、
塗布時(ウエットにおける)各層の厚みを、乾燥後の厚
みの2〜10倍程度となるようにし、熱風式や赤外線式
等の乾燥を行うと、0.05≦t1/t2≦1の関係
と、t1≧5μmと、t2≧20μmとを満たすことが
できる。
【0051】第4の特徴は、活物質層とセパレータ層と
を同時に塗布形成するため、従来の製造方法で示され
た、極板とセパレータの熱融着が不要であるばかりでな
く、極板の圧延も不要となることである。また、乾燥後
の活物質層内の活物質の密度が1.2(g/cm3)以
上となるように乾燥することが重要である。この範囲よ
りも密度が小さいと、極板としての容量が小さすぎて、
二次電池用極板として機能しなくなる。さらに、同時に
多層塗布し乾燥する過程で、活物質層の密度が小さすぎ
て、セパレータ層が活物質層にしみ込んで吸収され、存
在しなくなる。その結果、電池として機能しなくなる。
なお、乾燥後の活物質層内の活物質の密度を1.2(g
/cm3)以上にするための方法として、例えば活物質
層の塗料内の活物質の密度を1.1〜1.2(g/cm
3)にしておき、熱風式や赤外線式等の乾燥方法を用い
る。
【0052】第5の特徴は、同時に多層塗布すること
で、従来発生していた乾燥工程におけるマイグレーショ
ンを抑制できることである。集電体の上に活物質層を単
層で塗布形成した従来の場合、乾燥工程において、溶媒
が蒸発する過程でバインダーであるポリマーも表層部分
に移動し、集電体側におけるポリマー量が相対的に少な
くなる。この結果、従来の製造方法では集電体と活物資
層の密着強度が弱くなりすぎて、活物質層の脱落やサイ
クル特性の低下などの致命的問題が生じていた。それに
対して、本実施の形態において説明したように、同時に
多層を塗布形成すると、セパレータ層が活物質層に含ま
れるバインダーの移動を阻害するのでマイグレーション
の発生を抑制できる。その結果、集電体と活物質層の密
着強度は高く、さらにサイクル特性も格段に向上させる
ことができる。
【0053】第6の特徴は、図2に示すように、バック
ロール16で支持された基材17の上にノズル10で同
時に3層を塗布形成するため、ノズル10と基材17と
の隙間が機械的に決まり安定する。従って、非常に高精
度な厚みで各層を塗布することが可能である。また、ノ
ズル10と基材17との隙間が安定しており、その隙間
で塗料に高いせん断力が加わり、塗料中の凝集等を効果
的に破壊し、緻密で、表面性の優れた極板を製造するこ
とが可能となった。
【0054】次に、上述した3層を同時に塗布して製造
した極板を用いて二次電池を作成し、評価を行った。以
下に、詳細な製造方法と、評価結果について説明する。
【0055】正極塗料として、LiCoO2と、ポリマ
ーと、溶媒とからなるからなるものを用いた。乾燥後の
正極活物質層の密度は1.4(g/cm3)である。負
極塗料として、グラファイトとポリマー、溶媒からなる
ものを用いた。乾燥後の負極活物資層の密度も1.4
(g/cm3)である。セパレータ塗料は、ポリマーと
シリカと溶媒を主成分とした。それぞれの塗料粘度を変
更して、各種塗料粘度に対する塗布の状態を検討した。
その結果、(表1)および(表2)に示すように、上記
した本実施の形態の範囲内であれば、良好な塗布が可能
であることが判明した。
【0056】また、上述したものとは異なり、正極およ
び負極塗料粘度を、せん断速度1(1/sec)におい
て650(Poise)、せん断速度100(1/se
c)において15(Poise)とし、セパレータ塗料
を、せん断速度1(1/sec)において150(Po
ise)、せん断速度100(1/sec)において2
(Poise)として、正極層、負極層およびセパレー
タ層の各厚みを変更し、各種厚み構成に対する塗布状態
を検討した。その結果、(表3)に示すように、上記し
た本実施の形態の範囲内であれば、良好な塗布が可能で
あることが判明した。
【0057】なお、評価するために作成した極板は、ノ
ズル10で3層同時に塗布形成した。ノズル10の先端
形状は、図1で示したように、フラットで、塗布厚みに
応じて段差を設けた。
【0058】さらに、上述した方法により3層を同時に
塗布した極板を所定の寸法である幅35mm、長さ50
mmに裁断して二次電池を作成し、放電容量とサイクル
特性について評価を行った。なお、その3層同時塗布し
たものを実施例2とする。また、比較例として、従来の
製造方法で、前記寸法の二次電池を作成したものを用い
た。つまり、実施の形態2における比較例は、実施の形
態1における実施例1を説明するさいに用いた比較例と
同じものである。
【0059】(1)放電容量 室温において、一定電流、終止電圧4.2Vで充電を完
了した二次電池を一定電流で放電して、放電開始から低
下する電圧が終止電圧2Vに達したときの放電容量で比
較した。本実施例では図6に示すように、放電容量の低
下が小さいことがわかった。これは、正負極層とセパレ
ータ層を同時に多層塗布しているために、両者の間に隙
間が全くなくかつ密着性が良いためである。
【0060】(2)サイクル特性 室温において、一定条件で充放電を繰り返して放電容量
を測定し、比較した。図7に示すように、本実施例では
比較例に比べて明らかに容量の低下が小さい。これは、
正負極層とセパレータ層を同時に多層塗布しているため
に、両者の間に隙間が全くなくかつ密着性が良いためで
ある。
【0061】このように、セパレータ層と極板との密着
性が良好であり、さらに両者の間に隙間を生じさせず、
極板内に電解液を実質上均一に存在させることができる
ため、リチウムイオンの移動が可能となるので、ポリマ
ー電解質二次電池の電池容量やサイクル特性を向上させ
ることができ、さらに製品のコストダウンを達成するこ
とができる。
【0062】以上のようにポリマー電池などの二次電池
極板の製造方法において、請求項1および2の本発明の
製造方法の効果を確認することができた。
【0063】(実施の形態3)次に、本発明の実施の形
態3の電池電極の製造方法を述べる。
【0064】図8に、本発明の実施の形態3の電池電極
の製造方法に用いる塗布装置の概略構成図を示す。1お
よび2はノズルで、図示していないが定量ポンプによ
り、セパレータ層の塗料3を、ノズル1および2に供給
し、マニホールド101、201を通らせ、それらに連
通しているスリット102、202から押し出して、集
電体5の両面側に予め形成された活物質層6の表面に塗
布し、セパレータ層4を形成する。この後、図示してい
ないが乾燥工程を経て巻き取られる。なお、乾燥後のセ
パレータ層4の厚みが5〜50μmの範囲となるように
乾燥する。塗布時(ウエットにおける)セパレータ層の
塗料3の厚みを、乾燥後の厚みの2〜10倍程度となる
ようにし、熱風式や赤外線式等の乾燥方法を用いると、
乾燥後のセパレータ層4の厚みが5〜50μmの範囲に
おさまる。また、活物資層6は正極用、負極用どちらで
もよい。
【0065】セパレータの塗料組成は、上記ポリマーを
主として、シリカなどのフィラー、溶媒、添加剤、電解
液などを適時選択し混合したものである。
【0066】以下に、本実施の形態の特徴を順に説明す
る。
【0067】第1の特徴は、直接塗布するセパレータ層
の塗料3の粘度の範囲にある。活物資層6は圧延してい
たとしても、微小な穴が無数に形成されているため、セ
パレータ層の塗料3が穴にしみこまないようにすること
が重要である。そこで、セパレータ層の塗料3の粘度を
検討した結果、少なくともせん断速度1(1/sec)
において10〜1000(Poise)の範囲であるこ
と、さらにせん断速度100(1/sec)において1
00(Poise)以下であることが最も重要である。
せん断速度1(1/sec)におけるセパレータ層の塗
料3の粘度が10(Poise)よりも小さいと、極板
の穴にセパレータ層の塗料3がしみ込み、セパレータ層
4を形成できず、セパレータとして機能しなくなる。ま
た粘度が1000(Poise)よりも大きいと、極板
の凹凸に対するレベリング性が悪く、セパレータ層4の
表面が平坦にならない。この結果、そのセパレータ層4
の上に、活物質層6の極の相手方の極の極板を、つまり
活物質層6が正極であれば負極の極板を、活物質層6が
負極であれば正極の極板を、加圧して積層するときに、
セパレータ層4が凹凸部を有しているため、セパレータ
層4と極板との一部に隙間が生じ、電池容量の低下やサ
イクル特性の劣化などを招く。さらにせん断速度100
(1/sec)におけるセパレータ層の塗料3の粘度が
100(Poise)以下であることも重要である。こ
の範囲内であれば、所定の厚み、例えば乾燥後の厚み5
〜50μmの範囲でセパレータ層4を塗布形成すること
ができる。
【0068】第2の特徴は、直接塗布する極板側の密度
にある。活物資層6は圧延していたとしても、微小な穴
が無数に形成されているため、セパレータ層の塗料3が
穴にしみこまないようにすることが重要である。極板の
製造後あるいは圧延後にかかわらずセパレータ層の塗布
3直前における正極もしくは負極の活物質層6内の活物
質の密度が、1.2(g/cm3)以上であることが重
要である。この範囲よりも密度が小さいと、極板の微小
な孔にセパレータ層の塗料3がしみ込み、セパレータ層
4を形成できず、セパレータとして機能しなくなる。
【0069】次に、セパレータ層4を塗布形成した後、
活物質層6の極の相手方の活物質層を集電体5とは別の
集電体に別途形成しておいたものを、セパレータ層4が
2つの活物質層に挟まれるようにして、加圧して電極を
作成し、その電極を用いてさらに二次電池を作成し、評
価を行った。以下に、詳細な製造方法と、評価結果につ
いて説明する。なお、集電体5は銅のラスメタルの集電
体であって、活物質層6は負極の層であるとする。した
がって、活物質層6の極の相手方の活物質層は正極の層
である。
【0070】負極としてグラファイトとポリマーからな
る活物資層6をラスメタル(集電体5)の両面に予め形
成したものを用いた。活物資層6内のグラファイトの密
度は1.4(g/cm3)である。この上に、図8で示
したように、ノズル1、2でセパレータ層の塗料3を塗
布形成した。セパレータ層の塗料3は、ポリマーとシリ
カと溶媒を主成分とした。セパレータ層の塗料3の粘度
は、せん断速1(1/sec)において200(Poi
se)、せん断速度100(1/sec)において10
(Poise)である。乾燥後のセパレータ層4の厚み
は20μmである。正極としては、LiCoO2とポリ
マーからなる活物質層をアルミニウムのラスメタルに塗
布形成したものを用いた。上記極板を所定の寸法である
幅35mm、長さ50mmに裁断して二次電池を作成
し、以下の評価を行った。なお、このようにして作成し
た二時電池を実施例3とする。また、比較例として、従
来の製造方法で、前記寸法の二次電池を作製したものを
用いた。つまり、実施の形態3における比較例は、実施
の形態1における実施例1を説明するさいに用いた比較
例と同じものである。
【0071】(1)放電容量 室温において、一定電流、終止電圧4.2Vで充電を完
了した二次電池を一定電流で放電して、放電開始から低
下する電圧が終止電圧2Vに達したときの放電容量で比
較した。本実施例では図6に示すように、放電容量の低
下が小さいことがわかった。これは、負極層の上にセパ
レータ層を直接塗布しているために、両者の間に隙間が
全くなくかつ密着性が良いためである。
【0072】(2)サイクル特性 室温において、一定条件で充放電を繰り返して放電容量
を測定し、比較した。図7に示すように、本実施例では
比較例に比べて明らかに容量の低下が小さい。これは、
負極層の上にセパレータ層を直接塗布しているために、
両者の間に隙間が全くなくかつ密着性が良いためであ
る。
【0073】このように、セパレータ層と極板との密着
性が良好であり、さらに両者の間に隙間を生じさせず、
極板内に電解液を実質上均一に存在させることができる
ため、リチウムイオンの移動が可能となるので、ポリマ
ー電解質二次電池の電池容量やサイクル特性を向上させ
ることができ、さらに製品のコストダウンを達成するこ
とができる。
【0074】以上のようにポリマー電池などの二次電池
極板の製造方法において、請求項11の本発明の製造方
法の効果を確認することができた。
【0075】なお、上述した実施の形態3では、集電体
5の両面側に予め形成された活物質層6の表面にセパレ
ータ層の塗料3を塗布するとしたが、片面側に塗布して
もよく、また集電体以外の基材の両面側に予め活物質層
6を形成しておき、その活物質層6の一方または双方の
表面にセパレータ層の塗料3を塗布するとしてもよい。
また、基材の両面または片面に予めセパレータ層を形成
しておき、そのセパレータ層の表面に正極または負極の
活物質層の塗料を塗布するとしてもよい。いずれにして
も塗布する塗料の粘度を、せん断速度1(1/sec)
において10〜1000(Poise)の範囲であって
かつ、せん断速度100(1/sec)において100
(Poise)以下とする。それは、塗布した後の塗料
と、予め形成しておいた層との混合を防止するためであ
る。また、両面または片面に予めセパレータ層を形成し
た基材のセパレータ層の表面に、正極または負極の活物
質層の塗料を塗布した後乾燥するさい、乾燥後の活物質
層内の活物質の密度が1.2(g/cm3)以上となる
ように乾燥する。なぜなら、この範囲よりも密度が小さ
いと、極板としての容量が小さすぎて、二次電池用極板
として機能しなくなるからである。
【0076】また、上述した実施の形態3では、集電体
5の両面側に予め形成された活物質層6の表面にセパレ
ータ層の塗料3を塗布するとしたが、セパレータ層の塗
料3を塗布する前に、そのセパレータ層の塗料3に含ま
れる溶媒、もしくは可塑剤または樹脂のうちの少なくと
も一種類を塗布しておいてもよい。同様に、両面または
片面に予めセパレータ層を形成した基材のセパレータ層
の表面に、正極または負極の活物質層の塗料を塗布する
さいも、活物質層の塗料を塗布する前に、セパレータ層
に含まれる溶媒、もしくは可塑剤または樹脂のうちの少
なくとも一種類を塗布しておいてもよい。
【0077】さらに、上述した実施の形態3では、セパ
レータ層の塗料3を塗布し、セパレータ層4を形成した
後、活物質層6の極の相手方の活物質層を集電体5とは
別の集電体に別途形成しておいたものを、セパレータ層
4が2つの活物質層に挟まれるようにして、加圧して電
極を作成するとした。つまり、セパレータ層4を形成し
た後、そのセパレータ層4に、活物質層6の極の相手方
の活物質層を加圧密着させるとした。しかしながら、セ
パレータ層4の上に、活物質層6の極の相手方の活物質
層の塗料を塗布し、乾燥して活物質層を形成するとして
もよい。また、両面または片面に予めセパレータ層を形
成した基材のセパレータ層の表面に、正極または負極の
活物質層の塗料を塗布する場合、その後乾燥して基材を
剥離し、セパレータ層の基材が設けられていた側に、塗
布した塗料の極の相手方の極の塗料を塗布し、正極、セ
パレータおよび負極から構成される電極を製造してもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、正極および負極の少なくとも一方とセパレー
タとを確実に密着させ、またバインダーであるポリマー
を活物質層内部に実質上均一に分散させ、さらにショー
ト不良などの発生を抑制する電池電極の製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電池電極の製造方法に
用いる塗布装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2の電池電極の製造方法に
用いる塗布装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の、3層から基材1
7を剥離する工程と、3層に集電体5を密着させる工程
の両工程を示す略示構成図である。
【図4】図3とは別の、本発明の第2の実施の形態の、
3層から基材17を剥離する工程と、3層に集電体5を
密着させる工程の両工程を示す略示構成図である。
【図5】本発明の実施の形態1の電池電極の製造方法に
用いる塗布装置の概略構成図で
【図6】本発明の実施の形態1、2および3において説
明した各製造方法を用いて作製した電池電極の評価結果
を示す図である。
【図7】図6とは別の、本発明の実施の形態1、2およ
び3において説明した各製造方法を用いて作製した電池
電極の評価結果を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3の電池電極の製造方法に
用いる塗布装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ノズル 3 セパレータ層の塗料 4 セパレータ層 5 集電体 6 活物質層 7 ノズル 8 ノズル 9 活物質層の塗料 10 ノズル 11 ノズル 12 負極の活物質層aの塗料 13 正極の活物質層bの塗料 14 負極の活物質層a 15 正極の活物質層b 16 ロール 17 基材 101、103、105、111、113、115、2
01、701、703、801、804 マニホールド 102、104、106、112、114、116、2
02、702、704、802、803 スリット

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極の活物質層と負極の活物質層とを有
    し、かつそれら2つの活物質層間にセパレータ層を有す
    る電池電極の製造方法であって、前記セパレータ層の塗
    料と、前記正極の活物質層の塗料および/または前記負
    極の活物質層の塗料とを、いずれの塗料も実質上乾燥さ
    せずに、前記正極の活物質層、前記セパレータ層、前記
    負極の活物質層の順に、または前記負極の活物質層、前
    記セパレータ層、前記正極の活物質層の順に、所定の基
    材の上に塗布することを特徴とする電池電極の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記セパレータ層の塗料と、前記正極の
    活物質層の塗料および/または前記負極の活物質層の塗
    料とを、同一のノズルの異なるスリットから吐出させ
    て、実質上同時に塗布することを特徴とする請求項1記
    載の電池電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記正極の活物質層の塗料、前記負極の
    活物質層の塗料および前記セパレータ層の塗料の粘度
    は、少なくともせん断速度1(1/sec)において1
    0〜1000(Poise)の範囲であってかつ、せん
    断速度100(1/sec)において100(Pois
    e)以下であることを特徴とする請求項1または2記載
    の電池電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記活物質層の塗料の粘度をA、前記セ
    パレータ層の塗料の粘度をBとしたとき、前記Aおよび
    前記Bは0.1≦A/B≦80の関係を満たすことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電池電極の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記セパレータ層と、前記正極の活物質
    層および/または前記負極の活物質層とを前記基材の上
    に塗布した後、 前記セパレータ層と、前記正極の活物質層および/また
    は前記負極の活物質層と、前記基材とを、乾燥後の前記
    セパレータ層の厚みをt1、前記活物質層の厚みをt2
    としたとき、前記t1および前記t2が0.05≦t1
    /t2≦1の関係を満たし、かつ、前記t1≧5μm、
    前記t2≧20μmを満たすように乾燥することを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載の電池電極の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記セパレータ層と、前記正極の活物質
    層および/または前記負極の活物質層とを前記基材の上
    に塗布した後、 前記セパレータ層と、前記正極の活物質層および/また
    は前記負極の活物質層と、前記基材とを、乾燥後の前記
    活物質層内の活物質の密度が1.2(g/cm 3)以上
    となるように乾燥することを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の電池電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基材は集電体であることを特徴とす
    る請求項1から6のいずれかに記載の電池電極の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 前記基材の上に塗布された層は、前記正
    極の活物質層、前記セパレータ層および前記負極の活物
    質層の3層であって、 前記3層を前記基材の上に塗布した後、前記3層および
    前記基材を乾燥し、その乾燥の後に前記基材を前記3層
    から剥離し、さらに所定の集電体に前記3層を密着させ
    ることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の
    電池電極の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記3層を前記集電体の両面に密着さ
    せ、さらに両外面に前記集電体とは別の第2の集電体を
    密着させせることを特徴とする請求項8記載の電池電極
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記集電体は前記3層の両面に密着さ
    せるものであって、前記3層のうちの対向する層に応じ
    て異なる種類の集電体を密着させることを特徴とする請
    求項8記載の電池電極の製造方法。
  11. 【請求項11】 正極の活物質層と負極の活物質層とを
    有し、かつそれら2つの活物質層間にセパレータ層を有
    する電池電極の製造方法であって、 所定の基材の上に予め前記正極もしくは前記負極の活物
    質層または前記セパレータ層が設けられた積層材の、前
    記活物質層または前記セパレータ層の上に、 前記予め設けられた層が前記正極もしくは前記負極の活
    物質層である場合には、前記セパレータ層の塗料を塗布
    し、 前記予め設けられた層が前記セパレータ層である場合に
    は、前記正極もしくは前記負極の活物質層の塗料を塗布
    することを特徴とする電池電極の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記塗布するセパレータ層の塗料の粘
    度または、前記塗布する正極もしくは負極の活物質層の
    塗料の粘度は、少なくともせん断速度1(1/sec)
    において10〜1000(Poise)の範囲であって
    且つ、せん断速度100(1/sec)において100
    (Poise)以下であることを特徴とする請求項11
    記載の電池電極の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記セパレータ層の塗料または、前記
    正極もしくは前記負極の活物質層の塗料を塗布する前
    に、 前記積層材の前記予め設けられた層の上に、前記セパレ
    ータ層の塗料または前記セパレータ層に含まれる溶媒、
    もしくは可塑剤もしくは樹脂のうちの少なくとも一種類
    を塗布した後、 前記セパレータ層の塗料または、前記正極もしくは前記
    負極の活物質層の塗料を塗布することを特徴とする請求
    項11または12記載の電池電極の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記予め設けられた層は前記正極もし
    くは前記負極の活物質層であって、前記活物質層内の活
    物質の密度が1.2(g/cm3)以上であることを特
    徴とする請求項11から13のいずれかに記載の電池電
    極の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記予め設けられた層は前記セパレー
    タ層であって、前記正極もしくは前記負極の活物質層の
    塗料を塗布した後、前記積層材および前記塗布した層
    を、乾燥後の前記活物質層内の活物質の密度が1.2
    (g/cm3)以上となるように乾燥することを特徴と
    する請求項11から13のいずれかに記載の電池電極の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記積層材の前記予め設けられた層が
    前記正極もしくは負極の活物質層である場合、前記塗布
    した前記セパレータ層の上に、前記予め設けられていた
    正極もしくは負極の相手方の活物質層の塗料を塗布し、 前記積層材の前記予め設けられた層が前記セパレータ層
    である場合、前記積層材および、前記塗布した前記正極
    もしくは負極の活物質層を乾燥した後、前記積層材の前
    記基材を剥離し、前記セパレータ層の前記基材が設けら
    れていた側に、前記塗布した正極もしくは負極の相手方
    の活物質層の塗料を塗布することを特徴とする請求項1
    1から15のいずれかに記載の電池電極の製造方法。
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