JPH1033981A - 低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭とその再生方法及び低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター並びに低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装置 - Google Patents

低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭とその再生方法及び低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター並びに低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装置

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JPH1033981A
JPH1033981A JP8192436A JP19243696A JPH1033981A JP H1033981 A JPH1033981 A JP H1033981A JP 8192436 A JP8192436 A JP 8192436A JP 19243696 A JP19243696 A JP 19243696A JP H1033981 A JPH1033981 A JP H1033981A
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impregnated
nitrogen oxides
filter
impregnated activated
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JP8192436A
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English (en)
Inventor
Kenzo Takahashi
健造 高橋
Makoto Furukawa
誠 古川
Naoshi Yokoie
尚士 横家
Yoshio Hanasato
善夫 花里
Makoto Miyamoto
誠 宮本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ppbレベルの希薄な窒素酸化物を効率よく
除去できる空調用に適した添着活性炭を得る。 【解決手段】 親水性の補強用のバインダーとともに成
形した活性炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメ
ル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添
着して添着活性炭1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低濃度の窒素酸化
物を除去するための添着活性炭に関するものであり、ま
た、その添着活性炭の失活を再生させる添着活性炭の再
生方法に関するものであり、さらに低濃度窒素酸化物を
除去する添着活性炭フィルター及び低濃度窒素酸化物除
去機能を有する空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】省エネルギーの観点から最近の住居空間
は、高気密・高断熱化が進んでおり、より高度の空調が
要求されている。こうした空調に関する主要素として、
温度コントロールや湿度コントロール及び有害空気成分
のコントロールを挙げることができる。これらのうちの
温度コントロールや湿度コントロールを実現する装置に
ついては、種々の加熱方式や冷却方式あるいは加湿方式
が開発されており、概ね満足できるものとなっている。
しかしながら、有害空気成分のコントロールを実現する
装置については、有害空気成分のコントロール技術自体
が開発途上にあり、未だ満足できるものは開発されてい
ない。
【0003】有害空気成分のコントロールを行なう機器
として、室内の悪臭ガスを除去して空気浄化を行なう家
庭用空気清浄機は実用化されているものの、換気機能を
有する空調システムにおける導入する外気の空気清浄に
関する技術は確立されていない。外気の主たる汚染物質
は、車の排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOX)等の
有害ガスと環境から発生する不快な悪臭ガス等である。
【0004】大気の汚染物質である窒素酸化物には多く
の化学種が知られているが、大気中で安定に存在するの
は車の排気ガスに含まれる一酸化窒素(NO)と、これ
が大気中で酸化した二酸化窒素(NO2)である。二酸
化窒素が人体に有害であることは良く知られているとこ
ろであり、健康に悪影響を与えない環境基準濃度として
40〜60ppbが規定されている。一酸化窒素につい
ては有害であるというデータがないため、環境基準濃度
は規定されていない。従って、窒素酸化物の除去は、人
体に有害な二酸化窒素が対象になる。
【0005】従来より窒素酸化物の除去技術として排気
ガス中の一酸化窒素を除去するための技術が多く開発さ
れている。例えば、特開昭50―104783号公報に
は、コバルト錯体を主体とする触媒を用いて排気ガス中
の一酸化窒素を効率よく除去する技術が示されている。
また、特開昭52―134867号公報には、金属フタ
ロシアニンや金属ポルフィリンを主体とする触媒を用い
て排気ガス中の一酸化窒素を還元し無害化する技術が示
されている。しかしながらこのような排気ガス中の窒素
酸化物の除去技術を空調用の窒素酸化物の除去にそのま
ま活用することはできない。即ち、前者と後者とでは対
象とする窒素酸化物が異るうえ、扱うガス濃度も前者が
ppmレベルであるのに対して、後者ではppbレベル
となり、異る対応を迫られることになる。
【0006】こうしたなか、特開昭56―133549
号公報や特開平5―220337号公報には空調用の窒
素酸化物を除去するための技術が示されている。前者
は、外気を処理する熱交換換気装置に、石膏に類似した
組成の常温乾式のNOX・SOX除去剤と活性炭とを組み
合わせたフィルター状の空気浄化材を組込んだものであ
り、装置としては静止型である。また後者は、シート状
にした活性炭繊維を円筒状に成形したNOX除去ロータ
を熱交換ロータと同軸で回転させるようにしたものであ
り、装置としては回転型である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空調用の窒素酸化物を
除去する装置には、小型であることと長期に亘る信頼性
の確保とが要請されていて、こうした観点からは、回転
型よりも静止型の方が優れている。しかしながら上記し
た従来の静止型のものは、低濃度の窒素酸化物を高効率
で除去することができないばかりでなく、空気浄化材の
組成に起因して静圧損失が随分高いといった問題点があ
る他、空気浄化材の寿命が短いといった問題点もある。
【0008】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、pp
bレベルの希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる空調
用に適した添着活性炭を開発することであり、希薄な窒
素酸化物を効率よく除去でき、しかも寿命の長い空調用
に適した添着活性炭を開発することであり、その添着活
性炭を再生するための再生方法を得ることである。
【0009】さらに、本発明は希薄な窒素酸化物を効率
よく除去できる添着活性炭による空調装置に適した低濃
度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルターを開発する
こと、その添着活性炭フィルターの長寿命化を達成する
こと、並びに低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装
置を提供することも課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に請求項1の発明は、中心金属の酸化還元電位が飽和カ
ロメル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体
を活性炭に添着処理する手段を採用する。
【0011】前記課題を達成するために請求項2の発明
は、補強用のバインダーとともに成形した活性炭に、中
心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対して0.
1V〜1.5Vの有機金属錯体を添着処理する手段を採
用する。
【0012】前記課題を達成するために請求項3の発明
は、親水性の補強用のバインダーとともに成形した活性
炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対
して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添着処理する
手段を採用する。
【0013】前記課題を達成するために請求項4の発明
は、親水性の補強用のバインダーとともに成形した活性
炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対
して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添着処理して
なる添着活性炭によって吸着された窒素酸化物を、その
添着活性炭を弱アルカリの水容液に浸漬して添着活性炭
から脱着させた後、水切りする手段を採用する。
【0014】前記課題を達成するために請求項5の発明
は、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対し
て0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を活性炭に添着し
てなる添着活性炭により瀘材を構成する手段を採用す
る。
【0015】前記課題を達成するために請求項6の発明
は、ハニカム状に成形した活性炭に、中心金属の酸化還
元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5V
の有機金属錯体を添着した添着活性炭により瀘材を構成
する手段を採用する。
【0016】前記課題を達成するために請求項7の発明
は、活性炭を補強用のバインダーとともにハニカム状に
成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化還元電位が
飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金
属錯体を添着した添着活性炭により瀘材を構成する手段
を採用する。
【0017】前記課題を達成するために請求項8の発明
は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハニ
カム状に成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化還
元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5V
の有機金属錯体を添着した添着活性炭により瀘材を構成
する手段を採用する。
【0018】前記課題を達成するために請求項9の発明
は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハニ
カム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選択
的に吸着する有機ルテニウム錯体を添着した添着活性炭
により瀘材を構成する手段を採用する。
【0019】前記課題を達成するために請求項10の発
明は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
択的に吸着する有機コバルト錯体を添着した添着活性炭
により瀘材を構成する手段を採用する。
【0020】前記課題を達成するために請求項11の発
明は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
択的に吸着する有機鉄錯体を添着した添着活性炭により
瀘材を構成する手段を採用する。
【0021】前記課題を達成するために請求項12の発
明は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
択的に吸着する有機銀錯体を添着した添着活性炭により
瀘材を構成する手段を採用する。
【0022】前記課題を達成するために請求項13の発
明は、活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
択的に吸着する有機クロム錯体を添着した添着活性炭に
より瀘材を構成する手段を採用する。
【0023】前記課題を達成するために請求項14の発
明は、送風路に中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル
電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を活性
炭に添着してなる添着活性炭によって構成した通気性を
持つ瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着する手
段を採用する。
【0024】前記課題を達成するために請求項15の発
明は、送風路にハニカム状に成形した活性炭に、中心金
属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V
〜1.5Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭によっ
て構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着
する手段を採用する。
【0025】前記課題を達成するために請求項16の発
明は、送風路に活性炭を補強用のバインダーとともにハ
ニカム状に成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化
還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5
Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭によって構成し
た瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着する手段
を採用する。
【0026】前記課題を達成するために請求項17の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、中心金
属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V
〜1.5Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭によっ
て構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着
する手段を採用する。
【0027】前記課題を達成するために請求項18の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
化物を選択的に吸着する有機ルテニウム錯体を添着した
添着活性炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭
フィルターを装着する手段を採用する。
【0028】前記課題を達成するために請求項19の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
化物を選択的に吸着する有機コバルト錯体を添着した添
着活性炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フ
ィルターを装着する手段を採用する。
【0029】前記課題を達成するために請求項20の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
化物を選択的に吸着する有機鉄錯体を添着した添着活性
炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルタ
ーを装着する手段を採用する。
【0030】前記課題を達成するために請求項21の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
化物を選択的に吸着する有機銀錯体を添着した添着活性
炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルタ
ーを装着する手段を採用する。
【0031】前記課題を達成するために請求項22の発
明は、送風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーと
ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
化物を選択的に吸着する有機クロム錯体を添着した添着
活性炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィ
ルターを装着する手段を採用する。
【0032】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。 実施の形態1.図1に示すこの実施の形態1の添着活性
炭1は、ppb(1/1000ppm)レベルの希薄な
悪臭ガスを高効率で除去できる活性炭の吸着能に着目
し、このような活性炭に有機金属錯体を添着処理して窒
素酸化物を高効率で吸着する機能を持たせたものであ
る。
【0033】まず種々の形態の活性炭について、環境基
準レベル(ppbレベル)のNOXガスを計測できる分
析装置を用いて窒素酸化物に対する除去性能を評価検討
した結果、 1.活性炭は一酸化窒素を除去する能力は低いが、二酸
化窒素を除去する能力はあること。 2.ハニカム状に成形した活性炭は極めて静圧力損失が
低く、二酸化窒素を除去する空気浄化材料に適するこ
と。 3.ハニカム状に成形した活性炭の二酸化窒素の除去効
率は、図11に示すように風速と二酸化窒素の濃度に大
きく依存すること。 4.ハニカム状に成形した活性炭の二酸化窒素の除去効
率は、図11に示すように二酸化窒素の濃度が低下する
につれて徐々に低下し、大気汚染地域の二酸化窒素の濃
度(50〜100ppb)付近より急速に低下するこ
と。 を確認することができた。なお、上記の各ハニカム状の
活性炭は、いずれも1平方インチ当りのセル数が200
のものを用いている。
【0034】これらの結果から、活性炭はppbレベル
の希薄な悪臭ガスを高効率で浄化する脱臭・消臭性能に
は優れているものの、ppbレベルの二酸化窒素の除去
性能に関しては十分ではなく、窒素酸化物の除去材とし
て実用化するためには、環境基準濃度から大気汚染地域
の二酸化窒素の濃度(50〜100ppb)における二
酸化窒素の除去性能を改善する必要があることが分る。
また、風速に関しても空調換気装置等の外気処理装置の
標準風速である1m/sという風速で60%以上の二酸
化窒素を効率良く除去するためには活性炭自体を大幅に
改善する必要がある。こうした課題を克服する手立てと
して、二酸化窒素の分子の電子吸引性に着目し、空気中
の濃度がppbレベルの場合にも電子供与性の個体表面
には高効率に化学吸着できるものと考え、表面積が広い
活性炭の表面に電子供与性を付与することにより、二酸
化窒素の除去効率を大幅に改善する方法を検討した。
【0035】活性炭の表面に電子供与性を付与するため
に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対し
て0.1〜1.5Vの有機金属錯体をアセトン等の有機
溶剤に溶解して飽和溶液を作り、これを粒子状の活性炭
の表面に添着処理し添着活性炭1を構成した。有機金属
錯体の飽和溶液に粒子状の活性炭を浸漬すると、アセト
ンが沸騰し、有機金属錯体が活性炭の表面に吸着して溶
液濃度が低下するため、飽和溶液を循環させながら1時
間程度浸漬処理する。浸漬処理した活性炭をメッシュで
取り上げ、アセトンを乾燥させることにより粒状の添着
活性炭1が得られる。この添着活性炭1の二酸化窒素の
除去性能を評価検討した結果、50〜100ppbの濃
度域において風速0.2m/sであれば、80%以上の
除去効率を示すものであることが確認できた。また、外
気処理装置の標準風速である1m/sにおいても60%
以上という高い二酸化窒素の除去効率を示すものである
ことが確認できた。
【0036】活性炭に添着する有機金属錯体としては、
中心金属がRuのテトラフェニルポルフィリンのルテニ
ウム錯体、中心金属がCoのテトラフェニルポルフィリ
ンのコバルト錯体、中心金属がFeの有機鉄錯体、中心
金属がAgの有機銀錯体、中心金属がCrの有機クロム
錯体が好適である。
【0037】実施の形態2.図2に示すこの実施の形態
2の添着活性炭1は、有機溶剤に対する活性を穏やかに
するために補強用のバインダーとともに粒状やハニカム
状に成形した活性炭の表面に、実施の形態1と同様の仕
方で中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対し
て0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を有機溶剤に溶解
して添着処理したものである。活性炭に添着する有機金
属錯体としては、実施の形態1と同様、中心金属がRu
のテトラフェニルポルフィリンのルテニウム錯体、中心
金属がCoの有機コバルト錯体、中心金属がFeの有機
鉄錯体、中心金属がAgの有機銀錯体、中心金属がCr
の有機クロム錯体が好適である。補強用のバインダーと
しては、アルミナ、シリカ、マグネシア、ジルコニア等
のセラミックスの微粉末が適しており、20重量%程度
加えればよい。
【0038】この添着活性炭1は、上記のように補強用
のバインダーを用いることにより有機溶剤に対する活性
炭の活性が緩和し、有機溶剤のアセトンに浸漬しても僅
かな沸騰にとどまり、添着処理時において成形活性炭の
形状の破壊が生じない。従って、添着活性炭1の成形性
が向上し、粒状にも図2に示すようなハニカム状にも成
形することができる。ハニカム状に成形したものは極め
て低静圧損失のものとなり、空調用の窒素酸化物除去材
料としては好適なものとなる。これ以外の機能は実施の
形態1のものと同じである。
【0039】実施の形態3.図2に示すこの実施の形態
3の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
実施の形態1,2と同様の仕方で中心金属の酸化還元電
位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5Vの有
機金属錯体を有機溶剤のアセトンに溶解して添着処理し
たものである。活性炭に添着する有機金属錯体として
は、実施の形態1と同様、中心金属がRuの有機ルテニ
ウム錯体、中心金属がCoの有機コバルト錯体、中心金
属がFeの有機鉄錯体、中心金属がAgの有機銀錯体、
中心金属がCrの有機クロム錯体が好適である。親水性
の補強用のバインダーとしては、コージライト(2Mg
O・Al23・5SiO2)、ムライト(3Al23
2SiO2)、アルミナ(Al23)炭化珪素(Si
C)等の微粉末が適し、20重量%程度加えればよい。
特に活性炭の撥水性を抑え、添着活性炭1に親水性を付
与するにはコージライトとムライトが好適である。この
実施の形態3の添着活性炭1においては撥水性が低減
し、水洗いによる再生が容易になる。これ以外の機能は
実施の形態2のものと同じであり、アセトンに浸漬して
も僅かな沸騰にとどまり、添着処理時において成形活性
炭の形状の破壊も生じない。
【0040】実施の形態4.図2に示すこの実施の形態
4の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
二酸化窒素を選択的に吸着し、有機溶剤に可溶性をもつ
フタロシアニンのルテニウム錯体を有機溶剤に溶解して
実施の形態1,2と同様の仕方で添着処理したものであ
る。有機ルテニウム錯体としては、中心金属をルテニウ
ムとするポルフィリン誘導体やフタロシアニン誘導体又
はシッフ塩基錯体が適している。親水性の補強用のバイ
ンダーとしては、コージライト(2MgO・Al23
5SiO2)、ムライト(3Al23・2SiO2)、ア
ルミナ(Al23)、炭化珪素(SiC)等の微粉末が
適し、20重量%程度加えればよい。特に親水性の改善
にはコージライトとムライトが好適である。この実施の
形態4の添着活性炭1においても実施の形態3のものと
同様に、成形性がよく水洗いによる再生も容易になる。
【0041】実施の形態5.図2に示すこの実施の形態
5の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
二酸化窒素を選択的に吸着するコバルトのシッフ塩基錯
体であるサルコミン(ビスサリチルアルデヒドエチレン
ジイミンコバルト)を有機溶剤のアセトンに溶解して実
施の形態1,2と同様の仕方で添着処理したものであ
る。有機コバルト錯体としては、中心金属をコバルトと
するポルフィリン誘導体やフタロシアニン誘導体又はシ
ッフ塩基錯体が適している。親水性の補強用のバインダ
ーとしては、コージライト(2MgO・Al23・5S
iO2)、ムライト(3Al23・2SiO2)、アルミ
ナ(Al23)、炭化珪素(SiC)等の微粉末が適
し、20重量%程度加えればよい。特に親水性の改善に
はコージライトとムライトが好適である。この実施の形
態5の添着活性炭1においても実施の形態4のものと同
様に、成形性がよく水洗いによる再生も容易になる。
【0042】実施の形態6.図2に示すこの実施の形態
6の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
二酸化窒素を選択的に吸着するテトラフェニルポルフィ
リンの鉄錯体を有機溶剤のアセトンに溶解して実施の形
態1,2と同様の仕方で添着処理したものである。鉄錯
体としては、中心金属を鉄とするポルフィリン誘導体の
他、フタロシアニン誘導体又はシッフ塩基錯体が適して
いる。親水性の補強用のバインダーとしては、コージラ
イト(2MgO・Al23・5SiO2)、ムライト
(3Al23・2SiO2)、アルミナ(Al23)、
炭化珪素(SiC)等の微粉末が適し、20重量%程度
加えればよい。特に親水性の改善にはコージライトとム
ライトが好適である。この実施の形態6の添着活性炭1
においても実施の形態4,5のものと同様に、成形性が
よく水洗いによる再生も容易になる。
【0043】実施の形態7.図2に示すこの実施の形態
7の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
二酸化窒素を選択的に吸着するテトラフェニルポルフィ
リンの銀錯体を有機溶剤のアセトンに溶解して実施の形
態1,2と同様の仕方で添着処理したものである。銀錯
体としては、中心金属を銀とするポルフィリン誘導体の
他にもフタロシアニン誘導体又はシッフ塩基錯体が適し
ている。親水性の補強用のバインダーとしては、コージ
ライト(2MgO・Al23・5SiO2)、ムライト
(3Al23・2SiO2)、アルミナ(Al23)、
炭化珪素(SiC)等の微粉末が適し、20重量%程度
加えればよい。特に親水性の改善にはコージライトとム
ライトが好適である。この実施の形態7の添着活性炭1
においても実施の形態4,5のものと同様に、成形性が
よく水洗いによる再生も容易になる。
【0044】実施の形態8.図2に示すこの実施の形態
8の添着活性炭1は、親水性をもつ補強用のバインダー
とともに粒状やハニカム状に成形した活性炭の表面に、
二酸化窒素を選択的に吸着するテトラフェニルポルフィ
リンのクロム錯体を有機溶剤のアセトンに溶解して実施
の形態1,2と同様の仕方で添着処理したものである。
クロム錯体としては、中心金属をクロムとするポルフィ
リン誘導体の他にも、フタロシアニン誘導体又はシッフ
塩基錯体が適している。親水性の補強用のバインダーと
しては、コージライト(2MgO・Al23・5SiO
2)、ムライト(3Al23・2SiO2)、アルミナ
(Al23)、炭化珪素(SiC)等の微粉末が適し、
20重量%程度加えればよい。特に親水性の改善にはコ
ージライトとムライトが好適である。この実施の形態8
の添着活性炭1においても実施の形態4,5のものと同
様に、成形性がよく水洗いによる再生も容易になる。
【0045】実施の形態9.この実施の形態9は、図3
に示すように二酸化窒素分子の水溶性に着目した、添着
活性炭1の再生に関するものである。上記した実施の形
態3〜8の添着活性炭1では、水溶性の補強用のバイン
ダーを加えているため、撥水性が抑えられハニカム状等
の複雑な形状に成形しても内部まで水が浸透する。従っ
て、有機金属錯体に吸着した水溶性の二酸化窒素は水洗
いによって脱着させることができる。しかし、PHが約
7の水道水に数十時間浸漬しても二酸化窒素を吸着して
飽和した添着活性炭1は完全に再生されることはない。
水をPH8〜10の弱アルカリ性に調整すると、30分
〜1時間程浸漬することによりほぼ完全に再生した添着
活性炭1が再生される。
【0046】二酸化窒素が水に溶解すると弱酸性を呈す
るため、弱アルカリ性の水溶液2を用いると中和反応が
進み、二酸化窒素の脱着が促進されることになる。再生
した添着活性炭1は図3に示すように水切り処理した
後、乾燥処理することにより再使用できる。弱アルカリ
性の水溶液2は、重炭酸ナトリウム(ベイキングパウダ
ーの主成分である)や炭酸ナトリウム等を濃度2〜5%
程度に水道水に溶解して作ることができ、一般家庭にお
いても至って簡単に作り出すことができる。
【0047】実施の形態10.この実施の形態10は、
図4に示すように実施の形態1〜8により示した添着活
性炭1のいずれか一つを使って添着活性炭フィルター3
を構成したものである。添着活性炭1を粒子状にして通
気性のある瀘材4となし、これを不織布5に詰めて厚さ
10mm程の格子状の枠6に収めて添着活性炭フィルタ
ー3が構成される。これにより、上記した各実施の形態
により示した添着活性炭1の機能を持つ空調用に適した
低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター3が得
られる。実施の形態3〜8により示した添着活性炭1を
瀘材4にしたものでは、実施の形態9により示した再生
方法により再生させ、反復利用することができる。この
添着活性炭フィルター3は、瀘材4に消臭機能も有るの
で、低濃度窒素酸化物の除去とともに消臭も果たし得
る。
【0048】実施の形態11.この実施の形態11は、
図5に示すように実施の形態2〜8により示した添着活
性炭1のいずれか一つを使って添着活性炭フィルター3
を構成したものである。ハニカム状に成形した活性炭に
有機金属錯体を添着した厚さ10mm、1平方インチ当
りのセル数が200程のハニカム構造体の添着活性炭1
を瀘材4となし、この瀘材4を厚さ10mm程のプラス
チックの枠6に並べ収めて添着活性炭フィルター3が構
成される。これにより、上記した実施の形態2〜8によ
り示した添着活性炭1の機能を持つ低静圧損失の空調用
に好適の低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルタ
ー3が得られる。実施の形態3〜8により示した添着活
性炭1を瀘材4にしたものでは、実施の形態9により示
した再生方法により再生させ、反復利用することができ
る。この添着活性炭フィルター3も、瀘材4に消臭機能
も有るので、低濃度窒素酸化物の除去とともに消臭も果
たし得る。ハニカム構造体は1平方インチ当りのセル数
が200程のものが極めて低静圧損失であるが、1平方
インチ当りのセル数が300〜800程にすると静圧損
失は高くなるが、低濃度窒素酸化物の除去効率はさらに
向上する。
【0049】この実施の形態10,11による添着活性
炭フィルター3を図6に示すような評価設備を使ってそ
の特性の評価を実施した。即ち、ガス濃度が1000p
pmの一酸化窒素と二酸化窒素の標準ガスボンベ7,8
のガスを工場用圧縮空気で所定の濃度(40〜1000
ppb)に希釈し、添着活性炭フィルター3をセットし
たダクト9の中に流しながら、添着活性炭フィルター3
の前後の空気をサンプリングし、環境用窒素酸化物分析
計(サーモエレクトロン社製)10を用いて濃度を計測
した。この計測濃度より一酸化窒素及び二酸化窒素の除
去効率を算出し、除去効率の風速及びガス濃度依存性を
検討した。図7は実施の形態1の添着活性炭1を瀘材4
とした実施の形態10の添着活性炭フィルター3の評価
結果を示している。また、図8は実施の形態3の添着活
性炭1を瀘材4とした実施の形態11の添着活性炭フィ
ルター3の評価結果を示している。
【0050】図7に示すように、テトラフェニルポルフ
ィリンのルテニウム錯体を添着した添着活性炭1を粒状
にして瀘材4としたものは、未処理の活性炭によるもの
より大幅に二酸化窒素の除去効率が向上する。処理風速
が0.2m/sの場合は80%以上であり、空調装置の
標準風速である1.0m/sでも60%以上の除去効率
である。図8に示すように、テトラフェニルポルフィリ
ンのコバルト錯体を添着したハニカム状の添着活性炭1
を瀘材4としたものは、図11に示した未処理の活性炭
によるものより大幅に二酸化窒素の除去効率が向上す
る。処理風速が0.2m/sの場合は70%以上であ
り、空調装置の標準風速である1.0m/sでも二酸化
窒素の濃度が50ppb以上では60%以上の除去効率
である。なお、他の実施の形態の添着活性炭1によるも
のも上記とほぼ同等の二酸化窒素の除去特性が得られ
た。
【0051】また、実施の形態10の添着活性炭フィル
ター3の処理風速1.0m/sにおける静圧損失の評価
結果は、3mmAqと除塵フィルターに近い静圧損失で
あった。一方、実施の形態11の添着活性炭フィルター
3の処理風速1.0m/sにおける静圧損失の評価結果
は、0.5mmAqと極めて低い静圧損失であった。従
って、実施の形態11の添着活性炭フィルター3は、高
い二酸化窒素の除去特性と低静圧損失が両立する優れた
低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター3と言
えるもので、外気を清浄に加工して室内に供給する換気
空調装置等の低濃度窒素酸化物除去用のフィルターとし
て好適なものである。なお、実施の形態11の添着活性
炭フィルター3の寿命は、4〜6ヶ月程度であるが、実
施の形態9で示した方法により再生させることができる
ので、実際には継続使用することができ、長寿命であ
る。
【0052】実施の形態12.この実施の形態12は、
実施の形態10,11により示した添着活性炭フィルタ
ー3を組込んで構成した低濃度窒素酸化物除去機能を有
する空調装置11に関するものである。空調装置11に
は、室内の空気の温度コントロールを行なう図9に示す
ような冷暖房装置や外気を吸い込み熱交換器12を通し
て室内へ供給する図10に示すような熱交換換気装置や
これらの機能を兼備した装置もあるが、いずれも基本的
には、図9,10に示すように送風路13による送風機
能を備えている。
【0053】送風路13には、送風路13を横断する状
態に室内へ吹出す前の空気から二酸化窒素を除去し清浄
化する実施の形態10や実施の形態11によって示した
添着活性炭フィルター3が装着されている。この他に除
塵フィルター14や消臭フィルター15等も装着される
こともある。添着活性炭フィルター3とともに除塵フィ
ルター14や消臭フィルター15を装着する場合には、
風上側から除塵フィルター14、消臭フィルター15、
添着活性炭フィルター3の順に積層することが望ましい
が、添着活性炭フィルター3は一部消臭機能も備えてい
るので、消臭フィルター15については省くこともでき
る。
【0054】外気を処理する添着活性炭フィルター3等
は、送風路13における外気の通過面積に相当する平面
積に構成する方が効果的であるが、室内空気を循環させ
る送風路13に組込む場合には送風路13における空気
の通過面積より小さい平面積の添着活性炭フィルター3
であっても、室内空気が二酸化窒素で汚れる度合いは極
めて少ないので問題はない。このように構成した空調装
置11によれば室内へ供給する空気を窒素酸化物の除去
された清浄なものとすることができ、健康的な空気環境
を室内に形成することができる。即ち、実施の形態1
0,11で示した添着活性炭フィルター3の機能を発揮
させうる空調装置11が得られる。
【0055】
【発明の効果】以上実施の形態での説明からも明らかな
ように、請求項1の発明によればppbレベルの希薄な
窒素酸化物を効率よく除去できる空調用に適した低濃度
窒素酸化物除去用の添着活性炭を得ることができる。
【0056】請求項2の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる空調用に適した
成形性の良い低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭を得
ることができる。
【0057】請求項3の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去でき、成形性が良く寿
命も長い空調用に適した低濃度窒素酸化物除去用の添着
活性炭を得ることができる。
【0058】請求項4の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる空調用に適した
低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭を極めて簡単に再
生させることができる。
【0059】請求項5の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる空調用に適した
低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルターが得ら
れる。
【0060】請求項6の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる低静圧損失の空
調用に適した低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィ
ルターが得られる。
【0061】請求項7の発明によれば、ppbレベルの
希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる低静圧損失の空
調用に適した低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィ
ルターが得られる。
【0062】請求項8〜請求項13までの各発明によれ
ば、ppbレベルの希薄な窒素酸化物を効率よく除去で
きる低静圧損失で再生の可能な空調用に適した低濃度窒
素酸化物除去用の添着活性炭フィルターが得られる。
【0063】請求項14の発明によれば、ppbレベル
の希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる低濃度窒素酸
化物除去機能を有する空調装置が得られる。
【0064】請求項15と請求項16の発明によれば、
ppbレベルの希薄な窒素酸化物を効率よく除去できる
低濃度窒素酸化物除去機能を有する圧力損失の少ない空
調装置が得られる。
【0065】請求項17〜請求項22までの各発明によ
れば、ppbレベルの希薄な窒素酸化物を効率よく除去
できる低濃度窒素酸化物除去機能を有する圧力損失の少
ない空調装置が得られ、その低濃度窒素酸化物除去機能
を再生により継続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の添着活性炭を示す構成図であ
る。
【図2】 実施の形態2〜8の添着活性炭を示す構成図
である。
【図3】 実施の形態9の再生方法を示す説明図であ
る。
【図4】 実施の形態10の添着活性炭フィルターの断
面図である。
【図5】 実施の形態11の添着活性炭フィルターの斜
視図である。
【図6】 実施の形態で使用した評価設備を示す構成図
である。
【図7】 実施の形態10の添着活性炭フィルターの特
性を示す説明図である。
【図8】 実施の形態11の添着活性炭フィルターの特
性を示す説明図である。
【図9】 実施の形態12の空調装置の構成図である。
【図10】 実施の形態12の他の空調装置の構成図で
ある。
【図11】 未処理の活性炭によるフィルターの特性を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 添着活性炭 2 水溶液 3 添着活性炭フィルター 4 瀘材 11 空調装置 13 送風路
フロントページの続き (72)発明者 花里 善夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮本 誠 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル
    電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を活性
    炭に添着した低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭。
  2. 【請求項2】 補強用のバインダーとともに成形した活
    性炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に
    対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添着したこ
    とを特徴とする低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭。
  3. 【請求項3】 親水性の補強用のバインダーとともに成
    形した活性炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメ
    ル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添
    着したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去用の添着
    活性炭。
  4. 【請求項4】 親水性の補強用のバインダーとともに成
    形した活性炭に、中心金属の酸化還元電位が飽和カロメ
    ル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を添
    着してなる添着活性炭によって吸着された窒素酸化物
    を、その添着活性炭を弱アルカリ性の水容液に浸漬して
    添着活性炭から脱着させた後、水切りすることを特徴と
    する添着活性炭の再生方法。
  5. 【請求項5】 中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル
    電極に対して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を活性
    炭に添着してなる添着活性炭によって構成した通気性を
    持つ瀘材を備えていることを特徴とする低濃度窒素酸化
    物除去用の添着活性炭フィルター。
  6. 【請求項6】 ハニカム状に成形した活性炭に、中心金
    属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V
    〜1.5Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭により
    構成した瀘材を備えていることを特徴とする低濃度窒素
    酸化物除去用の添着活性炭フィルター。
  7. 【請求項7】 活性炭を補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化
    還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5
    Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭により構成した
    瀘材を備えていることを特徴とする低濃度窒素酸化物除
    去用の添着活性炭フィルター。
  8. 【請求項8】 活性炭を親水性の補強用のバインダーと
    ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、中心金
    属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V
    〜1.5Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭により
    構成した瀘材を備えていることを特徴とする低濃度窒素
    酸化物除去用の添着活性炭フィルター。
  9. 【請求項9】 活性炭を親水性の補強用のバインダーと
    ともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸
    化物を選択的に吸着する有機ルテニウム錯体を添着した
    添着活性炭により構成した瀘材を備えていることを特徴
    とする低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルタ
    ー。
  10. 【請求項10】 活性炭を親水性の補強用のバインダー
    とともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素
    酸化物を選択的に吸着する有機コバルト錯体を添着した
    添着活性炭により構成した瀘材を備えていることを特徴
    とする低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルタ
    ー。
  11. 【請求項11】 活性炭を親水性の補強用のバインダー
    とともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素
    酸化物を選択的に吸着する有機鉄錯体を添着した添着活
    性炭により構成した瀘材を備えていることを特徴とする
    低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター。
  12. 【請求項12】 活性炭を親水性の補強用のバインダー
    とともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素
    酸化物を選択的に吸着する有機銀錯体を添着した添着活
    性炭により構成した瀘材を備えていることを特徴とする
    低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター。
  13. 【請求項13】 活性炭を親水性の補強用のバインダー
    とともにハニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素
    酸化物を選択的に吸着する有機クロム錯体を添着した添
    着活性炭により構成した瀘材を備えていることを特徴と
    する低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター。
  14. 【請求項14】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に中心金属の酸化還元電位が飽和カロメル電極に対
    して0.1V〜1.5Vの有機金属錯体を活性炭に添着
    してなる添着活性炭によって構成した通気性を持つ瀘材
    を具備した添着活性炭フィルターを装着したことを特徴
    とする低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装置。
  15. 【請求項15】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路にハニカム状に成形した活性炭に、中心金属の酸化
    還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5
    Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭によって構成し
    た瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着したこと
    を特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装
    置。
  16. 【請求項16】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を補強用のバインダーとともにハニカム状
    に成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化還元電位
    が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5Vの有機
    金属錯体を添着した添着活性炭によって構成した瀘材を
    具備した添着活性炭フィルターを装着したことを特徴と
    する低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装置。
  17. 【請求項17】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、中心金属の酸化
    還元電位が飽和カロメル電極に対して0.1V〜1.5
    Vの有機金属錯体を添着した添着活性炭によって構成し
    た瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着したこと
    を特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装
    置。
  18. 【請求項18】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
    択的に吸着する有機ルテニウム錯体を添着した添着活性
    炭によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルタ
    ーを装着したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去機
    能を有する空調装置。
  19. 【請求項19】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
    択的に吸着する有機コバルト錯体を添着した添着活性炭
    によって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルター
    を装着したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能
    を有する空調装置。
  20. 【請求項20】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
    択的に吸着する有機鉄錯体を添着した添着活性炭によっ
    て構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着
    したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能を有す
    る空調装置。
  21. 【請求項21】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
    択的に吸着する有機銀錯体を添着した添着活性炭によっ
    て構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルターを装着
    したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能を有す
    る空調装置。
  22. 【請求項22】 送風路による送風機能を備え、その送
    風路に活性炭を親水性の補強用のバインダーとともにハ
    ニカム状に成形したハニカム構造体に、窒素酸化物を選
    択的に吸着する有機クロム錯体を添着した添着活性炭に
    よって構成した瀘材を具備した添着活性炭フィルターを
    装着したことを特徴とする低濃度窒素酸化物除去機能を
    有する空調装置。
JP8192436A 1996-07-22 1996-07-22 低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭とその再生方法及び低濃度窒素酸化物除去用の添着活性炭フィルター並びに低濃度窒素酸化物除去機能を有する空調装置 Pending JPH1033981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005095879A (ja) * 2003-09-01 2005-04-14 Shinshu Tlo:Kk フィルター
JP2007097944A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Sanden Corp 空気浄化用フィルタおよびその製造方法
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