JPH10339316A - コンロッド - Google Patents

コンロッド

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JPH10339316A
JPH10339316A JP16504897A JP16504897A JPH10339316A JP H10339316 A JPH10339316 A JP H10339316A JP 16504897 A JP16504897 A JP 16504897A JP 16504897 A JP16504897 A JP 16504897A JP H10339316 A JPH10339316 A JP H10339316A
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JP
Japan
Prior art keywords
connecting rod
bearing member
cap
rod body
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP16504897A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kumada
喜生 熊田
Katsuyuki Hashizume
克幸 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiho Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Taiho Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiho Kogyo Co Ltd filed Critical Taiho Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH10339316A publication Critical patent/JPH10339316A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 コンロッド1は、コンロッド本体2とコ
ンロッド本体の大端部2Aに取付けられるキャップ4と
を備えている。上記コンロッド本体2の内周面に軸受け
部材6を設けてあり、該軸受け部材のすべり面6Aでク
ランクピン5を軸支させている。また上記キャップ4
は、それ自体に設けたすべり面4Aでクランクピンを軸
支させている。 【効果】 従来、上記キャッパ4側に設けていた軸受け
部材を省略しているので、その分コストを低減すること
ができ、またキャッパ4側に作用する最大面圧はコンロ
ッド本体2側よりも小さいので、焼き付くことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンに用
いられるコンロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンロッドとして、ピストンが取
付けられるコンロッド本体と、このコンロッド本体の大
端部に取付けられ、コンロッド本体と共にクランクピン
を軸支するキャップとを備えたものは周知である。この
種のコンロッドにおいては、コンロッド本体とキャップ
とのそれぞれに半円筒形状の軸受け部材を設けて、両軸
受け部材によってクランクピンを軸支させている。一般
にディーゼルエンジンでは、コンロッド本体側の軸受け
部材に爆発圧力が作用するためその最大面圧は40〜6
0MPa程度と大きいが、反対側のキャップ側の軸受け
部材に加わる最大面圧は20〜25MPa程度である。
さらに近年、ディーゼルエンジンの効率向上が求められ
た結果、キャップ側の軸受け部材に加わる最大面圧は従
来のままで、コンロッド本体側の軸受け部材に加わる最
大面圧は80〜110MPa程度と大きくなってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軸受け部材に加わる最
大面圧が大きくなるに従って高性能な軸受け部材を使用
する必要があるが、その分、コストアップとなる。本発
明はそのような事情に鑑み、高性能な軸受け部材を使用
しても安価に製造することができるコンロッドを提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ピス
トンが取付けられるコンロッド本体と、このコンロッド
本体の大端部に取付けられ、コンロッド本体と共にクラ
ンクピンを軸支するキャップとを備えたコンロッドにお
いて、上記コンロッド本体の内周面に軸受け部材を設け
て該軸受け部材のすべり面で上記クランクピンを軸支さ
せるとともに、上記キャップはそれ自体に設けたすべり
面でクランクピンを軸支させるようにしたものである。
【0005】
【作用】上述した構成によれば、キャップに設けていた
軸受け部材そのものを廃止しているので、その分コスト
を低減することができる。そして最大面圧の大きいコン
ロッド本体側では軸受け部材を設けて該軸受け部材のす
べり面で上記クランクピンを軸支させているので、最大
面圧が大きくてもクランクピンが焼付くことはない。他
方、キャップ側ではそれ自体でクランクピンを軸支して
いるが、該キャップに作用する最大面圧は相対的に低い
ので、やはりクランクピンが焼付くことを防止すること
ができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、クランクピンを軸支するコンロッド
1は、その小端部に図示しないピストンが取付けられる
コンロッド本体2と、このコンロッド本体2の大端部2
Aに2本の高張力ボルト3によって連結したキャップ4
とを備えており、このキャップ4と上記大端部2Aとに
よってクランクピン5を回転自在に軸支している。上記
コンロッド本体2の大端部2Aにおける半円筒状内周面
2Bには薄肉の半円筒形状の軸受け部材6を設けてあ
り、該軸受け部材6の半円筒状のすべり面6Aによって
上記クランクピン5の上半分を軸支するようにしてい
る。他方、上記コンロッド本体2の大端部2Aに連結さ
れるキャップ4には軸受け部材を設けておらず、キャッ
プ4自体に形成した半円筒状のすべり面4Aによってク
ランクピン5の下半分を軸支するようにしている。この
とき、必要に応じて、上記すべり面4Aにメッキ又はス
パッタによる錫系や鉛系のオーバレイ層を設けてもよ
く、或いは樹脂系のコーティング膜を形成してもよい。
また上記キャップ4を従来と同様に鋼材で製造してもよ
く、或いはアルミニウム系又はチタン系等の軸受合金で
製造してもよい。また、図1に示すように、上記クラン
クピン5には油通路7を形成してあり、この油通路7を
介して上記各すべり面4A、6Aに潤滑油を供給するこ
とができるようにしている。
【0007】ところで、上記キャップ4の幅寸法W1
は、上記コンロッド本体2の大端部2Aの幅寸法W1と
同一に設定してある。他方、上記軸受け部材6の幅寸法
W2は、従来一般に、大端部2Aの幅寸法W1よりも小
さく設定してある。これは、軸受け部材6がコンロッド
本体2から軸方向に脱落しないようにするためである。
また、仮に軸受け部材6の幅寸法を大端部2Aの幅寸法
と同一とすると、軸受け部材6と大端部2Aとの間に異
物が入り込みやすくなり、異物が入り込んで軸受け部材
6が変形されると焼付きを起こす危険性が高くなる。さ
らに、仮に軸受け部材6の幅寸法を大端部2Aの幅寸法
と同一とすると、組込み時に軸受け部材6の一端部が大
端部2Aの端部から突出して組み込まれる危険性が高く
なり、この場合、突出部分の大端部2Aの端部に隣接し
た部分に疲労が生じやすくなり、その部分にクラックが
生じやすくなるからである。上記キャップ4に軸受け部
材を設ける場合にも、上記軸受け部材6と同様にその幅
寸法をキャップ4の幅寸法W1よりも小さくする必要が
あるが、本実施例のように軸受け部材を省略してキャッ
プ4自体でクランクピン5を軸支する場合には、軸受け
部材でクランクピン5を軸支する場合に比較してクラン
クピン5との接触面積を大きくすることができ、それに
よってキャップ4に加わる面圧を小さくすることができ
る。また軸受け部材を省略した分、コストダウンを図る
ことができる。
【0008】図3は本発明の第2実施例を示したもの
で、本実施例では、コンロッド11を構成するキャップ
14のすべり面14Aの軸方向中央部に、円周方向に沿
う第1油溝14Bを形成している。この第1油溝14B
は、クランクピンに形成した油通路7(図1参照)に重
合して該油通路7からの潤滑油を受入れることができる
ようになっている。上記第1油溝14Bの両端部は、軸
受け部材16のすべり面16Aに形成した部分溝16B
にそれぞれ連通している。各部分溝16Bはすべり面1
6Aの両端部分のみに形成してあり、各部分溝16Bは
軸受け部材16の端部側すなわち第1油溝14B側が深
くなって第1油溝14Bに連通しており、そこから軸受
け部材16の円周方向中央側に向かうに従って徐々に浅
くなっている。なお、上記部分溝16Bは、省略しても
よい。さらに、クランクピンと摺接する部分におけるキ
ャップ14のすべり面14Aの幅寸法は、すなわち第1
油溝14Bを除くその両側のすべり面14Aの幅寸法W
3、W3の合計は、コンロッド本体12に設けた軸受け
部材16の幅寸法W2に一致するように設定している
(W2=W3+W3)。その結果、すべり面14Aのク
ランクピンとの接触面積は、キャップ14に上記軸受け
部材16と同一幅寸法W2を有する軸受け部材を設けた
場合の接触面積に一致する。換言すれば、上記第1油溝
14Bを形成することにより、すべり面14A、16A
により多くの潤滑油を供給することができるようにしな
がら、クランクピンとの接触面積が減少するのを防止す
ることができる。
【0009】図4は、本発明の第3実施例を示したもの
で、本実施例ではコンロッド21構成するキャップ24
の幅寸法W2を、コンロッド本体22に設けた軸受け部
材26の幅寸法W2と同一に設定している。したがっ
て、上記第3実施例によれば、従来と同等の接触面積を
確保しながら、第1実施例に比較してキャップ24の幅
寸法W2を小さくすることができ、その分、コンロッド
22の軽量化とコストダウンとを図ることができる。
【0010】図5、図6は本発明の第4実施例を示した
もので、本実施例では第2実施例と同様に第1油溝34
Bを有するキャップ34を用いると同時に、コンロッド
本体32の大端部32Aの内周面32Bに、つまり軸受
け部材36の外周面側に、該軸受け部材36の幅寸法よ
りも小さな幅で、上記第1油溝34Bに連通して円周方
向に伸びる第2油溝32Cを形成している。そして、図
示しないピストンのヘッド部分に潤滑油を供給する油供
給通路38と、ピストンのスカート部分に潤滑油を噴射
するオイルジェット通路39とをそれぞれコンロッド本
体32に形成するとともに、それら油供給通路38とオ
イルジェット通路39とを上記第2油溝32Cにそれぞ
れ連通させている。そしてさらに、上記大端部32Aの
内周面32Bに、第2油溝32Cを覆うように軸受け部
材36を設けている。上記構成を有するコンロッド31
によれば、軸受け部材36のすべり面36Aに上記第2
油溝32Cに相当する油溝を形成してここから軸受け部
材に穿設した貫通孔を介して潤滑油を油供給通路38と
オイルジェット通路39とに供給するようにした場合に
比較して、軸受け部材36に第2油溝32Cを設ける必
要がないので、その分、軸受け部材36の受圧面積を増
大させて面圧の低減を図ることができると同時に、軸受
け部材36の強度を向上させることができる。また、軸
受け部材36に第2油溝32Cを形成するのに比較し
て、コンロッド本体32に第2油溝32Cを設けるほう
が加工コストの面で有利となり、この点においてコスト
ダウンを図ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、キャッ
プの軸受け部材を省略することにより、軸受け性能を損
なうことなくコストを低減することができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンロッドを示す正面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す断面図。
【図4】本発明の第3実施例を示す断面図。
【図5】本発明の第4実施例を示す正面図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図。
【符号の説明】
1、11、21、31…コンロッド 2、12、22、32…コンロッド本体 2A、12A、22A、32A…大端部 2B、12B、22B、32B…半円筒状内周面 32C…第2油溝 4、14、24、34…キャッパ 4A、14A、24A、34A…すべり面 14B、34B…第1油溝 6、16、26、36…軸受け部材 6A、16A、26A、36A…すべり面 16B…部分溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンが取付けられるコンロッド本体
    と、このコンロッド本体の大端部に取付けられ、コンロ
    ッド本体と共にクランクピンを軸支するキャップとを備
    えたコンロッドにおいて、 上記コンロッド本体の内周面に軸受け部材を設けて該軸
    受け部材のすべり面で上記クランクピンを軸支させると
    ともに、上記キャップはそれ自体に設けたすべり面でク
    ランクピンを軸支させたことを特徴とするコンロッド。
  2. 【請求項2】 上記キャップのすべり面に、クランクピ
    ンに形成した油通路に重合し、かつ円周方向に伸びる第
    1油溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコン
    ロッド。
  3. 【請求項3】 上記軸受け部材の外周面側となるコンロ
    ッド本体の内周面に、上記軸受け部材の幅寸法よりも小
    さな幅で、上記第1油溝に連通するとともに円周方向に
    伸びる第2油溝を形成し、該第2油溝に、上記コンロッ
    ド本体に形成されてピストンのヘッド部分に潤滑油を供
    給する油供給通路と、上記コンロッド本体に形成されて
    ピストンのスカート部分に潤滑油を噴射するオイルジェ
    ット通路とをそれぞれ連通させたことを特徴とする請求
    項2に記載のコンロッド。
  4. 【請求項4】 上記クランクピンの軸方向に沿うキャッ
    プの幅寸法を、上記コンロッド本体の同方向の幅寸法よ
    りも小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載の
    コンロッド。
JP16504897A 1997-06-06 1997-06-06 コンロッド Pending JPH10339316A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336674A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Taiho Kogyo Co Ltd 直受コンロッド及びその製造方法
JP2008523325A (ja) * 2004-12-10 2008-07-03 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関のためのコンロッドおよび該コンロッドの滑り支承面をコーティングするための方法
JP2020033915A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の潤滑装置

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Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

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Effective date: 20050913

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060131

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