JPH07208446A - クロスヘッドピンの軸受構造 - Google Patents

クロスヘッドピンの軸受構造

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JPH07208446A
JPH07208446A JP1984794A JP1984794A JPH07208446A JP H07208446 A JPH07208446 A JP H07208446A JP 1984794 A JP1984794 A JP 1984794A JP 1984794 A JP1984794 A JP 1984794A JP H07208446 A JPH07208446 A JP H07208446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
crosshead pin
oil
cross head
cavity
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1984794A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Yano
昭彦 矢野
Kunio Sagi
邦夫 佐木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クロスヘッド式大型ディーゼル機関等におい
て、クロスヘッドピン1の軸受摺動面における油膜厚さ
を適切に保持し、摩耗、焼付きの発生を防止する。 【構成】 クロスヘッドピン1の軸受メタル2との当接
面に近接した部位に空洞21を設け、空洞21の下方部位の
剛性を低下せしめ、軸受荷重に対する変形能を増大す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロスヘッド式大型ディ
ーゼル機関等におけるクロスヘッドピンの軸受構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図3には、クロスヘッド式大型ディーゼ
ル機関におけるクロスヘッドピンの軸受構造の分解斜視
図が示されている。図3において、1はクロスヘッドピ
ン、3はクロスヘッドピンの1の両端を支承するガイド
シュー、4は連接棒、6は連接棒4の上端に固定された
軸受台、2は軸受台6に嵌着された半割円筒状の軸受メ
タル、5はキャップである。
【0003】図4には上記クロスヘッドピンの軸受構造
の横断面図が示され、図4において、7はクロスヘッド
ピン1の上面に固着されたピストン棒、8はクロスヘッ
ドピン1の中心部に穿設された油孔、13は油孔8内に潤
滑油を供給するための給油孔、11は軸受メタル2のほぼ
中央部に刻設された油溝である。
【0004】給油孔13から油孔8に導入された潤滑油は
上部油孔9aを経てピストン棒7の油孔10内へ送られると
ともに下部油孔9eを経て軸受メタル2の油溝11内へ送ら
れる。12は油溝11と連接棒4の大端部軸受とを接続する
油孔である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】大型ディーゼル機関に
おいては、ピストン等の往復動部分の慣性力よりもガス
圧による荷重Fがはるかに大きい。このガス圧による荷
重Fが負荷されながらクロスヘッドピン1は軸受メタル
2と揺動するので図5に示すようにクロスヘッドピン1
と軸受メタル2との間に潤滑油を供給して充分な油膜厚
さaを確保することが必要である。
【0006】しかしながら、従来のクロスヘッドピンの
軸受構造では、クロスヘッドピン1の剛性が大きいた
め、軸受メタル2とのなじみが悪く、従って、油膜厚さ
aは荷重Fの作用点であるクロスヘッドピン1の中心下
部で最も薄くなって適切な油膜厚さaを確保できないた
め、磨耗や焼付きが発生するおそれがあった。
【0007】本発明の目的とするところ、クロスヘッド
ピンと軸受メタルとの間に適切な油膜厚さを確保するこ
とによって磨耗、焼付きの発生を未然に防止することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、クロスヘッドピンの軸受メタルとの当接面に近
接した内部に空洞を形成したことにある。
【0009】更に、本発明の実施態様上の特徴は次の2
点にある。 (1) 上記空洞はクロスヘッドピンの軸芯方向に貫通
されていること。 (2) クロスヘッドピンの内部に穿設された油孔が上
記空洞近傍のほぼ最少油膜厚さの部位の軸受摺動面に開
口していること。
【0010】
【作用】本発明は上記構成を具えているため、クロスヘ
ッドピンの軸受メタルとの当接面に近接した部位の剛性
が小さくなってその柔軟性が向上し、ガス圧による荷重
に対するクロスヘッドピンの変形量が増大するので、軸
受荷重が作用するクロスヘッドピンの中心下部に充分な
厚さの油膜を確保することができるとともにこの部位の
潤滑油が上部へ排出されるのを防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、図1及び図2を参照して本発明の実施
例を詳細に説明する。図1には本発明の実施例に係る大
型ディーゼル機関におけるクロスヘッドピンの軸受構造
の横断面図が示されている。
【0012】図1において、1はクロスヘッドピンで、
その上面にピストンロッド7が固着されている。2はク
ロスヘッドピン1を支承する半割円筒状の軸受メタルで
あり、そのほぼ中央部には油溝11が刻設されている。6
は連接棒4 の上端に固設された軸受台で、その上面には
軸受メタル2が圧入される半円筒状の嵌合溝6aを備えて
いる。
【0013】8はクロスヘッドピン1に穿設された油
孔、13は給油孔であり、給油孔13から油孔8内に導入さ
れた潤滑油は上部油孔9a、10を経てピストンへ送られ、
また、下部油孔9cを介して軸受メタル2の油溝11及びそ
の軸受面2aに送られるようになっている。12は油溝11と
連接棒4の大端部軸受とを接続する油孔である。
【0014】21はクロスヘッドピン1の内部にその軸芯
線方向に貫通するように穿設された空洞で、クロスヘッ
ドピン1の軸芯より下方、即ち、クロスヘッドピン1の
軸受メタル2との当接面に近接した部位に形成されてい
る。
【0015】クロスヘッドピン1の空洞21の下方部位の
最少厚さtは最大ガス圧力によるクロスヘッドピン1へ
の軸受荷重に対して充分な強度を維持できる範囲で薄肉
に形成して適切な柔軟性を維持せしめる。
【0016】また、軸受面2a及び油溝11に潤滑油を送る
ための下部油孔9cの開口端9dは空洞21に近接し、油膜厚
さが最少になる部位に極力近づけるように設ける。
【0017】大型ディーゼル機関の運転時において、シ
リンダ内の爆発圧力による荷重Fがピストン棒7を介し
てクロスヘッドピン1に伝達され、クロスヘッドピン1
の下面は軸受メタル2の軸受面2aに高い圧力で押し付け
られる。
【0018】クロスヘッドピン1の空洞21の下方部位は
剛性が小さく柔軟性を有し、軸受荷重に対する変形能が
大きいので、クロスヘッドピン1の下面と軸受面2aとの
間には充分な厚さbの油膜が形成され、この厚い油膜に
よるスクイズ作用により荷重の作用点の近傍から潤滑油
が流出され難くなる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、クロスヘッドピンの軸
受メタルとの当接面に近接した内部に空洞を形成したの
で、この空洞の下方部位の剛性が小さくなって柔軟性が
向上し、軸受荷重に対する変形能が増大する。これによ
り軸受荷重の作用点の近傍の軸受摺動面に充分な厚さの
油膜を常時確保することができ、軸受摺動面の摩耗、焼
付きの発生を未然に防止することができる。
【0020】また、空洞をクロスヘッドピンの軸芯方向
に貫通して形成すれば、空洞形成のための加工が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る大型ディーゼル機関用ク
ロスヘッドピンの軸受構造の横断面図である。
【図2】上記実施例の作用説明図である。
【図3】クロスヘッド式大型ディーゼル機関におけるク
ロスヘッドピンの軸受構造の分解斜視図である。
【図4】従来のクロスヘッドピンの軸受構造の横断面図
である。
【図5】従来の軸受構造の作用説明図である。
【符号の説明】
1 クロスヘッドピン 2 軸受メタル 2a 軸受面 4 連接棒 7 ピストン棒 8 油孔 9c 下部油孔 11 油溝 21 空洞

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン棒の下端部に固着されたクロス
    ヘッドピンと、連接棒上端部の軸受台に固定されて上記
    クロスヘッドピンのほぼ下半分を軸支する軸受メタルと
    を備えたクロスヘッドピンの軸受構造において、上記ク
    ロスヘッドピンの上記軸受メタルとの当接面に近接した
    内部に空洞を形成したことを特徴とするクロスヘッドピ
    ンの軸受構造
JP1984794A 1994-01-21 1994-01-21 クロスヘッドピンの軸受構造 Withdrawn JPH07208446A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1751440B2 (en) 2004-05-18 2017-09-13 Man Diesel & Turbo, Filial Af Man Diesel & Turbo Se, Tyskland Crosshead bearing for a large two-stroke diesel engine
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