JPH10338811A - ポリオルガノシロキサンラテックスの製造方法 - Google Patents

ポリオルガノシロキサンラテックスの製造方法

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JPH10338811A
JPH10338811A JP9148304A JP14830497A JPH10338811A JP H10338811 A JPH10338811 A JP H10338811A JP 9148304 A JP9148304 A JP 9148304A JP 14830497 A JP14830497 A JP 14830497A JP H10338811 A JPH10338811 A JP H10338811A
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latex
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Akinobu Sasaki
章亘 佐々木
Nobuyuki Kikuya
信之 菊屋
Harumoto Sato
晴基 佐藤
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルガノシロキサンが容易に且つ有効的にポ
リマー化し、またオルガノシロキサンモノマーが浮遊す
ることがなく、しかも重量平均径が0.4μm未満に制
御されたポリオルガノシロキサンラテックスの製造方法
を提供すること。 【解決手段】 オルガノシロキサン、界面活性剤、開始
剤、水を含み、水の含有量がオルガノシロキサン100
重量部に対してl〜66重量部であり、しかもオルガノ
シロキサンが水中に乳化分散されているペーストを加熱
重合することで、ペースト状のポリオルガノシロキサン
ラテックスを製造する方法である。該ペースト状ラテッ
クスを水で希釈して得たラテックスは液安定性に優れ
る。前記ペーストは、オルガノシロキサン、界面活性
剤、開始剤、水を乳化分散機内で混合し、該混合物を該
乳化分散機内で乳化分散することで製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリオルガノシロキ
サンラテックスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオルガノシロキサンラテックスは、
接着剤、シーラント剤、耐衝撃性樹脂等の各種高分子材
料として利用できる。このようなポリオルガノシロキサ
ンラテックスの製造方法として、モノマーであるオルガ
ノシロキサン、開始剤、界面活性剤、水を含む混合液を
エマルジョン化し、該エマルジョンを加熱重合する方法
と、ポリマーであるポリオルガノシロキサンを乳化分散
機により乳化分散させる方法が知られている。しかしな
がら、水の含有量がオルガノシロキサンに対し多い場
合、エマルジョンが不安定で、エマルジョンの加熱重合
中に時間の経過とともに、オルガノシロキサンと水の相
分離が進行するという問題があった。このため、オルガ
ノシロキサンの重合が進行しにくく、オルガノシロキサ
ンが有効に重合に利用されず、未重合のオルガノシロキ
サンがラテックス上層面に浮遊する問題があった。
【0003】一方、ポリオルガノシロキサンを乳化分散
機により水に分散させる方法では、特開平8−1989
69号公報に示されるように、特殊な乳化分散機を必要
とする、或いは、ポリオルガノシロキサンの粒子径が
0.4μm程度以上と大きくなり、ラテックスから得ら
れる塗膜が透明性に劣る、等という欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オル
ガノシロキサンの重合が容易に進行し、オルガノシロキ
サンが有効的にポリオルガノシロキサンとなり、オルガ
ノシロキサンの浮遊のない、重量平均径が0.4μm未
満に制御されるポリオルガノシロキサンラテックスの製
造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、オルガ
ノシロキサン、界面活性剤、開始剤、水を少なくとも含
み、水の含有量がオルガノシロキサン100重量部に対
してl〜66重量部の割合であり、オルガノシロキサン
が乳化分散されてなるペーストを重合するポリオルガノ
シロキサンラテックスの製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリオルガノシ
ロキサンラテックスを製造するためのペーストは、オル
ガノシロキサン、界面活性剤、開始剤、水を少なくとも
含み、しかも水の量がオルガノシロキサン100重量部
に対して1〜66重量部である組成の混合液を乳化分散
機を用いて乳化分散することで得られる。
【0007】ポリオルガノシロキサンラテックスを製造
するためのペースト中の水の含有量は、オルガノシロキ
サン100重量部に対して1〜66重量部の割合であ
る。水の含有量が1重量部未満のペーストは、安定に存
在することができない。水の含有量が1〜66重量部で
あれば、67重量部以上で問題となるオルガノシロキサ
ンと水との分離が起こらない。このことは、水の含有量
が1〜66重量部のペーストは、エマルジョンに比べ高
粘度で流動性が無いことに起因する。水の含有量が1〜
66重量部のペーストは、オルガノシロキサンと水の分
離が起こらないので、ペーストの加熱重合の際、オルガ
ノシロキサンは有効に重合されてポリオルガノシロキサ
ンとなる。
【0008】水の量が少ないと、オルガノシロキサン、
界面活性剤、開始剤、水を全量予め配合して得た混合液
を乳化分散機に投入してペーストを得ることが困難な場
合がある。この場合には、オルガノシロキサンを乳化分
散機に供給して、乳化分散機内でオルガノシロキサンを
界面活性剤、開始剤、水と混合してオルガノシロキサン
を乳化分散することでペーストを得ることができる。例
えば、界面活性剤、開始剤、水を乳化分散機内に予め投
入してこれらを混合して混合液とし、この混合液にオル
ガノシロキサンを滴下しながら、該乳化分散機内でオル
ガノシロキサンを前記混合液と逐次混合して逐次乳化分
散すれば、水の含有量の少ないペーストを得ることがで
きる。
【0009】ペーストを製造する時に使用する乳化分散
機は、ホモミキサー、ラインミキサー、コロイドミル、
ホモジナイザー、等乳化分散に用いられる公知のものを
用いることができる。乳化分散機は単独で、または2つ
以上組み合わせて使用してもよい。これらの乳化分散機
を用いれば、オルガノシロキサンが水中に乳化分散した
ペーストを得ることができる。
【0010】このようにして得られたペーストは、加熱
などにより重合されてペースト状のポリオルガノシロキ
サンラテックス(以下、重合ペーストということがあ
る)とされる。ペースト中のオルガノシロキサンを重合
させるための加熱温度は、特に限定されないが、短時問
でポリオルガノシロキサンラテックスを製造する観点か
ら、30℃以上が好ましく、50℃以上が特に好まし
い。
【0011】オルガノシロキンサンの重合は平衡反応で
あり、一般に平衡状態の重合率は80〜90%程度であ
る。本発明の製造方法の場合、ペーストは、好ましく
は、重合率が約80〜90%に達するように重合され
る。
【0012】以上のようにして得られた重合ペーストを
水で希釈分散すれば、ポリオルガノシロキサン濃度が低
く、低粘度のポリオルガノシロキサンラテックスを得る
ことができる。この水で希釈されたラテックスは安定で
あって、オルガノシロキサンが浮遊することがない。従
って、本発明によれば、ポリオルガノシロキサンが所望
濃度であって、塗工性等に優れたラテックスの製造が容
易である。なお、重合ペーストは、通常、ポリオルガノ
シロキサン濃度が約20〜45重量%となるように、水
で希釈される。
【0013】なお、前記オルガノシロキサンとしては、
各種の環状オルガノシロキサン、鎖状オルガノシロキサ
ン等が使用できる。これらは単独でまたは2種以上混合
して使用される。環状オルガノシロキサンとして、一般
式が下記の化1で表されるものが挙げられる。
【0014】
【化1】
【0015】環状オルガノシロキサンとしては、具体的
には、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリ
メチルトリフェニルシクロトリシロキサン、テトラメチ
ルテトラフェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェ
ニルシクロテトラシロキサン等が挙げられる。
【0016】鎖状オルガノシロキサンとして、一般式が
下記の化2で表されるものが挙げられる。
【0017】
【化2】
【0018】前記の化2において、R1〜R3の内少なく
ともlつ、R6〜R8のうち少なくともlつが水酸基であ
ることが好ましい。鎖状オルガノシロキサンとして具体
的には、テトラメチルジヒドロキシジシロキサン、オク
タメチルジヒドロキシテトラシロキサン等の両末端シラ
ノール型シロキサンが例示される。
【0019】得られたポリオルガノシロキサンにビニル
重合性モノマーをグラフト重合するために、オルガノシ
ロキサンにグラフト交叉剤を添加してもよい。グラフト
交叉剤としては、化3〜化5で表される単位を形成しう
る化合物等が用いられる。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】前記の化3〜化5において、R1はメチル
基、エチル基、プロピル基またはフェニル基を、R2
水素原子またはメチル基を、nは0、1または2を、P
は1〜6の整数を示す。
【0024】化3で表される(メタ)アクリロイルオキ
シシロキサンが好ましい。具体的には、γ−メタクリロ
イルオキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロイルオキシプロピルジエチルエトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエチルジエト
キシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルエチルジメトキシシラン等が挙げられる。
【0025】化4の具体例としては、テトラメチルテト
ラビニルシクロテトラシロキサンなどが挙げられる。化
5の具体例としては、γ−メルカプトプロピルジメトキ
シメチルシラン、γ−メルカプトプロピルメトキシジメ
チルシラン、γ−メルカプトプロピルジエトキシメチル
シランなどが挙げられる。
【0026】オルガノシロキサン100重量部に対する
グラフト交叉剤の使用量は、0〜10重量部が好まし
く、0.5〜5重量部が特に好ましい。
【0027】ポリオルガノシロキサンを架橋するため
に、オルガノシロキサンに架橋剤を添加してもよい。架
橋剤としては3官能性又は4官能性のシラン系架橋剤、
例えばトリメトキシメチルシラン、トリエトキシフェニ
ルシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロボキシシラン、テトラブトキシシ
ラン等が用いられる。特に4官能性の架橋剤が好まし
く、この中でもテトラエトキシシランが特に好ましい。
オルガノシロキサン100重量部に対する架橋剤の使用
量は0〜10重量部が好ましく、l〜5重量部が特に好
ましい。
【0028】界面活性剤としては、アニオン系界面活性
剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤が使
用される。アニオン系界面活性剤としては、例えばアル
キルベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸、アルキルスルホ
ン酸塩、硫酸エステル、硫酸エステル塩等から選ばれた
ものが使用される。その内アルキル基の炭素原子数が6
〜18のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、特
にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。
カチオン系界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩
等から選ぱれたものが使用される。例としてドデシルト
リメチレンアンモニウムクロラィドが挙げられる。ノニ
オン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンノニル
フエニルエーテル、ポリエチレングリコール、ジエチレ
ングリコールが例示される。界面活性剤は単独、又は2
種以上混合して使用される。
【0029】オルガノシロキサン100重量部に対する
界面活性剤の使用量は、一般にオルガノシロキサンに対
し0.1〜50重量部が好ましく、0.1〜20重量部
が特に好ましい。
【0030】重合開始剤としては、酸性開始剤、アルカ
リ性開始剤が使用される。酸性開始剤としては、塩酸、
硫酸などの鉱酸、アルキルスルホン酸、アルキルベシゼ
ンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、硫酸エ
ステルが例示される。アルキル基の炭素原子数が6〜1
8のアルキルベンゼンスルホン酸が好ましく、ドデシル
ベンゼンスルホン酸が特に好ましい。アルカリ性開始剤
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのア
ルカリ金属水酸化物、第4級アンモニウムヒドロキシド
が例示される。重合開始剤の使用量は種類により異なる
が、オルガノシロキサン100重量部に対し0.1〜5
0重量部が好ましく、0.1〜20重量部が特に好まし
い。
【0031】界面活性剤と重合開始剤の組み合わせにつ
いては、アニオン系界面活性剤と酸性開始剤の組み合わ
せ、カチオン系界面活性剤とアルカリ性開始剤の組み合
わせ、ノニオン系界面活性剤と酸性またはアルカリ性開
始剤の組み合わせが好ましい。
【0032】本発明による方法において、ポリオルガノ
シロキサンのペースト又はラテックスに含有される重合
開始剤は重合後に中和しても良い。開始剤として、硫
酸、ドデシルベンゼンスルホン酸など酸性のものを使用
した場合、水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化
物、アルカリ土類金属水酸化物等の塩基で中和する。開
始剤として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ金属水酸化物など塩基を使用した場合、硫酸、
塩酸などの酸で中和する。
【0033】
【実施例】以下に実施例を示す。以下の実施例中の括弧
内の「部」はオルガノシロキサン100重量部に対する
重量部である。また、%は重量%である。さらに、オル
ガノシロキサンの重合率は、ペーストまたはラテックス
を熱風乾燥機で170℃で30分間乾燥し、残存する固
形分濃度(重量%)から算出した。すなわち、オルガノ
シロキサンの重合率(%)は下記数1により算出した。
【0034】
【数1】
【0035】ー実施例1ー オクタメチルシクロテトラシロキサンを主成分とするオ
ルガノシロキサン(信越化学工業株式会社製、DMC)
700g(100部)、グラフト交叉剤γ−メタクリロ
イルオキシプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学
工業株式会社製、KBM502)3.5g(0.5
部)、架橋剤テトラエトキシシラン(コルコート株式会
社製、エチルシリケート28)14g(2部)、界面活
性剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶
液(花王株式会社製、ネオペレックスF25)18.7
6g(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.67
部)、開始剤ドデシルベンゼンスルホン酸(花王株式会
社製、ネオペレックスFS)4.69g(0.67
部)、水301g(43部)を容量2リットルの容器内
で混合した。この混合液を高速回転式の乳化分散機ホモ
ミキサー(特殊機化工業株式会社製)に供給し、前記ホ
モミキサーを10000rpmで3分間稼働することに
より、オルガノシロキサンを水中に乳化分散させてなる
ペーストを作成した。該ペーストはオルガノシロキサン
100部に対して水を43部の割合で含む組成を有し、
オルガノシロキサンの濃度はペースト中、70%であっ
た。
【0036】前記組成のペーストを80℃に加熱して8
0℃で7時間重合して、オルガノシロキサンを重合させ
ることで、ポリオルガノシロキサンが水中に乳化分散さ
れているペースト状のポリオルガノシロキサンラテック
ス(重合ペースト)を得た。この重合ペーストの固形分
濃度は59%で、重合率は84%であった。該重合ペー
ストには、オルガノシロキサンの浮遊は認められなかっ
た。
【0037】ー比較例1ー 実施例1における水301gの代わりに、水を700g
(100部)を用いた以外は実施例1と同様にして、オ
ルガノシロキサン100部に対して水を100部の割合
で含むペーストを得た後、該ペーストを実施例1と同様
に加熱重合してラテックスを製造した。このラテックス
の固形分濃度は34%で、重合率は68%であり、平衡
重合率の80〜90%にはほど遠い値であった。また、
このラテックスの上層部にはオルガノシロキサンが浮遊
していた。
【0038】ー比較例2ー 水を3.5g(オルガノシロキサン100部に対して水
が0.5部)とした点以外は、実施例1と同様な操作を
行ったが、ペーストを作成できなかった。
【0039】ー実施例2ー 実施例1で得られた重合ペーストに水399g(57
部)を加え、オルガノシロキサン濃度50%に希釈する
ことで、ポリオルガノシロキサンが水中に分散したポリ
オルガノシロキサンラテックスを得た。この水で希釈さ
れたラテックスの固型分(主として、ポリオルガノシロ
キサン)濃度は42%であり、重合率は84%であっ
た。希釈後のラテックスの粒子径を粒子径測定機ELS
800(大塚電子株式会社製)で測定したところ、重量
平均径で0.22μmであった。
【0040】ー実施例3ー DMCを800g(100部)、KBM502を4g
(0.5部)、テトラエトキシシラン16g(2部)、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液2
1.44g(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.67部)、ドデシルベンゼンスルホン酸5.36g
(0.67部)、水200g(25部)を用いた以外
は、実施例1と同様にして、オルガノシロキサン100
部に対して水を25部の割合で含むペーストを得た。該
ペースト中のオルガノシロキサンの濃度は80%であっ
た。このペーストを実施例1と同様な操作で重合して重
合ペーストを得た。該重合ペーストに水1400g(1
75部)を更に加えてオルガノシロキサン濃度33.3
%に希釈分散して、ポリオルガノシロキサンラテックス
を製造した。希釈後のラテックスの固型分濃度28%、
重合率84%、重量平均径で0.22μmであった。
【0041】ー実施例4ー DMC700g(100部)、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸35g(5部)、水301g(43部)を容量2リ
ットルの容器内で混合し、この混合液をホモミキサーに
投入し、該ホモミキサーを10000rpmて3分間稼
働して、DMCを水中に乳化分散してペースト(オルガ
ノシロキサン100部に対して水を43部含む)を作成
した。このペーストを80℃で7時間重合して重合ペー
ストを得た。該重合ペーストに水1099g(157
部)を加えることで、オルガノシロキサン濃度33.3
%に希釈分散されたポリオルガノシロキサンラテックス
を得た。この希釈されたラテックスの固型分濃度は29
%、重合率は87%、重量平均径は0.18μmであっ
た。
【0042】ー実施例5ー ドデシルベンゼンスルホン酸70g(10部)とした以
外は実施例4と同様な操作によりポリオルガノシロキサ
ンラテックスを製造した。希釈後のラテックスの固型分
濃度は29%、重合率は87%、重量平均径は0.15
μmであった。
【0043】ー実施例6ー ドデシルベンゼンスルホン酸105g(15部)とした
以外は、実施例4と同様な操作でポリオルガノシロキサ
ンラテックスを製造した。希釈後のラテックスの固型分
濃度は29%、重合率は87%、重量平均径は0.1μ
mであった。
【0044】ー実施例7ー ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム25%水溶液2
1.44g(ドデシルベシゼンスルホン酸ナトリウムと
して0.67部)、ドデシルベンゼンスルホン酸5.3
6g(0.67部)、水80g(10部)をホモミキサ
ー内に投入して該ホモミキサーで混合することで混合液
を得た。次いで、ホモミキサー内の前記混合液に、DM
C800g(100部)を15分間にわたり少量づつ滴
下しながら、オルガノシロキサンを界面活性剤、開始
剤、水と混合し、オルガノシロキサンを該ホモミキサー
で乳化分散した。得られたペーストは、オルガノシロキ
サン濃度91%(オルガノシロキサン100部に対して
水を10部含む)である。なお、ホモミキサーの攪拌翼
の回転数は10000rpmであった。このペーストを
80℃で7時間重合した後、水1520g(190部)
を加えオルガノシロキサン濃度33.3%に希釈分散し
て、ポリオルガノシロキサンラテックスを製造した。希
釈後のラテックスの固型分濃度28%、重合率84%、
重量平均径で0.22μmであった。
【0045】
【発明の効果】オルガノシロキサン、界面活性剤、開始
剤、水を少なくとも含み、水の含有量がオルガノシロキ
サン100重量部に対してl〜66重量部の割合である
組成のペーストであって、しかもオルガノシロキサンが
水中に乳化分散されてなるペーストを重合することでポ
リオルガノシロキサンラテックスを製造するので、ペー
ストの重合中にオルガノシロキサンと水との相分離が生
じない。従って、オルガノシロキサンの重合が容易に進
行し、オルガノシロキサンの浮遊のないペースト状のポ
リオルガノシロキサンラテックスを製造できる。また、
ペースト状のポリオルガノシロキサンラテックスを水で
希釈分散すれば、オルガノシロキサンが浮遊することが
ない安定なポリオルガノシロキサンラテックスが得られ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノシロキサン、界面活性剤、開始
    剤、水を少なくとも含み、水の含有量がオルガノシロキ
    サン100重量部に対してl〜66重量部の割合である
    とともに、オルガノシロキサンが乳化分散されてなるペ
    ーストを重合することを特徴とするポリオルガノシロキ
    サンラテックスの製造方法。
  2. 【請求項2】 ペーストが、オルガノシロキサンを乳化
    分散機に供給して、乳化分散機内でオルガノシロキサン
    を界面活性剤、開始剤、水と混合して乳化分散したもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のポリオルガノ
    シロキサンラテックスの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の方法で得られたポリオ
    ルガノシロキサンラテックスのペーストを水で希釈する
    ことを特徴とするポリオルガノシロキサンラテックスの
    製造方法。
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