JPH10338692A - 縮合複素環類の製造方法 - Google Patents

縮合複素環類の製造方法

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JPH10338692A
JPH10338692A JP19855698A JP19855698A JPH10338692A JP H10338692 A JPH10338692 A JP H10338692A JP 19855698 A JP19855698 A JP 19855698A JP 19855698 A JP19855698 A JP 19855698A JP H10338692 A JPH10338692 A JP H10338692A
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acid
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JP19855698A
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Tatsuo Nakahama
龍夫 中浜
Kazunari Ota
一成 太田
Shigeyuki Ito
滋之 伊藤
Hideki Miki
秀樹 三木
Yasuo Ishida
泰雄 石田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縮合複素環類の製造方法を提供する。 【解決手段】一般式 【化1】 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、X
はハロゲンを示す]で表される化合物またはその塩をス
ルホン化剤と反応させ、ついでクロル化剤と反応させる
ことを特徴とする一般式 【化2】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
またはその塩の製造方法。 【効果】短い工程でしかも簡単な操作で収率良く高純度
の目的化合物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縮合複素環類の製造
方法に関する。本発明方法により得られる化合物は除草
剤などの農薬の原料化合物として有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明方法の目的化合物の製造方法とし
て、例えば下式で示す2工程の反応による2−クロロイ
ミダゾ[1,2−a]ピリジンの製造方法が知られてい
る。
【化3】 この第1工程はケミッシエ ベリヒテ 57, 1381, 2092
(1924)、第2工程はジャーナル オブ ヘテロサイク
リック ケミストリー , 53(1969)に記載されてい
る。さらに、ヨーロッパ公開特許出願第238070号には、
下式で示されるように、2−クロロイミダゾ[1,2−
a]ピリジンをスルホン化して2−クロロイミダゾ[1,
2−a]ピリジン−3−スルホン酸を製造、単離後、こ
れをさらにクロル化剤と反応させて、2−クロロイミダ
ゾ[1,2−a]ピリジン−3−スルホニルクロライドを
得る方法が記載されている。
【化4】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したケミッシエ
ベリヒテ 57, 1381, 2092(1924)およびジャーナルオ
ブ ヘテロサイクリック ケミストリー , 53(196
9)に記載の方法は反応工程数が2つで操作が煩雑であ
り、反応収率も低く、工業的製造法として満足できるも
のではない。また上記したヨーロッパ公開特許出願第23
8070号に記載の方法は、中間体のスルホン酸化合物が吸
湿しやすく、しかも熱に不安定で取り扱いが困難、かつ
反応工程数が2つで操作が煩雑、反応収率も低いなどの
欠点を有し、工業的製造方法として十分なものといえな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)一般式
【化5】 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、R
は水素または低級アルキル基を示す]で表される化合物
またはその塩をハロゲン化剤と反応させることを特徴と
する一般式
【化6】 [式中の記号Aは前記と同意義を、X′は原子量30以上
90以下のハロゲンを示す]で表される化合物またはその
塩の製造方法、(2)一般式
【化7】 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、X
はハロゲンを示す]で表される化合物またはその塩をス
ルホン化剤と反応させ、ついでクロル化剤と反応させる
ことを特徴とする一般式
【化8】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
またはその塩の製造方法に関する。
【0005】環Aで示される6員複素環は、好ましく
は、1から3個の窒素原子を含み、さらに1から2個の
酸素原子または/および1から2個の硫黄原子(モノま
たはジオキシド化されていてもよい)を含む6員複素環
を示す。環Aで示される6員複素環として、具体的には
ピリジン,ピリダジン,ピペリジン,ピリミジン,トリ
アジンなど、好ましくはピリジン,ピリダジンが用いら
れる。環Aで示される6員複素環は例えば、ハロゲンま
たは式 −T−Q[式中、Qは低級アルキル基を、Tは
結合手,O,S,NHまたはNR′(R′は低級アルキ
ル基を示す]で表される基などの置換基で1〜3個置換
されていてもよい。式 −T−Q で表される基を具体的
に示せば、低級アルキル,低級アルコキシ,低級アルキ
ルチオ,低級アルキルアミノ,モノ低級アルキルアミ
ノ,ジ低級アルキルアミノである。上記Q,R及びR′
で示される低級アルキル基は好ましくは炭素数1から6
の直鎖または分枝状のアルキル基を示し、例えば、メチ
ル,エチル,n−プロピル,イソプロピル,n−ブチ
ル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチル,n−ペ
ンチル,sec−ペンチル,イソペンチル,ネオペンチ
ル,n−ヘキシルなどが用いられる。さらに好ましく
は、例えば、メチル,エチル,n−プロピル,イソプロ
ピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−
ブチルなどの炭素数1から4の直鎖または分枝状のアル
キル基である。
【0006】環Aの置換基としてのハロゲンは例えばフ
ッ素,塩素,臭素などが用いられる。Xで示されるハロ
ゲンは例えばフッ素,塩素,臭素,ヨウ素などが用いら
れる。X′で示される原子量30以上90以下のハロゲンは
たとえば塩素,臭素などが用いられる。化合物(I),
(II),(III)および(IV)の塩としては、有機酸ま
たは無機酸との付加塩が用いられる。化合物(I)〜(I
V)の無機酸付加塩としてはたとえば塩酸,臭化水素
酸,硫酸,硝酸,リン酸などとの塩が、化合物(I)〜
(IV)の有機酸付加塩としてはたとえばp−トルエンス
ルホン酸,ベンゼンスルホン酸,メタンスルホン酸,エ
タンスルホン酸,ギ酸,トリフルオロ酢酸などとの塩が
用いられる。
【0007】本発明の第1工程は化合物(I)またはそ
の塩から化合物(II)またはその塩を製造する工程であ
る。化合物(II)またはその塩は化合物(I)またはそ
の塩をハロゲン化剤と反応させることにより製造され
る。化合物(I)の好ましい酸付加塩としては塩酸,臭
化水素酸などのハロゲン化水素酸との塩,ベンゼンスル
ホン酸,メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,p−ト
ルエンスルホン酸などの有機スルホン酸との塩などが用
いられる。ハロゲン化剤としては、例えばオキシ塩化リ
ン,五塩化リンなどのリン塩化物,塩化チオニル,ホス
ゲンなどのクロル化剤,オキシ臭化リン,臭化チオニ
ル,五臭化リンなどのブロム化剤等が用いられる。この
うち好ましくはオキシ塩化リンである。ハロゲン化剤の
量は通例、化合物(I)またはその塩に対して約2倍モ
ル量が用いられるが溶媒を兼ねて大過剰に用いることも
できる。
【0008】本反応は溶媒中で行なわれる。溶媒として
は反応に悪影響をおよぼさないものならいずれも用いる
ことができる。例えばトルエン,キシレン,クロロベン
ゼンなどの芳香族炭化水素類、クロロホルム,四塩化炭
素,1,2−ジクロロエタン,テトラクロロエタンなど
のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル,プロピオニ
トリルなどのニトリル類、ジオキサン,テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類などが用いられる。このうち好ま
しくはトルエン,キシレン、1,2−ジクロロエタンで
ある。反応温度は約50〜200℃、好ましくは約70〜180℃
である。反応は常圧下または加圧下に行われる。反応に
要する時間は数十分から数十時間、通常は約1時間から
10時間である。また本反応を加速させるため、ピリジ
ン,トリエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,ジ
メチルアニリン,ジエチルアニリンなどの第3級アミン
を添加してもよい。
【0009】本発明の第2工程は化合物(III)または
その塩から化合物(IV)またはその塩を製造する工程で
ある。化合物(IV)は又はその塩は化合物(III)また
はその塩をスルホン化剤と反応させ(第1段階の反
応)、ついでその反応混合物にクロル化剤を反応させる
(第2段階の反応)ことにより製造される。本反応にお
いてスルホン化剤は化合物(III)又はその塩に対して
約0.5〜10倍モル、好ましくは約1〜2倍モル、クロル
化剤は化合物(III)またはその塩に対して約0.5〜20倍
モル、好ましくは約1〜2倍モル用いられる。スルホン
化剤としてはたとえばクロルスルホン酸,発煙硫酸,無
水硫酸などが用いられる。好ましくはクロルスルホン酸
である。クロル化剤としては塩化チオニル,オキシ塩化
リン,五塩化リン,三塩化リン,ホスゲンなどが用いら
れる。このうち好ましくはオキシ塩化リンである。本反
応は反応に悪影響を与えない溶媒中で行なわれる。この
ような溶媒としてはクロロホルム,四塩化炭素,1,2
−ジクロロエタン,トリクロロエチレン,テトラクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル,
プロピオニトリルなどのニトリル類があげられる。この
うち好ましくはクロロホルム,1,2−ジクロロエタン
である。
【0010】第2段階の反応は第3級アミンの存在によ
り加速される。第3級アミンとしてはトリエチルアミ
ン,トリ−n−プロピルアミン,ジメチルアニリン,ジ
エチルアニリンなどがあげられる。このうち好ましくは
トリエチルアミンである。反応温度は第1段階、第2段
階の反応とも約30〜150℃、好ましくは約60〜90℃であ
る。反応時間は第1段階では約1〜15時間、好ましくは
約3〜7時間、第2段階の反応では約1〜10時間、好ま
しくは約2〜5時間である。このようにして得られる化
合物(II),(IV)またはそれらの塩は自体公知の方法
たとえば濃縮,減圧濃縮,注水,抽出,転溶,結晶化,
再結晶,クロマトグラフィーなどにより単離,精製する
ことができる。
【0011】本発明方法により製造される化合物(IV)
またはその塩は単離することなくさらに、アンモニアと
反応させて一般式(V)
【化9】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表わされる化合
物またはその塩に導くこともできる。化合物(IV)また
はその塩とアンモニアとの反応において、アンモニアは
化合物(IV)またはその塩1モルに対して通常約0.8〜1
0モル用いる。本反応は通常、水,エーテル,テトラヒ
ドロフランなどのエーテル類、アセトニトリルなどのニ
トリル類、メタノール,エタノールなどのアルコール
類、ジクロロメタン,クロロホルム,1,2−ジクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類等の不活性溶媒中で
行なわれる。反応温度は約−60から100℃である。反応
時間は30分から8時間程度である。
【0012】化合物(II),(IV)またはそれらの塩は
公知の除草剤(EP−A238070,特開昭64−38091に記
載のスルホニル尿素化合物)の中間体として有用であ
る。たとえば次式の経路により化合物(II),(IV)ま
たはそれらの塩から除草作用を有するスルホニル尿素化
合物(VII)またはその塩に導くことができる。
【化10】 [式中、環A及びXは前記と同意義、R1,R2は各々独
立してメチル,メトキシまたはクロルを示す] 化合物(VII)またはその塩は、作物と各種雑草との間
に優れた選択的除草効果を示し、哺乳動物や魚貝類に対
して低毒性で、環境を汚染することもなく、水田,畑,
果樹園或いは非農耕地用の除草剤として極めて安全に使
用することができる。本発明方法の原料化合物(I),
(III)またはそれらの塩は公知方法(例えばEP−A2
38070,特開昭64−38091に記載の方法)又はそれに類似
する方法により製造できる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに参考例、実施例により本発
明をさらに具体的に説明する。 参考例1 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸 モノクロロ酢酸50.2gを水80mlとエタノール20mlに溶解
する。冷却撹拌下トリエチルアミン75mlを10〜15℃で加
え、次に2−アミノピリジン50.0gを加える。反応液を
75〜80℃に5時間加熱した後エタノール100mlを加え、
ついで氷水で冷却する。析出する結晶をろ取しエタノー
ルで洗い乾燥すると標記化合物64.6g(収率 80.0%)
が得られる。mp 250℃(dec.)
【0014】参考例2 6−クロロ−3−イミノ−2,3−ジヒドロピリダジン
−2−酢酸 モノクロロ酢酸56.0gを水80mlとエタノール40mlに溶解
し、冷却撹拌下トリエチルアミン60.7gを5〜10℃で滴
下する。反応液に3−アミノ−6−クロロ−ピリダジン
52.0g[ジャーナル オブ アメリカン ケミカル サ
サイアテイ(J.A.C.S.)76 3225(1954年)に記
載]を加えて90℃で7時間加熱する。冷却後エタノール
40mlを加えて一夜放置する。析出する結晶をろ取し、エ
タノールで洗い乾燥すると標記化合物36.0g(収率 47.
8%)が得られる。 mp 189℃(dec.) NMR(D2O)δ: 4.90(s,2H), 7.63(d,1H), 7.84(d,1
H)
【0015】参考例3 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸エチ
ルエステル 臭化水素酸塩 2−アミノピリジン19.0gとブロモ酢酸エチル 33.0g
をアセトン200mlに溶解し、1時間加熱還流する。析出
する結晶をろ取しアセトンで洗い乾燥すると標記化合物
43.2g(収率 81.9%)が得られる。
【0016】参考例4 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン (a) 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸1
0.0gを30w/w%水酸化ナトリウム水溶液 200mlに溶解
し、30分間加熱還流する。反応液を氷冷し析出する無色
鱗片状結晶をろ取、乾燥すると2−ヒドロキシイミダゾ
[1,2−a]ピリジンのナトリウム塩7.0g(収率 68.2
%)が得られる。 (b) オキシ塩化リン25mlに撹拌下2−ヒドロキシ−イミ
ダゾ[1,2−a]ピリジンのナトリウム塩7.0gをゆっ
くりと加える(激しく発熱)。全量を加えた後加熱し1
時間30分還流する。反応液を減圧濃縮し残留物を氷水に
あける。クロロホルムで抽出した後クロロホルム層を分
取する。水層は水酸化ナトリウム溶液で中和しさらにク
ロロホルムで抽出する。クロロホルム層を合わせて無水
硫酸ナトリウムで乾燥後クロロホルムを減圧下留去する
と標記化合物の粗結晶5.8g(収率82.5%)が得られ
る。粗結晶をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶
媒:酢酸エチル)で精製すると標記化合物4.0g(収率
58.0%)が無色針状結晶として得られる。 mp 73〜75℃
【0017】参考例5 2−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン3.0g
をテトラヒドロフラン100mlとエタノール 50mlに溶解
し、10%パラジウム炭素0.30gとトリエチルアミン1.6
gを加えて水素添加する。反応混合物をろ過し、ろ液を
減圧下濃縮し残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶出溶媒:クロロホルム)で精製すると標記化合
物1.6g(収率 65.3%)が無色結晶として得られる。 NMR(CDCl3)δ: 7.06(dd,1H), 7.87(d,1H), 7.91
(s,1H), 8.33(d,1H)
【0018】参考例6 2−クロロ−6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジ
ン 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン5.0g
をテトラヒドロフラン100mlに溶解し、室温撹拌下メチ
ルマグネシウムブロマイドのエーテル溶液(3モル/
l)30mlを5分間で滴下する。20時間撹拌を続けた後酢
酸エチル5mlを加えて過剰のメチルマグネシウムブロマ
イドを分解する。反応液を減圧濃縮し、残留物に水を加
えてクロロホルムで抽出する。クロロホルム層を分取
し、減圧下クロロホルムを留去した後残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホル
ム)で精製すると標記化合物0.71g(収率 16.9%)が
無色結晶として得られる。 NMR(CDCl3)δ: 2.57(s,3H), 6.95(d,1H),7.75(d,
1H), 7.80(d,1H)
【0019】
【実施例】
実施例1 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化11】 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸45.7
gをトルエン120mlに懸濁する。105〜110℃に加熱撹拌
下オキシ塩化リン93.1gを1時間にわたって加えついで
5時間還流する。冷却後反応液を氷水にあけ分液する。
水層を水酸化ナトリウム溶液300ml(NaOH 83.7gを
含む)に30〜45℃で滴下し析出する結晶をろ取、水洗
(100ml×2)、乾燥すると標記化合物42.0g(収率 9
1.7%)が無色結晶として得られる。 mp 72〜73℃
【0020】実施例2 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン
【化12】 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸エチ
ルエステル臭化水素酸塩10.4gをオキシ塩化リン30ml中
6時間加熱還流する。冷却後反応液を氷水にあけアンモ
ニア水で中和する。クロロホルムで抽出し、水洗後無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下クロロホルムを留去
すると標記化合物5.6g(収率 91.8%)が得られる。 mp 71〜73℃
【0021】実施例3 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン
【化13】 100ml耐圧反応管(ステンレス製)に6−クロロ−3−
イミノ−2,3−ジヒドロピリダジン−2−酢酸6.7gと
オキシ塩化リン50mlを入れ、密封後180℃で7時間加熱
する。冷却後反応液を氷水にあけ10w/w%水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和しクロロホルムで抽出する。クロロホ
ルム層を分取しシリカゲルで脱色した後クロロホルムを
留去すると標記化合物5.3g(収率 78.9%)が無色結晶
として得られる。 mp 175〜176℃ NMR(CDCl3)δ: 7.12(d,1H), 7.83(d,1H), 7.87
(s,1H)
【0022】実施例4 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−スルホ
ニルクロライド(化合物No.1)
【化14】 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン15.3gをジク
ロロエタン75mlに溶解する。撹拌下クロロスルホン酸
(含量:98.5w/w%)14.3gを10分間で滴下する(発熱
し反応液の温度が45〜50℃まで上昇)。5時間加熱還流
した後20℃まで冷却し、トリエチルアミン12.1gを加え
て10分間加熱還流する。オキシ塩化リン16.9gを還流下
に30分間で加えた後さらに3時間加熱還流を続ける。冷
却後氷水200mlに注入し30分間撹拌した後ジクロロエタ
ン層を分取する。ジクロロエタンを減圧下留去し残留物
を乾燥すると標記化合物24.7g(収率 97.6%)が淡黄
色結晶として得られる。 NMR(CDCl3)δ: 7.2〜7.4(m,1H), 7.6〜7.9(m,2
H), 8.87(d,1H)
【0023】実施例5 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−スルホ
ニルクロライド(化合物No.1) 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン15.3gをクロ
ロホルム75mlに溶解する。撹拌下クロロスルホン酸(含
量:98.5w/w%)15.4gを5分間で滴下し(反応液の温
度は59℃迄上昇),5時間加熱還流する。冷却後トリエ
チルアミン13.0gを加え、ついでオキシ塩化リン23.2g
を10分間で滴下した後3時間加熱還流する。冷却後氷水
200mlに注入し 20分間撹拌する。クロロホルム層を分取
し減圧下クロロホルムを留去する。固形残留物を水洗し
た後ジクロロメタンに溶解して無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。ジクロロメタンを減圧下留去すると標記化合物
23.3g(収率 92.7%)が淡黄色結晶として得られる。
NMRは実施例4で得られたものと完全に一致した。
【0024】実施例6 実施例4,5と同様の方法で得られる化合物を[表1]
に示す。
【表1】 * 単離せずに次反応に使用 上記で得られる化合物No.2〜5は下記に示す方法によ
りアンモニアと反応させて化合物(Va)に導きそれぞれ
の構造を確認した。[表2] (方法)
【化15】 化合物No.2〜5(0.01モル)をアセトニトリル 10ml
に溶解し、氷冷下アンモニア水5mlを加えて室温で15時
間撹拌する。減圧下アセトニトリルを留去し、残留物に
水を加えて析出物をろ過、水洗、乾燥すると対応するス
ルホンアミドの結晶が得られる。
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明方法は短い工程でしかも簡単な操
作で収率良く高純度の目的化合物(II),(IV)を得る
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 秀樹 東京都豊島区高田2丁目18番31号 (72)発明者 石田 泰雄 大阪府吹田市山田南45番 A−410号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、X
    はハロゲンを示す]で表される化合物またはその塩をス
    ルホン化剤と反応させ、ついでクロル化剤と反応させる
    ことを特徴とする一般式 【化2】 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
    またはその塩の製造方法。
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