JP2863857B2 - 縮合複素環類の製造方法 - Google Patents

縮合複素環類の製造方法

Info

Publication number
JP2863857B2
JP2863857B2 JP6901889A JP6901889A JP2863857B2 JP 2863857 B2 JP2863857 B2 JP 2863857B2 JP 6901889 A JP6901889 A JP 6901889A JP 6901889 A JP6901889 A JP 6901889A JP 2863857 B2 JP2863857 B2 JP 2863857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
reaction
salt
acid
chloroform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6901889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01316379A (ja
Inventor
龍夫 中浜
一成 太田
滋之 伊藤
秀樹 三木
泰雄 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP6901889A priority Critical patent/JP2863857B2/ja
Publication of JPH01316379A publication Critical patent/JPH01316379A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2863857B2 publication Critical patent/JP2863857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は縮合複素環類の製造方法に関する。
本発明方法により得られる化合物は除草剤などの農薬
の原料化合物として有用である。
[従来の技術] 本発明方法の目的化合物の製造方法として、例えば下
式で示す2工程の反応による2−クロロイミダゾ[1,2
−a]ピリジンの製造方法が知られている。
この第1工程はケミッシエ ベリヒテ57,1381,2092
(1924)、第2工程はジャーナル オブ ヘテロサイク
リック ケミストリー ,53(1969)に記載されてい
る。
さらに、ヨーロッパ公開特許出願第238070号には、下
式で示されるように、2−クロロイミダゾ[1,2−a]
ピリジンをスルホン化して2−クロロイミダゾ[1,2−
a]ピリジン−3−スルホン酸を製造、単離後、これを
さらにクロル化剤と反応させて、2−クロロイミダゾ
[1,2−a]ピリジン−3−スルホニルクロライドを得
る方法が記載されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記したケミッシエ ベリヒテ 57,1381,2092(192
4)およびジャーナル オブ ヘテロサイクリック ケ
ミストリー,53(1969)に記載の方法は反応工程数が
2つで操作が煩雑であり、反応収率も低く、工業的製造
法として満足できるものではない。
また上記したヨーロッパ公開特許出願第238070号に記
載の方法は、中間体のスルホン酸化合物が吸湿しやす
く、しかも熱に不安定で取り扱いが困難、かつ反応工程
数が2つで操作が煩雑、反応収率も低いなどの欠点を有
し、工業的製造方法として十分なものといえない。
[課題を解決するための手段] 本発明は (1)一般式 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、R
は水素または低級アルキル基を示す]で表される化合物
またはその塩をハロゲン化剤と反応させることを特徴と
する一般式 [式中の記号Aは前記と同意義を、X′は原子量30以上
90以下のハロゲンを示す]で表される化合物またはその
塩の製造方法、 (2)一般式 [式中、環Aは置換されていてもよい6員複素環を、X
はハロゲンを示す]で表される化合物またはその塩をス
ルホン化剤と反応させ、ついでクロル化剤と反応させる
ことを特徴とする一般式 [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物
またはその塩の製造方法に関する。
環Aで示される6員複素環は、好ましくは、1から3
個の窒素原子を含み、さらに1から2個の酸素原子また
は/および1から2個の硫黄原子(モノまたはジオキシ
ド化されていてもよい)を含む6員複素環を示す。環A
で示される6員複素環として、具体的にはピリジン,ピ
リダジン,ピペリジン,ピリミジン,トリアジンなど、
好ましくはピリジン,ピリダジンが用いられる。環Aで
示される6員複素環は例えば、ハロゲンまたは式−T−
Q[式中、Qは低級アルキル基を、Tは結合手,O,S,NH
またはNR′(R′は低級アルキル基を示す)を示す]で
表される基などの置換基で1〜3個置換されていてもよ
い。
式−T−Qで表される基を具体的に示せば、低級アル
キル,低級アルコキシ,低級アルキルチオ,低級アルキ
ルアミノ,モノ低級アルキルアミノ,ジ低級アルキルア
ミノである。
上記Q,R及びR′で示される低級アルキル基は好まし
くは炭素数1から6の直鎖または分枝状のアルキル基を
示し、例えば、メチル,エチル,n−プロピル,イソプロ
ピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチ
ル,n−ペンチル、sec−ペンチル,イソペンチル,ネオ
ペンチル,n−ヘキシルなどが用いられる。さらに好まし
くは、例えば、メチル,エチル,n−プロピル,イソプロ
ピル,n−ブチル,イソブチル,sec−ブチル,tert−ブチ
ルなどの炭素数1から4の直鎖または分枝状のアルキル
基である。
環Aの置換基としてのハロゲンは例えばフッ素,塩
素,臭素などが用いられる。
Xで示されるハロゲンは例えばフッ素,塩素,臭素,
ヨウ素などが用いられる。
X′で示される原子量30以上90以下のハロゲンはたと
えば塩素,臭素などが用いられる。
化合物(I),(II),(III)および(IV)の塩と
しては、有機酸または無機酸との付加塩が用いられる。
化合物(I)〜(IV)の無機酸付加塩としてはたとえ
ば塩酸,臭化水素酸,硫酸,硝酸,リン酸などの塩が、
化合物(I)〜(IV)の有機酸付加塩としてはたとえば
p−トルエンスルホン酸,ベンゼンスルホン酸,メタン
スルホン酸,エタンスルホン酸,ギ酸,トリフルオロ酢
酸などとの塩が用いられる。
本発明の第1工程は化合物(I)またはその塩から化
合物(II)またはその塩を製造する工程である。
化合物(II)またはその塩は化合物(I)またはその
塩をハロゲン化剤と反応させることにより製造される。
化合物(I)の好ましい酸付加塩としては塩酸,臭化
水素酸などのハロゲン化水素酸との塩,ベンゼンスルホ
ン酸、メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,p−トルエ
ンスルホン酸などの有機スルホン酸との塩などが用いら
れる。ハロゲン化剤としては、例えばオキシ塩化リン,
五塩化リンなどのリン塩化物,塩化チオニル,ホスゲン
などのクロル化剤,オキシ臭化リン,臭化チオニル,五
臭化リンなどのブロム化剤等が用いられる。
このうち好ましくはオキシ塩化リンである。ハロゲン
化剤の量は通例、化合物(I)またはその塩に対して約
2倍モル量が用いられるが溶媒を兼ねて大過剰に用いる
こともできる。
本反応は溶媒中で行なわれる。
溶媒としては反応に悪影響をおよぼさないものならい
ずれも用いることができる。例えばトルエン,キシレ
ン,クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素類、クロロホ
ルム,四塩化炭素,1,2−ジクロロエタン,テトラクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル,
プロピオニトリルなどのニトリル類、ジオキサン,テト
ラヒドロフランなどのエーテル類などが用いられる。こ
のうち好ましくはトルエン,キシレン,1,2−ジクロロエ
タンである。
反応温度は約50〜200℃、好ましくは約70〜180℃であ
る。反応は常圧下または加圧下に行われる。反応に要す
る時間は数十分から数十時間、通常は約1時間から10時
間である。
また本反応を加速させるため、ピリジン,トリエチル
アミン,トリ−n−プロピルアミン,ジメチルアニリ
ン,ジエチルアニリンなどの第3級アミンを添加しても
よい。
本発明の第2工程は化合物(III)またはその塩から
化合物(IV)またはその塩を製造する工程である。
化合物(IV)は又はその塩は化合物(III)またはそ
の塩をスルホン化剤と反応させ(第1段階の反応)、つ
いでその反応混合物にクロル化剤を反応させる(第2段
階の反応)ことにより製造される。本反応においてスル
ホン化剤は化合物(III)又はその塩に対して約0.5〜10
倍モル、好ましくは約1〜2倍モル、クロル化剤は化合
物(III)またはその塩に対して約0.5〜20倍モル、好ま
しくは約1〜2倍モル用いられる。
スルホン化剤としてはたとえばクロルスルホン酸,発
煙硫酸,無水硫酸などが用いられる。好ましくはクロル
スルホン酸である。
クロル化剤としては塩化チオニル,オキシ塩化リン,
五塩化リン,三塩化リン,ホスゲンなどが用いられる。
このうち好ましくはオキシ塩化リンである。
本反応は反応に悪影響を与えない溶媒中で行なわれ
る。このような溶媒としてはクロロホルム,四塩化炭
素,1,2−ジクロロエタン,トリクロロエチレン,テトラ
クロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、アセトニト
リル,プロピオニトリルなどのニトリル類があげられ
る。このうち好ましくはクロロホルム,1,2−ジクロロエ
タンである。
第2段階の反応は第3級アミンの存在により加速され
る。第3級アミンとしてはトリエチルアミン,トリ−n
−プロピルアミン,ジメチルアニリン,ジエチルアニリ
ンなどがあげられる。このうち好ましくはトリエチルア
ミンである。
反応温度は第1段階、第2段階の反応とも約30〜150
℃、好ましくは約60〜90℃である。反応時間は第1段階
では約1〜15時間、好ましくは約3〜7時間、第2段階
の反応では約1〜10時間、好ましくは約2〜5時間であ
る。
このようにして得られる化合物(II),(IV)または
それらの塩は自体公知の方法たとえば濃縮,減圧濃縮,
注水,抽出,転溶,結晶化,再結晶,クロマトグラフィ
ーなどにより単離,精製することができる。
本発明方法により製造される化合物(IV)またはその
塩は単離することなくさらに、アンモニアと反応させて
一般式(V) [式中の記号は前記と同意義を示す]で表わされる化合
物またはその塩に導くこともできる。
化合物(IV)またはその塩とアンモニアとの反応にお
いて、アンモニアは化合物(IV)またはその塩1モルに
対して通常約0.8〜10モル用いる。本反応は通常、水、
エーテル,テトラヒドロフランなどのエーテル類、アセ
トニトリルなどのニトリル類、メタノール,エタノール
などのアルコール類、ジクロロメタン,クロロホルム,
1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類等の
不活性溶媒中で行なわれる。反応温度は約−60から100
℃である。反応時間は30分から8時間程度である。
化合物(II),(IV)またはそれらの塩は公知の除草
剤(EP−A238070,特開昭64−38091に記載のスルホニル
尿素化合物)の中間体として有用である。
たとえば次式の経路により化合物(II),(IV)また
はそれらの塩から除草作用を有するスルホニル尿素化合
物(VII)またはその塩に導くことができる。
[式中、環A及びXは前記と同意義、R1,R2は各々独立
してメチル,メトキシまたはクロルを示す] 化合物(VII)またはその塩は、作物と各種雑草との
間に優れた選択的除草効果を示し、哺乳動物や魚貝類に
対して低毒性で、環境を汚染することもなく、水田,
畑,果樹園或いは非農耕地用の除草剤として極めて安全
に使用することができる。
本発明方法の原料化合物(I),(III)またはそれ
らの塩は公知方法(例えばEP−A238070,特開昭64−3809
1に記載の方法)又はそれに類似する方法により製造で
きる。
つぎに参考例、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
参考例1 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸 モノクロロ酢酸50.2gを水80mlとエタノール20mlに溶
解する。冷却攪拌下トリエチルアミン75mlを10〜15℃で
加え、次に2−アミノピリジン50.0gを加える。反応液
を75〜80℃に5時間加熱した後エタノール100mlを加
え、ついで氷水で冷却する。析出する結晶をろ取しエタ
ノールで洗い乾燥すると標記化合物64.6g(収率80.0
%)が得られる。
mp 250℃(dec.) 参考例2 6−クロロ−3−イミノ−2,3−ジヒドロピリダジン−
2−酢酸 モノクロロ酢酸56.0gを水80mlとエタノール40mlに溶
解し、冷却攪拌下トリエチルアミン60.7gを5〜10℃で
滴下する。反応液に3−アミノ−6−クロロ−ピリダジ
ン52.0g[ジャーナル オブ アメリカン ケミカル
ササイアテイ(J.A.C.S.)76 3225(1954年)に記載]
を加えて90℃で7時間加熱する。冷却後エタノール40ml
を加えて一夜放置する。析出する結晶をろ取し、エタノ
ールで洗い乾燥すると標記化合物36.0g(収率47.8%)
が得られる。
mp 189℃(dec.) NMR(D2O)δ:4.90(s,2H),7.63(d,1H),7.84(d,1
H) 参考例3 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸エチル
エステル 臭化水素酸塩 2−アミノピリジン19.0gとブロモ酢酸エチル33.0gを
アセトン200mlに溶解し、1時間加熱還流する。析出す
る結晶をろ取しアセトンで洗い乾燥すると標記化合物4
3.2g(収率81.9%)が得られる。
参考例4 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン (a)2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸1
0.0gを30w/w%水酸化ナトリウム水溶液200mlに溶解し、
30分間加熱還流する。反応液を氷冷し析出する無色鱗片
状結晶をろ取、乾燥すると2−ヒドロキシイミダゾ[1,
2−a]ピリジンのナトリウム塩7.0g(収率68.2%)が
得られる。
(b)オキシ塩化リン25mlに攪拌下2−ヒドロキシ−イ
ミダゾ[1,2−a]ピリジンのナトリウム塩7.0gをゆっ
くりと加える(激しく発熱)。全量を加えた後加熱し1
時間30分還流する。反応液を減圧濃縮し残留物を氷水に
あける。クロロホルムで抽出した後クロロホルム層を分
取する。水層は水酸化ナトリウム溶液で中和しさらにク
ロロホルムで抽出する。クロロホルム層を合わせて無水
硫酸ナトリウムで乾燥後クロロホルムを減圧下留去する
と標記化合物の粗結晶5.8g(収率82.5%)が得られる。
粗結晶をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢
酸エチル)で精製すると標記化合物4.0g(収率58.0%)
が無色針状結晶として得られる。
mp 73〜75℃ 参考例5 2−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン3.0gを
テトラヒドロフラン100mlとエタノール50mlに溶解し、1
0%パラジウム炭素0.30gとトリエチルアミン1.6gを加え
て水素添加する。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下濃
縮し残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒:クロロホルム)で精製すると標記化合物1.6g
(収率65.3%)が無色結晶として得られる。
NMR(CDCl3)δ:7.06(dd,1H),7.87(d,1H),7.91(s,
1H),8.33(d,1H) 参考例6 2−クロロ−6−メチルイミダゾ[1,2−b]ピリダジ
ン 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン5.0gを
テトラヒドロフラン100mlに溶解し、室温攪拌下メチル
マグネシウムブロマイドのエーテル溶液(3モル/)
30mlを5分間で滴下する。
20時間攪拌を続けた後酢酸エチル5mlを加えて過剰の
メチルマグネシウムブロマイドを分解する。反応液を減
圧濃縮し、残留物に水を加えてクロロホルムで抽出す
る。クロロホルム層を分取し、減圧下クロロホルムを留
去した後残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:クロロホルム)で精製すると標記化合物0.
71g(収率16.9%)が無色結晶として得られる。
NMR(CDCl3)δ:2.57(s,3H),6.95(d,1H),7.75(d,1
H),7.80(d,1H) [実施例] 実施例1 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸45.7g
をトルエン120mlに懸濁する。105〜110℃に加熱攪拌下
オキシ塩化リン93.1gを1時間にわたって加えついで5
時間還流する。冷却後反応液を氷水にあけ分液する。水
層を水酸化ナトリウム溶液300ml(NaOH83.7gを含む)に
30〜45℃で滴下し析出する結晶をろ取、水洗(100ml×
2)、乾燥すると標記化合物42.0g(収率91.7%)が無
色結晶として得られる。
mp 72〜73℃ 実施例2 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン 2−イミノ−1,2−ジヒドロピリジン−1−酢酸エチ
ルエステル臭化水素酸塩10.4gをオキシ塩化リン30ml中
6時間加熱還流する。冷却後反応液を氷水にあけアンモ
ニア水で中和する。クロロホルムで抽出し、水洗後無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下クロロホルムを留去
すると標記化合物5.6g(収率91.8%)が得られる。
mp 71〜73℃ 実施例3 2,6−ジクロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン 100ml耐圧反応管(ステンレス製)に6−クロロ−3
−イミノ−2,3−ジヒドロピリダジン−2−酢酸6.7gと
オキシ塩化リン50mlを入れ、密封後180℃で7時間加熱
する。冷却後反応液を氷水にあけ10w/w%水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和しクロロホルムで抽出する。クロロホ
ルム層を分取しシリカゲルで脱色した後クロロホルムを
留去すると標記化合物5.3g(収率78.9%)が無色結晶と
して得られる。
mp 175〜176℃ NMR(CDCl3)δ:7.12(d,1H),7.83(d,1H),7.87(s,1
H) 実施例4 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−スルホ
ニルクロライド(化合物No.1) 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン15.3gをジク
ロロエタン75mlに溶解する。攪拌下クロロスルホン酸
(含量:98.5w/w%)14.3gを10分間で滴下する(発熱し
反応液の温度が45〜50℃まで上昇)。5時間加熱還流し
た後20℃まで冷却し、トリエチルアミン12.1gを加えて1
0分間加熱還流する。オキシ塩化リン16.9gを還流下に30
分間で加えた後さらに3時間加熱還流を続ける。冷却後
氷水200mlに注入し30分間攪拌した後ジクロロエタン層
を分取する。ジクロロエタンを減圧下留去し残留物を乾
燥すると標記化合物24.7g(収率97.6%)が淡黄色結晶
として得られる。
NMR(CDCl3)δ:7.2〜7.4(m,1H),7.6〜7.9(m,2H),
8.87(d,1H) 実施例5 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−スルホ
ニルクロライド(化合物No.2) 2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン15.3gをクロ
ロホルム75mlに溶解する。攪拌下クロロスルホン酸(含
量:98.5w/w%)15.4gを5分間で滴下し(反応液の温度
は59℃迄上昇),5時間加熱還流する。冷却後トリエチル
アミン13.0gを加え、ついでオキシ塩化リン23.2gを10分
間で滴下した後3時間加熱還流する。冷却後氷水200ml
に注入し20分間攪拌する。クロロホルム層を分取し減圧
下クロロホルムを留去する。固形残留物を水洗した後ジ
クロロメタンに溶解して無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。ジクロロメタンを減圧下留去すると標記化合物23.3
g(収率92.7%)が淡黄色結晶として得られる。
NMRは実施例4で得られたものと完全に一致した。
実施例6 実施例4,5と同様の方法で得られる化合物を表1に示
す。
上記で得られる化合物No.2〜5は下記に示す方法によ
りアンモニアと反応させて化合物(V a)に導きそれぞ
れの構造を確認した。(表2) (方法) 化合物No.2〜5(0.01モル)をアセトニトリル10mlに
溶解し、氷冷下アンモニア水5mlを加えて室温で15時間
攪拌する。減圧下アセトニトリルを留去し、残留物に水
を加えて析出物をろ過、水洗、乾燥すると対応するスル
ホンアミドの結晶が得られる。
[発明の効果] 本発明方法は短い工程でしかも簡単な操作で収率良く
高純度の目的化合物(II),(IV)を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 泰雄 大阪府吹田市山田南45番A―410号 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 471/04 C07D 487/04 CA(STN) WPID(Derwent)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、環Aは、(i)ハロゲンまたは(ii)式−T−
    Q(式中、Qは低級アルキル基を、Tは結合手,O,S,NH
    またはNR′(R′は低級アルキル基を示す)を示す)で
    表される基で1〜3個置換されていてもよいピリジン、
    ピリダジン、ピペリジン、ピリミジンまたはトリアジン
    環を、Rは水素または低級アルキル基を示す]で表され
    る化合物またはその塩をハロゲン化剤と反応させること
    を特徴とする一般式 [式中の記号Aは前記と同意義を、X′は原子量30以上
    90以下のハロゲンを示す]で表される化合物またはその
    塩の製造方法。
JP6901889A 1988-03-30 1989-03-20 縮合複素環類の製造方法 Expired - Lifetime JP2863857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6901889A JP2863857B2 (ja) 1988-03-30 1989-03-20 縮合複素環類の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-78574 1988-03-30
JP7857488 1988-03-30
JP6901889A JP2863857B2 (ja) 1988-03-30 1989-03-20 縮合複素環類の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19855698A Division JPH10338692A (ja) 1988-03-30 1998-07-14 縮合複素環類の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01316379A JPH01316379A (ja) 1989-12-21
JP2863857B2 true JP2863857B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=26410196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6901889A Expired - Lifetime JP2863857B2 (ja) 1988-03-30 1989-03-20 縮合複素環類の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2863857B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026623A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Sumitomo Chemical Company, Limited 3−アミノ−6−クロロピリダジンの製造方法

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI327462B (en) 2002-01-18 2010-07-21 Sumitomo Chemical Co Condensed heterocyclic sulfonyl urea compound, a herbicide containing the same, and a method for weed control using the same
US7307165B2 (en) 2002-07-29 2007-12-11 Sumitomo Chemical Takeda Agro Company, Limited Process for producting imidazo[1,2-b]pyridazine derivative
WO2004011466A1 (ja) * 2002-07-29 2004-02-05 Sumitomo Chemical Takeda Agro Company, Limited イミダゾ[1,2−b]ピリダジン類の新規な製造法
JP5092317B2 (ja) * 2005-08-30 2012-12-05 住友化学株式会社 3−イミノ−2,3−ジヒドロピリダジン−2−酢酸化合物の製造方法
ES2441545T3 (es) * 2005-08-30 2014-02-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Método para producir un compuesto de 2,3-dihidropiridazina
WO2007026621A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Sumitomo Chemical Company, Limited イミダゾ[1,2−b]ピリダジン化合物の製造方法
JP5082341B2 (ja) * 2005-08-30 2012-11-28 住友化学株式会社 イミダゾ[1,2−b]ピリダジン化合物の製造方法
JP5055898B2 (ja) * 2005-08-30 2012-10-24 住友化学株式会社 スルホニルクロライド化合物の製造方法
PL1932846T3 (pl) * 2005-08-30 2011-05-31 Sumitomo Chemical Co Sposób wytwarzania związku zawierającego grupę chlorosulfonylową
CN103360254A (zh) * 2012-04-10 2013-10-23 天津亨天利化学有限公司 一种α-氯(2-氯)苯乙酸甲酯的生产方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007026623A1 (ja) * 2005-08-30 2007-03-08 Sumitomo Chemical Company, Limited 3−アミノ−6−クロロピリダジンの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01316379A (ja) 1989-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1071745B1 (en) Process for synthesizing cox-2 inhibitors
JP2863857B2 (ja) 縮合複素環類の製造方法
BR112015001615B1 (pt) processo para a preparação de 4-amino-5-flúor-3-halo-6(substituído)picolinatos
CN104994733B (zh) 制备4‑氨基‑5‑氟‑3‑氯‑6‑(取代的)吡啶甲酸酯的方法
KR101164694B1 (ko) 피리딘 유도체의 제조 방법
US4230873A (en) Thiophene derivatives
US4127575A (en) Preparation of chloro substituted pyridines
US6891041B2 (en) Method for producing 4-(heteroaryl-methyl)-halogen-1(2H)-phthalazinones
JPH10338692A (ja) 縮合複素環類の製造方法
EP2866564B1 (en) Production of n-substituted sulfoximine pyridine n-oxides
JP4026233B2 (ja) 4,5−ジクロロ−6−(α−フルオロアルキル)ピリミジンの製法
US3822278A (en) N-cyclopropyl-pyridyl carboxamide derivatives
US5726315A (en) Certain 3-hydroxy-6-hydroxymethyl-pyridine intermediates
CA3149137A1 (en) Process and intermediates for the preparation of pyroxasulfone
KR960007083B1 (ko) 알콕시기를 갖는 질소-함유 헤테로 방향족 화합물의 제조방법
JP2818476B2 (ja) 塩素化ニコチンアルデヒドの製造法
FI85585C (fi) Foerfarande foer framstaellning av 4-acetyl-isokinolinon.
JPS6325584B2 (ja)
Krishnan et al. Studies on the synthesis of 2-phenylsulphonyl-3-styrylquinoxalines
JP3346011B2 (ja) α位に塩素原子を有するピリジン類の製造方法
ES2306642T3 (es) Derivados de 5-aminopirazol-4-carboxilato y procedimiento para su preparacion.
JPS5953479A (ja) ピリダジノン誘導体
JP4449211B2 (ja) 6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドン及びその製法
JP4055246B2 (ja) 5−クロロ−6−(α−フルオロアルキル)−4−ピリミドン及びその製法
CS207610B2 (en) Method of preparation of the 5-alcylsulfonylbarbiturate acids and 5-alcenylsulphonylbarbiturate acid and the derivates thereof

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071218

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

Year of fee payment: 10

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081218

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091218

Year of fee payment: 11