JPH10338354A - 荷卸し方法及びその装置 - Google Patents

荷卸し方法及びその装置

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JPH10338354A
JPH10338354A JP16517497A JP16517497A JPH10338354A JP H10338354 A JPH10338354 A JP H10338354A JP 16517497 A JP16517497 A JP 16517497A JP 16517497 A JP16517497 A JP 16517497A JP H10338354 A JPH10338354 A JP H10338354A
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uppermost
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JP16517497A
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Inventor
Takeo Shiga
威夫 志賀
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度が低い物品、滑りやすい物品等であって
も、把持された物品のなかに下方に抜け出ている物品が
あるか否かを確認することによって下流側の設備等のト
ラブルを防止する。 【解決手段】 対向する一対の押圧具34、35と、積
み付けられた物品Wを昇降する物品昇降装置2と、物品
昇降装置2の下降の停止を制御する下降検出具81と、
下降検出具81の取り付け高さと略同じ高さの位置に物
品Wがあるか否かを検出する抜け出し検出具84とを備
えると共に、抜け出し検出具84の複数の光軸84aが
押圧具34、35の下方位置を水平方向に通光し得るよ
うに構成し、複数段に積み付けられた物品Wのうち上段
側の物品Wを段単位で把持した状態で上段側の物品Wと
その下段側の物品Wとの間に隙間Gを形成した後、隙間
Gに検査用の複数の光軸84aを通光して上段側の物品
Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあるか否かを確
認すると共に、上段側の物品Wを段単位で荷卸しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数段に積み付け
られた段ボール箱、シュリンク包装品、プラスチックコ
ンテナ等の物品を段単位で荷卸しする荷卸し方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】荷卸し方法及びその装置に関する従来の
技術としては、実開平6−45945号公報に記載のも
の等が知られている。
【0003】上記公報に記載されている従来の技術につ
いて説明すると、実開平6−45945号公報には、パ
レットを製品一段相当分ずつ持ち上げるテーブルリフタ
と、製品の四周を挟持して微小持ち上げる挟持装置と、
該挟持装置を横送りするための横送り装置とを備える段
降ろし装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術は以下のような課題を有していた。
【0005】即ち、実開平6−45945号公報に記載
されている段降ろし装置は、物品の四周を段単位で挟持
して持ち上げる挟持装置を横送りするように構成されて
いるが、挟持された物品のなかに下方に抜け出ている物
品があるか否かを確認していないため、強い挟持圧で保
持することができない強度が低い物品、滑りやすい物品
等を取り扱うときには下方に抜け出た物品によって下流
側の設備等にトラブルが生じていた。
【0006】従って、本発明の目的は、強度が低い物
品、滑りやすい物品等であっても、把持された物品のな
かに下方に抜け出ている物品があるか否かを確認するこ
とによって下流側の設備等のトラブルを防止することが
できる荷卸し方法及びその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数段に積み
付けられた物品を段単位で荷卸しする荷卸し方法におい
て、上段側の物品を段単位で把持した状態で上記上段側
の物品とその下段側の物品との間に隙間を形成した後、
上記隙間に検査用の複数の光軸を通光して上記上段側の
物品のなかに下方に抜け出ている物品があるか否かを確
認すると共に、上記上段側の物品を段単位で荷卸しする
ようになしてあることを特徴とする荷卸し方法を提供す
ることによって上記の目的を達成したものである。
【0008】また、複数段に積み付けられた物品を段単
位で荷卸しする荷卸し装置において、対向する一対の押
圧具と、積み付けられた物品を昇降する物品昇降装置
と、該物品昇降装置の下降の停止を制御する下降検出具
と、該下降検出具の取り付け高さと略同じ高さの位置に
物品があるか否かを検出する抜け出し検出具とを備える
と共に、上記抜け出し検出具の複数の光軸が上記押圧具
の下方位置を水平方向に通光し得るように構成されてい
ることを特徴とする荷卸し装置を提供することによって
上記の目的を達成したものである。
【0009】尚、下降検出具の取り付け高さと略同じ高
さの位置に物品があるか否かを検出する上部検出具と、
上記下降検出具の取り付け高さより下方位置に物品があ
るか否かを検出する下部検出具とを備えると共に、上記
上部検出具と上記下部検出具とが押圧具の下方位置を水
平方向に移動し得るように構成されていることが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の荷卸し方法の実施
の形態をその実施に好適な本発明の荷卸し装置の実施例
と共に説明する。
【0011】図1〜図3は本発明の荷卸し装置の一実施
例を部分的に示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法の
一実施例の動作説明図でもある。また、図4は本発明の
荷卸し装置の一実施例を部分的に示す概略立面図、図5
は本発明の荷卸し装置の一実施例における検出具の取り
付け位置を示す概略平面図、図6は本発明の荷卸し方法
の一実施例の動作説明図、図7及び図8は本発明の荷卸
し装置の一実施例における検出具の取り付け位置を示す
概略立面図、図9は図1〜図3に示す荷卸し装置の要部
側面図、図10及び図11は図9に示す荷卸し装置の要
部拡大図、図12は図11の要部左側面図である。尚、
図1〜図3及び図6においては抜け出し検出具を省略し
て示してあり、図7及び図8においては上部検出具と下
部検出具とを省略して示してある。
【0012】これらの図面において、2は複数段に積み
付けられた物品Wを昇降するための物品昇降装置(テー
ブルリフタ)、3は上段側の物品Wとその下段側の物品
Wとの間に形成された隙間Gに挿入される物品受台(ス
ラットコンベヤ)で後述する押圧具34、35の下方位
置を水平方向に移動するように構成されている。また、
4は物品受台3に載置された物品Wを受け取る受取コン
ベヤで、無端回動体で構成される無端コンベヤ401を
昇降手段402によって昇降して物品受台3の水平方向
延長線上に位置することができるように構成されてい
る。また、5は直方体状の枠体からなる主フレームで、
主フレーム5には把持機構6が載置されており、把持機
構6には対向する二対の押圧具32、33、34、35
と、二対のうちの一対の押圧具32、33と同一方向に
対向する一対の下段押圧具44、45と、下段押圧具4
4、45を昇降する昇降装置46とが備えられている。
また、下段押圧具44、45を備えていない一対の押圧
具34、35のうちの受取コンベヤ4側の押圧具35は
物品受台3の移動方向に回動し得るように構成されてい
る。また、8は物品受台3の先端部31に取り付けられ
た押圧具検出器であり、押圧具検出器8によって物品受
台3の先端部31が一対の押圧具34、35のうちの受
取コンベヤ4と反対側の押圧具34の略下方位置にある
ことを検出し得るように構成されている。また、81は
物品昇降装置(テーブルリフタ)2の下降の停止を制御
する下降検出具、82は下降検出具81の取り付け高さ
と略同じ高さの位置に物品Wがあるか否かを検出する上
部検出具、83は下降検出具81の取り付け高さより下
方位置に物品Wがあるか否かを検出する下部検出具であ
り、上部検出具82と下部検出具83とが物品受台3の
先端部31に取り付けられており、物品受台3が押圧具
34、35の下方位置を水平方向に移動することによっ
て、上部検出具82と下部検出具83とが押圧具34、
35の下方位置を水平方向に移動し得るように構成され
ている。また、84は下降検出具81の取り付け高さと
略同じ高さの位置に物品Wがあるか否かを検出する抜け
出し検出具であり、抜け出し検出具84の複数の光軸8
4aが押圧具34、35の下方位置を水平方向に通光し
得るように構成されている。また、9は受取コンベヤ4
に取り出された物品Wが搬出される搬出コンベヤで上下
方向に複数の搬出コンベヤ9が配設されている。而し
て、複数段に積み付けられた物品Wのうち上段側の物品
Wを段単位で把持した状態で上段側の物品Wとその下段
側の物品Wとの間に隙間Gを形成した後、隙間Gに検査
用の複数の光軸84aを通光して上段側の物品Wのなか
に下方に抜け出ている物品Wがあるか否かを確認すると
共に、隙間Gに物品受台3を挿入してその先端部31が
押圧具34の略下方位置になったときに物品受台3の挿
入を停止して、物品受台3上に上段側の物品Wを載置す
ることによって物品Wを段単位で荷卸しし、段単位で荷
卸しされた物品Wを上下方向に配設されている複数の搬
出コンベヤ9のうちの何れかの搬出コンベヤ9に搬出す
るようになしてある。尚、隙間Gに物品受台3を挿入す
ることによって、上部検出具82と下部検出具83とが
隙間Gに沿って移動されて上段側の物品Wのなかに下方
に抜け出ている物品Wがあるか否かが確認されるように
もなしてある。
【0013】上記実施例における各部について説明する
と、物品昇降装置(テーブルリフタ)2は、主フレーム
5の中央下部に配設されており、最上段の物品Wは押圧
具32、33、34、35に対峙する高さまで上昇され
る。
【0014】また、物品受台3は、スラットコンベヤで
構成され、上段側の物品Wとその下段側の物品Wとの間
に形成された隙間Gに挿入されるように配設されてお
り、スラットコンベヤ3は押圧具32、33、34、3
5の下方位置を水平方向に移動すると共に、テーブルリ
フタ2の側方位置を垂直方向に移動するように配設され
ている。また、スラットコンベヤ3の先端部31には、
スラットコンベヤ3の先端部31が一対の押圧具34、
35のうちの受取コンベヤ4と反対側の押圧具34の略
下方位置にあることを検出する押圧具検出器8が取り付
けられていると共に、下降検出具81の取り付け高さと
略同じ高さの位置に物品Wがあるか否かを検出する上部
検出具82と、下降検出具81の取り付け高さより下方
位置に物品Wがあるか否かを検出する下部検出具83と
が取り付けられており、スラットコンベヤ3が押圧具3
2、33、34、35の下方位置を水平方向に移動する
ことによって、上部検出具82と下部検出具83とが押
圧具32、33、34、35の下方位置を水平方向に移
動し得るように構成されている。
【0015】また、受取コンベヤ4は、押圧具32、3
3、34、35の下方位置を水平方向に移動するスラッ
トコンベヤ3に載置された物品Wを受け取って何れかの
搬出コンベヤ9に搬出し得るように構成されており、無
端回動体で構成される無端コンベヤ401、無端コンベ
ヤ401を昇降してスラットコンベヤ3の水平方向延長
線上またはそれぞれの搬出コンベヤ9の水平方向延長線
上に位置させるための昇降手段402、スラットコンベ
ヤ3から受け取った物品Wを無端コンベヤ401上で停
止するためのストッパ403等で構成されている。尚、
無端コンベヤ401に代えて駆動ローラコンベヤを用い
てもよい。また、図4に示されている昇降手段402
は、門型フレームに取り付けられた昇降チェン(図示省
略)によって無端コンベヤ401を昇降するようになし
てあるが、テーブルリフタによって無端コンベヤ401
を昇降するようになしてもよい。
【0016】また、主フレーム5は、直方体状の枠体
(図9及び図10では主フレーム5の上面部のみを図示
している)からなり、主フレーム5には把持機構6が載
置されていると共に、テーブルリフタ2の下降の停止を
制御する下降検出具81と、下降検出具81の取り付け
高さと略同じ高さの位置に物品Wがあるか否かを検出す
る抜け出し検出具84と、抜け出し検出具84の光軸8
4aを反射するための一対の反射体(反射板)85とが
取り付けられており、抜け出し検出具84の光軸84a
は一対の反射板85によって折り曲げられて複数の光軸
84aが形成されている。尚、反射板85を設けずに、
複数の抜け出し検出具84によって複数の光軸84aを
形成するようになしてもよい。
【0017】また、把持機構6は、十字連結部7によっ
て水平方向に十字形に配設された案内筒20、21、案
内筒20、21に摺動自在に取り付けられたスライドボ
ス24、25、スライドボス24、25の上部突起部に
伸縮ロッド端が連結されると共に基端が十字連結部7に
取り付けられたスライドボス移動用シリンダ28、2
9、スライドボス24、25の下部に取り付けられスラ
ットコンベヤ3の移動方向に伸延する一定高さの板状体
からなる前後方向用の押圧具(押圧板)32、33、ス
ライドボス24、25と直交する方向に配設されたスラ
イドボスの下部に取り付けられ前後方向に伸延する一定
高さの板状体からなるスラットコンベヤ3の移動方向用
の押圧具(押圧板)34、35、スライドボス24、2
5の下部に垂直方向に取り付けられた復動形2段ストロ
ークシリンダ47、押圧板32、33の外面に取り付け
られたそれぞれ一対のリニアガイド48、2段ストロー
クシリンダ47の伸縮ロッド端に取り付けられた下段押
圧具44、45等で構成されている。また、下段押圧具
44、45はそれぞれ下段押圧体移動用シリンダ49
a、一対の案内軸49b、スラットコンベヤ3の移動方
向に伸延する棒状体からなる下段押圧体49c等で構成
されている。また、一対の押圧板34、35のうちの受
取コンベヤ4側の押圧板35は回動用シリンダ(図示省
略)によってスラットコンベヤ3の移動方向に回動して
上方に退避し得るように構成されている。また、36、
37は前後方向用の押圧板32、33の移動を同期させ
るためのラックであり、スラットコンベヤ3の移動方向
用の押圧板34、35の移動も同様な機構にて同期され
るようになしてある。また、42はフォトスイッチ、4
3はリミットスイッチである。
【0018】また、主フレーム5の四隅には、図10に
示す如く、球受座101が固着されており、球受座10
1には一部が上面から突出するように回転球体102が
収納されている。他方、球受座101に対向する把持機
構6の下面には回転球体102と接する平らな受け面1
03が設けられている。これにより、把持機構6は、押
圧板32、33、34、35が最上段の物品Wを把持す
るときに、回転球体102上を自由に移動して最上段の
物品Wの中心位置に調心される。
【0019】また、把持機構6を囲む主フレーム5の4
辺のそれぞれには、把持機構本体押圧装置104、10
5が配設されている。把持機構本体押圧装置104、1
05は、図10に示す如く、押圧シリンダ108、押圧
シリンダ108によって作動される押圧アーム109、
支軸110等で構成されている。これにより、把持機構
本体押圧装置104、105は、最上段の物品Wの中心
位置に調心された把持機構6を主フレーム5の中心位置
に調心する。
【0020】また、押圧具検出器8はスラットコンベヤ
3の先端部31に取り付けられており、スラットコンベ
ヤ3の先端部31が押圧板34の略下方位置にあること
を検出し得るようになしてあり、スラットコンベヤ3の
移動により押圧具検出器8が押圧板32、33、34、
35によって把持されている物品Wを検出(光軸を遮
光)してから検出しなくなる(光軸が通光の状態にな
る)物品Wの端部(押圧板34の内面)の下方位置に達
すると、スラットコンベヤ3の移動を停止するように制
御する。尚、押圧具検出器8を押圧板34に取り付け
て、スラットコンベヤ3の先端部31が押圧板34の略
下方位置にあることを検出するようになしてもよい。
【0021】また、下降検出具(下降検出器)81は主
フレーム5に(スラットコンベヤ3の水平方向延長線上
の高さで)取り付けられており、テーブルリフタ2の下
降により物品Wが下降検出器81によって検出されない
(光軸が通光の状態になる)位置に達すると、テーブル
リフタ2の下降を停止するように制御する。
【0022】また、上部検出具(上部検出器)82はス
ラットコンベヤ3の先端部31に取り付けられており、
スラットコンベヤ3の水平方向の移動により押圧板3
2、33、34、35の下方位置を水平方向に移動し得
るように構成されて、下降検出器81の取り付け高さと
略同じ高さの位置に物品Wがあるか否かを検出し得るよ
うになしてある。
【0023】また、下部検出具(下部検出器)83はス
ラットコンベヤ3の先端部31に取り付けられた上部検
出器82の下方位置(荷卸しされる種々の物品Wの高さ
に基づいて決定すればよく、例えば、100mm下方位
置)に取り付けられており、スラットコンベヤ3の水平
方向の移動により押圧板32、33、34、35の下方
位置を水平方向に移動し得るように構成されて、下降検
出器81の取り付け高さより100mm下方位置に物品
Wがあるか否かを検出し得るようになしてある。
【0024】また、抜け出し検出具(抜け出し検出器)
84と一対の反射板85とは主フレーム5に(下降検出
器81の取り付け高さと略同じ高さの位置、例えば図7
及び図8の実施例では下降検出器81の取り付け高さの
僅かに上の高さで)取り付けられており、一対の反射板
85によって折り曲げられて形成された抜け出し検出器
84の複数の光軸84aが押圧板32、33、34、3
5の下方位置を水平方向に通光し得るように構成されて
おり、下降検出器81の取り付け高さと略同じ高さの位
置に物品Wがあるか否かを検出する、即ち上段側の物品
Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあるか否かを確
認するようになしてある。
【0025】また、搬出コンベヤ9は、駆動ローラコン
ベヤであり、上下方向に複数段(3段)配設されてお
り、受取コンベヤ4に取り出された物品Wは3段の搬出
コンベヤ9のうちの何れかの搬出コンベヤ9に搬出され
る。
【0026】次に、上述の本発明の荷卸し装置を用いた
本発明の荷卸し方法の一実施例について、輸送中に生じ
る荷崩れを防止するために、積み付けられた物品Wの底
面とその下段に積み付けられた物品Wの天面とが糊付け
されている場合の実施例で説明する。
【0027】テーブルリフタ2上に物品Wを積み付けた
パレットPが載置されると、テーブルリフタ2が上昇さ
れ、フォトスイッチ42がテーブルリフタ2上の物品W
の最上部を検出して一定時間が経過するまで上昇する。
この一定時間は、積み付けられている物品Wの略1段分
の高さだけ上昇するのに要する時間であり、制御装置に
よって物品Wの品種毎に制御されているので、最上段の
物品Wの側面を押圧把持することができる位置、即ち最
上段の物品Wが押圧板32、33、34、35によって
囲まれる位置でテーブルリフタ2の上昇を停止する。
尚、このときの最上段の物品Wの中心位置と把持機構6
の中心位置とは一致していない。また、フォトスイッチ
42に代えて、下降検出器81がテーブルリフタ2上の
物品Wの最上部を検出して一定時間が経過するまでテー
ブルリフタ2を上昇するようにしてもよい。
【0028】テーブルリフタ2が所定の位置まで上昇す
ると、スライドボス移動用シリンダ28、29が作動し
て、スライドボス24、25を介して押圧板32、33
が、スライドボス24、25と直交する方向に配設され
たスライドボスを介して押圧板34、35が、最上段の
物品Wの側面を押圧把持すると共に、2段ストロークシ
リンダ47がスライドボス24、25を介して押圧板3
2、33と共に水平方向に移動される。また、2段スト
ロークシリンダ47のスライドボス24、25側のシリ
ンダが作動して、下段押圧体49cが上から2段目の物
品Wの側面を押圧把持することができる位置まで下降す
る。尚、押圧板32、33、34、35が最上段の物品
Wを押圧把持するとき、把持機構6は回転球体102上
を自由に移動して最上段の物品Wの中心位置に調心され
る。
【0029】押圧板32、33、34、35が最上段の
物品Wを押圧把持すると、下段押圧体移動用シリンダ4
9aが作動して、下段押圧体49cが上から2段目の物
品Wの側面を押圧把持する。
【0030】下段押圧体49cが上から2段目の物品W
の側面を押圧把持すると、テーブルリフタ2が下降する
と共に、2段ストロークシリンダ47の伸縮ロッド端側
のシリンダが作動して、下段押圧体49cが上から2段
目の物品Wの側面を押圧把持したまま下降して、パレッ
トP上に積み付けられた最上段の物品Wの底面と上から
2段目の物品Wの天面とを接着している糊を剥がしなが
ら、最上段の物品Wが段単位で上から2段目以下の物品
Wと分離される。
【0031】最上段の物品Wが段単位で上から2段目以
下の物品Wと分離されると、下段押圧体移動用シリンダ
49aと2段ストロークシリンダ47とが原点位置に戻
される。
【0032】下段押圧体移動用シリンダ49aと2段ス
トロークシリンダ47とが原点位置に戻されたときに、
段単位で分離された最上段の物品Wのなかに下方に抜け
出ている物品Wがない場合(図2参照)について先ず説
明すると、下段押圧体移動用シリンダ49aと2段スト
ロークシリンダ47とが原点位置に戻されると共に、テ
ーブルリフタ2が更に下降することによって上から2段
目以下の物品Wが下降して、下降検出器81が上から2
段目の物品Wを検出しなくなる位置、即ち下降検出器8
1が上から2段目の物品Wの最上部を検出する(光軸が
遮光の状態から通光の状態になる)位置から一定時間が
経過するまで下降して、テーブルリフタ2の下降が停止
されると、最上段の物品Wの中心位置に調心されている
把持機構6が把持機構本体押圧装置104、105によ
って主フレーム5の中心位置に調心される。また、最上
段の物品Wと上から2段目の物品Wとの間に形成された
隙間Gに抜け出し検出器84の複数の光軸84aを通光
して最上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品W
があるか否かを確認するようになしてあるが、隙間Gに
は物品Wが抜け出ていないので、一対の反射板85を介
して形成された抜け出し検出器84の複数の光軸84a
の何れも遮光させることはない(通光された状態が続
く)。このように、抜け出し検出器84が物品Wを検出
することがないとき、抜け出し検出器84による検査で
は段単位で分離された最上段の物品Wのなかに下方に抜
け出ている物品Wはないことが確認される(段単位で荷
卸しするのに支障がない軽微な抜け出しに対しては、抜
け出ていないと判断される)。抜け出し検出器84によ
る検査において最上段の物品Wのなかに下方に抜け出て
いる物品Wはないことが確認されると、テーブルリフタ
2の側方の垂直方向位置にあるスラットコンベヤ3が押
圧板32、33、34、35の下方位置を水平方向に移
動して最上段の物品Wと上から2段目の物品Wとの間に
形成された隙間Gに挿入され、スラットコンベヤ3の移
動によりスラットコンベヤ3の先端部31に取り付けら
れている押圧具検出器8が押圧板32、33、34、3
5によって把持されている物品Wを検出(光軸を遮光)
してから検出しなくなる(光軸が通光の状態になる)物
品Wの端部(押圧板34の内面)の下方位置に達する
と、スラットコンベヤ3の移動を停止するように制御し
ているので、押圧板32、33、34、35によって把
持されている段単位の物品Wの大小に応じてスラットコ
ンベヤ3の停止位置を制御することができ、スラットコ
ンベヤ3が必要以上に移動されることがない。即ち、図
1〜図3に2点鎖線で示されるような段単位の寸法が小
さい物品Wを押圧板32、33、34、35が把持して
いる場合には、実線で示されるような段単位の寸法が大
きい物品Wを押圧板32、33、34、35が把持して
いる場合より手前の位置でスラットコンベヤ3の移動が
停止されるように制御されている。従って、スラットコ
ンベヤ3の無駄な移動が防止され動作時間が短縮されて
荷卸し能力が向上すると共に、動作時間が短縮されるこ
とによって省エネルギ効果もある。尚、スラットコンベ
ヤ3が押圧板32、33、34、35の下方位置を水平
方向に移動して最上段の物品Wと上から2段目の物品W
との間に形成された隙間Gに挿入される間、スラットコ
ンベヤ3が水平方向に移動する高さの位置には物品Wが
抜け出ていないので、隙間Gに沿って移動される上部検
出器82は物品Wを検出することはない(光軸が通光さ
れた状態が続く)。また、スラットコンベヤ3が水平方
向に移動する高さより100mm下方位置には上から2
段目の物品Wがあるので、隙間Gに沿って移動される下
部検出器83は物品Wがあることを検出し続ける(光軸
が遮光された状態が続く)。このように、上部検出器8
2が物品Wを検出することなく、且つ下部検出器83が
物品Wを検出し続けたとき、段単位で分離された最上段
の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wはないこと
が確認される。
【0033】段単位で分離された最上段の物品Wのなか
に下方に抜け出ている物品Wがなく、最上段の物品Wを
押圧把持した把持機構6の下方位置にスラットコンベヤ
3が移動されると、押圧板32、33、34、35が物
品Wの押圧把持を解除してスラットコンベヤ3上に最上
段の物品Wが載置され段単位で荷卸しされると共に、押
圧板35が回動用シリンダ(図示省略)によってスラッ
トコンベヤ3の移動方向(受取コンベヤ4方向)に回動
されて上方に退避される。
【0034】押圧板32、33、34、35が最上段の
物品Wの押圧把持を解除すると共に、押圧板35が上方
に退避され、且つ受取コンベヤ4の無端コンベヤ401
が昇降手段402によってスラットコンベヤ3の水平方
向延長線上の位置に昇降されていると、スラットコンベ
ヤ3が押圧板32、33、34、35の下方位置を水平
方向に移動して、最上段の物品Wが無端コンベヤ401
に段単位で取り出され(移載され)ストッパ403で停
止されると共に無端コンベヤ401も停止する。尚、ス
ラットコンベヤ3はテーブルリフタ2の側方の垂直方向
位置に移動される。
【0035】物品Wが受取コンベヤ4の無端コンベヤ4
01に段単位で移載されると、物品Wを受け取った無端
コンベヤ401は昇降手段402によって上下方向に配
設されている3段の搬出コンベヤ9のうちの所定の搬出
コンベヤ9の水平方向延長線上の位置(例えば、図4に
二点鎖線で示される位置)に昇降された後、ストッパ4
03が開放されると共に無端コンベヤ401が運転さ
れ、無端コンベヤ401に載置されている物品Wが段単
位で所定の搬出コンベヤ9に搬出される。尚、物品Wが
搬出されるべき搬出コンベヤ9の水平方向延長線上の位
置がスラットコンベヤ3の水平方向延長線上の位置と同
一である場合には、無端コンベヤ401がスラットコン
ベヤ3の水平方向延長線上の位置に昇降された後、スト
ッパ403を開放した状態で、最上段の物品Wを無端コ
ンベヤ401を経て搬出コンベヤ9まで連続的に搬出し
てもよい。
【0036】無端コンベヤ401上の物品Wが搬出コン
ベヤ9に搬出されると、空になった無端コンベヤ401
は、スラットコンベヤ3に載置される次の物品Wを受け
取るために昇降手段402によってスラットコンベヤ3
の水平方向延長線上の位置に昇降されて待機する。
【0037】上述の動作を繰り返すことによって、パレ
ットP上に複数段に積み付けられた物品Wを段単位で、
上下方向に配設されている3段の搬出コンベヤ9のうち
の所定の搬出コンベヤ9に搬出することができるので、
傾斜コンベヤ、揺動コンベヤ等を用いることなく、狭い
スペースで、搬送レベルの異なるコンベヤへ物品Wを搬
出することができる。
【0038】次に、最上段の物品Wが段単位で上から2
段目以下の物品Wと分離されたときに、最上段の物品W
のなかに下方に抜け出ている物品Wがある場合(図6〜
図8参照)について説明すると、平面視において下降検
出器81の光軸上にある物品Wa(図5参照)が下方に
抜け出ている(抜け落ちている)場合には、下降検出器
81が抜け落ちた最上段の物品Waを検出しなくなる位
置、即ち下降検出器81が物品Waの最上部を検出する
(光軸が遮光の状態から通光の状態になる)位置から一
定時間が経過するまで下降して、テーブルリフタ2の下
降が停止される(図6参照)。このとき、上から2段目
以下の物品Wは最上段の物品Wのなかに下方に抜け出て
いる物品Wがない場合より更に1段分だけ下方位置まで
下降して停止される。テーブルリフタ2の下降が停止さ
れると、最上段の物品Wと上から2段目の物品Wとの間
に形成された隙間Gに抜け出し検出器84の複数の光軸
84aを通光して最上段の物品Wのなかに下方に抜け出
ている物品Wがあるか否かを確認するようになしてある
が、隙間Gには物品Wが抜け出ていない(抜け落ちた物
品Waは隙間Gより下方に位置している)ので、一対の
反射板85を介して形成された抜け出し検出器84の複
数の光軸84aの何れも遮光されることはない(通光さ
れた状態が続く)。このように、抜け出し検出器84が
物品Wを検出することがないとき、抜け出し検出器84
による検査では段単位で分離された最上段の物品Wのな
かに下方に抜け出ている物品Wはないことが確認され
る。抜け出し検出器84による検査において最上段の物
品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wはないことが確
認されると、スラットコンベヤ3が押圧板32、33、
34、35の下方位置を水平方向に移動して最上段の物
品Wと上から2段目の物品Wとの間に形成された隙間G
に挿入される間、スラットコンベヤ3が水平方向に移動
する(隙間Gに沿って上部検出器82が水平方向に移動
する)高さの位置には物品Wがないので、上部検出器8
2は物品Wを検出することはない(光軸が通光された状
態が続く)。また、スラットコンベヤ3が水平方向に移
動する高さより100mm下方位置(隙間Gに沿って下
部検出器83が水平方向に移動する高さ)には抜け落ち
た最上段の物品Waがあるので、下部検出器83は物品
Waがあることを検出する(光軸が遮光される)が、下
部検出器83が物品Wを検出し続ける(光軸が遮光され
た状態が続く)ことはなく、検出時間(遮光時間)は極
端に短くなる。このように、上部検出器82が物品Wを
検出することなく、且つ下部検出器83が物品Wを短時
間だけ検出したとき、段単位で分離され平面視において
下降検出器81の光軸上にある最上段の物品Wのなかに
下方に抜け落ちている物品Wがあることが確認される。
【0039】また、平面視において下降検出器81の光
軸上にない物品Wb(図5参照)が下方に抜け出ている
場合には、下降検出器81が物品Wbを検出することは
ないので、下降検出器81が上から2段目の物品Wを検
出しなくなる位置、即ち下降検出器81が上から2段目
の物品Wの最上部を検出する(光軸が遮光の状態から通
光の状態になる)位置から一定時間が経過するまで下降
して、テーブルリフタ2の下降が停止される(図7、図
8参照)。即ち、上から2段目以下の物品Wは最上段の
物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがない場合
(図2参照)と同一の位置まで下降して停止される。テ
ーブルリフタ2の下降が停止されると、最上段の物品W
と上から2段目の物品Wとの間に形成された隙間Gに抜
け出し検出器84の複数の光軸84aを通光して最上段
の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあるか否
かを確認するようになしてあるが、隙間Gには抜け出た
物品Wbが位置しているので、一対の反射板85を介し
て形成された抜け出し検出器84の複数の光軸84aの
少なくとも1本の光軸84aが遮光される。このよう
に、抜け出し検出器84の少なくとも1本の光軸84a
が物品Wbを検出したとき、段単位で分離された最上段
の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあること
が確認される。尚、図7は最上段の物品Wbが下方に抜
け落ちて上から2段目の物品Wによって支持されている
場合の例であり、図8は最上段の物品Wbが下方にずれ
て抜け出ているが、上から2段目の物品Wによっては支
持されずに隣接する最上段の物品Wによって支持されて
いる場合の例である。
【0040】上述のように、下降検出器81が物品Wを
検出しなくなる位置から一定時間が経過するまでテーブ
ルリフタ2が下降することによって最上段の物品Wと上
から2段目の物品Wとの間に形成された隙間Gに抜け出
し検出器84の複数の光軸84aを通光して、何れかの
光軸84aが物品Wを検出した(少なくとも1本の光軸
84aが遮光された)場合には最上段の物品Wのなかに
下方に抜け出ている物品Wがあることを確認できる。ま
た、抜け出し検出器84による検査で最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wがないことが確認され
た場合であっても、隙間Gにスラットコンベヤ3を挿入
する(隙間Gに沿って上部検出器82と下部検出器83
とが水平方向に移動する)とき、上部検出器82が物品
Wを検出した(光軸が遮光された)場合には最上段の物
品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあることを確
認できる、また、上部検出器82が物品Wを検出しない
(光軸が通光された状態が続く)場合であっても、下部
検出器83が物品Wを一定時間以上検出しない(一定時
間以上光軸が遮光されない)場合には最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wがあることを確認でき
る。尚、抜け出し検出器84による検査で最上段の物品
Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがないことが確認
されると共に、上部検出器82が物品Wを検出しないで
(光軸が通光された状態が続き)、下部検出器83が物
品Wを一定時間以上検出した(一定時間以上光軸が遮光
された)場合には最上段の物品Wのなかに下方に抜け出
ている物品Wがないことを確認できる。
【0041】また、図13は本発明の荷卸し装置の第2
の実施例の要部立面図、図14〜図16は図13に示す
荷卸し装置における検出具の取り付け位置を示す概略立
面図で、本発明の荷卸し方法の第2の実施例の動作説明
図でもある。尚、図14においては抜け出し検出具を省
略して示してあり、図15及び図16においては上部検
出具と下部検出具とを省略して示してある。以下に、本
発明の荷卸し方法の第2の実施例をその実施に好適な本
発明の荷卸し装置の第2の実施例と共に説明するが、本
発明の荷卸し方法の第1の実施例と相違する点、及び本
発明の荷卸し装置の第1の実施例と相違する点を中心に
説明する。
【0042】これらの図面において、11は段単位で荷
卸しされてパレットP上に積み付けられた物品Wを昇降
するための物品昇降装置(テーブルリフタ)であり、複
数段に積み付けられた物品Wを昇降するための物品昇降
装置(テーブルリフタ)2の側方に設置されている。ま
た、12はテーブルリフタ2、11を跨ぐように配設さ
れた直方体状の枠体で構成された主フレーム5の上部に
取り付けられた2本の走行レール、13は走行レール1
2上を走行する走行台車であり、走行台車13には対向
する二対の押圧具(押圧板)32、33、34、35a
を備える把持機構6が搭載されている。また、走行台車
13の四隅には、回転球体102が配設されている。ま
た、把持機構6を囲む走行台車13の4辺のそれぞれに
は、把持機構本体押圧装置104、105が配設されて
いる。また、81はテーブルリフタ2の下降の停止を制
御する下降検出具(下降検出器)であり、主フレーム5
に取り付けられている。また、82は下降検出器81の
取り付け高さと略同じ高さの位置に物品Wがあるか否か
を検出する上部検出具(上部検出器)、83は下降検出
器81の取り付け高さより下方位置(荷卸しされる種々
の物品Wの高さに基づいて決定すればよく、例えば、1
00mm下方位置)に物品Wがあるか否かを検出する下
部検出具(下部検出器)であり、検出具移動装置(図示
省略)によって上部検出器82は下降検出器81の取り
付け高さと同一の位置において押圧板34、35aの下
方位置を水平方向(走行台車13の走行方向)に移動し
得るように構成されており、下部検出器83は下降検出
器81の取り付け高さより100mm下方位置において
押圧板34、35aの下方位置を水平方向(走行台車1
3の走行方向)に移動し得るように構成されている。ま
た、84は下降検出器81の取り付け高さと略同じ高さ
の位置に物品Wがあるか否かを検出する抜け出し検出具
(抜け出し検出器)であり、抜け出し検出器84の複数
の光軸84aが押圧板34、35aの下方位置を水平方
向に通光し得るように構成されている。尚、押圧板35
aは回動するようには構成されていない。而して、複数
段に積み付けられた物品Wのうち上段側の物品Wを段単
位で把持した状態で上段側の物品Wとその下段側の物品
Wとの間に隙間Gを形成した後、隙間Gに検査用の複数
の光軸84aを通光して上段側の物品Wのなかに下方に
抜け出ている物品Wがあるか否かを確認すると共に、隙
間Gに沿って上部検出器82と下部検出器83とを移動
して上段側の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品W
があるか否かを確認するようになしてある。即ち、最上
段の物品Wが段単位で上から2段目以下の物品Wと分離
されたときに、最上段の物品Wのなかに下方に抜け出て
いる物品Wがある場合(図14〜図16参照)について
説明すると、平面視において下降検出器81の光軸上に
ある物品Wa(図5参照)が下方に抜け出ている(抜け
落ちている)場合には、下降検出器81が抜け落ちた最
上段の物品Waを検出しなくなる位置、即ち下降検出器
81が物品Waの最上部を検出する(光軸が遮光の状態
から通光の状態になる)位置から一定時間が経過するま
で下降して、テーブルリフタ2の下降が停止される(図
14参照)。このとき、上から2段目以下の物品Wは最
上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがない
場合より更に1段分だけ下方位置まで下降して停止され
る。テーブルリフタ2の下降が停止されると、最上段の
物品Wと上から2段目の物品Wとの間に形成された隙間
Gに抜け出し検出器84の複数の光軸84aを通光して
最上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあ
るか否かを確認するようになしてあるが、隙間Gには物
品Wが抜け出ていない(抜け落ちた物品Waは隙間Gよ
り下方に位置している)ので、一対の反射板85を介し
て形成された抜け出し検出器84の複数の光軸84aの
何れも遮光されることはない(通光された状態が続
く)。このように、抜け出し検出器84が物品Wを検出
することがないとき、抜け出し検出器84による検査で
は段単位で分離された最上段の物品Wのなかに下方に抜
け出ている物品Wはないことが確認される。抜け出し検
出器84による検査において最上段の物品Wのなかに下
方に抜け出ている物品Wはないことが確認されると、上
部検出器82と下部検出器83とが検出具移動装置によ
って隙間Gに沿って押圧板32、33、34、35aの
下方位置を水平方向(走行台車13の走行方向)に移動
され、その間、上部検出器82が水平方向に移動する高
さの位置には物品Wがないので、上部検出器82は物品
Wを検出することはない(光軸が通光された状態が続
く)。また、上部検出器82が水平方向に移動する高さ
より100mm下方位置(下部検出器83が水平方向に
移動する高さ)には抜け落ちた最上段の物品Waがある
ので、下部検出器83は物品Waがあることを検出する
(光軸が遮光される)が、下部検出器83が物品Wを検
出し続ける(光軸が遮光された状態が続く)ことはな
く、検出時間(遮光時間)は極端に短くなる。このよう
に、上部検出器82が物品Wを検出することなく、且つ
下部検出器83が物品Wを短時間だけ検出したとき、段
単位で分離され平面視において下降検出器81の光軸上
にある最上段の物品Wのなかに下方に抜け落ちている物
品Wがあることが確認される。
【0043】また、平面視において下降検出器81の光
軸上にない物品Wb(図5参照)が下方に抜け出ている
場合には、下降検出器81が物品Wbを検出することは
ないので、下降検出器81が上から2段目の物品Wを検
出しなくなる位置、即ち下降検出器81が上から2段目
の物品Wの最上部を検出する(光軸が遮光の状態から通
光の状態になる)位置から一定時間が経過するまで下降
して、テーブルリフタ2の下降が停止される(図15、
図16参照)。即ち、上から2段目以下の物品Wは最上
段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがない場
合と同一の位置まで下降して停止される。テーブルリフ
タ2の下降が停止されると、最上段の物品Wと上から2
段目の物品Wとの間に形成された隙間Gに抜け出し検出
器84の複数の光軸84aを通光して最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wがあるか否かを確認す
るようになしてあるが、隙間Gには抜け出た物品Wbが
位置しているので、一対の反射板85を介して形成され
た抜け出し検出器84の複数の光軸84aの少なくとも
1本の光軸84aが遮光される。このように、抜け出し
検出器84の少なくとも1本の光軸84aが物品Wbを
検出したとき、段単位で分離された最上段の物品Wのな
かに下方に抜け出ている物品Wがあることが確認され
る。尚、図15は最上段の物品Wbが下方に抜け落ちて
上から2段目の物品Wによって支持されている場合の例
であり、図16は最上段の物品Wbが下方にずれて抜け
出ているが、上から2段目の物品Wによっては支持され
ずに隣接する最上段の物品Wによって支持されている場
合の例である。
【0044】尚、段単位で分離された最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wがない場合には、下降
検出器81が上から2段目の物品Wを検出しなくなる位
置、即ち下降検出器81が上から2段目の物品Wの最上
部を検出する(光軸が遮光の状態から通光の状態にな
る)位置から一定時間が経過するまで下降して、テーブ
ルリフタ2の下降が停止されると、最上段の物品Wと上
から2段目の物品Wとの間に形成された隙間Gに抜け出
し検出器84の複数の光軸84aを通光して最上段の物
品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあるか否かを
確認するようになしてあるが、隙間Gには物品Wが抜け
出ていないので、一対の反射板85を介して形成された
抜け出し検出器84の複数の光軸84aの何れも遮光さ
れることはない(通光された状態が続く)。このよう
に、抜け出し検出器84が物品Wを検出することがない
とき、抜け出し検出器84による検査では段単位で分離
された最上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品
Wはないことが確認される。抜け出し検出器84による
検査において最上段の物品Wのなかに下方に抜け出てい
る物品Wはないことが確認されると、上部検出器82と
下部検出器83とが検出具移動装置によって隙間Gに沿
って押圧板32、33、34、35aの下方位置を水平
方向(走行台車13の走行方向)に移動されるが、上部
検出器82が水平方向に移動する高さの位置には物品W
が抜け出ていないので、隙間Gに沿って移動される上部
検出器82は物品Wを検出することはない(光軸が通光
された状態が続く)。また、上部検出器82が水平方向
に移動する高さより100mm下方位置(下部検出器8
3が水平方向に移動する高さ)には上から2段目の物品
Wがあるので、隙間Gに沿って移動される下部検出器8
3は物品Wがあることを検出し続ける(光軸が遮光され
た状態が続く)。このように、上部検出器82が物品W
を検出することなく、且つ下部検出器83が物品Wを検
出し続けたとき、段単位で分離された最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wはないことが確認され
る。
【0045】上述のように、下降検出器81が物品Wを
検出しなくなる位置から一定時間が経過するまでテーブ
ルリフタ2が下降することによって最上段の物品Wと上
から2段目の物品Wとの間に形成された隙間Gに抜け出
し検出器84の複数の光軸84aを通光して、何れかの
光軸84aが物品Wを検出した(少なくとも1本の光軸
84aが遮光された)場合には最上段の物品Wのなかに
下方に抜け出ている物品Wがあることを確認できる。ま
た、抜け出し検出器84による検査で最上段の物品Wの
なかに下方に抜け出ている物品Wがないことが確認され
た場合であっても、隙間Gに沿って上部検出器82と下
部検出器83とが水平方向に移動するとき、上部検出器
82が物品Wを検出した(光軸が遮光された)場合には
最上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあ
ることを確認できる。また、上部検出器82が物品Wを
検出しない(光軸が通光された状態が続く)場合であっ
ても、下部検出器83が物品Wを一定時間以上検出しな
い(一定時間以上光軸が遮光されない)場合には最上段
の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがあること
を確認できる。尚、抜け出し検出器84による検査で最
上段の物品Wのなかに下方に抜け出ている物品Wがない
ことが確認されると共に、上部検出器82が物品Wを検
出しないで(光軸が通光された状態が続き)、下部検出
器83が物品Wを一定時間以上検出した(一定時間以上
光軸が遮光された)場合には最上段の物品Wのなかに下
方に抜け出ている物品Wがないことを確認できる。ま
た、一方の端部から他方の端部まで移動された上部検出
器82と下部検出器83とは、その位置で待機して、次
の抜け出し確認のときに逆方向に移動することによって
元の端部に戻るようになしてある。
【0046】また、隙間Gに沿って上部検出器82と下
部検出器83とを移動して最上段の物品Wのなかに下方
に抜け出ている物品Wがあるか否かを確認すると同時
に、最上段の物品Wの中心位置に調心されている把持機
構6が把持機構本体押圧装置104、105によって走
行台車13の中心位置に調心される。その後、走行台車
13は走行レール12上を走行してテーブルリフタ2の
真上からテーブルリフタ11の真上まで移動する。尚、
把持機構本体押圧装置104、105を走行台車13の
移動中に作動してもよい。
【0047】最上段の物品Wを押圧把持した把持機構6
を搭載した走行台車13がテーブルリフタ11の真上に
移動されると、テーブルリフタ11が僅かに上昇されて
パレットPの上面が把持機構6によって押圧把持されて
いる物品Wの底面と接触し把持機構6が持ち上げられ、
リミットスイッチ43が作動して停止する。
【0048】テーブルリフタ11の上昇が停止される
と、押圧板32、33、34、35aが物品Wの押圧把
持を解除してパレットP上に最上段の物品Wが載置され
段単位で取り出される。
【0049】物品Wの押圧把持が解除されると、テーブ
ルリフタ11は下降を開始してパレットP上に荷卸しさ
れた物品Wの高さ分だけ下降する。
【0050】上述の動作を繰り返すことによって、テー
ブルリフタ2に載置されているパレットP上に複数段に
積み付けられた物品Wを段単位で、テーブルリフタ11
に載置されている別のパレットPに荷卸しすることがで
きる。
【0051】以上、本発明の荷卸し方法の実施の形態を
その実施に好適な本発明の荷卸し装置の実施例と共に説
明したが、本発明の荷卸し方法及びその装置はこれらに
制限されるものではない。例えば、押圧板32、33を
備えずに、一対の押圧板34、35(35a)のみによ
って最上段の物品Wを押圧把持するようになしてもよ
い。
【0052】また、下段押圧具44、45を備えていな
くてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明の荷卸し方法及びその装置は、上
述のとおり構成されているので、強度が低い物品、滑り
やすい物品等であっても、把持された物品のなかに下方
に抜け出ている物品があるか否かを確認することによっ
て下流側の設備等のトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷卸し装置の一実施例(第1の実施
例)を部分的に示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法
の一実施例の動作説明図でもある。
【図2】本発明の荷卸し装置の一実施例(第1の実施
例)を部分的に示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法
の一実施例の動作説明図でもある。
【図3】本発明の荷卸し装置の一実施例(第1の実施
例)を部分的に示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法
の一実施例の動作説明図でもある。
【図4】本発明の荷卸し装置の一実施例(第1の実施
例)を部分的に示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法
の一実施例の動作説明図でもある。
【図5】本発明の荷卸し装置の一実施例(第1の実施例
及び第2の実施例)における検出具の取り付け位置を示
す概略平面図である。
【図6】本発明の荷卸し方法の一実施例(第1の実施
例)の動作説明図である。
【図7】本発明の荷卸し方法の一実施例(第1の実施
例)の動作説明図である。
【図8】本発明の荷卸し方法の一実施例(第1の実施
例)の動作説明図である。
【図9】図1〜図3に示す荷卸し装置の要部側面図で、
左側の下段押圧具等を省略して図示してある。
【図10】図9に示す荷卸し装置の要部拡大図である。
【図11】図9に示す荷卸し装置の要部拡大図である。
【図12】図11の要部左側面図である。
【図13】本発明の荷卸し装置の第2の実施例の要部立
面図である。
【図14】図13に示す荷卸し装置における検出具の取
り付け位置を示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法の
第2の実施例の動作説明図でもある。
【図15】図13に示す荷卸し装置における検出具の取
り付け位置を示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法の
第2の実施例の動作説明図でもある。
【図16】図13に示す荷卸し装置における検出具の取
り付け位置を示す概略立面図で、本発明の荷卸し方法の
第2の実施例の動作説明図でもある。
【符号の説明】
2 物品昇降装置(テーブルリフタ) 34 押圧具(押圧板) 35 押圧具(押圧板) 81 下降検出具(下降検出器) 82 上部検出具(上部検出器) 83 下部検出具(下部検出器) 84 抜け出し検出具(抜け出し検出器) 35a 押圧具(押圧板) 84a 光軸 G 隙間 W 物品

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段に積み付けられた物品を段単位で
    荷卸しする荷卸し方法において、上段側の物品を段単位
    で把持した状態で上記上段側の物品とその下段側の物品
    との間に隙間を形成した後、上記隙間に検査用の複数の
    光軸を通光して上記上段側の物品のなかに下方に抜け出
    ている物品があるか否かを確認すると共に、上記上段側
    の物品を段単位で荷卸しするようになしてあることを特
    徴とする荷卸し方法。
  2. 【請求項2】 複数段に積み付けられた物品を段単位で
    荷卸しする荷卸し装置において、対向する一対の押圧具
    と、積み付けられた物品を昇降する物品昇降装置と、該
    物品昇降装置の下降の停止を制御する下降検出具と、該
    下降検出具の取り付け高さと略同じ高さの位置に物品が
    あるか否かを検出する抜け出し検出具とを備えると共
    に、上記抜け出し検出具の複数の光軸が上記押圧具の下
    方位置を水平方向に通光し得るように構成されているこ
    とを特徴とする荷卸し装置。
  3. 【請求項3】 下降検出具の取り付け高さと略同じ高さ
    の位置に物品があるか否かを検出する上部検出具と、上
    記下降検出具の取り付け高さより下方位置に物品がある
    か否かを検出する下部検出具とを備えると共に、上記上
    部検出具と上記下部検出具とが押圧具の下方位置を水平
    方向に移動し得るように構成されている請求項2記載の
    荷卸し装置。
JP16517497A 1997-06-06 1997-06-06 荷卸し方法及びその装置 Pending JPH10338354A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009536907A (ja) * 2006-05-12 2009-10-22 クーカ・ロボター・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 積み重ねられた結束物をデパレタイズする方法および装置

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