JPH10336949A - 振動発生モータの振動子固定方法 - Google Patents
振動発生モータの振動子固定方法Info
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Abstract
る際に回転軸を曲げてしまうことがあった。 【解決手段】 軸固定面5を有するブロック状の振動子
4を振動発生モータ1の回転軸3に偏芯固定させる方法
において、軸固定面5に沿って形成され、開口端部8が
内側に張り出した軸挿入溝6に対して、回転軸3を軸固
定面5の上方から圧入して、開口端部8を一時的に押し
広げながら回転軸3を軸挿入溝6内に押し込むことによ
り、回転軸3に振動子4を固定させる。
Description
器等の呼び出し機能に用いられる振動発生モータの振動
子固定方法に関する。
実公平7−35500号公報および特許第251878
1号公報のように振動子に回転軸を挿入して振動子の取
付部材でかしめて回転軸を固定する方法、実開平6−4
8369号公報のように振動子に回転軸を圧入して固定
する方法、或いは特開平6−98496号公報のように
振動子に回転軸を挿入して溶接で固定する方法などが知
られている。
13860号公報および実公平7−35500号公報の
ように、振動子には回転軸を挿入するための軸収容孔が
設けられ、この軸収容孔を取り囲んで所定の肉厚の固定
部が形成されている。ここで、固定部は振動子の重心の
反対側に位置するので、固定部の重量だけ振動子の重心
は回転軸に近づくこととなる。このため、振動子の振動
効率が低下して、振動子が回転しても必要な振動が得ら
れないことがあり問題であった。
でかしめる際に回転軸を曲げてしまうことがあり問題で
あった。特に、携帯通信機器等に収容するためにモータ
を小型化すると回転軸の径も小さくなり、回転軸の曲が
りがより顕著になった。このように回転軸が曲がると振
動子の回転半径が広くなり、モータを収容する携帯通信
機器等のケース内壁に振動子が接触して振動子が破損す
ることがあった。
転軸の曲がりを吸収できるだけのスペースがあればケー
ス内壁への振動子の接触を防止できるが、携帯通信機器
等の小型化が要請されている今日では、ケース内部に余
分なスペースを確保するのは難しい。そこで、ケース内
部の少ないスペースの中で振動子を十分に回転させて振
動を発生させるためには、回転軸の僅かな曲がりがトラ
ブルの原因になる。このような軸の曲がりを修正しよう
とすることは、新たに加工工程の増加を招くこととなり
好ましくないものである。
小型になっても、高い振動効率が得られ、且つ、回転軸
を曲げることなく回転軸に振動子を固定できる振動子固
定方法を提供することを目的とする。
タの振動子固定方法は、軸固定面を有するブロック状の
振動子を振動発生モータの回転軸に偏芯固定させる方法
において、軸固定面に沿って形成され、開口端部が内側
に張り出した軸挿入溝に対して、回転軸を軸固定面の上
方から圧入して、開口端部を一時的に押し広げながら回
転軸を軸挿入溝内に押し込むことにより、回転軸に振動
子を固定させることを特徴とする。
の上方から軸挿入溝に向けて回転軸を圧入すると、軸挿
入溝の開口端部は押し広げられて、回転軸は軸挿入溝内
に押し込められる。回転軸が軸挿入溝内に収容されると
軸挿入溝の開口端部の間隔は狭まり、回転軸は軸挿入溝
の内壁面に挟み込まれる。その結果、振動子は回転軸に
確実に固定される。
小さくなるので、回転軸の一部をかしめて固定していた
従来の固定方法では、力が加わった部分で回転軸が曲が
ることがあった。請求項1の固定方法は、回転軸全体に
力を加えて回転軸を軸挿入溝に圧入しているので回転軸
が曲がることはない。その結果、回転軸に固定された振
動子の回転半径が広がることはなく、小型のケースに振
動子を収容してもケース内壁に振動子が接触しない。
挿入溝の開口の幅が、圧入分だけ小さいことを特徴とす
る。このような構成を採用した場合、適度な力で軸挿入
溝に回転軸を圧入することができ、回転軸及び軸挿入溝
の開口端部に過剰な力が加わることがない。このため、
回転軸および振動子に歪みが生じることはない。
入される際に、軸挿入溝の内壁面に形成されたストッパ
凸部が回転軸の外周面に形成されたストッパ凹部に係合
することを特徴とする。このような構成を採用した場
合、軸挿入溝のストッパ凸部が回転軸のストッパ凹部に
係合して固定されるので、振動子が回転軸の軸方向にず
れることはない。
タの振動子固定方法の好適な実施形態について添付図面
を参照して説明する。
態である振動子固定方法によって振動子が固定された振
動発生モータ1を示す斜視図である。図1に示すよう
に、振動発生モータ1は、モータ本体2の回転軸3に偏
芯固定された振動子4を備えている。振動子4は、円柱
を軸線方向に切断したブロック形状を有しており、この
切断面が回転軸3を固定するための軸固定面5となって
いる。軸固定面5の中央には両端面を貫通する軸挿入溝
6が形成され、振動子4における軸挿入溝6の延在方向
と直交する断面は半月形状である。このため、振動子4
の重心が外周方向に寄るので、振動子4の回転によって
発生する遠心力が振動発生に対して最も有利になる。
は軸固定面5から突出しており、これらの側壁7の先端
である軸挿入溝6の開口端部8は内側に張り出してい
る。そして、軸挿入溝6の内壁面は円弧状に湾曲してお
り、軸挿入溝6の内壁面の径Bは回転軸3の径をAとす
ると僅かにA>Bとなる。このため、軸挿入溝6への回
転軸3の挿入は、径の小さい軸挿入溝6に径の大きい回
転軸3を締まりばめで圧入することとなり、軸挿入溝6
の内壁面は常に回転軸3を押圧する。その結果、回転軸
3は軸挿入溝6に確実に固定される。
交する方向の幅Cは、軸挿入溝6の内壁面の径Bより狭
いのでB>Cとなる。このため、回転軸3が軸挿入溝6
に挿入された後は、開口端部8の張り出し部分が回転軸
3を軸挿入溝6の底方向に押圧するので、軸挿入溝6の
開口から回転軸3が抜け落ちることはない。
口の幅Cとの差は、0.02〜0.14mmで、好まし
くはA−C≒0.08mmである。回転軸3の径Aと軸
挿入溝6の開口の幅Cとはこのように僅かな差しかない
ので、適度な力で軸挿入溝6に回転軸3を圧入するだけ
で回転軸3を軸挿入溝6に押し込むことができ、回転軸
3及び振動子4に歪みが生じることはない。
軸挿入溝6の開口の幅Cは0.7mmとしている。ま
た、回転軸3の材質はステンレスであり、振動子4の材
質はタングステン合金である。
法について説明する。図3(a)に示すように、振動子
4は振動子固定台9に載置され、振動子固定台9の上方
に圧入部材10が配置されている。圧入部材10の下面
は振動子4とほぼ同一の幅を持つ矩形状の押圧面10a
になっている。また、圧入部材10の上端は駆動アーム
(図示せず)に固定され、駆動アームの上下動によって
圧入部材10は上昇及び下降する。
2の回転軸3を軸挿入溝6上部に配置した状態で駆動ア
ームを駆動させて、圧入部材10を下降させると、圧入
部材10の押圧面10aで回転軸3全体が軸方向に均一
な力で押され、軸挿入溝6の開口端部8が押し広げられ
る。そして、図4(c)に示すように、回転軸3は軸挿
入溝6内に締まりばめで圧入され、回転軸3は軸挿入溝
6の内壁面に挟み込まれる。その結果、振動子4は回転
軸3に確実に固定される。また、回転軸3を軸挿入溝6
に圧入した後は、軸挿入溝6の開口端部8は元の状態に
復元し、軸挿入溝6の開口の幅が狭くなる。このため、
回転軸3が軸挿入溝6の開口から抜け落ちることはな
い。
方向の不均一な力は加わらないので、たとえモータが小
型になっても回転軸3が曲がることはない。また、軸挿
入溝6の内壁面全体で回転軸3を挟み込んでいるので、
一点をかしめて回転軸3を固定していた従来例のよう
に、回転軸3を挟み込む力が一点に集中することがな
い。さらに、振動子4の重心の反対側である軸固定面5
の上部は大きく開放しているので、振動子4の外周方向
に重心が寄り、振動子4の回転によって発生する遠心力
が振動発生に対して最も有利になる。さらにまた、軸と
直交する方向から力を加えて回転軸3を軸挿入溝6に圧
入しているので、モータ本体2に無理な力が加わること
もない。
態である振動子固定方法によって振動子が固定された振
動発生モータ11を示す斜視図である。なお、第1の実
施形態と同一又は同等な構成部分については同一符号を
付し、その説明は省略する。
は、モータ本体2の回転軸3に偏芯固定された振動子4
を備えている。振動子4は、円柱を軸線方向に切断した
ブロック形状を有しており、この切断面が回転軸3を固
定するための軸固定面5となっている。軸固定面5の中
央には両端面を貫通する軸挿入溝6が形成され、軸挿入
溝6の内壁面には環状のストッパ凸部12が内周に沿っ
て形成されている。さらに、回転軸3の外周面にはU溝
状のストッパ凹部13が外周に沿って形成されている。
法について説明する。図6に示すように、振動子4は振
動子固定台9に載置され、振動子固定台9の上方に圧入
部材10が配置されている。圧入部材10の上端は駆動
アーム(図示せず)に固定され、駆動アームの上下動に
よって圧入部材10は上昇及び下降する。そして、駆動
アームを駆動させて圧入部材10を下降させると、圧入
部材10の押圧面10aで回転軸3全体が押され、回転
軸3は軸挿入溝6内に締まりばめで圧入される。この圧
入によって回転軸3は軸挿入溝6の内壁面に挟み込ま
れ、回転軸3は軸挿入溝6内に固定される。また、回転
軸3の圧入によって軸挿入溝6のストッパ凸部12が回
転軸3のストッパ凹部13に係合して固定される。この
ため、振動子4が回転軸3の軸方向にずれることはな
く、振動子4の抜け落ちが効果的に防止される。
ことなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内におい
て、例えば以下のように変更することも可能である。
は、半月形状であったが、長方形状、台形状などであっ
てもよい。
と軸挿入溝6の開口の幅Cとの差は、そもそも軸径が
0.8mmと極小径であることから、A−C≒0.08
mmとしていたが、回転軸3及び振動子4の材質に合わ
せ、また、回転軸3の径に応じてこの数値を変えてもよ
いことは言うまでもない。
定方法は、以上のように構成されているため次のような
効果を得ることができる。
挿入溝に圧入しているので回転軸が曲がることはない。
このため、回転軸に固定された振動子の回転半径が広が
ることはなく、小型のケースに振動子を収容しても、ケ
ース内壁に振動子が接触して振動子が破損することはな
い。このように、本発明を用いれば、耐久性に優れた振
動発生モータが製造できる。
ことができるので振動効率が向上する。
動発生モータを示す斜視図である。
法の工程を示す斜視図である。
程を示す斜視図である。
動発生モータを示す斜視図である。
視図である。
軸、4…振動子、5…軸固定面、6…軸挿入溝、8…開
口端部、12…ストッパ凸部、13…ストッパ凹部。
Claims (3)
- 【請求項1】 軸固定面を有するブロック状の振動子を
振動発生モータの回転軸に偏芯固定させる方法におい
て、 前記軸固定面に沿って形成され、開口端部が内側に張り
出した軸挿入溝に対して、前記回転軸を前記軸固定面の
上方から圧入して、前記開口端部を一時的に押し広げな
がら前記回転軸を前記軸挿入溝内に押し込むことによ
り、前記回転軸に前記振動子を固定させることを特徴と
した振動発生モータの振動子固定方法。 - 【請求項2】 前記回転軸の径に対して前記軸挿入溝の
開口の幅が、圧入分だけ小さいことを特徴とした請求項
1記載の振動発生モータの振動子固定方法。 - 【請求項3】 前記回転軸が前記軸挿入溝に圧入される
際に、前記軸挿入溝の内壁面に形成されたストッパ凸部
が前記回転軸の外周面に形成されたストッパ凹部に係合
することを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の振
動発生モータの振動子固定方法。
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1997
- 1997-05-28 JP JP13871697A patent/JP4005665B2/ja not_active Expired - Fee Related
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