JPH11252856A - 振動発生用モータ - Google Patents

振動発生用モータ

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JPH11252856A
JPH11252856A JP10064791A JP6479198A JPH11252856A JP H11252856 A JPH11252856 A JP H11252856A JP 10064791 A JP10064791 A JP 10064791A JP 6479198 A JP6479198 A JP 6479198A JP H11252856 A JPH11252856 A JP H11252856A
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JP
Japan
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balancer
motor
rotating shaft
shaft
vibration generating
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JP10064791A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Nakagome
伸行 中込
Takashi Osumi
隆 大住
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、組み立て加工に使用する治具の構
成の簡略化と、部品点数削減、ならびに加工作業性を向
上する振動発生用モータを提供することを、目的する。 【解決手段】 外部に回転軸22を突出したモータ24
と、回転軸に重心が回転軸の中心からずれるように取り
付けられたバランサー23と、からなる振動発生用モー
タ24において、バランサーは、回転軸を取り付ける取
付軸23c以外の外周面の一部に、回転軸方向に伸び
る、回転軸へ取り付ける時に位置決めとなるガイド部2
5を有するように、振動発生用モータ24を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話、
ページャ、ゲーム機等において受信時のバイブレータコ
ール、ゲームの内容の体感用として振動を発生させるた
めの振動発生用モータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような振動発生用モータは、
例えば図10および図11に示すように構成されてい
る。即ち、図10において、振動発生用モータ1は、公
知の構成の小型直流モータ4と、モータ4の軸方向に突
出した回転軸2に取り付けられた偏心バランサー3とか
ら構成されている。
【0003】上記偏心バランサー3は、重心が回転軸2
の中心からずれるように、円形の上部に切欠部3bが設
けられ、切欠部3bの中心部に軸穴3aを備えた取付軸
3cを設け、この軸穴3aに小型直流モータ4の回転軸
2を嵌合し、かしめ部3dでかしめられることによって
取り付けられている。
【0004】図11に示すように、上記かしめ部3d
は、取付軸3cの上方即ち垂直線の上方からポンチ等の
治具を押下することにより、バランサー3に設けられた
取付軸3cの垂直線に対して対称な位置3e,3e、お
よび圧接点3fで、軸穴3aの内面と回転軸2とが圧接
せられ、三点支持によるかしめ固定されることとなり、
バランスが取れた位置固定によって、均等な力の分散を
図り、長期使用に耐えられるような構成とされている。
【0005】このように構成された振動発生用モータ1
によれば、外部からロータの各コイル(いずれも図示せ
ず)に対して適宜に通電することにより、ロータが回転
軸2の周りに回転駆動され、この際回転軸2にバランサ
ー3が取り付けられていることにより、バランサー3の
重心が回転軸2の中心からずれているので、モータ1全
体が振動を生ずることになる。
【0006】このような従来の振動発生用モータ1にお
いて、バランサー3を回転軸2に取り付ける際、図12
に示す治具を使用して取り付けられており、その構成を
説明する。図12は要部を示す斜視図であり、図中、図
10と対応する部分には同一の符号を付しその詳細な説
明は省略する。
【0007】図中5は、かしめ治具であり、ベース6上
に載置され、上面を略V字状に形成して載置面7aとし
た分銅受け7と、分銅受け7の後方に設置され、モータ
4の回転軸2を案内保持するガイド8と、分銅受け7の
載置面7a上に載置されたバランサー3を図示しないシ
リンダにより水平移動して回転軸2方向へ押す分銅押し
棒10と、バランサー3の切欠部3bの平坦部を上方か
ら押さえて位置決めする押しピン9,9(バネ9a,9
aにより下方へ押圧付勢されている)と、バランサー3
のかしめ部3c(図10参照)で、回転軸2に対してか
しめ固定するポンチ歯11とから構成されている。
【0008】上記のように構成されたかしめ治具5によ
り、モータ4の回転軸2にバランサー3を取り付けるに
当たっては、モータ4の大きさに対応する保持手段(図
示せず)によりモータ4を保持するとともに、モータ4
の回転軸2をガイド8に案内保持し、と同時に分銅受け
7の載置面7a上にはバランサー3を載置し、バランサ
ー3の軸穴3aがモータ4の回転軸2の先端に対峙した
状態で、分銅押し棒10によりバランサー3の前面を押
し付けることによって、取付軸3cの軸穴3aにモータ
4の回転軸2が嵌装される(鎖線図示)。
【0009】続いて、図10および図11に示すよう
に、上記かしめ部3dが、バランサー3に設けられた取
付軸3cの垂直線に対して対称な位置に、軸穴3aの内
面と回転軸2とが圧接せられ、三点支持固定され、バラ
ンスが取れた位置に固定されるように、上方から押しピ
ン9,9によりバランサー3の切欠部3bの平坦部を押
し付けてバランサー3を位置決めし、次いでポンチ歯1
1を降下させてかしめ部3d,3dでバランサー3の軸
穴3aにモータ4の回転軸2をかしめ固定するものであ
る。
【0010】上述の例では、バランサー3の回転軸2へ
の取り付け固定の方法が、かしめ部3d,3dにおける
かしめ固定である場合について説明したが、回転軸2を
軸穴3aに対して圧入固定する場合もあり、そのような
場合には上述のポンチ歯11は具備されない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の小型直流モータ4の回転軸2にバランサー
3を取り付けるかしめ機構にあっては、正確な位置への
圧入とかしめ固定、さらにかしめ固定の作業効率を上げ
る必要があり、位置決め機構として、分銅受け7の上部
にV字状の載置面7aを形成し、この載置面7aにバラ
ンサー3を載置する一方、上方から左右の押しピン9,
9が降下されて、バランサー3の切り欠き部3bの平坦
部を押圧することによりバランサー3の水平出しをして
位置決めするため、分銅受け7の形状が複雑であるとと
もに、押しピン9,9が必要であり、さらに押しピン
9,9とポンチ歯11との上下連動支持機構が複雑な構
造になってしまい、作業効率が悪く、部品点数が多く、
複雑な構成の治具となってしまうという問題があった。
【0012】本発明は、上述の点に鑑み、組み立て加工
に使用する治具の構成の簡略化と、部品点数削減、なら
びに加工作業性を向上する振動発生用モータを提供する
ことを、目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にお
いて請求項1に記載される、外部に回転軸を突出したモ
ータと、前記回転軸に重心が回転軸の中心からずれるよ
うに取り付けられたバランサーと、からなる振動発生用
モータにおいて、バランサーは、回転軸以外の外周面の
一部に、回転軸方向に伸びる、回転軸へ取り付ける時に
位置決めとなるガイド部を有している、ことを特徴とす
る振動発生用モータ、によって解決される。
【0014】また、上記課題は、本発明の請求項2に記
載される、ガイド部が、回転軸と反対側の外周面の中心
位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
の振動発生用モータ、であることが好ましい。
【0015】また、上記課題は、本発明の請求項3およ
び請求項4に記載される、ガイド部が、凹状の溝または
平面である、ことによって解決される。
【0016】さらにまた、上記課題は、本発明の請求項
5に記載される、ガイド部が、回転軸と反対側の外周面
の中心ではない位置に設けられていることを特徴とする
請求項1および請求項3または請求項4に記載の振動発
生用モータ、によって解決される。
【0017】
【作用】上記構成によれば、振動発生用モータは、外部
に回転軸を突出したモータと、前記回転軸に重心が回転
軸の中心からずれるように取り付けられたバランサー
と、からなる振動発生用モータにおいて、バランサー
は、回転軸以外の外周面の一部に、回転軸方向に伸び
る、回転軸へ取り付ける時に位置決めとなるガイド部を
有しているため、従来のような分銅受けの上部に複雑な
V字状の載置面を形成することなく、位置決めする押し
ピンも不要となり、組み立て加工に使用する治具の構成
の簡略化と、部品点数削減、ならびに加工作業性を向上
できることとなる。
【0018】バランサーのガイド部が、回転軸と反対側
の外周面の中心位置に設けられていることにより、バラ
ンサーは、回転軸を中心として対称に構成されることと
なり、回転軸にバランサーを取り付ける位置決めが精度
良くできる。
【0019】バランサーのガイド部が、凹状の溝である
ことにより、この凹状の溝または平面の形状に対応した
凸状のリブを分銅受けの上部に形成し、凸状のリブに凹
状の溝を嵌め合わすだけの簡単な作業で良いので回転軸
にバランサーを取り付ける位置決めが極めて簡単かつ容
易にでき、治具の構成の簡略化と、部品点数削減、なら
びに加工作業性を向上できることとなる。特に、ガイド
部が平面である場合には、分銅受けの上部は平面で良
く、極めて簡単な構成とすることができる。
【0020】さらに、バランサーのガイド部が、回転軸
と反対側の外周面の中心ではない位置に設けられている
場合には、従来の分銅受けのV字状の載置面を利用出来
ることから、有効となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図9を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係
る振動発生用モータの一実施形態を示し、(A)は側面
図、(B)はバランサーの底部方向から見た斜視図、ま
た図2は、本発明に係る振動発生用モータの組み立て加
工を説明する要部の斜視図である。
【0022】図において、振動発生用モータ21は、公
知の構成の小型直流モータ24と、モータ24の外部に
突出した回転軸22に取り付けられた偏心バランサー2
3とから構成されている。
【0023】上記偏心バランサー23は、重心が回転軸
22の中心からずれるように、円形の上部に切欠部23
bが設けられ、切欠部23bは平坦に形成され、この切
欠部23bの中心部に軸穴23aを備えた取付軸23c
を設け、この軸穴23aに小型直流モータ24の回転軸
22を嵌合し、かしめ部でかしめられることによって取
り付けられている(図10および図11に示す従来例と
同様)。
【0024】以上の構成は、図10および図11に示し
た従来の振動発生用モータ1と同様であるが、本発明の
実施形態による振動発生用モータ21においては、モー
タ24の回転軸22を取り付ける取付軸23c以外の外
周面の一部に、回転軸22方向に伸びるガイド部25を
バランサー23に設けた点で、異なる構成となってい
る。
【0025】上記ガイド部25は、四角形の凹状の溝2
5aとされ、上記取付軸23c以外の外周面の中央、即
ち取付軸23cの真下の位置に形成される場合には、取
付軸23cの垂直線に対して対称にバランサー23を均
衡させることとなり、このことにより、後述するかしめ
治具によりモータ24の回転軸22を取付軸23cの軸
穴23aに取り付ける際の位置決めとして、極めて簡単
かつ精度良く位置決めできることとなる。また、この実
施形態によれば、取付軸23cを中心とするバランサー
23の平衡を均一に保つことができ、その結果均一な振
動が得られ、振動発生用モータ21として長期使用に耐
えられることとなる。
【0026】図中29はかしめ治具であり、ベース26
上に載置された分銅受け27と、分銅受け27の後方に
設置され、小型直流モータ24の回転軸22を案内保持
するガイド28と、分銅受け27の上に載置されたバラ
ンサー23を図示しないシリンダにより水平移動して回
転軸22方向へ押す分銅押し棒30と、バランサー23
の取付軸23cを回転軸22に対してかしめ固定するポ
ンチ歯31とからなる。
【0027】上述のように構成された本発明の実施形態
においてかしめ治具25が従来と違う点は、従来の水平
出しをするための押しピン9,9がなく、分銅受け27
の上部にV字状の受け溝7aは形成されず、平坦に形成
され、上面中央に、回転軸22方向に延び、バランサー
23のガイド部(図において四角形の凹状の溝)25,
25aに対応する形状のガイド突条27aが設けられて
いる点である。
【0028】以上のように構成されたかしめ治具25に
より、本発明の実施形態に示す振動発生用モータ21の
回転軸22にバランサー23の取付軸23cの軸穴23
aを取り付けるに当たっては、モータ24の大きさに対
応する保持手段(図示せず)によりモータ24を保持す
るとともに、モータ24の回転軸22をガイド28に案
内保持し、と同時に上記ガイド部(図において凹状の
溝)25,25aを分銅受け27に形成した突条27a
に係合することによって位置出しして、分銅受け27上
にバランサー23を載置し、バランサー23の軸穴23
aがモータ24の回転軸22の先端に対峙する状態で、
分銅押し棒30によりバランサー23の前面を押し付け
ることによって、取付軸23cの軸穴23aにモータ2
4の回転軸22が嵌装される(鎖線図示)。次いて、図
に示すように、ポンチ歯31を降下させて図10および
図11で示すかしめ部3d,3dで、バランサー23の
軸穴23aにモータ24の回転軸22がかしめ固定さ
れ、振動発生用モータ21が組み立てられる。
【0029】以上のように、本実施形態における振動発
生用モータ21は、モータ24の回転軸22を取り付け
る取付軸23c以外の外周面の一部に、回転軸22方向
に伸びるガイド部24をバランサー23に設けたので、
かしめ治具29の分銅受け27上は、平坦にでき、その
面に回転軸22方向に延び、バランサー23のガイド部
(図において四角形の凹状の溝)25,25aに対応す
る形状のガイド突条27aを形成するだけの簡単な構成
となり、従来の分銅受け27の上部にV字状の受け溝7
aは形成する必要もなく、水平出しをするための押しピ
ン9,9もなく、その結果組み立て加工に使用する治具
25の構成を簡略化でき、部品点数を少なくし、加工作
業性を向上した振動発生用モータ21が提供できること
となる。
【0030】本実施形態では、回転軸22へのバランサ
ー23の取付部23cの取り付け固定の方法が、かしめ
部におけるかしめ固定である場合について言及したが、
回転軸22を軸穴23aに対して圧入固定する場合もあ
り、その場合は上述のポンチ歯31は具備されない。
【0031】図3および図4は、ガイド部25のそれぞ
れの変形例を示し、図3に示すように断面半円形状の凹
状の溝35a、または図4に示すように断面三角形状の
凹状の溝45aとしても同様の効果があり、その場合、
それぞれに対応してかしめ治具29の分銅受け27に形
成されるガイド突条27aの形状も、断面半円形状の突
条(図示せず)、または断面三角形状の突条(図示せ
ず)とする。
【0032】また図5は、本発明による振動発生用モー
タの第二の実施形態の要部を示す側面図であり、図1と
対応する部分には同様の符号を付し、その詳細な説明を
省略する。図中53はバランサーであり、回転軸22を
挿通するための軸穴23aを設けた取付軸23cと、円
形の分銅の一部を切り欠いた切り欠き部23bを備え、
底部には切り欠き23bの面と平行に、平坦部55aが
切り欠かれ、ガイド部55とされている。
【0033】上記実施形態におけるバランサー53で
は、平坦部55aをかしめ治具29の分銅受け27の平
坦な上面に載置するだけで、回転軸22に対する位置決
め効果が生じるため、分銅受け27に特別に突条を設け
る必要がなく、かしめ治具29をより簡単な構造とする
ことができる。
【0034】図6および図7は、本発明による振動発生
用モータの第三の実施形態を示す図であり、図1および
図2と対応する部分には同様の符号を付し、その詳細な
説明を省略する。
【0035】図6は、本実施形態の振動発生用モータの
要部を示す側面図であり、図中63は、回転軸22を挿
通するための軸穴23aを設けた取付軸23cと、円形
の分銅の一部を切り欠いた切り欠き部23bを備えたバ
ランサーであり、円周面の、中央ではない位置に、回転
軸方向に延びるガイド用四角形状の凹状の溝65aから
なるガイド部65が形成されている。
【0036】このように構成されたバランサー63を、
回転軸22に取り付ける際には、図7に示すように、従
来と同様なかしめ治具5において、分銅受け7の上部に
形成されたV字状の受け溝7a上に、上述のバランサー
63のガイド用四角形状の凹状の溝65aからなるガイ
ド部65に対応する位置、および形状でガイド突条27
bを設け、この突条27bにガイド部65を係合するだ
けで位置決め機構とできるため、従来の分銅受け7を利
用することができ、しかも従来のような下方へ押下され
る左右の押しピン9,9による水平出しと位置決めが不
要になるため、かしめ治具5の構成を簡単にすることが
できる。
【0037】尚、この実施形態におけるガイド部65
は、上記ガイド用四角形状の凹状の溝65aに代えて、
断面半円形状の凹状の溝35a、または断面三角形状の
凹状の溝44aであっても良く、平坦部55aと併用す
るような構成であっても同様な効果が得られる(図3な
いし図6参照)。
【0038】図8は、本発明による振動発生用モータの
第四の実施形態を示す図であり、(A)はかしめ前の要
部の斜視図、(B)はかしめ部分の断面図を示し、上記
各実施形態とは、モータの回転軸にバランサーを取り付
ける構成が異なっている実施形態を示している。図中8
1は振動発生用モータであり、モータの回転軸82に偏
心バランサー83が、その重心が回転軸82の中心から
ずれるように取り付けられている。
【0039】即ち、バランサー83は、円形の上部に、
平坦に形成された切欠部83bが設けられ、この中心部
に、回転軸82方向に伸びる二条の突条83a,83a
からなるU字条またはコ字条の取付部83cが設けら
れ、取付部83c以外の外周面の中央、即ち取付部83
cの真下の位置に四角形の凹状の溝85aからなるガイ
ド部85が形成されている。
【0040】そこで、上記バランサー83の四角形の凹
状の溝85aからなるガイド部85を、前述の図2に示
す分銅受け27に形成した突条27aに係合することに
よって位置決めし、上記U字条またはコ字条の取付部8
3cの二条の突条83a,83a間にモータの回転軸8
2を嵌装した後、上方または取付部83cの左右から治
具(図示せず)により押し付けることによって、図8
(B)に示すように取付部83cの二条の突条83a,
83aが押し潰され、回転軸82をかしめ固定されるも
のである。
【0041】従って、この実施形態においても、バラン
サー83に形成したガイド部84が位置決めとして作用
し、極めて簡単かつ精度良く位置決めでき、組み立て加
工に使用する治具の構成の簡略化と、部品点数削減、な
らびに加工作業性を向上できることとなる。尚、本実施
形態のガイド部84の位置および形状は、上述のような
種々構成、またはこれらを組み合わせて構成できること
は、説明するまでもない。
【0042】図9は、本発明による振動発生用モータの
第五の実施形態を示す図であり、上記各実施形態とは、
モータの回転軸に取り付けられをバランサーの構成が異
なっている実施形態を示している。図中90は、振動発
生用モータであり、モータ91の回転軸92に偏心バラ
ンサー93が、その重心が回転軸92の中心からずれる
ように取り付けられている。
【0043】バランサー93は、楕円形の形状に形成さ
れ、楕円形の長軸の半分の位置で、外周縁近い位置に、
モータ91の回転軸92が取り付けられる取付部93c
が設けられ、この取付部93cの軸穴93aにモータ9
1の回転軸92を圧入することによって、バランサー9
3の重心が回転軸92の中心からずれるように取り付け
られている。
【0044】ここで、バランサー93は、取付部93c
以外の外周面の中央、即ち取付部93cの真下の位置に
四角形の凹状の溝95aからなるガイド部95が形成さ
れているので、前述の図2に示す分銅受け27に形成し
た突条27aに係合することによって位置決めし、バラ
ンサー93の前面を分銅押し棒30により押し付け、次
いでポンチ歯31を降下させて、かしめ部93d,93
dでバランサー93の軸穴93aにモータ91の回転軸
92をかしめ固定され、振動発生用モータ90が組み立
てられるものである。
【0045】従って、本実施形態においても、バランサ
ー93に形成したガイド部95が位置決めとして作用
し、極めて簡単かつ精度良く位置決めでき、組み立て加
工に使用する治具の構成の簡略化と、部品点数削減、な
らびに加工作業性を向上できることとなる。尚、本実施
形態のガイド部95の位置および形状は、上述のように
種々構成または組み合わせて構成できることは、説明す
るまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
における振動発生用モータでは、バランサーは、回転軸
以外の外周面の一部に、回転軸方向に伸びる、回転軸へ
取り付ける時に位置決めとなるガイド部を形成するだけ
で、バランサーを回転軸へ取り付けるための治具の部品
点数を削減して簡単な構成とし、その材料費等も削減さ
れ、且つ作業性も向上する。
【0047】また、バランサーのガイド部が、回転軸と
反対側の外周面の中心位置に設けられている場合には、
バランサーは、回転軸を中心として対称に構成されるこ
ととなり、回転軸にバランサーを取り付ける位置決めが
精度良くできる。
【0048】また、バランサーのガイド部が、凹状の溝
であることにより、この凹状の溝または平面の形状に対
応した凸状のリブを分銅受けの上部に形成し、凸状のリ
ブに凹状の溝を嵌め合わすだけの簡単な作業で良いの
で、回転軸にバランサーを取り付ける位置決めが極めて
簡単かつ容易にでき、治具の構成の簡略化と、部品点数
削減、ならびに加工作業性を向上できることとなる。特
に、ガイド部が平面である場合には、分銅受けの上部は
平面で良く、極めて簡単な構成とすることができる。
【0049】さらに、バランサーのガイド部が、回転軸
と反対側の外周面の中心ではない位置に形成すれば、従
来使用していた回転軸への取り付け治具の分銅受けを利
用することができ、その上、部品点数は削減できるた
め、本発明による振動発生用モータの実施がより簡単
で、材料費等も削減され、且つ作業性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動発生用モータの第一の実施形
態を示し、(a)は側面図、(b)はバランサーの底面
方向の斜視図。
【図2】図1に示す振動発生用モータの組み立て加工を
説明する斜視図。
【図3】図1に示す振動発生用モータのバランサーの他
の例を示す側面図。
【図4】図1に示す振動発生用モータのバランサーのさ
らに他の例を示す側面図。
【図5】本発明に係る振動発生用モータの第二の実施形
態の要部を示す側面図。
【図6】本発明に係る振動発生用モータの第三の実施形
態の要部を示す側面図。
【図7】図6の振動発生用モータにおける組み立て方法
を説明する部分斜視図。
【図8】本発明に係る振動発生用モータの第四の実施形
態を示し、(A)は要部を示す斜視図、(B)はかしめ
部の断面図。
【図9】本発明に係る振動発生用モータの第五の実施形
態を示す斜視図。
【図10】従来の振動発生用モータを示す斜視図。
【図11】図10に示す振動発生用モータのかしめ固定
部を説明する要部の断面図。
【図12】図10に示す振動発生用モータの組み立て加
工を説明する斜視図。
【符号の説明】
21,81,90 振動発生用モータ 22,82,92 回転軸 23,53,63,83,93 バランサー 23a,93a 軸穴 23b,83b 切り欠き部 23c,83c,93c 取付部 24,81,91 小型直流モータ 25,55,65,85,95 ガイド部 25a,65a,85a,95a 四角形の凹状の溝 35a 断面半円形状の凹状の溝 45a 断面三角形状の凹状の溝 55a 平坦部 26 ベース 27 分銅受け 27a,27b 突条 28 ガイド 29 かしめ治具 30 分銅押し棒 31 ポンチ歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に回転軸を突出したモータと、前記
    回転軸に重心が回転軸の中心からずれるように取り付け
    られたバランサーと、からなる振動発生用モータにおい
    て、 上記バランサーは、上記回転軸を取り付ける取付軸以外
    の外周面の一部に、上記回転軸方向に伸びる、前記回転
    軸へ取り付ける時に位置決めとなるガイド部を有してい
    る、ことを特徴とする振動発生用モータ。
  2. 【請求項2】 上記ガイド部が、上記取付軸と反対側の
    外周面の中心位置に設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の振動発生用モータ。
  3. 【請求項3】 上記ガイド部が、凹状の溝であることを
    特徴とする請求項1および/または請求項2に記載の振
    動発生用モータ。
  4. 【請求項4】 上記ガイド部が、平面であることを特徴
    とする請求項1および/または請求項2に記載の振動発
    生用モータ。
  5. 【請求項5】 上記ガイド部が、上記回転軸と反対側の
    外周面の中心ではない位置に設けられていることを特徴
    とする請求項1および請求項3または請求項4に記載の
    振動発生用モータ。
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