JPH08208123A - Ｔｃｐリール保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＴＣＰリールを隙間なく保持する。 【構成】 中空シャフトの内部にある弾性体が、レバ
ー操作により半径方向に拡張し、ボス穴に押し付けるこ
とによりリールを固定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＴＣＰ（Ｔａｐｅ
Ｃａｒｒｉｅｒ Ｐａｃｋａｇｅ）型の半導体の組立・
加工を行なう装置のテープの巻出し・巻取りのリール保
持機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ＴＣＰリールを保持するには、従来より
そのリールのボス穴に合わせた形状のシャフトにリール
をはめ込むことにより行なっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の方法ではリール
を脱着するため、必ずシャフトとボス穴に隙間が必要と
なり、そのため以下のような課題があった。 （１）シャフトの回転の起動と停止の際にシャフトに対
してリールが動き、音、振動が発生しやすく、接触部で
発塵が起こる。 （２）また、そのためシャフトやリールのボス穴が削
れ、繰り返し使用に対して寿命を考慮する必要がある。 （３）削れた粉がＴＣＰに付着すると半導体の電気的特
性に障害を起こす。 （４）ＴＣＰリールをシャフトに挿入の際、キーの位置
を合わせる必要があるので、作業性が悪い。

【０００４】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の実施例を
示したものである。リールの保持シャフト（１）の中に
弾性体（２）と圧縮シャフト（３）を包含させ、圧縮シ
ャフト（３）とレバー（４）を連結する。以下、本実施
例の動作を説明する。

【０００５】

【作用】ＴＣＰリール（５）を保持シャフト（１）に挿
入する。レバー（４）を９０°折り曲げることにより圧
縮シャフト（３）がレバー（４）側に引き付けられ、弾
性体（２）を圧縮することにより弾性体（２）が膨らみ
リールのボス穴に押し付けられ、それによりリールが固
定される。

【０００６】

【実施例】本発明に使用する、内部からの拡張機構は、
図１の弾性体の変形・拡張の利用に限定されるものでは
なく、図４に示すようなテーパーを利用した内部クラン
プも同様であり、内部から半径方向へ物体が押し出され
る構造のものであればよい。

【０００７】

【発明の効果】

（１）シャフトとボス穴が密着して固定されているの
で、音や振動の発生や発塵がない。 （２）削れることがないので、リールの寿命が長くな
る。 （３）また、そのためＴＣＰの電気的特性に障害を及ぼ
さない。 （４）リールを挿入する際の作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例のうち、動作前を示す断面図
である。

【図２】 本発明の実施例のうち、動作後を示す断面図
である。

【図３】 本発明の実施例のうち、使用例を示す断面図
である。

【図４】 本発明の他の実施例の動作前を示す断面図で
ある。

【図５】 本発明の他の実施例の動作後を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

（１）は、保持シャフト （２）は、弾性体 （３）は、圧縮シャフト （４）は、レバー （５）は、ＴＣＰリール （６）は、テーパー
シャフト （７）は、押さえブロック

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）側面に開孔部を有する中空状の保持
   シャフト（１）の内部に、中心部に貫通穴を有する円筒
   状の弾性体（２）を挿入する。 （ロ）弾性体（２）および保持シャフト（１）の端部の
   穴を通して、圧縮シャフト（３）を付ける。 （ハ）圧縮シャフト（３）の端部にレバー（４）を付け
   る。 以上のごとく構成されたＴＣＰリール保持装置。
2. 【請求項２】（イ）保持シャフト（１）の内部に、移動
   可能な勾配を持つ押さえブロック（７）を挿入する。 （ロ）保持シャフト（１）の端部の穴を通して、押さえ
   ブロック（７）の勾配に合うようにテーパーシャフト
   （６）を付ける。 （ハ）テーパーシャフト（６）の端部にレバーを付け
   る。 以上のごとく構成された請求項１のＴＣＰリール保持装
   置。