JPH10336909A - 電気自動車充電用コネクタ - Google Patents

電気自動車充電用コネクタ

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JPH10336909A
JPH10336909A JP9140473A JP14047397A JPH10336909A JP H10336909 A JPH10336909 A JP H10336909A JP 9140473 A JP9140473 A JP 9140473A JP 14047397 A JP14047397 A JP 14047397A JP H10336909 A JPH10336909 A JP H10336909A
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JP
Japan
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shutter member
connector
charging
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communication
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JP9140473A
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English (en)
Inventor
Heiji Kuki
平次 九鬼
Kazumoto Chikada
一元 近田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車側と充電用コネクタ側との間で充
電に関する情報をノイズの影響を受けることなく通信で
きるようにし、さらに汚れにも強くする。 【解決手段】 電気自動車側の受電部30には、発光素
子24と受光素子25とが設けられている。充電用コネ
クタ10には、そのコネクタハウジング14の下部に素
子配置室19が設けられ、その内部に発光素子17及び
受光素子18が配置されるとともに、通信用開口19B
が常時はシャッタ部材19Cにより閉じられ、光通信素
子17,18への汚れ付着を防止できる。充電用コネク
タ10を受電部30に装着すると、シャッタ部材19C
が開放して上記光通信素子が互いに対向状態となり、充
電に関する情報を光通信で授受する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車を充電
するための充電用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車を充電するためには、外部充
電用電源に連なる充電用コネクタを電気自動車の受電部
に装着して電気自動車の蓄電装置に送電する。このと
き、蓄電装置の充電状況等を監視しつつ充電を制御する
ことが好ましいから、電気自動車側と外部充電用電源側
との間で情報の授受が必要となる。このための通信手段
としては、従来より無線通信方式が検討されていた。こ
れは、充電用コネクタに通信用アンテナを内蔵させると
共に、電気自動車の受電部にもアンテナを配置し、両ア
ンテナ間で例えば900MHz 帯の高周波による無線通
信を行うのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の無線
通信方式では、電波法等による各種の規制を受けるか
ら、送信出力を大きく設定することができず、ノイズに
弱いという欠点がある。特に、電気自動車の充電方式と
して、コネクタ側に設けた一次コイルに高周波電流を流
して電気自動車側の二次コイルに電力を送電するという
電磁誘導方式を採用している場合には、通信周波数と送
電周波数とが相違するとはいえ送電電力が桁違いに大き
いため、充電用のインバータ装置からのノイズも無視で
きなくなり、誤動作も憂慮される。しかも、無線通信回
路の設計に当たっては、コネクタ側のアンテナの形状及
び配置だけでなく、電気自動車側のアンテナの形状及び
配置も実験的に決定して設計を進めることが必要で、そ
の工数は相当なものとなる。
【0004】一方、上述の不利を避けるために、赤外線
を利用した光通信も考えることができるが、これは自動
車のような泥や雨水で汚され易い製品に応用すると、汚
れによる通信不良が生じ易いという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ノイズの影響を受け難く安定的な情報
伝達が可能であり、しかも、汚れが付着しやすいという
事情のものでも安定して使用できる電気自動車充電用コ
ネクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気自動車充電用コネクタは、電気自動車の蓄電装置を充
電するためのものであって、コネクタハウジングの内部
に光通信素子を備え、その前方に設けた通信用開口を介
して相手コネクタとの間で蓄電装置の充電に関する情報
の光信号を授受できるようにすると共に、その通信用開
口を常時は閉じるシャッタ部材を設け、このシャッタ部
材に磁石を設けて相手コネクタ側に配した磁石との引力
又は斥力によりシャッタ部材が通信用開口を開放するよ
うにしたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明に係る電気自動車充電用コ
ネクタは、請求項1のものにおいて、シャッタ部材は、
コネクタハウジングに回動可能な扉状に設けられると共
に常時は通信用開口を閉じる状態に付勢され、シャッタ
部材が磁石の引力又は斥力により回動してシャッタ部材
が通信用開口を開放するようにしたところに特徴を有す
る。
【0008】請求項3の発明に係る電気自動車充電用コ
ネクタは、請求項2のものにおいて、通信用開口の奥部
のうちシャッタ部材の揺動端部側に光通信素子を配置
し、シャッタ部材が通信用開口に対して斜めに開いた半
開き状態で、そのシャッタ部材に並行して光信号が通信
用開口を通過するところに特徴を有する。
【0009】請求項4の発明に係る電気自動車充電用コ
ネクタは、請求項1のものにおいて、シャッタ部材を通
信用開口を横切る方向に回動可能に設けると共に常時は
通信用開口を閉じる回転位置に付勢し、さらに、そのシ
ャッタ部材の磁石が、相手コネクタ側の磁石との引力又
は斥力により、その相手コネクタ側の磁石へと接近する
方向、又は、逃げる方向へと回転してシャッタ部材が通
信用開口を開放するようにしたところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用・効果】請求項1のコネクタによれば、充
電用コネクタと相手コネクタとは、光通信素子によって
光信号を介して情報の授受が行われる。このため、無線
通信方式に比べてノイズの影響を受けにくく安定した通
信を行うことができる。しかも、電波法等による法規制
を受けることがないので設計の自由度が高く、また、無
線通信回路に比べて回路設計コストを大幅に低減するこ
とができる。そして、相手コネクタとの通信用開口には
シャッタ部材が設けられているから、光通信のために通
信用開口を設けざるを得ないという事情があっても、そ
の開口から汚れが侵入して光通信の妨げになることを確
実に防止できる。さらに、そのシャッタ部材は、充電用
コネクタを接続する際に相互に接近する磁石同士の引力
又は斥力によって自動的に開放されるから、逐一、シャ
ッタの開閉操作を行う必要がなくなり、使い勝手がよ
い。
【0011】その具体的構成として、請求項2の発明に
よれば、シャッタ部材が扉状になっていて、そこに相手
コネクタの磁石が近づけられるとシャッタ部材の磁石が
引力又は斥力を受け、シャッタ部材が揺動して通信用開
口が開放状態となる。そして、相手コネクタ側の磁石が
離されると、シャッタ部材が付勢されて通信用開口が閉
鎖状態に戻る。
【0012】また、請求項3の発明によれば、上記請求
項2の扉状のシャッタ部材が半開き状態で光信号が通信
用開口を通過できるので、シャッタ部材の揺動範囲が少
なくて済み、小スペース化が図られる。
【0013】さらに、請求項4の発明によれば、シャッ
タ部材が回転可能となっていて、そこに相手コネクタ側
の磁石が近づけられると、両磁石の相互間に引力又は斥
力が発生する。引力が発生する場合には、磁石同士が接
近し合う方向にシャッタ部材が回転し、また、斥力が働
く場合には、磁石同士が逃げる方向にシャッタ部材が回
転する。これにより、通信用開口が閉鎖状態から開放状
態となる。そして、相手コネクタ側の磁石が離される
と、シャッタ部材が付勢されて閉鎖状態に戻る。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の第1実施形態について
図1ないし図5を参照して説明する。電気自動車の車体
外側面には、外向きに開放する受電部30が形成され、
その開放面が蓋35によって開閉可能にされている。こ
の受電部30の内部に二次ユニット20が配置されると
ともに、ここに後述する充電用コネクタ10を矢印A方
向に沿って挿入して装着できるようになっている。
【0015】二次ユニット20は、例えばフェライト製
の二次コア21に二次コイル22を巻装して構成されて
おり、二次コイル22の出力端子は、電気自動車の動力
用の蓄電装置である動力用バッテリ31(図5にのみ示
す)を充電するための充電回路32に接続されていて、
二次コイル22に誘導される高周波起電力を整流してそ
の動力用バッテリ31を充電できる。なお、図5に示す
ように充電回路32には充電状態検出回路33が接続さ
れ、これにて動力用バッテリ31の充電状態を検出でき
るようになっている。
【0016】上記二次コア21は、図1に示したように
側方から見てL字形状をなすが、充電用コネクタ10の
装着方向A(同図において左右方向)に沿ったL字の横
辺は横断面が円形の円柱部21Aとなり、これと直交す
るL字の縦辺は横断面が四角形の角柱部21Bとなって
いる。また、円柱部21Aの先端面(接合面)は充電用
コネクタ10の装着方向Aに対して垂直に交差するよう
になっており、角柱部21Bの側面(接合面)も同じく
装着方向Aに対して垂直に交差するようになっている。
そして、前記二次コイル22は、例えばリッツ線を一層
巻きで複数回巻回して構成され、二次コア21のうち前
記装着方向Aに沿った円柱部21Aに設けられており、
従って、コイル巻回軸が充電用コネクタ10の装着方向
Aに沿った形態である。上述の二次コア21及び二次コ
イル22は、合成樹脂製の保護ケース23内に収容さ
れ、その保護ケース23が受電部30に固定されてい
る。そして、その保護ケース23には二次コア21の円
柱部21Aの先端面及び角柱部21Bの先端部側面を露
出させるための開口23A及び23Bが形成されてお
り、円柱部21Aの先端部が開口23Aから僅かに突出
している。
【0017】一方、前記充電用コネクタ10は、一次コ
ア11及び一次コイル12を備え、これらがハンドル1
3を備えたコネクタハウジング14内に収容されてい
る。この充電用コネクタ10は、図5に示すように商用
電源1を電源としたインバータ装置2に接続され、その
インバータ装置2によって一次コイル12に高周波電流
が流される。なお、そのインバータ装置2は後述するよ
うにインバータ制御回路3によって一次コイル12に印
加する電圧を制御できるようになっている。
【0018】一次コア11は前記二次コア21と同一の
ものを使用しており、その円形断面を有する円柱部11
Aをコネクタハウジング14の前後方向(充電用コネク
タ10の装着方向)に沿わせた形状でコネクタハウジン
グ14に固定され、角柱部11Bが下向きに延びてい
る。また、一次コア11の円柱部11Aの先端面(接合
面)は、やはり充電用コネクタ10の装着方向Aに対し
て垂直に交差するようになっており、角柱部11Bの側
面(接合面)も同じく装着方向Aに対して垂直に交差す
るようになっている。そして、一次コイル12は、前述
の二次コイル22と同様に、円柱部11Aにリッツ線を
一層巻きで複数回巻回して構成されており、二次ユニッ
ト20と同様に、コイル巻回軸が充電用コネクタ10の
装着方向Aに沿った形態となっている。また、この充電
用コネクタ10は二次ユニット20と同様に保護ケース
15内に収容されてコネクタハウジング14に固定さ
れ、その保護ケース15に設けた開口15A及び15B
から一次コア11の一部が露出している。
【0019】なお、コネクタハウジング14の先端寄り
の左右両側面にはガイド突起16が突設される一方、受
電部30の内側面には両ガイド突起16に対応してガイ
ド溝36が形成され、そのガイド溝36の先端部分は斜
め下向きに傾斜している。また、特に図示はしないが、
充電用コネクタ10を受電部30内に機械的にロックす
るロック機構が設けられていて充電用コネクタ10の装
着時における不用意な脱落が防止されている。
【0020】さて、充電用コネクタ10のうちコネクタ
ハウジング14の前面下部には図3に示すように前面が
開放する素子配置室19が形成され、内部の奥壁19A
にコネクタ側光通信素子に相当する赤外線型の発光素子
17及び受光素子18が前方を指向して取り付けられて
いる。そして、これらの光通信素子17,18の前方で
は素子配置室19が開口して電気自動車側との通信用開
口19Bが形成されており、ここに板状のシャッタ部材
19Cが上縁部を開閉回動可能に設けられている。この
シャッタ部材19Cは図示しないねじりコイルバネによ
って常時は閉鎖方向に付勢されており、跳ね上がるよう
に回動すると、素子配置室19の天井壁に形成した収容
部19D(図4(B)参照)内に嵌り込むようになって
いる。
【0021】シャッタ部材19Cの横方向の中心には、
縦長の可動磁石40がその一面をシャッタ部材19Cの
前面に露出させた状態で埋め込まれている。この可動磁
石40は、例えば、上方側がN極、下方側がS極となっ
ている。
【0022】一方、受電部30のうち前記素子配置室1
9の対向部は垂直壁30Aとなっており、そこには前面
に開放した一対の凹所37,37が設けられ、その凹所
37の奥壁37Aに電気自動車側光通信素子に相当する
発光素子24及び受光素子25が取り付けられている。
そして、この発光素子24が前記充電用コネクタ10の
受光素子18と対面し、かつ、受光素子25が充電側コ
ネクタ10の発光素子17と対面する配置となってい
る。
【0023】垂直壁30Aのうち凹所37,37の間に
は固定磁石41が埋め込まれている。この固定磁石41
は、前記可動磁石40に対応させて上方側がN極、下方
側がS極となっており、受電部30に充電用コネクタ1
0を装着すると、両磁石40,41が対面してその間に
斥力が発生し、これによりシャッタ部材19Cが跳ね上
がるように回動する。
【0024】光通信素子の電気的構成は図5に示されて
いる。電気自動車側の発光素子24及び受光素子25は
充電状態検出回路33に接続されており、後述するよう
に充電用コネクタ10からの光信号を受光素子25にて
受けて動力用バッテリ31の充電状態を検出し、それに
応じて発光素子24を駆動することで充電用コネクタ1
0側に光信号を出力する。また、コネクタ側の発光素子
17及び受光素子18はインバータ制御回路3に接続さ
れており、受光素子18で受けた光信号を光電変換して
インバータ制御回路3に与え、動力用バッテリ31の充
電が適切に行われるように同回路3によってインバータ
装置2を制御するようになっている。
【0025】本実施形態は以上の構成であり、次にその
作用を説明する。電気自動車の充電を行うには、受電部
30の蓋35を開放し、ここに充電用コネクタ10の先
端部を挿入する。すると、充電用コネクタ10の一次コ
ア11の円柱部11Aの先端面が二次コア21の角柱部
21Bの先端側面に当接し、かつ、二次コア21の円柱
部21Aの先端面が一次コア11の角柱部11Bの先端
側面に当接し、もって両コア11,21にて四角枠状を
なす閉ループの磁気回路が構成される。また、このと
き、充電用コネクタ10のシャッタ部材19Cに備えた
可動磁石40が受電部30側の固定磁石41に対面し、
可動磁石40が固定磁石41から斥力を受けてシャッタ
部材19Cが開放回動させられる。これにより、通信用
開口19Bが開放し、充電用コネクタ10側の発光素子
17が受電部30の受光素子25に対向して充電用コネ
クタ10側の受光素子18が受電部30の発光素子24
に対向した状態となる。
【0026】この状態で図示しない充電開始スイッチを
オン操作すると、まずインバータ制御回路3に接続され
ている発光素子17から光信号が出力され、これが受電
部30の受光素子25に入射する。この結果、受光素子
25から充電状態検出回路33に電気信号が出力され、
これに基づき充電状態検出回路33は動力用バッテリ3
1の充電状態を検出する。そして、その充電状態に応じ
た電気信号を発光素子24に出力して光信号を出力さ
せ、これが充電用コネクタ10側の受光素子18に入射
されて電気信号に変換される。そして、その信号がイン
バータ制御回路3に与えられ、動力用バッテリ31の充
電状態として把握される。なお、充電状態に関する情報
の授受は例えばバッテリの端子電圧から測定した充電容
量をデジタル値に変換し、これを一般的なシリアル通信
方式によって伝送することで行われる。インバータ制御
回路3は、動力用バッテリ31の充電容量に応じて例え
ば出力電圧等を制御することでバッテリ31の適切な充
電が行われる。
【0027】そして、動力用バッテリ31の充電が完了
すると、これが充電状態検出回路33によって検出さ
れ、発光素子24からの光信号が充電用コネクタ10側
の受光素子18に与えられるので、インバータ制御回路
3はインバータ装置2に停止信号を出力して充電動作を
終了させる。
【0028】充電完了後は、充電用コネクタ10を受電
部30から引き抜く。すると、可動磁石40が固定磁石
41から離れて斥力を受けなくなり、シャッタ部材19
Cがねじりコイルバネの弾発力によって閉回動して通信
用開口19Bを閉鎖する。これにて素子配置室19内が
外部から隔絶されるから、内部に塵や泥等の異物が侵入
することを確実に防止でき、光通信素子17,18への
異物付着による通信不良の発生を未然に防止することが
できる。なお、受電部30側の光通信素子24,25は
蓋35を閉じることで異物の付着から保護することがで
きる。
【0029】このように本実施形態では、充電用コネク
タ10側と電気自動車側とは赤外線を介した光通信によ
って充電に関する情報を授受する構成であるから、無線
通信方式に比べてノイズの影響を受けにくく安定した通
信を行うことができる。しかも、電波法等による法規制
を受けることがないので設計の自由度が高く、また、無
線通信回路に比べて回路設計コストを大幅に低減するこ
とができる。また、本実施形態によれば、充電完了後に
素子配置室19の通信用開口19Bを閉じることができ
るから、光通信のために通信用開口19Bを設けざるを
得ないという事情があっても、その開口19Bから異物
が侵入して光通信の妨げになることを確実に防止でき
る。しかも、その通信用開口19Bは充電用コネクタ1
0の装着時に自動的にシャッタ部材19Cが回動して開
放され、充電用コネクタ10を取り外すことで自動的に
シャッタ部材19Cが回動して閉鎖されるから、特別な
開閉操作が不要であって使い勝手に優れる。その上、充
電用コネクタ10に設けたシャッタ部材19Cを開閉さ
せるために磁石の斥力を利用しているので、充電用コネ
クタ10または受電部30に、シャッタ部材19Cを開
閉させるための突出部分を設けなくて済み、電気自動車
側のスペース及びデザイン上、好都合である。
【0030】<第2実施形態>本実施形態は、図6ない
し図9に示されている。電気自動車に設けられた受電部
70には、扁平矩形型のアルミ製の二次ハウジング73
が備えられ、この二次ハウジング73に二次コア71と
二次コイル72とが収容されている。この二次コア71
は中央に円柱部71Aを有する円形容器状をなし、その
円柱部71Aの周囲に二次コイル72が巻回されてい
る。
【0031】一方、充電用コネクタ60には、上記二次
ハウジング73と同様の一次ハウジング63が備えら
れ、やはりそこに一次コア61及び一次コイル62が収
容されており、一次コア61及び一次コイル62は前記
二次コア71及び二次コイル72と同一の構成となって
いる。
【0032】一次ハウジング63は、その正面図が図7
に示されており、同図におけるに上部左側の角部には前
面に開放する素子配置室64が設けられている。この素
子配置室64は、図8及び図9に示すように、一次ハウ
ジング63の前面から斜め下方に延び、その素子配置室
64の奥壁64Aには発光素子17(図9には表れず)
及び受光素子18が取り付けられている。そして、素子
配置室64の前面の開放部が電気自動車側との通信用開
口64Bとなっていて、その通信用開口64Bには、第
1実施形態と同様に可動磁石40を備えたシャッタ部材
19Cが上縁部を開閉回動可能に設けられ、かつ、図示
しないねじりコイルバネによって常時は閉鎖方向に付勢
されいる。そして、素子配置室64の奥側に開放回動す
ると、その素子配置室64の内側面に形成した収容部6
4D(図9(B)参照)内に嵌り込むようになってい
る。
【0033】一方、二次ハウジング73のうち素子配置
室64との対向部には、図8及び図9に示すように、前
面に開放して斜め上方に延びる一対の凹所74,74が
設けられ、その内部には発光素子24及び受光素子25
(図9には表れず)が配置されている。そして、受電部
70に充電用コネクタ60を装着した状態で、図9
(B)に示すように、凹所74と素子配置室64とが一
直線上に並び、両方に備えた光通信素子が互いに対面す
る。また、凹所74,74の間には、第1実施形態と同
様に固定磁石41が埋め込まれていて前記可動磁石40
との間に斥力を発生させる。その他の構成に関しては、
第1実施形態との同じであるため重複説明は省略する。
【0034】本実施形態の作用は以下のようである。充
電用コネクタ60を受電部70に装着すると、シャッタ
部材19Cの可動磁石40が受電部70の固定磁石41
に対面して斥力を受け、シャッタ部材19Cが回動して
通信用開口64Bに対して斜めとなった半開き状態で収
容部64D内に収まる。そして、このシャッタ部材19
Cに沿った方向で受電部70の光通信素子24,25と
充電用コネクタ60の光通信素子18,17とが対面
し、光信号が授受される。
【0035】このように本実施形態では、光通信素子が
光信号を授受できるようにするには、シャッタ部材を半
開きとするだけでよいので、シャッタ部材の揺動範囲が
少なくて済み、小スペース化が図られる。
【0036】<第3実施形態>図10及び図12は本発
明の第3実施形態を示す。本実施形態は、充電用コネク
タの素子配置室の構成のみが前記第2実施形態と相違
し、その他は同一であるから、重複説明を省略して異な
るところのみを説明する。
【0037】本実施形態の素子配置室80は、図10に
示すように、充電用コネクタ60の一次ハウジング63
の内部に閉じた空間として形成され、その素子配置室8
0の奥壁80Aには発光素子17及び受光素子18が前
方を指向して取り付けられており、素子配置室80の前
壁80Bには、両素子17,18との対向部に一対の通
信用開口81,81が貫通形成されている。そして、素
子配置室80の前壁80Bの外面側には、通信用開口8
1を開閉するためのシャッタ部材82が設けられてい
る。
【0038】シャッタ部材82は、図11に示すよう
に、円盤状をなし、その中心から突出する回転軸83を
前壁80Bに形成した貫通孔84に通して回転可能に支
持されている。また、シャッタ部材82の円盤部には、
前記通信用開口81,81に対応した一対の貫通孔8
5,85が形成されると共に、それと位相をずらして一
対の可動磁石87,87がNS極の方向を周方向に向け
た状態で埋め込まれている。そして、シャッタ部材82
は、一次ハウジング63との間にねじりコイルバネ86
(図12参照)を備えて常時は図12(A)に示すよう
に貫通孔85と通信用開口81とがずれた位相となるよ
うに反時計回り方向に付勢されている。また、シャッタ
部材82と一次ハウジング63との間には、シャッタ部
材82を時計回りに回転させると貫通孔85と通信用開
口81とが整合した位置(図12(B)参照)で当接し
合う図示しないストッパが設けられている。
【0039】一方、受電部70の二次ハウジング73の
うち前記通信用開口81,81と対面する位置には、図
10及び図11に示すように、一対の凹所88,88が
形成され、その内部に電気自動車側の光通信素子24,
25収容されている。そして、前記通信用開口81が開
放された状態(図12(B)参照)で充電用コネクタ6
0の光通信素子17,18と対面できるようなってい
る。
【0040】この二次ハウジング73の所定位置には一
対の固定磁石89,89が埋め込まれている。図12
(A)及び図12(B)には、この固定磁石89の後ろ
側からシャッタ部材82の前面を見たところが示されて
おり、以下、この両図に基づいて本実施形態の動作につ
いて説明する。充電用コネクタ60を受電部70に装着
すると、図12(A)に示すように、閉鎖状態にあるシ
ャッタ部材82の可動磁石87と固定磁石89とが一端
を重ね合わせて相互にずれた状態となって対面する。こ
の重なった部分は、例えば、相互の磁石のN極となって
おり、互いの斥力により可動磁石87が固定磁石89か
ら逃げようとし、これによりシャッタ部材82が時計回
りの方向に回転する。そして、図示しないストッパが当
接し合ったところでシャッタ部材82が位置決めされ、
貫通孔85と通信用開口81とが整合し、充電用コネク
タ60の光通信素子17,18と受電部70の光通信素
子24,25とが対面し合う。また、充電用コネクタ6
0を受電部70から引き抜くと、コイルバネ86の付勢
力によりシャッタ部材82が反時計回りの方向に回転
し、通信用開口81を閉鎖する。
【0041】本実施形態のように、磁石同士が向かい合
う方向と直交する方向にシャッタ部材が回転する構成で
も、その磁石の斥力によりシャッタ部材を操作でき、前
記した第1及び第2実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態のように一次ハウジング63が扁平形
状のものにおいて、その平面に沿ってシャッタ部材82
が回転する構成とすれば、ハウジングの厚さ方向におけ
るシャッタ部材の取り付けスペースが小さくなり、コネ
クタを薄型にできるという効果も得られる。
【0042】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施の形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲
に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。 (1)前記第1から第3実施形態では、充電用コネクタ
側にシャッタ部材を設けたものを例示したが、電気自動
車の受電部側に設けてもよく、あるいは、充電用コネク
タと受電部の両方に備えた構成とすることもできる。 (2)また、前記第1から第3実施形態では、シャッタ
部材を付勢するためにバネを用いた構成となっていた
が、例えば、重力によってシャッタ部材を付勢する構成
としてもよい。 (3)さらに、前記第1から第3実施形態では、磁石の
斥力を利用してシャッタ部材を作動させていたが、磁石
の引力を利用してシャッタ部材を作動させるものであっ
てもよい。その具体例が図13に示されており、これ
は、第1実施形態を変形したものであって、第1実施形
態の素子配置室19の奥寄りにシャッタ部材19Cを配
置し、可動磁石40と固定磁石41との引力により、シ
ャッタ部材19Cが引っ張られて同図矢印Bの方向に回
動し、通信用開口19Bが開放されるようになってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を充電用コネクタの縦断
面図
【図2】その充電用コネクタの正面図
【図3】その素子配置室を示す斜視図
【図4】(A)そのシャッタ部材が通信用開口を閉鎖し
た状態を示す縦断面図 (B)そのシャッタ部材が通信用開口を開放した状態を
示す縦断面図
【図5】その充電システムのブロック図
【図6】第2実施形態の充電用コネクタの縦断面図
【図7】その充電用コネクタの正面図
【図8】その素子配置室を示す斜視図
【図9】(A)そのシャッタ部材が通信用開口を閉鎖し
た状態を示す縦断面図 (B)そのシャッタ部材が通信用開口を開放した状態を
示す縦断面図
【図10】第3実施形態の充電用コネクタの縦断面図
【図11】その素子配置室を示す斜視図
【図12】(A)そのシャッタ部材が通信用開口を閉鎖
した状態を示す正面図 (B)そのシャッタ部材が通信用開口を開放した状態を
示す正面図
【図13】変形例を示す側断面図
【符号の説明】
10…充電用コネクタ(電気自動車充電用コネクタ) 14…コネクタハウジング 17…発光素子(光通信素子) 18…受光素子(光通信素子) 19C…シャッタ部材 30…受電部(相手側コネクタ) 40…可動磁石 41…固定磁石 60…充電用コネクタ(電気自動車充電用コネクタ) 63…一次ハウジング(コネクタハウジング) 64B…通信用開口 70…受電部(相手側コネクタ) 81…通信用開口 82…シャッタ部材 87…可動磁石 89…固定磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近田 一元 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車の蓄電装置を充電するための
    ものであって、コネクタハウジングの内部に光通信素子
    を備え、その前方に設けた通信用開口を介して相手コネ
    クタとの間で前記蓄電装置の充電に関する情報の光信号
    を授受できるようにすると共に、その通信用開口を常時
    は閉じるシャッタ部材を設け、 このシャッタ部材に磁石を設けて前記相手コネクタ側に
    配した磁石との引力又は斥力により前記シャッタ部材が
    前記通信用開口を開放するようにしたことを特徴とする
    電気自動車充電用コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ部材は、前記コネクタハウ
    ジングに回動可能な扉状に設けられると共に常時は前記
    通信用開口を閉じる状態に付勢され、前記シャッタ部材
    が前記磁石の引力又は斥力により回動して前記シャッタ
    部材が前記通信用開口を開放するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電気自動車充電用コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記通信用開口の奥部のうち前記シャッ
    タ部材の揺動端部側に前記光通信素子を配置し、前記シ
    ャッタ部材が前記通信用開口に対して斜めに開いた半開
    き状態で、そのシャッタ部材に並行して光信号が前記通
    信用開口を通過することを特徴とする請求項2記載の電
    気自動車充電用コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ部材を前記通信用開口を横
    切る方向に回動可能に設けると共に常時は前記通信用開
    口を閉じる回転位置に付勢し、 さらに、そのシャッタ部材の磁石が、前記相手コネクタ
    側の磁石との引力又は斥力により、その相手コネクタ側
    の磁石へと接近する方向、又は、逃げる方向へと回転し
    て前記シャッタ部材が前記通信用開口を開放するように
    したことを特徴とする請求項1記載の電気自動車充電用
    コネクタ。
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