以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル一眼レフカメラの内部構成を示すブロック図である。
本実施の形態のデジタル一眼レフカメラは、2次コイルを搭載し、充電装置に搭載された1次コイルとの電磁誘導により電力供給を行う。
図1に示すように、本実施の形態のデジタル一眼レフカメラは、デジタル一眼レフカメラ本体を構成する電子カメラ本体100、複数の撮影レンズ310などから構成される撮影光学系を含む撮影レンズユニット300、記録媒体200及び210を備える。記録媒体200及び210は電子カメラ本体100に着脱可能な構成で装着されている。
撮影レンズユニット300は、撮影レンズ310を駆動させる駆動部及び撮影レンズ310を透過する光束の入射光量を調整する光量制限手段などを含む構成である。また、撮影レンズユニット300は、電子カメラ本体100に対して着脱自在に配設されている。
以下、デジタル一眼レフカメラの構成を動作と併せて説明する。
シャッタ12は、撮像素子(光電変換素子)14への露光量を制御する。光学像を電気信号に変換する撮像素子14は、例えば、CCDセンサ、CMOSセンサなどである。撮影レンズ310に入射した光線は、光量制限手段である絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー112、シャッタ12を介して導かれ、光学像として撮像素子14の撮像面上に結像する。
また、ミラー112及び114により、撮影レンズ310に入射した光線を光学ファインダ110に導く。尚、ミラー112は、クイックリターンミラーの構成としても、ハーフミラーの構成としても、どちらでも構わない。
A/D変換器16は、撮像素子14からのアナログ信号出力をデジタル信号(以下、画像データとする)に変換する。
タイミング発生部(回路、以下、同様)18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給し、メモリ制御部22及びシステム制御部50(電子機器側制御手段)により制御される。
画像処理部20は、A/D変換器16からの画像データあるいはメモリ制御部22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理部20は、必要に応じて画像データを用いて所定の演算処理を行う。
そして、得られた演算結果に基づいて、システム制御部50は、焦点調整部42、露出制御部44に対して制御を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF処理、AE処理、EF(ストロボ調光)処理を行う。更に、画像処理部20においては、ホワイトバランス制御部36により得られた演算結果に基づいてWB(ホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長部32を制御する。A/D変換器16が出力する画像データは、画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、あるいはメモリ制御部22のみを介して画像表示メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれる。
画像表示メモリ24、D/A変換器26、例えば、TFT・LCDなどである画像表示部28は、画像表示のための処理を行う。具体的には、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データが、D/A変換器26を介して画像表示部28に出力されて表示される。
画像表示部28を用いて撮像素子14で撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ビューファインダ機能を実現することも可能である。
記録媒体200もしくは記録媒体210の記録領域202もしくは212に記録されている画像データを読み出し、圧縮・伸長部32によって所定の処理を行った後、画像表示メモリ24及びD/A変換器26を介して画像表示部28に表示することもできる。
画像に関連付けて記録されている撮像情報データも画像表示部28に表示することができる。更に、画像表示部28は、システム制御部50の指示により任意に表示をオン/オフすることができ、表示をオフにした場合には電子カメラ本体100の電力消費を大幅に低減することが可能である。
メモリ30は、撮影した静止画像や動画像を格納するための記憶媒体であり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影の場合にも、高速かつ大容量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用することが可能である。
圧縮・伸長部32は、適応離散コサイン変換(ADCT)などにより画像データを圧縮、伸長する。圧縮・伸長部32は、メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理あるいは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
ホワイトバランス算出部34は、TTL方式により撮影した画像データを用いて色温度を算出する。ホワイトバランス制御部36は、撮影者の光源選択や色温度入力に応じて予め設定されたホワイトバランス調整のゲインなどによって画像処理部20がホワイトバランスの処理をするのに必要なホワイトバランス補正データを算出する。
シャッタ制御部40は、露出制御部44からの測光情報に基づいて、絞り312を制御する絞り制御部330と連携しながらシャッタ12を制御する。焦点調整部42は、AF処理を行う。
位相差検知方式によるAF処理を行う場合、まず、撮影レンズ310に入射した被写体光は、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー112、測距用サブミラー(図示せず)を介して焦点調整部42内の測距センサ43に入射・露光される。
ここで、測距センサ43は、焦点調整部42による焦点調整を行う際に、被写体の合焦状態を観察するための焦点調整用素子として機能する。
そして焦点調整部42は、被写体光の信号電荷を所定蓄積時間の後、測距センサ43からアナログ信号出力を読み出し、デフォーカス量を求め、システム制御部50が光学像として結像された画像の合焦状態を判断する。
合焦していないと判断された場合は、システム制御部50は、焦点調整部42から得られたデフォーカス量に基づいてフォーカシングレンズの駆動量を求める。そして、システム制御部50は、その駆動量に基づいてインターフェース(I/F)120及び320、コネクタ122及び322を介して測距制御部332を制御し、フォーカシングレンズを駆動することによってAF処理を行う。
露出制御部44は、AE処理を行うための測光装置である。撮影レンズ310に入射した光線は、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー112、露出制御部44内の測光用レンズを介して測光センサ(露出制御用素子)45に入射・露光される。
露出制御部44は、被写体光の信号電荷を所定蓄積時間の後、測光センサ45からアナログ信号出力を読み出してデジタル信号に変換し、システム制御部50が光学像として結像された画像の露出状態を測定、最適なシャッタ制御値及び絞り制御値を演算する。
ストロボ46は、AF補助光の投光機能、ストロボ調光機能も有する。撮像素子14によって撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、システム制御部50が、シャッタ制御部40、絞り制御部330、測距制御部332に対して、ビデオTTL方式を用いて露出制御及びAF制御をすることもできる。
更に、焦点調整部42による調整結果と、撮像素子14によって撮像(撮影)した画像データを画像制御部20によって演算した演算結果とを共に用いてAF制御を行っても構わない。
そして、露出制御部44による測定結果と、撮像素子14によって撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果とを共に用いて露出制御を行っても構わない。
アナログ処理検知部48は、電子カメラ本体100内で行われるアナログ信号処理の動作タイミングを検知する。
ここで、アナログ信号処理とは、光電変換素子の信号蓄積処理である。また、アナログ信号処理とは、光電変換素子からのアナログ信号読み出し処理である。
システム制御部50は、電子カメラ本体100全体を制御する。メモリ52は、システム制御部50の動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶する。
表示部54は、システム制御部50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声などを用いて動作状態やメッセージを表示する、例えば、液晶ディスプレイなどの表示機能、及び動作音や警告音などを発音する、例えば、スピーカーなどの発音機能を備える。
表示部54は、電子カメラ本体100の操作部近辺の視認し易い位置に1個もしくは複数個設置され、例えば、LCDやLED、発音素子などの組み合わせにより構成されている。
ここで、デジタル一眼レフカメラの操作手段の具体的な説明を行う。
表示部54の表示内容のうち、LCDなどに表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。
また、LCDなどに表示するものとしては、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体200及び210の着脱状態表示がある。
また、LCDなどに表示するものとしては、撮影レンズユニット300の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す表示がある。
また、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ110内に表示するものとしては、合焦表示、撮影準備完了表示、手ブレ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示がある。
光学ファインダ110内に表示するものとしては、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込み動作表示がある。
更に、表示部54の表示内容のうち、LEDなどに表示するものとしては、合焦表示、撮影準備完了表示、手ブレ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、2次電池充電状態表示などがある。
そして、表示部54の表示内容のうち、ランプなどに表示するものとしては、セルフタイマ通知ランプ表示などがある。このセルフタイマ通知ランプはAF補助光と共用して用いても良い。
電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ56は、必要に応じてメモリ52の内容を記録するものであって、例えばEEPROMなどが用いられる。タイマ58は、経過時間を測定する。
モードダイヤル60、レリーズスイッチSW1(62)及びレリーズスイッチSW2(64)は、システム制御部50の各種の動作指示を入力するための操作手段である。その形態は、スイッチやダイヤル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置などの単数あるいは複数の組み合わせで構成される。
ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
モードダイヤル60は、自動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モード、焦点深度優先(デプス)撮影モードを切り替え設定することができる回転式スイッチである。
また、モードダイヤル60は、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード、パノラマ撮影モードなどの各機能撮影モードを切り替え設定することができる回転式スイッチである。
レリーズスイッチSW1(62)は、レリーズボタン(図示せず)の操作途中でオンとなり、AF処理、AE処理、WB処理、EF処理などの動作開始を指示する。
レリーズスイッチSW2(64)は、レリーズボタン(図示せず)の操作完了でオンとなり、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御部22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理という一連の処理の動作開始を指示する。
レリーズスイッチSW2(64)は、上記一連の処理に続いて、以下の一連の処理の動作開始を指示する。即ち、画像処理部20やメモリ制御部22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200あるいは210に画像データを書き込む記録処理である。
操作部70は、各種ボタンやタッチパネルなどからなる。操作部70は、例えば、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタンなどから構成される。
また、操作部70は、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン、選択/切り替えボタンなどから構成される。
また、操作部70は、決定/実行ボタン、画像表示オン/オフスイッチ、クイックレビューオン/オフスイッチ、圧縮モードスイッチ、AFモード設定スイッチなどから構成される。
選択/切り替えボタンは、パノラマモードなどの撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定するボタンである。決定/実行ボタンは、パノラマモードなどの撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定するボタンである。
画像表示オン/オフスイッチは、画像表示部28のオン/オフを設定するスイッチであり、オン時は撮像した画像を再生することができる。
クイックレビューオン/オフスイッチは、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するスイッチである。圧縮モードスイッチは、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため、あるいは撮像素子の出力する撮像信号をそのままデジタル化して記録媒体に記録するCCD・RAWモードを選択するためのスイッチである。
AFモード設定スイッチは、レリーズスイッチSW1(62)を押したならばオートフォーカス動作を開始し、一旦合焦したならばその合焦状態を保ち続けるワンショットAFモードを設定することができるスイッチである。また、AFモード設定スイッチは、レリーズスイッチSW1(62)を押している間は、連続してオートフォーカス動作を続けるサーボAFモードを設定することができるスイッチである。
また、上記プラスボタン及びマイナスボタンは、回転ダイアルスイッチを備えることによって、より軽快に数値や機能を選択することが可能となる。
電源スイッチ72は、電子カメラ本体100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することができる。また、電子カメラ本体100に接続された撮影レンズユニット300、外部ストロボ(図示せず)、記録媒体200、210などの各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することができる。
電源制御部80は、電池検知部、DC/DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ部などにより構成されている。電源制御部80は、充電池82の電池残量検知を行い、電池残量検知結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を、必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
充電池82は、NiCd電池やNiMH電池、Li電池などの2次電池からなり、電子カメラ本体100の電源となる。
充電制御部84は、2次コイル86に所定の電圧値以上の起電力が励起している時に充電池82への充電を行う。また、2次コイル86に生じた起電力は、充電制御部84から電源制御部80にも導かれている。
電子カメラ本体100が充電装置400(図2)に載置され、且つ電子カメラ本体100の電源スイッチ72がオンされている時には、充電装置(図2、400)を充電池82に代わる電源として電子カメラ本体100を動作させることができる。
2次コイル86は、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている時に、充電装置400に搭載している1次コイル416(図2)で発生させた磁界によって起電力が生じるコイルである。2次コイル86は、電磁誘導を利用する非接触充電方式における受電手段(受電コイル)として機能する。
システム制御部50は、送信部88から、電子カメラ本体100が載置される充電装置400の受信部418(図2)に電子カメラ本体100に対する電力供給開始信号もしくは電力供給停止信号を送信する。
充電装置検知部89は、電子カメラ本体100が充電装置400に搭載されたか否かを検知する。
メモリカードやハードディスクなどの記録媒体200、210とのインターフェース(I/F)90及び94、記録媒体200、210と接続を行うコネクタ92及び96がある。
記録媒体着脱検知部98は、コネクタ92及び96に記録媒体200あるいは210が装着されているか否かを検知する。尚、本実施の形態では、記録媒体200、210を取り付けるインターフェース及びコネクタを2系統持つものとして説明している。
もちろん、記録媒体200、210を取り付けるインターフェース及びコネクタは、1つもしくは3つ以上、を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
通信部116は、RS232CやUSB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信などの各種通信機能を有する。コネクタ(無線通信の場合はアンテナ)118は、通信部116により電子カメラ本体100を他の機器と接続する。
インターフェース120は、レンズマウント106内において、電子カメラ本体100を撮影レンズユニット300と接続するためのものである。コネクタ122は、電子カメラ本体100を撮影レンズユニット300と電気的に接続する。
レンズ着脱検知部124は、レンズマウント106及び/又はコネクタ122に撮影レンズユニット300が装着されているか否かを検知する。
コネクタ122は、電子カメラ本体100と撮影レンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給する機能も備えている。また、コネクタ122は、電気通信のみならず、光通信、音声通信などを伝達する構成としても良い。
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスクなどから構成される記録領域202、電子カメラ本体100とのインターフェース(I/F)204、電子カメラ本体100と接続を行うコネクタ206を備えている。記録領域202には、画像データが記録され、また、撮像情報が撮像情報データとして画像データに関連付けて記録される。
記録媒体210は、半導体メモリや磁気ディスクなどから構成される記録領域212、電子カメラ本体100とのインターフェース(I/F)214、電子カメラ本体100と接続を行うコネクタ216を備えている。記録領域212には、画像データが記録され、また、撮像情報が撮像情報データとして画像データに関連付けて記録される。
ここで、上述した撮影レンズユニット300について更に詳細に説明する。
撮影レンズユニット300は、上述したように交換レンズタイプの撮影レンズユニットである。
レンズマウント306は、撮影レンズユニット300を電子カメラ本体100と機械的に結合する。レンズマウント306内には、撮影レンズユニット300を電子カメラ本体100と電気的に接続する各種機能が含まれている。
インターフェース320は、レンズマウント306内において、撮影レンズユニット300を電子カメラ本体100と接続するためのものである。コネクタ322は、撮影レンズユニット300を電子カメラ本体100と電気的に接続する。
コネクタ322は、電子カメラ本体100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合うと共に、各種電圧の電流を供給されるあるいは供給する機能も備えている。また、コネクタ322は、電気通信のみならず、光通信、音声通信などを伝達する構成としても良い。
絞り制御部330は、露出制御部44からの測光情報に基づいて、シャッタ12を制御するシャッタ制御部40と連携しながら、絞り312を制御する。測距制御部332は、撮影レンズ310のフォーカシングを制御する。
ズーム制御部334は、撮影レンズ310のズーミングを制御する。レンズ制御部336は、撮影レンズユニット300全体を制御する。レンズ制御部336は、動作用の定数、変数、プログラムなどを記憶するメモリの機能を備えている。また、レンズ制御部336は、撮影レンズユニット300固有の番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離などの機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も備えている。
続いて、図2を用いて充電装置400の構成を説明する。
図2は、図1のデジタル一眼レフカメラが載置される充電装置の内部構成を示すブロック図である。
図2において、システム制御部410(充電装置側制御手段)は、充電装置400全体を制御する。システム制御部410は、受信部418から送られてくる信号を取得して、電磁誘導による電力供給の開始・停止を判断し、AC/DC変換部412を制御する。
AC/DC変換部412は、商用電源からACコード413を介して供給される交流の電圧を所定の電圧に降圧させると共に直流に整流し、所定の電圧に安定化して、充電装置400の各部に電力を供給する。
発振部414は、所定の周波数の高周波を発生させる。1次コイル416は、発振部414にて発生させた高周波が入力されることによって、磁束数が時間経過に応じて変化する磁界を生じさせるコイルであり、電磁誘導作用を利用する非接触充電方式における送電手段(送電コイル)として機能する。
電子カメラ本体100に搭載の2次コイル86は、この1次コイル416が生じさせた磁界中に置かれることによって起電力が生じる。
受信部418は、電子カメラ本体100に搭載の送信部88から送信される電磁誘導による電力供給の開始・停止信号を受信する。送信部88と受信部418の通信方法としては、赤外線通信や各種コネクタを介した通信などが考えられる。
(第1の実施の形態)
磁界ノイズの影響がある信号電荷の蓄積時と、アナログ信号出力の読み出し時に充電装置400からの電力供給を停止する場合の動作について説明する。
図3は、図1における電子カメラ本体と図2の充電装置からなる充電システムによって実行される充電処理の第1の実施の形態の手順を示すフローチャートである。
また、図4は、図3のフローチャートにおける動作シーケンスを示す図である。
図3において、まず、システム制御部50は、充電装置検知部89によって、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS101)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていなかった場合は(ステップS101のNO側)、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていることを検知するまで、充電装置検知部89による検知を繰り返す。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS101のYES側)、充電装置400からの電磁誘導による電力供給を開始する(ステップS102)。続いて、システム制御部50は、レリーズスイッチSW1(62)がオンされたか否かを判別する(ステップS103)。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされていない場合は(ステップS103のNO側)、システム制御部50は、充電装置検知部89によって、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS104)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていなかった場合は(ステップS104のNO側)、ステップS117へ進み、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS104のYES側)、ステップS103に戻る。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされた場合は(ステップS103のYES側)、ステップS105へ進む。
ステップS105において、電源制御部80が充電池82の電池残量検知を行い、システム制御部50は、電池残量検知結果から、充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有しているか否かを判別する。
充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有していないと判別された場合は(ステップS105のNO側)、図5のステップS200に進む。
充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有していると判別された場合は(ステップS105のYES側)、ステップS106へ進む。
ステップS106において、アナログ処理検知部48により測距センサ43及び測光センサ45の信号電荷蓄積動作が検知されると、システム制御部50は、送信部88から電力供給停止信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給停止信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を停止するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を停止する。
次に、焦点調整部42内の測距センサ43及び露出制御部44内の測光センサ45に被写体光が入射・露光され、信号電荷が所定時間蓄積される。蓄積終了後、システム制御部50は、焦点調整部42及び露出制御部44を制御して、測距センサ43及び測光センサ45から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力を読み出し、AF処理及びAE処理を行う(ステップS107)。
ステップS107において、AF処理及びAE処理が終了すると、アナログ処理検知部48により、測距センサ43及び測光センサ45のアナログ信号出力読み出し動作終了が検知される。それにより、システム制御部50は、送信部88から電力供給開始信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給開始信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を開始するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を開始する(ステップS108)。
そして、システム制御部50は、レリーズスイッチSW1(62)がまだオンされ続けているか否かを判別する(ステップS109)。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされていない場合は(ステップS109のNO側)、ステップS103に戻る。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされている場合は(ステップS109のYES側)、システム制御部50は、レリーズスイッチSW2(64)がオンされたか否かを判別する(ステップS110)。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされていない場合は(ステップS110のNO側)、ステップS109に戻る。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされた場合は(ステップS110のYES側)、アナログ処理検知部48により撮像素子14の信号電荷蓄積動作が検知されると、システム制御部50は、送信部88から電力供給停止信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給停止信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を停止するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を停止する(ステップS111)。
そして、露出制御部44の測光結果からシステム制御部50が露出演算で決定した露光時間に基づいて、シャッタ制御部40は、シャッタ12を制御駆動し、撮像素子14は、装着された撮影レンズユニット310を透過した光線を受光し、信号電荷を蓄積する。そして、システム制御部50は、タイミング発生部18を制御して、撮像素子14から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力を読み出す(ステップS112)。
撮像素子14での蓄積及び撮像素子14からのアナログ信号出力の読み出しが終了すると、アナログ処理検知部48により撮像素子14からのアナログ信号出力読み出し動作終了が検知される。システム制御部50は、送信部88から電力供給開始信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給開始信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を開始するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を開始する(ステップS113)。
撮像素子14から読み出されたアナログ信号出力は、A/D変換器16によってデジタル信号に変換された画像データとなる。デジタル信号となった画像データは、画像処理部20により、所定の画素補間処理や色変換処理などの画像処理が行われる(ステップS114)。
更に、ステップS114にて画像処理を施された画像データは、メモリ制御部22を介して、あるいはA/D変換器16の画像データが直接メモリ制御部22を介して画像メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれる。画像メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれた画像データは、画像表示部28に表示されると共に、記録媒体200の記録領域202及び(もしくは)記録媒体210の記録媒体212に記録される(ステップS115)。
システム制御部50は、充電装置検知部89によって、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS116)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS116のYES側)、ステップS103に戻る。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていない場合は(ステップS116のNO側)、充電装置400からの電磁誘導による電力供給を停止し(ステップS117)、終了となる。
図5は、図3のステップS105において、充電池が1回の撮影に十分な電池残量を有していないと判別された場合の処理の手順を示すフローチャートである。
図3のステップS104において、充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有していないと判別された場合、撮影を行うためには充電装置400からの電力供給を停止することができない。
しかし、その場合、電磁誘導によって発生する磁界がノイズとしてアナログ信号出力に影響を与えてしまう。そこで、システム制御部50は、表示部54を制御して、電磁誘導によって発生する磁界が撮影に係る諸動作に影響を与えてしまう旨を示す警告を表示する(ステップS201)。
システム制御部50は、被写体光を測光センサ45に露光・蓄積し、読み出したアナログ信号出力から露出演算を行って、被写体輝度が適正レベルとなるようにシャッタスピードや絞り値を決定するAE処理を行う。また、システム制御部50は、被写体光を測距センサ43に露光・蓄積し、読み出したアナログ信号出力から測距演算を行う。そして、システム制御部50は、選択された焦点検知ポイントで合焦となるように、インターフェース120及び320、コネクタ122及び322を介して測距制御部332を制御し、フォーカシングレンズを駆動する。これによってAF処理を行う(ステップS202)。
AF処理及びAE処理が終了した後、システム制御部50は、レリーズスイッチSW1(62)がまだオンされ続けているか否かを判別する(ステップS203)。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされていない場合は(ステップS203のNO側)、図3のステップS103に戻る。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされている場合は(ステップS203のYES側)、システム制御部50は、レリーズスイッチSW2(64)がオンされたか否かを判別する(ステップS204)。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされていない場合は(ステップS204のNO側)、レリーズスイッチSW2(64)がオンされるまで判別を繰り返す。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされた場合は(ステップS204のYES側)、露出制御部44の測光結果からシステム制御部50が露出演算で決定した露光時間に基づいて、シャッタ制御部40は、シャッタ12を制御駆動する。また、撮像素子14は装着された撮影レンズ310を透過した光線を受光、信号電荷を蓄積する撮影に係る一連の動作を行う(ステップS205)。
露光動作を開始すると、撮像素子14からのアナログ信号出力をA/D変換器16によってデジタル信号に変換し、デジタル信号となった画像データに対し、画像処理部20により所定の画素補間処理や色変換処理などの画像処理が行われる(ステップS206)。
ステップS206にて画像処理を施された画像データは、メモリ制御部22を介して、あるいはA/D変換器16の画像データが直接メモリ制御部22を介して画像メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれる。画像メモリ24あるいはメモリ30に書き込まれた画像データは、画像表示部28に表示されると共に、記録媒体200の記録領域202及び(もしくは)記録媒体210の記録媒体212に記録される(ステップS207)。そして図3のステップS116へ戻る。
次に、充電装置400から電子カメラ本体100への電磁誘導による電力供給開始動作について、図1及び図2、図6を用いて説明する。
図6は、図1における電子カメラ本体と図2の充電装置からなる充電システムによって実行される電力供給処理の手順を示すフローチャートである。
図6において、まず、システム制御部50は、送信部88を制御して、充電装置400内の受信部418に対して、電磁誘導による電力供給開始を指示する信号を送信する(ステップS301)。
ステップS301で送信部88によって送信された電力供給開始を指示する信号は、充電装置400内の受信部418によって受信される(ステップS302)。
そして、充電装置400のシステム制御部410は、AC/DC変換部412を制御して、商用電源からACコード413を介して発振部414に電力を供給させる。電力供給を受けた発振部414は、高周波を発生させて1次コイル416に入力し、1次コイル416に磁界を発生させる。1次コイル416からの磁界を受けた電子カメラ本体100内の2次コイル86には起電力が生じる。こうして電磁誘導による電力供給が開始される(ステップS303)。
充電制御部84は、2次コイル86に所定の電圧値以上の起電力が発生しているか否かを判別する(ステップS304)。
2次コイル86に所定の電圧値以上の起電力が発生していない場合は(ステップS304のNO側)、所定の電圧値以上の起電力が発生するまで判別を繰り返す。
2次コイル86に所定の電圧値以上の起電力が発生している場合は(ステップS304のYES側)、システム制御部50は、電源スイッチ72がオンされているか否かを判別し、電子カメラ本体100が動作中であるか否かを確認する(ステップS305)。
電源スイッチ72がオンされており、電子カメラ本体100が動作中である場合は(ステップS305のYES側)、充電制御部84は、2次コイル86で発生した起電力を電源制御部80に供給する。電源制御部80は、システム制御部50の指示に基づいてDC/DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200、210を含む各部へ供給する(ステップS306)。
電源スイッチ72がオフであり、電子カメラ本体100が動作中でなかった場合(ステップS305のNO側)、充電制御部84は、2次コイル86で発生した起電力を充電池82に供給し、充電池82を充電する(ステップS307)。そして、処理を終了する。
次に、充電装置400から電子カメラ本体100への電磁誘導による電力供給停止動作について、図1及び図2、図7を用いて説明する。
図7は、図1における電子カメラ本体と図2の充電装置からなる充電システムによって実行される電力供給停止処理の手順を示すフローチャートである。
図7において、まず、システム制御部50は、電源スイッチ72がオンされているか否かを判別し、電子カメラ本体100が動作中であるか否かを確認する(ステップS401)。
電源スイッチ72がオンされており、電子カメラ本体100が動作中である場合(ステップS401のYES側)、システム制御部50は、電源制御部80及び充電制御部84を制御して、電子カメラ本体100の電源を充電装置400から充電池82に切り替える(ステップS403)。電子カメラ本体100の電源を切り替えた後はステップS404に進む。
電源スイッチ72がオフであり、電子カメラ本体100が動作中でなかった場合は(ステップS401のNO側)、ステップS403へ進む。
ステップS403において、システム制御部50は、送信部88を制御して、充電装置400内の受信部418に対して、電磁誘導による電力供給停止を指示する信号を送信する。
ステップS403で送信部88によって送信された電力供給停止を指示する信号は、充電装置400内の受信部418によって受信される(ステップS404)。
そして、充電装置400のシステム制御部410は、AC/DC変換部412を制御して商用電源ACコード413を介する発振部414への電力供給を停止する。発振部414への電力供給が停止すると、発振部414の高周波発生が停止するため、1次コイル416の磁界発生も停止する。よって、1次コイル416からの磁界を受ける電子カメラ本体100内の2次コイル86の起電力発生も停止する。こうして電磁誘導による電力供給が停止される(ステップS405)。そして、処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る電子機器、充電装置及び充電システムでは、電子機器の駆動中に充電装置から非接触の電力供給を受けても、電子機器がアナログ信号処理を行っている間は電力供給を停止する。電力の供給の停止と再開は、ステップS106〜ステップS108、ステップS111〜ステップS113に示す通りである。
従って、電磁誘導によって発生する磁界ノイズが電子機器の駆動に悪影響を与えるのを防止することが可能である。
(第2の実施の形態)
磁界ノイズの影響が強いアナログ信号出力の読み出し時のみ充電装置400からの電力供給を停止する場合の動作について説明する。
図8は、図1における電子カメラ本体と図2の充電装置からなる充電システムによって実行される充電処理の第2の実施の形態の手順を示すフローチャートである。
また、図9は、図8のフローチャートにおける動作シーケンスを示す図である。
図8において、まず、システム制御部50は、充電装置検知部89によって、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS501)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていなかった場合は(ステップS501のNO側)、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていることを検知するまで、充電装置検知部89による検知を繰り返す。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS501のYES側)、充電装置400からの電磁誘導による電力供給を開始する(ステップS502)。電磁誘導による電力供給開始動作の詳細については、図5で説明した通りである。
続いて、システム制御部50は、レリーズスイッチSW1(62)がオンされたか否かを判別する(ステップS503)。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされていない場合は(ステップS503のNO側)、システム制御部50は、充電装置検知部89によって電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS504)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていなかった場合は(ステップS504のNO側)、ステップS524へ進み、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS504のYES側)、ステップS503に戻る。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされた場合は(ステップS503のYES側)、電源制御部80が充電池82の電池残量検知を行う。システム制御部50は、電池残量検知結果から、充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有しているか否かを判別する(ステップS505)。
充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有していないと判別された場合は(ステップS505のNO側)、図5のステップS200に進む。
充電池82が1回の撮影に十分な電池残量を有していると判別された場合は(ステップS505のYES側)、システム制御部50は、AF処理及びAE処理を開始する(ステップS506)。
AF処理及びAE処理を開始すると、焦点調整部42内の測距センサ43及び露出制御部44内の測光センサ45に被写体光が入射・露光され、信号電荷が所定時間蓄積される。システム制御部50は、タイマ58によって、測距センサ43及び測光センサ45の蓄積時間を制御している。
次にシステム制御部50は、タイマ58が蓄積終了時間(測距センサ43及び測光センサ45のアナログ信号出力読み出し開始時間)になったか否かを判別する(ステップS507)。
タイマ58が蓄積終了時間になっていない場合は(ステップS507のNO側)、タイマ58が蓄積終了時間になるまで判別を繰り返す。
タイマ58が蓄積終了時間になった場合は(ステップS507のYES側)、アナログ処理検知部48により測距センサ43及び測光センサ45に蓄積された信号電荷の読み出し開始が検知される。すると、システム制御部50は、送信部88から電力供給停止信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給停止信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を停止するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を停止する(ステップS508)。電磁誘導による電力供給停止動作の詳細については、図6で説明した通りである。
ステップS508にて充電装置400からの電力供給を停止後、システム制御部50は、焦点調整部42及び露出制御部44を制御して、測距センサ43及び測光センサ45から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力を読み出す(ステップS509)。
そして、システム制御部50は、ステップS508における測距センサ43及び測光センサ45から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力の読み出しが終了したか否かを判別する(ステップS510)。
アナログ信号出力の読み出しが終了していない場合は(ステップS510のNO側)、アナログ信号出力の読み出しが終了するまで判別を繰り返す。
測距センサ43及び測光センサ45から蓄積されたアナログ信号出力の読み出しが終了した場合は(ステップS510のYES側)、アナログ処理検知部48により測距センサ43及び測光センサ45からのアナログ信号出力読み出し動作の終了が検知される。システム制御部50は、送信部88から電力供給開始信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給開始信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を開始するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を開始する(ステップS511)。
システム制御部50は、測光センサ45から読み出したアナログ信号出力から露出演算を行い、被写体輝度が適正レベルとなるようにシャッタスピードや絞り値を決定するAE処理を行う。また、システム制御部50は、測距センサ43から読み出したアナログ信号出力から測距演算を行い、選択された焦点検知ポイントで合焦となるように、インターフェース120及び320、コネクタ122及び322を介して測距制御部332を制御する。そして、フォーカシングレンズを駆動することによってAF処理を行う(ステップS512)。
AF処理及びAE処理が終了した後、システム制御部50は、レリーズスイッチSW1(62)がまだオンされ続けているか否かを判別する(ステップS513)。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされていない場合は(ステップS513のNO側)、ステップS503に戻る。
レリーズスイッチSW1(62)がオンされている場合は(ステップS513のYES側)、システム制御部50は、レリーズスイッチSW2(64)がオンされたか否かを判別する(ステップS514)。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされていない場合は(ステップS514のNO側)、ステップS513に戻る。
レリーズスイッチSW2(64)がオンされた場合は(ステップS514のYES側)、システム制御部50は、演算で決定した露光時間に基づいてシャッタ制御部40を介してシャッタ12を駆動制御する。また、撮像素子14は、装着された撮影レンズ310を透過した光線を受光し、信号電荷の蓄積を開始する(ステップS515)。
その際、システム制御部50は、タイマ58及びタイミング発生部18によって、撮像素子14の信号電荷蓄積時間を制御している。
次に、システム制御部50は、タイマ58が蓄積終了時間(撮像素子のアナログ信号出力読み出し開始時間)になったか否かを判別する(ステップS516)。
タイマ58が蓄積終了時間になっていない場合は(ステップS516のNO側)、タイマ58が蓄積終了時間になるまで判別を繰り返す。
タイマ58が蓄積終了時間になった場合は(ステップS516のYES側)、アナログ処理検知部48により撮像素子14に蓄積された信号電荷の読み出し開始が検知されると、システム制御部50は、送信部88から電力供給停止信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給停止信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を停止するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を停止する(ステップS517)。
ステップS517にて充電装置400からの電力供給を停止後、システム制御部50は、タイミング発生部18を制御して、撮像素子14から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力を読み出す(ステップS518)。
そして、システム制御部50は、ステップS518における撮像素子14から蓄積された信号電荷のアナログ信号出力の読み出しが終了したか否かを判別する(ステップS519)。
アナログ信号出力の読み出しが終了していない場合は(ステップS519のNO側)、アナログ信号出力の読み出しが終了するまで判別を繰り返す。
撮像素子14から蓄積されたアナログ信号出力の読み出しが終了した場合(ステップS519のYES側)、アナログ処理検知部48により撮像素子14からのアナログ信号出力読み出し動作終了が検知される。システム制御部50は、送信部88から電力供給開始信号を送信するように制御する。受信部418が電力供給開始信号を受信すると、システム制御部410は発振部414の動作を開始するように制御する。これによって、充電装置400からの電力供給を開始する(ステップS520)。
撮像素子14から読み出されたアナログ信号出力は、A/D変換器16によってデジタル信号に変換し、デジタル信号となった画像データに対して、画像処理部20により所定の画素補間処理や色変換処理などの画像処理が行われる(ステップS521)。
そして、画像処理された画像データは、記録媒体200及び(もしくは)記録媒体210の記録領域202、212に記録される(ステップS522)。
システム制御部50は、充電装置検知部89によって、電子カメラ本体100が充電装置400に載置されているか否かを判別する(ステップS523)。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されている場合は(ステップS523のYES側)、ステップS503に戻る。
電子カメラ本体100が充電装置400に載置されていない場合は(ステップS523のNO側)、充電装置400は電磁誘導による電力供給を停止し(ステップS524)、終了となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る電子機器、充電装置及び充電システムでは、電子機器の駆動中に充電装置400から非接触の電力供給を受けても、電子機器がアナログ信号処理を行っている間は電力供給を停止する。電力供給の停止と再開は、ステップS508〜ステップS511、ステップS517〜ステップS520に示される。
従って、電磁誘導によって発生する磁界ノイズが電子機器の駆動に悪影響を与えるのを防止することが可能である。