JPH10336483A - 同期信号位置検出装置 - Google Patents
同期信号位置検出装置Info
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- JPH10336483A JPH10336483A JP13968997A JP13968997A JPH10336483A JP H10336483 A JPH10336483 A JP H10336483A JP 13968997 A JP13968997 A JP 13968997A JP 13968997 A JP13968997 A JP 13968997A JP H10336483 A JPH10336483 A JP H10336483A
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- signal
- digital
- horizontal
- synchronizing signal
- horizontal synchronizing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】映像信号のディジタル化に伴って、映像信号に
含まれる水平同期信号の時間軸上の位置に関するデータ
を、クロックパルス信号の周波数を高めること等を要す
ることなく、高精度をもって得ることができるようにす
る。 【解決手段】同期信号を含んだ映像信号に基づくディジ
タル映像信号を得るA/D変換部24と、ディジタル映
像信号に含まれるディジタル水平同期信号を分離して得
るディジタル同期分離部26と、映像信号に含まれる水
平同期信号を分離して得る水平同期信号分離部27と、
水平同期信号分離部27からの水平同期信号に対する積
分回路部28と、積分回路部28からの積分出力信号に
基づくディジタル積分出力信号を得るA/D変換部29
と、ディジタル積分出力信号とディジタル水平同期信号
とに基づき、水平同期信号分離部27からの水平同期信
号とそれに対応してディジタル同期分離部26から得ら
れるディジタル水平同期信号との間の時間差に応じた水
平同期信号の位置に関するデータを得る位置検出用デコ
ーダ部30とを備えて構成される。
含まれる水平同期信号の時間軸上の位置に関するデータ
を、クロックパルス信号の周波数を高めること等を要す
ることなく、高精度をもって得ることができるようにす
る。 【解決手段】同期信号を含んだ映像信号に基づくディジ
タル映像信号を得るA/D変換部24と、ディジタル映
像信号に含まれるディジタル水平同期信号を分離して得
るディジタル同期分離部26と、映像信号に含まれる水
平同期信号を分離して得る水平同期信号分離部27と、
水平同期信号分離部27からの水平同期信号に対する積
分回路部28と、積分回路部28からの積分出力信号に
基づくディジタル積分出力信号を得るA/D変換部29
と、ディジタル積分出力信号とディジタル水平同期信号
とに基づき、水平同期信号分離部27からの水平同期信
号とそれに対応してディジタル同期分離部26から得ら
れるディジタル水平同期信号との間の時間差に応じた水
平同期信号の位置に関するデータを得る位置検出用デコ
ーダ部30とを備えて構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号にアナロ
グ−ディジタル変換(A/D変換)を施してディジタル
映像信号を形成するに際して、映像信号に含まれる水平
同期信号の時間軸上の位置に関するデータを得る同期信
号位置検出装置に関する。
グ−ディジタル変換(A/D変換)を施してディジタル
映像信号を形成するに際して、映像信号に含まれる水平
同期信号の時間軸上の位置に関するデータを得る同期信
号位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン信号等の同期信号を
含んだ映像信号にディジタル化して各種のディジタル処
理に供することが提案されているが、斯かる際における
映像信号のディジタル化は、通常、図8に示される如く
の回路構成をもって行われる。
含んだ映像信号にディジタル化して各種のディジタル処
理に供することが提案されているが、斯かる際における
映像信号のディジタル化は、通常、図8に示される如く
の回路構成をもって行われる。
【0003】図8に示される如くの回路構成をもっての
映像信号のディジタル化においては、端子11からの水
平及び垂直同期信号を含んだ映像信号SVが、自動利得
調整部(AGC部)12によってレベル調整がなされ、
さらに、クランプ回路部13によって同期信号の先端部
のレベルに対するクランプ処理がなされて、アナログ−
ディジタル変換部(A/D変換部)14に供給される。
A/D変換部14には、クロック発生部15から送出さ
れる所定の周波数を有したクロックパルス信号CLも供
給されており、A/D変換部14において、クランプ回
路部13からの映像信号SVについての、クロックパル
ス信号CLに従ったサンプリング処理を含んだA/D変
換処理が行われる。そして、A/D変換部14から、映
像信号SVに基づくディジタル映像信号DVOが導出さ
れる。
映像信号のディジタル化においては、端子11からの水
平及び垂直同期信号を含んだ映像信号SVが、自動利得
調整部(AGC部)12によってレベル調整がなされ、
さらに、クランプ回路部13によって同期信号の先端部
のレベルに対するクランプ処理がなされて、アナログ−
ディジタル変換部(A/D変換部)14に供給される。
A/D変換部14には、クロック発生部15から送出さ
れる所定の周波数を有したクロックパルス信号CLも供
給されており、A/D変換部14において、クランプ回
路部13からの映像信号SVについての、クロックパル
ス信号CLに従ったサンプリング処理を含んだA/D変
換処理が行われる。そして、A/D変換部14から、映
像信号SVに基づくディジタル映像信号DVOが導出さ
れる。
【0004】A/D変換部14から得られるディジタル
映像信号DVOは、ディジタル同期分離部16への供給
もなされ、ディジタル同期分離部16において、ディジ
タル映像信号DVOに含まれるディジタル水平同期信号
DSH及びディジタル垂直同期信号DSVが分離されて
取り出される。これらのディジタル水平同期信号DSH
及びディジタル垂直同期信号DSVは、ディジタル映像
信号DVOに施される各種の処理等に適宜用いられる。
映像信号DVOは、ディジタル同期分離部16への供給
もなされ、ディジタル同期分離部16において、ディジ
タル映像信号DVOに含まれるディジタル水平同期信号
DSH及びディジタル垂直同期信号DSVが分離されて
取り出される。これらのディジタル水平同期信号DSH
及びディジタル垂直同期信号DSVは、ディジタル映像
信号DVOに施される各種の処理等に適宜用いられる。
【0005】このように映像信号SVがディジタル化さ
れてディジタル映像信号DVOが形成されるにあたり、
A/D変換部14における映像信号SVについてのサン
プリング処理に供されるクロックパルス信号CLの周波
数が、映像信号SVの水平同期周波数の整数倍に選定さ
れ、クロックパルス信号CLの周波数が映像信号SVの
水平同期周波数の整数倍という関係が適正に保たれてい
るもとにあっては、A/D変換部14から得られるディ
ジタル映像信号DVOにおけるディジタルデータの水平
方向の並びが適正なものとされる。即ち、クロックパル
ス信号CLの周波数が映像信号SVの水平同期周波数の
整数倍という関係が適正に保たれているときには、例え
ば、図9(tは時間をあらわし、以下において同じ)に
示される如く、映像信号SVに含まれる各水平同期信号
SHの前縁が、1水平周期毎のクロックパルス信号CL
の前縁と同期したものとされ、その結果、ディジタル映
像信号DVOにおける各ディジタル水平同期信号DSH
に続くデータの並びが、各水平期間と他の水平期間との
間において適正なタイミング関係が維持されることにな
るものとされる。
れてディジタル映像信号DVOが形成されるにあたり、
A/D変換部14における映像信号SVについてのサン
プリング処理に供されるクロックパルス信号CLの周波
数が、映像信号SVの水平同期周波数の整数倍に選定さ
れ、クロックパルス信号CLの周波数が映像信号SVの
水平同期周波数の整数倍という関係が適正に保たれてい
るもとにあっては、A/D変換部14から得られるディ
ジタル映像信号DVOにおけるディジタルデータの水平
方向の並びが適正なものとされる。即ち、クロックパル
ス信号CLの周波数が映像信号SVの水平同期周波数の
整数倍という関係が適正に保たれているときには、例え
ば、図9(tは時間をあらわし、以下において同じ)に
示される如く、映像信号SVに含まれる各水平同期信号
SHの前縁が、1水平周期毎のクロックパルス信号CL
の前縁と同期したものとされ、その結果、ディジタル映
像信号DVOにおける各ディジタル水平同期信号DSH
に続くデータの並びが、各水平期間と他の水平期間との
間において適正なタイミング関係が維持されることにな
るものとされる。
【0006】しかしながら、実際には、端子11からの
映像信号SVが、例えば、ビデオテープレコーダ(VT
R)によって磁気テープから再生された信号であるよう
な場合にあっては、映像信号SVに含まれる水平同期信
号が若干の周波数変動を伴うことになる。このように映
像信号SVに含まれる水平同期信号が周波数変動を伴う
もとにおいては、それに起因して、クロックパルス信号
CLの周波数が映像信号SVの水平同期周波数の整数倍
という関係が適正に保たれなくなり、その結果、A/D
変換部14から得られるディジタル映像信号DVOにお
けるディジタルデータの水平方向の並びが適正なものと
されなくなる事態が生じる。
映像信号SVが、例えば、ビデオテープレコーダ(VT
R)によって磁気テープから再生された信号であるよう
な場合にあっては、映像信号SVに含まれる水平同期信
号が若干の周波数変動を伴うことになる。このように映
像信号SVに含まれる水平同期信号が周波数変動を伴う
もとにおいては、それに起因して、クロックパルス信号
CLの周波数が映像信号SVの水平同期周波数の整数倍
という関係が適正に保たれなくなり、その結果、A/D
変換部14から得られるディジタル映像信号DVOにお
けるディジタルデータの水平方向の並びが適正なものと
されなくなる事態が生じる。
【0007】即ち、クロックパルス信号CLの周波数が
映像信号SVの水平同期周波数の整数倍という関係が適
正に保たれなくなるときには、例えば、図10に示され
る如く、映像信号SVに含まれる各水平同期信号SHの
前縁が、1水平周期毎のクロックパルス信号CLの前縁
との同期状態が維持されなくなり、その結果、ディジタ
ル映像信号DVOにおける各ディジタル水平同期信号D
SHに続くデータの並びが、各水平期間と他の水平期間
との間においてタイミングのずれを生じることになって
しまう。そして、このようなデータの並びにおけるタイ
ミングのずれは、例えば、当該ディジタル映像信号DV
Oに基づく再生画像における垂直方向の歪みを生じさせ
ることになる。
映像信号SVの水平同期周波数の整数倍という関係が適
正に保たれなくなるときには、例えば、図10に示され
る如く、映像信号SVに含まれる各水平同期信号SHの
前縁が、1水平周期毎のクロックパルス信号CLの前縁
との同期状態が維持されなくなり、その結果、ディジタ
ル映像信号DVOにおける各ディジタル水平同期信号D
SHに続くデータの並びが、各水平期間と他の水平期間
との間においてタイミングのずれを生じることになって
しまう。そして、このようなデータの並びにおけるタイ
ミングのずれは、例えば、当該ディジタル映像信号DV
Oに基づく再生画像における垂直方向の歪みを生じさせ
ることになる。
【0008】そこで、このような不都合を軽減すべく、
映像信号SVに含まれる各水平同期信号SHの時間軸上
の位置を検出して、水平同期信号SHの位置に関する情
報を得、その情報に応じてディジタル映像信号DVOに
含まれる各水平期間におけるデータの並びについての時
間軸上の位置の補正をすることが提案されている。
映像信号SVに含まれる各水平同期信号SHの時間軸上
の位置を検出して、水平同期信号SHの位置に関する情
報を得、その情報に応じてディジタル映像信号DVOに
含まれる各水平期間におけるデータの並びについての時
間軸上の位置の補正をすることが提案されている。
【0009】例えば、図11のAに示される如くのクロ
ックパルス信号CLが用いられるもとで、図11のBに
示される如くに、映像信号SVに含まれる水平同期信号
SH(a)及び(b)の夫々の前縁がクロックパルス信
号CLの前縁との同期状態にあって、水平同期信号SH
(a)に基づくディジタル水平同期信号DSHに対応す
る1水平期間におけるデータの並びと水平同期信号SH
(b)に基づくディジタル水平同期信号DSHに対応す
る1水平期間におけるデータの並びとが適正なタイミン
グ関係にあるべきであるにもかかわらず、実際には、図
11のCに示される如くに、水平同期信号SH(a)及
び(b)の夫々の前縁がクロックパルス信号CLの前縁
との同期状態になく、水平同期信号SH(a)の前縁が
水平同期信号SH(b)の前縁に比して略クロックパル
ス信号CLの周期Pcに相当する時間だけ遅れており、
それにより水平同期信号SH(a)に基づくディジタル
水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデー
タの並びが、水平同期信号SH(b)に基づくディジタ
ル水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデ
ータの並びに比して略クロックパルス信号CLの周期P
cに相当する時間だけ遅れたタイミング関係にあるとき
には、水平同期信号SH(b)に基づくディジタル水平
同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデータの
並びを、クロックパルス信号CLの周期Pcに相当する
時間だけ遅らせる補正がなされる。
ックパルス信号CLが用いられるもとで、図11のBに
示される如くに、映像信号SVに含まれる水平同期信号
SH(a)及び(b)の夫々の前縁がクロックパルス信
号CLの前縁との同期状態にあって、水平同期信号SH
(a)に基づくディジタル水平同期信号DSHに対応す
る1水平期間におけるデータの並びと水平同期信号SH
(b)に基づくディジタル水平同期信号DSHに対応す
る1水平期間におけるデータの並びとが適正なタイミン
グ関係にあるべきであるにもかかわらず、実際には、図
11のCに示される如くに、水平同期信号SH(a)及
び(b)の夫々の前縁がクロックパルス信号CLの前縁
との同期状態になく、水平同期信号SH(a)の前縁が
水平同期信号SH(b)の前縁に比して略クロックパル
ス信号CLの周期Pcに相当する時間だけ遅れており、
それにより水平同期信号SH(a)に基づくディジタル
水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデー
タの並びが、水平同期信号SH(b)に基づくディジタ
ル水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデ
ータの並びに比して略クロックパルス信号CLの周期P
cに相当する時間だけ遅れたタイミング関係にあるとき
には、水平同期信号SH(b)に基づくディジタル水平
同期信号DSHに対応する1水平期間におけるデータの
並びを、クロックパルス信号CLの周期Pcに相当する
時間だけ遅らせる補正がなされる。
【0010】それにより、図11のDに示される如く
に、水平同期信号SH(a)に基づくディジタル水平同
期信号DSHに対応する1水平期間におけるデータの並
びと、クロックパルス信号CLの周期Pcに相当する時
間だけ遅らされた水平同期信号SH(b)に基づくディ
ジタル水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけ
るデータの並びとの間におけるタイミングのずれが低減
されることになる。
に、水平同期信号SH(a)に基づくディジタル水平同
期信号DSHに対応する1水平期間におけるデータの並
びと、クロックパルス信号CLの周期Pcに相当する時
間だけ遅らされた水平同期信号SH(b)に基づくディ
ジタル水平同期信号DSHに対応する1水平期間におけ
るデータの並びとの間におけるタイミングのずれが低減
されることになる。
【0011】このようにしてディジタル映像信号DVO
に含まれる各水平期間におけるデータの並びについての
時間軸上の位置の補正が行われるにあたっては、映像信
号SVに含まれる各水平同期信号SHの時間軸上の位
置、特に、各水平同期信号SHの前縁の時間軸上の位置
を検出することが必要とされる。このような水平同期信
号SHの前縁の時間軸上の位置の検出は、映像信号SV
に含まれる各水平同期信号の前縁以降の部分がクロック
パルス信号CLによってサンプリングされることによっ
て設定されるディジタル水平同期信号の時間軸上の位置
が検出されることによって行われる。
に含まれる各水平期間におけるデータの並びについての
時間軸上の位置の補正が行われるにあたっては、映像信
号SVに含まれる各水平同期信号SHの時間軸上の位
置、特に、各水平同期信号SHの前縁の時間軸上の位置
を検出することが必要とされる。このような水平同期信
号SHの前縁の時間軸上の位置の検出は、映像信号SV
に含まれる各水平同期信号の前縁以降の部分がクロック
パルス信号CLによってサンプリングされることによっ
て設定されるディジタル水平同期信号の時間軸上の位置
が検出されることによって行われる。
【0012】例えば、図12のAに示される如くのクロ
ックパルス信号CLが用いられるもとで、図12のBに
示される如くに映像信号SVに含まれる水平同期信号S
H(x)の前縁が到来するときには、映像信号SVにお
ける当該水平同期信号SH(x)の前縁後の部分が、ク
ロックパルス信号CLのパルスCPaによってサンプリ
ングされることにより、図12のCに示される如くにデ
ィジタル水平同期信号DSH(x)の前縁が設定され
て、その位置が検出される。また、図12のDに示され
る如くに、映像信号SVに含まれる水平同期信号SH
(y)の前縁が、図12のBに示される水平同期信号S
H(x)の前縁より遅れて到来するときには、その映像
信号SVにおける当該水平同期信号SH(y)の前縁後
の部分が、クロックパルス信号CLのパルスCPbによ
ってサンプリングされることにより、図12のEに示さ
れる如くにディジタル水平同期信号DSH(y)の前縁
が設定されて、その位置が検出される。
ックパルス信号CLが用いられるもとで、図12のBに
示される如くに映像信号SVに含まれる水平同期信号S
H(x)の前縁が到来するときには、映像信号SVにお
ける当該水平同期信号SH(x)の前縁後の部分が、ク
ロックパルス信号CLのパルスCPaによってサンプリ
ングされることにより、図12のCに示される如くにデ
ィジタル水平同期信号DSH(x)の前縁が設定され
て、その位置が検出される。また、図12のDに示され
る如くに、映像信号SVに含まれる水平同期信号SH
(y)の前縁が、図12のBに示される水平同期信号S
H(x)の前縁より遅れて到来するときには、その映像
信号SVにおける当該水平同期信号SH(y)の前縁後
の部分が、クロックパルス信号CLのパルスCPbによ
ってサンプリングされることにより、図12のEに示さ
れる如くにディジタル水平同期信号DSH(y)の前縁
が設定されて、その位置が検出される。
【0013】このようにしてディジタル水平同期信号D
SHの前縁の位置が検出されて得られる、水平同期信号
SHの前縁の時間軸上の位置に関するデータは、クロッ
クパルス信号CLの周期Pcに対応する時間を最小単位
として変化するものとされてあらわされる。従って、斯
かるデータの精度は、クロックパルス信号CLの周期P
cに応じて定められることになり、その精度を向上させ
るには、映像信号SVに対してのサンプリング処理に用
いられるクロックパルス信号CLの周波数を高めてその
周期Pcを狭めることが要求されることになる。
SHの前縁の位置が検出されて得られる、水平同期信号
SHの前縁の時間軸上の位置に関するデータは、クロッ
クパルス信号CLの周期Pcに対応する時間を最小単位
として変化するものとされてあらわされる。従って、斯
かるデータの精度は、クロックパルス信号CLの周期P
cに応じて定められることになり、その精度を向上させ
るには、映像信号SVに対してのサンプリング処理に用
いられるクロックパルス信号CLの周波数を高めてその
周期Pcを狭めることが要求されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、映像信
号に含まれる水平同期信号の部分に対してクロックパル
ス信号によるサンプリング処理を行うにあたり、そのク
ロックパルス信号の周波数を高めることは、映像信号に
含まれる水平同期信号の部分についてのサンプリング処
理における消費電力の増大をまねくことになり、また、
映像信号がその水平同期周波数が比較的高いものである
ような場合には、それに対応して本来のクロックパルス
信号の周波数も比較的高く選定されることになり、従っ
て、クロックパルス信号の周波数をさらに高い周波数と
することは実質的に困難とされる、と言うような不都合
をもたらす。
号に含まれる水平同期信号の部分に対してクロックパル
ス信号によるサンプリング処理を行うにあたり、そのク
ロックパルス信号の周波数を高めることは、映像信号に
含まれる水平同期信号の部分についてのサンプリング処
理における消費電力の増大をまねくことになり、また、
映像信号がその水平同期周波数が比較的高いものである
ような場合には、それに対応して本来のクロックパルス
信号の周波数も比較的高く選定されることになり、従っ
て、クロックパルス信号の周波数をさらに高い周波数と
することは実質的に困難とされる、と言うような不都合
をもたらす。
【0015】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明は、映像信号にA/D変換を施してディジタル映
像信号を形成するに際し、当該映像信号に含まれる水平
同期信号の時間軸上の位置に関するデータを得るにあた
り、映像信号に含まれる水平同期信号の部分についての
サンプリング処理を行うためのクロックパルス信号の周
波数を高めることが要求されないもとで、映像信号に含
まれる水平同期信号の時間軸上の位置に関するデータを
高精度のものとして得ることができる同期信号位置検出
装置を提供する。
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明は、映像信号にA/D変換を施してディジタル映
像信号を形成するに際し、当該映像信号に含まれる水平
同期信号の時間軸上の位置に関するデータを得るにあた
り、映像信号に含まれる水平同期信号の部分についての
サンプリング処理を行うためのクロックパルス信号の周
波数を高めることが要求されないもとで、映像信号に含
まれる水平同期信号の時間軸上の位置に関するデータを
高精度のものとして得ることができる同期信号位置検出
装置を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る同期信号位置検出装置は、同期信号を含ん
だ映像信号に基づくディジタル映像信号を得る第1のA
/D変換部と、ディジタル映像信号に含まれるディジタ
ル水平同期信号を分離して得るディジタル同期分離部
と、映像信号に含まれる水平同期信号を分離して得る水
平同期信号分離部と、水平同期信号分離部から得られる
水平同期信号に対する積分回路部と、積分回路部から得
られる積分出力信号に基づくディジタル積分出力信号を
得る第2のA/D変換部と、ディジタル積分出力信号と
ディジタル同期分離部から得られるディジタル水平同期
信号とに基づき、水平同期信号分離部から得られる水平
同期信号とその水平同期信号に対応してディジタル同期
分離部から得られるディジタル水平同期信号との間の時
間差に応じた水平同期信号の位置に関するデータを得る
位置検出用デコーダ部とを備えて構成される。
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る同期信号位置検出装置は、同期信号を含ん
だ映像信号に基づくディジタル映像信号を得る第1のA
/D変換部と、ディジタル映像信号に含まれるディジタ
ル水平同期信号を分離して得るディジタル同期分離部
と、映像信号に含まれる水平同期信号を分離して得る水
平同期信号分離部と、水平同期信号分離部から得られる
水平同期信号に対する積分回路部と、積分回路部から得
られる積分出力信号に基づくディジタル積分出力信号を
得る第2のA/D変換部と、ディジタル積分出力信号と
ディジタル同期分離部から得られるディジタル水平同期
信号とに基づき、水平同期信号分離部から得られる水平
同期信号とその水平同期信号に対応してディジタル同期
分離部から得られるディジタル水平同期信号との間の時
間差に応じた水平同期信号の位置に関するデータを得る
位置検出用デコーダ部とを備えて構成される。
【0017】このように構成される本願の特許請求の範
囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載
された発明に係る同期信号位置検出装置にあっては、第
1のA/D変換部において、同期信号を含んだ映像信号
に基づくディジタル映像信号が形成される。それに伴
い、第1のA/D変換部から得られるディジタル映像信
号に含まれるディジタル水平同期信号が、ディジタル同
期分離部により分離されて取り出される。また、第2の
A/D変換部において、映像信号に含まれる水平同期信
号が積分されて得られる積分出力信号に基づくディジタ
ル積分出力信号が形成される。そして、ディジタル積分
出力信号とディジタル同期分離部から得られるディジタ
ル水平同期信号とが供給される位置検出用デコーダ部に
おいて、水平同期信号分離部から得られる水平同期信号
とその水平同期信号に対応してディジタル同期分離部か
ら得られるディジタル水平同期信号との間の時間差に応
じた水平同期信号の位置に関するデータが得られる。
囲における請求項1から請求項5までのいずれかに記載
された発明に係る同期信号位置検出装置にあっては、第
1のA/D変換部において、同期信号を含んだ映像信号
に基づくディジタル映像信号が形成される。それに伴
い、第1のA/D変換部から得られるディジタル映像信
号に含まれるディジタル水平同期信号が、ディジタル同
期分離部により分離されて取り出される。また、第2の
A/D変換部において、映像信号に含まれる水平同期信
号が積分されて得られる積分出力信号に基づくディジタ
ル積分出力信号が形成される。そして、ディジタル積分
出力信号とディジタル同期分離部から得られるディジタ
ル水平同期信号とが供給される位置検出用デコーダ部に
おいて、水平同期信号分離部から得られる水平同期信号
とその水平同期信号に対応してディジタル同期分離部か
ら得られるディジタル水平同期信号との間の時間差に応
じた水平同期信号の位置に関するデータが得られる。
【0018】このようにして位置検出用デコーダ部から
得られる水平同期信号の位置に関するデータは、ディジ
タル映像信号の元となる映像信号に含まれた水平同期信
号の時間軸上の位置を、当該水平同期信号とそれに対応
して得られるディジタル水平同期信号との間の時間差に
応じてあらわすものとされる。それにより、位置検出用
デコーダ部から得られる水平同期信号の位置に関するデ
ータは、例えば、映像信号に含まれる水平同期信号の部
分についてのサンプリング処理を行うためのクロックパ
ルス信号の周波数を高めること等が要求されず、従っ
て、消費電力を増大させることがない状況のもとで得ら
れる、ディジタル映像信号の元となる映像信号に含まれ
た水平同期信号の時間軸上の位置をあらわす高精度なデ
ータとされる。
得られる水平同期信号の位置に関するデータは、ディジ
タル映像信号の元となる映像信号に含まれた水平同期信
号の時間軸上の位置を、当該水平同期信号とそれに対応
して得られるディジタル水平同期信号との間の時間差に
応じてあらわすものとされる。それにより、位置検出用
デコーダ部から得られる水平同期信号の位置に関するデ
ータは、例えば、映像信号に含まれる水平同期信号の部
分についてのサンプリング処理を行うためのクロックパ
ルス信号の周波数を高めること等が要求されず、従っ
て、消費電力を増大させることがない状況のもとで得ら
れる、ディジタル映像信号の元となる映像信号に含まれ
た水平同期信号の時間軸上の位置をあらわす高精度なデ
ータとされる。
【0019】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2または請求項3に記載された発明に係る同期信号位
置検出装置にあっては、水平同期信号分離部から得られ
る水平同期信号とそれに対応してディジタル同期分離部
から得られるディジタル水平同期信号との間の時間差
が、映像信号に含まれる水平同期信号が積分されて得ら
れるディジタル積分出力信号におけるディジタル水平同
期信号の前縁に対応する値に応じて求められる。
項2または請求項3に記載された発明に係る同期信号位
置検出装置にあっては、水平同期信号分離部から得られ
る水平同期信号とそれに対応してディジタル同期分離部
から得られるディジタル水平同期信号との間の時間差
が、映像信号に含まれる水平同期信号が積分されて得ら
れるディジタル積分出力信号におけるディジタル水平同
期信号の前縁に対応する値に応じて求められる。
【0020】また、本願の特許請求の範囲における請求
項3に記載された発明に係る同期信号位置検出装置にあ
っては、位置検出用デコーダ部から得られる水平同期信
号の位置に関するデータが、水平同期信号分離部から得
られる水平同期信号とそれに対応してディジタル同期分
離部から得られるディジタル水平同期信号との間の時間
差を、第1のアナログ−ディジタル変換部に供給される
クロックパルス信号の1周期内において予め定められた
所定数の段階のデータのいずれかに対応させてあらわす
ものとされる。
項3に記載された発明に係る同期信号位置検出装置にあ
っては、位置検出用デコーダ部から得られる水平同期信
号の位置に関するデータが、水平同期信号分離部から得
られる水平同期信号とそれに対応してディジタル同期分
離部から得られるディジタル水平同期信号との間の時間
差を、第1のアナログ−ディジタル変換部に供給される
クロックパルス信号の1周期内において予め定められた
所定数の段階のデータのいずれかに対応させてあらわす
ものとされる。
【0021】さらに、本願の特許請求の範囲における請
求項4に記載された発明に係る同期信号位置検出装置に
あっては、第1及び第2のA/D変換部の夫々が、共通
のクロックパルス信号に従ったサンプリング動作を行
う。それにより、全体の構成の簡略化が図られる。
求項4に記載された発明に係る同期信号位置検出装置に
あっては、第1及び第2のA/D変換部の夫々が、共通
のクロックパルス信号に従ったサンプリング動作を行
う。それにより、全体の構成の簡略化が図られる。
【0022】一方、本願の特許請求の範囲における請求
項5に記載された発明に係る同期信号位置検出装置にあ
っては、第1のA/D変換部が所定のクロックパルス信
号に従ったサンプリング動作を行い、第2のA/D変換
部がディジタル同期分離部から得られるディジタル水平
同期信号に従ったサンプリング動作を行う。斯かるもと
にあっては、全体の構成の簡略化と消費電力の低減とが
図られることになる。
項5に記載された発明に係る同期信号位置検出装置にあ
っては、第1のA/D変換部が所定のクロックパルス信
号に従ったサンプリング動作を行い、第2のA/D変換
部がディジタル同期分離部から得られるディジタル水平
同期信号に従ったサンプリング動作を行う。斯かるもと
にあっては、全体の構成の簡略化と消費電力の低減とが
図られることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項4までのいずれかに記載され
た発明に係る同期信号位置検出装置の一例を示す。
おける請求項1から請求項4までのいずれかに記載され
た発明に係る同期信号位置検出装置の一例を示す。
【0024】図1に示される例にあっては、端子21
に、例えば、カラーテレビジョン信号とされる、水平及
び垂直同期信号を含んだ映像信号SVが供給される。そ
して、端子21を通じた映像信号SVは、AGC部22
によってレベル調整がなされ、さらに、クランプ回路部
23によって同期信号の先端部のレベルに対するクラン
プ処理がなされて、A/D変換部24に供給される。
に、例えば、カラーテレビジョン信号とされる、水平及
び垂直同期信号を含んだ映像信号SVが供給される。そ
して、端子21を通じた映像信号SVは、AGC部22
によってレベル調整がなされ、さらに、クランプ回路部
23によって同期信号の先端部のレベルに対するクラン
プ処理がなされて、A/D変換部24に供給される。
【0025】A/D変換部24には、クロック発生部2
5から送出される所定の周波数を有したクロックパルス
信号CLも供給されており、A/D変換部24におい
て、クランプ回路部23からの映像信号SVについて
の、クロックパルス信号CLに従ったサンプリング処理
を含んだA/D変換処理が行われる。そして、A/D変
換部24から、映像信号SVに基づくディジタル映像信
号DVOが導出される。
5から送出される所定の周波数を有したクロックパルス
信号CLも供給されており、A/D変換部24におい
て、クランプ回路部23からの映像信号SVについて
の、クロックパルス信号CLに従ったサンプリング処理
を含んだA/D変換処理が行われる。そして、A/D変
換部24から、映像信号SVに基づくディジタル映像信
号DVOが導出される。
【0026】A/D変換部24から得られるディジタル
映像信号DVOは、ディジタル同期分離部26への供給
もなされ、ディジタル同期分離部26において、ディジ
タル映像信号DVOに含まれるディジタル水平同期信号
DSH及びディジタル垂直同期信号DSVが分離されて
取り出される。これらのディジタル水平同期信号DSH
及びディジタル垂直同期信号DSVは、ディジタル映像
信号DVOに施される各種の処理等に適宜用いられる。
映像信号DVOは、ディジタル同期分離部26への供給
もなされ、ディジタル同期分離部26において、ディジ
タル映像信号DVOに含まれるディジタル水平同期信号
DSH及びディジタル垂直同期信号DSVが分離されて
取り出される。これらのディジタル水平同期信号DSH
及びディジタル垂直同期信号DSVは、ディジタル映像
信号DVOに施される各種の処理等に適宜用いられる。
【0027】また、端子21を通じた映像信号SVは、
水平同期信号分離部27にも供給される。水平同期信号
分離部27においては、映像信号SVに含まれる水平同
期信号SHが分離されて取り出される。
水平同期信号分離部27にも供給される。水平同期信号
分離部27においては、映像信号SVに含まれる水平同
期信号SHが分離されて取り出される。
【0028】水平同期信号分離部27から得られる水平
同期信号SHは、積分回路部28に供給される。積分回
路部28からは、水平同期信号SHについての所定の時
定数をもっての積分処理が行われて得られる積分出力信
号SHIが導出され、その積分出力信号SHIが位置検
出用のA/D変換部29に供給される。
同期信号SHは、積分回路部28に供給される。積分回
路部28からは、水平同期信号SHについての所定の時
定数をもっての積分処理が行われて得られる積分出力信
号SHIが導出され、その積分出力信号SHIが位置検
出用のA/D変換部29に供給される。
【0029】A/D変換部29には、クロック発生部2
5から送出される所定の周波数を有したクロックパルス
信号CLも供給されており、A/D変換部24におい
て、積分回路部28からの積分出力信号SHIについて
の、クロックパルス信号CLに従ったサンプリング処理
を含んだアナログ−ディジタル変換処理が行われる。そ
して、A/D変換部29から、積分出力信号SHIに基
づくディジタル積分出力信号DHIが導出され、そのデ
ィジタル積分出力信号DHIが、位置検出用デコーダ部
30に供給される。
5から送出される所定の周波数を有したクロックパルス
信号CLも供給されており、A/D変換部24におい
て、積分回路部28からの積分出力信号SHIについて
の、クロックパルス信号CLに従ったサンプリング処理
を含んだアナログ−ディジタル変換処理が行われる。そ
して、A/D変換部29から、積分出力信号SHIに基
づくディジタル積分出力信号DHIが導出され、そのデ
ィジタル積分出力信号DHIが、位置検出用デコーダ部
30に供給される。
【0030】位置検出用デコーダ部30には、ディジタ
ル同期分離部26から得られるディジタル水平同期信号
DSHも供給される。そして、位置検出用デコーダ部3
0において、位置検出用のA/D変換部29からのディ
ジタル積分出力信号DHIとディジタル同期分離部26
からのディジタル水平同期信号DSHとに基づき、水平
同期信号分離部27から得られる水平同期信号SHとそ
れに対応してディジタル同期分離部26から得られるデ
ィジタル水平同期信号DSHとの間の時間差に応じたも
のとされる、水平同期信号SHの時間軸上の位置に関す
るデータDHPCが得られる。斯かる位置検出用デコー
ダ部30における、水平同期信号SHの時間軸上の位置
に関するデータDHPCの形成は、例えば、以下の如く
に行われる。
ル同期分離部26から得られるディジタル水平同期信号
DSHも供給される。そして、位置検出用デコーダ部3
0において、位置検出用のA/D変換部29からのディ
ジタル積分出力信号DHIとディジタル同期分離部26
からのディジタル水平同期信号DSHとに基づき、水平
同期信号分離部27から得られる水平同期信号SHとそ
れに対応してディジタル同期分離部26から得られるデ
ィジタル水平同期信号DSHとの間の時間差に応じたも
のとされる、水平同期信号SHの時間軸上の位置に関す
るデータDHPCが得られる。斯かる位置検出用デコー
ダ部30における、水平同期信号SHの時間軸上の位置
に関するデータDHPCの形成は、例えば、以下の如く
に行われる。
【0031】クロック発生部25から送出されるクロッ
クパルス信号CLが、図2のAに示される如くに周期P
cを有するものであるもとで、クロックパルス信号CL
に対して、映像信号SVに含まれる水平同期信号、即
ち、水平同期信号分離部27から得られる水平同期信号
SHの前縁(立下り)が、図2のBに示される如くのタ
イミングをもって到来するとき、ディジタル同期分離部
26から得られるディジタル水平同期信号DSHの前縁
(便宜上、立下り波形をもって示されている)が、図2
のCに示される如くの、水平同期信号SHの前縁の時点
以後におけるクロックパルス信号CLの最初の前縁(立
上り)の時点において得られる。即ち、水平同期信号S
Hの前縁と、当該水平同期信号SHに対応してディジタ
ル同期分離部26から得られるディジタル水平同期信号
DSHの前縁との間に、図2のCに示される如くの、ク
ロックパルス信号CLの周期Pcより小なる時間ΔTだ
けの時間差が生じるのであり、ディジタル水平同期信号
DSHの前縁が、水平同期信号SHの前縁より時間ΔT
だけ遅れて得られることになる。
クパルス信号CLが、図2のAに示される如くに周期P
cを有するものであるもとで、クロックパルス信号CL
に対して、映像信号SVに含まれる水平同期信号、即
ち、水平同期信号分離部27から得られる水平同期信号
SHの前縁(立下り)が、図2のBに示される如くのタ
イミングをもって到来するとき、ディジタル同期分離部
26から得られるディジタル水平同期信号DSHの前縁
(便宜上、立下り波形をもって示されている)が、図2
のCに示される如くの、水平同期信号SHの前縁の時点
以後におけるクロックパルス信号CLの最初の前縁(立
上り)の時点において得られる。即ち、水平同期信号S
Hの前縁と、当該水平同期信号SHに対応してディジタ
ル同期分離部26から得られるディジタル水平同期信号
DSHの前縁との間に、図2のCに示される如くの、ク
ロックパルス信号CLの周期Pcより小なる時間ΔTだ
けの時間差が生じるのであり、ディジタル水平同期信号
DSHの前縁が、水平同期信号SHの前縁より時間ΔT
だけ遅れて得られることになる。
【0032】また、このとき、積分回路部28から得ら
れる積分出力信号SHIは、図2のDに示される如く、
水平同期信号SHの前縁が到来するまでは、例えば、積
分回路部28に供給される動作電源電圧によって設定さ
れる、一定の電圧値Viをとるが、水平同期信号SHの
前縁の到来以後においては、時間の経過に伴い、積分回
路部28における時定数CRに応じた変化率をもって低
下していく電圧値をとる。そして、積分出力信号SHI
は、水平同期信号SHの前縁の到来以後におけるディジ
タル水平同期信号DSHの前縁が得られる時点、即ち、
水平同期信号SHの前縁より時間ΔTだけ遅れた時点に
おいて、一定の電圧値Viより低い電圧値Voをとる。
れる積分出力信号SHIは、図2のDに示される如く、
水平同期信号SHの前縁が到来するまでは、例えば、積
分回路部28に供給される動作電源電圧によって設定さ
れる、一定の電圧値Viをとるが、水平同期信号SHの
前縁の到来以後においては、時間の経過に伴い、積分回
路部28における時定数CRに応じた変化率をもって低
下していく電圧値をとる。そして、積分出力信号SHI
は、水平同期信号SHの前縁の到来以後におけるディジ
タル水平同期信号DSHの前縁が得られる時点、即ち、
水平同期信号SHの前縁より時間ΔTだけ遅れた時点に
おいて、一定の電圧値Viより低い電圧値Voをとる。
【0033】ここで積分出力信号SHIがとる一定の電
圧値Viとそれより低い電圧値Voとは、積分回路部2
8における時定数CR,時間ΔTを含めた数1によりあ
らわされる関係にある。
圧値Viとそれより低い電圧値Voとは、積分回路部2
8における時定数CR,時間ΔTを含めた数1によりあ
らわされる関係にある。
【0034】
【数1】 Vo = Vi・exp( −ΔT/CR)
【0035】これよりして、水平同期信号SHの前縁と
当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル水
平同期信号DSHの前縁との間の時間差に相当する時間
ΔTは、数2によりあらわされる。
当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル水
平同期信号DSHの前縁との間の時間差に相当する時間
ΔTは、数2によりあらわされる。
【0036】
【数2】 Vo/Vi=exp( −ΔT/CR) ln (Vo/Vi) = −ΔT/CR (但し、 ln は自然対数) CR・ln (Vo/Vi) = −ΔT ΔT = −CR・ln (Vo/Vi)
【0037】CRは、積分回路部28における時定数で
あって、予め設定された一定値をとり、また、Viも予
め設定された一定電圧値であるので、時間ΔTは、積分
出力信号SHIにおけるディジタル水平同期信号DSH
の前縁が得られる時点の電圧値Voに応じて変化するも
のとなる。即ち、電圧値Voが求められることによって
時間ΔTが求められることになる。
あって、予め設定された一定値をとり、また、Viも予
め設定された一定電圧値であるので、時間ΔTは、積分
出力信号SHIにおけるディジタル水平同期信号DSH
の前縁が得られる時点の電圧値Voに応じて変化するも
のとなる。即ち、電圧値Voが求められることによって
時間ΔTが求められることになる。
【0038】このようなもとで、位置検出用デコーダ部
30においては、積分出力信号SHIに基づくディジタ
ル積分出力信号DHIと水平同期信号SHに対応して得
られるディジタル水平同期信号DSHとに基づいて、先
ず、積分出力信号SHIにおけるディジタル水平同期信
号DSHの前縁が得られる時点の電圧値Voが、ディジ
タル積分出力信号DHIにおけるディジタル水平同期信
号DSHの前縁が得られる時点の値として等価的に求め
られる。次に、等価的に求められた電圧値Voが、上述
の数2によりあらわされる関係に代入されて、水平同期
信号SHの前縁と当該水平同期信号SHに対応して得ら
れるディジタル水平同期信号DSHの前縁との間の時間
差に相当する時間ΔTが、等価的に求められる。そし
て、等価的に求められた時間ΔTに対応する符号化デー
タが、図2のEに示される如くの、ディジタル水平同期
信号DSHの前縁が得られる時点に続くデコード期間に
おいて形成され、その符号化データが、水平同期信号S
Hの時間軸上の位置に関するデータDHPCとされる。
30においては、積分出力信号SHIに基づくディジタ
ル積分出力信号DHIと水平同期信号SHに対応して得
られるディジタル水平同期信号DSHとに基づいて、先
ず、積分出力信号SHIにおけるディジタル水平同期信
号DSHの前縁が得られる時点の電圧値Voが、ディジ
タル積分出力信号DHIにおけるディジタル水平同期信
号DSHの前縁が得られる時点の値として等価的に求め
られる。次に、等価的に求められた電圧値Voが、上述
の数2によりあらわされる関係に代入されて、水平同期
信号SHの前縁と当該水平同期信号SHに対応して得ら
れるディジタル水平同期信号DSHの前縁との間の時間
差に相当する時間ΔTが、等価的に求められる。そし
て、等価的に求められた時間ΔTに対応する符号化デー
タが、図2のEに示される如くの、ディジタル水平同期
信号DSHの前縁が得られる時点に続くデコード期間に
おいて形成され、その符号化データが、水平同期信号S
Hの時間軸上の位置に関するデータDHPCとされる。
【0039】時間ΔTに対応する符号化データは、例え
ば、クロックパルス信号CLの周期Pc内における、時
間ΔTによってあらわされる水平同期信号SHの前縁と
当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル水
平同期信号DSHの前縁との間の時間差を、予め定めら
れる所定数の段階のデータのいずれかに対応させてあら
わすものとされる。図3は、斯かる予め定められる所定
数の段階が4段階とされた場合の例を示す。
ば、クロックパルス信号CLの周期Pc内における、時
間ΔTによってあらわされる水平同期信号SHの前縁と
当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル水
平同期信号DSHの前縁との間の時間差を、予め定めら
れる所定数の段階のデータのいずれかに対応させてあら
わすものとされる。図3は、斯かる予め定められる所定
数の段階が4段階とされた場合の例を示す。
【0040】即ち、クロック発生部25から、図3のA
に示される如くの、周期Pcを有したクロックパルス信
号CLが送出され、図3のFに示される如くに、ディジ
タル水平同期信号DSHの前縁が得られるとき、図3の
Bに示される如くに、時間ΔTが3・Pc/4以上であ
れば、2ビットの符号化データ“00”が形成され、図
3のCに示される如くに、時間ΔTが3・Pc/4より
小でPc/2以上であれば、2ビットの符号化データ
“01”が形成され、図3のDに示される如くに、時間
ΔTがPc/2より小でPc/4以上であれば、2ビッ
トの符号化データ“10”が形成され、さらに、図3の
Eに示される如くに、時間ΔTがPc/4より小であれ
ば、2ビットの符号化データ“11”が形成される。そ
して、このようにして形成される2ビットの符号化デー
タ“00”,“01”,“10”もしくは“11”が、
水平同期信号SHの時間軸上の位置に関するデータDH
PCとされるのである。
に示される如くの、周期Pcを有したクロックパルス信
号CLが送出され、図3のFに示される如くに、ディジ
タル水平同期信号DSHの前縁が得られるとき、図3の
Bに示される如くに、時間ΔTが3・Pc/4以上であ
れば、2ビットの符号化データ“00”が形成され、図
3のCに示される如くに、時間ΔTが3・Pc/4より
小でPc/2以上であれば、2ビットの符号化データ
“01”が形成され、図3のDに示される如くに、時間
ΔTがPc/2より小でPc/4以上であれば、2ビッ
トの符号化データ“10”が形成され、さらに、図3の
Eに示される如くに、時間ΔTがPc/4より小であれ
ば、2ビットの符号化データ“11”が形成される。そ
して、このようにして形成される2ビットの符号化デー
タ“00”,“01”,“10”もしくは“11”が、
水平同期信号SHの時間軸上の位置に関するデータDH
PCとされるのである。
【0041】このようにして、位置検出用デコーダ部3
0において得られる、水平同期信号SHの時間軸上の位
置に関するデータDHPCは、水平同期信号SHの前縁
と当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル
水平同期信号DSHの前縁との間の時間差をもって、水
平同期信号SHの時間軸上の位置をあらわし、かつ、そ
のあらわし方が、クロックパルス信号CLの周期Pcを
複数区分、例えば、4区分に分割して得られる各区分を
最小単位とする符号化データによるものとされる。従っ
て、データDHPCは、クロックパルス信号CLより高
い周波数を有したクロックパルス信号等を用いることな
く、水平同期信号SHの時間軸上の位置を詳細にあらわ
す、精度が高められたデータとされる。
0において得られる、水平同期信号SHの時間軸上の位
置に関するデータDHPCは、水平同期信号SHの前縁
と当該水平同期信号SHに対応して得られるディジタル
水平同期信号DSHの前縁との間の時間差をもって、水
平同期信号SHの時間軸上の位置をあらわし、かつ、そ
のあらわし方が、クロックパルス信号CLの周期Pcを
複数区分、例えば、4区分に分割して得られる各区分を
最小単位とする符号化データによるものとされる。従っ
て、データDHPCは、クロックパルス信号CLより高
い周波数を有したクロックパルス信号等を用いることな
く、水平同期信号SHの時間軸上の位置を詳細にあらわ
す、精度が高められたデータとされる。
【0042】そして、位置検出用デコーダ部30から得
られるデータDHPCは、例えば、A/D変換部24か
ら得られるディジタル映像信号DVOの各水平期間にお
けるデータ並びについての水平同期信号SHの時間軸上
の位置に応じた位置補正を行う水平位置補正回路部 に
供給されて、ディジタル映像信号DVOに関する位置補
正に供される。
られるデータDHPCは、例えば、A/D変換部24か
ら得られるディジタル映像信号DVOの各水平期間にお
けるデータ並びについての水平同期信号SHの時間軸上
の位置に応じた位置補正を行う水平位置補正回路部 に
供給されて、ディジタル映像信号DVOに関する位置補
正に供される。
【0043】図4は、図1に示される水平同期信号分離
部27から位置検出用デコーダ部30までを含む部分に
おける、水平同期信号分離部27,積分回路部28及び
A/D変換部29についての具体構成例を示す。
部27から位置検出用デコーダ部30までを含む部分に
おける、水平同期信号分離部27,積分回路部28及び
A/D変換部29についての具体構成例を示す。
【0044】図4に示される構成例にあっては、端子2
1からの映像信号SVが、カップリングコンデンサ41
を通じて、コンパレータ42とダイオード43とで形成
されるクランプ部に供給される。コンパレータ42の基
準端子42Rには、基準電圧Vscが供給されており、
それにより、クランプ部において、映像信号SVに含ま
れる同期信号の先端が基準電圧Vscにクランプされ
る。
1からの映像信号SVが、カップリングコンデンサ41
を通じて、コンパレータ42とダイオード43とで形成
されるクランプ部に供給される。コンパレータ42の基
準端子42Rには、基準電圧Vscが供給されており、
それにより、クランプ部において、映像信号SVに含ま
れる同期信号の先端が基準電圧Vscにクランプされ
る。
【0045】クランプ部によるクランプ処理を受けた映
像信号SVは、コンパレータ44に供給される。コンパ
レータ44の基準端子44Rには、同期信号分離用の基
準電圧Vshが供給されており、それにより、コンパレ
ータ44の出力端には、映像信号SVに含まれる水平同
期信号SHが分離されて取り出される。ここで、カップ
リングコンデンサ41,コンパレータ42,ダイオード
43及びコンパレータ44を含む部分によって、水平同
期信号分離部27が形成されている。
像信号SVは、コンパレータ44に供給される。コンパ
レータ44の基準端子44Rには、同期信号分離用の基
準電圧Vshが供給されており、それにより、コンパレ
ータ44の出力端には、映像信号SVに含まれる水平同
期信号SHが分離されて取り出される。ここで、カップ
リングコンデンサ41,コンパレータ42,ダイオード
43及びコンパレータ44を含む部分によって、水平同
期信号分離部27が形成されている。
【0046】コンパレータ44から得られる水平同期信
号SHは、抵抗素子45,コンデンサ46及び演算増幅
器47によって形成される積分回路部28による積分処
理を受ける。その結果、、演算増幅器47の出力端に積
分出力信号SHIが得られる。
号SHは、抵抗素子45,コンデンサ46及び演算増幅
器47によって形成される積分回路部28による積分処
理を受ける。その結果、、演算増幅器47の出力端に積
分出力信号SHIが得られる。
【0047】演算増幅器47の出力端に得られる積分出
力信号SHIは、クロック端子にクロック発生部25か
らのクロックパルス信号CLが供給されている、位置検
出用のA/D変換部29に供給される。そして、A/D
変換部29から得られるディジタル積分出力信号DHI
が、ディジタル同期分離部26からのディジタル水平同
期信号DSHが供給される位置検出用デーコダ部30に
供給されて、位置検出用デーコダ部30から、水平同期
信号SHの時間軸上の位置に関するデータDHPCが得
られる。
力信号SHIは、クロック端子にクロック発生部25か
らのクロックパルス信号CLが供給されている、位置検
出用のA/D変換部29に供給される。そして、A/D
変換部29から得られるディジタル積分出力信号DHI
が、ディジタル同期分離部26からのディジタル水平同
期信号DSHが供給される位置検出用デーコダ部30に
供給されて、位置検出用デーコダ部30から、水平同期
信号SHの時間軸上の位置に関するデータDHPCが得
られる。
【0048】このようなもとで、積分回路部28を形成
する抵抗素子45及びコンデンサ46については、例え
ば、抵抗素子45の抵抗値が330Ωとされるととも
に、コンデンサ46の容量値が150pFとされる設定
がなされ、また、クロック端子にクロック発生部25か
ら送出されるクロックパルス信号CLについては、例え
ば、その周期Pcが74nsに選定される。
する抵抗素子45及びコンデンサ46については、例え
ば、抵抗素子45の抵抗値が330Ωとされるととも
に、コンデンサ46の容量値が150pFとされる設定
がなされ、また、クロック端子にクロック発生部25か
ら送出されるクロックパルス信号CLについては、例え
ば、その周期Pcが74nsに選定される。
【0049】図5は、図4に示される構成例において、
抵抗素子45の抵抗値が330Ωとされ、コンデンサ4
6の容量値が150pFとされた場合における、各水平
同期信号SHの前縁の時点からの経過時間TX(時間Δ
Tに対応する)と積分回路部28から得られる積分出力
信号SHIとの関係の一例を示す。また、図6は、図4
に示される構成例において、抵抗素子45の抵抗値が3
30Ωとされるとともにコンデンサ46の容量値が15
0pFとされた、さらに、クロックパルス信号CLの周
期が74nsに選定された場合における、各水平同期信
号SHの前縁の時点からの経過時間TXとA/D変換部
29から得られるディジタル積分出力信号DHIとの関
係の一例を示す。
抵抗素子45の抵抗値が330Ωとされ、コンデンサ4
6の容量値が150pFとされた場合における、各水平
同期信号SHの前縁の時点からの経過時間TX(時間Δ
Tに対応する)と積分回路部28から得られる積分出力
信号SHIとの関係の一例を示す。また、図6は、図4
に示される構成例において、抵抗素子45の抵抗値が3
30Ωとされるとともにコンデンサ46の容量値が15
0pFとされた、さらに、クロックパルス信号CLの周
期が74nsに選定された場合における、各水平同期信
号SHの前縁の時点からの経過時間TXとA/D変換部
29から得られるディジタル積分出力信号DHIとの関
係の一例を示す。
【0050】なお、図6に示される如くの各水平同期信
号SHの前縁の時点からの経過時間TXとA/D変換部
29から得られるディジタル積分出力信号DHIとの関
係が得られるもとで、位置検出用デコーダ部30におい
て、クロックパルス信号CLの周期Pc内における水平
同期信号SHの前縁と当該水平同期信号SHに対応して
得られるディジタル水平同期信号DSHの前縁との間の
時間差を4段階のデータのいずれかに対応させてあらわ
す符号化データが形成される場合には、ディジタル積分
出力信号DHIの値が255から175までの範囲、従
って、経過時間TX(時間ΔT)が0から19nsまで
の範囲に対応して符号データ“11”が形成され、ディ
ジタル積分出力信号DHIの値が174から121まで
の範囲、従って、経過時間TXが19nsから37ns
までの範囲に対応して符号データ“10”が形成され、
ディジタル積分出力信号DHIの値が120から83ま
での範囲、従って、経過時間TXが37nsから56n
sまでの範囲に対応して符号データ“01”が形成さ
れ、さらに、ディジタル積分出力信号DHIの値が82
以下の範囲、従って、経過時間TXが56ns以上の範
囲に対応して符号データ“00”が形成される。
号SHの前縁の時点からの経過時間TXとA/D変換部
29から得られるディジタル積分出力信号DHIとの関
係が得られるもとで、位置検出用デコーダ部30におい
て、クロックパルス信号CLの周期Pc内における水平
同期信号SHの前縁と当該水平同期信号SHに対応して
得られるディジタル水平同期信号DSHの前縁との間の
時間差を4段階のデータのいずれかに対応させてあらわ
す符号化データが形成される場合には、ディジタル積分
出力信号DHIの値が255から175までの範囲、従
って、経過時間TX(時間ΔT)が0から19nsまで
の範囲に対応して符号データ“11”が形成され、ディ
ジタル積分出力信号DHIの値が174から121まで
の範囲、従って、経過時間TXが19nsから37ns
までの範囲に対応して符号データ“10”が形成され、
ディジタル積分出力信号DHIの値が120から83ま
での範囲、従って、経過時間TXが37nsから56n
sまでの範囲に対応して符号データ“01”が形成さ
れ、さらに、ディジタル積分出力信号DHIの値が82
以下の範囲、従って、経過時間TXが56ns以上の範
囲に対応して符号データ“00”が形成される。
【0051】なお、上述の図1に示される例にあって
は、A/D変換部24と位置検出用のA/D変換部29
との両者が、共通のクロック発生部25から送出される
クロックパルス信号CLが供給されて、クロックパルス
信号CLに従ったサンプリング動作が行われるものとさ
れており、それにより、装置全体の構成の簡略化及び調
整の簡易化が図られる。
は、A/D変換部24と位置検出用のA/D変換部29
との両者が、共通のクロック発生部25から送出される
クロックパルス信号CLが供給されて、クロックパルス
信号CLに従ったサンプリング動作が行われるものとさ
れており、それにより、装置全体の構成の簡略化及び調
整の簡易化が図られる。
【0052】図7は、本願の特許請求の範囲における請
求項5に記載された発明に係る同期信号位置検出装置の
一例を示す。
求項5に記載された発明に係る同期信号位置検出装置の
一例を示す。
【0053】図7に示される例は、その大部分が図1に
示される例と同様に構成されている。それゆえ、図7に
おいては、図1に示される各回路ブロック及び各信号に
夫々対応する回路ブロック及び信号が、図1と共通の符
号が付されて示されており、それらについての重複説明
は省略される。
示される例と同様に構成されている。それゆえ、図7に
おいては、図1に示される各回路ブロック及び各信号に
夫々対応する回路ブロック及び信号が、図1と共通の符
号が付されて示されており、それらについての重複説明
は省略される。
【0054】図7に示される例にあっては、クランプ回
路部23を経た映像信号SVが供給されるA/D変換部
24においては、図1に示される例の場合と同様に、ク
ロック発生部25から送出されるクロックパルス信号C
Lが供給されて、クロックパルス信号CLに従ったサン
プリング動作が行われるが、積分回路部28から得られ
る積分出力信号SHIが供給される位置検出用のA/D
変換部29においては、クロック発生部25から送出さ
れるクロックパルス信号CLではなく、ディジタル同期
分離部26からのディジタル水平同期信号DSHが、イ
ンバータ50を経て供給され、ディジタル水平同期信号
DSHに従ったサンプリング動作が行われる。それによ
り、位置検出用のA/D変換部29からは、ディジタル
積分出力信号DHI’が得られて、それが位置検出デコ
ーダ部30に供給される。
路部23を経た映像信号SVが供給されるA/D変換部
24においては、図1に示される例の場合と同様に、ク
ロック発生部25から送出されるクロックパルス信号C
Lが供給されて、クロックパルス信号CLに従ったサン
プリング動作が行われるが、積分回路部28から得られ
る積分出力信号SHIが供給される位置検出用のA/D
変換部29においては、クロック発生部25から送出さ
れるクロックパルス信号CLではなく、ディジタル同期
分離部26からのディジタル水平同期信号DSHが、イ
ンバータ50を経て供給され、ディジタル水平同期信号
DSHに従ったサンプリング動作が行われる。それによ
り、位置検出用のA/D変換部29からは、ディジタル
積分出力信号DHI’が得られて、それが位置検出デコ
ーダ部30に供給される。
【0055】また、位置検出用のA/D変換部29から
のディジタル積分出力信号DHI’が供給される位置検
出デコーダ部30には、ディジタル同期分離部26から
のディジタル水平同期信号DSHの供給はなされない。
その他の構成については、図1に示される例の場合と同
様である。
のディジタル積分出力信号DHI’が供給される位置検
出デコーダ部30には、ディジタル同期分離部26から
のディジタル水平同期信号DSHの供給はなされない。
その他の構成については、図1に示される例の場合と同
様である。
【0056】このような図7に示される例においても、
図1に示される例の場合と同様にして、A/D変換部2
4から、映像信号SVに基づくディジタル映像信号DV
Oが得られるとともに、位置検出用デコーダ部30か
ら、水平同期信号SHの時間軸上の位置に関するデータ
DHPCが、精度が高められたデータとして得られる。
図1に示される例の場合と同様にして、A/D変換部2
4から、映像信号SVに基づくディジタル映像信号DV
Oが得られるとともに、位置検出用デコーダ部30か
ら、水平同期信号SHの時間軸上の位置に関するデータ
DHPCが、精度が高められたデータとして得られる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る同期信号位置検出装置によ
れば、第1のA/D変換部において、同期信号を含んだ
映像信号に基づくディジタル映像信号が形成されるとと
もに、第2のA/D変換部において、映像信号に含まれ
る水平同期信号が積分されて得られる積分出力信号に基
づくディジタル積分出力信号が形成され、ディジタル積
分出力信号とディジタル映像信号から分離されたディジ
タル水平同期信号とが供給される位置検出用デコーダ部
において、映像信号に含まれる水平同期信号とそれに対
応して得られるディジタル水平同期信号との間の時間差
に応じた水平同期信号の位置に関するデータが得られ
る。
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る同期信号位置検出装置によ
れば、第1のA/D変換部において、同期信号を含んだ
映像信号に基づくディジタル映像信号が形成されるとと
もに、第2のA/D変換部において、映像信号に含まれ
る水平同期信号が積分されて得られる積分出力信号に基
づくディジタル積分出力信号が形成され、ディジタル積
分出力信号とディジタル映像信号から分離されたディジ
タル水平同期信号とが供給される位置検出用デコーダ部
において、映像信号に含まれる水平同期信号とそれに対
応して得られるディジタル水平同期信号との間の時間差
に応じた水平同期信号の位置に関するデータが得られ
る。
【0058】このようにして得られる水平同期信号の位
置に関するデータは、ディジタル映像信号の元となる映
像信号に含まれた水平同期信号の時間軸上の位置を、当
該水平同期信号とそれに対応して得られるディジタル水
平同期信号との間の時間差に応じてあらわすものとされ
る。それにより、位置検出用デコーダ部から得られる水
平同期信号の位置に関するデータは、例えば、映像信号
に含まれる水平同期信号の部分についてのサンプリング
処理を行うためのクロックパルス信号の周波数を高める
こと等が要求されず、従って、消費電力を増大させるこ
とがない状況のもとで得られる、ディジタル映像信号の
元となる映像信号に含まれた水平同期信号の時間軸上の
位置をあらわす高精度なデータとされる。
置に関するデータは、ディジタル映像信号の元となる映
像信号に含まれた水平同期信号の時間軸上の位置を、当
該水平同期信号とそれに対応して得られるディジタル水
平同期信号との間の時間差に応じてあらわすものとされ
る。それにより、位置検出用デコーダ部から得られる水
平同期信号の位置に関するデータは、例えば、映像信号
に含まれる水平同期信号の部分についてのサンプリング
処理を行うためのクロックパルス信号の周波数を高める
こと等が要求されず、従って、消費電力を増大させるこ
とがない状況のもとで得られる、ディジタル映像信号の
元となる映像信号に含まれた水平同期信号の時間軸上の
位置をあらわす高精度なデータとされる。
【0059】そして、特に、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項4に記載された発明に係る同期信号位置検出
装置にあっては、第1及び第2のA/D変換部の夫々
が、共通のクロックパルス信号に従ったサンプリング動
作を行うものとされ、それにより全体の構成の簡略化、
調整の容易化が図られる。また、本願の特許請求の範囲
における請求項5に記載された発明に係る同期信号位置
検出装置にあっては、第1のA/D変換部が所定のクロ
ックパルス信号に従ったサンプリング動作を行い、第2
のA/D変換部がディジタル同期分離部から得られるデ
ィジタル水平同期信号に従ったサンプリング動作を行う
ものとされ、それにより、全体の構成の簡略化と消費電
力の低減とが図られることになる。
ける請求項4に記載された発明に係る同期信号位置検出
装置にあっては、第1及び第2のA/D変換部の夫々
が、共通のクロックパルス信号に従ったサンプリング動
作を行うものとされ、それにより全体の構成の簡略化、
調整の容易化が図られる。また、本願の特許請求の範囲
における請求項5に記載された発明に係る同期信号位置
検出装置にあっては、第1のA/D変換部が所定のクロ
ックパルス信号に従ったサンプリング動作を行い、第2
のA/D変換部がディジタル同期分離部から得られるデ
ィジタル水平同期信号に従ったサンプリング動作を行う
ものとされ、それにより、全体の構成の簡略化と消費電
力の低減とが図られることになる。
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項4までのいずれかに記載された発明に係る同期信号
位置検出装置の一例を示すブロック接続図である。
求項4までのいずれかに記載された発明に係る同期信号
位置検出装置の一例を示すブロック接続図である。
【図2】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
チャートである。
【図3】図1に示される例の動作説明に供されるタイム
チャートである。
チャートである。
【図4】図1に示される水平同期信号分離部,積分回路
部及び位置検出用のA/D変換部についての具体構成例
を示す回路接続図である。
部及び位置検出用のA/D変換部についての具体構成例
を示す回路接続図である。
【図5】図4に示される具体構成例中の積分回路部にお
ける動作特性の一例を示す特性図である。
ける動作特性の一例を示す特性図である。
【図6】図4に示される具体構成例中の位置検出用のA
/D変換部における動作特性の一例を示す特性図であ
る。
/D変換部における動作特性の一例を示す特性図であ
る。
【図7】本願の特許請求の範囲における請求項5に記載
された発明に係る同期信号位置検出装置の一例を示すブ
ロック接続図である。
された発明に係る同期信号位置検出装置の一例を示すブ
ロック接続図である。
【図8】映像信号のディジタル化のため従来提案されて
いる回路構成の例を示すブロック構成図である。
いる回路構成の例を示すブロック構成図である。
【図9】映像信号のディジタル化に関する説明に供され
る概念図である。
る概念図である。
【図10】映像信号のディジタル化に関する説明に供さ
れる概念図である。
れる概念図である。
【図11】映像信号のディジタル化に関する説明に供さ
れる概念図である。
れる概念図である。
【図12】映像信号のディジタル化に関する説明に供さ
れる概念図である。
れる概念図である。
22 AGC部 23 クランプ回路部 2
4,29 A/D変換部 25 クロック発生部 26 ディジタル同期分離
部 27 水平同期信号分離部 28 積分回
路部 30 位置検出用デコーダ部 42,44 コンパレータ 43 ダイオード
47 演算増幅器 50 インバータ
4,29 A/D変換部 25 クロック発生部 26 ディジタル同期分離
部 27 水平同期信号分離部 28 積分回
路部 30 位置検出用デコーダ部 42,44 コンパレータ 43 ダイオード
47 演算増幅器 50 インバータ
Claims (5)
- 【請求項1】同期信号を含んだ映像信号に基づくディジ
タル映像信号を得る第1のアナログ−ディジタル変換部
と、 上記ディジタル映像信号に含まれるディジタル水平同期
信号を分離して得るディジタル同期分離部と、 上記映像信号に含まれる水平同期信号を分離して得る水
平同期信号分離部と、 該水平同期信号分離部から得られる水平同期信号に対す
る積分回路部と、 該積分回路部から得られる積分出力信号に基づくディジ
タル積分出力信号を得る第2のアナログ−ディジタル変
換部と、 上記ディジタル積分出力信号と上記ディジタル同期分離
部から得られるディジタル水平同期信号とに基づき、上
記水平同期信号分離部から得られる水平同期信号と該水
平同期信号に対応して上記ディジタル同期分離部から得
られるディジタル水平同期信号との間の時間差に応じた
水平同期信号の位置に関するデータを得る位置検出用デ
コーダ部と、を備えて構成される同期信号位置検出装
置。 - 【請求項2】位置検出用デコーダ部から得られる水平同
期信号の位置に関するデータが、第2のアナログ−ディ
ジタル変換部から得られるディジタル積分出力信号の、
ディジタル同期分離部から得られるディジタル水平同期
信号の前縁に対応する値、に応じて求められる上記水平
同期信号分離部から得られる水平同期信号と該水平同期
信号に対応して上記ディジタル同期分離部から得られる
ディジタル水平同期信号との間の時間差に応じたものと
されることを特徴とする請求項1記載の同期信号位置検
出装置。 - 【請求項3】位置検出用デコーダ部から得られる水平同
期信号の位置に関するデータが、第1のアナログ−ディ
ジタル変換部に供給されるクロックパルス信号の1周期
内における、水平同期信号分離部から得られる水平同期
信号と該水平同期信号に対応して上記ディジタル同期分
離部から得られるディジタル水平同期信号との間の時間
差を、予め定められる所定数の段階のデータのいずれか
に対応させてあらわすものとされることを特徴とする請
求項2記載の同期信号位置検出装置。 - 【請求項4】第1のアナログ−ディジタル変換部と第2
のアナログ−ディジタル変換部とが、共通のクロックパ
ルス信号に従ったサンプリング動作を含むアナログ−デ
ィジタル変換動作を行うことを特徴とする請求項1,2
または3記載の同期信号位置検出装置。 - 【請求項5】第1のアナログ−ディジタル変換部が所定
のクロックパルス信号に従ったサンプリング動作を含む
アナログ−ディジタル変換動作を行うとともに、第2の
アナログ−ディジタル変換部がディジタル同期分離部か
ら得られるディジタル水平同期信号に従ったサンプリン
グ動作を含むアナログ−ディジタル変換動作を行うこと
を特徴とする請求項1,2または3記載の同期信号位置
検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13968997A JPH10336483A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期信号位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13968997A JPH10336483A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期信号位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10336483A true JPH10336483A (ja) | 1998-12-18 |
Family
ID=15251138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13968997A Pending JPH10336483A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同期信号位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10336483A (ja) |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP13968997A patent/JPH10336483A/ja active Pending
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