JPH1033642A - 貸しおしぼりの洗浄方法 - Google Patents

貸しおしぼりの洗浄方法

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JPH1033642A
JPH1033642A JP8198595A JP19859596A JPH1033642A JP H1033642 A JPH1033642 A JP H1033642A JP 8198595 A JP8198595 A JP 8198595A JP 19859596 A JP19859596 A JP 19859596A JP H1033642 A JPH1033642 A JP H1033642A
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JP
Japan
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water
washing
functional water
cleaning
towel
Prior art date
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Pending
Application number
JP8198595A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiharu Nagamatsu
幹晴 永松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑菌の付着が少なく、汚れ、異臭のない貸し
おしぼりを提供するための洗浄方法。 【解決手段】 前処理としてpH10以上の強アルカリ
性機能水でおしぼりを洗浄した後、流動または振動する
pH2.5以下の強酸性機能水中でおしぼりを洗浄する
ことを特徴とする貸しおしぼりの洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近年流通が盛んと
なっている「貸し(リース)おしぼり」の洗浄方法に係
わり、詳しくは、雑菌の付着が少なく極めて衛生的な貸
しおしぼりを使用者へ提供し、かつ、回収した「貸しお
しぼり」を洗浄し、洗浄、提供、回収、洗浄のサイクル
回数を増やしても、衛生性を維持できる貸しおしぼりの
洗浄方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】旧来より、食堂、レストランなどにおい
ては、お客に料理を提供する前に手指を清浄にしてもら
うことを目的として「おしぼり」を出す慣習がある。
【0003】このおしぼりは、自店で洗濯して出す店
や、使い捨ての紙製おしぼりを購入して出す店もある
が、洗濯する手間や購入コスト高のために大半はリース
形態の「貸しおしぼり」を使用しているのが現状であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このリース形態の貸し
おしぼりは、貸しおしぼり製造会社が各顧客(店舗)へ
配送し、汚れたおしぼりを回収して自社内で洗濯・消毒
し、包装後再び各顧客へ配送している。
【0005】貸しおしぼりの洗濯・消毒については、厚
生省による「おしぼりの衛生的処理等に関する指導基準
(昭和57年通達)」があり、おしぼりの汚れ程度によ
って洗濯消毒の方法や付着細菌などの衛生基準が細かく
決められている。
【0006】また、この基準に従って「全国おしぼり協
同組合連合会」が自主基準を制定しおしぼりの衛生性確
保に努力している。
【0007】しかし現状では、店舗で出される「貸しお
しぼり」のうちには、悪臭や外観的な汚さの目立つもの
があり、また実際に検査を行なってみると、清浄と思わ
れがちなおしぼりの水洗浄水は白濁しており、細菌検査
でも衛生基準を大幅に越える細菌数が検出されており、
衛生基準や自主基準が必ずしも守られているとは言い切
れない実情である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために発明されたものであって、近年使用が盛ん
になっている機能水をおしぼりの洗浄・殺菌に利用する
ものである。
【0009】すなわち本発明の要旨は、機能水を使用し
た貸しおしぼりの洗浄方法であって、強アルカリ性機能
水による洗浄と、強酸性機能水による洗浄とを併せて行
なうことを特徴とする貸しおしぼりの洗浄方法にある。
【0010】また、機能水を使用した貸しおしぼりの洗
浄方法であって、前処理として強アルカリ性機能水でお
しぼりを洗浄した後、流動または振動する強酸性機能水
中でおしぼりを洗浄することを特徴とする貸しおしぼり
の洗浄方法を提供するものである。
【0011】この強アルカリ性機能水としてpH10以
上のものを、また強酸性機能水としてpH2.5以下の
ものを使用するのが好適である。またまた通常、機能水
は隔膜電解法により強アルカリ性機能水と強酸性機能水
とが同時に生成するが、この同時に生成する強アルカリ
性機能水と強酸性機能水とを使用することにより、いず
れの機能水も無駄なく利用することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳しく説明す
る。本発明において機能水とは、大きくは、電場や磁
場、電気分解などによって作られる殺菌洗浄作用、生鮮
食品の鮮度保持作用、種苗や植物の成長促進作用、土壌
の中和と改良作用などの機能を持った水のことを言う
が、本発明ではこの中で強い洗浄作用を持つ「強アルカ
リ性」の水と、強い殺菌作用を持つ「強酸性」の水を利
用するものである。
【0013】強アルカリ水と強酸性水の定義はまだ学術
的に定まってはいないが、概略下記の様に言われてい
る。 強アルカリ水……pH=10.0以上、 ORP(酸化還元電位)=−800mV以下 強酸性水…………pH=2.5以下 ORP=1100mV以上 残留塩素濃度=30ppm以上 本発明で使用する機能水(強アルカリ水/強酸性水)
は、具体的には希薄食塩水を電気分解して得られる水で
あるが、同等の機能が得られる方式であればこれを限定
しない。
【0014】希薄食塩水を電気分解する方式で得られた
機能水の例で説明すれば、イオン交換膜などの隔膜で陽
極室と陰極室とに仕切られた電解槽に塩化ナトリウムの
希薄水溶液を供給し、電気分解すると、陽極室に強酸性
水、陰極室に強アルカリ水が生成する。強酸性水には殺
菌成分として遊離塩素(次亜塩素酸)が含有されてお
り、また強アルカリ水には洗浄成分として微量の水酸化
ナトリウムが含有されている。
【0015】強酸性水の特性としては一般に、pHが2
〜3、ORPが1000〜1200mVの範囲にある。
【0016】本発明方法においては、回収した(汚れ
た)おしぼりを強アルカリ水で洗浄することによりタン
パク質などの汚れを落す工程と、強酸性水で洗浄するこ
とにより細菌を完全に殺菌する工程とを組合わせて行な
う。
【0017】汚れが極めてひどい場合は、機能水による
洗浄の前に、温水や石けん水で予備洗浄する方式をとっ
ても良い。
【0018】一般に各種の対象物の洗浄を目的とするに
は、殺菌性があると認知されている強酸性水が注目さ
れ、強酸性水だけで洗浄するのが通例である。しかし、
おしぼりの場合には洗浄洗濯は殺菌すれば十分とはいえ
ず、細菌数は減少しても、見た目に汚れているもの、匂
いの悪いおしぼりは、商品価値のないものとなる。
【0019】本発明の要点は、通常強酸性水の生成の際
に副成する強アルカリ水による洗浄を併せて行なうこと
にある。
【0020】洗浄の順序としては、まず強アルカリ性機
能水で洗浄して汚れを落し、続いて強酸性水で殺菌する
のが好ましい。もし、強酸性水で殺菌した後に、強アル
カリ水で汚れを落そうとしても、汚れがひどい場合、強
酸性水の殺菌効果が汚れに邪魔されて十分発揮できない
ことがあるからである。
【0021】また、静置状態にある強アルカリ水、強酸
性水におしぼりを入れても、機能水の洗浄効果を十分引
き出すことにはならない。汚れがひどい場合には、溶け
た汚染物質、細菌などがおしぼり周囲を取り囲み、殺菌
洗浄効果が阻害されるからである。従って、通常のクリ
ーニングのように振動、または、流水状態の強アルカリ
水、強酸性水におしぼりを入れることがよい。勿論、静
置状態にある機能水中でおしぼりを動かしても同様の効
果が得られる。
【0022】従来は先に述べた強酸性水の殺菌能力だけ
が強調され、電気分解によって同時に生成する強アルカ
リ水には注意が払われず、その有効利用が図られていな
かったが、本発明によれば、この強アルカリ水を洗浄用
水、特に前処理用洗浄用水として強酸性水と同時に同じ
場所で使用することができ、無駄なく機能水を利用する
ことができる。
【0023】
【実施例】以下実施例にて説明する。
【0024】(1)機能水はARV(株)社製「アクア
リファインAC1.5L型」を用い塩化ナトリウムの希
薄水溶液を電解して下記の機能水を得た。 強アルカリ水……pH=10.15,ORP=−810
mV 強酸性水……pH=2.31,ORP=1160mV 残留塩素濃度=31.4ppm なお、ORP値は、ORP複合電極による白金電極法に
より、また残留塩素濃度はJIS K0101の「よう
素適定法」により測定したものである。
【0025】(2)汚れたおしぼり(25cm×28c
m角)を上記各機能水の流水(1.5〜2リツトル/
分)で揉み洗いし、その後絞ったおしぼりについて、厚
生省の「おしぼりの衛生的処理等に関する指導基準(昭
和57年通達)」中の検査方法に準拠して一般生菌数の
測定を行なった。
【0026】また洗浄後のおしぼりを天日干しで乾燥
し、汚れの有無および異臭の有無を官能検査した。結果
を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示す結果から明らかなように、強ア
ルカリ水で洗浄したNo.4〜6は、汚れ、異臭の点で
は良好であるが細菌の殺菌の点では不十分であり、強酸
性水で洗浄したNo.7〜9は汚れの除去が不十分であ
る。それに対し本発明方法(No.11〜12)によれ
ば、一般生菌数が10未満(一般に10未満は菌数0に
等しいと言われている)で、汚れ、異臭のない洗浄が可
能になった。
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、強アルカリ水によ
る洗浄と、強酸性水による洗浄とを併せて行なうことに
より、おしぼりの殺菌、汚れ落としを効果的に行なうこ
とができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能水を使用した貸しおしぼりの洗浄方
    法であって、強アルカリ性機能水による洗浄と、強酸性
    機能水による洗浄とを併せて行なうことを特徴とする貸
    しおしぼりの洗浄方法。
  2. 【請求項2】 機能水を使用した貸しおしぼりの洗浄方
    法であって、前処理として強アルカリ性機能水でおしぼ
    りを洗浄した後、流動または振動する強酸性機能水中で
    おしぼりを洗浄することを特徴とする貸しおしぼりの洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】 強アルカリ性機能水としてpH10以
    上、強酸性機能水としてpH2.5以下の機能水を使用
    することを特徴とする請求項1または2記載の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 塩化ナトリウムの希薄水溶液を隔膜電解
    法により電解することにより同時に生成される強アルカ
    リ性機能水と強酸性機能水とを使用することを特徴とす
    る請求項1、2または3記載の洗浄方法。
JP8198595A 1996-07-29 1996-07-29 貸しおしぼりの洗浄方法 Pending JPH1033642A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1118990A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Okayama Pref Gov Taoru Kk 洗浄おしぼり及びおしぼり用除菌洗浄装置
JP2007303047A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Hoshizaki Electric Co Ltd 布製品の洗浄方法
JP2008023163A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Hiroshimaken Lease Towel:Kk 湿潤繊維類生産方法及び湿潤繊維類生産装置

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