JPH06226259A - 給水システムとこれに用いる給水装置 - Google Patents

給水システムとこれに用いる給水装置

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JPH06226259A
JPH06226259A JP5040445A JP4044593A JPH06226259A JP H06226259 A JPH06226259 A JP H06226259A JP 5040445 A JP5040445 A JP 5040445A JP 4044593 A JP4044593 A JP 4044593A JP H06226259 A JPH06226259 A JP H06226259A
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JP
Japan
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water
ionized water
acidic
acidic ionized
washing
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JP5040445A
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Takenori Hayakawa
武憲 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一般住宅や病院、学校、オフィスなどで使用
する水の水質を使用目的に応じて適正に確保して供給す
る給水システムとその給水装置を提供する。 【構成】 水道水などの原水Aに含まれる夾雑物をフィ
ルター1で除いて浄水Bとし、得た浄水Bイオン水生成
器2に供給して電解し、アルカリイオン水Cと酸性イオ
ン水Dを生成し、一方のアルカリイオン水Cを病院Yの
炊事場3、洗面所4の飲用水として供給し、他方の酸性
イオン水Dの一部もしくは全部を滅菌器8を通して滅菌
して滅菌水Eとして、滅菌処理をしない酸性イオン水D
はこれを炊事場3、洗面所4、浴室5、洗濯室6の洗浄
水およびトイレ7の手洗い供給し、滅菌処理した滅菌水
Eを手術室9、歯科処置室10および滅菌消毒器11に
供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般住宅や病院、学
校、オフィスなどの公共の施設において使用する水の水
質をそれぞれの使用目的に対応させて所定の部署に供給
する給水システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般住宅、病院、学校、オフィスなどに
おける水道水の使用は、大別して飲用と洗浄用とに分け
ることができる。すなわち、一般住宅における台所で
は、水道から供給される水は、お茶やコーヒーなどの嗜
好飲料や調理のための飲料水として、また、野菜、果
物、魚などの食品や食器類の洗浄に用いられ、洗面所で
は洗顔や手洗い、さらには飲料水として、また、洗濯に
は洗濯機への供給水と洗浄用に、浴室においてはバスタ
ブへの供給水や体を洗う洗浄水に、便所においては水洗
用と手洗い用にそれぞれ使用しており、学校やオフィス
などの公共施設も概ねこれに準じて使用されている。一
方、病院においては、上記とほゞ同様の目的で使用され
る以外に、外科手術の前後における手の滅菌洗浄、医療
器具類の洗浄消毒、歯科における口腔内の洗浄など比較
的多岐に亘る使途を有している。これらの水の使用は、
一部において水道水中の不純物をフィルターで濾過した
浄水を飲用水として使用している以外には、その使途に
係わりなく水道水をそのまゝ共通して給水しており、病
院においては前記手術の際の手の洗浄や歯科における口
腔洗浄に浄水の滅菌で得た滅菌水を使用するなどの措置
を講じている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝる従前の給水方式
は、経済的な制約にもよるが、必要とする水質の水がそ
の使用目的に応じて必ずしも確保されているものではな
い。たとえば、飲料水としての水は、水道水中の夾雑物
を単に濾過して浄水とするのみでは充分な味覚の向上が
得られるものではなく、健康に適しているともいえず、
手の洗浄や洗顔に用いても付着した汚物を単に洗い流し
ているだけで肌によい結果を与えるものではない。ま
た、病院で使用する滅菌水は、滅菌した水による洗浄で
手などを清浄な状態に保持することができるが、滅菌水
そのものには滅菌作用を有しないため、洗浄後において
も、無菌状態を保持することが困難である。さらに、洗
浄薬剤の使用によって肌あれなどが生ずるという点にも
問題がある。
【0004】この発明は、一般住宅や病院、学校、オフ
ィスなどの公共施設における水の供給の叙上の課題に鑑
みて、容易にしかも経済的有利に供給することができる
新規な給水システムを提供せんとすることを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の給水システムは、原水又は原水中の夾
雑物を除去した浄水を電解してアルカリイオン水と酸性
イオン水とを生成し、得られたアルカリイオン水を主と
して飲料用とし、酸性イオン水を主として洗浄用に供給
することを特徴とするものである。
【0006】この発明の他の給水システムは、原水又は
原水中の夾雑物を除去した浄水を電解してアルカリイオ
ン水と酸性イオン水とを生成し、得られたアルカリイオ
ン水を主として飲料用に、酸性イオン水を主として洗浄
用とすると共に、前記酸性イオン水の一部もしくは全部
を滅菌し、得た滅菌水を主として滅菌消毒用に供給する
ことを特徴とするものである。
【0007】一方、前記給水システムに用いるこの発明
の給水装置は、原水又は原水中の夾雑物を除去した浄水
をアルカリイオン水と酸性イオン水とに電解するイオン
水生成器と、該イオン水生成器の酸性イオン水生成側に
連結されて酸性イオン水の一部もしくは全部を滅菌する
滅菌器とからなることを特徴とするものである。
【0008】この発明の給水システムおよび給水装置に
おいて、原水とは、一般住宅や公共施設に供給される処
理前の水を指し、具体的には外から送られる上水道水、
地下から汲上げた井戸水、湖沼や河川から取水した水な
どである。これらの原水には普通、カルキ臭、濁り、赤
さびその他の夾雑物が溶解もしくは懸濁物として含まれ
ているので、原水の使用に際しては前記夾雑物を事前に
除去して適度に浄化された浄水として用いることが好ま
しく、かゝる浄水生成の手段として、たとえば中空糸膜
と抗菌活性炭との組み合わせからなるフィルターに原水
を通して浄化することが望ましい。
【0009】また、この発明の給水システム中、酸性イ
オン水を滅菌する給水システムおよびその給水装置にお
いては、電解によって得た酸性イオン水は、そのすべて
を紫外線によって滅菌して滅菌水とするか、一部を滅菌
して滅菌水として所定の部署に供給することができるも
ので、その滅菌範囲は酸性イオン水を使用する施設によ
って適宜選択するものである。
【0010】
【作用】一般に、水の電解によって得られるイオン水の
うち、アルカリイオン水は飲用によって胃腸内の異常醗
酵や消化不良などを防いで健康によいのみならず、炊飯
や煮炊きのための調理水として有効である。また、酸性
イオン水は、それ自体に優れた滅菌作用を有するので洗
浄によって対象物の滅菌を図ることができると共に、人
体の肌を引き締めて滑らかにするアストリンゼント効果
を有するので、手や肌の荒れなどを有効に防ぐことがで
きる。この発明の給水システムは、屋内に供給される原
水を電解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成
し、得たアルカリイオン水を主として飲料用に、酸性イ
オン水を各種の主に洗浄用として所定の部署に供給する
もので、たとえば図1のフローシートに示すように、一
般住宅Xにおいて、原水Aとして水道水をフィルター1
を通して浄水Bとし、これをイオン水生成器2によって
アルカリイオン水Cと酸性イオン水Dとを生成する。
【0011】電解によって得たアルカリイオン水Cは、
主に体内に摂取するための水として下記のとおり使用す
る。 a.炊事場3における茶、コーヒーなどにおける飲料水
および調理のための煮炊きの水に用いる。 b.洗面所4における飲料水に使用する。他方の酸性イ
オン水Dは、主として洗浄のための水として下記のとお
り使用する。 c.炊事場3における野菜、果物、魚などの洗浄水とし
て使用する。 d.洗面所4における洗面、手洗い用の水に用いる。 e.浴室5のバスタブへの供給水および体の洗浄に用い
る。 f.洗濯室6の洗濯機への供給水および洗浄水に使用す
る。 g.トイレ7の手洗用に使用する。 なお、トイレの水洗用水は、従来どおり原水Aの使用で
充分にその目的を達することができるが、浄水Bを使用
することもできる。
【0012】この発明の他の給水システムは、たとえば
図2に示すように、病院Yなどの給水システムとして有
効に機能させることができるものである。すなわち、原
水の電解で得たアルカリイオン水Cと酸性イオン水Dの
うち、酸性イオン水Dの一部もしくは全部を滅菌器8を
通して滅菌するもので、このシステムで得られたアルカ
リイオン水Cは、それぞれ既述と同様にして炊事場3と
洗面所4における飲料用(前記,に相当する)に使
用し、酸性イオン水Dは、炊事場3と洗面所4と、浴室
5、洗濯室6およびトイレの手洗用の洗浄水(前記a〜
gに相当する)に使用する。
【0013】酸性イオン水Dの滅菌によって得られた前
記滅菌水Eは、優れた滅菌作用を有する酸性イオン水自
体がさらに滅菌されて、より高度に滅菌された水となる
と共に、得られた滅菌水自体に滅菌作用があるため、こ
の滅菌水による洗浄で滅菌消毒が行われて洗浄後におい
ても適度の滅菌状態を持続することができ、酸性イオン
水自体には人体の皮膚に作用して肌あれ等を防ぐため、
前記の滅菌作用と相俟って、洗浄用として優れた効果を
発揮することができる。したがって、この滅菌水は主に
下記のとおり使用することができる。 h.手術室9に供給して外科手術の際の手の滅菌消毒に
使用する。 i.歯科の処置室10に供給して口腔内の洗浄に使用す
る。 j.医療用器具の滅菌消毒器11に供給して洗浄に使用
する。
【0014】この発明の滅菌水の製造装置は、原水又は
原水中の夾雑物を除去した浄水をアルカリイオン水と酸
性イオン水とに電解するイオン水生成器と、このイオン
水生成器の酸性イオン水生成側に連結されて酸性イオン
水の全部もしくは一部を滅菌する滅菌器とで構成するこ
とによって、飲料や調理用として有用なアルカリイオン
水と、各種の洗浄に有用性を持つ酸性イオン水および優
れた滅菌消毒作用を持つ滅菌水を同時に得ることができ
るものである。
【0015】
【実施例】以下、この発明の給水システムに使用する給
水装置の実施例を添付の図面を引用して具体的に説明す
る。図3は、この発明の給水システムに使用する給水装
置を例示したもので、給水装置20は、基本的には原水
中の夾雑物を除去するためのフィルター21とイオン水
生成器22および滅菌器29とによって構成されてい
る。
【0016】フィルター21は、抗菌活性炭と中空糸膜
(図示は省略)とを内蔵して、原水に含まれるカルキ
臭、濁り、赤さびなどを濾過するものである。イオン水
生成器22は、垂直な両側壁の一部に合成樹脂製の隔膜
28,28を設けたボックス型の仕切壁23によって内
部を区画し、その中央部を酸性水槽24とし、両側をア
ルカリ性水槽25としたもので、酸性水槽24内には陽
極26を配置し、アルカリ性水槽25内には一対の陰極
27,27をそれぞれ配置したものである。このイオン
水生成器22は、酸性水槽24とアルカリ性水槽25と
の内部にそれぞれフィルター21を通した浄水Bを注入
し、酸性水槽24内の浄水Bには少量の乳酸カルシウム
等を溶解させたのち、陽極26と陰極27,27に通電
することによって、浄水Bが電解されて酸性水槽24内
に酸性イオン水Dが、アルカリ性水槽25内にアルカリ
イオン水Cが生成する仕組みになっている。
【0017】一方、滅菌器29は、下部に酸性イオン水
Dの供給口31を有し、上部に排出口32を有する筒状
本体30の内部に、紫外線発光管33を内装した石英管
34を固定したもので、石英管34によって紫外線発光
管33を酸性イオン水Dから保護し、紫外線発光管33
を点灯することによって、石英管34の外側の筒状本体
11の内部の水を紫外線殺菌するよう構成したものであ
る。
【0018】かゝる給水装置20は、フィルター21に
水道水などの原水Aを通水して水中のカルキ臭、濁り、
赤さびなどを濾過し、濾過後の浄水Bをイオン水生成器
22の酸性水槽24とアルカリ性水槽25に分けて通水
し、陽極26と陰極27,27に通電して電解する。こ
の電解によって、酸性水槽24内には酸性イオン水Dが
生成し、アルカリ性水槽25内にはアルカリイオン水C
が生成する。かくて得た酸性水槽24内の酸性イオン水
Dは、イオン水生成器3より取り出してその一部を滅菌
器29の供給口31に供給し、紫外線発光管33の点灯
によって酸性イオン水Dを滅菌して排出口32より目的
とする滅菌水Eを得ることができる。イオン水生成器2
2のアルカリ性水槽25内で得られた前記のアルカリイ
オン水Cは、イオン水生成器22より別途に取り出し、
また滅菌に供しない酸性イオン水Dは、滅菌器への供給
経路から分岐させて、それぞれ所期の目的に使用するも
のである。なお、上記の給水装置20の各機器は、原水
を連続処理する連続式のものであってよいが、必要に応
じて処理する回分式のものであってもよい。
【0019】
【発明の効果】この発明の給水システムは、原水を電解
してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成し、得た
アルカリイオン水を主として飲料用に使用し、酸性イオ
ン水は主に洗浄用に使用して、それぞれの水質に応じて
水を有効に使用することができるものである。
【0020】この発明の他の給水システムは、前記の電
解によって生じた酸性イオン水の一部もしくは全部を滅
菌するものであるため、この滅菌によって水そのものが
より高度に滅菌されると共に、得られた滅菌水自体の滅
菌作用で洗浄による高い滅菌効果を発揮することができ
る。
【0021】この発明の給水装置は、原水又は原水中の
夾雑物を除去した浄水をアルカリイオン水と酸性イオン
水とに電解するイオン水生成器と、該イオン水生成器の
酸性イオン水生成側に連結されて酸性イオン水の一部も
しくは全部を滅菌する滅菌器とで構成することによっ
て、生成したアルカリイオン水、酸性イオン水および滅
菌水とを所定の部署に供給して適正な水質の水として有
効に使用することができるものである。なお、この発明
の給水装置は、フィルター,イオン水生成器および滅菌
器をいずれも既存のものを組み合わせることによって容
易かつ安価に装置を構成することができる点でも優れた
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の給水システムの一例を示すフローチ
ャートである。
【図2】この発明の他の給水システムの一例を示すフロ
ーチャートである。
【図3】この発明の給水装置の概要を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルター 2 イオン水生成器 3 炊事場 4 洗面所 5 浴室 6 洗濯室 7 トイレ 8 滅菌器 9 手術室 10 歯科処置室 11 滅菌消毒室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水又は原水中の夾雑物を除去した浄水
    を電解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成
    し、得られたアルカリイオン水を主として飲料用とし、
    酸性イオン水を主として洗浄用として供給することを特
    徴とする給水システム。
  2. 【請求項2】 原水又は原水中の夾雑物を除去した浄水
    を電解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成
    し、得られたアルカリイオン水を主として飲料用に、酸
    性イオン水を主として洗浄用とすると共に、前記酸性イ
    オン水の一部もしくは全部を滅菌し、得た滅菌水を主と
    して滅菌消毒用に供給することを特徴とする給水システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記酸性イオン水の滅菌は、紫外線滅菌
    によるものであることを特徴とする請求項2記載の給水
    システム。
  4. 【請求項4】 原水又は原水中の夾雑物を除去した浄水
    をアルカリイオン水と酸性イオン水とに電解するイオン
    水生成器と、該イオン水生成器の酸性イオン水生成側に
    連結されて酸性イオン水の一部もしくは全部を滅菌する
    滅菌器とからなることを特徴とする給水システムに用い
    る給水装置。
JP5040445A 1993-02-04 1993-02-04 給水システムとこれに用いる給水装置 Pending JPH06226259A (ja)

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