JP2000051328A - 手洗い方法及び手洗い装置 - Google Patents
手洗い方法及び手洗い装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衛生学的な手洗い（定義は、後述）に最適な
流量と、残留塩素の濃度と、洗浄時間に制御されること
により、安価、小型で、手荒れが少なく、洗浄時間が短
く、かつ衛生学的な除菌効果が得られる手指等の手洗い
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 手洗い装置において、電磁弁と、塩化ナ
トリウム（ＮａＣｌ）を添加した水を、陽電極と陰電極
間に隔膜を有しない電解槽の一方に供給し、電気分解に
より残留塩素を発生させる殺菌水生成ユニットと、電解
槽の他方に生成水を取り出す導出管と、残留塩素濃度を
制御する制御ユニットと、手洗い時間を制御する制御ユ
ニットからなり、該導出管から吐出する生成水の流量が
毎分２リッター以上の範囲に設定され、残留塩素濃度が
４０〜１００ｐｐｍの範囲になるように設定され、手洗
い時間が１０〜１５秒の範囲に設定されていることを特
徴とする。
流量と、残留塩素の濃度と、洗浄時間に制御されること
により、安価、小型で、手荒れが少なく、洗浄時間が短
く、かつ衛生学的な除菌効果が得られる手指等の手洗い
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 手洗い装置において、電磁弁と、塩化ナ
トリウム（ＮａＣｌ）を添加した水を、陽電極と陰電極
間に隔膜を有しない電解槽の一方に供給し、電気分解に
より残留塩素を発生させる殺菌水生成ユニットと、電解
槽の他方に生成水を取り出す導出管と、残留塩素濃度を
制御する制御ユニットと、手洗い時間を制御する制御ユ
ニットからなり、該導出管から吐出する生成水の流量が
毎分２リッター以上の範囲に設定され、残留塩素濃度が
４０〜１００ｐｐｍの範囲になるように設定され、手洗
い時間が１０〜１５秒の範囲に設定されていることを特
徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トイレで用足し等
をした後、手を除菌洗浄して衛生的に保持したり、ある
いは医療の分野における看護前後の手の除菌洗浄した
り、その他一般に手指を除菌洗浄する場合に、手荒れや
肌荒れするのを抑えながら、手指や肌を短時間で衛生学
的なレベルに除菌洗浄するのに有効な手指等の手洗い装
置に関する。
をした後、手を除菌洗浄して衛生的に保持したり、ある
いは医療の分野における看護前後の手の除菌洗浄した
り、その他一般に手指を除菌洗浄する場合に、手荒れや
肌荒れするのを抑えながら、手指や肌を短時間で衛生学
的なレベルに除菌洗浄するのに有効な手指等の手洗い装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、病院内の日常の手指洗浄には石鹸
洗浄や手指洗浄用の消毒剤（例えば商品名：ウエルパ
ス）が使用されているが、脱脂作用が強く手荒れの原因
となっている。手荒れした皮膚は皮膚への接着力が強く
院内感染原因菌であるＭＲＳＡの常在化を促進し、院内
感染予防のための手指洗浄がかえって院内感染発生の原
因となっている。次亜塩素酸を含有するｐＨ７以下の酸
性電解水はその即効的な殺菌効果に加えて、皮膚への脱
脂効果が石鹸や消毒剤に比べ少ないので、皮膚刺激の少
ない洗浄除菌水として、病院内での日常の手指洗浄に用
いられつつある。（例えば、特開平２−１１１７０８、
特開平３−２５８３９２、特開平５−１５１５９８、特
開平８−３１８２７９）しかし、前記特開平２−１１１
７０８、前記特開平３−２５８３９２、前記特開平５−
１５１５９８、前記特開平８−３１８２７９などに提案
される酸性電解水は、酸性水とアルカリ性水に分けるの
で構造が複雑となり高価であった。またアルカリ水が同
時に生成され、手洗いに必要な流量を確保しにくかっ
た。さらには電解で得られた酸性水に金、銀、銅などの
重金属を溶解させてなることを特徴とする手洗い用殺菌
水が特開平９−１０７７２に提案されている。しかし、
構造が複雑となり高価であった。また重金属が含まれる
のでアレルギーを起こす危険性が懸念された。
洗浄や手指洗浄用の消毒剤（例えば商品名：ウエルパ
ス）が使用されているが、脱脂作用が強く手荒れの原因
となっている。手荒れした皮膚は皮膚への接着力が強く
院内感染原因菌であるＭＲＳＡの常在化を促進し、院内
感染予防のための手指洗浄がかえって院内感染発生の原
因となっている。次亜塩素酸を含有するｐＨ７以下の酸
性電解水はその即効的な殺菌効果に加えて、皮膚への脱
脂効果が石鹸や消毒剤に比べ少ないので、皮膚刺激の少
ない洗浄除菌水として、病院内での日常の手指洗浄に用
いられつつある。（例えば、特開平２−１１１７０８、
特開平３−２５８３９２、特開平５−１５１５９８、特
開平８−３１８２７９）しかし、前記特開平２−１１１
７０８、前記特開平３−２５８３９２、前記特開平５−
１５１５９８、前記特開平８−３１８２７９などに提案
される酸性電解水は、酸性水とアルカリ性水に分けるの
で構造が複雑となり高価であった。またアルカリ水が同
時に生成され、手洗いに必要な流量を確保しにくかっ
た。さらには電解で得られた酸性水に金、銀、銅などの
重金属を溶解させてなることを特徴とする手洗い用殺菌
水が特開平９−１０７７２に提案されている。しかし、
構造が複雑となり高価であった。また重金属が含まれる
のでアレルギーを起こす危険性が懸念された。
【０００３】従来、塩酸を添加した食塩水を電解して得
られる電解水が、例えば特開平４−９４７８５などに提
案されている。塩酸を添加した食塩水を電解するので、
アルカリ水を生成することがなく手洗いに必要な流量を
確保できるが、塩酸という危険性の伴う薬品を取り扱う
という欠点が指摘されていた。従来、手洗い用として食
塩水を電解して得られる電解水が、例えば特開平２−１
１１７０８に提案されている。しかしこれらは手荒れの
予防や洗浄時間の短縮化について検討されていない。
られる電解水が、例えば特開平４−９４７８５などに提
案されている。塩酸を添加した食塩水を電解するので、
アルカリ水を生成することがなく手洗いに必要な流量を
確保できるが、塩酸という危険性の伴う薬品を取り扱う
という欠点が指摘されていた。従来、手洗い用として食
塩水を電解して得られる電解水が、例えば特開平２−１
１１７０８に提案されている。しかしこれらは手荒れの
予防や洗浄時間の短縮化について検討されていない。
【０００４】従来、洗浄殺菌する際に、アルカリ性水で
予め洗浄した後、電気分解によって得られる次亜塩素酸
ナトリウム溶液で洗浄することを特開平７−２９９１２
６に提案している。前記特開平７−２９９１２６におい
ては、前処理としてアルカリ性水で洗浄を行っているた
めに、手指の表面に付着している蛋白質等の汚れを予め
除去することができ、短時間で効率的な殺菌処理を行う
ことができるとしている。
予め洗浄した後、電気分解によって得られる次亜塩素酸
ナトリウム溶液で洗浄することを特開平７−２９９１２
６に提案している。前記特開平７−２９９１２６におい
ては、前処理としてアルカリ性水で洗浄を行っているた
めに、手指の表面に付着している蛋白質等の汚れを予め
除去することができ、短時間で効率的な殺菌処理を行う
ことができるとしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】洗浄を電気分解によっ
て得られる次亜塩素酸ナトリウム溶液で手洗いすること
を提案しているが、予めアルカリ性水で予洗いをしてい
るので、洗浄時間が長くなるという課題は解決されてい
ない。また手荒れの予防については検討されていない。
本発明は、衛生学的な手洗い（定義は、後述）に最適な
流量と、残留塩素の濃度と、洗浄時間に制御されること
により、安価、小型で、手荒れが少なく、洗浄時間が短
く、かつ衛生学的な除菌効果が得られる手指等の手洗い
装置を提供することを目的とする。
て得られる次亜塩素酸ナトリウム溶液で手洗いすること
を提案しているが、予めアルカリ性水で予洗いをしてい
るので、洗浄時間が長くなるという課題は解決されてい
ない。また手荒れの予防については検討されていない。
本発明は、衛生学的な手洗い（定義は、後述）に最適な
流量と、残留塩素の濃度と、洗浄時間に制御されること
により、安価、小型で、手荒れが少なく、洗浄時間が短
く、かつ衛生学的な除菌効果が得られる手指等の手洗い
装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明では、次のような
手段により前記課題を解決している。請求項１記載の発
明は、手洗い方法において、流量が毎分２リッター以上
の範囲に設定され、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍ
の範囲になるように設定された生成水により、１０〜１
５秒間手洗いすることを特徴とする。
手段により前記課題を解決している。請求項１記載の発
明は、手洗い方法において、流量が毎分２リッター以上
の範囲に設定され、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍ
の範囲になるように設定された生成水により、１０〜１
５秒間手洗いすることを特徴とする。
【０００７】本発明においては、トイレで用足し等をし
た後、手を消毒して衛生的に保持したり、医療の分野の
介護などの作業において手指を消毒する場合やその他一
般に手を消毒する必要があるときに必要な手洗い（以
下、衛生学的な手洗い）を本発明者が検討したところ、
片手当たり１０の４から５乗桁程度の除菌効果が必要で
あることが判った。また、片手当たり１０の４から５乗
桁程度より低い除菌効果では手指に病原性の細菌が残存
し衛生的でない。片手当たり１０の４から５乗桁程度よ
り高い除菌効果では手指の常在菌が低下しバリアー機能
が低下するので好ましくない。前記衛生学的手洗いの効
果を有する手洗い装置について検討を重ねた結果、食塩
を含む水道水を酸性水とアルカリ性水に分けることなく
電解して得られる生成水で、毎分２リッター以上の流量
で、残留塩素濃度が４０ｐｐｍ以上であれば、衛生学的
な手洗いに必要な１０の４乗桁落ち程度の除菌効果が得
られるということが判った。
た後、手を消毒して衛生的に保持したり、医療の分野の
介護などの作業において手指を消毒する場合やその他一
般に手を消毒する必要があるときに必要な手洗い（以
下、衛生学的な手洗い）を本発明者が検討したところ、
片手当たり１０の４から５乗桁程度の除菌効果が必要で
あることが判った。また、片手当たり１０の４から５乗
桁程度より低い除菌効果では手指に病原性の細菌が残存
し衛生的でない。片手当たり１０の４から５乗桁程度よ
り高い除菌効果では手指の常在菌が低下しバリアー機能
が低下するので好ましくない。前記衛生学的手洗いの効
果を有する手洗い装置について検討を重ねた結果、食塩
を含む水道水を酸性水とアルカリ性水に分けることなく
電解して得られる生成水で、毎分２リッター以上の流量
で、残留塩素濃度が４０ｐｐｍ以上であれば、衛生学的
な手洗いに必要な１０の４乗桁落ち程度の除菌効果が得
られるということが判った。
【０００８】また毎分２リッター以上の流量で、残留塩
素濃度が４０ｐｐｍ以上の生成水を用いて手洗いする
と、手指からの除菌効果は１０秒で片手当たり１０の４
乗に達する。３０秒以上の手洗いをすると、手指の常在
菌を除菌しバリアー機能が低下したり、長時間水道水に
曝され皮脂成分が低下したりして手荒れが生じ好ましく
なかった。流量が１リッター以下では次亜塩素酸の濃度
を手荒れを引き起こしやすい高濃度にまで上げなくては
衛生学的な手洗いに必要な除菌効果は得られないので、
流量毎分１リッター以下は好ましくなかった。
素濃度が４０ｐｐｍ以上の生成水を用いて手洗いする
と、手指からの除菌効果は１０秒で片手当たり１０の４
乗に達する。３０秒以上の手洗いをすると、手指の常在
菌を除菌しバリアー機能が低下したり、長時間水道水に
曝され皮脂成分が低下したりして手荒れが生じ好ましく
なかった。流量が１リッター以下では次亜塩素酸の濃度
を手荒れを引き起こしやすい高濃度にまで上げなくては
衛生学的な手洗いに必要な除菌効果は得られないので、
流量毎分１リッター以下は好ましくなかった。
【０００９】請求項２記載の発明は、手洗い装置におい
て、電磁弁と、塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を添加した
水から電気分解により残留塩素を発生させる殺菌水生成
ユニットと、生成水を取り出す導出管と、残留塩素濃度
を制御する制御ユニットと、手洗い時間を制御する制御
ユニットからなり、該導出管から吐出する生成水の流量
が毎分２リッター以上の範囲に設定され、残留塩素濃度
が４０〜１００ｐｐｍの範囲になるように設定され、手
洗い時間が１０〜１５秒の範囲に設定されていることを
特徴とする。塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を添加した水
から電気分解により残留塩素を発生させる殺菌水生成ユ
ニットと、電解槽の他方に生成水を取り出す導出管と、
残留塩素濃度を制御する制御ユニットと、手洗い時間を
制御する制御ユニットからなる構成にすることにより、
該導出管から吐出する生成水の流量が毎分２リッター以
上、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの範囲、手洗い
時間が１０〜１５秒の範囲に安定して設定可能となる。
て、電磁弁と、塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を添加した
水から電気分解により残留塩素を発生させる殺菌水生成
ユニットと、生成水を取り出す導出管と、残留塩素濃度
を制御する制御ユニットと、手洗い時間を制御する制御
ユニットからなり、該導出管から吐出する生成水の流量
が毎分２リッター以上の範囲に設定され、残留塩素濃度
が４０〜１００ｐｐｍの範囲になるように設定され、手
洗い時間が１０〜１５秒の範囲に設定されていることを
特徴とする。塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を添加した水
から電気分解により残留塩素を発生させる殺菌水生成ユ
ニットと、電解槽の他方に生成水を取り出す導出管と、
残留塩素濃度を制御する制御ユニットと、手洗い時間を
制御する制御ユニットからなる構成にすることにより、
該導出管から吐出する生成水の流量が毎分２リッター以
上、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの範囲、手洗い
時間が１０〜１５秒の範囲に安定して設定可能となる。
【００１０】請求項３記載の発明は、手洗い装置におい
て、前記殺菌水生成ユニットに具備される電解槽は、陽
電極と陰電極の間に隔膜を介す事なく互いに対面してい
ることを特徴とする手洗い装置。本発明によって酸性水
を生成する必要がなくなるので、隔膜が不用になり、ま
たアルカリ性水の流路が不要になるので安価になり、ま
た小型化される。
て、前記殺菌水生成ユニットに具備される電解槽は、陽
電極と陰電極の間に隔膜を介す事なく互いに対面してい
ることを特徴とする手洗い装置。本発明によって酸性水
を生成する必要がなくなるので、隔膜が不用になり、ま
たアルカリ性水の流路が不要になるので安価になり、ま
た小型化される。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１に基づ
き説明する。図１は本発明の手洗い装置の概略図であ
る。同装置は電磁弁１１１と定量弁１１２からなる通水
制御ユニット１９０と、食塩水タンク１０１、食塩供給
ポンプ１０２、および陽極１２１と陰極１２２とで構成
された隔膜を有しない電解槽１２０からなる殺菌水生成
ユニット１９１と、殺菌水生成ユニット１９１で生成す
る生成水を排出する排出口１８０とが、配管１３１、１
３２、１３３、１３４、１３５で接続されている。排出
口１８０近傍には赤外線センサーによる人体センサー１
７１が具備されている。食塩水供給ポンプ１０２、電解
槽１２０には排出口１８０から吐出する生成水の残留塩
素濃度を４０〜１００ｐｐｍに制御する制御ユニット１
４２に接続されている。人体センサー１７１と電磁弁１
１１には吐出時間を１０〜１５秒に制御する制御ユニッ
ト１４１に接続されている。流量は図示されない流調弁
により毎分２リッター以上に適量コントロールされる。
き説明する。図１は本発明の手洗い装置の概略図であ
る。同装置は電磁弁１１１と定量弁１１２からなる通水
制御ユニット１９０と、食塩水タンク１０１、食塩供給
ポンプ１０２、および陽極１２１と陰極１２２とで構成
された隔膜を有しない電解槽１２０からなる殺菌水生成
ユニット１９１と、殺菌水生成ユニット１９１で生成す
る生成水を排出する排出口１８０とが、配管１３１、１
３２、１３３、１３４、１３５で接続されている。排出
口１８０近傍には赤外線センサーによる人体センサー１
７１が具備されている。食塩水供給ポンプ１０２、電解
槽１２０には排出口１８０から吐出する生成水の残留塩
素濃度を４０〜１００ｐｐｍに制御する制御ユニット１
４２に接続されている。人体センサー１７１と電磁弁１
１１には吐出時間を１０〜１５秒に制御する制御ユニッ
ト１４１に接続されている。流量は図示されない流調弁
により毎分２リッター以上に適量コントロールされる。
【００１２】次に、図1に示す手洗い装置の動作を説明
する。手指を排出口１８０近傍にかざすと、人体センサ
ー１７１が人体を感知する。人体を感知すると制御ユニ
ット１４１からの信号により電磁弁１１１を開口する。
制御ユニット１４２からの制御により食塩水ポンプ１０
２が駆動し水道水中の食塩濃度が５００〜２５００ｐｐ
ｍの間の所定値になるように供給される。食塩濃度の範
囲は、陽極１２１と陰極１２２に用いられる電極材質は
ＰｔもしくはＰｔとＩｒとからなる複合材料であり、そ
れらの残留塩素発生効率は約１０％（実験値）であるこ
とを起因とする。また電解槽１２０の陽極１２１および
陰極１２２間に配管１３４から供給された食塩水を制御
ユニット１４２の制御に基づいて残留塩素濃度が４０〜
１００ｐｐｍになるように電気分解する。電気分解によ
り生成した４０〜１００ｐｐｍの生成水が排出口１８０
から排出される。１０秒から１５秒の間に予め設定され
た所定時間を経過後、制御ユニット１４１からの信号に
より電磁弁１１１を閉口する。
する。手指を排出口１８０近傍にかざすと、人体センサ
ー１７１が人体を感知する。人体を感知すると制御ユニ
ット１４１からの信号により電磁弁１１１を開口する。
制御ユニット１４２からの制御により食塩水ポンプ１０
２が駆動し水道水中の食塩濃度が５００〜２５００ｐｐ
ｍの間の所定値になるように供給される。食塩濃度の範
囲は、陽極１２１と陰極１２２に用いられる電極材質は
ＰｔもしくはＰｔとＩｒとからなる複合材料であり、そ
れらの残留塩素発生効率は約１０％（実験値）であるこ
とを起因とする。また電解槽１２０の陽極１２１および
陰極１２２間に配管１３４から供給された食塩水を制御
ユニット１４２の制御に基づいて残留塩素濃度が４０〜
１００ｐｐｍになるように電気分解する。電気分解によ
り生成した４０〜１００ｐｐｍの生成水が排出口１８０
から排出される。１０秒から１５秒の間に予め設定され
た所定時間を経過後、制御ユニット１４１からの信号に
より電磁弁１１１を閉口する。
【００１３】
【実施例１】図1に示す手洗い装置の実験結果を図２に
示す。なお、残留塩素濃度５ｐｐｍ、２０ｐｐｍ、２０
０ｐｐｍ、および吐出時間３０秒を参考データとした。
実験の条件は以下の通りである。 使用した水道水：茅ヶ崎の水道水 食塩濃度 ：５００〜２５００ｐｐｍ 電解電流 ：５〜８Ａ 手指の汚染状態： 指標菌：黄色ブドウ球菌 菌数：片手当たり１０の5乗個 電極構造 電極寸法（幅×長さ） ：２０ｍｍ×２０ｍｍ 電極材質 ：ＪＩＳ２種純チタン＋白金メッキ
示す。なお、残留塩素濃度５ｐｐｍ、２０ｐｐｍ、２０
０ｐｐｍ、および吐出時間３０秒を参考データとした。
実験の条件は以下の通りである。 使用した水道水：茅ヶ崎の水道水 食塩濃度 ：５００〜２５００ｐｐｍ 電解電流 ：５〜８Ａ 手指の汚染状態： 指標菌：黄色ブドウ球菌 菌数：片手当たり１０の5乗個 電極構造 電極寸法（幅×長さ） ：２０ｍｍ×２０ｍｍ 電極材質 ：ＪＩＳ２種純チタン＋白金メッキ
【００１４】図２に示されたグラフから明らかなよう
に、流量が毎分２リッター以上で、残留塩素濃度が４０
〜１００ｐｐｍの場合に十分な除菌効果が得られた。２
０ｐｐｍ以下では十分な除菌効果が得られない。１００
ｐｐｍを超えると、手指の常在菌を除菌しバリアーが低
下し手荒れを引き起こす。流量が毎分１リッター以下で
は十分な除菌が短時間で得られない。流量が毎分２リッ
ター以上で、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの場
合、洗浄時間１０秒と３０秒で差はなく、１０秒で十分
な除菌効果が得られる。尚、上記した実施例は残留塩素
濃度が４０〜１００ｐｐｍで毎分２リッターの流量を得
るために無隔膜な電解槽で説明してきた。残留塩素濃度
が４０〜１００ｐｐｍで毎分２リッターの流量を確保で
きるならば隔膜有りの電解槽でもよい。
に、流量が毎分２リッター以上で、残留塩素濃度が４０
〜１００ｐｐｍの場合に十分な除菌効果が得られた。２
０ｐｐｍ以下では十分な除菌効果が得られない。１００
ｐｐｍを超えると、手指の常在菌を除菌しバリアーが低
下し手荒れを引き起こす。流量が毎分１リッター以下で
は十分な除菌が短時間で得られない。流量が毎分２リッ
ター以上で、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの場
合、洗浄時間１０秒と３０秒で差はなく、１０秒で十分
な除菌効果が得られる。尚、上記した実施例は残留塩素
濃度が４０〜１００ｐｐｍで毎分２リッターの流量を得
るために無隔膜な電解槽で説明してきた。残留塩素濃度
が４０〜１００ｐｐｍで毎分２リッターの流量を確保で
きるならば隔膜有りの電解槽でもよい。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、酸性に分けることな
く、食塩で生成でき、また１０秒で手洗い可能となり、
安価、小型、安全で、短時間で、手荒れを生じずに、衛
生学的な除菌効果が得られる手洗い装置を提供すること
ができる。
く、食塩で生成でき、また１０秒で手洗い可能となり、
安価、小型、安全で、短時間で、手荒れを生じずに、衛
生学的な除菌効果が得られる手洗い装置を提供すること
ができる。
【図１】本発明の手洗い装置を概念的に示した図であ
る。
る。
【図２】本発明の手洗い装置による実験結果を示す図あ
る。
る。
１０１・・・食塩水タンク １０２・・・食塩供給ポンプ １１１・・・電磁弁 １１２・・・定量弁 １２０・・・電解槽 １２１・・・陽極 １２２・・・陰極 １３１，１３２，１３３，１３４，１３５・・・配管 １４１・・・通水制御回路 １４２・・・電解制御回路 １７１・・・人体センサー １８０・・・排出口 １９０・・・通水制御ユニット １９１・・・殺菌水生成ユニット
Claims (3)
- 【請求項１】 流量が毎分２リッター以上の範囲に設
定され、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの範囲にな
るように設定された生成水により、１０〜１５秒間手洗
いすることを特徴とする手洗い方法。 - 【請求項２】 電磁弁と、塩化ナトリウム（ＮａＣ
ｌ）を添加した水から電気分解により残留塩素を発生さ
せる殺菌水生成ユニットと、生成水を取り出す導出管
と、残留塩素濃度を制御する制御ユニットと、手洗い時
間を制御する制御ユニットからなり、該導出管から吐出
する生成水の流量が毎分２リッター以上の範囲に設定さ
れ、残留塩素濃度が４０〜１００ｐｐｍの範囲になるよ
うに設定され、手洗い時間が１０〜１５秒の範囲に設定
されていることを特徴とする手洗い装置。 - 【請求項３】 前記殺菌水生成ユニットに具備される
電解槽は、陽電極と陰電極の間に隔膜を介す事なく互い
に対面していることを特徴とする手洗い装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11115524A JP2000051328A (ja) | 1998-06-01 | 1999-04-22 | 手洗い方法及び手洗い装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10-167692 | 1998-06-01 | ||
| JP16769298 | 1998-06-01 | ||
| JP11115524A JP2000051328A (ja) | 1998-06-01 | 1999-04-22 | 手洗い方法及び手洗い装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000051328A true JP2000051328A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=26454022
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11115524A Pending JP2000051328A (ja) | 1998-06-01 | 1999-04-22 | 手洗い方法及び手洗い装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000051328A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ITMI20100109A1 (it) * | 2010-01-28 | 2011-07-29 | Industrie De Nora Spa | Apparato per la disinfezione delle mani |
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| CN108071137A (zh) * | 2016-11-14 | 2018-05-25 | Toto株式会社 | 洗面台 |
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-
1999
- 1999-04-22 JP JP11115524A patent/JP2000051328A/ja active Pending
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