JPH07136660A - 殺菌性上水供給式洗浄用住設機器 - Google Patents
殺菌性上水供給式洗浄用住設機器Info
- Publication number
- JPH07136660A JPH07136660A JP5100437A JP10043793A JPH07136660A JP H07136660 A JPH07136660 A JP H07136660A JP 5100437 A JP5100437 A JP 5100437A JP 10043793 A JP10043793 A JP 10043793A JP H07136660 A JPH07136660 A JP H07136660A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tap water
- cleaning
- sterilizing
- equipment
- sodium chloride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】手洗い、流し、洗面化粧台、ビデ装置、便器洗
浄装置、等の洗浄用住設機器に殺菌作用をもった上水を
供給することを目的とする。 【構成】洗浄用住設機器（1）は、上水供給管（2）と、
前記上水供給管を流れる上水に塩化ナトリウムを添加す
る塩化ナトリウム供給源（3）と、斯く塩化ナトリウム
が添加された上水を電気分解する電解槽（10）を備え、
塩化ナトリウム添加上水の電気分解により、次亜塩素酸
を含有しｐＨ４〜６（好ましくは、ｐＨ５〜５．５）の
殺菌性上水を生成し、該殺菌性上水を被洗浄物体に供給
するようになっている。
浄装置、等の洗浄用住設機器に殺菌作用をもった上水を
供給することを目的とする。 【構成】洗浄用住設機器（1）は、上水供給管（2）と、
前記上水供給管を流れる上水に塩化ナトリウムを添加す
る塩化ナトリウム供給源（3）と、斯く塩化ナトリウム
が添加された上水を電気分解する電解槽（10）を備え、
塩化ナトリウム添加上水の電気分解により、次亜塩素酸
を含有しｐＨ４〜６（好ましくは、ｐＨ５〜５．５）の
殺菌性上水を生成し、該殺菌性上水を被洗浄物体に供給
するようになっている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、手洗い、流し、洗面化
粧台、ビデ装置、便器洗浄装置、等の洗浄用住設機器に
係り、より詳しくは、殺菌性の上水（殺菌作用をもった
上水）を供給することの可能な洗浄用住設機器に関す
る。
粧台、ビデ装置、便器洗浄装置、等の洗浄用住設機器に
係り、より詳しくは、殺菌性の上水（殺菌作用をもった
上水）を供給することの可能な洗浄用住設機器に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来は、手洗い、流し、その他の洗浄用
住設機器には、水道水がそのまゝ供給されている。水道
水にはバクテリアの増殖を防止するため基準に定められ
た所定量の残留塩素が含まれていなければならないが、
水道水中の残留塩素の量は殺菌の観点からは充分ではな
い。
住設機器には、水道水がそのまゝ供給されている。水道
水にはバクテリアの増殖を防止するため基準に定められ
た所定量の残留塩素が含まれていなければならないが、
水道水中の残留塩素の量は殺菌の観点からは充分ではな
い。
【０００３】例えば、病院での院内感染の防止を励行す
るためには、病院の手洗いは殺菌作用をもった上水を供
給できることが望ましい。公共施設や住宅やオフィスの
手洗いに対しても同様の要望がある。また、家庭用や業
務用の流しにおいては、まな板や布巾や包丁等の滅菌の
ため、殺菌作用をもった上水を供給できることが望まし
い。更に、トイレの各種洗浄装置から殺菌性上水を供給
できれば、衛生上好都合である。
るためには、病院の手洗いは殺菌作用をもった上水を供
給できることが望ましい。公共施設や住宅やオフィスの
手洗いに対しても同様の要望がある。また、家庭用や業
務用の流しにおいては、まな板や布巾や包丁等の滅菌の
ため、殺菌作用をもった上水を供給できることが望まし
い。更に、トイレの各種洗浄装置から殺菌性上水を供給
できれば、衛生上好都合である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】医学上および衛生上の
斯る要請に鑑み、本発明は、殺菌性上水を供給すること
の可能な洗浄用住設機器を提供することを目的とするも
のである。
斯る要請に鑑み、本発明は、殺菌性上水を供給すること
の可能な洗浄用住設機器を提供することを目的とするも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄用住設機器
には、上水供給管と、この上水供給管を流れる上水に塩
化ナトリウムを添加する塩化ナトリウム供給源と、斯く
塩化ナトリウムが添加された上水を電気分解する電解槽
が組み込まれている。住設機器は、住宅やオフィスや公
共施設に設置される機器を包含し、洗浄用機器は、手洗
い、流し、洗面化粧台、食器洗い機、トイレのビデ装置
若しくは股間部洗浄装置、トイレの洗浄装置、等を含
む。
には、上水供給管と、この上水供給管を流れる上水に塩
化ナトリウムを添加する塩化ナトリウム供給源と、斯く
塩化ナトリウムが添加された上水を電気分解する電解槽
が組み込まれている。住設機器は、住宅やオフィスや公
共施設に設置される機器を包含し、洗浄用機器は、手洗
い、流し、洗面化粧台、食器洗い機、トイレのビデ装置
若しくは股間部洗浄装置、トイレの洗浄装置、等を含
む。
【０００６】
【作用】塩化ナトリウムが添加された上水は電解槽によ
り電気分解される。電解により、陽極では、次式、 ２Ｃｌ- → Ｃｌ2 ＋ ２ｅ- Ｃｌ2 ＋ Ｈ2Ｏ → Ｈ+ ＋ Ｃｌ- ＋ ＨＣｌＯ により次亜塩素酸（ＨＣｌＯ）が生成すると共に、次
式、 ２Ｈ2Ｏ → Ｏ2↑ ＋ ４Ｈ+ ＋ ４ｅ- により水素イオンが生成し、次亜塩素酸を含有するｐＨ
４〜６、好ましくは、ｐＨ５〜５．５の殺菌効果の高い
殺菌性上水が得られる。このように生成された殺菌性上
水は洗浄箇所に供給され、人体や被洗浄物品の洗浄に供
される。
り電気分解される。電解により、陽極では、次式、 ２Ｃｌ- → Ｃｌ2 ＋ ２ｅ- Ｃｌ2 ＋ Ｈ2Ｏ → Ｈ+ ＋ Ｃｌ- ＋ ＨＣｌＯ により次亜塩素酸（ＨＣｌＯ）が生成すると共に、次
式、 ２Ｈ2Ｏ → Ｏ2↑ ＋ ４Ｈ+ ＋ ４ｅ- により水素イオンが生成し、次亜塩素酸を含有するｐＨ
４〜６、好ましくは、ｐＨ５〜５．５の殺菌効果の高い
殺菌性上水が得られる。このように生成された殺菌性上
水は洗浄箇所に供給され、人体や被洗浄物品の洗浄に供
される。
【０００７】陰極では、次式、 ２Ｎａ ＋ ２Ｈ2Ｏ ＋ ２ｅ- → ２ＮａＯＨ ＋
Ｈ2↑ ４Ｈ2Ｏ ＋ ４ｅ- → ２Ｈ2↑ ＋ ４ＯＨ- により上水はアルカリ性水となる。本発明の目的のため
にはアルカリ性水は不要であるので廃棄しても良いが、
必要に応じ活用することもできる。
Ｈ2↑ ４Ｈ2Ｏ ＋ ４ｅ- → ２Ｈ2↑ ＋ ４ＯＨ- により上水はアルカリ性水となる。本発明の目的のため
にはアルカリ性水は不要であるので廃棄しても良いが、
必要に応じ活用することもできる。
【０００８】
【実施例】先ず、図１を参照するに、図示した実施例で
は、本発明の洗浄用住設機器１は、水道管などに接続可
能な上水供給管２と、この供給管２に接続された電解槽
１０と、供給管２に接続されたタンク３とを備え、タン
ク３はキャップ４を外して塩化ナトリウム水溶液を補充
できるようになっている。タンク３はポンプ５を介して
供給管２に接続されており、供給管２を介して電解槽１
０に送られる上水にタンク３内の塩化ナトリウム水溶液
を添加するようになっている。
は、本発明の洗浄用住設機器１は、水道管などに接続可
能な上水供給管２と、この供給管２に接続された電解槽
１０と、供給管２に接続されたタンク３とを備え、タン
ク３はキャップ４を外して塩化ナトリウム水溶液を補充
できるようになっている。タンク３はポンプ５を介して
供給管２に接続されており、供給管２を介して電解槽１
０に送られる上水にタンク３内の塩化ナトリウム水溶液
を添加するようになっている。
【０００９】図２および図３を参照するに、電解槽１０
は無隔膜型のもので、ハウジング１２を有する。この電
解槽１０は、樹脂製の耐圧ケース１４の凹みに、第１陽
極板１６と陰極板１８と第２陽極板２０との３枚の電極
板を複数の樹脂製スペーサ２２を挟みながら順次配置
し、カバー２４をケース１４に液密にねじ止めすること
により構成される。陰極板１８の両側に陽極板１６と２
０を夫々配置したことによりこの電解槽１２はいわばタ
ンデム構造になっており、陰極板１８の両面を有効利用
することで処理能力を倍増しながらも小さなスペースに
格納できるようになっている。
は無隔膜型のもので、ハウジング１２を有する。この電
解槽１０は、樹脂製の耐圧ケース１４の凹みに、第１陽
極板１６と陰極板１８と第２陽極板２０との３枚の電極
板を複数の樹脂製スペーサ２２を挟みながら順次配置
し、カバー２４をケース１４に液密にねじ止めすること
により構成される。陰極板１８の両側に陽極板１６と２
０を夫々配置したことによりこの電解槽１２はいわばタ
ンデム構造になっており、陰極板１８の両面を有効利用
することで処理能力を倍増しながらも小さなスペースに
格納できるようになっている。
【００１０】電極板相互の間隔は例えば５本のスペーサ
２２によって定められるもので、この実施例ではスペー
サ２２は約０.５ｍｍの厚さを有し、従って、電極間隔
が約０.５ｍｍになるようになっている。好ましくは、
電極板１６、１８、２０は、チタン金属板に白金を被覆
することにより製作され、夫々約５.８×１３.５ｃｍの
寸法を有する。電極板１６、１８、２０には端子１６
Ａ、１８Ａ、２０Ａが夫々固定してある。これらの端子
１６Ａ、１８Ａ、２０Ａの端部はいづれもケース１４の
正面に向かって延長するようになっており、ケースの正
面側のみにて装置１０の直流電源（図１に参照番号６で
模式的に示す）に接続できるようになっている。
２２によって定められるもので、この実施例ではスペー
サ２２は約０.５ｍｍの厚さを有し、従って、電極間隔
が約０.５ｍｍになるようになっている。好ましくは、
電極板１６、１８、２０は、チタン金属板に白金を被覆
することにより製作され、夫々約５.８×１３.５ｃｍの
寸法を有する。電極板１６、１８、２０には端子１６
Ａ、１８Ａ、２０Ａが夫々固定してある。これらの端子
１６Ａ、１８Ａ、２０Ａの端部はいづれもケース１４の
正面に向かって延長するようになっており、ケースの正
面側のみにて装置１０の直流電源（図１に参照番号６で
模式的に示す）に接続できるようになっている。
【００１１】図３からよく分かるように、ケース１４に
は、上水入口２６、アルカリ性水出口２８、殺菌性の酸
性水出口３０が形成してある。上水入口２６は断面略三
角形の上水分配通路３２に連通しており、この上水分配
通路３２は、図４からよく分かるように、ケース１４と
カバー２４によって形成されており、電極板の上下方向
全長にわたって延長している。
は、上水入口２６、アルカリ性水出口２８、殺菌性の酸
性水出口３０が形成してある。上水入口２６は断面略三
角形の上水分配通路３２に連通しており、この上水分配
通路３２は、図４からよく分かるように、ケース１４と
カバー２４によって形成されており、電極板の上下方向
全長にわたって延長している。
【００１２】図７の拡大断面図からよく分かるように、
第１陽極板１６と陰極板１８との間には第１通水路３４
が形成され、陰極板１８と第２陽極板２０との間には第
２通水路３６が形成される。これらの通水路３４および
３６は、電極板１６、１８、２０と協動して電解室とし
て作用するものである。夫々の通水路３４および３６は
水平方向に延長する例えば５本のスペーサ２２により上
下４つのサブ通水路に分割される。図４から理解される
ようにこれらの通水路３４および３６の上流側端部は上
水分配通路３２に連通しているので、上水入口２６から
分配通路３２に沿って流下した上水は夫々の通水路３４
および３６の４つのサブ通水路に分配され、図７に示し
たように水平方向に流入する。電極間隔が０.５ｍｍと
十分に狭いのに対して分配通路３２の容量が大きいの
で、通水路３４および３６を水平方向に流れる水流は層
流となる。
第１陽極板１６と陰極板１８との間には第１通水路３４
が形成され、陰極板１８と第２陽極板２０との間には第
２通水路３６が形成される。これらの通水路３４および
３６は、電極板１６、１８、２０と協動して電解室とし
て作用するものである。夫々の通水路３４および３６は
水平方向に延長する例えば５本のスペーサ２２により上
下４つのサブ通水路に分割される。図４から理解される
ようにこれらの通水路３４および３６の上流側端部は上
水分配通路３２に連通しているので、上水入口２６から
分配通路３２に沿って流下した上水は夫々の通水路３４
および３６の４つのサブ通水路に分配され、図７に示し
たように水平方向に流入する。電極間隔が０.５ｍｍと
十分に狭いのに対して分配通路３２の容量が大きいの
で、通水路３４および３６を水平方向に流れる水流は層
流となる。
【００１３】図４および図７に示したように、電解室と
して作用する通水路３４および３６の下流側端部は、ケ
ース１４とカバー２４によって形成された断面略５角形
のアルカリ性水回収通路３８に開放されている。このア
ルカリ性水回収通路３８はアルカリ性水出口２８に連通
しており、上水分配通路３２と同様に電極板の上下方向
全長にわたって延長している。図４および図７からよく
分かるように、アルカリ性水回収通路３８の容量（断面
積）は通水路３４および３６の流量（流路断面積）に対
して十分に大きくしてあり、乱流を発生させることなく
通水路３４および３６の末端からアルカリ性水回収通路
３８に向かってアルカリ性水をスムースに流出させるよ
うになっている。
して作用する通水路３４および３６の下流側端部は、ケ
ース１４とカバー２４によって形成された断面略５角形
のアルカリ性水回収通路３８に開放されている。このア
ルカリ性水回収通路３８はアルカリ性水出口２８に連通
しており、上水分配通路３２と同様に電極板の上下方向
全長にわたって延長している。図４および図７からよく
分かるように、アルカリ性水回収通路３８の容量（断面
積）は通水路３４および３６の流量（流路断面積）に対
して十分に大きくしてあり、乱流を発生させることなく
通水路３４および３６の末端からアルカリ性水回収通路
３８に向かってアルカリ性水をスムースに流出させるよ
うになっている。
【００１４】図４からよく分かるように、ケース１４お
よびカバー２４には、更に、陽極板１６および２０の上
下方向全長にわたって延長する溝４０および４２が夫々
形成してあり、陽極板と夫々協動して殺菌性水回収通路
４４および４６を形成するようになっている。これらの
回収通路４４および４６の下端は連絡ポート４８にて合
流し（図５〜６）、更に殺菌性上水出口３０に連通して
いる（図３）。
よびカバー２４には、更に、陽極板１６および２０の上
下方向全長にわたって延長する溝４０および４２が夫々
形成してあり、陽極板と夫々協動して殺菌性水回収通路
４４および４６を形成するようになっている。これらの
回収通路４４および４６の下端は連絡ポート４８にて合
流し（図５〜６）、更に殺菌性上水出口３０に連通して
いる（図３）。
【００１５】図２および図７からよく分かるように、陽
極板１６および２０には、それらの下流側エッジ１６Ｂ
および２０Ｂよりも上流側において、殺菌性上水回収口
として作用するスリット１６Ｃおよび２０Ｃが夫々形成
してあり、スリット１６Ｃおよび２０Ｃを通過した水が
殺菌性水回収通路４４および４６に流入するようになっ
ている。図４および図７からよく分かるように、これら
の殺菌性水回収通路４４および４６の容量もスリット１
６Ｃおよび２０Ｃの流路断面積に対して十分に大きくし
てあり、スリットから回収された殺菌性上水が乱流を生
じることなく殺菌性上水回収通路４４および４６内にス
ムースに流入するようになっている。スリット１６Ｃお
よび２０Ｃから流出した殺菌性上水は陽極板の上下方向
ほぼ全長にわたって殺菌性上水回収通路４４および４６
内に回収され、そこから更に殺菌性上水出口３０へと送
られる。
極板１６および２０には、それらの下流側エッジ１６Ｂ
および２０Ｂよりも上流側において、殺菌性上水回収口
として作用するスリット１６Ｃおよび２０Ｃが夫々形成
してあり、スリット１６Ｃおよび２０Ｃを通過した水が
殺菌性水回収通路４４および４６に流入するようになっ
ている。図４および図７からよく分かるように、これら
の殺菌性水回収通路４４および４６の容量もスリット１
６Ｃおよび２０Ｃの流路断面積に対して十分に大きくし
てあり、スリットから回収された殺菌性上水が乱流を生
じることなく殺菌性上水回収通路４４および４６内にス
ムースに流入するようになっている。スリット１６Ｃお
よび２０Ｃから流出した殺菌性上水は陽極板の上下方向
ほぼ全長にわたって殺菌性上水回収通路４４および４６
内に回収され、そこから更に殺菌性上水出口３０へと送
られる。
【００１６】電解槽１０のアルカリ性水出口２８および
殺菌性上水出口３０には従来型の流量制御バルブ５０お
よび５２を夫々接続することができる。いづれか一方の
流量制御バルブ５０または５２により、アルカリ性水出
口２８と殺菌性上水出口３０との間の流量比を分配して
もよい。２つの流量制御バルブ５０および５２を使用す
る場合には、それらを連動させることが好ましい。
殺菌性上水出口３０には従来型の流量制御バルブ５０お
よび５２を夫々接続することができる。いづれか一方の
流量制御バルブ５０または５２により、アルカリ性水出
口２８と殺菌性上水出口３０との間の流量比を分配して
もよい。２つの流量制御バルブ５０および５２を使用す
る場合には、それらを連動させることが好ましい。
【００１７】この電解槽１０の作動に際しては、ポンプ
５を作動させてタンク３内の塩化ナトリウム水溶液を供
給管２に供給しながら、陰極板１８と陽極板１６および
２０との間に約１２Ｖの直流電圧を印加する。上水入口
２６から導入された上水は、前述したように、分配通路
３２により電極板１６、１８、２０の上下方向全長にわ
たって通水路３４および３６の入口（上流側端部）に均
一に分配され、通水路３４および３６内に層流となって
水平方向に流入する。電極板は長方形で、縦長に配置し
てあり、従って、通水路３４および３６の長方形の長辺
に垂直な水平方向に水が流入するようになっているの
で、最小限の通水抵抗でより大きな流量を確保すること
ができる。
５を作動させてタンク３内の塩化ナトリウム水溶液を供
給管２に供給しながら、陰極板１８と陽極板１６および
２０との間に約１２Ｖの直流電圧を印加する。上水入口
２６から導入された上水は、前述したように、分配通路
３２により電極板１６、１８、２０の上下方向全長にわ
たって通水路３４および３６の入口（上流側端部）に均
一に分配され、通水路３４および３６内に層流となって
水平方向に流入する。電極板は長方形で、縦長に配置し
てあり、従って、通水路３４および３６の長方形の長辺
に垂直な水平方向に水が流入するようになっているの
で、最小限の通水抵抗でより大きな流量を確保すること
ができる。
【００１８】通水路３４および３６内に通水しながら電
気分解を進行させるに伴い、前述したように、陽極板１
６および２０の表面近傍には次亜塩素酸を含有する酸性
の殺菌性上水の流れが生成する。
気分解を進行させるに伴い、前述したように、陽極板１
６および２０の表面近傍には次亜塩素酸を含有する酸性
の殺菌性上水の流れが生成する。
【００１９】殺菌性上水出口３０において殺菌効果の高
いｐＨ５〜５．５の殺菌性上水を得るため、アルカリ性
水出口２８から流出するアルカリ性水の流量と殺菌性上
水出口３０から流出する殺菌性上水の流量との比を流量
制御バルブ５０および／又は５２により制御する。陽極
板表面近傍を流れる殺菌性上水の層は酸性水回収スリッ
ト１６Ｃおよび２０Ｃに到達すると、図７に矢印で示し
たようにスリット１６Ｃおよび２０Ｃを介して殺菌性上
水回収通路４４および４６内に流入する。このようにし
て、通水路３４および３６内に層流を維持しながら電解
が行われるので、従来のような隔膜を必要としない。
いｐＨ５〜５．５の殺菌性上水を得るため、アルカリ性
水出口２８から流出するアルカリ性水の流量と殺菌性上
水出口３０から流出する殺菌性上水の流量との比を流量
制御バルブ５０および／又は５２により制御する。陽極
板表面近傍を流れる殺菌性上水の層は酸性水回収スリッ
ト１６Ｃおよび２０Ｃに到達すると、図７に矢印で示し
たようにスリット１６Ｃおよび２０Ｃを介して殺菌性上
水回収通路４４および４６内に流入する。このようにし
て、通水路３４および３６内に層流を維持しながら電解
が行われるので、従来のような隔膜を必要としない。
【００２０】再び図１を参照するに、このように生成さ
れた殺菌性上水は、バルブ５２および配管５４、５６を
介して洗浄用住設機器に供給され、被洗浄物体の洗浄に
使用される。図示した実施例では、洗浄用住設機器は手
洗い設備５８とトイレ装置６０を含んでいる。手洗い設
備５８は、手洗いボウル６２に設置された水栓６４を有
し、この水栓６４は、好ましくは、赤外線センサーなど
により使用者を検知して自動的に殺菌性上水を供給する
従来型の自動水栓からなる。従って、この手洗い設備５
８が病院や公共施設に設置される場合には、水栓６４に
手を触れることなく殺菌性上水で手を洗い、消毒するこ
とができる。
れた殺菌性上水は、バルブ５２および配管５４、５６を
介して洗浄用住設機器に供給され、被洗浄物体の洗浄に
使用される。図示した実施例では、洗浄用住設機器は手
洗い設備５８とトイレ装置６０を含んでいる。手洗い設
備５８は、手洗いボウル６２に設置された水栓６４を有
し、この水栓６４は、好ましくは、赤外線センサーなど
により使用者を検知して自動的に殺菌性上水を供給する
従来型の自動水栓からなる。従って、この手洗い設備５
８が病院や公共施設に設置される場合には、水栓６４に
手を触れることなく殺菌性上水で手を洗い、消毒するこ
とができる。
【００２１】トイレ装置６０も従来型のもので、便器洗
浄用シスタン６６と、ウォシュレットTMの名で知られる
ビデ装置或いは股間部洗浄装置６８を有する。電解槽１
０で生成した殺菌性上水をビデ洗浄或いは股間部洗浄に
使用することにより、より衛生的な洗浄を行うことがで
きる。また、電解槽１０で生成された殺菌性上水をその
まゝシスタン６６に供給するか、シスタン６６内の洗浄
水に添加することにより、便器を清潔に保持することが
できる。
浄用シスタン６６と、ウォシュレットTMの名で知られる
ビデ装置或いは股間部洗浄装置６８を有する。電解槽１
０で生成した殺菌性上水をビデ洗浄或いは股間部洗浄に
使用することにより、より衛生的な洗浄を行うことがで
きる。また、電解槽１０で生成された殺菌性上水をその
まゝシスタン６６に供給するか、シスタン６６内の洗浄
水に添加することにより、便器を清潔に保持することが
できる。
【００２２】図１には、住設機器として手洗い設備とト
イレ設備のみを示したが、殺菌性上水配管５４には、流
し設備、洗面化粧台、食器洗い機、その他の洗浄用機器
を接続することができる。これらの洗浄用機器は、１本
の共通の殺菌性上水配管に接続してもよいし、夫々の住
設機器毎に電解槽１０と塩化ナトリウムのタンク３を組
み込んでもよい。
イレ設備のみを示したが、殺菌性上水配管５４には、流
し設備、洗面化粧台、食器洗い機、その他の洗浄用機器
を接続することができる。これらの洗浄用機器は、１本
の共通の殺菌性上水配管に接続してもよいし、夫々の住
設機器毎に電解槽１０と塩化ナトリウムのタンク３を組
み込んでもよい。
【００２３】以上には本発明の特定の実施例について記
載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本
発明の範囲内で種々の設計変更を加えることができる。
例えば、電解槽１０は隔膜型のものを使用してもよい。
載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本
発明の範囲内で種々の設計変更を加えることができる。
例えば、電解槽１０は隔膜型のものを使用してもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
次亜塩素酸が溶存しｐＨ調整された殺菌効果の高い殺菌
性上水で、手を初めとする人体の部位、食器、その他の
被洗浄物体を洗浄することができるので、洗浄効果を高
め、衛生的な洗浄を行うことができる。特に、病院など
の手洗いに適用する場合には、院内感染の防止に寄与す
ることができる。
次亜塩素酸が溶存しｐＨ調整された殺菌効果の高い殺菌
性上水で、手を初めとする人体の部位、食器、その他の
被洗浄物体を洗浄することができるので、洗浄効果を高
め、衛生的な洗浄を行うことができる。特に、病院など
の手洗いに適用する場合には、院内感染の防止に寄与す
ることができる。
【図１】図１は、本発明の実施例を模式的に示す。
【図２】図２は、図１に示した電解槽の分解斜視図であ
る。
る。
【図３】図３は、図２に示した電解槽の背面図で、一部
は切り欠いて示してある。
は切り欠いて示してある。
【図４】図４は、図３のIV−IV線に沿った断面図であ
り、図面簡素化のため電極板とスペーサは省略してあ
る。
り、図面簡素化のため電極板とスペーサは省略してあ
る。
【図５】図５は、図３のV−V線に沿った断面図である。
【図６】図６は、図３のVI−VI線に沿った断面図であ
る。
る。
【図８】図７は、図４の円内部分の拡大図である。
１： 殺菌性上水供給式住設機器 ２： 上水供給管 ３： 塩化ナトリウム供給源 １０： 電解槽 ５８： 手洗い設備 ６０： トイレ装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年１０月３１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の実施例を模式的に示す。
【図２】図２は、図１に示した電解槽の分解斜視図であ
る。
る。
【図３】図３は、図２に示した電解槽の背面図で、一部
は切り欠いて示してある。
は切り欠いて示してある。
【図４】図４は、図３のＩＶ−ＩＶ線に沿った断面図で
あり、図面簡素化のため電極板とスペーサは省略してあ
る。
あり、図面簡素化のため電極板とスペーサは省略してあ
る。
【図５】図５は、図３のＶ−Ｖ線に沿った断面図であ
る。
る。
【図６】図６は、図３のＶＩ−ＶＩ線に沿った断面図で
ある。
ある。
【図７】図７は、図４の円内部分の拡大図である。
【符号の説明】 １： 殺菌性上水供給式住設機器 ２： 上水供給管 ３： 塩化ナトリウム供給源 １０： 電解槽 ５８： 手洗い設備 ６０： トイレ装置
Claims (10)
- 【請求項１】 上水供給管と、前記上水供給管を流れる
上水に塩化ナトリウムを添加する塩化ナトリウム供給源
と、斯く塩化ナトリウムが添加された上水を電気分解す
る電解槽を備え、塩化ナトリウム添加上水の電気分解に
より、次亜塩素酸を含有しｐＨ４〜６の水素イオン濃度
を有する殺菌性上水を生成し、該殺菌性上水を被洗浄物
体に供給するようになっていることを特徴とする殺菌性
上水供給式洗浄用住設機器。 - 【請求項２】 前記洗浄用住設機器は水栓を備えた手洗
い設備である請求項１に基づく機器。 - 【請求項３】 前記水栓は、使用者を検知して自動的に
殺菌性上水を供給する自動水栓である請求項２に基づく
機器。 - 【請求項４】 前記洗浄用住設機器は水栓を備えた流し
設備である請求項１に基づく機器。 - 【請求項５】 前記洗浄用住設機器はビデ装置である請
求項１に基づく住設機器。 - 【請求項６】 前記洗浄用住設機器は股間部洗浄装置で
ある請求項１に基づく機器。 - 【請求項７】 前記洗浄用住設機器は便器洗浄装置であ
る請求項１に基づく機器。 - 【請求項８】 前記洗浄用住設機器は洗面化粧台である
請求項１に基づく洗機器。 - 【請求項９】 前記洗浄用住設機器は食器洗い機である
請求項１に基づく機器。 - 【請求項１０】 前記殺菌性上水はｐＨ５〜５.５の水
素イオン濃度を有する請求項１から９のいづれかに基づ
く洗浄用住設機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5100437A JPH07136660A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 殺菌性上水供給式洗浄用住設機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5100437A JPH07136660A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 殺菌性上水供給式洗浄用住設機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07136660A true JPH07136660A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=14273927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5100437A Pending JPH07136660A (ja) | 1993-04-02 | 1993-04-02 | 殺菌性上水供給式洗浄用住設機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07136660A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6007686A (en) * | 1994-08-26 | 1999-12-28 | Medical Discoveries, Inc. | System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents |
| US6117285A (en) * | 1994-08-26 | 2000-09-12 | Medical Discoveries, Inc. | System for carrying out sterilization of equipment |
| US6319390B1 (en) | 1994-08-19 | 2001-11-20 | Toto Ltd. | Method of and system for cleansing a toilet or urinal |
| EP2574600A1 (en) | 2011-09-29 | 2013-04-03 | Toto Ltd. | Water area equipment that can inhibit water scale formation |
| CN103243791A (zh) * | 2012-02-14 | 2013-08-14 | Toto株式会社 | 卫生洗净装置 |
| JP2015192970A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | Toto株式会社 | 除菌水生成装置 |
| JP2016204830A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | シャープ株式会社 | 洗浄装置及び洗浄方法 |
-
1993
- 1993-04-02 JP JP5100437A patent/JPH07136660A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6319390B1 (en) | 1994-08-19 | 2001-11-20 | Toto Ltd. | Method of and system for cleansing a toilet or urinal |
| US6007686A (en) * | 1994-08-26 | 1999-12-28 | Medical Discoveries, Inc. | System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents |
| US6117285A (en) * | 1994-08-26 | 2000-09-12 | Medical Discoveries, Inc. | System for carrying out sterilization of equipment |
| EP2574600A1 (en) | 2011-09-29 | 2013-04-03 | Toto Ltd. | Water area equipment that can inhibit water scale formation |
| CN103243791A (zh) * | 2012-02-14 | 2013-08-14 | Toto株式会社 | 卫生洗净装置 |
| EP2628866A2 (en) | 2012-02-14 | 2013-08-21 | Toto Ltd. | Toilet device |
| CN103243791B (zh) * | 2012-02-14 | 2016-12-28 | Toto株式会社 | 卫生洗净装置 |
| JP2015192970A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | Toto株式会社 | 除菌水生成装置 |
| JP2016204830A (ja) * | 2015-04-15 | 2016-12-08 | シャープ株式会社 | 洗浄装置及び洗浄方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI665337B (zh) | 電解液體生成裝置、具電解液體生成裝置之液體改質裝置、以及使用以電解液體生成裝置生成之電解液體的電器設備 | |
| JP3619828B2 (ja) | 電解用電極及びその製造方法及び電解用電極を用いた電解方法及び電解水生成装置 | |
| KR100706215B1 (ko) | 염소소독수 생성장치 | |
| WO1995032922A1 (fr) | Appareil et procede d'electrolyse pour eau courante contenant des ions chlorure | |
| JP3480173B2 (ja) | 殺菌水供給機能付便器ユニット | |
| MXPA04011401A (es) | Dispspositivos electroliticos autocontenidos, autoalimentados para mejorar el desmpeno de los lavaplatos automaticos. | |
| JP2003266073A (ja) | 電解水生成装置 | |
| JPH02149395A (ja) | 殺菌水製造装置及び殺菌水製造方法 | |
| JPH07136660A (ja) | 殺菌性上水供給式洗浄用住設機器 | |
| JP5595214B2 (ja) | 殺菌水供給システム | |
| KR101134573B1 (ko) | 살균수 나노 분사 장치 | |
| JPH0615276A (ja) | 水の電解消毒方法及び流水形水電解式消毒器 | |
| JPH11235378A (ja) | 電解水手洗器 | |
| JP2007014888A (ja) | 消毒装置 | |
| JP2005040781A (ja) | 整水器 | |
| JPH08290168A (ja) | 塩素イオンを含む流水の電気分解装置および電気分解方法 | |
| CN209602171U (zh) | 过流式电解杀菌装置及热水器和净水机 | |
| JP2000027262A5 (ja) | ||
| CN114468906A (zh) | 一种洗碗机、洗碗机的控制方法、装置及存储介质 | |
| JP4086095B2 (ja) | 金属イオン及び塩素による液体の殺菌殺藻装置 | |
| JP2573143B2 (ja) | 滅菌水製造装置 | |
| JP2000027262A (ja) | 便器洗浄水の殺菌装置 | |
| CN217079002U (zh) | 一种马桶 | |
| JP2904009B2 (ja) | 水処理方法及び水処理装置 | |
| KR100453008B1 (ko) | 수조의순환살균장치 |