JPH1033545A - 超音波トラカール - Google Patents

超音波トラカール

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JPH1033545A
JPH1033545A JP8199178A JP19917896A JPH1033545A JP H1033545 A JPH1033545 A JP H1033545A JP 8199178 A JP8199178 A JP 8199178A JP 19917896 A JP19917896 A JP 19917896A JP H1033545 A JPH1033545 A JP H1033545A
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trocar
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needle
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学 石川
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友尚 桜井
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
Shoichi Gotanda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直径が比較的大きなトラカールであっても、腹
腔壁の熱傷の面積を大きくせず、かつ、穿入を容易に行
うことができるようにする。 【解決手段】本願発明の超音波トラカールは、先細状部
材8aを外套管6aとトラカール内針7aとの間に、当
該外套管6aとトラカール内針7aに隔離した状態で設
け、かつ、前記先細状部材8aの先端と前記トラカール
内針7aの先端とで連続的に鋭利部を形成することによ
り、トラカール内針7aの超音波振動は先細状部材8a
及び外套管6aに伝達せず、また超音波トラカール1を
腹腔壁に容易に穿入させることができ、これによって、
超音波振動による腹腔壁の熱傷の面積が大きくなってし
まうという心配はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、腹腔壁に超音波
振動によって穿入させる超音波トラカールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡下外科手術において、処置
具や内視鏡を腹腔壁から腹腔内に導入するために、トラ
カールが用いられてきた。トラカールは先端に穿刺用の
刃先を有したトラカール内針と、外套管から構成されて
いる。この種のトラカールを患者の腹腔壁に穿入させる
ためには、術者がトラカールを患者の腹腔壁に強く押し
つける必要がある。ところが、トラカールを穿入するた
めには、適切な力加減にしなければならないため、その
コントロールが難しいという問題がある。即ち、あまり
力を加えなければトラカールを穿入できず、逆に過度の
力を加えると勢い余って腹腔内臓器を傷つけてしまう危
険性を有している。
【0003】この問題に対処するための発明が特開昭6
0ー110011号公報に掲載されている。即ち、この
発明は、トラカール内針に超音波振動を伝達させ、トラ
カールの穿刺能力を向上させることにより、安全性を十
分確保し、熟練をあまり必要としないでトラカールを腹
腔壁に穿入しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トラカールによれば、例えば外套管の直径が3mmや5
mmのように比較的小さいものであればよいが、外套管
の直径が10mm以上のような比較的大きいものの場合
には問題が生じる。即ち、トラカールの直径が大きけれ
ば、それだけトラカール内針の直径も大きくなり、よっ
て、トラカール内針の先端が腹腔壁に触れる面積も大き
くなる。これにより、超音波振動による腹腔壁の熱傷の
面積が大きくなってしまうという問題が生じる。
【0005】本願発明は、上述したような課題を解決す
るためになされたものであって、その目的は、直径が比
較的大きなトラカールであっても、腹腔壁の熱傷の面積
を大きくせずに、穿入を容易に行うことができるトラカ
ールを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本願発明は、トラカール内針を外套管内に挿入し、
当該トラカール内針を超音波振動させて腹腔壁に穿刺さ
せる超音波トラカールにおいて、前記外套管とトラカー
ル内針との間に、当該外套管とトラカール内針に隔離し
た状態で設けられ、前記トラカール内針の先端とで連続
的に鋭利部を形成する先端部を有する先細状部材を設け
たことを特徴とするものである。
【0007】このような構成により、直径が大きなトラ
カールを用いる場合でも、腹腔壁の熱傷の面積を大きく
せずに、穿入を容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施の形態〉以下、本発明の第1の実施の形態
について説明する。図1は、本実施の形態に係る超音波
トラカールシステムの全体構成を示す図である。図1に
示すように、超音波トラカールシステムは、超音波トラ
カール1と、超音波発振装置3と、出力制御機器4から
構成されている。超音波トラカール1は、ハンドピース
2と、ハンドピース2の先端に接合部材5によって結合
された中空の外套管6aと、外套管6aに挿通されてハ
ンドピースとネジ結合されているトラカール内針7a
と、外套管6aとトラカール内針7aとの間に挿入可能
な中空の先細状部材8aとから構成されている。
【0009】また、超音波発信装置3はハンドピース2
に超音波振動のためのエネルギーを供給するものであ
り、出力制御機器4はそのエネルギーの出力を制御する
フットスイッチ等から構成されている。なお、ハンドピ
ース2と外套管6aとの結合は、上記のように接合部材
5によるものに限られるものではなく、接合せずに分離
されたまま使用されてもよい。
【0010】図2は、超音波トラカール1の基端部を構
成しているハンドピース2の内部構造を示す図である。
ハンドピース2には、基端側に超音波振動子9が設けら
れ、先端側に超音波振動子9により発生した超音波振動
の振幅を拡大するためのホーン10が設けられている。
超音波振動子9は、2極の電圧入力電極からなり、超音
波発振装置3から供給されるエネルギーによって超音波
発振をするように構成されている。
【0011】また、ホーン10の先端には、ホーン10
とトラカール内針7aをネジ締結することができるよう
に雌ネジが形成されており、一方、トラカール内針7a
の基端には雄ネジ7’が形成されている。このような構
成により、トラカール内針7aが破損した場合であって
も、ハンドピース2を交換することなしにトラカール内
針7aのみを交換することができるので経済的である。
【0012】なお、超音波振動子9は、2極の電圧入力
電極に限られるものではなく、電歪型又は磁歪型であっ
てもよい。図3は、超音波トラカール1の中央部を構成
している、ハンドピース2、外套管6a、先細状部材8
a及びトラカール内針7aの断面図である。ハンドピー
ス2の先端には2つの溝11、12が形成されている。
また、外套管6aの基端にはOリング13が取り付けら
れており、Oリング13を溝11に嵌合させることで、
外套管6aをハンドピース2に取り付けることができる
ようになっている。さらに、先細状部材8aの基端にも
Oリング14が取り付けられており、Oリング14を溝
12に嵌合させることで、先細状部材8aをハンドピー
ス2に取り付けることができるようになっている。
【0013】外套管6aは、プラスチック、金属、テフ
ロン等の材質でできており、外径が10mm以上の中空
部材である。先細状部材8aは、全体がテフロンなどの
従順部材で構成されている中空部材である。そして、外
套管6aと先細状部材8aとの間には隙間が開いてい
る。また、トラカール内針7aは、チタン合金またはア
ルミ合金等の材質でできている中実部材である。そし
て、先細状部材8aとトラカール内針7aとの間には隙
間が開いている。この隙間により、トラカール内針7a
を超音波振動させた場合でも、超音波振動が先細状部材
8aに伝達しないようになっている。
【0014】図4は、超音波トラカール1の先端部を構
成している、外套管6a、先細状部材8a及びトラカー
ル内針7aの断面図である。外套管6aの先端、先細状
部材8aの先端及びトラカール内針7aの先端の刃先
は、これらが連続的なるように鋭角状に形成されてお
り、腹腔壁を穿入することができるようになっている。
次に、このように構成されている超音波トラカールシス
テムの動作について説明する。
【0015】まず、Oリング13、14が溝部11、1
2にそれぞれ嵌合するように、先細状部材8a及び外套
管6aをハンドピース2に取り付ける。そして、腹腔壁
上でトラカール内針7aを穿入させたい位置にメス等で
小切開を加える。その後、この切開部にトラカール内針
7aの先端を当てて、フットスイッチ等の出力制御機器
4のスイッチをONにする。すると、超音波発振装置3
からハンドピース2内の超音波振動子9にエネルギーが
伝送されて超音波振動が発生する。発生した超音波振動
はホーン10によって振幅が拡大されてトラカール内針
7aの先端まで伝達される。この伝達された超音波振動
によって、トラカール内針7aの先端が切開部から腹腔
壁内に徐々に穿入される。その後、先細状部材8aの先
端によって切開部が更に押し広げられて、最終的に外套
管6aの外周面まで容易に腹腔壁内に穿入させることが
できる。
【0016】なお、トラカール内針7aの先端は超音波
振動を行うが、トラカール内針7aと先細状部材8aと
の間に隙間ができているため、先細状部材8a及び外套
管6aには超音波振動が伝わらない。また、トラカール
内針7を腹腔壁に対して斜めに穿入させるなどの使用態
様によってはトラカール内針7aの超音波振動が先細状
部材8aに伝わることも考えられるが、先細状部材8a
がテフロンなどの従順部材で形成されているため、この
場合においても先細状部材8a及び外套管6aには超音
波振動が伝わらない。
【0017】また、このように先細状部材8aは超音波
振動しないが、先細状部材8aの先端は、トラカール内
針7aの先端と連続的になるように鋭角状に形成されて
いるため、外套管6aの外周面まで容易に腹腔壁内に穿
入させることができる。以上のように本実施の形態によ
れば、直径が比較的大きい10mm以上の超音波トラカ
ール1を腹腔壁に穿入する場合であっても、トラカール
内針7aは、直径が3mmや5mmのように比較的小さ
い超音波トラカールに使われるものと同等の大きさであ
るため、超音波振動による腹腔壁の熱傷の面積が大きく
なってしまうという心配はない。また、先細状部材8a
の先端とトラカール内針7aの先端とで連続的に鋭利部
を形成するようにしたので、トラカール内針7aしか超
音波振動しなくても、超音波トラカール1を腹腔壁に容
易に穿入させることができる。 〈第2の実施の形態〉図5は、本願発明の第2の実施の
形態を示す超音波トラカールの先端部の断面図である。
なお、第1の実施の形態と同一又は同等の構成部材に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0018】先細状部材8bは、第1の実施の形態の先
細状部材8aとほぼ同様な構成をしており、先端側内周
面にCリング状のテフロン部材からなる従順部材15a
が設けられている点が異なっているのみである。この場
合、先細状部材8bの材質は、第1の実施の形態で示し
たように、テフロンなどの従順部材であってもよいが、
これに限られるものではなく、金属やプラスティックで
あってもよい。
【0019】このような構成により、本実施の形態の超
音波トラカールは第1の実施の形態の場合と同様に使用
される。以上のように本実施の形態によれば、第1の実
施の形態における効果と同じ効果を奏するだけでなく、
先細状部材8bの先端にテフロン部材などの従順部材1
5aを設けることによって、超音波トラカール1のどの
ような使用態様によっても先細状部材8b及び外套管6
aには超音波振動を伝わらないようにすることができ
る。また、トラカール内針7aが先細状部材8bに直接
接触して摩擦により発熱や摩擦粉、摩擦音が生じること
がないため、先細状部材8bの材質を第1の実施の形態
で示したようにテフロンなどの従順部材にしなくても、
第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。 〈第3の実施の形態〉図6は、本願発明の第3の実施の
形態を示す超音波トラカールの先端部の断面図である。
なお、第1の実施の形態と同一又は同等の構成部材に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0020】トラカール内針7bは、第1の実施の形態
のトラカール内針7aとほぼ同様な構成をしており、ト
ラカール内針7bの先端側外周面にCリング状のテフロ
ン部材などの従順部材15bが接着または取り替え可能
なように嵌合することによって設けられている点が異な
っているのみである。この場合、先細状部材8aの材質
は、第1の実施の形態で示したようにテフロンであって
もよいが、これに限られるものではなく、金属やプラス
ティックであってもよい。
【0021】このような構成により、本実施の形態の超
音波トラカールは第1の実施の形態の場合と同様に使用
される。以上のように本実施の形態によれば、第1の実
施の形態における効果と同じ効果を奏するだけでなく、
トラカール内針7bの先端にテフロン部材などの従順部
材15bを設けることによって、超音波トラカール1の
どのような使用態様によっても先細状部材8b及び外套
管6aには超音波振動を伝わらないようにすることがで
きる。また、トラカール内針7bが先細状部材8aに直
接接触して摩擦により発熱や摩擦粉、摩擦音が生じるこ
とがないため、先細状部材8bの材質を第1の実施の形
態で示したようにテフロンなどの従順部材にしなくて
も、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができ
る。
【0022】また、従順部材15bは取り替え可能とす
ることにより、超音波トラカール1を使用することによ
って従順部材15bが熱変形しても、従順部材15bを
新しいものに取り替えることにより再び使用することが
でき、また、洗浄する場合にも取り外して洗浄すること
ができるので、洗浄性も向上する。ところで、本実施の
形態のトラカール内針7bは、トラカール内針7b自体
に従順部材15bが設けられているので、図7に示すよ
うに、先細状部材8aを使用しなければ、直径が比較的
小さい直径5mmの外套管6bに挿入して使用すること
もできる。また、上述のように直径5mmの外套管6に
限られるものではなく、それ以外の直径を有する外套管
を使用する場合であっても、それに合わせた外径を有す
る先細状部材を用意しさえすれば、同じトラカール内針
7bを使用して上記第3の実施の形態と同様の作用効果
を奏することができる。例えば、術中に2種類以上の外
套管を使用する際も、一つのハンドピースとトラカール
内針さえあれば、直径の異なる先細状部材を外套管に装
着することで、所望の外套管を体壁に穿入することがで
きる。
【0023】また、図8及び図9は、上記第1〜第3の
実施の形態で示したトラカール内針7a、7bの変形例
の断面図を示したものである。図8に示したトラカール
内針7cは、チタン合金、アルミ合金などの材質から成
り、中空になるように一体形成されている。また、図9
に示したトラカール内針7dは、チタン合金、アルミ合
金などの材質から成り、中空に形成されている本体部1
6の先端に、同じくチタン合金、アルミ合金などの材質
から成る中実の先端部17が溶接することによって構成
されている。なお、図8及び図9に示したトラカール内
針7c、7dには、トラカール内針7bのようにテフロ
ン部材などの従順部材15bを設けてもよいことは言う
までもない。
【0024】このように、上記中実のトラカール内針7
a、7bに比べて軽量化することにより、トラカール内
針自身の発熱を抑えることができるので、腹腔壁の熱傷
をさらに抑えることができる。また、図10は、本発明
の第1〜第3の実施の形態で示したハンドピース2及び
外套管6a、6b(以下、外套管6とする)と、これら
を体腔壁に穿入する際の補助具である開閉器20を示す
概略図である。
【0025】開閉器20は、大きく分けて外套管6が挿
入可能な円筒状の開閉器本体21と、この開閉器本体2
1の先端に接続された開口補助部22から構成されてい
る。開口補助部22は、2つの板バネから構成されてお
り、基端側から先端側に行くにつれて2つの板バネの間
隔が小さくなり、先端部分で若干広がっている。2つの
板バネが最も接近した部分にはテフロン部材などの従順
部材から成る接触防止具23が取り付けられており、こ
れは開口補助部22とトラカール内針7a、7b、7
c、7d(以下、トラカール内針7とする)との接触を
防ぐためのものである。
【0026】次に開閉器20を用いてトラカール内針7
を体腔壁に穿入させる動作について説明する。まず、体
腔壁にトラカール内針7を穿入させたい位置にメス等で
小切開を加える。この切開部に開閉器20の先端部を差
し込んだ状態で、トラカール内針7及び外套管6を開閉
器本体21の基端側開口部から挿入し、先端側に向けて
押し込む。すると、この押し込む力によって開口補助部
22が外側に開いて切開部が押し広げられつつ、トラカ
ール内針7の先端が切開部から体腔内に穿入される。こ
のように、開閉器20を使用することによって、容易に
超音波トラカールを穿入させることができる。
【0027】また、図11は、図10で示した開閉器2
0の別の例を示す概略図である。開閉器30は、大きく
分けて開閉器本体31aと開閉器本体31bから構成さ
れている。開閉器本体31aと開閉器本体31bは、半
円筒状の「く」の字に形成され、「く」の字の屈折した
部分32で互いに回動自在に接続されている。屈折した
部分32の内側には図示していないバネが設けられてお
り、通常状態ではこのバネの弾性力によって開閉器本体
31aの基端側と開閉器本体31bの基端側とが開いた
状態になっている。開閉器本体31aの基端側と開閉器
本体31bの基端側にはグリップ部33a、33bが形
成されている。また、開閉器本体31aの基端と開閉器
本体31bの基端には、32a、32bによってラチェ
ット機構が構成されており、開閉器本体31aの基端側
と開閉器本体31bの基端側を閉じると、その状態に保
持されるようになっている。
【0028】次に開閉器30を用いてトラカール内針7
を体腔壁に穿入させる動作について説明する。まず、体
腔壁にトラカール内針7を穿入させたい位置にメス等で
小切開を加える。この切開部に開閉器本体31aの先端
と開閉器本体31bの先端を挿入した状態で、トラカー
ル内針7及び外套管6を開閉器本体31a、31bの基
端側から挿入して先端側に向けて押し込みながらグリッ
プ部33a、33bを持って閉じる。すると、開閉器本
体31aの先端と開閉器本体31bの先端が外側に開い
て切開部が押し広げられつつ、トラカール内針7の先端
が切開部から体腔内に穿入される。このように、開閉器
30を使用することによって、容易に超音波トラカール
を穿入させることができる。 〈付記〉なお、以上説明した実施の形態等から、以下の
ような構成を導き出すことができる。
【0029】〔付記項1〕トラカール内針を外套管内に
挿入し、当該トラカール内針を超音波振動させて腹腔壁
に穿刺させる超音波トラカールにおいて、前記外套管と
トラカール内針との間に、当該外套管とトラカール内針
に隔離した状態で設けられ、前記トラカール内針の先端
とで連続的に鋭利部を形成する先端部を有する先細状部
材を設けたことを特徴とする超音波トラカール。
【0030】〔付記項2〕前記先細状部材が従順部材で
構成されていることを特徴とする付記項1記載の超音波
トラカール。 〔付記項3〕前記先細状部材の先端側内周面に、リング
状の従順部材が設けられていることを特徴とする付記項
1記載の超音波トラカール。
【0031】〔付記項4〕前記トラカール内針の先端側
外周面にCリング状の従順部材が接着または取り替え可
能なように嵌合することによって設けられていることを
特徴とする付記項1記載の超音波トラカール。 〔付記項5〕前記トラカール内針が中空材であることを
特徴とする付記項1記載の超音波トラカール。
【0032】〔付記項6〕トラカール内針を外套管内に
挿入し、当該トラカール内針を超音波振動させて腹腔壁
に穿刺させる超音波トラカールにおいて、前記外套管と
トラカール内針との間に、当該外套管とトラカール内針
に隔離した状態で設けられ、前記トラカール内針の先端
とで連続的に鋭利部を形成する先端部を有する先細状部
材を設けたことを特徴とする超音波トラカール。
【0033】〔付記項7〕超音波振動した先端部によっ
て腹腔壁に穿刺させるトラカール内針と、前記トラカー
ル内針が挿入でき、異なった直径を有する複数種類の外
套管と、前記複数種類の外套管と前記トラカール内針と
の間に、当該外套管とトラカール内針に隔離した状態で
取り付けられ、前記トラカール内針の先端とで連続的に
鋭利部を形成する先端部を有する複数種類の先細状部材
と、を有することを特徴とする超音波トラカールシステ
ム。
【0034】〔付記項8〕超音波振動した先端部によっ
て腹腔壁に穿刺させるトラカール内針と、前記トラカー
ル内針が挿入でき、異なった直径を有する複数種類の外
套管と、前記複数種類の外套管と前記トラカール内針と
の間に、当該外套管とトラカール内針に隔離した状態で
取り付けられ、前記トラカール内針の先端とで連続的に
鋭利部を形成する先端部を有する複数種類の先細状部材
と、を有することを特徴とする超音波トラカールシステ
ム。
【0035】〔付記項9〕先端に穿刺用の刃先を有した
トラカール内針を外套管内に挿入し、当該トラカール内
針を超音波振動させて、腹腔壁上の予め切開しておいた
切開部に穿刺させる超音波トラカールシステムにおい
て、前記外套管を挿入でき、先端に前記切開部を押し広
げる部材が設けられた切開部開閉手段を具備することを
特徴とする超音波トラカールシステム。
【0036】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、直径が
比較的大きい10mm以上の超音波トラカールを腹腔壁
に穿入する場合であっても、トラカール内針しか超音波
振動しないため、超音波振動による腹腔壁の熱傷の面積
が大きくなってしまうという心配はない。また、先細状
部材の先端とトラカール内針の先端とで連続的に鋭利部
を形成するようにしたので、トラカール内針しか超音波
振動しなくても、超音波トラカールを腹腔壁に容易に穿
入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態に係る超音波トラ
カールシステムの全体構成を示す図
【図2】同第1の実施の形態に係る超音波トラカール1
の基端部を構成しているハンドピース2の内部構造を示
す図
【図3】同第1の実施の形態に係る超音波トラカール1
の中央部を構成している、ハンドピース2、外套管6、
先細状部材8a及びトラカール内針7aの断面図
【図4】同第1の実施の形態に係る超音波トラカール1
の先端部を構成している、外套管6、先細状部材8a及
びトラカール内針7aの断面図
【図5】本願発明の第2の実施の形態を示す超音波トラ
カールの先端部の断面図
【図6】本願発明の第3の実施の形態を示す超音波トラ
カールの先端部の断面図
【図7】本願発明のその他の発明に係る超音波トラカー
ルの先端部の断面図
【図8】同その他の発明に係るトラカール内針の断面図
【図9】同その他の発明に係るトラカール内針の断面図
【図10】同その他の発明に係り、ハンドピース2及び
外套管6と、これらを体腔壁に穿入する際の補助具であ
る開閉器20を示す概略図
【図11】同その他の発明に係り、図10で示した開閉
器20の別の例である開閉器30を示す概略図
【符号の説明】 1 超音波トラカール 2 ハンドピース 3 超音波発振装置 4 出力制御機器 5 接合部材 6、6a、6b 外套管 7、7a、7b、7c、7d トラカール内針 8a、8b 先細状部材 9 超音波振動子 10 ホーン 11 溝 12 溝 13 Oリング 14 Oリング 15a 従順部材 15b 従順部材 16 本体部 17 先端部 20 開閉器 21 開閉器本体 22 開口補助部 23 接触防止具 30 開閉器 31a、31b 開閉器本体 32 屈折した部分 33a、33b グリップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五反田 正一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラカール内針を外套管内に挿入し、当該
    トラカール内針を超音波振動させて腹腔壁に穿刺させる
    超音波トラカールにおいて、 前記外套管とトラカール内針との間に、当該外套管とト
    ラカール内針に隔離した状態で設けられ、前記トラカー
    ル内針の先端とで連続的に鋭利部を形成する先端部を有
    する先細状部材を設けたことを特徴とする超音波トラカ
    ール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019009004A1 (ja) * 2017-07-04 2019-01-10 シャープ株式会社 体内カメラ装置、および体内監視カメラシステム

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