JPH10335046A - ヒータ線 - Google Patents

ヒータ線

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JPH10335046A
JPH10335046A JP14158497A JP14158497A JPH10335046A JP H10335046 A JPH10335046 A JP H10335046A JP 14158497 A JP14158497 A JP 14158497A JP 14158497 A JP14158497 A JP 14158497A JP H10335046 A JPH10335046 A JP H10335046A
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element wire
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正平 宮原
Masato Iimori
政人 飯森
Hidekazu Aoki
秀和 青木
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/40Heating elements having the shape of rods or tubes
    • H05B3/54Heating elements having the shape of rods or tubes flexible
    • H05B3/56Heating cables
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • H05B3/34Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater flexible, e.g. heating nets or webs

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れ磁界を十分に低減でき、しかも異常発熱
時に発熱素線と信号線とを確実に短絡できるヒータ線を
提供する。 【解決手段】 巻芯1の外周に第1の発熱素線2をスパ
イラル状に巻き回し、その外周に第1の熔断層23を設
け、その外周に第2の発熱素線4をスパイラル状に巻き
回し、その外周に第2の熔断層25を設け、その外周に
信号線6をスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層
7を設ける。第1の熔断層23の材料の融点は、第2の
熔断層25の材料の融点より高い。 【効果】 特に、電気毛布や電気カーペットなどの面状
採暖具に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータ線に関し、
さらに詳しくは、漏れ磁界を十分に低減でき、しかも異
常発熱時に発熱素線と信号線とを確実に短絡できるヒー
タ線に関する。特に、電気毛布や電気カーペットなどの
面状採暖具に敷線するのに有用である。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のヒータ線の一例を示す構
造図である。このヒータ線600は、巻芯61の外周に
発熱素線62をスパイラル状に巻き回し、その外周にポ
リアミド系樹脂製の熔断層63を設け、その外周に信号
線64をスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層6
5を設けた構造である。前記発熱素線62の温度が異常
に上昇した場合には、熔断層63が熱により熔けて発熱
素線62と信号線64とが短絡し、安全装置(図示せ
ず)により通電が停止される。
【0003】図10は、特開平4−278125号公報
に開示されたヒータ線を示す構造図である。このヒータ
線700は、巻芯71に第1の発熱素線72をスパイラ
ル状に巻き回し、その外周にポリイミド製の耐熱絶縁体
73を設け、その外周に第2の発熱素線74をスパイラ
ル状に巻き回し、その外周にナイロン製の融解層75を
設け、その外周に信号線76をスパイラル状に巻き回
し、その外周に最外層77を設けた構造である。前記第
1の発熱素線72と,第2の発熱素線74とに、逆向き
の電流を流すことにより、発生する磁界を互いに打ち消
し合わせ、漏れ磁界を低減することが出来る。図11
は、特開平4−305716号公報に開示されたヒータ
線を示す構造図である。このヒータ線800は、巻芯8
1の外周に第1の発熱素線82をスパイラル状に巻き回
し、その外周に所定の温度で融解する第1の感温樹脂層
83を設け、その外周に信号線84をスパイラル状に巻
き回し、その外周に第2の感温樹脂層85を設け、その
外周に第2の発熱素線86をスパイラル状に巻き回し、
その外周に最外層87を設けた構造である。前記第1の
発熱素線82,第2の発熱素線86の温度が異常に上昇
した場合には、前記感温樹脂層83,85が熱により熔
けて発熱素線82,86と信号線84とが短絡し、安全
装置(図示せず)により通電が停止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のヒータ線6
00では、発熱素線62を流れる電流により放射状に広
がる磁界が発生し、その磁界が外部に漏れる問題点があ
る。すなわち、通電電流が周波数の高い交流の場合に
は、高周波の磁気ノイズが発生し、他の電気機器に悪影
響を与える虞がある。また、通電電流が周波数の低い交
流か又は直流の場合には、それに見合った漏れ磁界が発
生するが、人体などの生体に対する影響を未然に防止す
る見地から、漏れ磁界の強度をできる限り低減すること
が好ましい(特に、面状採暖具に敷線する場合には、ヒ
ータ線と人体との距離が近いので、漏れ磁界の低減が要
請される)。
【0005】また、上記従来のヒータ線700では、第
1の発熱素線72で発生した熱が耐熱絶縁体73を介し
て融解層75に伝えられるが、一般に有機材料は比較的
断熱性が高いため、第1の発熱素線72の温度が異常に
上昇しても、融解層75を短時間で確実に熔かすことが
難しく、通電を停止させるための感度が低下する問題点
がある。
【0006】さらに、上記従来のヒータ線800では、
異常発熱時に、第1の感温樹脂層83と第2の感温樹脂
層85の両方が同時に熔けて、第1の発熱素線82と,
第2の発熱素線86とが通電状態のまま短絡しやすく、
安全性の見地から好ましくない問題点がある。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、漏れ磁界
を十分に低減でき、しかも異常発熱時に発熱素線と信号
線を確実に短絡できるヒータ線を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、第1の発熱素線と,第2
の発熱素線とが通電状態のまま短絡することを防止でき
るヒータ線を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、巻芯(1)の外周に第1の発熱素線(2)をスパイ
ラル状に巻き回し、その外周に第1の熔断層(3)を設
け、その外周に第2の発熱素線(4)をスパイラル状に
巻き回し、その外周に第2の熔断層(5)を設け、その
外周に信号線(6)をスパイラル状に巻き回し、その外
周に最外層(7)を設けたことを特徴とするヒータ線
(100)を提供する。上記第1の観点によるヒータ線
(100)では、第1の発熱素線(2)と,第2の発熱
素線(4)とに、逆向きの電流を流すことにより、発生
する磁界を互いに打ち消し合わせ、漏れ磁界を低減する
ことが出来る。また、第1の発熱素線(2)と第2の発
熱素線(4)とが、第1の熔断層(3)の1層のみを隔
てて巻き回されているから、両者の巻き径の差を小さく
することができる。したがって、ヒータ線(100)の
外囲では、第1の発熱素線(2)により発生した磁界
と,第2の発熱素線(4)により発生した磁界との強度
差が小さくなり、磁界の打ち消しをほぼ完全に行うこと
が可能となり、この点でも、漏れ磁界の低減に好都合で
ある。さらに、第1の発熱素線(2)と第2の発熱素線
(4)との間に第1の熔断層(3)を設けるが、第1の
熔断層(3)は、異常発熱時に熔ける融点を持つ材料で
作成されているから、第1の発熱素線(2)の温度が異
常に上昇すれば容易に熔ける。また、第2の発熱素線
(4)と信号線(6)との間に第2の熔断層(5)を設
けるが、第2の熔断層(5)も、異常発熱時に熔ける融
点を持つ材料で作成されているから、第1の熔断層
(3)が熔ければ、その熱により容易に熔ける。したが
って、第1の発熱素線(2)が異常に発熱すると、第1
の熔断層(3)および第2の熔断層(5)が熔けて、第
1の発熱素線(2)と信号線(6)とが短絡する。ま
た、第2の発熱素線(4)が異常に発熱すると、第2の
熔断層(5)が熔けて、第2の発熱素線(4)と信号線
(6)とが短絡する。この結果、第1の発熱素線(2)
と,第2の発熱素線(4)のどちらの異常発熱に対して
も、通電を停止させるための感度を高くすることが可能
となり、ヒータ線(100)の過熱を確実に防止するこ
とが出来る。
【0009】第2の観点では、本発明は、上記構成のヒ
ータ線において、前記第1の熔断層(23)の材料の融
点は、前記第2の熔断層(25)の材料の融点よりも高
いことを特徴とするヒータ線(200)を提供する。上
記第2の観点によるヒータ線(200)では、第1の発
熱素線(2)と第2の発熱素線(4)との間に設けられ
た第1の熔断層(23)の材料の融点は、第2の発熱素
線(4)と信号線(6)との間に設けられた熔断層(2
5)の材料の融点よりも高いので、第1の発熱素線
(2)および第2の発熱素線(4)の温度が異常に上昇
した場合には、第1の熔断層(23)よりも先に第2の
熔断層(25)が熱により熔け、第2の発熱素線(4)
と信号線(6)とが短絡する。したがって、第1の熔断
層(23)が先に熔けて第1の発熱素線(2)と第2の
発熱素線(4)とが通電状態のまま短絡することを防止
し、安全性をさらに向上できる。
【0010】第3の観点では、本発明は、巻芯(1)の
外周に信号線(6)をスパイラル状に巻き回し、その外
周に第1の熔断層(3)を設け、その外周に第1の発熱
素線(2)をスパイラル状に巻き回し、その外周に第2
の熔断層(5)を設け、その外周に第2の発熱素線
(4)をスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層
(7)を設けたことを特徴とするヒータ線(300)を
提供する。上記第3の観点によるヒータ線(300)で
は、信号線(6)を巻芯(1)すなわち最も中心軸側に
巻き回すので、信号線(6)の外周に設けられた第1の
熔断層(3)に伝わった熱が外部に逃げ難くなり、異常
発熱時の短絡をいっそう確実に行うことが出来る。した
がって、安全性を向上できる。
【0011】第4の観点では、本発明は、上記構成のヒ
ータ線において、前記第1の熔断層(43)の材料の融
点は、前記第2の熔断層(45)の材料の融点よりも低
いことを特徴とするヒータ線(400)を提供する。上
記第4の観点によるヒータ線(400)では、信号線
(6)と第1の発熱素線(2)との間に設けられた第1
の熔断層(43)の材料の融点は、第1の発熱素線
(2)と第2の発熱素線(4)との間に設けられた第2
の熔断層(45)の材料の融点よりも低いので、第1の
発熱素線(2)および第2の発熱素線(4)の温度が異
常に上昇した場合には、第2の熔断層(45)よりも先
に第1の熔断層(43)が熱により熔け、信号線(6)
と第1の発熱素線(2)とが短絡する。したがって、第
2の熔断層(45)が先に熔けて第1の発熱素線(2)
と第2の発熱素線(4)とが通電状態のまま短絡するこ
とを防止し、安全性をさらに向上できる。
【0012】第5の観点では、本発明は、巻芯(1)の
外周に第1の発熱素線(2)をスパイラル状に巻き回
し、その外周に第1の熔断層(53)を設け、その外周
に信号線(6)をスパイラル状に巻き回し、その外周に
前記第1の熔断層の材料の融点とは異なる融点を有する
材料で作製された第2の熔断層(55)を設け、その外
周に第2の発熱素線(4)をスパイラル状に巻き回し、
その外周に最外層(7)を設けたことを特徴とするヒー
タ線(500)を提供する。上記第5の観点によるヒー
タ線(500)では、第1の熔断層(53)の材料の融
点と,第2の熔断層(55)の材料の融点とが異なるの
で、第1の発熱素線(2)および第2の発熱素線(4)
の温度が異常に上昇した場合には、低い融点を有する材
料で作製された熔断層が熱により先に熔け、どちらか一
方の発熱素線と信号線(6)とが短絡し、通電が停止さ
れる。したがって、第1の熔断層(53)と第2の熔断
層(55)の両方が同時に熔けて、第1の発熱素線
(2)と第2の発熱素線(4)とが通電状態のまま短絡
することを防止し、安全性をさらに向上できる。また、
第1の発熱素線(2)と,第2の発熱素線(4)とが2
層で隔てられているので、両者が短絡し難く、この点で
も、安全性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本
発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明
が限定されるものではない。
【0014】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。このヒータ線100は、巻芯1の外周
に第1の発熱素線2を定ピッチでスパイラル状に巻き回
し、その外周に第1の熔断層3を設け、その外周に第2
の発熱素線4を定ピッチでスパイラル状に巻き回し、そ
の外周に第2の熔断層5を設け、その外周に信号線6を
定ピッチでスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層
7を設けた構造である。前記巻芯1は、例えば、全芳香
属ポリエステルまたは全芳香属ポリアミド繊維製であ
る。前記第1の発熱素線2および前記第2の発熱素線4
は、例えば、0.06×0.34mmの銅平角線であ
る。前記第1の熔断層3および前記第2の熔断層5は、
例えば、ナイロン11や,ナイロン12(融点は180
〜185℃程度)などのポリアミド系樹脂製である。前
記信号線6は、例えば、0.06×0.34mmの銅平
角線である。なお、銅平角線の代りに、銅合金平角線を
用いてもよい。
【0015】前記最外層7は、絶縁用外被であり、例え
ば、ポリ塩化ビニル(PVC;PolyVinyl Chloride
)樹脂製である。その場合、前記信号線6と前記最外
層7との間に、ポリ塩化ビニルの可塑剤が前記信号線6
の側へ移行することを防止するポリエステルテープを巻
き回してもよい。
【0016】図2は、図1のヒータ線100からの漏れ
磁界を測定するための漏れ磁界測定システムを示す説明
図である。この漏れ磁界測定システムAは、ヒータ線1
00の第1の発熱素線2の一端および第2の発熱素線4
の一端を交流電源Sに接続し、前記第1の発熱素線2の
他端および前記第2の発熱素線4の他端を短絡し、磁界
測定器Dの検出部Pをヒータ線100に付けることで、
漏れ磁界を測定する構成である。矢印で示すように、前
記ヒータ線100には、交流電流iが流れる。
【0017】図3は、図2の漏れ磁界測定システムAに
より、消費電力に対する漏れ磁界を測定した結果を示す
図表である。比較例は、従来のヒータ線500(図9参
照)にかかる測定結果である。なお、交流電源Sの周波
数は、60Hzである。また、磁気測定器Dとしては、
VDU(Visual Display Unit )用測定基準MPR−II
に準拠した単体測定器(商品名コンビノーバ,型名MF
M10,株式会社東陽テクニカ製)を使用した。図4
は、消費電力に対する漏れ磁界の特性を示すグラフであ
る。グラフにおいて、前記ヒータ線100にかかる測定
点を黒丸で示し、漏れ磁界の特性を実線で示す。また、
比較例にかかる測定点を白丸で示し、漏れ磁界の特性を
点線で示す。図3,図4より、前記ヒータ線100およ
び比較例にかかる漏れ磁界の強度は、消費電力により変
化するが、前記ヒータ線100にかかる漏れ磁界の強度
は、比較例の1/100程度であり、格段に小さいこと
が判る。
【0018】以上の第1の実施形態によれば、第1の発
熱素線2と,第2の発熱素線4とに、逆向きの電流を流
すことにより、発生する磁界を互いに打ち消し合わせ、
漏れ磁界を低減することが出来る。また、第1の発熱素
線2と第2の発熱素線4との間に、異常発熱により熔け
る第1の熔断層3を設け、第2の発熱素線4と信号線6
との間に第2の熔断層5を設けるから、第1の発熱素線
2が異常に発熱した場合には、第1の熔断層3および第
2の熔断層5を熔かして、信号線6との短絡を確実に行
わせることが出来る。
【0019】−第2の実施形態− 図5は、本発明の第2の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。このヒータ線200において、第1の
発熱素線2と第2の発熱素線4との間に設けられた第1
の熔断層23の材料の融点は、第2の発熱素線4と信号
線6との間に設けられた第2の熔断層25の材料の融点
よりも高い。前記第1の熔断層23は、例えば、融点が
250℃程度のポリエチレンテレフタレート(PET;
PolyEthylene Terephthalate)樹脂製である。商品名を
示せば、ペルプレン(東洋紡株式会社製)が好適であ
る。なお、ポリエチレンテレフタレート樹脂の代りに、
融点が300℃程度のポリテトラフルオロエチレン(P
TFE;PolyTetraFluoroEthylene )樹脂などのフッ素
樹脂を用いてもよい。商品名を示せば、テフロン(三井
フロロケミカル株式会社製)が好適である。前記第2の
熔断層25は、例えば、融点が180℃程度のナイロン
11製である。以上の第2の実施形態によれば、第1の
発熱素線2および第2の発熱素線4の温度が異常に上昇
した場合には、第1の熔断層23よりも先に第2の熔断
層25が熱により熔けて第2の発熱素線4と信号線6と
が短絡し、通電が停止される。したがって、第1の熔断
層23が先に熔けて第1の発熱素線2と第2の発熱素線
4とが通電状態のまま短絡することを防止し、安全性を
さらに向上できる。
【0020】−第3の実施形態− 図6は、本発明の第3の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。このヒータ線300は、巻芯1の外周
に信号線6を定ピッチでスパイラル状に巻き回し、その
外周に第1の熔断層3を設け、その外周に第1の発熱素
線2を定ピッチでスパイラル状に巻き回し、その外周に
第2の熔断層5を設け、その外周に第2の発熱素線4を
定ピッチでスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層
7を設けた構造である。以上の第3の実施形態によれ
ば、信号線6を巻芯1すなわち最も中心軸側に巻き回す
ので、信号線6の外周に設けられた第1の熔断層3に伝
わった熱が外部に逃げ難くなり、異常発熱時の短絡をい
っそう確実に行うことが出来る。したがって、安全性を
さらに向上できる。
【0021】−第4の実施形態− 図7は、本発明の第4の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。このヒータ線400において、信号線
6と第1の発熱素線2との間に設けられた第1の熔断層
43の材料の融点は、第1の発熱素線2と第2の発熱素
線4との間に設けられた第2の熔断層45の材料の融点
よりも低い。前記第1の熔断層43は、例えば、融点が
180℃程度のナイロン11製である。前記第2の熔断
層45は、例えば、融点が250℃程度のポリエチレン
テレフタレート樹脂製である。なお、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂の代りに、融点が300℃程度のポリテ
トラフルオロエチレン樹脂などのフッ素樹脂を用いても
よい。以上の第4の実施形態によれば、第1の発熱素線
2および第2の発熱素線4の温度が異常に上昇した場合
には、第2の熔断層45よりも先に第1の熔断層43が
熱により熔け、信号線6と第1の発熱素線2とが短絡す
る。したがって、第2の熔断層45が先に熔けて第1の
発熱素線2と第2の発熱素線4とが通電状態のまま短絡
することを防止し、安全性をさらに向上できる。
【0022】−第5の実施形態− 図8は、本発明の第5の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。このヒータ線500は、巻芯1の外周
に第1の発熱素線2を定ピッチでスパイラル状に巻き回
し、その外周に第1の熔断層53を設け、その外周に信
号線6を定ピッチでスパイラル状に巻き回し、その外周
に前記第1の熔断層53の材料の融点とは異なる融点を
有する材料で作製された第2の熔断層55を設け、その
外周に第2の発熱素線4を定ピッチでスパイラル状に巻
き回し、その外周に最外層7を設けた構造である。前記
第1の熔断層53の材料の融点と,前記第2の熔断層5
5の材料の融点の高低は、どちらでもよい。後者の融点
を前者の融点よりも高くする場合には、前記第1の熔断
層53は、例えば、融点が180℃程度のナイロン11
製である。また、前記第2の熔断層55は、例えば、融
点が250℃程度のポリエチレンテレフタレート樹脂製
である。なお、ポリエチレンテレフタレート樹脂の代り
に、融点が300℃程度のポリテトラフルオロエチレン
樹脂などのフッ素樹脂を用いてもよい。また、後者の融
点を前者の融点よりも低くする場合には、前記第1の熔
断層53の材料と,前記第2の熔断層55の材料を、上
記と逆にすればよい。以上の第5の実施形態によれば、
第1の発熱素線2および第2の発熱素線4の温度が異常
に上昇した場合には、低い融点を有する材料で作製され
た熔断層が熱により先に熔けて、どちらか一方の発熱素
線と信号線6とが短絡し、通電が停止される。したがっ
て、第1の熔断層53と第2の熔断層55の両方が同時
に熔けて第1の発熱素線2と第2の発熱素線4とが通電
状態のまま短絡することを防止し、安全性をさらに向上
できる。また、第1の発熱素線2と,第2の発熱素線4
とが2層で隔てられているので、両者が短絡し難く、こ
の点でも、安全性を向上できる。
【0023】
【発明の効果】本発明のヒータ線によれば、線軸方向に
対してスパイラル状に巻き回した第1の発熱素線と,第
2の発熱素線と,信号線(これらの内外周の関係はいず
れでもよい)の間層は、どちらも、異常発熱時に熔ける
材料で作製された熔断層なので、2つの発熱素線の発生
磁界の相殺による漏れ磁界の低減と,通電を停止させる
ための感度の向上とを両立することが出来る。また、熔
断層に融点の差を付けることで、2つの発熱素線が異常
に発熱したときに、一方の熔断層のみを選択的に融解さ
せ、他方の熔断層を絶縁体として残しておくことが可能
なので、発熱素線同士の短絡を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。
【図2】図1のヒータ線の漏れ磁界を測定するための漏
れ磁界測定システムを示す説明図である。
【図3】図2の漏れ磁界測定システムによる漏れ磁界の
測定結果を示す図表である。
【図4】消費電力に対する漏れ磁界の特性を示すグラフ
である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。
【図6】本発明の第3の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。
【図7】本発明の第4の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。
【図8】本発明の第5の実施形態にかかるヒータ線を示
す構造図である。
【図9】従来のヒータ線の一例を示す構造図である。
【図10】従来のヒータ線の別の一例を示す構造図であ
る。
【図11】従来のヒータ線のさらに別の一例を示す構造
図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 ヒータ線 1 巻芯 2 第1の発熱素線 3,23,53 第1の熔断層 4 第2の発熱素線 5,25,55 第2の熔断層 6 信号線 7 最外層 A 漏れ磁界測定システム D 磁界測定器 P 検出部 S 交流電源 i 交流電流

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻芯(1)の外周に第1の発熱素線
    (2)をスパイラル状に巻き回し、その外周に第1の熔
    断層(3)を設け、その外周に第2の発熱素線(4)を
    スパイラル状に巻き回し、その外周に第2の熔断層
    (5)を設け、その外周に信号線(6)をスパイラル状
    に巻き回し、その外周に最外層(7)を設けたことを特
    徴とするヒータ線(100)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヒータ線において、前
    記第1の熔断層(23)の材料の融点は、前記第2の熔
    断層(25)の材料の融点よりも高いことを特徴とする
    ヒータ線(200)。
  3. 【請求項3】 巻芯(1)の外周に信号線(6)をスパ
    イラル状に巻き回し、その外周に第1の熔断層(3)を
    設け、その外周に第1の発熱素線(2)をスパイラル状
    に巻き回し、その外周に第2の熔断層(5)を設け、そ
    の外周に第2の発熱素線(4)をスパイラル状に巻き回
    し、その外周に最外層(7)を設けたことを特徴とする
    ヒータ線(300)。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のヒータ線において、前
    記第1の熔断層(43)の材料の融点は、前記第2の熔
    断層(45)の材料の融点よりも低いことを特徴とする
    ヒータ線(400)。
  5. 【請求項5】 巻芯(1)の外周に第1の発熱素線
    (2)をスパイラル状に巻き回し、その外周に第1の熔
    断層(53)を設け、その外周に信号線(6)をスパイ
    ラル状に巻き回し、その外周に前記第1の熔断層の材料
    の融点とは異なる融点を有する材料で作製された第2の
    熔断層(55)を設け、その外周に第2の発熱素線
    (4)をスパイラル状に巻き回し、その外周に最外層
    (7)を設けたことを特徴とするヒータ線(500)。
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