JP2001173970A - 電気暖房器 - Google Patents

電気暖房器

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JP2001173970A
JP2001173970A JP2000355239A JP2000355239A JP2001173970A JP 2001173970 A JP2001173970 A JP 2001173970A JP 2000355239 A JP2000355239 A JP 2000355239A JP 2000355239 A JP2000355239 A JP 2000355239A JP 2001173970 A JP2001173970 A JP 2001173970A
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JP
Japan
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heating wire
heating
electric heater
wire
insulator
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JP2000355239A
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English (en)
Inventor
Jiro Itokawa
次郎 糸川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通電時に発生する磁界を互いに打ち消すよう
にして電磁ノイズによる悪影響を防止した電気暖房器を
提供することにある。 【解決手段】 絶縁体10を介して隣接して配置された
第1の発熱線9と第2の発熱線11とを一連とした発熱
体2を、暖房器本体に平面的に配設し、当該一連の発熱
線9,11への通電を制御する制御回路を設け、この通
電時に発生する磁界を互いに打ち消すようにして電磁ノ
イズによる悪影響を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芯材に発熱線を巻回
して形成した発熱体を暖房器本体に配設し、該発熱線へ
の通電を制御して暖房を行う電気暖房器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の電気暖房器を電気カーペットにお
いて説明する。
【0003】従来の電気カーペットは、断熱性の良いフ
ェルト等の裏布に発熱体及び感熱体が蛇行状に配設さ
せ、この裏布にタクトされた表布が接着固定されて暖房
器本体が形成され、この暖房器本体の角部にコントロー
ラが設けられ、このコントローラに上記発熱体への通電
を制御して暖房器本体の表面温度を設定温度に制御する
制御回路が設けられていた。
【0004】上記発熱体は、図6に示すように、ポリエ
ステル等でなる芯材21に銅合金でなる発熱線22が螺
旋状に巻回され、この発熱線22に異常な温度上昇によ
る過熱が生じた場合に融解するナイロン等でなる融解層
23が設けられ、この融解層23に当該融解層23が融
解したことを検知する検知線24が螺旋状に巻回され、
この検知線24が耐熱塩ビ等でなる絶縁用外被25で覆
われて形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成の電気カーペットであれば、発熱線に流れる電流に
より磁界が発生していた。この流れる電流が直流の場合
は一定の磁界が発生し、交流の場合はその周波数に応じ
て変化する磁界が発生していた。また、これらとは別に
不要の高周波(ノイズ)等によっても磁界が発生してい
た。
【0006】このようにして発生した磁界のうち周波数
の高いものは、電磁ノイズとして他の電気機器に悪影響
を及ぼしていた。また、低い周波数のものにおいても、
最近では一部人体に悪影響を及ぼす虞れがあるといわれ
ており、人体を暖房する電気暖房器においては非常に問
題であった。
【0007】本発明の電気暖房器は上記のような問題に
鑑みなされたものであり、暖房器本体に配設された発熱
体の発熱線を2層若しくは平行に2本設け、夫れ夫れの
発熱線へ流れる電流を制御して、発生する磁界を互いに
打ち消すようにして電磁ノイズによる悪影響を防止する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の電気暖房器は、絶縁体を介して隣接して配
置された第1発熱線と第2発熱線よりなる発熱体を、暖
房器本体に平面的に配設し、該第1発熱線と第2発熱線
への通電を制御して暖房を行う電気暖房器において、該
第1発熱線と第2発熱線には暖房状態においては常に互
いに逆方向に電流が流れるように、該第1発熱線と第2
発熱線を接続してなる。また、上記発熱体は第1発熱線
と第2発熱線とを絶縁体を介して同心状に巻回した2層
構造、または、上記発熱体は第1発熱線と第2発熱線と
を絶縁体を介して平行に配置した構造である。
【0009】更に、絶縁体を介して配置された第1発熱
線と第2発熱線とから構成された発熱体を、暖房器本体
に平面的に配設し、暖房状態においては、上記第1発熱
線に通電により発生する磁界と、上記第2発熱線に通電
することにより発生する磁界とが互いに打ち消す方向に
のみ電流を流すように、上記第1発熱線の一端を制御回
路に接続するとともに該第1発熱線の他端を上記第2発
熱線の一端に接続し、該第2発熱線の他端を上記制御回
路に接続してなる。
【0010】更にまた、上記発熱体は芯材に第1発熱線
を巻回し、その外周に絶縁体を介して第2発熱線と同一
方向に巻回した構造としたものである。
【0011】上記構成の電気暖房器は、第1の発熱線及
び第2の発熱線に同時に通電が行われて暖房される。こ
の時、夫れ夫れの発熱線へ流れる電流が制御され、発生
する磁界が互いに打ち消すようになり、磁界による悪影
響を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の電気暖房器の第1の実施
例を電気カーペットにおいて図とともに説明する。
【0013】本発明の電気カーペットは図1乃至図3に
示すように、断熱性の良い素材(例えばポリエステルの
フェルト等)からなる裏布1上、通電により発熱する発
熱体2とカーペットの温度(発熱体2の温度)を検知す
る感熱体3とを蛇行状に配設し、この発熱体2及び感熱
体3の上からハードニーパンやタフト生地等からなる表
布4を接着固定し、この全周縁をオーバーロック縫製し
てカーペット本体5を形成している。
【0014】このカーペット本体5の角部に、上記感熱
体3の検知温度によって上記発熱体2への通電を制御す
る制御回路6を有したコントローラ7を設けている。
【0015】上記発熱体2は、ポリエステル等からなる
芯材8に銅合金でなる第1発熱線9を螺旋状に巻回し、
該第1発熱線9をポリイミド等のピンホールのない耐熱
絶縁体10で被覆し、該耐熱絶縁体10に第1発熱線9
と同様の第2発熱線11を螺旋状に巻回し、該第2発熱
線11を異常な温度上昇による過熱が生じた場合に融解
(170℃前後で融解)する融解層12で被覆し、該融
解層12に当該融解層12の融解により上記第2発熱線
11と短絡して安全装置を動作させる検知線13を螺旋
状に巻回し、該検知線13を耐熱塩ビ等からなる絶縁用
外被で被覆して形成している。
【0016】そして、上記第1発熱線9の一端をコント
ローラ7の制御回路6に接続し、該第1発熱線9の他端
を第2発熱線11の一端に該コントローラ7内で接続
し、該第2発熱線11の他を上記制御回路6に接続し、
検知線13及び感熱体3を上記制御回路6に接続してい
る。
【0017】上記第1発熱線9と第2発熱線11との接
続点を折り返し点として接続しているから、通電が行わ
れると電流が第1発熱線9を流れて接続点から返って第
2発熱線11に流れ、常に第1発熱線9と第2発熱線1
1には逆方向の電流が流れる。
【0018】上記構成の電気カーペットの動作を説明す
ると、制御回路6から第1発熱線9及び第2発熱線11
に通電を行い、該第1発熱線9及び第2発熱線11が発
熱して温度が上昇するとこの温度を感熱体3が検知し、
この感熱体3の検知信号に基づいて上記制御回路6が上
記第1発熱線9及び第2発熱線11への通電を制御して
所望の温度での暖房を行う。
【0019】このとき、上記第1発熱線9と第2発熱線
11に逆方向の電流が流れているので、がい第1発熱線
9と第2発熱線11が発生する磁界が逆になり、互いに
打ち消しあって電磁ノイズの発生を防止している。
【0020】次に、本発明の電気暖房器の第2実施例を
説明する。尚、上記第1実施例と同一部分の詳細な説明
は省略する。本発明の電気カーペットは、カーペット本
体5に配設された発熱体15は、ポリエステル等からな
る芯材8に第1発熱線9を螺旋状に巻回するとともに、
芯材8に第2発熱線11を螺旋状に巻回し、該第1発熱
線9と第2発熱線11を平行に並べて融解層12で被覆
し、該融解層12に検知線13を螺旋状に巻回し、該検
知線13を絶縁用外被14で被覆している。
【0021】そして、上記第1発熱線9と第2発熱線1
1とを上記第1実施例と同様に接続し、通電時に発生す
る磁界を互いに打ち消しあわせて電磁ノイズの発生を防
止している。
【0022】
【発明の効果】本発明の電気暖房器は、暖房時において
は通電により第1の発熱線と第2の発熱線から発生する
磁界が常に互いに打ち消し合う状態の暖房器となり、電
磁ノイズによる人体への悪影響を防止できる。
【0023】また、芯材に第1の発熱線を巻回し、この
外周に絶縁体を介して第2の発熱線を同一方向に巻回し
た構造とし、この第2の発熱線を第1の発熱線に重ねる
ように巻回した発熱体を用いると、磁界の打ち消しが効
果的である。
【0024】しかも、暖房時においては通電により第1
の発熱線と第2の発熱線から発生する磁界が常に互いに
打ち消し合う状態とするのに、該第1発熱線と第2発熱
線を接続するだけで良く、その構成が配線処理にて極め
て簡単且つ容易に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気暖房器の第1の実施例を示す概略
平面図である。
【図2】本発明の電気暖房器の第1の実施例の要部拡大
図である。
【図3】本発明の電気暖房器の電気回路図である。
【図4】本発明の電気暖房器の第2実施例の要部拡大図
である。
【図5】本発明の電気暖房器の第2実施例の要部断面図
である。
【図6】従来の電気暖房器の部分拡大図である。
【符号の説明】
2 発熱体 3 感熱体 5 カーペット本体 6 制御回路 8 芯材 9 第1発熱線 10 耐熱絶縁体 11 第2発熱線 12 融解層 13 検知線 14 絶縁用外被

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体を介して隣接して配置された第1
    発熱線と第2発熱線よりなる発熱体を、暖房器本体に平
    面的に配設し、該第1発熱線と第2発熱線への通電を制
    御して暖房を行う電気暖房器において、該第1発熱線と
    第2発熱線には暖房状態においては常に互いに逆方向に
    電流が流れるように、該第1発熱線と第2発熱線を接続
    してなることを特徴とする電気暖房器。
  2. 【請求項2】 上記発熱体は第1発熱線と第2発熱線と
    を絶縁体を介して同心状に巻回した2層構造である請求
    項1記載の電気暖房器。
  3. 【請求項3】 上記発熱体は第1発熱線と第2発熱線と
    を絶縁体を介して平行に配置した構造である請求項1記
    載野の電気暖房器。
  4. 【請求項4】 絶縁体を介して配置された第1発熱線と
    第2発熱線とから構成された発熱体を、暖房器本体に平
    面的に配設し、暖房状態においては、上記第1発熱線に
    通電により発生する磁界と、上記第2発熱線に通電する
    ことにより発生する磁界とが互いに打ち消す方向にのみ
    電流を流すように、上記第1発熱線の一端を制御回路に
    接続するとともに該第1発熱線の他端を上記第2発熱線
    の一端に接続し、該第2発熱線の他端を上記制御回路に
    接続してなる電気暖房器。
  5. 【請求項5】 上記発熱体は芯材に第1発熱線を巻回
    し、その外周に絶縁体を介して第2発熱線と同一方向に
    巻回した構造とし、この第2発熱線を第1発熱線に重ね
    るように巻回した請求項3又は請求項4記載の電気暖房
    器。
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