JPH10334449A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH10334449A
JPH10334449A JP9155490A JP15549097A JPH10334449A JP H10334449 A JPH10334449 A JP H10334449A JP 9155490 A JP9155490 A JP 9155490A JP 15549097 A JP15549097 A JP 15549097A JP H10334449 A JPH10334449 A JP H10334449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
magnetic
parts
resin
binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9155490A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuko Watanabe
勝子 渡辺
Eiji Ota
栄治 太田
Toshitsugu Ono
敏嗣 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9155490A priority Critical patent/JPH10334449A/ja
Publication of JPH10334449A publication Critical patent/JPH10334449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散性に優れ且つ地球環境の保全をも考慮し
た結合剤を提供し、高密度記録に好適な電磁変換特性と
耐久性とを有する磁気記録媒体の提供。 【解決手段】 少なくとも磁性粉末と結合剤とを含有し
た磁性層がポリエステルフィルム等の非磁性支持体上に
形成されている磁気記録媒体において、結合剤がポリエ
ステルポリウレタン樹脂と、SO3 Naを有する共重合
体0.3重量%以上3.0重量%以下と第三級アミンを
有する共重合体0.5重量%以上5.0重量%以下とを
有するメタクリル酸エステル樹脂とを含有するものであ
ることを特徴とする。そして、結合剤に対するメタクリ
ル酸エステル樹脂の含有比率は20重量%以上80重量
%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、さらに詳しくは、磁気記録媒体の磁性層に含有する
結合剤の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生装置ではデジタル記
録等により益々短波長記録化の方向にあり、これに供さ
れるテープ状やディスク状の磁気記録媒体は記録再生信
号が劣化するスペーシングロスやドロップアウトを小と
する磁性層の薄膜化及びその表面の平滑化、電磁変換特
性を向上する磁性粉末の微細化や保磁力分布の均一化及
び長時間且つ多数回の使用に耐えうる高耐久性の何れも
兼ね備えていることが求められている。
【0003】ところで、塗布型磁気記録媒体の磁性層は
磁性粉末、結合剤、分散剤、潤滑剤、研磨剤等を有機溶
剤に混練、分散して作製した磁性塗料をポリエステルフ
ィルム等の非磁性支持体上に塗布乾燥させて形成され
る。そして、上記した結合剤としては塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コール共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、ポリエーテルポリウレタン樹脂、ポリエステルポリ
ウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、ニトロセルロース、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等
が使用されている。これら結合剤に使用される樹脂のう
ち分散性、強靭性及び耐磨耗性に優れたポリエステルポ
リウレタン樹脂と、形成される磁性層の塗膜強度に付与
する塩化ビニル系樹脂またはニトロセルロースとを組み
合わせたものが主に用いられていた。しかしながら近年
のように磁性粉末の微細化や磁性層厚の薄膜化が求めら
れると、ニトロセルロースでは分散性を満足することが
困難となりつつある。また、塩化ビニル系樹脂では磁性
層の塗膜強度も満足することが困難となりつつあり、燃
焼時に有毒な塩化水素等を発生するために地球環境保全
の観点からも使用することが好ましくない。
【0004】このため、メタクリル酸エステル樹脂とポ
リエステルポリウレタン樹脂との組み合わせが期待され
ている。メタクリル酸エステル樹脂は塗膜強度、分散
性、電磁変換特性、地球環境保全の観点では極めて優れ
た結合剤樹脂であるが、ガラス転移点が比較的高いた
め、磁気記録媒体の使用環境下においては硬く脆いので
結合剤として単独使用することが困難である。また、他
の樹脂と複合して使用する場合、ポリエステルポリウレ
タン樹脂等とは相溶性が悪い。従って、結果的に磁性塗
料の分散性が悪くなり、この磁性塗料で非磁性支持体に
磁性層を形成した磁気記録媒体はその耐久性が不十分と
なる虞があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、分散
性に優れ且つ地球環境の保全をも考慮した結合剤を提供
し、高密度記録に好適な電磁変換特性と耐久性とを有す
る磁気記録媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の磁気記録媒体では、少なくとも磁性粉末と
結合剤とを含有した磁性層がポリエステルフィルム等の
非磁性支持体上に形成されている磁気記録媒体におい
て、結合剤がポリエステルポリウレタン樹脂と、SO3
Naを有する共重合体0.3重量%以上3.0重量%以
下と第三級アミンを有する共重合体0.5重量%以上
5.0重量%以下とを有するメタクリル酸エステル樹脂
とを含有するものであることを特徴とする。そして、結
合剤に対するメタクリル酸エステル樹脂の含有比率は2
0重量%以上80重量%以下である。
【0007】メタクリル酸エステル樹脂の一例を挙げれ
ばメチルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート等のメタクリルあるい
はアクリル系モノマーを共重合して得られる樹脂があ
る。
【0008】ポリエステルポリウレタン樹脂はポリエス
テルポリオールとポリイソシアネートを付加反応して得
られる樹脂である。ポリエステルポリオールの原料は、
多価アルコールとしてエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオールまたはネオペンチルグリコール等が使用で
き、多価カルボン酸としてテレフタル酸、イソフタル
酸、1,5−ナフタル酸、アジピン酸、コハク酸、アゼ
ライン酸等が使用できる。ポリイソシアネートはトリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等が使用できる。また、ポリエステルポリ
オールとポリイソシアネートからポリエステルポリウレ
タン樹脂を製造するに際しては、上記した多価アルコー
ル、脂肪族ポリアミン、脂環族ポリアミン、芳香族ポリ
アミン等の公知の鎖伸長剤を適量使用することが好まし
い。このようなポリエステルポリウレタン樹脂には磁性
粉末への樹脂吸着性の向上及び磁性粉末の分散性向上の
ために適当な割合のスルホン酸金属塩基等の公知の極性
基を含む成分を導入することができる。
【0009】メタクリル酸エステル樹脂とポリエステル
ポリウレタン樹脂との構成比は、メタクリル酸エステル
樹脂の混合比率が全結合剤樹脂に対して20重量%以上
80重量%以下が好ましく、メタクリル酸エステル樹脂
の混合比率が20重量%未満であると磁性層が過度に柔
軟化して磁気記録媒体が磁気ヘッド等に貼り付く虞が大
となり、80重量%を超えると磁性層が過度に硬化して
脆くなり十分な耐久性を得ることができない虞がある。
【0010】上記した非磁性支持体の一例を挙げればポ
リエステル類、ポリオレフィン類、セルロース誘導体、
ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリアミド類、ポリカー
ボネート等に代表される高分子支持体、アルミニウム合
金、チタン合金等の金属板、ガラス板等がある。そし
て、その形状はテープ状、シート状、ドラム状等如何な
る形態でも良く、さらに、非磁性支持体の表面性をコン
トロールするために微細な凹凸が形成されるような表面
処理を施したものであっても良い。
【0011】上記した磁性粉末の一例を挙げればγ−F
2 3 、コバルト被着γ−Fe23 等の磁性酸化鉄
系粒子、強磁性二酸化クロム系粒子、Fe、Co、Ni
等の金属やこれらを含んだ合金で構成された強磁性金属
系粒子、六角板状の六方晶フェライト微粒子等がある。
なお、上記した磁性層には磁性粉末と結合剤の他に分散
剤、研磨剤、帯電防止剤等が添加されているものでも良
い。
【0012】本発明が適用される磁気記録媒体には、磁
性層上や磁性層が形成された非磁性支持体の反対面に防
錆剤を主成分とするトップコート層やバックコート層が
形成されているものにも適用できる。
【0013】上述した手段によれば、結合剤を構成する
ポリエステルポリウレタン樹脂とメタクリル酸エステル
樹脂との相溶性が改良され、結果的に磁性塗料の分散性
が良好となり、この磁性塗料を非磁性支持体に塗布して
磁性層を形成した磁気記録媒体の耐久性が向上する。ま
た、結合剤の分子中にはClのような有害物質の元素を
有していないので、地球環境を悪化させる虞もない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した磁気記録
媒体の具体的な実施例と、この実施例と対比する比較例
について、磁気記録媒体の一例である8mm幅の磁気テ
ープを作製し、これらの製造工程順について以下に述べ
る。なお、メタクリル酸エステル樹脂には一例としてポ
リメチルメタクリレート樹脂を作製した。
【0015】実施例1 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量% 得られたポリメチルメタクリレート樹脂の重合度は30
0であった。
【0016】次に、一例として得られたポリメチルメタ
クリレート樹脂を含めた下記組成物をサンドミルで6時
間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0017】次に、一例として得られた磁性塗料に硬化
剤コロネートL(日本ポリウレタン社製)を5重量部添
加した後、厚さが9μmのポリエチレンテレフタレート
フィルムに乾燥後の磁性層厚が2μmとなるように塗布
し、磁場配向とカレンダー処理した後に8mm幅に裁断
して8mm幅磁気テープを完成した。
【0018】実施例2 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 1.5重量%
【0019】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有する磁性塗料の作製から、8mm幅磁気テー
プを完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同
様であるので、重複する説明は省略する。
【0020】実施例3 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 3重量%
【0021】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0022】実施例4 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 2.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0023】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0024】実施例5 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0025】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0026】実施例6 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0027】次に、一例として得られたポリメチルメタ
クリレート樹脂を含めた下記組成物をサンドミルで6時
間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 16重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 4重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0028】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0029】実施例7 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0030】次に、一例として得られたポリメチルメタ
クリレート樹脂を含めた下記組成物をサンドミルで6時
間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 4重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 16重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0031】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0032】比較例1 先ず、一例としてJS2(SO3 Na含有モノマー)を
全く添加しない下記組成物を含有してポリメチルメタク
リレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量%
【0033】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0034】比較例2 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.1重量%
【0035】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0036】比較例3 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 3.5重量%
【0037】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0038】比較例4 先ず、一例としてポリメチルメタクリレート樹脂をジエ
チルアミノエチルメタクリレートを全く添加しない下記
組成物を含有してエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0039】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0040】比較例5 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.3重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0041】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0042】比較例6 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 5.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0043】以下、得られたポリメチルメタクリレート
樹脂を含有した磁性塗料の作製から8mm幅磁気テープ
を完成させるまでの工程は実施例1に示した事例と同様
であるので、重複する説明は省略する。
【0044】比較例7 本比較例は、一例として結合剤としてポリメチルメタク
リレート樹脂の代わりにニトロセルロース1/8を用
い、ニトロセルロース1/8を含めた下記組成物をサン
ドミルで6時間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ニトロセルロース1/8 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0045】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0046】比較例8 本比較例は、一例として結合剤としてポリメチルメタク
リレート樹脂の代わりに塩化ビニル系共重合体(商品名
MR−110、日本ゼオン社製)を用い、塩化ビニル系
共重合体(商品名MR−110、日本ゼオン社製)を含
めた下記組成物をサンドミルで6時間混合し、磁性塗料
を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 塩化ビニル系共重合体 10重量部 (商品名MR−110、日本ゼオン社製) ポリエステルポリウレタン樹脂 10重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0047】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0048】比較例9 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0049】次に、一例として得られたポリメチルメタ
クリレート樹脂を含めた下記組成物をサンドミルで6時
間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 18重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 2重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0050】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0051】比較例10 先ず、一例として下記組成物を含有するポリメチルメタ
クリレート樹脂をエマルジョン重合法により合成した。 ベンジルメタクリレート 25重量% 2−エチルヘキシルメタクリレート 3重量% ジエチルアミノエチルメタクリレート 0.5重量% JS2(SO3 Na含有モノマー) 0.3重量%
【0052】次に、一例として得られたポリメチルメタ
クリレート樹脂を含めた下記組成物をサンドミルで6時
間混合し、磁性塗料を作製した。 磁性粉末(Feメタル粉末) 100重量部 ポリメチルメタクリレート樹脂 2重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 18重量部 (分子量20000、ガラス転移点温度70℃、官能基
としてSO3 Na0.05モル%) アルミナ(平均粒径0.3μm) 5重量部 カーボン(平均粒径0.15μm) 2重量部 ステアリン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 100重量部 トルエン 100重量部 シクロヘキサノン 100重量部
【0053】以下、8mm幅磁気テープを完成させるま
での工程は実施例1に示した事例と同様であるので、重
複する説明は省略する。
【0054】なお、実施例1〜7で用いたポリメチルメ
タクリレート樹脂の組成物ついては表1にまとめて示
し、比較例1〜6、9〜10で用いたポリメチルメタク
リレート樹脂の組成物とポリメチルメタクリレート樹脂
の代わりにニトロセルロース1/8を用いた比較例7、
ポリメチルメタクリレート樹脂の代わりに塩化ビニル系
共重合体を用いた比較例8については表2にまとめて示
した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】以上、実施例1〜7及び比較例1〜10に
ついて試料振動型磁束計を用いて磁気特性(残留磁束密
度、角形比)を測定し、また、ソニー社製の8mmビデ
オテープレコーダーを用いて300回走行させ、その出
力劣化レベル(dB)を測定した。実施例1〜7の結果
を表3に示し、比較例1〜10の結果を表4に示す。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】表3から明らかなように、ポリメチルメタ
クリレート樹脂に、SO3 Naを有する共重合体0.3
重量%以上3.0重量%以下と第三級アミンを有する共
重合体0.5重量%以上5.0重量%以下含有させ、こ
れの全結合剤に対する使用比率が20重量%以上80重
量%以下である実施例1〜7は、磁性粉末が結合剤中に
おいて良好に分散した。そして、電磁変換特性の残留磁
束密度、角形比は何れも良好な値であり、300回走行
後の出力劣化レベルは何れも1.0dBを超えるものが
なく良好な耐久性を示した。
【0061】これらに対して、表4に示したように、ポ
リメチルメタクリレート樹脂に、SO3 Naを有する共
重合体が0.3重量%未満あるいは3.0重量%超であ
る比較例1〜3では極性基量が過少あるいは過多である
ために分散性が悪く、電磁変換特性は残留磁束密度、角
形比の何れも満足する値とならなかった。また、ポリメ
チルメタクリレート樹脂に、第三級アミンを有する共重
合体が0.5重量%未満あるいは5.0重量%超である
比較例4〜6では、ポリエステルポリウレタン樹脂との
相溶性が悪く、あるいは作製された磁性塗料の粘度が過
大であったために電磁変換特性の残留磁束密度、角形比
及び耐久性の何れも満足する値とならなかった。一方、
ポリメチルメタクリレート樹脂の代わりにニトロセルロ
ースを使用した比較例7では磁性粉末が結合剤中に良好
に分散せず、磁性塗料を作製することができなかった。
また、ポリメチルメタクリレート樹脂の代わりに塩化ビ
ニル系共重合体を使用した比較例8では磁性塗料を作製
することができたものの、電磁変換特性の残留磁束密
度、角形比及び耐久性の何れも満足する値とならなかっ
た。そして、このサンプルを燃焼した場合には塩化ビニ
ル系共重合体から有害な塩化水素が発生し、地球環境の
観点からも不都合なものである。さらに、全結合剤に対
するポリメチルメタクリレート樹脂の混合比率が20重
量%未満あるいは80重量%超である比較例9〜10で
は、300回走行後の出力劣化レベルが大となり、耐久
性が不十分であった。
【0062】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体によれば、高密度
記録に好適な電磁変換特性及び耐久性を有する磁気記録
媒体を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも磁性粉末と結合剤とを含有し
    た磁性層が非磁性支持体上に形成されている磁気記録媒
    体において、 前記結合剤が、 ポリエステルポリウレタン樹脂と、 SO3 Naを有する共重合体0.3重量%以上3.0重
    量%以下と第三級アミンを有する共重合体0.5重量%
    以上5.0重量%以下とを有するメタクリル酸エステル
    樹脂とを含有するものであることを特徴とする磁気記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 前記結合剤に対する前記メタクリル酸エ
    ステル樹脂の含有比率が20重量%以上80重量%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒
    体。
JP9155490A 1997-03-31 1997-06-12 磁気記録媒体 Pending JPH10334449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9155490A JPH10334449A (ja) 1997-03-31 1997-06-12 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-80682 1997-03-31
JP8068297 1997-03-31
JP9155490A JPH10334449A (ja) 1997-03-31 1997-06-12 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10334449A true JPH10334449A (ja) 1998-12-18

Family

ID=26421657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9155490A Pending JPH10334449A (ja) 1997-03-31 1997-06-12 磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10334449A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10334449A (ja) 磁気記録媒体
JP3334190B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2934440B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH07182650A (ja) 磁気記録媒体
JPH0927114A (ja) 磁気記録媒体
JP3152912B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH04106719A (ja) 磁気記録媒体
JP3306988B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2001126230A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH0719366B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2722532B2 (ja) 磁気記録媒体
JP2576529B2 (ja) 磁気記録媒体
JP3521002B2 (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP3012190B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH0817037A (ja) 磁気記録媒体
JPH1021525A (ja) 磁気記録媒体
JPH06111279A (ja) 磁気記録媒体
JPS63229616A (ja) 磁気記録媒体
JPS62154230A (ja) 磁気記録媒体
JPH01173320A (ja) 磁気記録媒体
JPH06325353A (ja) 磁気記録媒体
JPH0798845A (ja) 磁気記録媒体
JPS63167417A (ja) 磁気記録媒体
JPH0677036A (ja) 磁気記録用磁性粉およびそれを用いた磁気記録媒体
JPH05250652A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080228

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees