JPH10333067A - マルチビーム走査光学系およびマルチビーム走査光学系用のカップリング光学系 - Google Patents

マルチビーム走査光学系およびマルチビーム走査光学系用のカップリング光学系

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JPH10333067A
JPH10333067A JP10029897A JP10029897A JPH10333067A JP H10333067 A JPH10333067 A JP H10333067A JP 10029897 A JP10029897 A JP 10029897A JP 10029897 A JP10029897 A JP 10029897A JP H10333067 A JPH10333067 A JP H10333067A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光ビームスプリッタのような高価な光学素
子を用いること無く、2以上の光束を有効に合流させて
良好なマルチビーム走査を行ない得る新規なマルチビー
ム走査光学系を実現する。 【解決手段】 光源ごとに設けられたカップリングレン
ズ2,2’は、光軸を互いに平行にして主走査対応方向
に配列されてカップリングレンズ群を構成し、このカッ
プリングレンズ群と光偏向器の偏向反射面6との間に、
少なくとも主走査対応方向に負のパワーを持つビームコ
ンバイナ4を各光束に共通に有し、各光源1,1’は、
対応するカップリングレンズ2,2’によりカップリン
グされた光束が、主走査対応方向に関しては互いに間隔
を狭めつつビームコンバイナ4に入射し、副走査対応方
向に関しては互いに間隔を広げつつビームコンバイナ4
に入射するように、対応するカップリングレンズ2,
2’の光軸との位置関係を調整されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はマルチビーム走査
光学系およびマルチビーム走査光学系用のカップリング
光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の光源からの光束を共通の光偏向器
により偏向し、各偏向光束を共通の走査結像光学系によ
り被走査面上に光スポットとして集光し、一度に複数の
走査線を走査する「マルチビーム走査光学系」が種々提
案されている。
【0003】複数の光源からの光束を合流させる方法と
して、偏光ビームスプリッタを用いるものが知られてい
るが、1個の偏光ビームスプリッタで合成できるのは2
光束に限られ、3以上のビームを合流させるには偏光ビ
ームスプリッタを2以上必要とすることや、合流させる
べき2光束を互いに直交させて偏光ビームスプリッタへ
入射させる必要があり、光源部配置のスペースが大きく
なる問題、さらには偏光ビームスプリッタが高価である
ため、走査光学系のコストが高くつく等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、偏光ビー
ムスプリッタのような高価な光学素子を用いること無
く、2以上の光束を有効に合流させて良好なマルチビー
ム走査を行ない得る新規なマルチビーム走査光学系の実
現を課題とする。
【0005】この発明の別の課題は、上記マルチビーム
走査光学系に適した、マルチビーム走査光学系用のカッ
プリング光学系の実現にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のマルチビ
ーム走査光学系は「複数の光源からの光束を、光源ごと
に設けられたカップリングレンズにより個別的にカップ
リングし、各光束を共通のシリンダレンズにより副走査
対応方向に集束させて、共通の光偏向器の偏向反射面近
傍に主走査対応方向に長い線像として結像させ、光偏向
器により偏向された各偏向光束を共通の走査結像光学系
により被走査面上に光スポットとして集光し、一度に複
数の走査線を走査するマルチビーム走査光学系」であっ
て、カップリングレンズ群とビームコンバイナを有す
る。
【0007】この明細書において、上記「主走査対応方
向・副走査対応方向」は、光源から被走査面に到る光路
上で、主・副走査方向に平行的に対応する方向である。
【0008】「カップリングレンズ群」は、光源ごとに
設けられたカップリングレンズを、光軸を互いに平行に
して主走査対応方向に配列して構成される。「ビームコ
ンバイナ」は、カップリングレンズ群と光偏向器の偏向
反射面との間に配備される「各光束に共通の光学素子」
で、少なくとも主走査対応方向において負のパワーを持
つ。そして上記「各光源」は、対応するカップリングレ
ンズによりカップリングされた光束が、主走査対応方向
に関しては互いに間隔を狭めつつビームコンバイナに入
射し、副走査対応方向に関しては互いに間隔を広げつつ
ビームコンバイナもしくは上記シリンダレンズに入射す
るように、対応するカップリングレンズの光軸との位置
関係を調整される。
【0009】カップリングレンズ群を構成する各カップ
リングレンズのレンズ作用は、対応する光源(半導体レ
ーザあるいはLEDを好適に使用できる)からの光束を
平行光束化する「コリメート作用」でもよいし(請求項
8)、対応する光源からの光束を「弱い集束性の光束」
もしくは「弱い発散性の光束」とする作用でもよい。
【0010】上記共通の「光偏向器」としては、周知の
ポリゴンミラーや回転2面鏡、回転単面鏡等を利用でき
る。
【0011】上記請求項1記載のマルチビーム走査光学
系において「ビームコンバイナおよびシリンダレンズを
通過した各光束が、主走査対応方向に関して、光偏向器
の偏向反射面近傍の位置で互いに交叉するように、光学
配置を定める」ことができる(請求項2)。このように
すると、各光束は偏向されたのちは主走査対応方向に分
離し、互いに時間差をもって主走査対応方向に関して略
同様な光路を通過するため、各光束が同様の光学特性と
なる。
【0012】また上記請求項1または2記載のマルチビ
ーム走査光学系において「各偏向光束に共通の走査結像
光学系がfθレンズと面倒れ補正用の長尺レンズとを有
するように構成し、ビームコンバイナおよびシリンダレ
ンズを通過した各光束が、副走査対応方向に関して、f
θレンズと補正用の長尺レンズとの間で交叉するよう
に、光学配置を定める」ことができる(請求項3)。こ
のようにすると、走査結像光学系の作用が副走査対応方
向において、各偏向光束に対して同様の作用となる。
「走査結像光学系」としては他に、主走査を等速化でき
る機能を持った凹面鏡や凹面鏡と長尺レンズの組合せ等
を利用できる。
【0013】なお、上記カップリングレンズ群における
カップリングレンズのレンズ作用がコリメート作用でな
く、カップリングされた光束が弱い発散性もしくは弱い
集束性の光束である場合には「走査を等速化する機能を
持ったレンズ」は厳密にはfθレンズではないが、混同
の虞れはないと思われるので、この明細書においては、
上記のような場合においても、走査を等速化する機能を
持ったレンズをfθレンズと称することにする。
【0014】請求項1または2または3記載のマルチビ
ーム走査光学系において「ビームコンバイナ」は、負の
パワーを持つミラー(球面、シリンダ面、トロイダル面
等)を用いることもできるが、「負のパワーを持つ単レ
ンズ(球面レンズやシリンダレンズ、トロイダルレンズ
等)」を好適に用いることができる(請求項4)。
【0015】ビームコンバイナとシリンダレンズとは共
に、カップリングレンズ群と偏向反射面との間に設けら
れるが、その順序は「ビームコンバイナが、シリンダレ
ンズよりカップリングレンズ群側に配備される」ように
しても良いし(請求項5)、逆にシリンダレンズがビー
ムコンバイナよりもカップリングレンズ群側に位置する
ようにしてもよい。
【0016】負のパワーを持つ単レンズとして構成され
たビームコンバイナ(請求項4)とシリンダレンズと
は、互いに結合させて一体とすることができる(請求項
6)。光源およびカップリングレンズの数は、3以上と
することもできるが2個であっても良い(請求項7)。
【0017】請求項9〜14に記載の「カップリング光
学系」は、上記請求項1〜7の任意の1に記載のマルチ
ビーム走査光学系にカップリングレンズ群として用いら
れる光学系であって、「互いに光学的に等価なカップリ
ングレンズを、光源の個々に対応して光軸を互いに平行
にして、1列に配列一体化して」構成される(請求項
9)。
【0018】「一体化」には種々の形態が可能で、「個
々のカップリングレンズを対応する鏡筒に設け、鏡筒同
志を互いに一体化」してもよいし(請求項10)、「個
々のカップリングレンズを共通の鏡筒に設け」て一体化
しても良く(請求項11)、接着等の手段で「個々のカ
ップリングレンズが互いに密着する」ようにしてもよく
(請求項12)、モールド等の手段により「複数のカッ
プリングレンズを互いに一体的に形成」してもよい(請
求項13)。
【0019】勿論、請求項9〜13記載のカップリング
光学系は「コリメートレンズ」をカップリングレンズと
して構成しても良い(請求項14)。
【0020】請求項15記載のマルチビーム走査光学系
は「複数の光源からの光束を、光源ごとに設けられたカ
ップリングレンズにより個別的にカップリングし、各光
束を共通のシリンダレンズにより副走査対応方向に集束
させて、共通の光偏向器の偏向反射面近傍に主走査対応
方向に長い線像として結像させ、光偏向器により偏向さ
れた各偏向光束を共通の走査結像光学系により被走査面
上に光スポットとして集光し、一度に複数の走査線を走
査するマルチビーム走査光学系」であって、カップリン
グレンズ群とビームコンバイナを有する。
【0021】請求項15記載のマルチビーム走査光学系
においては、「カップリングレンズ群」を構成する、光
源ごとに設けられたカップリングレンズは、それぞれの
光軸が同一面内にあり、互いに隣接し合うコリメートレ
ンズの光軸が所定の角をなし、且つ、これら光軸が互い
に上記シリンダレンズの側で近づくようにして、主走査
対応方向に配列される。
【0022】また、「コンバイナ」は、カップリングレ
ンズ群と光偏向器の偏向反射面との間に配備される「各
光束に共通の光学素子」で、少なくとも主走査対応方向
において負のパワーを持つ。そして、上記「各光源」
は、対応するカップリングレンズによりカップリングさ
れた光束が、主走査対応方向に関しては互いに間隔を狭
めつつビームコンバイナに入射し、副走査対応方向に関
しては互いに間隔を広げつつビームコンバイナもしくは
上記シリンダレンズに入射するように、対応するカップ
リングレンズの光軸との位置関係を調整される。
【0023】請求項1記載のマルチビーム走査光学系と
同様に、請求項15記載のマルチビーム走査光学系にお
いても、カップリングレンズ群を構成する各カップリン
グレンズのレンズ作用は、対応する光源(半導体レーザ
やLEDを好適に使用できる)からの光束を平行光束化
する「コリメート作用」でもよいし(請求項22)、対
応する光源からの光束を「弱い集束性の光束」もしくは
「弱い発散性の光束」とする作用でもよい。共通の「光
偏向器」としては、周知のポリゴンミラーや回転2面
鏡、回転単面鏡等を利用できる。
【0024】請求項15記載のマルチビーム走査光学系
において、ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通
過した各光束が、主走査対応方向に関して、光偏向器の
偏向反射面近傍の位置で互いに交叉するように光学配置
を定めることができる(請求項16)。請求項2記載の
発明と同様、このようにすると、各光束は偏向されたの
ちは主走査対応方向に分離し、互いに時間差をもって主
走査対応方向に関して略同様な光路を通過するため、各
光束が同様の光学特性となる。
【0025】上記請求項15たは16記載のマルチビー
ム走査光学系において、各偏向光束に共通の走査結像光
学系がfθレンズと面倒れ補正用の長尺レンズとを有
し、ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通過した
各光束が、副走査対応方向に関して、fθレンズと補正
用の長尺レンズとの間で交叉するように、光学配置を定
めることができ(請求項17)、このようにすると、請
求項3記載の発明と同様に、走査結像光学系の作用が副
走査対応方向において、各偏向光束に対して同様の作用
となる。
【0026】上記請求項15〜17の任意の1に記載し
た任意のマルチビーム走査光学系において、「ビームコ
ンバイナ」は負のパワーを持つミラー(球面、シリンダ
面、トロイダル面等)を用いることもできるが、「負の
パワーを持つ単レンズ(球面レンズやシリンダレンズ、
トロイダルレンズ等)」を好適に用いることができる
(請求項18)。ビームコンバイナとシリンダレンズと
は共に、カップリングレンズ群と偏向反射面との間に設
けられるが、その順序は「ビームコンバイナが、シリン
ダレンズよりカップリングレンズ群側に配備される」よ
うにしても良いし(請求項19)、逆にシリンダレンズ
がビームコンバイナよりもカップリングレンズ群側に位
置するようにしてもよい。負のパワーを持つ単レンズと
して構成されたビームコンバイナ(請求項18)とシリ
ンダレンズとは、互いに結合させて一体とすることがで
きる(請求項20)。請求項15〜20の任意の1に記
載のマルチビーム走査光学系においても、光源およびカ
ップリングレンズの数は、3以上とすることもできるが
2個であっても良い(請求項21)。
【0027】請求項15〜21の任意の1に記載のマル
チビーム走査光学系にカップリングレンズ群として用い
られるカップリング光学系としては、「互いに光学的に
等価なカップリングレンズを、光源の個々に対応して、
光軸が互いに所定の角をなすようにして、1連に配列一
体化してなる」ものを用いることができる(請求項2
3)。この場合において「個々のカップリングレンズを
対応する鏡筒に設け、鏡筒同志を互いに一体化」しても
良いし(請求項24)、「個々のカップリングレンズを
共通の鏡筒に設け」ても良い(請求項25)。上記請求
項23または25記載のマルチビーム走査光学系用のカ
ップリング光学系においては「複数のカップリングレン
ズを互いに一体的に形成」することもできる(請求項2
6)。また、これらの場合において「カップリングレン
ズの数を3個とする」ことができ(請求項27)、各カ
ップリングレンズを「コリメートレンズ」とすることが
できる(請求項28)。
【0028】上記請求項23〜28の任意の1に記載の
マルチビーム走査光学系用のカップリング光学系におい
て「個々のカップリングレンズの光軸を共有する平面に
直交する面であって、カップリングレンズ配列の対称面
となる面」に合わせて、取付け基準部を形成することが
できる(請求項29)。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、光源の数が2個である場
合(請求項7)に就いて、請求項1,2,3,4,5記
載の発明の実施の形態を説明するための図である。図1
(a)は、光源部から被走査面に到る光路を直線的に展
開し、この状態における光学配置を副走査対応方向から
見た状態を示し、上下方向が「主走査対応方向」であ
る。同図(b)は上記光学配置を主走査対応方向から見
た状態を示し、上下方向が「副走査対応方向」である。
【0030】光源1,1’は「半導体レーザ」で、図に
はその発光部をそれぞれ示す。符号2,2’はそれぞ
れ、光源1,1’に対応する「カップリングレンズ」、
符号4は「ビームコンバイナ」、符号5は「シリンダレ
ンズ」をそれぞれ示す。ビームコンバイナ4は負のパワ
ーを持つ単レンズであり(請求項4)、シリンダレンズ
5よりも光源側に配備されている(請求項5)。シリン
ダレンズ5は副走査対応方向にのみ正のパワーを持つ。
【0031】「光偏向器」としてはポリゴンミラーが想
定され、その偏向反射面を図1に符号6で示す。符号7
は「fθレンズ(前述のように、カップリングレンズに
よりカップリングされた光束は平行光束もしくは弱い発
散性もしくは弱い収束性の光束であり、カップリングさ
れた光束が平行光束でない場合には、厳密にはfθレン
ズではないが、前述のようにfθレンズと称する)」、
符号8は「面倒れ補正用の長尺レンズ(長尺シリンダレ
ンズや長尺トロイダルレンズ等)」をそれぞれ示してい
る。これらfθレンズ7と面倒れ補正用の長尺レンズと
8は「走査結像光学系」を構成する。符号9は被走査面
を示す。被走査面9の位置には光導電性の感光体の表面
が配備される。
【0032】符号axは、ビームコンバイナ4の光軸を
光源側および被走査面側へ直線的に延長したもので、以
下これを便宜的に「基準光軸」と称する。
【0033】図1(a),(b)に示すように、複数の光源
1,1’からの光束は、光束ごとに設けられたカップリ
ングレンズ2,2’により個別的にカップリングされて
「平行光束」又は「弱い収束性の光束」もしくは「弱い
発散性の光束」とされ、各光束に共通のシリンダレンズ
5により副走査対応方向へ集束され、共通の光偏向器の
偏向反射面6の近傍に主走査対応方向に長い線像として
結像する。光偏向器により偏向された各偏向光束は、共
通の走査結像光学系7,8により被走査面9上に光スポ
ットとして集光し、一度に2本の走査線を走査する。
【0034】光源ごとに設けられたカップリングレンズ
2,2’は、光軸を互いに平行にして主走査対応方向に
配列されて「カップリングレンズ群」を構成する。カッ
プリングレンズ2,2’の光軸は基準光軸axに平行
で、且つ、カップリングレンズ2,2’は基準光軸ax
を対称軸として主走査対応方向に対称的に配備されてい
る。
【0035】各光源1,1’は、対応するカップリング
レンズ2,2’によりカップリングされた光束が「主走
査対応方向に関しては互いに間隔を狭め」つつビームコ
ンバイナ4に入射し(図1(a))、「副走査対応方向に
関しては互いに間隔を広げ」つつビームコンバイナ4に
入射する(図1(b))ように、対応するカップリングレン
ズの光軸との位置関係を調整されている。
【0036】即ち、光源1,1’から放射される光束の
主光線を追跡すると、以下の如くになる。光源1は図1
(a)に示すように、主走査対応方向においてカップリ
ングレンズ2の光軸から図の上側へ若干離れて配備され
ているので、光源1からの光束はカップリングレンズ2
によりカップリングされると、その主光線はカップリン
グレンズ2の像側焦点位置3を通り、図1(a)で斜め
下側へ向かう。光源1’は逆に、カップリングレンズ
2’の光軸から主走査対応方向において図1(a)で若
干下方へ離れて配備されているので、光源1’からの光
束はカップリングレンズ2’によりカップリングされる
と、その主光線はカップリングレンズ2’の像側焦点位
置3’を通り、図1(a)の斜め上方へ向かう。従っ
て、カップリングレンズ2,2’によりカップリングさ
れた2光束は、主走査対応法方向に関しては「互いに間
隔を狭め」つつ、ビームコンバイナ4に入射することに
なる。
【0037】ビームコンバイナ4を透過した2光束は、
ビームコンバイナ4の作用により主走査対応方向におけ
る互いの交叉角を、ビームコンバイナ4への入射前より
緩められる。これにより2光束の(主走査対応方向の)
交叉位置を偏向反射面6側へ延ばし、主走査対応方向に
おいては両光束が偏向反射面6の近傍で交叉するように
する。換言すれば、光源1,1’の位置、ビームコンバ
イナ4、シリンダレンズ5の位置は、上記2光束が主走
査対応方向に関して偏向反射面6の近傍で交叉するよう
に定められるのである(請求項2)。
【0038】偏向反射面6により反射された2光束は、
偏向反射面6の回転に伴い偏向光束となって、fθレン
ズ7と面倒れ補正用の長尺レンズ8との作用により被走
査面9上にそれぞれ光スポットとして集光する。このと
き、2光束が偏向反射面6の近傍で交叉することによ
り、各光束の形成する光スポットは被走査面9上におい
て、主走査方向に間隔:Pmだけずれる。間隔:Pm
は、走査結像光学系の「結像倍率」や、ビームコンバイ
ナ4の「負のパワー」、光源1,1’のカップリングレ
ンズ2,2’の光軸からの主走査対応方向における「ず
れ量」、カップリングレンズ2,22’の「焦点距離」
等により定まるが、上記ずれ量の調整で微調整が可能で
ある。
【0039】このように、被走査面上における2つの光
スポットを主走査方向に適当な間隔:Pmだけずらすこ
とにより、走査領域へ向かう2つの偏向光束を別個に検
出して、各光束ごとに独立して走査開始の同期を取るこ
とができる。
【0040】また、光源1,1’からの光束が偏向反射
面6の近傍で交叉するので、2つの偏向光束は、時間差
をもって主走査対応方向に略同様な光路を通過するた
め、各光束が同様の光学特性となり、fθレンズ7の等
速化特性(fθ特性)、像面湾曲特性や走査線曲がり特
性を各光束について同様のものにすることができる。
【0041】図1(a)において、ビームコンバイナ4を
用いないとすると、以下の如き不具合が生じる。即ち、
カップリングレンズ2,2’の光軸間隔は3〜15mm
が実用的見地からして適当であるが、このような大きい
光軸間距離で、光源から偏向反射面6に到る光路長を従
来の1ビーム走査光学系の場合と同程度にしようとする
と、各光源からの光束の「主走査対応方向の交叉角」を
小さくすることができないため、被走査面上における2
つの光スポットの主走査方向の間隔:Pmが大きくなり
過ぎて、2走査線を同時走査することができなくなる。
【0042】次に、図1(b)に示すように、主走査対応
方向から見ると、光源1,1’は、それぞれ、副走査対
応方向(図の上下方向)へ、対応するカップリングレンズ
2,2’の光軸からずれており、光源1,1’からの光
束は、対応するカップリングレンズ2,2’によりカッ
プリングされると、各光束の主光線は、副走査対応方向
に関してカップリングレンズ2,2’の像側焦点位置
3,3’で交叉し、その後は「互いに間隔を広げ」つつ
ビームコンバイナ4に入射する。
【0043】ビームコンバイナ4を透過すると、2光束
はシリンダレンズ5の正のパワーにより、互いに間隔を
緩やかに狭めつつ進行し、各光束は偏向反射面6近傍の
位置に主走査対応方向に長い線像に結像する。偏向反射
面6による2つの偏向光束はfθレンズ7の正のパワー
により、fθレンズ7と面倒れ補正用の長尺レンズ8と
の間の位置10において副走査対応方向において交叉し
(請求項3)、面倒れ補正用の長尺レンズ8を介して、被
走査面9上に光スポットとして集光する。2つの光スポ
ットの副走査方向の間隔:Psは、隣接する走査線間隔
(走査線ピッチ)あるいはその整数倍に設定される。即
ち、カップリングレンズ2,2’やビームコンバイナ
4,シリンダレンズ5、fθレンズ7、長尺レンズ8の
焦点距離や、光源1,1’の位置を最適化して上記間
隔:Psを実現できる。
【0044】副走査対応方向においては、2つの偏向光
束が、fθレンズ7と面倒れ補正用の長尺レンズ8との
間の位置10において交叉するので、面倒れ補正用の長
尺レンズ8の作用が各偏向光束に対して同様の作用とな
り、各光束に対して面倒れの良好な補正を行うことがで
きる。
【0045】カップリングレンズ2,2’のカップリン
グ作用が「コリメート作用」で、カップリングレンズ
2,2’から平行光束が射出する場合を想定し、カップ
リングレンズ2,2’の焦点距離を「Fa」、シリンダレ
ンズ5の焦点距離を「Fbs」、ビームコンバイナの焦点
距離を「Fc」、fθレンズ7の焦点距離を「Fd」、ビー
ムコンバイナ4と2光束の主走査対応方向の交叉位置と
の間隔を「Scm」、ビームコンバイナ4と2光束の副走
査対応方向の交叉位置との間隔を「Sbs'」、fθレンズ
7と偏向反射面との距離を「Sdm」、シリンダレンズ5
とカップリングレンズ2,2’の像側焦点3,3’との
間の距離を「Sbs」、fθレンズ7と被走査面9との間
隔を「Bd」、fθレンズ7と長尺レンズ8との間隔を
「Sds'」とし、ビームコンバイナ4とシリンダレンズ5
との間隔を0とすると、光源1の、カップリングレンズ
2の光軸からの主走査対応方向におけるずれ量:Smは、
これらと前述の光スポットの間隔:Pm,Psとを用いて、 Sm=Fa・√(Pm/(1+Scm/Fc)/(Bd-Sdm・Fd)/(Sdm+Fd)/Scm) (1) で与えられ、光源1’のずれ量は、この値を負にしたも
のである。また、光源1の、カップリングレンズ2の光
軸からの副走査対応方向におけるずれ量:Ssは、 Ss=Fa・Ps・(1/Sbs+Fbs/Fc/(Sbs+Fbs))・Sds’/(Bd-Sds') (2) で与えられ、光源1’のずれ量は、この値を負にしたも
のである。また、カップリングレンズ2,2’の光軸間
隔:Lmは、 Lm=Sm・(1+(Scm-Sbs)/Fa (3) で与えられる。
【0046】上には、光源およびカップリングレンズの
数が2個である場合(請求項7)につき説明したが、光源
・カップリングレンズの数が3以上ある場合に上記説明
を一般化することは容易である。光源・カップリングレ
ンズの数が3以上の偶数である場合には、光源と同数の
カップリングレンズを、図1(a)の基準光軸axを対称
軸として主走査対応方向へ対称的に配備し、各カップリ
ングレンズの光軸に対して、対応する光源をずらして配
置すればよく、光源・カップリングレンズの数が3以上
の奇数の場合には、光源と同数のカップリングレンズ
を、その真中のものの光軸が基準光軸axに合致するよ
うに配備し、各光源を各カップリングレンズに対応して
配備すればよい。この場合、上記真中のカップリングレ
ンズに対応する光源は、その発光部を「このカップリン
グレンズの光軸上」に配備するのである。
【0047】図1で説明した実施の形態において、ビー
ムコンバイナ4とシリンダレンズ5の順序を入れ替え、
シリンダレンズ5を光源側に配備しても良く、ビームコ
ンバイナとシリンダレンズとを一体化してもよい(請求
項6)。この「一体化」は、機械的な固定治具を用いる
方法でも良いし、接着等の方法でもよく、あるいはモー
ルドによりビームコンバイナとシリンダレンズを最初か
ら一体に構成しても良い。
【0048】図2〜図5は、カップリングレンズが2個
用いられる場合について、請求項9〜14記載の発明の
実施の形態を示している。図2において、互いに光学的
に等価なカップリングレンズ2,2’は光軸を互いに平
行にして、対応する鏡筒2a,2a’に設けられ、これ
ら鏡筒2a,2a’は鏡筒ホルダ20により一体化され
ている(請求項10)。
【0049】図3において、カップリングレンズ2,
2’は、これらを一体化する共通の鏡筒21に設けられ
ている(請求項11)。図4においては、共通の鏡筒2
2に設けられたカップリングレンズ2,2’は「互いに
密着」して一体化されている(請求項12)。図5
(a),(b)に示す実施の形態では、2つのカップリング
レンズ2と2’(図5(a))、もしくは2つのカップリ
ングレンズ2bと2b’(図5(b))は一体成形されて
いる(請求項13)。
【0050】図6は、光源の数が2個である場合(請求
項21)に就いて、請求項15,16,17,18,1
9記載の発明の実施の形態を説明するための図である。
繁雑を避けるべく、混同の虞れがないと思われるものに
ついては、図1におけると同一の符号を付した。
【0051】図6(a)は、図1(a)に倣って、また図6
(b)は図1(b)に倣って描かれており、図6(a)では上
下方向が「主走査対応方向」、同図(b)では上下方向が
「副走査対応方向」である。
【0052】光源1,1’は「半導体レーザ」で、図に
はその発光部をそれぞれ示す。符号2A,2A’はそれ
ぞれ、光源1,1’に対応する「カップリングレンズ」
を示す。また、図1におけると同じく符号4は「ビーム
コンバイナ」、符号5は「シリンダレンズ」をそれぞれ
示す。ビームコンバイナ4は「負のパワーを持つ単レン
ズ」で(請求項18)、シリンダレンズ5よりも光源側に
配備され(請求項19)、シリンダレンズ5は副走査対応
方向にのみ正のパワーを持つ。
【0053】図1におけると同様「光偏向器」としては
ポリゴンミラー(その偏向反射面を符号6で示す)が想
定され、符号7は「fθレンズ」、符号8は「面倒れ補
正用の長尺レンズ」、符号9は被走査面を示す。被走査
面9の位置には光導電性の感光体の表面が配備される。
fθレンズ7と面倒れ補正用の長尺レンズと8は「走査
結像光学系」を構成する。
【0054】符号axは、ビームコンバイナ4の光軸を
光源側および被走査面側へ直線的に延長したもので、前
述の通り「基準光軸」と称する。
【0055】図1(a),(b)に示した実施の形態と同
様、第6図(a),(b)に示す実施の形態においても、複
数の光源1,1’からの光束は、光束ごとに設けられた
カップリングレンズ2A,2A’により個別的にカップ
リングされて「平行光束」又は「弱い収束性の光束」も
しくは「弱い発散性の光束」とされ、各光束に共通のシ
リンダレンズ5により副走査対応方向へ集束され、共通
の光偏向器の偏向反射面6の近傍に主走査対応方向に長
い線像として結像する。光偏向器により偏向された各偏
向光束は、共通の走査結像光学系7,8により被走査面
9上に光スポットとして集光し、一度に2本の走査線を
走査する。
【0056】光源ごとに設けられたカップリングレンズ
2A,2A’は、それぞれの光軸が同一面(基準光軸a
xと主走査対応方向を含む平面、即ち、図6(a)の図の
面)内にあり、互いに隣接し合うコリメートレンズ2
A,2A’の光軸が所定の角:θをなし、且つ、これら
光軸が互いにシリンダレンズ5の側で近づくようにし
て、主走査対応方向に配列されて「カップリングレンズ
群」を構成している。カップリングレンズ2A,2A’
の光軸は上記平面内において「基準光軸axに関して対
称的」である。
【0057】各光源1,1’は、主走査対応方向に関し
ては図6(a)に示すように、対応するカップリングレン
ズ2A,2A’の各光軸を含む面(上記各光軸を含む平
面のうちで図6(a)の図面に直交する面)内にあり、従
って、各光源1,1’からの光束の主光線は、主走査対
応方向に関しては、図6(a)で見ると、あたかも対応す
るカップリングレンズ2A,2A’の光軸に合致するよ
うに進み、カップリングされた光束は「主走査対応方向
に関しては互いに間隔を狭め」つつビームコンバイナ4
に入射する。
【0058】光源1,1’は、副走査対応方向に関して
は、図6(b)に示すように、基準光軸axを基準として
副走査対応方向(図の上下方向)へ、対応するカップリン
グレンズ2A,2A’の光軸から互いに逆向き且つ対称
的にずれている。従って、光源1,1’からの光束は、
対応するカップリングレンズ2A,2A’によりカップ
リングされると、各光束の主光線は、副走査対応方向に
関してカップリングレンズ2A,2A’の像側焦点位置
3A,3A’で交叉し、その後は「互いに間隔を広げ」
つつビームコンバイナ4に入射する。即ち、光源1,
1’は、カップリングレンズ2A,2A’によりカップ
リングされた各光束が「副走査対応方向に関しては互い
に間隔を広げ」つつビームコンバイナ4に入射するよう
に、対応するカップリングレンズの光軸との位置関係を
調整されている。
【0059】ビームコンバイナ4を透過した2光束は、
ビームコンバイナ4の作用により主走査対応方向におけ
る互いの交叉角を、ビームコンバイナ4への入射前より
緩められる。これにより2光束の(主走査対応方向の)
交叉位置を偏向反射面6側へ延ばし、主走査対応方向に
おいては両光束が偏向反射面6の近傍で交叉するように
する。即ち、換言すれば、光源1,1’の位置、カップ
リングレンズ2A,2A’の各光軸の成す角:θ、ビー
ムコンバイナ4、シリンダレンズ5の位置は、上記2光
束が主走査対応方向に関して偏向反射面6の近傍で交叉
するように定められるのである(請求項16)。
【0060】偏向反射面6により反射された2光束は、
偏向反射面6の回転に伴い偏向光束となって、fθレン
ズ7と面倒れ補正用の長尺レンズ8との作用により被走
査面9上にそれぞれ光スポットとして集光する。このと
き、2光束が偏向反射面6の近傍で交叉することによ
り、各光束の形成する光スポットは被走査面9上におい
て、主走査方向に間隔:Pmだけずれる。間隔:Pm
は、走査結像光学系の「結像倍率」や、ビームコンバイ
ナ4の「負のパワー」、カップリングレンズ2A,2
A’の「光軸のなす角:θ」、カップリングレンズ2,
22’の「焦点距離」等により定まる。上記間隔:Pm
を微調整する必要があるばあいは、光源1,1’を主走
査対応方向において、カップリングレンズ2A,2A’
の光軸からずらし、その「ずれ量」を調整すれば良い。
【0061】このように、被走査面上における2つの光
スポットを主走査方向に適当な間隔:Pmだけずらすこ
とにより、走査領域へ向かう2つの偏向光束を別個に検
出して各光束ごとに独立して走査開始の同期を取ること
ができ、2つの偏向光束が時間差をもって主走査対応方
向に略同様な光路を通過するため、各光束が同様の光学
特性となり、fθレンズ7の等速化特性、像面湾曲特性
や走査線曲がり特性を各光束について同様のものにする
ことができる。
【0062】図6(a)において、ビームコンバイナ4を
用いないとすると、図1の実施の形態におけるのと同
様、被走査面上における2つの光スポットの主走査方向
の間隔:Pmが大きくなり過ぎて、2走査線を同時走査
することができなくなる。
【0063】図6(b)に示すように、光源1,1’から
の光束は、対応するカップリングレンズ2A,2A’に
よりカップリングされると、各光束の主光線は、副走査
対応方向に関してカップリングレンズ2A,2A’の像
側焦点位置3A,3A’で交叉し、その後は「互いに間
隔を広げ」つつビームコンバイナ4に入射し、ビームコ
ンバイナ4を透過すると、2光束はシリンダレンズ5の
正のパワーにより、互いに間隔を緩やかに狭めつつ進行
し、各光束は偏向反射面6近傍の位置に主走査対応方向
に長い線像に結像する。偏向反射面6による2つの偏向
光束はfθレンズ7の正のパワーにより、fθレンズ7
と面倒れ補正用の長尺レンズ8との間の位置10におい
て副走査対応方向において交叉し(請求項17)、面倒れ
補正用の長尺レンズ8を介して、被走査面9上に光スポ
ットとして集光する。2つの光スポットの副走査方向の
間隔:Psは、隣接する走査線間隔(走査線ピッチ)ある
いはその整数倍に設定される。即ち、カップリングレン
ズ2A,2A’やビームコンバイナ4,シリンダレンズ
5、fθレンズ7、長尺レンズ8の焦点距離や、光源
1,1’の位置を最適化して上記間隔:Psを実現でき
る。
【0064】図1に示す実施の形態と同様に、副走査対
応方向において、2つの偏向光束がfθレンズ7と面倒
れ補正用の長尺レンズ8との間の位置10において交叉
するので、面倒れ補正用の長尺レンズ8の作用が各偏向
光束に対して同様の作用となり、各光束に対して面倒れ
の良好な補正を行うことができる。
【0065】図6に示す実施の形態の場合においても、
光源1の、カップリングレンズ2Aの光軸からの副走査
対応方向におけるずれ量:Ssは、前述の式(2)によっ
て与えられる。光源1’の上記ずれ量は「式(2)式の
値を負にした値」である。
【0066】また、カップリングレンズ2A,2A’の
光軸が成す角:θは、以下のように決定される。
【0067】即ち、カップリングレンズ2A,2A’の
焦点距離:Faを初め、シリンダレンズ5の焦点距離:Fb
s、ビームコンバイナの焦点距離:Fc、fθレンズ7の
焦点距離:Fd、ビームコンバイナ4と2光束の主走査対
応方向の交叉位置との間隔:Scm、ビームコンバイナ4
と2光束の副走査対応方向の交叉位置との間隔:Sbs'、
fθレンズ7と偏向反射面との距離:Sdm、シリンダレ
ンズ5とカップリングレンズ2,2’の像側焦点3,
3’との間の距離:Sbs、fθレンズ7と被走査面9と
の間隔:Bd、fθレンズ7と長尺レンズ8との間隔:Sd
s'が、図1の実施の形態と同じであるとし、ビームコン
バイナ4とシリンダレンズ5との間隔を0として、図6
の実施の形態における前記Pmが、図1の実施の形態に
おける前記Pmと等しくなるようにするには、図1の実
施の形態における光源1の、カップリングレンズ2の光
軸からの主走査対応方向におけるずれ量:Smと、前記
角:θの間に、関係: θ=2tan~1(Sm/Fa) (4) が成り立てば良い。従って、図1の実施の形態で、上記
ずれ量:Smが定まれば、これを用いて、式(4)で角:
θを算出すれば、図1の実施の形態と等価な光学特性で
図6の実施の形態を実施できる。
【0068】上には、光源およびカップリングレンズの
数が2個である場合(請求項21)につき説明したが、光
源・カップリングレンズの数が3以上ある場合に上記説
明を一般化することは容易である。光源・カップリング
レンズの数が3以上の偶数である場合には、光源と同数
のカップリングレンズを、図6(a)の基準光軸axを対
称軸として主走査対応方向へ対称的に配備し、各カップ
リングレンズの光軸に対して、対応する光源を副走査対
応方向へずらして配置すればよく、光源・カップリング
レンズの数が3以上の奇数の場合には、光源と同数のカ
ップリングレンズを、その真中のものの光軸が基準光軸
axに合致するように配備し、各光源を各カップリング
レンズに対応して配備すればよい。この場合、上記真中
のカップリングレンズに対応する光源は、その発光部を
「このカップリングレンズの光軸上」に配備するのであ
る。
【0069】図6で説明した実施の形態においても、ビ
ームコンバイナ4とシリンダレンズ5の順序を入れ替
え、シリンダレンズ5を光源側に配備しても良く、ビー
ムコンバイナとシリンダレンズとを一体化してもよい
(請求項20)。「一体化」は、機械的な固定治具を用
いる方法や接着等の方法でもよく、あるいはモールドに
よりビームコンバイナとシリンダレンズを最初から一体
に構成しても良い。
【0070】図7〜図9は、請求項23〜29記載の発
明の実施の形態を示している。即ち、これら図7〜図9
に示す実施の形態において、カップリングレンズ群とし
て用いられる「カップリング光学系」は、互いに光学的
に等価なカップリングレンズを、光源の個々に対応し
て、光軸が互いに所定の角をなすようにして、1連に配
列一体化してなる。
【0071】図7に示すカップリング光学系25では、
互いに光学的に等価な3個のカップリングレンズ2B,
2B’,2B’’は、隣接するカップリングレンズの光
軸が、互いに角:θ1をなすようにして一連に配列され
一体化されている(請求項26,27)。
【0072】図8に示すカップリング光学系30では、
互いに光学的に等価な2個のカップリングレンズ2A,
2A’が「光軸が互いに所定の角をなす」ようにして、
対応する鏡筒2a,2a’に設けられ、これら鏡筒2
a,2a’は互いに一体化されている(請求項24)。
さらに、個々のカップリングレンズ2A,2A’の光軸
を共有する平面に直交する面であって、カップリングレ
ンズ配列の対称面となる面、即ち、カップリング光学系
30を副走査対応方向から見た図3(b)における直線
Aを含み図面に直交する面に合わせて、取付け基準部a
が凸部として形成されている(請求項29)。カップリ
ング光学系30を取り付けられる部分に、取付け基準部
aに係合する係合部を形成しておき、取付け基準部aの
長手方向が基準光軸axに平行になるようにして取付け
を行うことにより、容易且つ確実にカップリング光学系
を適正な態位に取り付けることができる。
【0073】図9に示すカップリング光学系40では、
3個のカップリングレンズ2B,2B’,2B’’は、
光軸が互いに所定の角をなすようにして、1連に配列さ
れて共通の鏡筒2bに設けられている(請求項27,2
5)。さらに、個々のカップリングレンズ2B,2
B’,2B’’の光軸を共有する平面に直交する面であ
って、カップリングレンズ配列の対称面となる面(図9
において直線Aを含み図面に直交する平面)に合わせ
て、取付け基準部a’が突起状に形成されており、個の
取付け基準部a’を利用して取付けを行うことにより、
容易且つ確実にカップリング光学系を適正な態位に取り
付けることができる。
【0074】勿論、図7〜図9のカップリング光学系の
カップリングレンズは、コリメートレンズとして使用で
きる(請求項28)。
【0075】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げる。各実施例と
も、図1に即して説明した形態において、シリンダレン
ズ5とビームコンバイナ4との順序を入替え、両者を一
体化した光学配置である。カップリングレンズの作用は
コリメート作用であり、カップリングされた光束は平行
光束となる。
【0076】シリンダレンズ5の焦点距離は100m
m、ビームコンバイナ4の焦点距離は−50mm、fθ
レンズ7の焦点距離は200mmであり、fθレンズ5
から光偏向器(ポリゴンミラー)の偏向反射面6に到る
距離は−50mm、長尺レンズ8から被走査面9に到る
距離は70mmである。
【0077】「シリンダレンズ位置」とあるのは、シリ
ンダレンズ5を基準としてカップリングレンズ2,2’
に到る距離(負)を表し、「光軸間隔」とあるのは主走
査対応方向に配列されたカップリングレンズ2,2’の
光軸間距離を、「光源シフト量(主)」とあるのは光源
と対応するカップリングレンズの光軸との主走査対応方
向のずれ量を、また「光源シフト量(副)」とあるのは
光源と対応するカップリングレンズの光軸との副走査対
応方向のずれ量を示す。この「ずれ量」は、2つの光源
に就き互いに対称的で、互いに符号が逆になるだけであ
るので、一方の光源についてのみ示す。
【0078】「ビームコンバイナ位置」は、ビームコン
バイナ4から偏向反射面6に到る距離(正)を表し、
「像面ピッチ(主)及び(副)」は、被走査面上に形成
される2つの光スポットの主走査方向および副走査方向
における隔たり(前述のPm,Ps)を表す。
【0079】最初に挙げる実施例1〜4では、カップリ
ングレンズ(コリメートレンズ)の焦点距離は8mmで
ある。
【0080】 実施例番号 1 2 3 4 シリンダレンズ位置 -125 -125 -125 -125 光軸間隔 3.78 5.23 4.63 6.41 光源シフト量(主) 0.198 0.242 0.242 0.296 光源シフト量(副) 0.040 0.040 0.040 0.040 ビームコンバイナ位置 33.33 200.00 33.33 200.00 像面ピッチ(主) 2 2 3 3 像面ピッチ(副) 0.0635. 0.0635 0.0635 0.0635 。
【0081】次ぎに挙げる実施例5〜8では、カップリ
ングレンズ(コリメートレンズ)の焦点距離は16mm
である。
【0082】 実施例番号 5 6 7 8 シリンダレンズ位置 -125 -125 -125 -125 光軸間隔 3.98 5.47 4.87 6.70 光源シフト量(主) 0.395 0.484 0.484 0.593 光源シフト量(副) 0.079 0.079 0.080 0.080 ビームコンバイナ位置 33.33 200.00 33.33 200.00 像面ピッチ(主) 2 2 3 3 像面ピッチ(副) 0.0635. 0.0635 0.0635 0.0635 。
【0083】上記実施例1〜8では走査密度は400d
piである。
【0084】次ぎに挙げる実施例9〜12では、カップ
リングレンズ(コリメートレンズ)の焦点距離は8mm
である。
【0085】 実施例番号 9 10 11 12 シリンダレンズ位置 -150 -150 -150 -150 光軸間隔 4.40 5.99 5.38 7.33 光源シフト量(主) 0.198 0.242 0.242 0.296 光源シフト量(副) 0.012 0.012 0.012 0.012 ビームコンバイナ位置 33.33 200.00 33.33 200.00 像面ピッチ(主) 2 2 3 3 像面ピッチ(副) 0.0423. 0.0423 0.0423 0.0423 。
【0086】最後に挙げる実施例13〜16では、カッ
プリングレンズ(コリメートレンズ)の焦点距離は16
mmである。
【0087】 実施例番号 13 14 15 16 シリンダレンズ位置 -150 -150 -150 -150 光軸間隔 4.59 6.23 5.63 7.63 光源シフト量(主) 0.395 0.484 0.484 0.593 光源シフト量(副) 0.024 0.024 0.024 0.024 ビームコンバイナ位置 33.33 200.00 33.33 200.00 像面ピッチ(主) 2 2 3 3 像面ピッチ(副) 0.0423. 0.0423 0.0423 0.0423 。
【0088】上記実施例9〜16では走査密度は600
dpiである。
【0089】2つの光スポットの主走査方向における距
離である上記像面ピッチ(主)は、上記のように、各光
束ごとに独立して精度の良い同期をとれる値として2m
mおよび3mmに設定した。光軸間隔は、2つのカップ
リングレンズ同士が密着(図4の場合)する4mm前後
から各カップリングレンズを保持した鏡筒が密着する
(図3の場合)8mm前後までをカバーしている。これ
ら実施例1〜16において、光源シフト量は(主)・
(副)共に、大きすぎず、また小さすぎて調整が困難に
なるようなことのない妥当な値となっている。
【0090】なお、上の説明では、走査結像光学系とし
てfθレンズと長尺レンズの組み合わせを説明したが、
走査結像光学系は、ほかに、凹面鏡を含む光学系として
構成することもできる。また、図1で示した実施の形態
において、光源から被走査面に到る光路上に、走査光学
系のレイアウトに応じて光路を屈曲させるための光路屈
曲ミラーを1以上適宜に配して良いことは言うまでもな
い。
【0091】上に挙げた実施例1〜16では、カップリ
ングレンズ群を構成する2個のカップリングレンズは、
光軸が互いに平行であるが、図6に示す実施の形態のよ
うに、2つのカップリングレンズの光軸が互いに所定の
角:θをなすようにすることもできる。このように、2
個のカップリングレンズの光軸を非平行にする場合に
は、前記式(4)、即ち「θ=2tan~1(Sm/Fa)」によ
り、上記実施例1〜16における「光源シフト量
(主)」を角:θに変換すれば良い。
【0092】即ち、式(4)における「Sm」は上記各実
施例における「光源シフト量(主)」であり、「Fa」は、
カップリングレンズの焦点距離であるから、これらの数
値の商を取り、そのアークタンジェントを2倍すれば
角:θが得られる。
【0093】例えば、前記実施例1の場合を例示すれ
ば、Sm=0.198mm、Fa=8mmであるから、(Sm/
Fa)=0.198/8=0.02475で、tan~1(Sm/F
a)=1.42度となる。これから、実施例1におけるカ
ップリングレンズの光軸を互いに2.84度の角で交叉
させ、光源の主走査方向のずれ量、即ち光源シフト量
(主)を0とすれば、図6の実施の形態により、上記実施
例1と全く同様の状態を実現できる。実施例2〜16に
おいても、同様の演算で「光源シフト量(主)」をカップ
リングレンズの光軸の交叉角に変換できる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、新規
なマルチビーム走査光学系を実現できる。この発明のマ
ルチビーム走査光学系は、複数の光束を合流させるのに
高価な偏光ビームスプリッタを用いないから低コスト化
が可能であり、1つのビームコンバイナで3以上の光束
を合流させることもでき多ビーム化が容易である。
【0095】また、請求項2,16記載の発明では、偏
向光束が主走査方向において偏向光束ごとに走査結像光
学系の同じ位置を通るので、走査線ピッチの像高間変動
が起きにくく、複数の光スポットを主走査方向に必要な
間隔だけ離せるので、各偏向光束を精度良く分離して検
出でき、偏向光束ごとに個別に走査の同期をとることが
容易である。
【0096】請求項3,17記載の発明では、走査結像
光学系の面倒れ補正機能が各偏向光束について同様に作
用するので、走査線ピッチの像高間変動が起きにくい。
【0097】またこの発明のマルチビーム走査光学系用
のカップリング光学系は、複数のカップリングレンズを
近接させて固定するから、機械的振動や環境変化の影響
を受けにくく、走査線ピッチ変動等、マルチビーム走査
独特の問題が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載のマルチビーム走査光学系の実施
の1形態を説明するための図である。
【図2】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の1形態を示す図である。
【図3】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の別形態を示す図である。
【図4】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の他の形態を示す図である。
【図5】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の他の形態を示す図である。
【図6】請求項15記載のマルチビーム走査光学系の実
施の1形態を説明するための図である。
【図7】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の1形態を示す図である。
【図8】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の別形態を示す図である。
【図9】マルチビーム走査光学系用のカップリング光学
系の実施の他の形態を示す図である。
【符号の説明】
1,1’ 光源 2,2’ カップリングレンズ 4 ビームコンバイナ 5 シリンダレンズ 6 偏向反射面 7,8 走査結像光学系 9 被走査面

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光源からの光束を、光源ごとに設け
    られたカップリングレンズにより個別的にカップリング
    し、各光束を共通のシリンダレンズにより副走査対応方
    向に集束させて、共通の光偏向器の偏向反射面近傍に主
    走査対応方向に長い線像として結像させ、光偏向器によ
    り偏向された各偏向光束を共通の走査結像光学系により
    被走査面上に光スポットとして集光し、一度に複数の走
    査線を走査するマルチビーム走査光学系において、 光源ごとに設けられたカップリングレンズは、光軸を互
    いに平行にして主走査対応方向に配列されてカップリン
    グレンズ群を構成し、 このカップリングレンズ群と光偏向器の偏向反射面との
    間に、少なくとも主走査対応方向に負のパワーを持つビ
    ームコンバイナを各光束に共通に有し、 各光源は、対応するカップリングレンズによりカップリ
    ングされた光束が、主走査対応方向に関しては互いに間
    隔を狭めつつ上記ビームコンバイナに入射し、副走査対
    応方向に関しては互いに間隔を広げつつ上記ビームコン
    バイナもしくは上記シリンダレンズに入射するように、
    対応するカップリングレンズの光軸との位置関係を調整
    されていることを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマルチビーム走査光学系に
    おいて、 ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通過した各光
    束が、主走査対応方向に関して、光偏向器の偏向反射面
    近傍の位置で互いに交叉するように、光学配置を定めた
    ことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のマルチビーム走査
    光学系において、 各偏向光束に共通の走査結像光学系がfθレンズと面倒
    れ補正用の長尺レンズとを有し、 ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通過した各光
    束が、副走査対応方向に関して、上記fθレンズと補正
    用の長尺レンズとの間で交叉するように、光学配置を定
    めたことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載のマルチビ
    ーム走査光学系において、 ビームコンバイナは、負のパワーを持つ単レンズである
    ことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  5. 【請求項5】請求項4記載のマルチビーム走査光学系に
    おいて、 ビームコンバイナが、シリンダレンズよりカップリング
    レンズ群側に配備されることを特徴とするマルチビーム
    走査光学系。
  6. 【請求項6】請求項4記載のマルチビーム走査光学系に
    おいて、 ビームコンバイナとシリンダレンズとを一体としたこと
    を特徴とするマルチビーム走査光学系。
  7. 【請求項7】請求項1または2または3または4または
    5または6記載のマルチビーム走査光学系において、 光源およびカップリングレンズの数が2個であることを
    特徴とするマルチビーム走査光学系。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の任意の1に記載のマルチビ
    ーム走査光学系において、 カップリングレンズ群における各カップリングレンズの
    カップリング作用がコリメート作用であることを特徴と
    するマルチビーム走査光学系。
  9. 【請求項9】請求項1〜7の任意の1に記載のマルチビ
    ーム走査光学系にカップリングレンズ群として用いられ
    るカップリング光学系であって、 互いに光学的に等価なカップリングレンズを、光源の個
    々に対応して光軸を互いに平行にして、1列に配列一体
    化してなるマルチビーム走査光学系用のカップリング光
    学系。
  10. 【請求項10】請求項9記載のマルチビーム走査光学系
    用のカップリング光学系において、 個々のカップリングレンズは対応する鏡筒に設けられ、
    鏡筒同志が互いに一体化されていることを特徴とする、
    マルチビーム走査光学系用のカップリング光学系。
  11. 【請求項11】請求項9記載のマルチビーム走査光学系
    用のカップリング光学系において、 個々のカップリングレンズは共通の鏡筒に設けられてい
    ることを特徴とするマルチビーム走査光学系用のカップ
    リング光学系。
  12. 【請求項12】請求項9または11記載のマルチビーム
    走査光学系用のカップリング光学系において、 個々のカップリングレンズが互いに密着することを特徴
    とするマルチビーム走査光学系用のカップリング光学
    系。
  13. 【請求項13】請求項12記載のマルチビーム走査光学
    系用のカップリング光学系において、 複数のカップリングレンズが互いに一体的に形成されて
    いることを特徴とするマルチビーム走査光学系用のカッ
    プリング光学系。
  14. 【請求項14】請求項9〜14の任意の1に記載のマル
    チビーム走査光学系用のカップリング光学系において、 各カップリングレンズがコリメートレンズであることを
    特徴とするマルチビーム走査光学系用のカップリング光
    学系。
  15. 【請求項15】複数の光源からの光束を、光源ごとに設
    けられたカップリングレンズにより個別的にカップリン
    グし、各光束を共通のシリンダレンズにより副走査対応
    方向に集束させて、共通の光偏向器の偏向反射面近傍に
    主走査対応方向に長い線像として結像させ、光偏向器に
    より偏向された各偏向光束を共通の走査結像光学系によ
    り被走査面上に光スポットとして集光し、一度に複数の
    走査線を走査するマルチビーム走査光学系において、 光源ごとに設けられたカップリングレンズは、それぞれ
    の光軸が同一面内にあり、互いに隣接し合うコリメート
    レンズの光軸が所定の角をなし、且つ、これら光軸が互
    いに上記シリンダレンズの側で近づくようにして、主走
    査対応方向に配列されてカップリングレンズ群を構成
    し、 このカップリングレンズ群と光偏向器の偏向反射面との
    間に、少なくとも主走査対応方向に負のパワーを持つビ
    ームコンバイナを各光束に共通に有し、 各光源は、対応するカップリングレンズによりカップリ
    ングされた光束が、主走査対応方向に関しては互いに間
    隔を狭めつつ上記ビームコンバイナに入射し、副走査対
    応方向に関しては互いに間隔を広げつつ上記ビームコン
    バイナもしくは上記シリンダレンズに入射するように、
    対応するカップリングレンズの光軸との位置関係を調整
    されていることを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  16. 【請求項16】請求項15記載のマルチビーム走査光学
    系において、 ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通過した各光
    束が、主走査対応方向に関して、光偏向器の偏向反射面
    近傍の位置で互いに交叉するように、光学配置を定めた
    ことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  17. 【請求項17】請求項15または16記載のマルチビー
    ム走査光学系において、 各偏向光束に共通の走査結像光学系がfθレンズと面倒
    れ補正用の長尺レンズとを有し、 ビームコンバイナおよびシリンダレンズを通過した各光
    束が、副走査対応方向に関して、上記fθレンズと補正
    用の長尺レンズとの間で交叉するように、光学配置を定
    めたことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  18. 【請求項18】請求項15または16または17記載の
    マルチビーム走査光学系において、 ビームコンバイナは、負のパワーを持つ単レンズである
    ことを特徴とするマルチビーム走査光学系。
  19. 【請求項19】請求項18記載のマルチビーム走査光学
    系において、 ビームコンバイナが、シリンダレンズよりカップリング
    レンズ群側に配備されることを特徴とするマルチビーム
    走査光学系。
  20. 【請求項20】請求項18記載のマルチビーム走査光学
    系において、 ビームコンバイナとシリンダレンズとを一体としたこと
    を特徴とするマルチビーム走査光学系。
  21. 【請求項21】請求項15〜20の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系において、 光源およびカップリングレンズの数が2個であることを
    特徴とするマルチビーム走査光学系。
  22. 【請求項22】請求項15〜21の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系において、 カップリングレンズ群の各カップリングレンズのカップ
    リング作用がコリメート作用であることを特徴とするマ
    ルチビーム走査光学系。
  23. 【請求項23】請求項15〜21の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系にカップリングレンズ群として用
    いられるカップリング光学系であって、 互いに光学的に等価なカップリングレンズを、光源の個
    々に対応して、光軸が互いに所定の角をなすようにし
    て、1連に配列一体化してなるマルチビーム走査光学系
    用のカップリング光学系。
  24. 【請求項24】請求項23記載のマルチビーム走査光学
    系用のカップリング光学系において、 個々のカップリングレンズは対応する鏡筒に設けられ、
    鏡筒同志が互いに一体化されていることを特徴とする、
    マルチビーム走査光学系用のカップリング光学系。
  25. 【請求項25】請求項23記載のマルチビーム走査光学
    系用のカップリング光学系において、 個々のカップリングレンズは共通の鏡筒に設けられてい
    ることを特徴とするマルチビーム走査光学系用のカップ
    リング光学系。
  26. 【請求項26】請求項23または25記載のマルチビー
    ム走査光学系用のカップリング光学系において、 複数のカップリングレンズが互いに一体的に形成されて
    いることを特徴とするマルチビーム走査光学系用のカッ
    プリング光学系。
  27. 【請求項27】請求項23〜26の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系用のカップリング光学系におい
    て、 カップリングレンズの数が3個であることを特徴とする
    マルチビーム走査光学系用のカップリング光学系。
  28. 【請求項28】請求項23〜27の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系用のカップリング光学系におい
    て、 各カップリングレンズがコリメートレンズであることを
    特徴とするマルチビーム走査光学系用のカップリング光
    学系。
  29. 【請求項29】請求項23〜28の任意の1に記載のマ
    ルチビーム走査光学系用のカップリング光学系におい
    て、 個々のカップリングレンズの光軸を共有する平面に直交
    する面であって、カップリングレンズ配列の対称面とな
    る面に合わせて、取付け基準部が形成されたことを特徴
    とするマルチビーム走査光学系用のカップリング光学
    系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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