JPH10332582A - 濁度測定装置 - Google Patents

濁度測定装置

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JPH10332582A
JPH10332582A JP9153048A JP15304897A JPH10332582A JP H10332582 A JPH10332582 A JP H10332582A JP 9153048 A JP9153048 A JP 9153048A JP 15304897 A JP15304897 A JP 15304897A JP H10332582 A JPH10332582 A JP H10332582A
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JP
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turbidity
cell
incident
integrating sphere
light
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Withdrawn
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JP9153048A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Suzuki
徳行 鈴木
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Hitachi Chemical Diagnostics Systems Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Medex Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2201/00Features of devices classified in G01N21/00
    • G01N2201/06Illumination; Optics
    • G01N2201/065Integrating spheres

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定対象液が収容されるセルの位置ずれに伴
う測定誤差をなくして、常時正確な積分球濁度を得るこ
とができ、更に、セルの損傷に伴う測定ミスを回避す
る。 【解決手段】 測定対象液2が収容されるセル1を挟ん
だ位置に入射側積分球4、出射側積分球5を夫々配設
し、光源3からの光を入射側積分球4、セル1、出射側
積分球5へ導き、入射側積分球4に入射側散乱光センサ
6を付設する一方、出射側積分球5に出射側透過光セン
サ7及び出射側散乱光センサ8を付設し、濁度演算手段
9にて、入射側散乱光センサ6、出射側透過光センサ7
及び出射側散乱光センサ8からの検知結果に基づいて積
分球濁度を求めるようにする。また、濁度演算手段9に
は濁度補正手段10や異常時に濁度演算が禁止される濁
度演算禁止手段11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、理化学的分析、
生化学的分析、免疫学的分析等を行う自動分析装置にお
いて、測定対象液の濁度を測定するために用いられる濁
度測定装置に係り、特に、積分球濁度方式の濁度測定装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、血清検査などの免疫学的臨床検査
の分野においては、被検体に所定の試薬(例えばラテッ
クス試薬)を与え、被検体と試薬との反応を光学的に分
析する手法が採られる。例えばラテックス試薬を用いる
場合には、抗体が結合したラテックスと特異抗原が存在
する被検体とを攪拌混合すると、抗原抗体反応を繰り返
し、ラテックスは抗原抗体反応生成物を介在させて凝集
する。このとき、凝集塊の生成速度と特異抗原濃度とは
比例関係にあるため、予め検量線を作製することで、特
異抗原濃度を知ることができる。そして、従来にあって
は、ラテックス凝集塊の生成速度の測定は濁度の変化を
測定することにより行なわれる。
【0003】JIS規格によれば、濁度の測定は、視覚
濁度、透過光濁度、散乱光濁度、積分球濁度の四つの方
法に分類されている。本件出願人は、前記四つの方法の
うち、測定精度の高い積分球濁度に着目し、測定対象液
(被検体とラテックス試薬とが攪拌混合された液)が収
容されたセルの後方に積分球を配設し、セル内の測定対
象液に対して光を入射させると共に、前記積分球に測定
対象液の通過光を導き、積分球内で測定対象液の透過光
及び散乱光を夫々光学センサで測定し、積分球濁度(散
乱光/透過光)を求めるようにした濁度測定装置を既に
提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の積
分球濁度方式の濁度測定装置にあっては、通常測定対象
液が収容されたセルは濁度測定位置に順次移動してセッ
トされるが、このときの各セルのセット位置が積分球に
対して相対的に位置ずれすると、積分球で捕捉される透
過光量はそれ程変化しないものの、セルと積分球との間
のギャップの差に伴って積分球で捕捉される散乱光量が
大きく変化してしまい、積分球濁度が不正確なものにな
ってしまう。このような不具合を解決するには、セルの
位置決め機構を精度良いものとして構成すればよいが、
機械的な位置決め精度に限度があるばかりか、高精度の
位置決め機構自体は高価なものになり、好ましい対策と
は言えない。
【0005】また、一般に、セルは洗浄工程を経てある
程度繰り返し使用されるため、洗浄工程やセルの位置決
め機構との衝合時等においてセル表面が損傷してしまう
可能もあり、濁度測定位置に例えば表面が損傷したセル
をセットした際に、測定対象液への入射光経路中に位置
するセル表面に傷が存在するような場合、測定対象液へ
の入射光がセル表面の傷によって乱反射してしまう事態
が起こり得る。このような状況下においては、入射光量
の多くが乱反射で損失してしまうため、測定対象液側へ
導かれる光そのものが極めて少なくなり、この少ない光
量から得られる透過光量あるいは散乱光量は信憑性を欠
くものであり、両者の比から求められる積分球濁度自体
が極めて不正確なものになり易い。この種の不具合につ
いての対策としては、セルを頻繁に交換することで対処
可能であるが、セルのライフサイクルを極端に早めてし
まい、好ましくない。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、測定対象液が収容されるセ
ルの位置ずれに伴う測定誤差をなくして、常時正確な積
分球濁度を得ることができ、更に、セルの損傷に伴う測
定ミスを回避できるようにした濁度測定装置を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、光学測定位置Mに測定対象液2が収
容された光透過性セル1を配置し、セル1内の測定対象
液2の濁度を測定する濁度測定装置において、セル1内
の測定対象液2に対して光を入射する光源3と、セル1
への光入射経路中でセル1に近接配置されると共にセル
1から反射された散乱光を捕捉する入射側積分球4と、
セル1からの光出射経路中でセル1に近接配置されると
共にセル1を通過した透過光及び散乱光を捕捉する出射
側積分球5と、入射側積分球4のうち光透過経路と異な
る箇所に設けられ、入射側積分球4で捕捉された散乱光
を検知する入射側散乱光センサ6と、出射側積分球5の
うち光透過経路の延長上に設けられ、出射側積分球5で
捕捉された透過光を検知する出射側透過光センサ7と、
出射側積分球5のうち光透過経路と異なる箇所に設けら
れ、出射側積分球5で捕捉された散乱光を検知する出射
側散乱光センサ8と、入射側散乱光センサ6、出射側透
過光センサ7及び出射側散乱光センサ8からの検知信号
に基づいて濁度を演算する濁度演算手段9とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0008】このような技術的手段において、濁度演算
手段9としては、基本的に出射側透過光センサ7及び出
射側散乱光センサ8からの検知信号に基づいて積分球濁
度を求めるものであるが、この積分球濁度を求める際
に、入射側散乱光センサ6からの検知信号を用いてセル
1の位置ずれ量に伴う透過光量及び散乱光量の変化分を
補正するアルゴリズムを用いるようにすればよい。例え
ば、濁度演算手段9には、入射側散乱光センサ6からの
検知信号レベルを基準レベルと対比することで、光学測
定位置Mでのセル1の基準位置からのずれ量を算出し、
この算出したセル1の位置ずれ量に基づいて演算すべき
濁度の補正量を算出する濁度補正手段10を具備させる
ようにすればよい。
【0009】更に、セル1の損傷に伴う濁度測定ミスを
回避するという観点からすれば、濁度演算手段9には、
入射側散乱光センサ6からの検知信号レベルが許容レベ
ルを超える条件下で濁度演算処理を禁止する濁度演算禁
止手段11を具備させるようにすればよい。
【0010】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、光学測定位置Mにセットされ
たセル1の光入射側には入射側積分球4が配設されると
共に、光出射側には出射側積分球5が配設されている。
ここで、光源3からの光は入射側積分球4、セル1内の
測定対象液及び出射側積分球5に至る。このとき、入射
側散乱光センサ6は入射側積分球4で捕捉された散乱光
を検知する。また、出射側透過光センサ7は出射側積分
球5で捕捉された透過光を検知する一方、出射側散乱光
センサ8は出射側積分球5で捕捉された散乱光を検知す
る。このような状況下において、光学測定位置Mでのセ
ル1のセット位置が基準位置からずれる場合には、セル
1のセット位置が基準位置に合致する場合に比べて、セ
ル1の位置ずれに伴って出射側積分球5で捕捉される光
量が変化する。
【0011】具体的には、セル1のセット位置が基準位
置より出射側積分球5の方へ寄っている場合、すなわ
ち、セル1と出射側積分球5との間のギャップが出射側
基準ギャップ(セル1のセット位置が基準位置にある場
合のセル1と出射側積分球5との間のギャップ)より小
さい場合には、出射側積分球5で捕捉される散乱光量が
基準位置にある場合よりも増加し、一方、セル1のセッ
ト位置が基準位置より出射側積分球5から離間している
場合、すなわち、セル1と出射側積分球5との間のギャ
ップが出射側基準ギャップより大きい場合には、出射側
積分球5で捕捉される散乱光量が基準位置にある場合よ
りも減少する。このように、セル1のセット位置に応じ
て出射側積分球5で捕捉される散乱光量が変化してしま
うため、出射側透過光センサ7及び出射側散乱光センサ
8の検知結果だけを用いて積分球濁度を算出すると、当
該積分球濁度にはセル1のセット位置誤差に伴う変動分
が含まれてしまう。
【0012】ところが、本発明にあっては、セル1のセ
ット位置が基準位置より出射側積分球5の方へ寄ってい
る場合には、セル1と出射側積分球5との間のギャップ
が出射側基準ギャップよりも小さくなるが、セル1のセ
ット位置が基準位置より入射側積分球4から離れている
ため、セル1と入射側積分球4との間のギャップは入射
側基準ギャップ(セル1のセット位置が基準位置にある
場合のセル1と入射側積分球4との間のギャップ)より
も大きくなり、逆に、セル1のセット位置が基準位置よ
り出射側積分球5から離間している場合には、セル1と
出射側積分球5との間のギャップが出射側基準ギャップ
よりも大きくなるが、セル1と入射側積分球4との間の
ギャップは入射側基準ギャップよりも小さくなる。ここ
で、セル1と入射側積分球4との間のギャップが小さく
なる程、セル1からの反射光のうち、入射側積分球4で
捕捉される散乱光量が増加することになるため、入射側
散乱光センサ6により検知される散乱光量をモニタすれ
ば、セル1と入射側積分球4との間のギャップがどの程
度か、言い換えれば、セル1が基準位置に対してどのよ
うな位置にセットされているか把握される。このとき、
濁度演算手段9に所定の濁度補正手段10を具備させる
ようにすれば、入射側散乱光センサ6からの検知信号レ
ベルを基準レベルと対比することで、光学測定位置Mで
のセル1の基準位置からのずれ量を算出し、この算出し
たセル1の位置ずれ量に基づいて、仮に、セル1のセッ
ト位置が基準位置にある条件下で出射側積分球5で捕捉
される散乱光量がどの程度かを推測し、これを補正量と
して出射側積分球5で捕捉される散乱光量を補正するこ
とが可能であり、結果として、セル1のセット位置誤差
に伴う変動分がキャンセルされる。
【0013】更に、濁度演算手段9に所定の濁度演算禁
止手段11を具備させるようにすれば、入射側散乱光セ
ンサ6からの検知信号レベルが許容レベルを超える条件
下で濁度演算処理を禁止することが可能である。このよ
うな状況としては、例えばセル1の光入射部に傷が存在
するような場合が挙げられ、当該セル1傷部分で入射光
が乱反射すると、入射側散乱光センサ6の検知信号レベ
ルが許容レベルを超えてしまう。このとき、入射光の多
くがセル1の傷部分で乱反射してしまうため、積分球濁
度を測定する上で充分な光量が出射側透過光センサ7、
出射側散乱光センサ8に到達せず、信憑性の少ない濁度
測定が行なわれる蓋然性が高い。そこで、このような状
況下でなされた無駄な濁度測定が除外されるようにした
ものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図2(a)
(b)はこの発明が適用される自動分析装置の全体シス
テムの概要を示す説明図である。同図において、自動分
析装置はラテックス凝集反応法を利用した免疫学的分析
用として構成されたものであり、複数の被検体(本実施
の形態では血清)を夫々サンプリングするサンプリング
装置12と、所定の試薬(本実施の形態ではラテックス
試薬)を供給する試薬供給装置15と、サンプリング装
置12でサンプリングされた被検体と所定の試薬とを分
注した後、両者を攪拌させて被検体と試薬とを反応さ
せ、反応結果を光学的に測定する反応測定装置20と、
サンプリング装置12及び反応測定装置20を所定のシ
ーケンスに従って制御し、被検体と試薬との反応結果を
出力するコントロール系(図示せず)とを備えている。
【0015】本実施の形態において、サンプリング装置
12は、図示外のサンプルカップ内の被検体(若しくは
その希釈液)を所定量吸引保持するサンプルピペット1
3と、このサンプルピペット13と共に連動動作し、例
えば予め試薬が分注された反応セル22内にサンプルピ
ペット13にて被検体を分注した時点で被検体と試薬と
を攪拌する攪拌翼14とを備えている。また、試薬供給
装置15は図示外の試薬槽から試薬を所定量吸引保持す
る試薬ピペット151を備えている。更に、反応測定装
置20は、所定数の反応セル22が所定ピッチ間隔でル
ープ状に保持される反応テーブル21と、この反応テー
ブル21全体を覆い、前記反応テーブル21を所定の温
度条件下に維持する反応槽23と、反応テーブル21の
光学測定位置Mに設けられて各反応セル22内の測定対
象液(被検体と試薬との混合液)の濁度変化を主として
測定する濁度測定装置24とを備えている。
【0016】図3は本実施の形態で用いられる濁度測定
装置24及びその周辺構造の詳細を示す。同図におい
て、反応セル22は、透明な合成樹脂によって断面矩形
状に一体成形されたものであり、その上部には反応テー
ブル21の係止孔211に係止されるフランジ部221
を形成したものである。そして、光学測定位置M(図2
参照)には反応セル22を所定位置に位置決めする位置
決め機構25が設けられている。この位置決め機構25
は、上方に向かって開口した断面コ字状の板バネからな
る弾性ホルダ251を有し、この弾性ホルダ251にて
反応セル22の下部を一次的に拘束保持するものであ
る。
【0017】また、本実施の形態において、濁度測定装
置24は、例えば所定の光を照射する光源31と、この
光源31からの光を反応セル22の測定対象液部分へ導
く導光部材(例えば光ファイバやミラーなど)32と、
反応セル22への光入射経路中で反応セル22の光入射
側に近接配置される入射側積分球33と、反応セル22
への光出射経路中で反応セル22の光出射側に近接配置
される出射側積分球34とを備えている。ここで、入射
側積分球33及び出射側積分球34の反応セル22側を
覆う反応槽23の縦壁には夫々光通過用の透孔231,
232が開設されている(図4参照)。また、入射側積
分球33及び出射側積分球34は外部からの入射光を入
射方向と同じ透過光又はそれ以外の方向の散乱光のいず
れかとして捕捉するものである。
【0018】更に、本実施の形態においては、入射側積
分球33のうち光透過経路と異なる箇所には入射側散乱
光センサ35が設けられ、入射側積分球33で捕捉され
た散乱光を検知するようになっている。一方、出射側積
分球34のうち光透過経路の延長上には出射側透過光セ
ンサ36が設けられ、出射側積分球34で捕捉された透
過光を検知するようになっており、また、出射側積分球
34のうち光透過経路と異なる箇所には出射側散乱光セ
ンサ37が設けられ、出射側積分球34で捕捉された散
乱光を検知するようになっている。更にまた、入射側散
乱光センサ35、出射側透過光センサ36及び出射側散
乱光センサ37からの検知信号は夫々制御装置40に入
力されており、この制御装置40は例えば図5に示すフ
ローチャートを実行し、積分球濁度を求めるようになっ
ている。
【0019】次に、本実施の形態に係る濁度測定装置の
作動について説明する。今、所定の反応セル22が光学
測定位置Mに到達すると、反応セル22が簡易位置決め
機構30にて位置決めされる。このとき、図3及び図4
に示すように、光源31からの光は導光部材32を介し
て入射側積分球33、透孔231、反応セル22、透孔
232、出射側積分球34に導かれる。ここで、入射側
積分球33に入射される光について検討して見るに、入
射側積分球33の導光部材32側からの入射光は導光部
材32による光経路に沿って入射側積分球33を透過す
るが、反応セル22表面で反射した光が入射側積分球3
3に再度入射し、特に、図4に点線で示すように、導光
部材32による光経路から外れた散乱光は入射側積分球
33内で繰り返し反射しながら入射側散乱光センサ35
に捕捉される。一方、出射側積分球34に入射される光
について検討して見るに、出射側積分球34への入射光
のうち導光部材32による光経路に沿った方向へ向かう
透過光は、図4に実線で示すように、出射側透過光セン
サ36に捕捉され、また、出射側積分球34への入射光
のうち、導光部材32による光経路から外れた方向へ向
かう散乱光は、図4に点線で示すように、出射側積分球
34内で繰り返し反射しながら出射側散乱光センサ37
に捕捉される。
【0020】また、制御装置40は、各センサ35〜3
7からの検知信号に基づいて図5のフローチャートを実
行する。図5において、制御装置40は、先ず、各セン
サ35〜37(図5ではS1〜S3で示す)の検知信号レ
ベルを読込み、センサ35(S1)の出力が許容レベル
を超えるか否かをチェックする(ステップ1,2)。こ
こで、センサ35(S1)の出力が許容レベルを超えて
いない場合には、制御装置40は、センサS2,S3の出
力比から仮濁度D0を算出し、次いで、センサS1の出力
レベルと基準レベルとの差分を算出すると共に、センサ
S1の出力差分に基づいて濁度補正量ΔDを算出し、D
=D0+ΔDにより積分球濁度を決定する(ステップ3
〜6)。
【0021】ここで、反応セル22は位置決め機構25
で位置決め拘束されているため、通常図6(a)に示す
ように、反応セル22のセット位置は基準位置(本実施
の形態では、反応セル22と入射側積分球33との入射
側基準ギャップ,反応セル22と出射側積分球34との
出射側基準ギャップがいずれもd0)にセットされる。
このとき、反応セル22からの反射光のうち入射側積分
球33へ再度入射した散乱光は予め設定した基準レベル
(P0)に略等しいはずである。よって、センサS1の出
力レベルと基準レベルとの差分は略ゼロになるため、濁
度補正量ΔDが略ゼロになり、最終的な積分球濁度Dは
仮濁度D0と等しいものとして決定される。
【0022】また、位置決め機構25は板バネからなる
弾性ホルダ251にて構成される簡易なものであるか
ら、継続使用してくると、経時変化により、弾性ホルダ
251の弾性保持力が次第に弱まり、反応セル22の位
置決め精度が次第に落ちてくる。このような状況下にお
いて、図6(b)に実線で示すように、反応セル22が
基準位置よりも入射側積分球33側に寄ってしまい、反
応セル22と入射側積分球33との間のギャップd1が
基準ギャップd0より小さくなった(反応セル22と出
射側積分球34との間のギャップd1’(d1’=2d0
−d1)は基準ギャップd0よりも大きくなる)と仮定す
る。このとき、出射側積分球34へ入射される反応セル
22の通過光のうち、導光部材32による光経路に沿っ
た方向の透過光強度は反応セル22と出射側積分球34
との間のギャップd1’の違いにほとんど影響されず、
センサS2の出力レベルはほとんど変化しないが、導光
部材32による光経路から外れた方向の散乱光強度は反
応セル22と出射側積分球34との間のギャップd1’
が基準ギャップd0よりも大きくなることに伴って減少
するため、センサS3の出力レベルは反応セル22の位
置誤差に伴う変動分を含んだ分だけ少なくなり、仮濁度
D0は基準位置にある場合に比べて小さくなる。しかし
ながら、反応セル22からの反射光のうち入射側積分球
33へ再度入射する散乱光は、ギャップd1が基準ギャ
ップd0よりも小さくなる分、予め設定した基準レベル
(P0)よりも大きい光量P1(P1>P0)になる。ここ
で、ギャップ差(d0−d1)はギャップ差(d1’−d
0)であることから、センサS1の出力レベルと基準レベ
ルとの差分(P1−P0)はセンサS3の出力レベルの低
下分(反応セル22の位置誤差に伴う変動分)に略相当
するものであり、濁度補正量ΔDとして、(P1−P0)
に比例した所定値(+m:m>0)を算出し、反応セル
22の位置誤差に伴う変動分をキャンセルするようにす
れば、D0+ΔD(+m)によって決定される積分球濁
度Dは、反応セル22の位置誤差に伴う変動分がキャン
セルされた正確なものとして得られる。
【0023】逆に、図6(b)に二点鎖線で示すよう
に、反応セル22が基準位置よりも入射側積分球33側
から離間してしまい、反応セル22と入射側積分球33
との間のギャップd2が基準ギャップd0より大きくなっ
た(反応セル22と出射側積分球34との間のギャップ
d2’(d2’=2d0−d2)は基準ギャップd0よりも
小さくなる)と仮定する。このとき、出射側積分球34
へ入射される反応セル22の通過光のうち、導光部材3
2による光経路に沿った方向の透過光強度は反応セル2
2と出射側積分球34との間のギャップd1’の違いに
ほとんど影響されず、センサS2の出力レベルはほとん
ど変化しないが、導光部材32による光経路から外れた
方向の散乱光強度は反応セル22と出射側積分球34と
の間のギャップd2’が基準ギャップd0よりも小さくな
ることに伴って増加するため、センサS3の出力レベル
は反応セル22の位置誤差に伴う変動分を含んだ分だけ
多くなり、仮濁度D0は基準位置にある場合に比べて大
きくなる。しかしながら、反応セル22からの反射光の
うち入射側積分球33へ再度入射する散乱光は、ギャッ
プd2が基準ギャップd0よりも大きくなる分、予め設定
した基準レベル(P0)よりも小さい光量P2(P2<P
0)になる。ここで、ギャップ差(d2−d0)はギャッ
プ差(d0−d2’)であることから、センサS1の出力
レベルと基準レベルとの差分(P2−P0)はセンサS3
の出力レベルの増加分(反応セル22の位置誤差に伴う
変動分)に略相当するものであり、濁度補正量ΔDとし
て、(P2−P0)に比例した所定値(−n:n>0)を
算出し、反応セル22の位置誤差に伴う変動分をキャン
セルするようにすれば、D0+ΔD(−n)によって決
定される積分球濁度Dは、反応セル22の位置誤差に伴
う変動分がキャンセルされた正確なものとして得られ
る。
【0024】また、本実施の形態では、図5のステップ
2において、センサS1の出力が許容レベルを超えた場
合には、制御装置40は、濁度演算処理を中止し、異常
表示を行なう(ステップ7,8)。ここで、「センサS
1の出力が許容レベルを超えた場合」の具体例として
は、例えば図6(c)に示すように、反応セル22の表
面に傷50があり、反応セル22への入射光の大部分が
前記傷50部分で乱反射し、許容レベルを超える散乱光
量(Pe)で入射側積分球33に再度入射したような状
況が挙げられる。このような状況下においては、反応セ
ル22内の測定対象液側へ導かれる光そのものが非常に
少なくなり、そもそも測定対象液の透過光及び散乱光を
正確に把握するのが困難になるため、無駄な濁度測定を
除外するために、制御装置40は上述するような処理を
行なう。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、測定対象液が収容されるセルを挟んだ位置に入射側
積分球、出射側積分球を夫々配設し、入射側積分球に入
射側散乱光センサを付設する一方、出射側積分球に出射
側透過光センサ及び出射側散乱光センサを付設し、光源
からの光を入射側積分球、セル、出射側積分球へ導き、
入射側散乱光センサ、出射側透過光センサ及び出射側散
乱光センサからの検知結果に基づいて積分球濁度を求め
るようにしたので、主として、入射側散乱光センサから
の検知結果に基づいてセルのセット位置誤差を推測し、
このセット位置誤差に伴う出射側散乱光量の変動分を補
正することが可能になり、その分、測定対象液が収容さ
れるセルの位置ずれに伴う測定誤差をなくして、常時正
確な積分球濁度(出射側散乱光(補正後)/出射側透過
光)を得ることができる。
【0026】更に、本発明において、濁度演算手段に、
入射側散乱光センサからの検知信号レベルが許容レベル
を超える条件下で濁度演算処理を禁止する濁度演算禁止
手段を具備させるようにすれば、セルの光入射部に対応
する箇所に傷が存在し、当該傷部分で入射光が乱反射す
るような状況下でなされた濁度測定を除外することが可
能になり、セルの損傷に伴う濁度測定ミスを回避するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る濁度測定装置の構成を示す説
明図である。
【図2】 (a)は本発明が適用される自動分析装置の
全体システムの概要を示す説明図、(b)は反応テーブ
ルの構成を模式的に示す説明図である。
【図3】 実施の形態に係る濁度測定装置の詳細を示す
説明図である。
【図4】 実施の形態に係る濁度測定装置の測定原理を
示す説明図である。
【図5】 実施の形態に係る制御装置の処理内容を示す
フローチャートである。
【図6】 (a)はセルのセット位置が基準位置に合致
している場合、(b)はセルのセット位置が基準位置か
らずれる場合、(c)はセルの光入射部に傷が存在する
場合における濁度測定装置の測定状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,22…セル(反応セル),2…測定対象液,3,3
1…光源,4,33…入射側積分球,5,34…出射側
積分球,6,35…入射側散乱光センサ,7,36…出
射側透過光センサ,8,37…出射側散乱光センサ,9
…濁度演算手段,10…濁度補正手段,11…濁度演算
禁止手段,40…制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学測定位置(M)に測定対象液(2)
    が収容された光透過性セル(1)を配置し、セル(1)
    内の測定対象液(2)の濁度を測定する濁度測定装置に
    おいて、 セル(1)内の測定対象液(2)に対して光を入射する
    光源(3)と、 セル(1)への光入射経路中でセル(1)に近接配置さ
    れると共にセル(1)から反射された散乱光を捕捉する
    入射側積分球(4)と、 セル(1)からの光出射経路中でセル(1)に近接配置
    されると共にセル(1)を通過した透過光及び散乱光を
    捕捉する出射側積分球(5)と、 入射側積分球(4)のうち光透過経路と異なる箇所に設
    けられ、入射側積分球(4)で捕捉された散乱光を検知
    する入射側散乱光センサ(6)と、 出射側積分球(5)のうち光透過経路の延長上に設けら
    れ、出射側積分球(5)で捕捉された透過光を検知する
    出射側透過光センサ(7)と、 出射側積分球(5)のうち光透過経路と異なる箇所に設
    けられ、出射側積分球(5)で捕捉された散乱光を検知
    する出射側散乱光センサ(8)と、 入射側散乱光センサ(6)、出射側透過光センサ(7)
    及び出射側散乱光センサ(8)からの検知信号に基づい
    て濁度を演算する濁度演算手段(9)と、を備えたこと
    を特徴とする濁度測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 濁度演算手段(9)は、入射側散乱光センサ(6)から
    の検知信号レベルを基準レベルと対比することで、光学
    測定位置(M)でのセル(1)の基準位置からのずれ量
    を算出し、この算出したセル(1)の位置ずれ量に基づ
    いて演算すべき濁度の補正量を算出する濁度補正手段
    (10)を備えていることを特徴とする濁度測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、 濁度演算手段(9)は、入射側散乱光センサ(6)から
    の検知信号レベルが許容レベルを超える条件下で濁度演
    算処理を禁止する濁度演算禁止手段(11)を備えたこ
    とを特徴とする濁度測定装置。
JP9153048A 1997-05-28 1997-05-28 濁度測定装置 Withdrawn JPH10332582A (ja)

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