JPH10331973A - 組合せピストンリング - Google Patents
組合せピストンリングInfo
- Publication number
- JPH10331973A JPH10331973A JP15591297A JP15591297A JPH10331973A JP H10331973 A JPH10331973 A JP H10331973A JP 15591297 A JP15591297 A JP 15591297A JP 15591297 A JP15591297 A JP 15591297A JP H10331973 A JPH10331973 A JP H10331973A
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- Japan
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- ring
- top ring
- piston
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造が容易で折損の危険性が極めて低いトッ
プリングを備えた組合せピストンリングの提供。 【解決手段】 組合せピストンリングは、燃焼室に面す
る上面11を備えたトップリング10とトップリングの
下段に位置するセカンドリングとを少なくとも有する。
トップリングの下面13にはガスリーク溝14がトップ
リングの半径方向内端から外端に亘って形成されてい
る。またトップリングにはガスリークタイプの合口部1
2が形成されている。セカンドリングの合口部はガスタ
イトタイプの合口部である。
プリングを備えた組合せピストンリングの提供。 【解決手段】 組合せピストンリングは、燃焼室に面す
る上面11を備えたトップリング10とトップリングの
下段に位置するセカンドリングとを少なくとも有する。
トップリングの下面13にはガスリーク溝14がトップ
リングの半径方向内端から外端に亘って形成されてい
る。またトップリングにはガスリークタイプの合口部1
2が形成されている。セカンドリングの合口部はガスタ
イトタイプの合口部である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は組合せピストンリングに
関し、特に大型船舶用の大径の組合せピストンリングに
関する。
関し、特に大型船舶用の大径の組合せピストンリングに
関する。
【0002】
【従来の技術】特表平7−504739号は、従来の組
合せピストンリングについて記載している。該公報記載
の組合せピストンリングは、燃焼ガスに直面する上面を
備えたトップリングとトップリングの下段に位置するセ
カンドリングとを少なくとも有する。トップリングとセ
カンドリングはピストン外周面にピストンの軸方向に離
間して装着されている。トップリングの合口部はガスタ
イトタイプであり、リングの軸方向及び半径方向のガス
の直線的な通過を阻止する構造である。トップリングの
外周面にはその上端から下端に延びる断面V字状のガス
リーク溝が形成されている。
合せピストンリングについて記載している。該公報記載
の組合せピストンリングは、燃焼ガスに直面する上面を
備えたトップリングとトップリングの下段に位置するセ
カンドリングとを少なくとも有する。トップリングとセ
カンドリングはピストン外周面にピストンの軸方向に離
間して装着されている。トップリングの合口部はガスタ
イトタイプであり、リングの軸方向及び半径方向のガス
の直線的な通過を阻止する構造である。トップリングの
外周面にはその上端から下端に延びる断面V字状のガス
リーク溝が形成されている。
【0003】周知の様に、複数のピストンリングのうち
で燃焼室に直面するトップリングが最も過酷な作動条件
下にあるが、このガスリーク溝を形成したことにより、
積極的に燃焼ガスをセカンドリング方向に通過させて、
セカンドリングでもトップリングの役割を負担させると
共に、トップリングに作用する負荷を軽減させ、ひいて
は、トップリングの摩耗量を軽減させてその寿命を延ば
すことができる。
で燃焼室に直面するトップリングが最も過酷な作動条件
下にあるが、このガスリーク溝を形成したことにより、
積極的に燃焼ガスをセカンドリング方向に通過させて、
セカンドリングでもトップリングの役割を負担させると
共に、トップリングに作用する負荷を軽減させ、ひいて
は、トップリングの摩耗量を軽減させてその寿命を延ば
すことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガスリーク溝付トップリングにあっても、そ
の外周面は、組合せピストンリングの中で最も過酷な摺
動条件下にあることに変わりはない。従って外周面が摩
耗しても所望のガスリーク溝の作用を果たすためには、
ガスリーク溝を深く形成せざるを得ない。すると、トッ
プリングの機械的強度が低下して、トップリングの折損
の問題が生じる。特に大型船舶などにおいては、航海中
のトップリングの折損はあってはならない。
うな従来のガスリーク溝付トップリングにあっても、そ
の外周面は、組合せピストンリングの中で最も過酷な摺
動条件下にあることに変わりはない。従って外周面が摩
耗しても所望のガスリーク溝の作用を果たすためには、
ガスリーク溝を深く形成せざるを得ない。すると、トッ
プリングの機械的強度が低下して、トップリングの折損
の問題が生じる。特に大型船舶などにおいては、航海中
のトップリングの折損はあってはならない。
【0005】又、近年ではリング外周面の摩耗対策とし
て、種々の表面処理、例えばクロムメッキや溶射などが
施される傾向にあるが、ピストンリングの外周面にガス
リーク溝があると、表面処理が困難となるばかりか、溝
付近のメッキ層又は溶射層と母材との間で十分な密着強
度が得られない。更にガスリークタイプの合口は特殊形
状であるため、製造コストが嵩むので、一度トップリン
グが折損した場合に損害が大きい。
て、種々の表面処理、例えばクロムメッキや溶射などが
施される傾向にあるが、ピストンリングの外周面にガス
リーク溝があると、表面処理が困難となるばかりか、溝
付近のメッキ層又は溶射層と母材との間で十分な密着強
度が得られない。更にガスリークタイプの合口は特殊形
状であるため、製造コストが嵩むので、一度トップリン
グが折損した場合に損害が大きい。
【0006】そこで本発明は、製造が容易で折損の危険
性が極めて低いトップリングを備えた組合せピストンリ
ングを提供することを目的とする。
性が極めて低いトップリングを備えた組合せピストンリ
ングを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、燃焼ガスに直面する上面を備えたトップ
リングと該トップリングの下段に位置するセカンドリン
グとを少なくとも有し、該トップリング及び該セカンド
リングはそれぞれ合口部を有すると共に、ピストン外周
面にピストンの軸方向に離間して装着され、該トップリ
ングには該燃焼ガスの通過を許容するガスリーク溝が形
成された組合せピストンリングにおいて、該トップリン
グの該ガスリーク溝は該トップリングの下面に該トップ
リングの半径方向内端から外端に亘って形成され、該ト
ップリングの合口部はガスリークタイプの合口部であ
り、該セカンドリングの合口部はガスタイトタイプの合
口部である組合せピストンリングを提供している。ここ
で、該トップリングの該上面にも、該トップリングの半
径方向内端から外端に亘って形成されたガスリーク溝が
形成されているのが好ましい。
に、本発明は、燃焼ガスに直面する上面を備えたトップ
リングと該トップリングの下段に位置するセカンドリン
グとを少なくとも有し、該トップリング及び該セカンド
リングはそれぞれ合口部を有すると共に、ピストン外周
面にピストンの軸方向に離間して装着され、該トップリ
ングには該燃焼ガスの通過を許容するガスリーク溝が形
成された組合せピストンリングにおいて、該トップリン
グの該ガスリーク溝は該トップリングの下面に該トップ
リングの半径方向内端から外端に亘って形成され、該ト
ップリングの合口部はガスリークタイプの合口部であ
り、該セカンドリングの合口部はガスタイトタイプの合
口部である組合せピストンリングを提供している。ここ
で、該トップリングの該上面にも、該トップリングの半
径方向内端から外端に亘って形成されたガスリーク溝が
形成されているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
組合せピストンリングについて図1乃至図3に基づき説
明する。
組合せピストンリングについて図1乃至図3に基づき説
明する。
【0009】図1に示すように、シリンダライナ2内に
はピストン3が往復摺動可能に設けられ、シリンダライ
ナ2内においてピストン3の上端面3aから上側が燃焼
室2aをなす。ピストン3の外周面には、ピストン3の
軸方向に離間して複数のピストンリング溝3b、3c、
3d、3e、3fが形成され、最上端のピストンリング
溝3bには燃焼ガスに直面する上面11(図2)を備え
たトップリング10が装着され、ピストンリング溝3c
にはセカンドリング20が装着される。またその他のピ
ストンリング溝3d、3e、3fにもそれぞれピストン
リング30、40、50が装着される。
はピストン3が往復摺動可能に設けられ、シリンダライ
ナ2内においてピストン3の上端面3aから上側が燃焼
室2aをなす。ピストン3の外周面には、ピストン3の
軸方向に離間して複数のピストンリング溝3b、3c、
3d、3e、3fが形成され、最上端のピストンリング
溝3bには燃焼ガスに直面する上面11(図2)を備え
たトップリング10が装着され、ピストンリング溝3c
にはセカンドリング20が装着される。またその他のピ
ストンリング溝3d、3e、3fにもそれぞれピストン
リング30、40、50が装着される。
【0010】図2に示されるように、トップリング10
の合口部12は、いわゆるガスリークタイプの合口部で
あり、これはピストンリングの半径方向及び又は軸方向
において、ガスの直線的な通過を許容する形状をなす。
本実施の形態のガスリークタイプの合口部は、スケアー
タイプの合口部であり、ピストンリング10の半径方向
に平行かつ軸方向に平行な2の平面12a及び12bか
ら成る形状であって、安価に形成できるものである。ま
た、トップリング10の下面13には、少なくとも1本
のガスリーク溝14が形成される。ガスリーク溝14
は、トップリング10の半径方向内端から外端に亘って
形成される。必要に応じて、トップリング10の外周面
15にはメッキや溶射等の表面処理が施される。
の合口部12は、いわゆるガスリークタイプの合口部で
あり、これはピストンリングの半径方向及び又は軸方向
において、ガスの直線的な通過を許容する形状をなす。
本実施の形態のガスリークタイプの合口部は、スケアー
タイプの合口部であり、ピストンリング10の半径方向
に平行かつ軸方向に平行な2の平面12a及び12bか
ら成る形状であって、安価に形成できるものである。ま
た、トップリング10の下面13には、少なくとも1本
のガスリーク溝14が形成される。ガスリーク溝14
は、トップリング10の半径方向内端から外端に亘って
形成される。必要に応じて、トップリング10の外周面
15にはメッキや溶射等の表面処理が施される。
【0011】図3に示されるように、セカンドリング2
0の合口部22はガスタイトタイプである。ここでガス
タイトタイプとは、リングの軸方向及び半径方向のガス
の直線的な通過を阻止する形状をなすものをいう。本実
施の形態では、一方の合口凸部22aのリング半径方向
の幅と、リング軸方向の幅がリング他の部位よりも狭く
形成され、一方の合口凸部22aをセカンドリングの内
周面側及び上面側で包み込むように他方の合口凹部22
bには凹部が形成されている。なお、図3において、2
1はセカンドリングの上面、25は外周面である。
0の合口部22はガスタイトタイプである。ここでガス
タイトタイプとは、リングの軸方向及び半径方向のガス
の直線的な通過を阻止する形状をなすものをいう。本実
施の形態では、一方の合口凸部22aのリング半径方向
の幅と、リング軸方向の幅がリング他の部位よりも狭く
形成され、一方の合口凸部22aをセカンドリングの内
周面側及び上面側で包み込むように他方の合口凹部22
bには凹部が形成されている。なお、図3において、2
1はセカンドリングの上面、25は外周面である。
【0012】セカンドリング20の平面図を図5に示
す。22は図3と同様に、合口凸部22a、合口凹部2
2bを有するガスタイトタイプの合口部となっている。
す。22は図3と同様に、合口凸部22a、合口凹部2
2bを有するガスタイトタイプの合口部となっている。
【0013】以上の構成において、トップリング10は
燃焼室2aからの圧力によりリング溝3bの下端壁に密
着する。このとき、燃焼室内のガスはリング溝3bの上
端壁とトップリング10の上面11の間を通り、リング
溝底面とトップリング10の内周面の間まで流入する。
この流動ガスは、トップリング10の下面13に形成さ
れたガスリーク溝14を通過し、セカンドリング20の
上面21でシールされる。トップリング10とセカンド
リング20の間に達した流動ガスは、セカンドリング2
0のシール性の高さにより、セカンドリングより下面へ
は漏洩しない。
燃焼室2aからの圧力によりリング溝3bの下端壁に密
着する。このとき、燃焼室内のガスはリング溝3bの上
端壁とトップリング10の上面11の間を通り、リング
溝底面とトップリング10の内周面の間まで流入する。
この流動ガスは、トップリング10の下面13に形成さ
れたガスリーク溝14を通過し、セカンドリング20の
上面21でシールされる。トップリング10とセカンド
リング20の間に達した流動ガスは、セカンドリング2
0のシール性の高さにより、セカンドリングより下面へ
は漏洩しない。
【0014】ガスリーク溝14により、トップリング1
0に作用する燃焼室2aからのガス圧をわずかでも軽減
して、トップリングの外周面15(摺動面)の摺動負荷
を軽減させ、即ちトップリング10の負担をセカンドリ
ング20にも分担させて、全体としてトップリングの摩
耗を低下させることによって長期の寿命を確保すること
ができる。またセカンドリング20方向に漏れ出たガス
はセカンドリング20がガスタイトタイプの合口形状で
あるため、セカンドリング20において完全にシールさ
れる。またセカンドリング20はトップリング10と比
較して過酷な動作環境下にはないので、折損の問題がな
く、ガスタイトタイプの合口部22を形成したことが極
めて有効に作用する。このことによりトップリングの寿
命が延び、特に船舶等の、エンジン部の故障が許されな
い環境において有効である。
0に作用する燃焼室2aからのガス圧をわずかでも軽減
して、トップリングの外周面15(摺動面)の摺動負荷
を軽減させ、即ちトップリング10の負担をセカンドリ
ング20にも分担させて、全体としてトップリングの摩
耗を低下させることによって長期の寿命を確保すること
ができる。またセカンドリング20方向に漏れ出たガス
はセカンドリング20がガスタイトタイプの合口形状で
あるため、セカンドリング20において完全にシールさ
れる。またセカンドリング20はトップリング10と比
較して過酷な動作環境下にはないので、折損の問題がな
く、ガスタイトタイプの合口部22を形成したことが極
めて有効に作用する。このことによりトップリングの寿
命が延び、特に船舶等の、エンジン部の故障が許されな
い環境において有効である。
【0015】本発明の第2の実施の形態による組合せピ
ストンリングについて図4に基づき説明する。上述した
ようにガスリーク溝14は燃焼室2aのガスをセカンド
リング20側に漏出させているが、トップリング10と
セカンドリング20との間の閉鎖環状空間に漏出したガ
スの圧力が高まると、トップリング10の浮き上がりの
問題が生じる。トップリング10が浮き上がると、その
上面11がピストンリング溝3bの上壁に密着するた
め、燃焼室2a内のガスをガスリーク溝14に導くこと
の妨げとなる。そこで第2の実施の形態による組合せピ
ストンリング10’は、トップリングの上面11’にも
その半径方向内端から外端に亘り第2のガスリーク溝1
4’を形成して、トップリング10が浮き上がった場合
でも、第2のガスリーク溝14’とガスリーク溝14と
により燃焼室2aのガスをセカンドリングに導き得るよ
うにすると共に、上記環状空間の密閉性を解除して、ト
ップリング10の浮き上がりを防止している。
ストンリングについて図4に基づき説明する。上述した
ようにガスリーク溝14は燃焼室2aのガスをセカンド
リング20側に漏出させているが、トップリング10と
セカンドリング20との間の閉鎖環状空間に漏出したガ
スの圧力が高まると、トップリング10の浮き上がりの
問題が生じる。トップリング10が浮き上がると、その
上面11がピストンリング溝3bの上壁に密着するた
め、燃焼室2a内のガスをガスリーク溝14に導くこと
の妨げとなる。そこで第2の実施の形態による組合せピ
ストンリング10’は、トップリングの上面11’にも
その半径方向内端から外端に亘り第2のガスリーク溝1
4’を形成して、トップリング10が浮き上がった場合
でも、第2のガスリーク溝14’とガスリーク溝14と
により燃焼室2aのガスをセカンドリングに導き得るよ
うにすると共に、上記環状空間の密閉性を解除して、ト
ップリング10の浮き上がりを防止している。
【0016】本発明による組合せピストンリングは上述
した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載し
た範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述
した実施の形態による組合せピストンリングのトップリ
ングにおいては、ガスリークタイプの合口部としてスケ
アータイプの合口形状を採用したが、アングルタイプや
段付きタイプでもよい。ここでアングルタイプとは合口
部の対向面が2つの平面であり、その方向がリングの半
径方向に平行且つ軸方向に非平行であるものをいう。ま
た段付きタイプとは、それぞれの合口面がリングの軸方
向に平行な面と半径方向に平行な面とを有して段になっ
ているものをいう。
した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載し
た範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述
した実施の形態による組合せピストンリングのトップリ
ングにおいては、ガスリークタイプの合口部としてスケ
アータイプの合口形状を採用したが、アングルタイプや
段付きタイプでもよい。ここでアングルタイプとは合口
部の対向面が2つの平面であり、その方向がリングの半
径方向に平行且つ軸方向に非平行であるものをいう。ま
た段付きタイプとは、それぞれの合口面がリングの軸方
向に平行な面と半径方向に平行な面とを有して段になっ
ているものをいう。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の組合せピストンリングに
よれば、リング摩耗量が外周面より少ない下面側にガス
リーク溝を形成しているので、溝の深さを浅くすること
が出来る上に、作動環境的にも過酷な外周面に形成され
ないので強度的に有利になる。又外周面に亘るガスリー
ク溝が存在しないので、トップリングの外周摺動面の表
面処理が簡単に行え、メッキや溶射層の密着性が損なわ
れない。更に、最も折損の危険性の高いトップリングの
合口部の形状をガスリークタイプにすることにより、製
造が容易になり万が一折損したときに損害を小さくでき
る。加えてセカンドリングにてガスタイトタイプの合口
部を形成したリングを用いることにより、シール性を担
保することができる。
よれば、リング摩耗量が外周面より少ない下面側にガス
リーク溝を形成しているので、溝の深さを浅くすること
が出来る上に、作動環境的にも過酷な外周面に形成され
ないので強度的に有利になる。又外周面に亘るガスリー
ク溝が存在しないので、トップリングの外周摺動面の表
面処理が簡単に行え、メッキや溶射層の密着性が損なわ
れない。更に、最も折損の危険性の高いトップリングの
合口部の形状をガスリークタイプにすることにより、製
造が容易になり万が一折損したときに損害を小さくでき
る。加えてセカンドリングにてガスタイトタイプの合口
部を形成したリングを用いることにより、シール性を担
保することができる。
【0018】請求項2記載の組合せピストンリングによ
れば、上記効果に加え、トップリングの浮き上がりが防
止され、ガスリーク溝本来の機能を達成することができ
る。
れば、上記効果に加え、トップリングの浮き上がりが防
止され、ガスリーク溝本来の機能を達成することができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態による組合せピスト
ンリングを装着したピストン及びシリンダライナ示す断
面図。
ンリングを装着したピストン及びシリンダライナ示す断
面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による組合せピスト
ンリングのトップリングの合口部付近を示す部分拡大斜
視図。
ンリングのトップリングの合口部付近を示す部分拡大斜
視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による組合せピスト
ンリングのセカンドリングの合口部付近を示す部分拡大
斜視図。
ンリングのセカンドリングの合口部付近を示す部分拡大
斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による組合せピスト
ンリングのセカンドリングを示す平面図。
ンリングのセカンドリングを示す平面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態による組合せピスト
ンリングのトップリングの合口部付近を示す部分拡大斜
視図。
ンリングのトップリングの合口部付近を示す部分拡大斜
視図。
1 組合せピストンリング 10、10’ トップリング 11、11’ トップリングの上面 12、22 合口部 13 トップリングの下面 14、14’ ガスリーク溝 20 セカンドリング
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼ガスに直面する上面を備えたトップ
リングと該トップリングの下段に位置するセカンドリン
グとを少なくとも有し、該トップリング及び該セカンド
リングはそれぞれ合口部を有すると共に、ピストン外周
面にピストンの軸方向に離間して装着され、該トップリ
ングには該燃焼ガスの通過を許容するガスリーク溝が形
成された組合せピストンリングにおいて、 該トップリングの該ガスリーク溝は該トップリングの下
面に該トップリングの半径方向内端から外端に亘って形
成され、 該トップリングの合口部はガスリークタイプの合口部で
あり、 該セカンドリングの合口部はガスタイトタイプの合口部
であることを特徴とする組合せピストンリング。 - 【請求項2】 該トップリングの該上面には該トップリ
ングの半径方向内端から外端に亘って形成されたガスリ
ーク溝がさらに形成されていることを特徴とする請求項
1記載の組合せピストンリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15591297A JPH10331973A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 組合せピストンリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15591297A JPH10331973A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 組合せピストンリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10331973A true JPH10331973A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15616237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15591297A Pending JPH10331973A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 組合せピストンリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10331973A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10004589A1 (de) * | 2000-02-02 | 2001-08-23 | Federal Mogul Burscheid Gmbh | Kolben-Kolbenring-System |
JP2011241981A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | ピストンリングパッケージの機能の最適化方法ならびにそれに適したピストンリングパッケージ |
JP2019100379A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 株式会社リケン | ピストンリングセット |
WO2023053607A1 (ja) | 2021-09-30 | 2023-04-06 | Tpr株式会社 | ピストンリングの組合せ、及び内燃機関 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP15591297A patent/JPH10331973A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10004589A1 (de) * | 2000-02-02 | 2001-08-23 | Federal Mogul Burscheid Gmbh | Kolben-Kolbenring-System |
JP2011241981A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Man Diesel & Turbo Filial Af Man Diesel & Turbo Se Tyskland | ピストンリングパッケージの機能の最適化方法ならびにそれに適したピストンリングパッケージ |
JP2019100379A (ja) * | 2017-11-29 | 2019-06-24 | 株式会社リケン | ピストンリングセット |
WO2023053607A1 (ja) | 2021-09-30 | 2023-04-06 | Tpr株式会社 | ピストンリングの組合せ、及び内燃機関 |
US12092222B2 (en) | 2021-09-30 | 2024-09-17 | Tpr Co., Ltd. | Piston ring combination, and internal combustion engine |
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