JPH10331835A - エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受 - Google Patents

エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受

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Publication number
JPH10331835A
JPH10331835A JP15574697A JP15574697A JPH10331835A JP H10331835 A JPH10331835 A JP H10331835A JP 15574697 A JP15574697 A JP 15574697A JP 15574697 A JP15574697 A JP 15574697A JP H10331835 A JPH10331835 A JP H10331835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
roller bearing
engine
synthetic resin
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15574697A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
山本  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP15574697A priority Critical patent/JPH10331835A/ja
Publication of JPH10331835A publication Critical patent/JPH10331835A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の逃げを防止し、油膜切れの発生を防
止するエンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受を提供
すること。 【解決手段】 クランク軸に嵌合固定される内輪と、シ
リンダブロックに嵌合固定された外輪と、内外輪間に転
動可能に配置されかつ合成樹脂製保持器にて円周上に保
持された複数の円筒ころとを有するエンジンのクランク
軸支持用円筒ころ軸受において、上記合成樹脂製保持器
5は、軸方向に離間した環状リング6,7と両環状リン
グ6,7を軸方向に連結する円周上複数の柱部9とが一
体成形されているとともに、ころ案内とされ、この保持
器5の両端部外周面に、環状リング6,7の軸方向幅よ
りも小さい軸方向幅を有しかつ外輪2の両端部内周面に
向かう薄肉の円周突片10,11が形成されたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば2サイク
ルエンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば2サイクルエンジンは図
3に示されるように、シリンダブロック30内に配置さ
れたクランク軸31は、その中央部で2本のコンロッド
33,34が支承されるとともに、両端部31a,31
bおよびコンロッド33,34間の部分31cでシリン
ダブロック30に玉軸受35,36および円筒ころ軸受
37を介して支承されている。上記円筒ころ軸受37
は、フライホイールマグネット38側で使用されてい
る。なお、39はコンロッドと連結したピストン、40
はクランク軸31端部に固定されかつ上記フライホイー
ルマグネット38が固定保持された駆動側Vプーリ、4
1は駆動側Vプーリ40とベルト連結された従動側Vプ
ーリである。
【0003】上記円筒ころ軸受37には、従来、図2に
示すような円筒ころ軸受20構造のものが使用されてい
る。すなわち両端部に半径方向内方のつば21a,21
bが形成された外輪21と、つば無しの内輪22と、内
外輪22,21間に配置され外輪21の両つば21a,
21bにて案内される複数の円筒ころ23と、複数の円
筒ころ23を円周上で保持する合成樹脂製保持器24と
を有している。この合成樹脂製保持器24は、ころ案内
とされている。このころ案内とする理由は、エンジンの
クランク軸部位の軸受は潤滑油の供給が少ない使用条件
とされているため、上記合成樹脂製保持器24を、外輪
つば21a,21b案内とした場合、保持器24外周面
と外輪つば21a,21b内周面との間で潤滑油不足に
よる油膜切れが発生しやすく、その結果、保持器24外
周面の摺動部の温度が上昇して樹脂部分が溶融し、この
溶融部分が保持器ポケット25内に入りこみ、円筒ころ
23の動きを拘束して円筒ころ23が回転せず滑りが発
生し、焼付きが発生するという不具合が出やすいという
理由によるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の円筒ころ軸受2
0においては、合成樹脂製保持器24がころ23案内と
され、外輪21と保持器24間のすきまが大きいため、
供給量の少ない潤滑油が、軸受部にせっかく供給されて
も、回転遠心力により外部に逃げる方向に動き、保持器
24の外周面24a,24bと外輪つば21a,21b
の内周面21c,21d間から軸受外方に飛び出し、潤
滑油不足となり、油膜切れが発生するという問題があ
る。
【0005】そこで、この発明の目的は、潤滑油の逃げ
を防止し、油膜切れの発生を防止するエンジンのクラン
ク軸支持用円筒ころ軸受を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、クランク軸に嵌合固定される内輪と、シ
リンダブロックに嵌合固定された外輪と、内外輪間に転
動可能に配置されかつ合成樹脂製保持器にて円周上に保
持された複数の円筒ころとを有するエンジンのクランク
軸支持用円筒ころ軸受において、上記合成樹脂製保持器
は、軸方向に離間した環状リングと両環状リングを軸方
向に連結する円周上複数の柱部とが一体成形されている
とともに、ころ案内とされ、この保持器の両端部外周面
に、環状リングの軸方向幅よりも小さい軸方向幅を有し
かつ外輪の両端部内周面に向かう薄肉の円周突片が形成
されたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施形態
について図面を参照して説明する。図1は、この発明に
かかる一実施例であり、例えば図3に示す2サイクルエ
ンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受に適用するもの
である。円筒ころ軸受1は、両端に半径方向内方のつば
2a,2bが形成された外輪2と、両端につばなしの内
輪3と、内外輪3,2間に配置された複数の円筒ころ4
と、この円筒ころ4を円周上に保持しかつ円筒ころ4案
内とされた合成樹脂製保持器5とを備えている。上記円
筒ころ軸受1の外輪2および内輪3は、それぞれ図3に
示すシリンダブロック30の段部30a内周面およびク
ランク軸31外周面に嵌合固定されている。
【0008】また、上記合成樹脂製保持器5は、軸方向
に離間した2つの環状リング6,7と、この両環状リン
グ6,7を連結しかつ上記円筒ころ4を保持するポケッ
ト8を形成する複数の柱部9とが、射出成形にて一体成
形されている。さらに、この一体成形時に同時に両環状
リング6,7の外周面には、環状リング6,7の軸方向
幅よりも小さい軸方向幅を有しかつ上記外輪2の両端つ
ば2a,2bの内周面2c,2dに向かう薄肉の円周突
片10,11が形成されている。この円周突片10,1
1と環状リング6,7の外側面は同一半径方向面上にあ
る。このように上記円周突片10,11により、軸受内
部に供給された潤滑油は遠心力の影響を受けても、軸受
外部に飛散することが防止される。また、薄肉の円周突
片10,11であるため、万一、突片と外輪つば2a,
2bとが摺動して温度が上昇し、樹脂が溶融した場合で
も、ころポケット8内に入りこむ恐れがない。
【0009】なお、本発明の円筒ころ軸受1は、上記構
成、すなわちNU形式に限定されるものではない。
【0010】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は、保持
器の環状リングに形成した突片により潤滑油の逃げを防
止できるので、エンジンのクランク軸部における軸受部
の潤滑油状態が悪くとも、油膜切れの発生を防止し、焼
付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の断面図である。
【図2】従来の円筒ころ軸受の断面図である。
【図3】一般の2サイクルエンジンの断面図である。
【符号の説明】
1 円筒ころ軸受 2 外輪 3 内輪 4 円筒ころ 5 合成樹脂製保持器 6,7 環状リング 9 柱部 10,11 薄肉の円周突片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸に嵌合固定される内輪と、シ
    リンダブロックに嵌合固定された外輪と、内外輪間に転
    動可能に配置されかつ合成樹脂製保持器にて円周上に保
    持された複数の円筒ころとを有するエンジンのクランク
    軸支持用円筒ころ軸受において、上記合成樹脂製保持器
    は、軸方向に離間した環状リングと両環状リングを軸方
    向に連結する円周上複数の柱部とが一体成形されている
    とともに、ころ案内とされ、この保持器の両端部外周面
    に、環状リングの軸方向幅よりも小さい軸方向幅を有し
    かつ外輪の両端部内周面に向かう薄肉の円周突片が形成
    されたことを特徴とするエンジンのクランク軸支持用円
    筒ころ軸受。
JP15574697A 1997-05-29 1997-05-29 エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受 Pending JPH10331835A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15574697A JPH10331835A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受

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JP15574697A JPH10331835A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受

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Publication Number Publication Date
JPH10331835A true JPH10331835A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15612529

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15574697A Pending JPH10331835A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 エンジンのクランク軸支持用円筒ころ軸受

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JP (1) JPH10331835A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270904A (ja) * 2009-04-22 2010-12-02 Ntn Corp ニードル軸受及びニードル軸受装置

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