JPH10331093A - 抄紙機のプレス部における微細繊維等の添加方法及び添加装置 - Google Patents
抄紙機のプレス部における微細繊維等の添加方法及び添加装置Info
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Abstract
方を湿紙の表面に添加することによって紙の平滑度,表
面強度,及び剛度の向上を図ることができる上に、ドラ
イヤ部での乾燥負荷の増加を僅かに抑えることができる
と共に、設備コスト及びランニングコストを削減するこ
とができるような抄紙機のプレス部における微細繊維及
び紙力増強剤の添加方法及び添加装置を提供する。 【解決手段】 微細繊維懸濁液、或いは微細繊維及び紙
力増強剤の混合懸濁液の薄膜を、抄紙機のプレス部に配
設したアプリケータロール22の表面に形成した後に、
湿紙4の少なくとも片面に塗布する。使用する懸濁液中
の微細繊維の重量濃度は3.0〜5.0%とし、湿紙の
表面に塗布する微細繊維の量は湿紙4の片面あたり0.
2〜2.0g/m2 とし、紙力増強剤の量は湿紙4の片
面あたり0.5〜2.0g/m2 とする。
Description
紙機のプレス部において微細繊維、或いは微細繊維と紙
力増強剤との両方を湿紙の表面上に添加する方法及び装
置に関するものである。
用紙用の抄紙機である。この抄紙機にあっては、濃度が
約0.9%のパルプ原料液1がヘッドボックス2からマ
シン幅方向に均一な噴流としてフォーマ部Aのワイヤ3
上に噴出される。フォーマ部Aでは、パルプ原料液1が
重力及び負圧によりワイヤ3の網目を通して脱水され、
前記ワイヤ3上には湿紙4が形成される。この湿紙4
は、フォーマ部Aで濃度が約18%になるまで濃縮され
た後に、次工程のプレス部Bに移送される。
5a,5b間に挟み込まれ、或いはフェルト5b上に乗
せられてロール等で加圧されることにより搾水され、更
に複数のプレス段階を経て40〜50%程度まで濃度を
上げた後に、次工程のドライヤ部Cに送られる。
イヤロール6の表面に湿紙4が押付けられることによ
り、この湿紙4が蒸発により水分を除去されて乾燥した
紙となり、この紙がリール7に巻き取られる。
お、図4に示す紙の製造工程は、微細繊維や紙力増強剤
等の添加を行わない場合の製造工程である。
ては、平滑度と表面強度とがある。平滑度が低い場合に
は、インキ着肉性の悪化を招き、表面強度が低い場合に
は、版胴やブランケット等の上に紙表面から抜け落ちた
繊維が堆積し、白抜けの原因となる。
利用の観点から印刷用紙の軽量化(低坪量化)が強く求
められているが、従来の抄紙方法で低坪量の紙を製造し
た場合には、紙厚が減少するため、紙剛度の低下を招く
という問題を生じる。
度,表面強度,及び剛度を向上させるために、澱粉等の
紙力増強剤、又は微細繊維を内添或いは外添する方法が
採られている。なお、ここで、「内添」とは、紙になる
前のパルプ原料に対して微細繊維や紙力増強剤を添加す
ることをいい、「外添」とは、既に形成された紙(湿紙
又は乾燥紙)に微細繊維や紙力増強剤を添加することを
いう。
合の従来の製造工程を示すものである。この場合には、
図15に示す如くドライヤ部Cの下流側のサイズプレス
部Dに設置された2ロールサイズプレス8又はゲートロ
ールコータ(図示せず)等の塗布設備により澱粉等の紙
力増強剤が紙に塗布された後に、アフタドライヤ部Eで
乾燥されてリール7に巻き取られる。
従来の製造工程を示すものである。この場合には、図1
6に示す如く抄紙機のフォーマ部A、或いはプレス部B
に設置された1流体又は2流体用の微細繊維懸濁液供給
スプレー9から微細繊維懸濁液10が湿紙4の表面に噴
射されて添加される。なお、それ以後は図14に示す工
程と同様の工程を経て紙がリール7に巻き取られる。
刷用紙には、平滑度,表面強度,及び剛度が特に要求さ
れる。そこで、これらの品質を向上させるために、紙に
澱粉等の紙力増強剤や微細繊維を内添或いは外添する方
法が従来より採られている。しかしながら、これらの物
質をヘッドボックス2内のパルプ原料液1に内添する場
合には、これらの物質はフォーマ部Aでの脱水時に、水
とともにワイヤ3の網目を通して流れ出てしまい、その
一部は未回収のまま捨てられているのが実状である。こ
のため、内添する紙力増強剤や微細繊維の添加量を増や
す必要があり、添加物質のコストが高くなってしまうと
いう欠点がある。
澱粉やポリアクリルアミド等の紙力増強剤は既述の如く
ドライヤ部Cに後続の2ロールサイズプレス8(図15
参照)やゲートロールコータ(図示せず)等の塗布設備
により紙に塗布するようにしなければならないので、そ
のためには塗布設備、及びアフタドライヤ部E等の乾燥
設備を新たに追設する必要があり、設備コスト及びアフ
タドライヤ部Eのランニングコストの増加を招くとい欠
点がある。
の如くフォーマ部A或いはプレス部Bに設置された1流
体又は2流体用のスプレー9が用いられるが、このスプ
レー9で噴射できる微細繊維懸濁液10の濃度は約1.
5%以下と極めて希薄である。従って、スプレー9で湿
紙4の表面に微細繊維懸濁液10を供給した場合、湿紙
ドライネスを低下させてしまい、後工程であるドライヤ
部Cでの乾燥負荷を大幅に増大させてしまうという欠点
がある。そして、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を既
存のドライヤ設備能力で処理できない場合には、ドライ
ヤロールを増設する必要が生じる。
たものであって、その目的は、微細繊維、或いは微細繊
維と紙力増強剤の両方を湿紙の表面に添加することによ
って紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上を図ること
ができる上に、ドライヤ部での乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができると共に、設備コスト及びランニング
コストを削減することができるような抄紙機のプレス部
における微細繊維等の添加方法及び添加装置を提供する
ことにある。
めに、本発明では、重量濃度が3.0〜5.0%の微細
繊維懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケ
ータロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面
上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m
2 の微細繊維を添加するようにしている。
5.0%の微細繊維懸濁液に、ヘッドボックス中のパル
プ原料に内添、或いはサイズプレス等の塗布設備におい
て紙に外添するための紙力増強剤を加え、前記微細繊維
懸濁液と紙力増強剤との混合懸濁液を、抄紙機のプレス
部に付設されたアプリケータロールの表面に薄膜状に形
成した後に、湿紙の表面上に塗布し、紙表面に片面あた
り0.2〜2.0g/m 2 の微細繊維及び0.5〜2.
0g/m2 の紙力増強剤の両方を添加するようにしてい
る。
設されるプレスロールの表面に対向するように、微細繊
維懸濁液の薄膜が表面上に形成されるアプリケータロー
ルと、このアプリケータロールの表面に微細繊維懸濁液
を供給する微細繊維懸濁液供給ボックスとをそれぞれ配
設するようにしている。
給ボックスの懸濁液出口に、前記アプリケータロールの
表面に形成される懸濁液薄膜の厚さを制御する膜厚制御
手段を設けるようにしている。
以下の通りである。 (a) 微細繊維懸濁液、或いは微細繊維及び紙力増強
剤の混合懸濁液の薄膜を、抄紙機のプレス部に配設した
アプリケータロール22の表面に形成した後に、湿紙4
の少なくとも片面に塗布する。 (b) 使用する懸濁液中の微細繊維の重量濃度は3.
0〜5.0%とする。 (c) 湿紙の表面に塗布する微細繊維の量は、湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とする。 (d) 微細繊維と紙力増強剤との混合懸濁液の薄膜を
湿紙の表面に塗布する場合には、微細繊維の量を湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とし、紙力増強剤
の量を0.5〜2.0g/m2 とする。
とは、長さが約300μm以下であるような微小寸法の
パルプ繊維またはパルプ繊維の破片をいう。この「微細
繊維」の具体例としては、抄紙機のフォーマ部において
ワイヤ3の網目を通して排出された水に含まれる繊維が
挙げられる。一方、「紙力増強剤」とは、紙の強度を高
めるためにヘッドボックス2中のパルプ原料液1に添加
したり、紙表面に塗布したりする薬品(澱粉,ポリアク
リルアミド等)をいう。微細繊維も紙強度を高める効果
を有するが、一般に紙力増強剤という用語にはパルプ繊
維は含まれないため、本願明細書では「微細繊維」と
「紙力増強剤」とを区別して用いることとしている。
図1〜図13を参照して説明する。なお、これらの図に
おいて、図14〜図16と同様の部分には同一の符号を
付して重複する説明を省略する。
ためのものであって、本発明に係る微細繊維懸濁液塗布
装置20を備えた抄紙機のプレス部Bを示している。こ
の微細繊維懸濁液塗布装置20は、抄紙機のプレス部B
において微細繊維を湿紙4の表面に塗布するために従来
の抄紙機のプレス部に追設したものであり、図1に示す
ように抄紙機プレスパート1Pの後(下流側)に設置さ
れている。
2に示すように、抄紙機プレスパート1Pを構成する1
Pトップロール21に対向するように配置されたアプリ
ケータロール22と、このアプリケータロール22に関
連して配設された微細繊維懸濁液供給機構23とから構
成されている。そして、前記微細繊維懸濁液供給機構2
3は、図3に明示するように、微細繊維懸濁液を湿紙4
の表面に供給する微細繊維懸濁液供給ボックス24と、
この微細繊維懸濁液供給ボックス24の微細繊維懸濁液
出口に配設された膜厚制御装置(膜厚制御手段)25と
をそれぞれ具備している。また、この膜厚制御装置25
は、図3に示すように、微細繊維懸濁液供給ボックス2
4に取り付けられた板ばね26と、この板ばね26の自
由端に取付けられたロッドホルダ27と、このロッドホ
ルダ27に保持されて前記微細繊維懸濁液出口において
アプリケータロール22に対して僅かな間隔を隔てて対
向配置されたロッド28と、ロッドホルダ27にエア圧
力を付与するエアチューブ29とから構成されている。
そして、エアチューブ29からロッドホルダ27に作用
するエア圧力を制御することによってロッド28をアプ
リケータロール22に押し付ける圧力が調整され、これ
に応じて、ロッド28とアプリケータロール22との間
の間隔ひいてはこれらの間を通過する微細繊維懸濁液3
0の膜厚が調整できるように構成されている。
4は、微細繊維を抄紙機の幅方向全体に分配してアプリ
ケータロール22の表面に接触させる役目を果たし、ロ
ッド28は、アプリケータロール22への押付圧力若し
くはアプリケータロール22との間の間隔を調整される
ことによりアプリケータロール22の表面に形成される
微細繊維懸濁液薄膜の厚さを制御する役目を果たし、ア
プリケータロール22は、その表面に形成された微細繊
維懸濁液薄膜を湿紙4に転写(塗布)する役目を果たす
ようになっている。
20を追設して成る抄紙機のプレス部Bを用いて本発明
に係る塗布方法を施行する場合の作用について述べる
と、次の通りである。
に重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液30
(図3参照)を補給しておき、この微細繊維懸濁液供給
ボックス24の微細繊維懸濁液出口から微細繊維懸濁液
30を吐出してアプリケータロール22(直径300〜
1000mm)とロッド28(直径10〜50mm)と
の間の隙間を通過させる。これに伴い、図2に示す如く
アプリケータロール22の表面上に重量濃度が3.0〜
5.0%の微細繊維懸濁液30から成る微細繊維懸濁液
薄膜31が形成される。そして、このアプリケータロー
ル22の表面上の微細繊維懸濁液薄膜31は、1Pトッ
プロール21とアプリケータロール22との間のニップ
部において、図2に示すように湿紙4の裏面(ワイヤ
面)に転写される。すなわち、1Pトップロール21に
は一対のフェルト5a,5b間に挟まれた状態で湿紙4
が移送され、この1Pトップロール21に当接した後に
湿紙表面側のフェルト5aとともに湿紙4が1Pトップ
ロール21とアプリケータロール22との間のニップ部
に移送され、このニップ部でアプリケータロール22の
表面上の微細繊維懸濁液薄膜31がアプリケータロール
22から湿紙4の裏面に転写(塗布)される。このよう
にして湿紙4の裏面に転写された微細繊維は、その後に
複数のプレスニップを通過することで、湿紙表層を構成
している繊維ネットワークに入り込んで一体化される。
これにより、微細繊維が添加された紙が得られる。
上に形成されて湿紙4に転写される微細繊維懸濁液薄膜
31の膜厚は、膜厚制御装置25(図3参照)によって
適宜に制御される。すなわち、エアチューブ29からロ
ッドホルダ27に吹き付けるエアの圧力を制御して、ロ
ッド28をアプリケータロール22に押し付ける圧力を
調整することにより、湿紙4に転写される際の微細繊維
懸濁液薄膜31の膜厚が所要の厚さに調整される。な
お、微細繊維懸濁液薄膜31の膜厚調整手段としては、
図3に示す膜厚制御装置25の他に、図4に示す如くロ
ッド28に微小径のワイヤ34を巻き付けることによ
り、或いは、図5,図6及び図7にそれぞれ示すような
微小溝35をアプリケータロール22に形成することに
より、ロッド28とアプリケータロール22との間を通
過する微細繊維懸濁液30の量を制御するように構成し
ても良い。
ものであって、抄紙機プレスパート1Pの後(下流
側)、及び、抄紙機プレスパート4Pの前(上流側)の
2箇所に、既述の微細繊維懸濁液塗布装置20と同様の
構成の微細繊維懸濁液塗布装置20a,20bを従来の
抄紙機のプレス部Bにそれぞれ追設した例を示してい
る。ここでは、抄紙機プレスパート1Pの後に配設され
た微細繊維懸濁液塗布装置20aの構成及び動作は図9
に示すように既述の場合と同様なので、その説明は省略
する。
図10に示すように、抄紙機プレスパート4Pの前にお
いてバックアップロール36に対応して配設されたアプ
リケータロール37に関連して設置されている。しかし
て、微細繊維懸濁液塗布装置20bにより、抄紙機プレ
スパート1Pの後に設置された微細繊維懸濁液塗布装置
20aの場合と同様にしてアプリケータロール37の表
面上に微細繊維懸濁液薄膜38が形成される。その後、
この微細繊維懸濁液薄膜38は、追設されたアプリケー
タロール37とバックアップロール36との間のニップ
部において湿紙4の表面(フェルト面)に転写され、4
Pプレスニップを通過する際に湿紙4の表層を構成して
いる繊維ネットワークに入り込んで一体化する。これに
より、微細繊維が添加された紙が得られる。
に形成される微細繊維懸濁液薄膜38の厚さ調整は、既
述のアプリケータロール22の表面上に形成される微細
繊維懸濁液薄膜31の厚さ調整と同様に、(1)ロッド
28をアプリケータロール37に押し付ける圧力を変化
させる方式(図3参照)、(2)ロッド28に微小径の
ワイヤ34を巻き付け、ワイヤの直径を変化させる方式
(図4参照)、或いは(3)アプリケータロール37の
表面に微小溝35を設け、この溝35の寸法を変化させ
る方式(図5〜図7参照)、等の手段にて行われる。
示すものであって、プレス部に配設されているセンタロ
ール40を既述のアプリケータロール22として用いる
と共に、プレス部に配設されている4Pトップロール4
1を既述のアプリケータロール37として用いた場合の
構成を示している。すなわち、この場合は、湿紙裏面
(ワイヤ面)に微細繊維懸濁液を塗布するためのアプリ
ケータロール22としてセンタロール40を利用し、ま
た、湿紙表面(フェルト面)に微細繊維懸濁液を塗布す
るためのアプリケータロール37として4Pトップロー
ル41を利用するようにしている。このように構成した
場合にも、既述の第1及び第2の実施態様の場合と同様
に、プレス部Bにおいて微細繊維懸濁液30を湿紙4に
塗布して湿紙4の表面上に所定厚さの微細繊維懸濁液薄
膜31,38を転写することができる(図12及び図1
3参照)。
維懸濁液30の薄膜31,38を塗布するようにした
が、微細繊維懸濁液30中に澱粉等の紙力増強剤を混入
するようにしても良い。この場合は、微細繊維及び紙力
増強剤の両方を含む懸濁液を湿紙4に塗布する塗布装置
が構成されることとなる。この場合には、微細繊維及び
紙力増強剤の両方が添加された紙が得られる。
の適正量は、片面あたり微細繊維が0.2〜2.0g/
m2 であり、紙力増強剤が0.5〜2.0g/m2 であ
る。このような数値限定をするのは、次のような理由か
らである。すなわち、微細繊維及び紙力増強剤の添加量
が上述の適正量よりも少ない場合には、紙品質改善効果
が発現せず、また適正量よりも多量の添加を行っても紙
品質改善効果は向上しないため、添加剤のコスト増加を
招くだけとなってしまうからである。
抄紙機のプレス部Bにおいて湿紙4の表層に微細繊維、
或いは微細繊維及び紙力増強剤の両方を塗布(添加)す
ることによって、印刷用紙等の平滑度,表面強度,及び
剛度をそれぞれ向上させることができる。
濁液を湿紙4に塗布することが可能となる。すなわち、
従来では、湿紙4への微細繊維の塗布作業はフォーマ部
A又はプレス部Bに設置されたスプレー9(図16参
照)で行うようにしているが、この場合に、微細繊維懸
濁液の重量濃度が1.5%程度を超えるとスプレー噴出
口付近の絞り部に微細繊維の堆積が生じてスプレー9が
つまるため、微細繊維懸濁液の連続供給が不可能な状態
になる。これに対し、本発明では、微細繊維懸濁液30
等の塗布物をアプリケータロール22,37の表面上に
薄膜31,38として形成してから湿紙4に転写するよ
うな構成のロール式の塗布装置(微細繊維懸濁液30の
塗布装置20や、微細繊維懸濁液30及び紙力増強剤の
塗布装置)としているので、微細繊維(及び紙力増強
剤)用の配管系に絞り部が存在せず、微細繊維懸濁液3
0の重量濃度が3.0%以上になっても上述の如き「つ
まり」を生じることがないため、微細繊維懸濁液30を
連続的に供給することが可能となる。従って、重量濃度
が3.0%以上の微細繊維懸濁液30を湿紙4に塗布す
ることが可能となる。このため、重量濃度が3.0%以
上の高濃度懸濁液30を湿紙4に塗布するようにするこ
とによって、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができる。
置では、2ロールサイズプレス8(図15参照)やゲー
トロールコータ(図示せず)等とは異なり、アフタドラ
イヤ部E(図15参照)を必要としないため、設備コス
ト、ランニングコストをともに低く抑えることができ
る。
本発明はこれらの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、微細繊維懸濁液、或いは微細繊維と
紙力増強剤との混合懸濁液を湿紙4に塗布するに当たっ
ては、既述の如く湿紙4の表裏両面ともにそれぞれ塗布
するようにしても良いが、場合によってはその片面にの
み塗布するようにしても良い。
添加方法は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸
濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータロ
ールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に塗
布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の微
細繊維を添加するようにしたものであるから、本発明の
添加方法によれば、次のような種々の作用効果を奏する
ことができる。まず、湿紙の表面に塗布された微細繊維
懸濁液は、湿紙の表層を構成する繊維間の空隙に入り込
んで湿紙の表面の凹凸を埋めると共に繊維相互間の結合
を強めるため、紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上
を図ることができる。さらに、湿紙の表面に塗布する微
細繊維懸濁液の重量濃度が3.0%以上と高いため、塗
布後のドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることがで
きる。
は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液に、
ヘッドボックス中のパルプ原料に内添、或いはサイズプ
レス等の塗布設備において紙に外添するための紙力増強
剤を加え、前記微細繊維懸濁液と紙力増強剤との混合懸
濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータロ
ールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に塗
布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の微
細繊維及び0.5〜2.0g/m2 の紙力増強剤の両方
を添加するようにしたものであるから、本発明の添加方
法によれば、微細繊維とともに紙力増強剤を湿紙に塗布
することにより、紙の表面強度及び剛度の改善効果を請
求項1に記載の本発明の場合よりも更に一層増大させる
ことができる。また、本発明の場合には微細繊維及び紙
力増強剤の混合懸濁液の重量濃度が3.0%以上と高い
ため、請求項1に記載の本発明の場合と同様に塗布後の
ドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることができる。
は、抄紙機のプレス部に配設されるプレスロールの表面
に対向するように、微細繊維懸濁液の薄膜が表面上に形
成されるアプリケータロールと、このアプリケータロー
ルの表面に微細繊維懸濁液を供給する微細繊維懸濁液供
給ボックスとをそれぞれ配設するようにしたものである
から、本発明の添加装置によれば、上述の本発明の塗布
方法を施行することができる上に、サイズプレス及びア
フタドライヤを省略できるため、設備コスト及びランニ
ングコストを削減することができる。
は、前記微細繊維懸濁液供給ボックスの懸濁液出口に、
前記アプリケータロールの表面形成される懸濁液薄膜の
厚さを制御する膜厚制御手段を設けるようにしたもので
あるから、本発明の添加装置によれば、膜厚制御手段の
働きにより湿紙の材質や種類等に応じて適宜な厚さの懸
濁液薄膜をアプリケータロールから湿紙の表面に転写
(塗布,添加)することが可能となる。
要求される印刷用紙等に本発明の塗布方法及び塗布装置
を適用することにより、高品質の印刷用紙を得ることが
可能となり、しかも剛度を低下させることなく印刷用紙
等を軽量化(低坪量化)することが可能となる。
細繊維懸濁液塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成
を示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
ある。
である。
の一例を示すものであって、(a)はアプリケータロー
ルの表面の平面図、(b)は(a)におけるX−X線拡
大断面図である。
の別例を示すものであって、(a)はアプリケータロー
ルの表面の平面図、(b)は(a)におけるY−Y線拡
大断面図である。
の別例を示すものであって、(a)はアプリケータロー
ルの表面の平面図、(b)は(a)におけるZ−Z線拡
大断面図である。
発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成を
示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
箇所(抄紙機プレスパート4Pの前の箇所)を拡大して
示す配置構成図である。
本発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成
を示す構成図である。
設箇所(抄紙機プレスパート2P箇所)を拡大して示す
配置構成図である。
設箇所(抄紙機プレスパート4P箇所)を拡大して示す
配置構成図である。
ある。
た従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
ようにした従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
等の添加方法及び添加装置
紙機のプレス部において微細繊維、或いは微細繊維と紙
力増強剤との両方を湿紙の表面上に添加する方法及び装
置に関するものである。
用紙用の抄紙機である。この抄紙機にあっては、濃度が
約0.9%のパルプ原料液1がヘッドボックス2からマ
シン幅方向に均一な噴流としてフォーマ部Aのワイヤ3
上に噴出される。フォーマ部Aでは、パルプ原料液1が
重力及び負圧によりワイヤ3の網目を通して脱水され、
前記ワイヤ3上には湿紙4が形成される。この湿紙4
は、フォーマ部Aで濃度が約18%になるまで濃縮され
た後に、次工程のプレス部Bに移送される。
5a,5b間に挟み込まれ、或いはフェルト5b上に乗
せられてロール等で加圧されることにより搾水され、更
に複数のプレス段階を経て40〜50%程度まで濃度を
上げた後に、次工程のドライヤ部Cに送られる。
イヤロール6の表面に湿紙4が押付けられることによ
り、この湿紙4が蒸発により水分を除去されて乾燥した
紙となり、この紙がリール7に巻き取られる。
お、図4に示す紙の製造工程は、微細繊維や紙力増強剤
等の添加を行わない場合の製造工程である。
ては、平滑度と表面強度とがある。平滑度が低い場合に
は、インキ着肉性の悪化を招き、表面強度が低い場合に
は、版胴やブランケット等の上に紙表面から抜け落ちた
繊維が堆積し、白抜けの原因となる。
利用の観点から印刷用紙の軽量化(低坪量化)が強く求
められているが、従来の抄紙方法で低坪量の紙を製造し
た場合には、紙厚が減少するため、紙剛度の低下を招く
という問題を生じる。
度,表面強度,及び剛度を向上させるために、澱粉等の
紙力増強剤、又は微細繊維を内添或いは外添する方法が
採られている。なお、ここで、「内添」とは、紙になる
前のパルプ原料に対して微細繊維や紙力増強剤を添加す
ることをいい、「外添」とは、既に形成された紙(湿紙
又は乾燥紙)に微細繊維や紙力増強剤を添加することを
いう。
合の従来の製造工程を示すものである。この場合には、
図12に示す如くドライヤ部Cの下流側のサイズプレス
部Dに設置された2ロールサイズプレス8又はゲートロ
ールコータ(図示せず)等の塗布設備により澱粉等の紙
力増強剤が紙に塗布された後に、アフタドライヤ部Eで
乾燥されてリール7に巻き取られる。
従来の製造工程を示すものである。この場合には、図1
3に示す如く抄紙機のフォーマ部A、或いはプレス部B
に設置された1流体又は2流体用の微細繊維懸濁液供給
スプレー9から微細繊維懸濁液10が湿紙4の表面に噴
射されて添加される。なお、それ以後は図11に示す工
程と同様の工程を経て紙がリール7に巻き取られる。
刷用紙には、平滑度,表面強度,及び剛度が特に要求さ
れる。そこで、これらの品質を向上させるために、紙に
澱粉等の紙力増強剤や微細繊維を内添或いは外添する方
法が従来より採られている。しかしながら、これらの物
質をヘッドボックス2内のパルプ原料液1に内添する場
合には、これらの物質はフォーマ部Aでの脱水時に、水
とともにワイヤ3の網目を通して流れ出てしまい、その
一部は未回収のまま捨てられているのが実状である。こ
のため、内添する紙力増強剤や微細繊維の添加量を増や
す必要があり、添加物質のコストが高くなってしまうと
いう欠点がある。
澱粉やポリアクリルアミド等の紙力増強剤は既述の如く
ドライヤ部Cに後続の2ロールサイズプレス8(図12
参照)やゲートロールコータ(図示せず)等の塗布設備
により紙に塗布するようにしなければならないので、そ
のためには塗布設備、及びアフタドライヤ部E等の乾燥
設備を新たに追設する必要があり、設備コスト及びアフ
タドライヤ部Eのランニングコストの増加を招くとい欠
点がある。
の如くフォーマ部A或いはプレス部Bに設置された1流
体又は2流体用のスプレー9が用いられるが、このスプ
レー9で噴射できる微細繊維懸濁液10の濃度は約1.
5%以下と極めて希薄である。従って、スプレー9で湿
紙4の表面に微細繊維懸濁液10を供給した場合、湿紙
ドライネスを低下させてしまい、後工程であるドライヤ
部Cでの乾燥負荷を大幅に増大させてしまうという欠点
がある。そして、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を既
存のドライヤ設備能力で処理できない場合には、ドライ
ヤロールを増設する必要が生じる。
たものであって、その目的は、微細繊維、或いは微細繊
維と紙力増強剤の両方を湿紙の表面に添加することによ
って紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上を図ること
ができる上に、ドライヤ部での乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができると共に、設備コスト及びランニング
コストを削減することができるような抄紙機のプレス部
における微細繊維等の添加方法及び添加装置を提供する
ことにある。
めに、本発明では、重量濃度が3.0〜5.0%の微細
繊維懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケ
ータロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面
上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m
2 の微細繊維を添加するようにしている。
5.0%の微細繊維懸濁液に、ヘッドボックス中のパル
プ原料に内添、或いはサイズプレス等の塗布設備におい
て紙に外添するための紙力増強剤を加え、前記微細繊維
懸濁液と紙力増強剤との混合懸濁液を、抄紙機のプレス
部に付設されたアプリケータロールの表面に薄膜状に形
成した後に、湿紙の表面上に塗布し、紙表面に片面あた
り0.2〜2.0g/m 2 の微細繊維及び0.5〜2.
0g/m2 の紙力増強剤の両方を添加するようにしてい
る。
設されるプレスロールの表面に対向するように、微細繊
維懸濁液の薄膜が表面上に形成されるアプリケータロー
ルと、このアプリケータロールの表面に微細繊維懸濁液
を供給する微細繊維懸濁液供給ボックスとをそれぞれ配
設するようにしている。
給ボックスの懸濁液出口に、前記アプリケータロールの
表面に形成される懸濁液薄膜の厚さを制御する膜厚制御
手段を設けるようにしている。
以下の通りである。 (a) 微細繊維懸濁液、或いは微細繊維及び紙力増強
剤の混合懸濁液の薄膜を、抄紙機のプレス部に配設した
アプリケータロール22の表面に形成した後に、湿紙4
の少なくとも片面に塗布する。 (b) 使用する懸濁液中の微細繊維の重量濃度は3.
0〜5.0%とする。 (c) 湿紙の表面に塗布する微細繊維の量は、湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とする。 (d) 微細繊維と紙力増強剤との混合懸濁液の薄膜を
湿紙の表面に塗布する場合には、微細繊維の量を湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とし、紙力増強剤
の量を0.5〜2.0g/m2 とする。
とは、長さが約300μm以下であるような微小寸法の
パルプ繊維またはパルプ繊維の破片をいう。この「微細
繊維」の具体例としては、抄紙機のフォーマ部において
ワイヤ3の網目を通して排出された水に含まれる繊維が
挙げられる。一方、「紙力増強剤」とは、紙の強度を高
めるためにヘッドボックス2中のパルプ原料液1に添加
したり、紙表面に塗布したりする薬品(澱粉,ポリアク
リルアミド等)をいう。微細繊維も紙強度を高める効果
を有するが、一般に紙力増強剤という用語にはパルプ繊
維は含まれないため、本願明細書では「微細繊維」と
「紙力増強剤」とを区別して用いることとしている。
図1〜図10を参照して説明する。なお、これらの図に
おいて、図11〜図13と同様の部分には同一の符号を
付して重複する説明を省略する。
ためのものであって、本発明に係る微細繊維懸濁液塗布
装置20を備えた抄紙機のプレス部Bを示している。こ
の微細繊維懸濁液塗布装置20は、抄紙機のプレス部B
において微細繊維を湿紙4の表面に塗布するために従来
の抄紙機のプレス部に追設したものであり、図1に示す
ように抄紙機プレスパート1Pの後(下流側)に設置さ
れている。
2に示すように、抄紙機プレスパート1Pを構成する1
Pトップロール21に対向するように配置されたアプリ
ケータロール22と、このアプリケータロール22に関
連して配設された微細繊維懸濁液供給機構23とから構
成されている。そして、前記微細繊維懸濁液供給機構2
3は、図3に明示するように、微細繊維懸濁液を湿紙4
の表面に供給する微細繊維懸濁液供給ボックス24と、
この微細繊維懸濁液供給ボックス24の微細繊維懸濁液
出口に配設された膜厚制御装置(膜厚制御手段)25と
をそれぞれ具備している。また、この膜厚制御装置25
は、図3に示すように、微細繊維懸濁液供給ボックス2
4に取り付けられた板ばね26と、この板ばね26の自
由端に取付けられたロッドホルダ27と、このロッドホ
ルダ27に保持されて前記微細繊維懸濁液出口において
アプリケータロール22に対して僅かな間隔を隔てて対
向配置されたロッド28と、ロッドホルダ27にエア圧
力を付与するエアチューブ29とから構成されている。
そして、エアチューブ29からロッドホルダ27に作用
するエア圧力を制御することによってロッド28をアプ
リケータロール22に押し付ける圧力が調整され、これ
に応じて、ロッド28とアプリケータロール22との間
の間隔ひいてはこれらの間を通過する微細繊維懸濁液3
0の膜厚が調整できるように構成されている。
4は、微細繊維を抄紙機の幅方向全体に分配してアプリ
ケータロール22の表面に接触させる役目を果たし、ロ
ッド28は、アプリケータロール22への押付圧力若し
くはアプリケータロール22との間の間隔を調整される
ことによりアプリケータロール22の表面に形成される
微細繊維懸濁液薄膜の厚さを制御する役目を果たし、ア
プリケータロール22は、その表面に形成された微細繊
維懸濁液薄膜を湿紙4に転写(塗布)する役目を果たす
ようになっている。
20を追設して成る抄紙機のプレス部Bを用いて本発明
に係る塗布方法を施行する場合の作用について述べる
と、次の通りである。
に重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液30
(図3参照)を補給しておき、この微細繊維懸濁液供給
ボックス24の微細繊維懸濁液出口から微細繊維懸濁液
30を吐出してアプリケータロール22(直径300〜
1000mm)とロッド28(直径10〜50mm)と
の間の隙間を通過させる。これに伴い、図2に示す如く
アプリケータロール22の表面上に重量濃度が3.0〜
5.0%の微細繊維懸濁液30から成る微細繊維懸濁液
薄膜31が形成される。そして、このアプリケータロー
ル22の表面上の微細繊維懸濁液薄膜31は、1Pトッ
プロール21とアプリケータロール22との間のニップ
部において、図2に示すように湿紙4の裏面(ワイヤ
面)に転写される。すなわち、1Pトップロール21に
は一対のフェルト5a,5b間に挟まれた状態で湿紙4
が移送され、この1Pトップロール21に当接した後に
湿紙表面側のフェルト5aとともに湿紙4が1Pトップ
ロール21とアプリケータロール22との間のニップ部
に移送され、このニップ部でアプリケータロール22の
表面上の微細繊維懸濁液薄膜31がアプリケータロール
22から湿紙4の裏面に転写(塗布)される。このよう
にして湿紙4の裏面に転写された微細繊維は、その後に
複数のプレスニップを通過することで、湿紙表層を構成
している繊維ネットワークに入り込んで一体化される。
これにより、微細繊維が添加された紙が得られる。
上に形成されて湿紙4に転写される微細繊維懸濁液薄膜
31の膜厚は、膜厚制御装置25(図3参照)によって
適宜に制御される。すなわち、エアチューブ29からロ
ッドホルダ27に吹き付けるエアの圧力を制御して、ロ
ッド28をアプリケータロール22に押し付ける圧力を
調整することにより、湿紙4に転写される際の微細繊維
懸濁液薄膜31の膜厚が所要の厚さに調整される。な
お、微細繊維懸濁液薄膜31の膜厚調整手段としては、
図3に示す膜厚制御装置25の他に、図4に示す如くロ
ッド28に微小径のワイヤ34を巻き付けることによ
り、ロッド28とアプリケータロール22との間を通過
する微細繊維懸濁液30の量を制御するように構成して
も良い。
ものであって、抄紙機プレスパート1Pの後(下流
側)、及び、抄紙機プレスパート4Pの前(上流側)の
2箇所に、既述の微細繊維懸濁液塗布装置20と同様の
構成の微細繊維懸濁液塗布装置20a,20bを従来の
抄紙機のプレス部Bにそれぞれ追設した例を示してい
る。ここでは、抄紙機プレスパート1Pの後に配設され
た微細繊維懸濁液塗布装置20aの構成及び動作は図6
に示すように既述の場合と同様なので、その説明は省略
する。
図7に示すように、抄紙機プレスパート4Pの前におい
てバックアップロール36に対応して配設されたアプリ
ケータロール37に関連して設置されている。しかし
て、微細繊維懸濁液塗布装置20bにより、抄紙機プレ
スパート1Pの後に設置された微細繊維懸濁液塗布装置
20aの場合と同様にしてアプリケータロール37の表
面上に微細繊維懸濁液薄膜38が形成される。その後、
この微細繊維懸濁液薄膜38は、追設されたアプリケー
タロール37とバックアップロール36との間のニップ
部において湿紙4の表面(フェルト面)に転写され、4
Pプレスニップを通過する際に湿紙4の表層を構成して
いる繊維ネットワークに入り込んで一体化する。これに
より、微細繊維が添加された紙が得られる。
に形成される微細繊維懸濁液薄膜38の厚さ調整は、既
述のアプリケータロール22の表面上に形成される微細
繊維懸濁液薄膜31の厚さ調整と同様に、(1)ロッド
28をアプリケータロール37に押し付ける圧力を変化
させる方式(図3参照)、(2)ロッド28に微小径の
ワイヤ34を巻き付け、ワイヤの直径を変化させる方式
(図4参照)等の手段にて行われる。
すものであって、プレス部に配設されているセンタロー
ル40を既述のアプリケータロール22として用いると
共に、プレス部に配設されている4Pトップロール41
を既述のアプリケータロール37として用いた場合の構
成を示している。すなわち、この場合は、湿紙裏面(ワ
イヤ面)に微細繊維懸濁液を塗布するためのアプリケー
タロール22としてセンタロール40を利用し、また、
湿紙表面(フェルト面)に微細繊維懸濁液を塗布するた
めのアプリケータロール37として4Pトップロール4
1を利用するようにしている。このように構成した場合
にも、既述の第1及び第2の実施態様の場合と同様に、
プレス部Bにおいて微細繊維懸濁液30を湿紙4に塗布
して湿紙4の表面上に所定厚さの微細繊維懸濁液薄膜3
1,38を転写することができる(図9及び図10参
照)。
維懸濁液30の薄膜31,38を塗布するようにした
が、微細繊維懸濁液30中に澱粉等の紙力増強剤を混入
するようにしても良い。この場合は、微細繊維及び紙力
増強剤の両方を含む懸濁液を湿紙4に塗布する塗布装置
が構成されることとなる。この場合には、微細繊維及び
紙力増強剤の両方が添加された紙が得られる。
の適正量は、片面あたり微細繊維が0.2〜2.0g/
m2 であり、紙力増強剤が0.5〜2.0g/m2 であ
る。このような数値限定をするのは、次のような理由か
らである。すなわち、微細繊維及び紙力増強剤の添加量
が上述の適正量よりも少ない場合には、紙品質改善効果
が発現せず、また適正量よりも多量の添加を行っても紙
品質改善効果は向上しないため、添加剤のコスト増加を
招くだけとなってしまうからである。
抄紙機のプレス部Bにおいて湿紙4の表層に微細繊維、
或いは微細繊維及び紙力増強剤の両方を塗布(添加)す
ることによって、印刷用紙等の平滑度,表面強度,及び
剛度をそれぞれ向上させることができる。
濁液を湿紙4に塗布することが可能となる。すなわち、
従来では、湿紙4への微細繊維の塗布作業はフォーマ部
A又はプレス部Bに設置されたスプレー9(図13参
照)で行うようにしているが、この場合に、微細繊維懸
濁液の重量濃度が1.5%程度を超えるとスプレー噴出
口付近の絞り部に微細繊維の堆積が生じてスプレー9が
つまるため、微細繊維懸濁液の連続供給が不可能な状態
になる。これに対し、本発明では、微細繊維懸濁液30
等の塗布物をアプリケータロール22,37の表面上に
薄膜31,38として形成してから湿紙4に転写するよ
うな構成のロール式の塗布装置(微細繊維懸濁液30の
塗布装置20や、微細繊維懸濁液30及び紙力増強剤の
塗布装置)としているので、微細繊維(及び紙力増強
剤)用の配管系に絞り部が存在せず、微細繊維懸濁液3
0の重量濃度が3.0%以上になっても上述の如き「つ
まり」を生じることがないため、微細繊維懸濁液30を
連続的に供給することが可能となる。従って、重量濃度
が3.0%以上の微細繊維懸濁液30を湿紙4に塗布す
ることが可能となる。このため、重量濃度が3.0%以
上の高濃度懸濁液30を湿紙4に塗布するようにするこ
とによって、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができる。
置では、2ロールサイズプレス8(図12参照)やゲー
トロールコータ(図示せず)等とは異なり、アフタドラ
イヤ部E(図12参照)を必要としないため、設備コス
ト、ランニングコストをともに低く抑えることができ
る。
本発明はこれらの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、微細繊維懸濁液、或いは微細繊維と
紙力増強剤との混合懸濁液を湿紙4に塗布するに当たっ
ては、既述の如く湿紙4の表裏両面ともにそれぞれ塗布
するようにしても良いが、場合によってはその片面にの
み塗布するようにしても良い。
添加方法は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸
濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータロ
ールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に塗
布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の微
細繊維を添加するようにしたものであるから、本発明の
添加方法によれば、次のような種々の作用効果を奏する
ことができる。まず、湿紙の表面に塗布された微細繊維
懸濁液は、湿紙の表層を構成する繊維間の空隙に入り込
んで湿紙の表面の凹凸を埋めると共に繊維相互間の結合
を強めるため、紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上
を図ることができる。さらに、湿紙の表面に塗布する微
細繊維懸濁液の重量濃度が3.0%以上と高いため、塗
布後のドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることがで
きる。
は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液に、
ヘッドボックス中のパルプ原料に内添、或いはサイズプ
レス等の塗布設備において紙に外添するための紙力増強
剤を加え、前記微細繊維懸濁液と紙力増強剤との混合懸
濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータロ
ールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に塗
布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の微
細繊維及び0.5〜2.0g/m2 の紙力増強剤の両方
を添加するようにしたものであるから、本発明の添加方
法によれば、微細繊維とともに紙力増強剤を湿紙に塗布
することにより、紙の表面強度及び剛度の改善効果を請
求項1に記載の本発明の場合よりも更に一層増大させる
ことができる。また、本発明の場合には微細繊維及び紙
力増強剤の混合懸濁液の重量濃度が3.0%以上と高い
ため、請求項1に記載の本発明の場合と同様に塗布後の
ドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることができる。
は、抄紙機のプレス部に配設されるプレスロールの表面
に対向するように、微細繊維懸濁液の薄膜が表面上に形
成されるアプリケータロールと、このアプリケータロー
ルの表面に微細繊維懸濁液を供給する微細繊維懸濁液供
給ボックスとをそれぞれ配設するようにしたものである
から、本発明の添加装置によれば、上述の本発明の塗布
方法を施行することができる上に、サイズプレス及びア
フタドライヤを省略できるため、設備コスト及びランニ
ングコストを削減することができる。
は、前記微細繊維懸濁液供給ボックスの懸濁液出口に、
前記アプリケータロールの表面に形成される懸濁液薄膜
の厚さを制御する膜厚制御手段を設けるようにしたもの
であるから、本発明の添加装置によれば、膜厚制御手段
の働きにより湿紙の材質や種類等に応じて適宜な厚さの
懸濁液薄膜をアプリケータロールから湿紙の表面に転写
(塗布,添加)することが可能となる。
要求される印刷用紙等に本発明の塗布方法及び塗布装置
を適用することにより、高品質の印刷用紙を得ることが
可能となり、しかも剛度を低下させることなく印刷用紙
等を軽量化(低坪量化)することが可能となる。
細繊維懸濁液塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成
を示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
ある。
である。
発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成を
示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
所(抄紙機プレスパート4Pの前の箇所)を拡大して示
す配置構成図である。
発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成を
示す構成図である。
箇所(抄紙機プレスパート2P箇所)を拡大して示す配
置構成図である。
設箇所(抄紙機プレスパート4P箇所)を拡大して示す
配置構成図である。
ある。
た従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
ようにした従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
等の添加方法及び添加装置
紙機のプレス部において微細繊維、或いは微細繊維と紙
力増強剤との両方を湿紙の表面上に添加する方法及び装
置に関するものである。
用紙用の抄紙機である。この抄紙機にあっては、濃度が
約0.9%のパルプ原料液1がヘッドボックス2からマ
シン幅方向に均一な噴流としてフォーマ部Aのワイヤ3
上に噴出される。フォーマ部Aでは、パルプ原料液1が
重力及び負圧によりワイヤ3の網目を通して脱水され、
前記ワイヤ3上には湿紙4が形成される。この湿紙4
は、フォーマ部Aで濃度が約18%になるまで濃縮され
た後に、次工程のプレス部Bに移送される。
5a,5b間に挟み込まれ、或いはフェルト5b上に乗
せられてロール等で加圧されることにより搾水され、更
に複数のプレス段階を経て40〜50%程度まで濃度を
上げた後に、次工程のドライヤ部Cに送られる。
イヤロール6の表面に湿紙4が押付けられることによ
り、この湿紙4が蒸発により水分を除去されて乾燥した
紙となり、この紙がリール7に巻き取られる。
お、図11に示す紙の製造工程は、微細繊維や紙力増強
剤等の添加を行わない場合の製造工程である。
ては、平滑度と表面強度とがある。平滑度が低い場合に
は、インキ着肉性の悪化を招き、表面強度が低い場合に
は、版胴やブランケット等の上に紙表面から抜け落ちた
繊維が堆積し、白抜けの原因となる。
利用の観点から印刷用紙の軽量化(低坪量化)が強く求
められているが、従来の抄紙方法で低坪量の紙を製造し
た場合には、紙厚が減少するため、紙剛度の低下を招く
という問題を生じる。
度,表面強度,及び剛度を向上させるために、澱粉等の
紙力増強剤、又は微細繊維を内添或いは外添する方法が
採られている。なお、ここで、「内添」とは、紙になる
前のパルプ原料に対して微細繊維や紙力増強剤を添加す
ることをいい、「外添」とは、既に形成された紙(湿紙
又は乾燥紙)に微細繊維や紙力増強剤を添加することを
いう。
合の従来の製造工程を示すものである。この場合には、
図12に示す如くドライヤ部Cの下流側のサイズプレス
部Dに設置された2ロールサイズプレス8又はゲートロ
ールコータ(図示せず)等の塗布設備により澱粉等の紙
力増強剤が紙に塗布された後に、アフタドライヤ部Eで
乾燥されてリール7に巻き取られる。
従来の製造工程を示すものである。この場合には、図1
3に示す如く抄紙機のフォーマ部A、或いはプレス部B
に設置された1流体又は2流体用の微細繊維懸濁液供給
スプレー9から微細繊維懸濁液10が湿紙4の表面に噴
射されて添加される。なお、それ以後は図11に示す工
程と同様の工程を経て紙がリール7に巻き取られる。
刷用紙には、平滑度,表面強度,及び剛度が特に要求さ
れる。そこで、これらの品質を向上させるために、紙に
澱粉等の紙力増強剤や微細繊維を内添或いは外添する方
法が従来より採られている。しかしながら、これらの物
質をヘッドボックス2内のパルプ原料液1に内添する場
合には、これらの物質はフォーマ部Aでの脱水時に、水
とともにワイヤ3の網目を通して流れ出てしまい、その
一部は未回収のまま捨てられているのが実状である。こ
のため、内添する紙力増強剤や微細繊維の添加量を増や
す必要があり、添加物質のコストが高くなってしまうと
いう欠点がある。
澱粉やポリアクリルアミド等の紙力増強剤は既述の如く
ドライヤ部Cに後続の2ロールサイズプレス8(図12
参照)やゲートロールコータ(図示せず)等の塗布設備
により紙に塗布するようにしなければならないので、そ
のためには塗布設備、及びアフタドライヤ部E等の乾燥
設備を新たに追設する必要があり、設備コスト及びアフ
タドライヤ部Eのランニングコストの増加を招くとい欠
点がある。
の如くフォーマ部A或いはプレス部Bに設置された1流
体又は2流体用のスプレー9が用いられるが、このスプ
レー9で噴射できる微細繊維懸濁液10の濃度は約1.
5%以下と極めて希薄である。従って、スプレー9で湿
紙4の表面に微細繊維懸濁液10を供給した場合、湿紙
ドライネスを低下させてしまい、後工程であるドライヤ
部Cでの乾燥負荷を大幅に増大させてしまうという欠点
がある。そして、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を既
存のドライヤ設備能力で処理できない場合には、ドライ
ヤロールを増設する必要が生じる。
たものであって、その目的は、微細繊維、或いは微細繊
維と紙力増強剤の両方を湿紙の表面に添加することによ
って紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上を図ること
ができる上に、ドライヤ部での乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができると共に、設備コスト及びランニング
コストを削減することができるような抄紙機のプレス部
における微細繊維等の添加方法及び添加装置を提供する
ことにある。
めに、本発明では、重量濃度が3.0〜5.0%の微細
繊維懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケ
ータロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面
上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m
2 の微細繊維を添加するようにしている。
5.0%の微細繊維懸濁液に、従来装置・方法において
はヘッドボックス中のパルプ原料に内添、或いはサイズ
プレス等の塗布設備において紙に外添するようにしてい
た紙力増強剤をあらかじめ加え、前記微細繊維懸濁液と
紙力増強剤との混合懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設
されたアプリケータロールの表面に薄膜状に形成した後
に、湿紙の表面上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2
〜2.0g/m2 の微細繊維及び0.5〜2.0g/m
2 の紙力増強剤の両方を添加するようにしている。
設されるプレスロールの表面に対向するように、微細繊
維懸濁液の薄膜が表面上に形成されるアプリケータロー
ルと、このアプリケータロールの表面に微細繊維懸濁液
を供給する微細繊維懸濁液供給ボックスとをそれぞれ配
設するようにしている。
給ボックスの懸濁液出口に、前記アプリケータロールの
表面に形成される懸濁液薄膜の厚さを制御する膜厚制御
手段を設けるようにしている。
以下の通りである。 (a) 微細繊維懸濁液、或いは微細繊維及び紙力増強
剤の混合懸濁液の薄膜を、抄紙機のプレス部に配設した
アプリケータロール22の表面に形成した後に、湿紙4
の少なくとも片面に塗布する。 (b) 使用する懸濁液中の微細繊維の重量濃度は3.
0〜5.0%とする。 (c) 湿紙の表面に塗布する微細繊維の量は、湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とする。 (d) 微細繊維と紙力増強剤との混合懸濁液の薄膜を
湿紙の表面に塗布する場合には、微細繊維の量を湿紙4
の片面あたり0.2〜2.0g/m2 とし、紙力増強剤
の量を0.5〜2.0g/m2 とする。
とは、長さが約300μm以下であるような微小寸法の
パルプ繊維またはパルプ繊維の破片をいう。この「微細
繊維」の具体例としては、抄紙機のフォーマ部において
ワイヤ3の網目を通して排出された水に含まれる繊維が
挙げられる。一方、「紙力増強剤」とは、紙の強度を高
めるためにヘッドボックス2中のパルプ原料液1に添加
したり、紙表面に塗布したりする薬品(澱粉,ポリアク
リルアミド等)をいう。微細繊維も紙強度を高める効果
を有するが、一般に紙力増強剤という用語にはパルプ繊
維は含まれないため、本願明細書では「微細繊維」と
「紙力増強剤」とを区別して用いることとしている。
図1〜図10を参照して説明する。なお、これらの図に
おいて、図11〜図13と同様の部分には同一の符号を
付して重複する説明を省略する。
ためのものであって、本発明に係る微細繊維懸濁液塗布
装置20を備えた抄紙機のプレス部Bを示している。こ
の微細繊維懸濁液塗布装置20は、抄紙機のプレス部B
において微細繊維を湿紙4の表面に塗布するために従来
の抄紙機のプレス部に追設したものであり、図1に示す
ように抄紙機プレスパート1Pの後(下流側)に設置さ
れている。
2に示すように、抄紙機プレスパート1Pを構成する1
Pトップロール21に対向するように配置されたアプリ
ケータロール22と、このアプリケータロール22に関
連して配設された微細繊維懸濁液供給機構23とから構
成されている。そして、前記微細繊維懸濁液供給機構2
3は、図3に明示するように、微細繊維懸濁液を湿紙4
の表面に供給する微細繊維懸濁液供給ボックス24と、
この微細繊維懸濁液供給ボックス24の微細繊維懸濁液
出口に配設された膜厚制御装置(膜厚制御手段)25と
をそれぞれ具備している。また、この膜厚制御装置25
は、図3に示すように、微細繊維懸濁液供給ボックス2
4に取り付けられた板ばね26と、この板ばね26の自
由端に取付けられたロッドホルダ27と、このロッドホ
ルダ27に保持されて前記微細繊維懸濁液出口において
アプリケータロール22に対して僅かな間隔を隔てて対
向配置されたロッド28と、ロッドホルダ27にエア圧
力を付与するエアチューブ29とから構成されている。
そして、エアチューブ29からロッドホルダ27に作用
するエア圧力を制御することによってロッド28をアプ
リケータロール22に押し付ける圧力が調整され、これ
に応じて、ロッド28とアプリケータロール22との間
の間隔ひいてはこれらの間を通過する微細繊維懸濁液3
0の膜厚が調整できるように構成されている。
4は、微細繊維を抄紙機の幅方向全体に分配してアプリ
ケータロール22の表面に接触させる役目を果たし、ロ
ッド28は、アプリケータロール22への押付圧力若し
くはアプリケータロール22との間の間隔を調整される
ことによりアプリケータロール22の表面に形成される
微細繊維懸濁液薄膜の厚さを制御する役目を果たし、ア
プリケータロール22は、その表面に形成された微細繊
維懸濁液薄膜を湿紙4に転写(塗布)する役目を果たす
ようになっている。
20を追設して成る抄紙機のプレス部Bを用いて本発明
に係る塗布方法を施行する場合の作用について述べる
と、次の通りである。
に重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液30
(図3参照)を補給しておき、この微細繊維懸濁液供給
ボックス24の微細繊維懸濁液出口から微細繊維懸濁液
30を吐出してアプリケータロール22(直径300〜
1000mm)とロッド28(直径10〜50mm)と
の間の隙間を通過させる。これに伴い、図2に示す如く
アプリケータロール22の表面上に重量濃度が3.0〜
5.0%の微細繊維懸濁液30から成る微細繊維懸濁液
薄膜31が形成される。そして、このアプリケータロー
ル22の表面上の微細繊維懸濁液薄膜31は、1Pトッ
プロール21とアプリケータロール22との間のニップ
部において、図2に示すように湿紙4の裏面(ワイヤ
面)に転写される。すなわち、1Pトップロール21に
は一対のフェルト5a,5b間に挟まれた状態で湿紙4
が移送され、この1Pトップロール21に当接した後に
湿紙表面側のフェルト5aとともに湿紙4が1Pトップ
ロール21とアプリケータロール22との間のニップ部
に移送され、このニップ部でアプリケータロール22の
表面上の微細繊維懸濁液薄膜31がアプリケータロール
22から湿紙4の裏面に転写(塗布)される。このよう
にして湿紙4の裏面に転写された微細繊維は、その後に
複数のプレスニップを通過することで、湿紙表層を構成
している繊維ネットワークに入り込んで一体化される。
これにより、微細繊維が添加された紙が得られる。
上に形成されて湿紙4に転写される微細繊維懸濁液薄膜
31の膜厚は、膜厚制御装置25(図3参照)によって
適宜に制御される。すなわち、エアチューブ29のエア
の圧力を制御して、ロッド28をアプリケータロール2
2に押し付ける圧力を調整することにより、湿紙4に転
写される際の微細繊維懸濁液薄膜31の膜厚が所要の厚
さに調整される。なお、微細繊維懸濁液薄膜31の膜厚
調整手段としては、図3に示す膜厚制御装置25のロッ
ド28に図4に示す如くその表面にさらに微小径のワイ
ヤ34を巻き付けてロッド28とアプリケータロール2
2との間を通過する微細繊維懸濁液30の量を調整する
ように構成しても良い。
ものであって、抄紙機プレスパート1Pの後(下流
側)、及び、抄紙機プレスパート4Pの前(上流側)の
2箇所に、既述の微細繊維懸濁液塗布装置20と同様の
構成の微細繊維懸濁液塗布装置20a,20bを従来の
抄紙機のプレス部Bにそれぞれ追設した例を示してい
る。ここでは、抄紙機プレスパート1Pの後に配設され
た微細繊維懸濁液塗布装置20aの構成及び動作は図6
に示すように既述の場合と同様なので、その説明は省略
する。
図7に示すように、抄紙機プレスパート4Pの前におい
てバックアップロール36に対応して配設されたアプリ
ケータロール37に関連して設置されている。しかし
て、微細繊維懸濁液塗布装置20bにより、抄紙機プレ
スパート1Pの後に設置された微細繊維懸濁液塗布装置
20aの場合と同様にしてアプリケータロール37の表
面上に微細繊維懸濁液薄膜38が形成される。その後、
この微細繊維懸濁液薄膜38は、追設されたアプリケー
タロール37とバックアップロール36との間のニップ
部において湿紙4の表面(フェルト面)に転写され、4
Pプレスニップを通過する際に湿紙4の表層を構成して
いる繊維ネットワークに入り込んで一体化する。これに
より、微細繊維が添加された紙が得られる。
に形成される微細繊維懸濁液薄膜38の厚さ調整は、既
述のアプリケータロール22の表面上に形成される微細
繊維懸濁液薄膜31の厚さ調整と同様に、ロッド28を
アプリケータロール37に押し付ける圧力を変化させる
方式(図3参照)であるが、さらにロッド28に図4に
示す如く微小径のワイヤ34を巻き付けることにより微
細繊維懸濁液薄膜38の厚さ調整を行なうように構成し
ても良い。
すものであって、プレス部に配設されているセンタロー
ル40を既述のアプリケータロール22として用いると
共に、プレス部に配設されている4Pトップロール41
を既述のアプリケータロール37として用いた場合の構
成を示している。すなわち、この場合は、湿紙裏面(ワ
イヤ面)に微細繊維懸濁液を塗布するためのアプリケー
タロール22としてセンタロール40を利用し、また、
湿紙表面(フェルト面)に微細繊維懸濁液を塗布するた
めのアプリケータロール37として4Pトップロール4
1を利用するようにしている。このように構成した場合
にも、既述の第1及び第2の実施態様の場合と同様に、
プレス部Bにおいて微細繊維懸濁液30を湿紙4に塗布
して湿紙4の表面上に所定厚さの微細繊維懸濁液薄膜3
1,38を転写することができる(図9及び図10参
照)。
維懸濁液30の薄膜31,38を塗布するようにした
が、微細繊維懸濁液30中に澱粉等の紙力増強剤を混入
するようにしても良い。この場合は、微細繊維及び紙力
増強剤の両方を含む懸濁液を湿紙4に塗布する塗布装置
が構成されることとなる。この場合には、微細繊維及び
紙力増強剤の両方が添加された紙が得られる。
の適正量は、片面あたり微細繊維が0.2〜2.0g/
m2 であり、紙力増強剤が0.5〜2.0g/m2 であ
る。このような数値限定をするのは、次のような理由か
らである。すなわち、微細繊維及び紙力増強剤の添加量
が上述の適正量よりも少ない場合には、紙品質改善効果
が発現せず、また適正量よりも多量の添加を行っても紙
品質改善効果は向上しないため、添加剤のコスト増加を
招くだけとなってしまうからである。
抄紙機のプレス部Bにおいて湿紙4の表層に微細繊維、
或いは微細繊維及び紙力増強剤の両方を塗布(添加)す
ることによって、印刷用紙等の平滑度,表面強度,及び
剛度をそれぞれ向上させることができる。
濁液を湿紙4に塗布することが可能となる。すなわち、
従来では、湿紙4への微細繊維の塗布作業はフォーマ部
A又はプレス部Bに設置されたスプレー9(図13参
照)で行うようにしているが、この場合に、微細繊維懸
濁液の重量濃度が1.5%程度を超えるとスプレー噴出
口付近の絞り部に微細繊維の堆積が生じてスプレー9が
つまるため、微細繊維懸濁液の連続供給が不可能な状態
になる。これに対し、本発明では、微細繊維懸濁液30
等の塗布物をアプリケータロール22,37の表面上に
薄膜31,38として形成してから湿紙4に転写するよ
うな構成のロール式の塗布装置(微細繊維懸濁液30の
塗布装置20や、微細繊維懸濁液30及び紙力増強剤の
塗布装置)としているので、微細繊維(及び紙力増強
剤)用の配管系に絞り部が存在せず、微細繊維懸濁液3
0の重量濃度が3.0%以上になっても上述の如き「つ
まり」を生じることがないため、微細繊維懸濁液30を
連続的に供給することが可能となる。従って、重量濃度
が3.0%以上の微細繊維懸濁液30を湿紙4に塗布す
ることが可能となる。このため、重量濃度が3.0%以
上の高濃度懸濁液30を湿紙4に塗布するようにするこ
とによって、ドライヤ部Cでの乾燥負荷の増加を僅かに
抑えることができる。
置では、2ロールサイズプレス8(図12参照)やゲー
トロールコータ(図示せず)等とは異なり、アフタドラ
イヤ部E(図12参照)を必要としないため、設備コス
ト、ランニングコストをともに低く抑えることができ
る。
本発明はこれらの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、微細繊維懸濁液、或いは微細繊維と
紙力増強剤との混合懸濁液を湿紙4に塗布するに当たっ
ては、既述の如く湿紙4の表裏両面ともにそれぞれ塗布
するようにしても良いが、場合によってはその片面にの
み塗布するようにしても良い。
添加方法は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸
濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータロ
ールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に塗
布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の微
細繊維を添加するようにしたものであるから、本発明の
添加方法によれば、次のような種々の作用効果を奏する
ことができる。まず、湿紙の表面に塗布された微細繊維
懸濁液は、湿紙の表層を構成する繊維間の空隙に入り込
んで湿紙の表面の凹凸を埋めると共に繊維相互間の結合
を強めるため、紙の平滑度,表面強度,及び剛度の向上
を図ることができる。さらに、湿紙の表面に塗布する微
細繊維懸濁液の重量濃度が3.0%以上と高いため、塗
布後のドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることがで
きる。
は、重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維懸濁液に紙
力増強剤を加え、前記微細繊維懸濁液と紙力増強剤との
混合懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケ
ータロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面
上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m
2 の微細繊維及び0.5〜2.0g/m2 の紙力増強剤
の両方を添加するようにしたものであるから、本発明の
添加方法によれば、微細繊維とともに紙力増強剤を湿紙
に塗布することにより、紙の表面強度及び剛度の改善効
果を請求項1に記載の本発明の場合よりも更に一層増大
させることができる。また、本発明の場合には微細繊維
及び紙力増強剤の混合懸濁液の重量濃度が3.0%以上
と高いため、請求項1に記載の本発明の場合と同様に塗
布後のドライヤ乾燥負荷の増加を僅かに抑えることがで
きる。
は、抄紙機のプレス部に配設されるプレスロールの表面
に対向するように、微細繊維懸濁液の薄膜が表面上に形
成されるアプリケータロールと、このアプリケータロー
ルの表面に微細繊維懸濁液を供給する微細繊維懸濁液供
給ボックスとをそれぞれ配設するようにしたものである
から、本発明の添加装置によれば、上述の本発明の塗布
方法を施行することができる上に、サイズプレス及びア
フタドライヤを省略できるため、設備コスト及びランニ
ングコストを削減することができる。
は、前記微細繊維懸濁液供給ボックスの懸濁液出口に、
前記アプリケータロールの表面に形成される懸濁液薄膜
の厚さを制御する膜厚制御手段を設けるようにしたもの
であるから、本発明の添加装置によれば、膜厚制御手段
の働きにより湿紙の材質や種類等に応じて適宜な厚さの
懸濁液薄膜をアプリケータロールから湿紙の表面に転写
(塗布,添加)することが可能となる。
要求される印刷用紙等に本発明の塗布方法及び塗布装置
を適用することにより、高品質の印刷用紙を得ることが
可能となり、しかも剛度を低下させることなく印刷用紙
等を軽量化(低坪量化)することが可能となる。
細繊維懸濁液塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成
を示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
ある。
である。
発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成を
示す構成図である。
所(抄紙機プレスパート1P箇所)を拡大して示す配置
構成図である。
所(抄紙機プレスパート4Pの前の箇所)を拡大して示
す配置構成図である。
発明に係る塗布装置を備えた抄紙機のプレス部の構成を
示す構成図である。
箇所(抄紙機プレスパート2P箇所)を拡大して示す配
置構成図である。
設箇所(抄紙機プレスパート4P箇所)を拡大して示す
配置構成図である。
ある。
た従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
ようにした従来の抄紙機の構成を示す構成図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維
懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプリケータ
ロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の表面上に
塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g/m2 の
微細繊維を添加するようにしたことを特徴とする抄紙機
のプレス部における微細繊維等の添加方法。 - 【請求項2】 重量濃度が3.0〜5.0%の微細繊維
懸濁液に、ヘッドボックス中のパルプ原料に内添、或い
はサイズプレス等の塗布設備において紙に外添するため
の紙力増強剤を加え、前記微細繊維懸濁液と紙力増強剤
との混合懸濁液を、抄紙機のプレス部に付設されたアプ
リケータロールの表面に薄膜状に形成した後に、湿紙の
表面上に塗布し、紙表面に片面あたり0.2〜2.0g
/m2の微細繊維及び0.5〜2.0g/m2 の紙力増
強剤の両方を添加するようにしたことを特徴とする抄紙
機のプレス部における微細繊維等の添加方法。 - 【請求項3】 抄紙機のプレス部に配設されるプレスロ
ールの表面に対向するように、微細繊維懸濁液の薄膜が
表面上に形成されるアプリケータロールと、このアプリ
ケータロールの表面に微細繊維懸濁液を供給する微細繊
維懸濁液供給ボックスとをそれぞれ配設して成ることを
特徴とする抄紙機のプレス部における微細繊維等の添加
装置。 - 【請求項4】 前記微細繊維懸濁液供給ボックスの懸濁
液出口に、前記アプリケータロールの表面上に形成され
る懸濁液薄膜の厚さを制御する膜厚制御手段を設けたこ
とを特徴とする請求項3に記載の抄紙機のプレス部にお
ける微細繊維等の添加装置。
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