JPH10329989A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH10329989A
JPH10329989A JP14067697A JP14067697A JPH10329989A JP H10329989 A JPH10329989 A JP H10329989A JP 14067697 A JP14067697 A JP 14067697A JP 14067697 A JP14067697 A JP 14067697A JP H10329989 A JPH10329989 A JP H10329989A
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JP
Japan
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roll paper
paper
section
machine glazed
printer
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Withdrawn
Application number
JP14067697A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Matsumoto
義治 松本
Satoshi Nakajima
聡 中嶋
Hiroaki Hosomi
浩昭 細見
Akio Nomura
昭夫 野村
Toru Takami
徹 高見
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/40Type of handling process
    • B65H2301/41Winding, unwinding
    • B65H2301/413Supporting web roll
    • B65H2301/4137Supporting web roll on its outer circumference
    • B65H2301/41372Supporting web roll on its outer circumference rollers or balls arrangement
    • B65H2301/41374Supporting web roll on its outer circumference rollers or balls arrangement arranged in a stationary manner

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  • Unwinding Webs (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール紙を使用するプリンタで、ラインサーマ
ルプリンタや薄い紙を使用する時、従来の投げ込みタイ
プのロール紙収納部では、ロール紙収納部の中でロール
紙が斜めになり、紙の搬送時に紙の端面を痛め、紙詰ま
りや紙ジャムを起こしやすかった。また、サーマル紙を
投げ込むと、その自重やゴミなどの為に、印字面が発色
してしまう問題があった。本発明は、ロール紙収納部の
形状を工夫する事により、これらの課題を解決した投げ
込みタイプのロール紙収納部に関するものである。 【解決手段】本発明のロール紙収納部2は、ロール紙側
面ガイド2−3の幅がロール紙最大幅L1より少なくて
も0.2mm以上有り、ロール紙収納部底部2−1は後
方部にわずかに傾斜がついて連続した平面を持つ。そし
て、底部の左右両端がロール紙に接しており、ロール紙
側面ガイドと直角に構成された連続した平面の後方当接
部2−2を持ったロール紙収納部である。また、底部平
面は、プリンタの印字幅L5より長い幅L4の連続した
逃げ部を持っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタのロール
紙収納部の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロール紙を用いるプリンタにおけ
るロール紙収納部は、大別して、2つの種類がある。1
つは、軸支タイプと呼ばれるものであり、ロール紙の芯
部を支持する方式で、ロール紙の外周部は収納部と非接
触となる。もう1つは、投げ込みタイプと呼ばれるもの
であり、ロール紙を収納部に落とし込み、ロール紙外周
の一部が収納部と接触するものである。
【0003】軸支タイプはロール紙と収納部との摩擦負
荷が小さく、紙走行性に優れているという長所がある
が、ロール紙を装着する時、ロール紙の巻芯部を支持す
る必要があり、装着が煩わしいという弊害がある。ま
た、機器の規格外の巻芯のロール紙を使用すると、十分
な性能を発揮できない場合や、ロール紙を装着すること
ができない場合もある。
【0004】そこで、近年、使い勝手の向上や、各種ロ
ール紙が使えるということで、図6や図7に示す投げ込
みタイプのロール紙収納部が提案されている。図6に示
す従来例は、ラインサーマルプリンタで、プリンタユニ
ット21が、ロール紙収納部2を一体に形成したベース
フレーム22にネジなどで取り付けられているタイプあ
る。図7に示す従来例のラインサーマルプリンタは、ロ
ール紙収納部2を一体に形成したベースフレーム22
に、ロール紙側面ガイドと印字部の紙案内を一体に形成
してあり、且つ、プリンタ部5を一体に構成している。
【0005】そして、ベースフレーム22がプリンタ全
体のメインフレームの機能を有したタイプのラインサー
マルプリンタである。また、図6及び図7に示す従来例
に、プリンタの紙送り負荷を小さくするため、ロール紙
収納部底部にローラを設置したタイプもある。いずれの
場合も、従来に示す投げ込みタイプの収納部の紙の側面
ガイドの最小幅L2(図4参考)は、ロール紙の取り扱
いを簡単にするために、通常はロール紙最大幅より0.
2mm以上広くする必要があった。
【0006】近年、プリンタに使用する紙は、ランニン
グコストの低減のために薄い紙を使用できることがプリ
ンタに望まれはじめたが、従来の投げ込みタイプのロー
ル紙収納部では、薄い紙を使用すると以下に述べる課題
があった。
【0007】また、近年、ラインサーマルプリンタが一
般的に使用されるようになってきたが、ラインサーマル
プリンタの印字時の紙走行は、以下に述べる課題がより
顕著である。そのため、薄い紙を使用するドットプリン
タやインクジェットプリンタ、それに、ラインサーマル
プリンタのロール紙の収納方法は、軸支タイプが一般的
であった。最近では、前記プリンタにおいてもロール紙
投げ込みタイプも出現してきたが、収納部の側面ガイド
幅とロール紙幅をほぼ等しく設定しなければならず、下
記に述べる課題を抱えての、ロール紙投げ込みタイプの
プリンタであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図6及び図7に示す従来の投げ込みタイプのロール紙
収納部では、ロール紙の装着性は良好であるが、ロール
紙が固定されている訳ではないので、ロール紙収納部の
中で、ロール紙自体が前後、左右に移動できる。ロール
紙を引き出す時に紙幅方向に均一に一定の力でゆっくり
引き出せば、ロール紙は真っ直ぐに引き出されるはずで
あるが実際には、紙を引き出すバランスを保つのは困難
であり、ロール紙が傾き、紙送り時に蛇行したり、ロー
ル紙の供給部から、左右に少しずれて引き出されるのが
常である。
【0009】特に、印字紙の紙厚が薄いと、紙送り時に
蛇行したり、ロール紙の供給部から左右に少しずれて引
き出されると、印字が傾いたり、紙の端面にしわ、折れ
が発生する。ロール紙が引き出されるとき、ロール紙自
体が前後、左右に動くとこの傾向が顕著に現れる。この
ような状態で印字された結果は、特にレシートプリンタ
の場合、お客に手渡されるレシートの品質を損ねるとい
う問題があった。
【0010】近年、ラインサーマルプリンタの普及がめ
ざましいが、ラインサーマルプリンタは、紙を連続に且
つ高速に紙送りしながら印字するものである。このた
め、従来のドットプリンタなどと比較し、上記に示した
問題点がより発生しやすく、またその影響もより大きく
なって現れ、良好な紙走行性を確保するのが困難になっ
てきている。
【0011】また、ロール紙径が小さくなると、高速で
紙送りすると紙が高速で引き出されることにより、ロー
ル紙はロール紙収納部の中で、より激しく前後左右上下
に踊るように動くために、紙の走行性はより不安定な状
態となっていた。紙の走行が悪いと、紙の蛇行や、し
わ、折れによって、プリンタ内で、紙づまりするという
場合があり、大きな問題であった。また、ラインサーマ
ルプリンタの場合、印字前に紙折れがあると、折れた紙
のためにサーマルヘッドと印字部の紙の接触が悪くな
り、印字しなくなるという致命的な問題も発生してい
た。
【0012】以上の課題を出来るだけ小さくするため
に、特に薄い印字紙を使用するプリンタやラインサーマ
ルプリンタの場合、ロール紙収納部の側面ガイドの最小
幅L2を、ロール紙最大幅と同程度まで小さくし、ロー
ル紙の傾きを抑えるのが一般的な対処の方法であった。
しかし、この場合でもロール紙幅と、ロール紙側面ガイ
ドの幅の製造上のバラツキを考慮すると、通常使用の場
合、ロール紙とロール紙側面ガイドとの隙間は0.8m
m程度になってしまい、最大の隙間では、1.6mm程
度になってしまっていた。
【0013】このため、ロール紙側面ガイドの寸法管理
で、ロール紙が前後、左右に動くことを規制するのは、
無理であった。これらの課題を解決する事とロール紙の
挿入性を良くする目的の為に、最近では、ロール紙収納
部のロール紙側面ガイドを可動できるロール紙収納部も
出現し始めた。ところが、このタイプのロール紙収納部
は、構造が複雑なため、製品コストがアップする。ま
た、このタイプは、ロール紙を挿入した後、ロール紙幅
に合わせて、ロール紙側面ガイドを必ず動かして位置を
設定する必要があり、使用者にとっては便利な方式では
なかった。
【0014】また、投げ込み式のロール紙収納部は、収
納部の底部とロール紙は必ず接し、接した場所はロール
紙の自重がかかる。ロール紙の巻き径が大きいと、その
自重が大きくなり、紙を送り出す時に紙と収納部底部と
の摩擦で、サーマル紙の場合、紙が発色する問題があっ
た。近年、ロール紙の交換頻度を低減させるため、ロー
ル紙径はより大きいものを使用できることが望まれ、ま
た、より高速化のために、少ないエネルギで発色するサ
ーマル紙を使用する事が一般的になってきた。この要望
を満たすには、前述した、紙を送り出すときの紙とロー
ル紙収納部底部との摩擦によるサーマル紙の発色は大き
な課題であった。
【0015】そこで、本発明は、このような従来の問題
を考慮してなされたもので、その目的とするところは、
サーマル紙や印字紙の走行性が安定し、紙の走行にとっ
て高温高湿のような厳しい環境下でも、紙詰まりや紙ジ
ャムの起こらない、美しい印字品質が得られるプリンタ
のロール紙収納部を、投げ込みタイプで提供することに
ある。また、特にサーマルプリンタにおいて、印字前に
ロール紙の自重で印字部が発色してしまわないプリンタ
のロール紙収納部を、投げ込みタイプで提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、印字部へ搬送されるロール
紙を収納し上部が開口された略箱状の収納部を後部に備
えたプリンタにおいて、ロール紙の搬送方向と直交し、
ロール紙の外周が当接する収納部の後部壁部と、後部壁
部に向かって下降するように傾斜され、ロール紙を支持
する前記収納部の底部とを有することを特徴とする。
【0017】上記構成により、ロール紙は使用されて外
周が小さくなっても底部が後部壁部に向かって傾斜して
いるから、ロール紙は後部壁部に常時当接され、ロール
紙の挙動は安定し、印字紙の走行性が安定し、紙つまり
や紙ジャムが起こらなく、印字品質、紙の挿入性が良い
投げ込みタイプのロール紙収納部を提供できる。
【0018】また、底部は、ロール紙の両端部が当接す
る当接部を有しているから、ロール紙の挙動が安定する
とともに、摩擦負荷等を軽減できる。
【0019】更に、当接部は、印字領域外に配置されて
いるので、ロール紙の自重やロール紙を引き出すときの
摩擦で発色しても、印字部が印字した品質を損ねること
はなく、サーマル紙が印字部において発色する問題を解
決できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロール紙収納
部を有するプリンタの好ましい実施の形態を詳細に説明
する。図1は、本発明請求項1.2及び3に記載したロ
ール紙収納部のラインサーマルプリンタの斜視図を示
す。また、図2は、図1に示した実施の形態のラインサ
ーマルプリンタの断面図を示す。図3は、本発明の特徴
であるロール紙収納部の実施の形態において、各部の構
成を簡易的に示した正面図及び平面図、それに、本プリ
ンタの印字幅とロール紙収納部の底部との寸法関係を示
した図である。また、図4は、本発明実施の形態のロー
ル紙収納部において、ロール紙と、ロール紙収納部の後
方当接部及びロール紙側面ガイドとの関係を示し、且
つ、紙が送られている時の状態を簡易的に示した平面図
である。まず、図1、図2及び図3に基づいて、詳細説
明する。
【0021】図1、図2及び図3に示した本発明ライン
サーマルプリンタの実施の形態は、ロール紙収納部2を
一体に形成したベースフレーム22に、ロール紙側面ガ
イド2−3と印字部の紙案内を一体に形成したプリンタ
である。また、本プリンタは、ベースフレーム22に、
プリンタ部5とオートカッタ部6が一体に構成されてい
る。大まかな構成を説明すると、1は金属で出来たメイ
ンフレーム、22はベースフレームでプラスチックで出
来ており、ロール紙収納部2を一体に構成している。ベ
ースフレーム22は、メインフレーム1に契合して取り
付けられている。3はカバーフレームで、メインフレー
ム1に取り付けられた軸13を中心として開閉可能とな
っており、プリンタ部5やロール紙収納部2をカバーす
る部品である。4はゴムで出来たプラテンで、カバーフ
レーム3に取り付けられており、プラテン4には、プラ
テンギヤ12が固着している。5はサーマルプリンタメ
カ部、6はオートカッタ部である。5のサーマルプリン
タメカ部は、プラテン回転させるためのモータ10、モ
ータの回転をプラテンに伝える為のギヤ11、それに、
図2に示すところの、ラインサーマルヘッド7、ヘッド
押し圧バネ8、等の部品で構成される。9は、サーマル
用のロール紙である。
【0022】次に、本発明実施の形態のプリンタの使い
方及び動作について、簡単に説明する。使用者は、図1
に示す如く、カバーフレーム3が開いている状態で、ロ
ール紙9を挿入し、カバーフレーム3をしめた状態(図
2)にする。図2の状態では、プラテン4とサーマルヘ
ッド7がヘッド押し圧バネ8のバネ力により、ロール紙
9の一端を挟んだ状態で圧接状態となり、使用者は印字
を行なうことが出来る。また、紙送りは、モータ10を
回転させる事により、その回転力がギヤ11に伝わり、
ギヤ11からプラテンギヤ12に伝わり、プラテン4が
回転することにより、紙が送られる。紙送りされた紙
は、オートカッタ部を通過し、オートカッタを動作させ
ることにより、紙のカットを行う。プリンタ部及びオー
トカッタ部については本発明に直接関係が無いため、説
明はこれで終了する。
【0023】次に、本発明の特徴であるロール紙収納部
2について、詳細説明する。図3は、本発明実施の形態
において、ロール紙収納部2とメインフレーム1との関
係及び、ロール紙収納部2の各部の構成を簡易的に示し
た正面図及び平面図、それに、印字幅L5とロール紙収
納部2の底部2−1のロール紙逃げ部の幅L4の寸法関
係を示している。
【0024】また、図3に於けるL2は、ロール紙側面
ガイド2−3の最小幅を示し、図4に於けるL1は、ロ
ール紙9の最大幅を示している。以下、図2及び図3に
基づいて説明する。ベースフレーム22は、箱形の形状
をしており、後部にロール紙収納部2形成している。ベ
ースフレーム22は、メインフレーム1と契合している
が、この理由は、製品の強度を確保するために行ってい
るもので、メインフレーム1の機能をベースフレーム2
にもたせて、メインフレーム1をなくした構成でもかま
わない。
【0025】ロール紙収納部2のロール紙が収納される
底部2−1は、図2に示す如く、後方部にわずかに傾斜
がついた連続した平面で構成されている。底部2−1の
傾斜角は、挿入されたロール紙9が転がり、ロール紙後
方当接部2−2に必ず当たり、ロール紙9が安定できる
傾斜がついていればよい。底部2−1は、ロール紙9の
左右両端が接する様に、中央部は長さL4の幅で低くし
ている。(底部2−1の左右両端部2−4が一段と高い
位置にありロール紙に接する) 本発明でロール紙9の左右両端のみが底部に接する形状
にしてあるのは、ロール紙が転がるとき、上下に動いた
り、前後ズレて動くことを抑制するためで、本発明の特
徴でもある。従って、ロール紙9の左右両端が必ずロー
ル紙収納部2の底部2−1に接していなければならな
い。
【0026】また、ロール紙収納部2は、ロール紙後方
当接部2−2を連続した平面で構成しており、ロール紙
後方当接部2−2は、ロール紙側面ガイド2−3に対し
直角に構成されている。ロール紙後方当接部2−2の上
下方向の位置は、使用するロール紙の最大径と最小径が
接する位置(図2においてA部、C部)に連続して有れ
ばよい。
【0027】ここで、重要なことは、ロール紙収納部2
の底部2−1の平面も、ロール紙後方当接部2−2の平
面も、連続した平らな平面で形成されており、ロール紙
9が移動するとき、ロール紙9が凸凹と動かない平面で
形成されていることである。また、ロール紙後方当接部
2−2の上下の方向の角度は、紙の引き出し方向との関
係によって決定され、紙が引き出されたときに、ロール
紙9が上下方向に動かない角度に設定されている。本発
明のロール紙後方当接部2−2の上下方向位置は、本発
明に示した紙の引き出し方向より、接地面とほぼ垂直に
構成して有る。
【0028】また、ロール紙側面ガイド2−3は、ロー
ル紙9が左右にずれたり、斜めになったりするのを防ぐ
ためのものではあるが、本発明ではロール紙側面ガイド
2−3の最小幅L2は、ロール紙の最大幅L1より少な
くても0.2mm以上大きく作られた、ラフな寸法設定
がなされている。本発明のロール紙収納部2のロール紙
側面ガイド2−3とロール紙の幅との隙間は、基本的に
はどんなに大きくてもかまわない。その為ロール紙側面
ガイドの幅の寸法のバラツキを厳しく管理する必要が無
いため、非常に製作しやすく、このことは、本発明の大
きな特徴である。
【0029】また、本発明の、ロール紙側面ガイド2−
3の最小幅L2を、ロール紙の最大幅L1より少なくて
も0.2mm以上大きく作ってある理由は、ロール紙9
とロール紙側面ガイド2−3との隙間が最低0.2mm
以上あれば、ロール紙9の挿入性は悪くないとの判断で
からきており、本発明の先に述べた隙間は、最低0.4
mm程度に設定されている。最低0.4mm程度の隙間
があれば、ロール紙9の挿入性は、大変良い。本発明に
おいてロール紙側面ガイド2−3とロール紙の幅との隙
間が大きくてもかまわな理由は、後で述べる。
【0030】次に、本発明実施の形態のロール紙収納部
は、なぜ、印字が傾いたりせず、紙の端面のしわや折れ
が発生しない、そして、安定した紙走行が出来るのか
を、従来のロール紙収納部と対比させ、具体的に説明す
る。図6に示す従来例は、プリンタユニット21を、ロ
ール紙収納部2を一体に形成されたベースフレーム22
に、ネジなどで取り付けたタイプのプリンタである。
【0031】図7に示す従来例は、ロール紙収納部2を
一体に形成したベースフレーム22に、ロール紙側面ガ
イドと印字部の紙の側面側面ガイドをも一体に形成して
あり、且つ、プリンタ部を一体に構成したタイプであ
る。図7に示す従来例のベースフレーム22の機能は、
本発明と同様で、ロール紙収納部2の構造が異なると考
えて良い。
【0032】また、図8は、図6及び図7に示した従来
例のロール紙収納部に於いて、ロール紙9が紙送りされ
ている状態を、上部より見た簡略化した平面図を示して
いる。紙送りされると、紙が引き出される力Gの反力の
影響と、紙が均一に送られないことにより、ロール紙9
は、前後、左右、上下に動き、結果としてロール紙9は
図8に示す如く、ロール紙側面ガイド2−3に対し、傾
いた状態で紙送りされてしまう。
【0033】ロール紙側面ガイド2−3の最小幅L2
は、ロール紙最大幅L1より大きくすることは出来な
い。L2も製造上のバラツキが有るためL1=L2とな
るロール紙側面ガイドの幅に設定しても、通常に使用す
るときは、上記のバラツキのために、ロール紙9と側面
ガイド2−3には隙間ができてしまう。前述の隙間を無
くすためには、使用するロール紙9の紙幅に合わせて側
面ガイドの幅を調整し、設定しなければならない。
【0034】従って、図6や図7に示す従来例のロール
紙収納部では、紙送りされている状態では、ロール紙は
図8の如くとなってしまう。特に、ロール紙径が小さく
なると、ロール紙9は、前後、左右、上下に動きやすく
なり、上記に述べた傾向が顕著となる。以上に述べたよ
うに、ロール紙収納部のロール紙の側面ガイドが可変で
ない投げ込みタイプの従来のロール紙収納部は、薄い印
字紙を使用したときやラインサーマルプリンタの場合
は、紙の端面折れや端面の痛み(図8における9−1
部)が発生していた。
【0035】この問題の発生の頻度や折れや痛みの状態
を低減させるために、薄い紙を使用するプリンタや、ラ
インサーマルプリンタの図6や図7に示す従来例のロー
ル紙収納部では、ロール紙9とロール紙側面ガイド2−
3との隙間を最小に設定し、ロール紙9の挿入性を少し
犠牲にして、L1=L2に設定していた。また、ロール
紙側面ガイド2−3の幅の製造上のバラツキをできるだ
け小さくする必要があり、コストアップの要因となって
いた。本発明実施の形態に戻り、本発明のロール紙収納
部2では、なぜ紙の端面折れや端面の痛みが発生しない
かを説明する。図2において、ロール紙9は、ロール紙
収納部2の底部2−1が後部に傾斜しているため、底部
2−1とロール紙後方当接部2−2に、必ず接してい
る。図2におけるA及びBは、ロール紙9とロール紙収
納部2との接点である。
【0036】図4は、本発明実施の形態において、ロー
ル紙9と、ロール紙収納部2の側面ガイド2−3及びロ
ール紙後方当接部2−1との関係を、上部より見た平面
図を示す。ロール紙後方当接部2−2は、側面ガイド2
−3に直角に構成されているため、ロール紙9の紙の方
向は側面ガイド2−3に対し、常に平行な状態となって
いる。
【0037】図2において、今紙送りされると、紙が引
き出される力Gの反力が接点部Bに働き、ロール紙9は
ロール紙後方当接部2−2の接点部Aに、Gの反力だけ
余計に押しつけられる。通常、ロール紙が最も不安定な
状態の時は、紙送りが開始され、ロール紙が回り始める
ときである。しかしながら、本発明の実施の形態では、
ロール紙9が最も不安定な紙送り開始時でも、ロール紙
9は、静止状態の時より、紙送り力の反力の分だけ余計
に後方当接部2−2に押しつけられる。
【0038】このため、ロール紙9は、紙が引き出され
る事による回転運動のみ行い、上下や左右に動かず、結
果として、紙は常に平行な状態で引き出される。本発明
実施の形態の図4を、従来例の図8と比較する事によ
り、容易に理解できる。本発明のロール紙収納部2を採
用する事により、薄い印字紙を使用するプリンタやサー
マルプリンタの場合でも、ロール紙9の挿入性を損なう
事なく、安定した紙送りが可能となり、紙づまりや紙ジ
ャムが起こらない、そして、紙の端面折れや端面痛みの
無い美しい印字結果が得られるようになった。
【0039】図4において、ロール紙側面ガイド最小幅
L2は、ロール紙最大幅L1よりある程度大きく設定し
なければ、ロール紙9の挿入性が悪い事は先に述べた。
本発明のロール紙収納部2では、ロール紙側面ガイド2
−3の幅をどんなに広くしても、ロール紙9は、ロール
紙側面ガイド2−3に対し、斜めになることはない。
【0040】ただロール紙9は、(L2−L1)の隙間
の範囲でロール紙側面ガイド2−3に対し平行移動す
る。ロール紙側面ガイド最小幅L2は、ロール紙9の紙
幅に対しての印字位置の許容ズレ量より決定すればよ
く、ロール紙側面ガイド幅L2の寸法管理もラフでよ
い。先に述べたが、図6や図7に示す従来例の如く、ロ
ール紙側面ガイド2−3の幅の製造上のバラツキをでき
るだけ小さくする必要が無いため、安価に作ることがで
きる。
【0041】以上に述べた様に、本発明のロール紙収納
部2を採用する事により、薄い印字紙を使用するプリン
タやサーマルプリンタの場合でも、ロール紙の挿入性を
損なうことなく、且つ安価に、安定した紙送りが可能と
なり、紙づまりや紙ジャムが起こらない、そして、紙の
端面折れや端面痛みの無い美しい印字結果が得られるプ
リンタを提供できるようになった。
【0042】図3に戻り、本発明の請求項3について説
明する。ロール紙収納部2の底部2−1は、中央部がL
4の長さで両端部2−4よりわずかに低く作られてお
り、L4は、ロール紙逃げ部の幅を示している。本発明
実施の形態に示すところの、わずかに低い寸法は、紙粉
やゴミがL4部に有ったとき、この紙粉やゴミがロール
紙に悪影響を及ぼさない寸法でよく、本発明は約0.3
mmに設定している。
【0043】また、本寸法は、底部の強度の向上のた
め、リブとしての機能を持たせても良く、強度の面から
両端部2−4の寸法を設定しても良い。図3に於けるロ
ール紙逃げ部の幅L4は、プリンタの印字幅L5より広
く設定されている。通常、L4は、最低、(L5+L2
−L1)の長さが有ればよい。ロール紙9が挿入される
と、ロール紙9は両端部2−4と接し、ロール紙自重
は、両端部2−4のみにかかる。
【0044】ロール紙の自重や、紙を送り出すときの摩
擦でロール紙が発色する場合でも、ロール紙が2−4部
に接した箇所のみとなり、印字部に影響を及ぼさない。
従って、印字が見えないという致命的なトラブルは回避
することができる。また、本発明を実施することによ
り、紙粉やゴミがロール紙収納部の底面に付着すること
による、ロール紙印字面の傷、汚れ、発色を防ぐことも
できた。
【0045】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はサーマルプリンタのロール紙収納部に限
るものでなく、ドットプリンタやインクジェットプリン
タなど、どんなプリンタでも有効である。また、本発明
の実施の形態は、ロール紙収納部2のロール紙側面ガイ
ド2−3と印字部の紙案内を同一部品で形成したタイプ
であるが、図6の従来例に示した、ロール紙収納部を形
成したケース部品にプリンタユニットを取り付けたタイ
プで本発明を実施しても、もちろんかまわない。
【0046】本発明の実施の形態で説明した如く、メイ
ンフレーム1をなくし、メインフレーム機能を持たせた
ロール紙収納部品で、本発明を実施したものも本発明に
含まれる。また、最近、ロール紙の挿入性を良くするた
めに、ロール紙収納部のロール紙入口部のみ側面ガイド
の幅を広く作り、他の箇所は狭くしたロール紙収納部も
提案されているが、本発明を同様に実施することが出来
る。また、図5は本発明の他の実施の形態で、紙の引き
出し方向が、相当上部に向かっている場合の例を示す。
図5に示す実施例では、ロール紙収納部後方当接部は、
接地面と直角の位置より、ロール紙側にわずかに傾けた
連続した平面で構成するのが良く、本内容も、本発明と
同様である。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、投げ込みタイプのロール紙収納部において、
ロール紙の搬送方向と直交し、ロール紙の外周が当接す
る収納部の後部壁部と、後部壁部に向かって下降するよ
うに傾斜され、ロール紙を支持する前記収納部の底部と
を有するので、ロール紙は使用されて外周が小さくなっ
ても底部が後部壁部に向かって傾斜しているから、ロー
ル紙は後部壁部に常時当接され、ロール紙の挙動は安定
し、紙送り時にロール紙自体が傾くこと無く、紙の蛇行
を防止できる。これにより、ロール紙を投げ込み使用す
るプリンタにおいても、印字位置が傾いたり、紙の端面
にしわや折れが発生することなく、レシートプリンタの
場合は、美しいレシート発行が可能になった。また、ロ
ール紙側面ガイドの幅は、ロール紙が挿入しやすい寸法
に設定でき、薄い印字紙を使用するプリンタやラインサ
ーマルプリンタの場合でも、ロール紙の挿入性の低下も
防ぐことが出来、容易に紙交換が出来るようになった。
【0048】特にラインサマルプリンタにおいては、ロ
ール紙側面ガイドの幅のバラツキを最小に抑える必要が
あったが、本発明によりその必要性が無くなり、製造面
及びその管理も大変楽になり、結果として、安価に製造
できるようになった。
【0049】また、請求項2、3記載の発明によれば、
サーマル紙への印字が常に美しく出力できるようになっ
た。また、大きな径のサーマルのロール紙を、投げ込み
方式で使用出来るようになり、オペレータの紙交換作業
が低減されるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明、一実施の形態のプリンタ斜視図。
【図2】図1で示した実施の形態プリンタの断面図。
【図3】本発明一実施の形態における、ロール紙収納部
2の、各部の構成を簡易的に示した正面図及び平面図、
それに、本プリンタの印字幅とロール紙収納部2の底部
2−1との寸法関係を示した図。、且つ、紙が送られて
いる時の状態を簡易的に示した平面図。
【図4】本発明一実施の形態ロール紙収納部2におけ
る、ロール紙と、ロール紙後方当接部、及びロール紙側
面ガイドとの関係を示し、且つ、紙が送られている時の
状態を簡易的に示した平面図。
【図5】本発明の他の実施の形態。
【図6】従来例で、ロール紙収納部を形成したケース部
品に、プリンタユニットを取り付けたプリンタの断面
図。
【図7】従来例で、ロール紙収納部のロール紙側面ガイ
ドと印字部の紙案内を同一部品で形成したプリンタの断
面図。
【図8】図6及び図7に示した従来例のロール紙収納部
に於いて、ロール紙9が紙送りされている状態を示す、
上部より見た簡略化した平面図。
【符号の説明】
2 ロール紙収納部 2−1 底部 2−2 ロール紙後方当接部 2−3 ロール紙側面ガイド 2−4 底部の左右両端 9 ロール紙 L1 ロール紙最大幅 L2 ロール紙側面ガイド最小幅 L4 ロール紙逃げ部の幅 L5 印字幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 昭夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高見 徹 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字部へ搬送されるロール紙を収納し上
    部が開口された略箱状の収納部を後部に備えたプリンタ
    において、 前記ロール紙の搬送方向と直交し、前記ロール紙の外周
    が当接する前記収納部の後部壁部と、 前記後部壁部に向かって下降するように傾斜され、前記
    ロール紙を支持する前記収納部の底部とを有することを
    特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記底部は、前記ロール紙の両端部が当
    接する当接部を有していることを特徴とする請求項1記
    載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記当接部は、印字領域外に配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
JP14067697A 1997-05-29 1997-05-29 プリンタ Withdrawn JPH10329989A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302073A (ja) * 2000-04-19 2001-10-31 Seiko Epson Corp プリンタ
JP2007320107A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Seiko Epson Corp ロール紙プリンタ

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