JP2002002056A - プリンタ - Google Patents

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JP2002002056A
JP2002002056A JP2000190881A JP2000190881A JP2002002056A JP 2002002056 A JP2002002056 A JP 2002002056A JP 2000190881 A JP2000190881 A JP 2000190881A JP 2000190881 A JP2000190881 A JP 2000190881A JP 2002002056 A JP2002002056 A JP 2002002056A
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JP2000190881A
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Naoki Tanabe
直樹 田辺
Mikio Amakasu
幹夫 甘粕
Motoharu Sakurai
基晴 櫻井
Satoru Tada
悟 多田
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Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ヘッドとプラテンとの間の間隔を記録媒
体の厚さに対応して調整して、常に良好な印字品質を得
る。 【解決手段】 印字ヘッド13とプラテン11とからなる印
刷部と、第1の記録媒体を供給する第1供給経路と、第
1の記録媒体よりも厚肉の第2の記録媒体を供給する第
2供給経路と、印字ヘッド13とプラテン11との間の間隔
を調整するギャップ調整機構Eと、ギャップ調整機構を
駆動する駆動手段Fとを有する。第2供給経路には、供
給された第2の記録媒体を検出するセンサ34を設ける。
駆動手段Fは、センサ34からの信号によりモータ35を駆
動し、歯車36,37を介して歯車38を回転し、歯車38の軸
でありギャップ調整機構Eを構成する軸部16bを回転し
てガイド軸16を回転してギャップ調整機構Eを駆動し、
印字ヘッド13を上下動させてプラテン11との間の間隔を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関し、
特に、複数の異なる形態の記録媒体を複数の供給経路を
通って共通の印刷部へ導き、この印刷部で記録した後、
共通の排出部へ排出するプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近来、CDなど特殊な形態の記録媒体の
表面に印刷をする必要があり、この場合、記録媒体が特
殊であることから特殊な供給経路を設けなければなら
ず、単票紙対応の汎用プリンタとは違う機構が必要とな
る。そこで従来は、特殊な記録媒体に適合する供給経路
のみを備えた専用機が一般的に使用されている。
【0003】これに対して、2種類以上の記録媒体に対
応するため、複数の供給経路を設け、供給経路の切換機
構を設けたプリンタが、例えば、特開平9−95021
号公報に開示されている。しかし、印字品質を保つため
には印字ヘッドと記録媒体との距離を一定にする必要が
あり、複数の記録媒体の厚さが相違する場合には、印字
ヘッドの高さを上下させて印字ヘッドとプラテンとの間
の間隔を調整する機構が必要になる。
【0004】図9(a)(b)に従来の印字ヘッドの高
さを上下させる機構の一例を示している。この例では、
切換レバーdを中心軸eを中心にして揺動自在に軸支
し、連結片fの一端部をガイド軸gに結合し、連結片f
の他端部に設けた長溝hに切換レバーdに突設した連結
ピンiを嵌合させる。ガイド軸gは印字ヘッドjが搭載
してあるキャリッジkに回転可能に係合してあるもの
で、ガイド軸gと連結片fとの結合部分の外形と、ガイ
ド軸gとキャリッジkとの結合部分の外形とを偏心させ
てある。そこで、CD等厚さの厚い記録媒体上に印字す
る時には、使用者が手で切換レバーdを反時計方向へ揺
動させて図9(a)の位置にする。切換レバーdの揺動に
より連結ピンiを介して連結片fを時計方向へ揺動させ
てガイド軸gを時計方向に回転させる。このガイド軸g
の時計方向の回転によりキャリッジkが上方へ移動し、
印字ヘッドjを上昇させてプラテンとの間隙を広くす
る。また紙Pなど厚さの薄い記録媒体上に印字する時に
は、切換レバーdを時計方向へ揺動させて図9(b)の位
置にする。このときは連結片fが反時計方向へ揺動して
ガイド軸gを反時計方向に回転させ、キャリッジkが下
方へ移動し、印字ヘッドjを下降させてプラテンとの間
隙を狭くする。このようにして記録媒体の厚みに応じて
印字ヘッドとプラテンとの間の間隔を調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなギャップ調
整機構を設けた従来の構成では、その分構成が複雑にな
り、コストも大になるという問題点があった。またCD
に印字しようとして印字ヘッドjを上昇させた後で、誤
って紙Pを挿入したり、紙Pに印字しようとして印字ヘ
ッドを下降させた後で誤ってCDを挿入したりすること
があり、このような場合にはきれいな印字ができなかっ
たり故障の原因になったりする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、印字ヘッドと、当該印字ヘッドに対
向するプラテンと、上記印字ヘッドと上記プラテンとの
間に第1の記録媒体を供給する第1供給経路と、上記印
字ヘッドと上記プラテンとの間に上記第1の記録媒体よ
りも厚肉の第2の記録媒体を供給する第2供給経路と、
上記印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔を調整する
ギャップ調整機構と、当該ギャップ調整機構を駆動する
駆動手段とを有している。そして、上記第1供給経路及
び上記第2供給経路の少なくとも一方には、上記第1の
記録媒体または上記第2の記録媒体が供給されたときに
これを検出するセンサが設けられており、上記駆動手段
は、印字すべき上記第1の記録媒体または上記第2の記
録媒体の厚みに応じて上記印字ヘッドと上記プラテンと
の間の間隔が調整されるように上記センサからの信号に
基づいて上記ギャップ調整機構を駆動することを特徴と
している。上記のセンサは、上記第1供給経路または上
記第2供給経路のいずれか一方に設けられていることが
好ましい。この構成によって、第1または第2の記録媒
体が供給されたことをセンサによって検出し、その厚み
に応じてギャップ調整機構が駆動されるので、薄肉また
は厚肉いずれの記録媒体の場合でも良好な印字品質を得
ることができる。
【0007】また、印字すべき上記第1の記録媒体また
は上記第2の記録媒体の厚みに対応して上記印字ヘッド
と上記プラテンとの間の間隔を調整するように上記ギャ
ップ調整機構を作動する切換操作部材をさらに有してお
り、上記第2供給経路には、上記第2の記録媒体の供給
を阻止する位置と上記第2の記録媒体の供給を許容する
位置とに変位可能なストッパ部材が設けられており、上
記ストッパ部材は、上記第1の記録媒体の厚みに対応し
て上記印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔が調整さ
れているときに上記第2供給経路への上記第2の記録媒
体の供給を阻止するように上記切換操作部材に連動して
変位することを特徴としている。この構成によって、間
隔が一方の厚みの記録媒体に調整してある場合に、厚み
の異なる他方の記録媒体が誤って入ることを阻止でき、
常に良好な印字品質を得ることができる。
【0008】さらに、上記第2供給経路には、上記第2
の記録媒体の供給動作により変位するとともに上記切換
操作部材と連動可能な可動部材が設けられており、上記
可動部材は、上記第2の記録媒体の供給動作により変位
されたときに上記第2の記録媒体の厚みに対応して上記
印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔が調整されるよ
うに上記切換操作部材を作動することを特徴としてい
る。この構成により、第2の記録媒体が供給された時に
は、可動部材が変位して自動的に供給された第2の記録
媒体の厚みに間隔を調整するので、常に正しい間隔で印
字が行なわれ、良好な印字品質を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図面に基づいて説明する。
【0010】図1及び図2は、本発明にかかるプリンタ
の全体の概略構成を示している。即ち、第1の記録媒体
2を供給する第1供給経路Aと、第2の記録媒体24を
供給する第2供給経路Bとが備わっており、第1及び第
2の記録媒体2及び24はそれぞれの供給経路を介し
て、印字ヘッド13とプラテン11とが対向する共通の
印刷部Cへ供給され、印刷部Cで印刷された後は、共通
の排出部Dへ排出される。さらに、印字ヘッド13とプ
ラテン11との間の間隔を調整するギャップ調整機構E
と、このギャップ調整機構を駆動する駆動手段Fとが備
わっている。
【0011】先ず、第1供給経路Aは、1枚または複数
枚の薄い厚さの第1の記録媒体2を印刷部Cに供給可能
な経路であり、この第1の記録媒体2は、図1に示すよ
うな広い幅W1の薄肉の記録紙であっても良い。第1の
記録媒体2はカットシートフィーダ(CSF)1上に載
置され、CSF1の幅方向の両端部には1対のCSFガ
イド31または32及びフィードローラ3が位置してい
る。フィードローラ3は、フレーム30から立ち上げて
あるフレーム14と15に回転自在に支持されたフィー
ドローラ軸8(図3図示)に嵌合し、軸方向には摺動可
能かつ回転不能に連結されている。CSF1はCSFフ
レーム33により支持されており、CSFガイド31と
32及びフィードローラ3は、フィードローラ軸8の軸
方向に相対的に接近させ、或いは離反させることにより
記録紙の幅に対応させることができる。
【0012】図2及び図3に示すように、第1供給経路
Aのカットシートフィーダ1はほぼ45度に傾斜して設
けてあり、フィードローラ3により1枚ずつ引き出され
た第1の記録媒体2は、1対のガイド板4の上面にガイ
ドされて湾曲されながら、印刷部Cの上流側に位置する
送りローラ5とこれに弾接する補助ローラ6との間に引
き込まれて印刷部Cへ供給される。この第1の記録媒体
2は薄肉であるので、幅方向の中間部でたるみができや
すく、しわや斜行などの送り不良の原因になりがちであ
る。しかし本発明ではガイド板4や後述のガイドばねに
よってたるみ等の発生を防いでいる。このガイド板4の
上面は所定の高さを有し、印刷部Cへ円滑に導くのに適
した傾斜面に形成してある。送りローラ5は、フレーム
14と15に回転自在に支持された送りローラ軸9に固
定されており、補助ローラ6は補助ローラ受け22のピ
ンに回転自在に軸支され、補助ローラ受け22はフレー
ム10に固定されている。
【0013】第2供給経路Bは、図1に示す幅W2のよ
うに、第1供給経路Aの中央に狭い幅に設定され、第1
の記録媒体2よりも厚肉の、例えば、CDや金属や樹脂
などの剛性のある第2の記録媒体24を印刷部Cに供給
する経路であり、図2及び図4に示すように、印刷部C
に直線的に連通するようにトレーガイド23を設けるこ
とにより構成されている。
【0014】トレーガイド23には、図4に示すよう
に、その前端部の両側に細幅で第2の記録媒体24の進
行方向に長い切欠孔23aが設けてあり、この切欠孔2
3aをガイドばね27が貫通して上面に一部を突出させ
て設けてある。ガイドばね27は、細幅で長い板ばね材
を用い、切欠孔23aに対向する部分を屈曲させて山形
にしてあり、板ばね材の一端をトレーガイド23の裏面
に固定してある。山形の屈曲部は、印刷部C側の傾斜面
が、ガイド板4の傾斜面に高さと傾斜がほぼ一致するよ
うに形成してある。ガイド板4及びガイドばね27は、
第1供給経路Aと第2供給経路Bとの合流部に幅方向に
ほぼ整列して設けられている。
【0015】前記のようにガイド板4とガイドばね27
は所定の高さに設けられるものであるが、これは第1の
記録媒体2と第2の記録媒体24の厚さが異なっている
ために、第1供給経路Aと第2供給経路Bとの合流部に
おいて、送りローラ5と補助ローラ6へ記録媒体を円滑
に送り込むために要求される床面位置が微妙に相違する
ことから来ている。即ち、第2の記録媒体24の場合は
厚肉であるので、その分トレーガイド23の床面を低く
しておかねばならないが、この低い床面で薄肉の第1の
記録媒体2を送ると、ローラ5と6との間に丁度送り込
まれず、送り不良が発生する危険がある。そこで薄肉の
第1の記録媒体2を送る場合には、トレーガイド23の
床面より所定の高さをもってローラ5と6との間に送り
込むことが望ましい。ガイド板4とガイドばね27との
所定の高さは、これに最適の高さに設定されるものであ
る。
【0016】トレーガイド23から第2の記録媒体24
の一例としてのCDを供給する場合には、図5(a)及
び(b)に示しているように、金属や樹脂を材料とする
方形のトレー25に、第2の記録媒体であるCD26の
形状に合った凹部25aをトレー25の後半部分の上面
に設け、この凹部にCD26を組み込む。トレー25の
前半部分は一方の側部が切り欠かれており、その角部で
トレーが印刷部Cに供給されてきたことを検知する。
【0017】トレーガイド23にセットされたトレー2
5は、平面状態のままでガイドばね27を下方に撓ませ
て前進し、第1供給経路Aの場合と同様に、送りローラ
5とこれに弾接する補助ローラ6との間に引き込まれて
印刷部Cへ供給される。トレーガイド23の幅は、図1
に示した1対のガイド板4の間隔より狭いので、トレー
25はガイド板4の上面に接することはなく、前記のよ
うにガイドばね27を下方に撓ませて前進する。
【0018】前記のフィードローラ3及び送りローラ5
は、図1に示したモータ7の駆動により、フィードロー
ラ軸8及び送りローラ軸9を介して回転駆動される。
【0019】印刷部Cは、フレーム14と15によって
固定的に設けてある幅方向に長いプラテン11と、この
プラテンに対向して移動可能に設けてある印字ヘッド1
3とからなる。印字ヘッド13はキャリッジ12に搭載
されており、このキャリッジはフレーム14とフレーム
15に両端が支持されているガイド軸16およびフレー
ム10に案内され、図1に示したモータ17の駆動によ
って往復移動される。前記の第1供給経路Aまたは第2
供給経路Bから供給された第1または第2の記録媒体2
または24は、この印刷部Cのプラテン11と印字ヘッ
ド13の間の間隙を通過する間に、外部からの命令によ
る所定のタイミングで、印字ヘッド13からインクが吐
出されて、第1または第2の記録媒体2または24の上
面に印刷される。
【0020】排出部Dは、印刷部Cの下流側に位置する
排出ローラ18とこれに弾接する補助ローラ19とから
なり、印刷部Cで印刷された記録媒体を排出する。排出
ローラ18は排出ローラ軸20に軸支されており、補助
ローラ19はフレーム21に回転自在に結合されてい
る。排出ローラ18は、図1に示したモータ7の駆動に
よって、排出ローラ軸20を介して回転される。
【0021】ギャップ調整機構Eは、印字ヘッド13の
高さを上下させて印字ヘッド13とプラテン11との間
の間隔を調整する機構であって、印字ヘッド13を搭載
しているキャリッジ12をガイドするガイド軸16の一
端部に形成してある。図1に示すように、ガイド軸16
は、フレーム14とフレーム15に両端が回転可能に支
持されており、フレーム15とフレーム14との間に位
置してキャリッジ12をガイドする軸部16aと、フレ
ーム14およびフレーム15に回転可能に軸支される両
端の軸部16bとを偏心させて形成してある。また、キ
ャリッジ12はフレーム12の上端部にガイド軸16の
延伸方向に沿ってスライド可能かつ上下動可能に係合さ
れている。従って、次に説明するギャップ調整機構を駆
動する駆動手段Fによりガイド軸16が回転駆動される
と、偏心させてある軸部16bが回転することにより軸
部16aが上下し、この軸部16aにガイドされるキャ
リッジ12は連動して上下し、これにより印字ヘッド1
3の高さも上下するので、印字ヘッド13とプラテン1
1との間の間隔が適正に調整される。
【0022】ギャップ調整装置Eを駆動する駆動手段F
として、モータを作動させて自動的に調整する場合の構
成について説明する。フレーム14の内面にモータ35
が配設してあり、このモータ軸35aはフレーム14の
外側に突出し、突出端に駆動歯車36が固着してある。
駆動歯車36に歯車37および38が順次噛合してい
る。歯車38はフレーム14から突出するガイド軸16
の一方の軸部16bを中心軸として固定してある。従っ
てモータ35の駆動により駆動手段Fを構成する歯車が
順次回転を伝達し、歯車38を回転させるので、先に説
明したように軸部16bが回転してギャップ調整機構E
を駆動する。
【0023】モータ35の駆動のタイミングを適正にす
るために、第1供給経路A及び第2供給経路Bの少なく
とも一方、本例によれば第2供給経路Bに、センサ34
を配置している。センサ34は第2の記録媒体24が供
給されたときにこれを検出するもので、図1および図4
に示すように、CSFフレーム33の下面に下向きに設
けられている。従って、図4のように第2の記録媒体2
4が第2供給経路Bから供給されてくると、センサ34
はこれを検知し、このセンサからの信号に基づいてモー
タ35を正回転させ、印字ヘッド13を上方向へ移動さ
せる。図3のように第2供給経路Bに第2の記録媒体2
4が供給されずセンサ34がこれを検知することができ
ない時は、第2の記録媒体24が無いと判断し、モータ
35を逆回転させ、印字ヘッド13を下方向へ移動させ
る。このように使用される記録媒体の供給経路に応じて
モータ35の回転方向が定まり、印字ヘッド13とプラ
テン11との間の間隔が適正に調整されるので、印字品
質が良好に保たれ、記録媒体の送り不良も生じない。
【0024】次に、記録媒体の位置検知装置について説
明する。図1乃至図4に示すように、フレーム10に
は、例えば、光透過型のセンサ29が固定してある。こ
のセンサ29の光路を遮断・解放することによって、記
録媒体2または24の供給・排出を検知するものである
から、通過する記録媒体2または24の上面とセンサ2
9との間にレバー28を介在させている。レバー28は
ほぼ中心部で揺動自在に支持してあり、その一端部(上
端)がセンサ29に対向してセンサ29の光路を遮断・
解放可能にし、その他端部(下端)が記録媒体の供給に
より押し上げられてレバー28を揺動させる。レバー2
8の下端は、記録媒体が無い時は、ほぼトレーガイド2
3の上面に接する位置に来るように設定してある。そし
て、記録媒体が通過する時に、レバー28の下端が押し
上げられてレバーを揺動させ、センサ29が検知状態と
なるように設定されているので、記録媒体の有る時と無
い時とのレバーの下端の高さの差が十分にあるように設
定し、レバー28の揺動角度が大きくなるようにするこ
とにより、センサ29による検知が安定して行われる。
また、レバー28の幅方向の位置は、記録媒体2および
24がいずれも通過する位置であることが必要であり、
レバー28の下端を押し上げるに際して記録媒体がたる
むことがない方が検知の安定度が増すので、レバー28
の下端が記録媒体を下面側から支えているガイドばね2
7の近傍、またはガイド板4とガイドばね27との間に
位置させることが望ましい。
【0025】センサ29によって記録媒体の先端部をレ
バー28を介して検知したときに、記録媒体への記録開
始位置が設定され、また、記録媒体の後端を検知したと
きに、記録媒体への記録終了位置が設定されると共に、
記録媒体の排出のタイミングも設定される。
【0026】図7及び図8を参照して、ギャップ調整機
構E及びその駆動手段Fを手動によって行なう場合の構
成について説明する。ギャップ調整機構Eは、先に説明
した図1及び図6の場合と同様であって、ガイド軸16
の軸部16aの一端部に、偏心して軸部16bを設けた
ものである。そして駆動手段Fは、フレーム14の外側
に、ギャップ調整機構Eを作動する切換操作部材である
切換レバー40を中心軸40aを中心にして揺動自在に
軸支している。切換レバー40は2本のアームを有し、
それぞれのアームの先端に連結ピン40bと40cが突
設してある。軸部16bには連結片41の一端部が結合
してあり、その他端部に長溝41aが設けてあり、切換
レバー40の連結ピン40bはこの長溝41aにその長
手方向へスライド可能に係合している。切換レバー40
の他方の連結ピン40cには連結片42が連結してあ
る。連結片42の他端部にはストッパ軸44が連結して
あり、ストッパ軸44はフレーム14とフレーム15と
によって移動自在(図7上下方向、図8左右方向)に支
持されている。ストッパ部材43は中間部に長溝43a
が形成してあり、この長溝43a内にストッパ軸44が
貫通(図8図示)し、ストッパ軸44のほぼ中間部(図
7図示)で、上端部が軸45を介してフレーム14とフ
レーム15とに揺動可能に軸支されている。
【0027】従って、図8(a)のように切換レバー4
0が反時計方向に揺動している状態では、連結片41は
時計方向に揺動して軸部16bを時計方向に回転させ、
印字ヘッド13は下方向へ移動して印字ヘッド13とプ
ラテン11との間隔を狭めており、連結片42は右移動
してストッパ軸44を右移動させ、ストッパ部材43は
垂直姿勢をしている。この状態は、第2供給経路Bを閉
鎖して第2の記録媒体24の供給を阻止する位置であ
り、第1供給経路AからCSF1により第1の記録媒体
2が供給され、印刷部Cで印字される状態である。この
ようにストッパ部材43は、第1の記録媒体2の厚みに
対応して印字ヘッド13とプラテン11との間の間隔が
狭く調整されているときに、第2の供給経路Bから第2
の記録媒体24が供給されるのを阻止するように、切換
操作部材40に連動して変位するものである。
【0028】また、図8(b)のように切換レバー40
が時計方向に揺動している状態では、連結片41は反時
計方向に揺動して軸部16bを反時計方向に回転させ、
印字ヘッド13は上方向へ移動し、印字ヘッド13とプ
ラテン11との間隔を広くしており、連結片42は左移
動してストッパ軸44を左移動させ、ストッパ部材43
を45度に傾斜させている。この状態は、第2供給経路
Bを開放する姿勢であり、第2供給経路BからCD等の
第2の記録媒体24が供給されるのを許容する位置であ
る。第2の記録媒体24はストッパ部材43に阻止され
ずに通過でき、印刷部Cで印字される状態である。
【0029】図8の構成において、ストッパ部材43の
回転負荷が大きくなるように、例えば、ストッパ部材4
3と軸45との間や、軸45とこの軸を軸支するフレー
ム14およびフレーム15との間で、摩擦力を高める構
成を採用する。この構成によって、先に説明したよう
に、図8(a)の姿勢にあるときに誤って第2供給経路
Bから第2の記録媒体24が供給された際に、第2の記
録媒体24の先端部でストッパ部材43の下端部が押さ
れても、ストッパ43は揺動することなく、第2の記録
媒体24の供給を確実に阻止する。このことによって、
第2の記録媒体24上に印字する必要があれば、手動で
切換レバー40を適正な位置に切換えるように使用者に
注意を促す。そして、使用者の切換操作があって初めて
良好な印字品質で適正な印字を行うことができ、印字ヘ
ッド13と第2の記録媒体24とが接触するなどの故障
も防止できる。
【0030】また、図7及び図8と同様な構成を採用
し、ストッパ部材43に代えて可動部材としても良い。
この場合、可動部材はストッパ部材43に比較して容易
に揺動するように構成される。従って、図8(a)の姿
勢にあるときに第2供給経路Bから第2の記録媒体24
が供給された際に、第2の記録媒体24の先端部で可動
部材の下端部が押されて前方へ移動して45度傾斜の状
態に変位する。可動部材の変位に連動して、連結片42
が左移動し、切換レバー40が時計方向へ揺動するの
で、軸部16bが反時計方向へ回転し、印字ヘッド13
が上方向へ移動して図8(b)の状態に変わり、印字ヘ
ッド13とプラテン11との間の間隔が広がるので、第
2の記録媒体24に良好な印字品質で適正な印字を行う
ことができる。このように可動部材は、印字ヘッド13
とプラテン11との間の間隔が薄肉の第1の記録媒体2
に適合するように調整されているときであっても、厚肉
の第2の記録媒体24が供給されたときには、この供給
動作に切換操作部材40が連動して、第2の記録媒体2
4の厚みに対応するように印字ヘッド13とプラテン1
1との間の間隔が調整され、良好な印字品質で印字する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明では、厚さの異なる
記録媒体を異なる供給経路から供給する場合に、その供
給経路に応じて印字ヘッドとプラテンとの間の間隔をギ
ャップ調整機構によって調整するようにしているので、
どちらの記録媒体が供給されても常に良好な印字品質で
適正な印字を行うことができる。また、請求項3に係る
発明では、ストッパ部材を設けているので、一方の厚み
の記録媒体に間隔が調整してある場合に、厚みの異なる
他方の記録媒体が誤って供給された場合にこれを阻止で
き、常に良好な印字品質を得ることができる。さらに、
請求項4に係る発明では、可動部材を設けているので、
第2の記録媒体が供給されると、この第2の記録媒体の
厚みに自動的に間隔が調整され、良好な印字品質を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の概略構成を示す
平面図である。
【図2】全体の概略構成を示す側面図である。
【図3】第1の記録媒体の第1供給経路Aを示す拡大断
面図である。
【図4】第2の記録媒体の第2供給経路Bを示す拡大断
面図である。
【図5】(a)は第2の記録媒体の一例であるCDの斜
視図、(b)はこのCDが組み込まれるトレーの斜視図
である。
【図6】本発明のプリンタの右側面図である。
【図7】本発明の実施の他の形態の全体の概略構成を示
す平面図である。
【図8】(a)は図7のプリンタの1つの状態を示す右
側面図であり、(b)は他の状態を示す右側面図であ
る。
【図9】従来のプリンタにおけるもので、(a)は1つ
の状態を示す右側面図であり、(b)は他の状態を示す
右側面図である。
【符号の説明】
2 第1の記録媒体 11 プラテン 13 印字ヘッド 24 第2の記録媒体 34 センサ 40 切換操作部材 43 ストッパ部材(可動部材) A 第1供給経路 B 第2供給経路 E ギャップ調整機構 F 駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 基晴 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 (72)発明者 多田 悟 千葉県習志野市茜浜一丁目1番1号 セイ コープレシジョン株式会社内 Fターム(参考) 2C058 AB17 AB22 AE02 AE07 AF31 DA11 2C064 DD01 DD05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドと、当該印字ヘッドに対向す
    るプラテンと、上記印字ヘッドと上記プラテンとの間に
    第1の記録媒体を供給する第1供給経路と、上記印字ヘ
    ッドと上記プラテンとの間に上記第1の記録媒体よりも
    厚肉の第2の記録媒体を供給する第2供給経路と、上記
    印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔を調整するギャ
    ップ調整機構と、当該ギャップ調整機構を駆動する駆動
    手段とを有し、 上記第1供給経路及び上記第2供給経路の少なくとも一
    方には、上記第1の記録媒体または上記第2の記録媒体
    が供給されたときにこれを検出するセンサが設けられて
    おり、 上記駆動手段は、印字すべき上記第1の記録媒体または
    上記第2の記録媒体の厚みに応じて上記印字ヘッドと上
    記プラテンとの間の間隔が調整されるように上記センサ
    からの信号に基づいて上記ギャップ調整機構を駆動する
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記センサは、上記
    第1供給経路または上記第2供給経路のいずれか一方に
    設けられていることを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドと、当該印字ヘッドに対向す
    るプラテンと、上記印字ヘッドと上記プラテンとの間に
    第1の記録媒体を供給する第1供給経路と、上記印字ヘ
    ッドと上記プラテンとの間に上記第1の記録媒体よりも
    厚肉の第2の記録媒体を供給する第2供給経路と、上記
    印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔を調整するギャ
    ップ調整機構と、印字すべき上記第1の記録媒体または
    上記第2の記録媒体の厚みに対応して上記印字ヘッドと
    上記プラテンとの間の間隔を調整するように上記ギャッ
    プ調整機構を作動する切換操作部材とを有し、 上記第2供給経路には、上記第2の記録媒体の供給を阻
    止する位置と上記第2の記録媒体の供給を許容する位置
    とに変位可能なストッパ部材が設けられており、 上記ストッパ部材は、上記第1の記録媒体の厚みに対応
    して上記印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔が調整
    されているときに上記第2供給経路への上記第2の記録
    媒体の供給を阻止するように上記切換操作部材に連動し
    て変位することを特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 印字ヘッドと、当該印字ヘッドに対向す
    るプラテンと、上記印字ヘッドと上記プラテンとの間に
    第1の記録媒体を供給する第1供給経路と、上記印字ヘ
    ッドと上記プラテンとの間に上記第1の記録媒体よりも
    厚肉の第2の記録媒体を供給する第2供給経路と、上記
    印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔を調整するギャ
    ップ調整機構と、印字すべき上記第1の記録媒体または
    上記第2の記録媒体の厚みに対応して上記印字ヘッドと
    上記プラテンとの間の間隔を調整するように上記ギャッ
    プ調整機構を作動する切換操作部材とを有し、 上記第2供給経路には、上記第2の記録媒体の供給動作
    により変位するとともに上記切換操作部材と連動可能な
    可動部材が設けられており、 上記可動部材は、上記第2の記録媒体の供給動作により
    変位されたときに上記第2の記録媒体の厚みに対応して
    上記印字ヘッドと上記プラテンとの間の間隔が調整され
    るように上記切換操作部材を作動することを特徴とする
    プリンタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6857797B2 (en) * 2003-04-22 2005-02-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System for facilitating printing on various media
US6945714B2 (en) * 2002-07-10 2005-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus

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