JPH1032996A - 電動機駆動用インバ−タの逆相検出装置 - Google Patents

電動機駆動用インバ−タの逆相検出装置

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JPH1032996A
JPH1032996A JP8203101A JP20310196A JPH1032996A JP H1032996 A JPH1032996 A JP H1032996A JP 8203101 A JP8203101 A JP 8203101A JP 20310196 A JP20310196 A JP 20310196A JP H1032996 A JPH1032996 A JP H1032996A
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JP
Japan
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phase
current
motor
inverter
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP8203101A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Okada
靖彦 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動機電流のベクトル的移動方向の認識により
逆相をいち早く検出し得る電動機駆動用インバ−タの逆
相検出装置を提供するものである。 【解決手段】電動機電流より座標系の二相電流を得ると
ともに電流ベクトル量の移動方向と移動量を得て、その
逆相時の大きさの積分量が所定量に達したとき逆相検出
信号発生するようにしてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機を駆動
するインバ−タに係わり、特にインバ−タの逆相保護を
行う電動機駆動用インバ−タの逆相検出装置に、関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】今日、電動機駆動用インバ−タ(以下単
にインバ−タという)における速度制御は一般化し、そ
の性能も、マイクロコンピュ−タ等(以下代表してCP
Uと称する)の電子技術の発展により飛躍的に向上して
いる。これより、誘導電動機(以下IMと称する)の速
度を検出する検出器をもたずに行う速度制御方式が採り
入れられて、高精度なものが実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の速度センサレ
ス制御方式を用いたインバ−タにおいては、速度検出器
をもたないために制御可能な低速度の限界が存在するこ
とは歪めず、零回転(電動機停止)から限界低速度近辺
の速度まで運転させたときには、インバ−タの制御動作
を保証できず、電動機の動作が安定しないことがある。
かような電動機の安定しない動作の原因としては、CP
Uが電動機の電流,電圧等の電気情報を基に電動機速度
や電動機内部で発生している磁束を演算しており、前述
のような低速域において大きな誤差が含まれるために、
誤った速度制御を行うことが挙げられる。ここで特に問
題になるのは、電動機を加速すべく印加する電圧、つま
りは電流が結果的に逆相になって電動機が逆転してしま
うことである。この逆転により、例えば電動機に結合さ
れる機械のオペレ−タに危険がおよぶ。
【0004】しかして本発明の目的とするところは、電
動機電流のベクトル的移動方向の認識により逆相をいち
早く検出し得る簡便な構成の装置を、提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
点に鑑みなされたものであって、つぎの如くに構成した
ものである。すなわち、IMに流れる三相電流を検出す
る電流検出手段と、電流検出手段出力より直交する座標
系の二相電流を得る変換手段と、変換手段出力より電流
ベクトル量の移動方向と移動量を得る演算手段と、演算
手段出力より逆相時の大きさの積分量を得る積分手段
と、積分手段出力が所定量に達したときに逆相検出信号
を発生する比較手段とを設けて成るものである。さら
に、演算手段出力を運転指令から予め設定された時間後
に積分を開始するようにしてなるものである。さらにま
た、演算手段出力を上限値をもたせるリミッタを介して
得るようにしてなるものである。
【0006】かかる解決手段により、電動機電流のベク
トル的移動の方向と量が検出でき、その方向が負である
ことでインバ−タが逆トルクを出力しようとすることが
認識できる。この逆転認識により電流のベクトル的移動
量を積分し、その積分出力を予め設定された値と比較し
て、電動機が逆転あるいは逆転しようとしたと判定する
ことができる。かようにして、逆トルクを大きく出力す
るときは早く、逆トルクを小さく出力するときは遅く判
別可能であって、逆転の度合い、例えば逆転角度をほぼ
一定にする作用効果を奏し得る。
【0007】
【発明の実施の形態】具体的な構成例は、つぎの如くで
ある。 (イ)インバ−タ回路からIMへ流れる三相電流を電流
検出器で検出する。 (ロ)電流検出器出力を直交する座標系に分解した二相
電流に変換する。これは、IMに流れる電流をベクトル
量として扱った際の二つの成分の大きさを表す。 (ハ)現時点から微少時間(数ms程度)前に同様に得
られた二相電流と、現時点の二相電流とを演算すること
により、電流のベクトル的な移動方向が負となったと
き、つまり電流が逆相となりIMを逆転させるトルクを
出力しようとするとき、およびその大きさを得る。 (ニ)電流逆相時の大きさを積分する。(電流が正相時
は積分は行わない。) (ホ)この積分レベルと予め設定されていたレベルとを
比較し、設定レベルに達したとき逆相検出信号を得て、
インバ−タの停止などの処置を取るものである。さら
に、図面を参照して説明する。
【0008】図1は本発明の第1の実施例の系統を示
し、1は交流電源、2はインバ−タにおける電力変換を
行うインバ−タ回路、3はIM、4u,4vは相電流検
出器、5は三相二相変換器、6は演算器、7は積分器、
8は比較器である。ここで、相電流検出器4u,4vに
より、IM3に流れる相電流Iu,Ivが三相二相変換
器5に与えられる。ただし、検出電流は三相分を検出し
ても何ら問題はない。三相二相変換器5は、式(1)に
より、電流をベクトル量として扱ったときの直交座標系
で表される二つの成分電流Id,Iqに分解する。
【0009】 Id=Iu Iq=(2×Iv+Iu)/√3・・・・・(1)
【0010】つぎに、三相二相変換器5にて、現時点で
演算された二つの成分電流をId,Iqとし、微少時間
(数ms程度)前に同じように演算されたものをI
d’,Iq’としたとき、三相二相変換器5出力を入力
とする演算器6は、式(2)により、移動分Trを得
る。
【0011】 Tr={(Iq×Id’)−(Id×Iq’)}/(Id二乗+Iq二乗+ Id’二乗+Iq’二乗)・・・・・・・・(2) ここで移動分Trは、現時点と微少時間前との電流ベク
トルの移動方向を極性として、その移動量を数値として
表すこととなる。
【0012】積分器7は、移動分Trの極性が逆相電流
方向時になると、その移動量を積分して積分レベルVi
を得る。比較器8は、予め設定された設定レベルVsを
得て積分レベルViと比較し、積分レベルViが設定レ
ベルVsより大きくなれば逆転異常と判断し、インバ−
タ停止等のための逆相検出信号Sfを発生する。ここ
で、逆相検出信号SfがIM3を停止させるなどの保護
を行うことは、本発明の本質とは関係なく、ここでの説
明は省略する。
【0013】さて、図1例において積分器7は、移動分
Trの極性が負であること、かつIM3の運転により積
分を開始している。つまりは、IM3が停止中は積分し
ないようになっている。ここで、運転直後の電流の動き
を考えたとき、必ずしもIM3が逆転しない場合でも、
図1中の移動分Trが逆相を検知することが有り得る。
例えば、零回転近辺で実速度が設定速度よりも上昇した
場合などである。この場合、積分をすぐに開始すること
で、比較器8が逆転異常と誤判断することがある。この
問題解消の対策例が、図2の如くである。
【0014】図2は本発明の第2の実施例を図1に類し
て示したものであって、9は遅延回路、10は選択スイツ
チ、Rdは運転指令、Loは零レベルである。図2にお
いては、運転指令Rdを入力とする遅延回路9および遅
延回路9により切り換え操作される選択スイツチ10が具
備されてなる。すなわち、IM3が停止中つまり運転指
令Rdがない状態では、選択スイツチ10により零レベル
Loが与えられ、積分器7入力は零となる。また、運転
指令Rdが与えられれば、遅延機能を有して演算器6出
力の移動分Trが選択スイツチ10を介して積分器7に信
号送出される。ここで、運転指令Rdが入ったとき、す
ぐに選択スイツチ10が切り換わったとしたなら機能的に
は図1と同じであるが、遅延回路9により遅れを生じて
選択スイツチ10が閉路され、積分器7が積分を始める結
果、運転開始直後の誤判断を回避することができる。
【0015】さらには、比較器8入力は電動機電流を検
出し演算しているために、電流検出におけるノイズ等に
より瞬時的に大きな値をもつことがあり、やはり、逆転
異常の誤判断につながる。この問題解消の対策例が、図
3の如くである。
【0016】図3は本発明の第3の実施例を図1に類し
て示したものであって、11は制限回路である。図3にお
いては、演算器6と積分器7との間に、演算手段6出力
を上限値をもたせるための制限回路11が具備されてな
る。すなわち、前述したように積分器7の入力は誤判断
の原因である瞬時的に大きな値をもち得るものの、ここ
に、制限回路11が置かれて瞬時的に大きな値をカットす
ることにより、誤判断を回避することができる。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンバ−タの制御限界回転数以下かあるいはその近辺での
制御においても、インバ−タが誤出力する電流を監視し
て逆相に流れることをいち早く検出し得るとともに、運
転開始時やノイズ等による逆転異常の誤判断をも回避し
得る格別な装置を、提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例を示すブロック系
統図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施例を示すブロック系
統図である。
【図3】図3は本発明の第3の実施例を示すブロック系
統図である。
【符号の説明】
1 交流電源 2 インバ−タ回路 3 誘導電動機(IM) 4u 相電流検出器 5 三相二相変換器 6 演算器 7 積分器 8 比較器 9 遅延回路 10 選択スイツチ 11 制限回路 Iu 相電流 Id 成分電流 Tr 移動分 Vi 積分レベル Vs 設定レベル Sf 逆相検出信号 Rd 運転指令 Lo 零レベル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機を駆動するインバ−タの逆相
    保護を行う装置において、前記誘導電動機に流れる三相
    電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段出力よ
    り直交する座標系の二相電流を得る変換手段と、該変換
    手段出力より電流ベクトル量の移動方向と移動量を得る
    演算手段と、該演算手段出力より逆相時の大きさの積分
    量を得る積分手段と、該積分手段出力が所定量に達した
    ときに逆相検出信号を発生する比較手段とを設けて成る
    ことを特徴とする電動機駆動用インバ−タの逆相検出装
    置。
JP8203101A 1996-07-12 1996-07-12 電動機駆動用インバ−タの逆相検出装置 Pending JPH1032996A (ja)

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JP8203101A Pending JPH1032996A (ja) 1996-07-12 1996-07-12 電動機駆動用インバ−タの逆相検出装置

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JP (1) JPH1032996A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104677A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toshiba Elevator Co Ltd エスカレータ制御システム
JP2003348898A (ja) * 2002-05-24 2003-12-05 Mitsubishi Electric Corp 電動機制御装置の欠相検知方法

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JP2003104677A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Toshiba Elevator Co Ltd エスカレータ制御システム
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