JPH10329726A - ケーブル式ステアリング装置 - Google Patents

ケーブル式ステアリング装置

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JPH10329726A
JPH10329726A JP14660897A JP14660897A JPH10329726A JP H10329726 A JPH10329726 A JP H10329726A JP 14660897 A JP14660897 A JP 14660897A JP 14660897 A JP14660897 A JP 14660897A JP H10329726 A JPH10329726 A JP H10329726A
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steering wheel
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル式ステアリング装置において、ケー
ブルのフリクションを補償してハンドルの操作時と戻り
時とのフィリングを同一にする。 【解決手段】 ハンドル1とステアリングギヤボックス
3とを2本のボーデンケーブル5,6で接続し、ハンド
ル1の操舵トルクに基づいてパワーステアリング用モー
タ24を駆動してドライバーの操舵をアシストするケー
ブル式ステアリング装置において、車輪WL ,WR の実
際の転舵方向と検出された操舵トルクの方向とが逆にな
ったときに、ハンドルが路面反力でニュートラル位置に
戻されるハンドル戻り時である判断し、ボーデンケーブ
ル5,6のフリクションを補償すべくパワーステアリン
グ用モータ24を駆動してハンドル1をニュートラル位
置に戻すアシスト力を発生させ、車輪WL ,WR の転舵
角がゼロになったときにパワーステアリング用モータ2
4の駆動を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルとステア
リングギヤボックスとをボーデンケーブル等の撓み易い
ケーブルで接続したケーブル式ステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用ステアリング装置は、上端
にハンドルを有するステアリングシャフトの下端をステ
アリングギヤボックスに接続し、ハンドルに入力される
操舵トルクをステアリングシャフトを介してステアリン
グギヤボックス内に設けたラックアンドピニオン機構に
伝達するようになっていた。
【0003】しかしながら、ステアリングシャフトを用
いてハンドルとステアリングギヤボックスとを接続する
と、ステアリングギヤボックスの位置に対するハンドル
の相対位置を自由に選択することが難しいため、設計自
由度が大幅に制限されるばかりか、右ハンドル車と左ハ
ンドル車とでステアリングギヤボックスを共用すること
ができないという問題がある。しかも、路面からタイヤ
に入力される振動やエンジンの振動がステアリングシャ
フトを介してハンドルに入力されるため、その振動によ
って室内の静粛性や乗り心地が阻害されるという問題が
ある。
【0004】そこで、従来のステアリングシャフトに代
えて、ボーデンケーブル等のフレキシブルな伝達手段を
採用したケーブル式ステアリング装置が提案されている
(特開平8−2431号公報参照)。
【0005】このようにすれば、ステアリングギヤボッ
クスの位置に対するハンドルの相対位置を自由に選択す
ることが可能になり、しかもステアリングギヤボックス
の振動がハンドルに伝達され難くなるため、上述した各
問題を解消することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ケーブル式ステアリン
グ装置と電動パワーステアリング装置とを組み合わせ、
ハンドルに入力される操舵トルクを検出して電動パワー
ステアリング装置のアクチュエータを駆動する場合、操
舵トルク検出手段をケーブルのハンドル寄りの位置或い
はケーブル及びハンドル間に設けると、ケーブルのフリ
クションを含む操舵トルクを検出することができる。つ
まり、ケーブルのフリクションが大きいと、それに応じ
て検出される操舵トルクも大きくなる。従って、検出し
た操舵トルクに基づいてアクチュエータを駆動すれば、
前記ケーブルのフリクションの影響を補償してドライバ
ーが感じる渋さ感を解消することができる。
【0007】ところで、ハンドルを操作して車輪を転舵
した後にハンドルに加える力を緩めることにより、車輪
が路面から受ける反力によってハンドルはニュートラル
位置に戻ろうとするが、ケーブルの車体へのレイアウト
によってケーブルの曲げが大きいなどすると、ケーブル
のフリクションが過大になるため、ハンドルを操作する
ときのフィーリングとハンドルを戻すときのフィーリン
グとの差が大きくなり、ドライバーの操舵フィールを悪
化させる可能性がある。そこで、前記ハンドル戻り時に
操舵トルク検出手段の出力に基づいてアクチュエータを
駆動し、ケーブルのフリクションに打ち勝ってハンドル
をニュートラル位置に戻すことが考えられる。しかしな
がら、前記ハンドル戻り時に検出された操舵トルクに基
づいてアクチュエータを駆動しても、検出される操舵ト
ルクが小さいためにケーブルのフリクションに打ち勝つ
ことはできない。
【0008】その理由を説明すると、図2においてハン
ドル1と一体の駆動プーリ11drが矢印A方向に回転
すると、一方のインナーケーブル6iの張力が増加して
他方のインナーケーブル5iの張力が減少し、ポテンシ
ョメータ12が矢印B方向に回転して操舵トルクが検出
さする。またハンドルを戻すときにはハンドルに加える
力を緩めるので、一方のインナーケーブル6i及び他方
のインナーケーブル5iの張力がほぼ同一になって操作
トルクが殆ど検出されなくなる。その結果、アクチュエ
ータがケーブルのフリクションに打ち勝つ駆動力を発生
しなくなり、フリクションが残るためにハンドル操作時
とハンドル戻り時のフィーリングが異なってしまう。
【0009】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ケーブル式ステアリング装置において、ケーブルの
フリクションを補償してハンドルの操作時と戻り時との
フィリングを同一にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、ハンドルに入力され
る操舵トルクをステアリングギヤボックスに伝達するケ
ーブルと、ケーブルの中間部、或いはケーブル及びハン
ドル間に設けられた操舵トルク検出手段と、ステアリン
グギヤボックスを駆動するパワーアシスト手段と、ドラ
イバーのハンドル操作をアシストすべく、検出した操舵
トルクに基づいてパワーアシスト手段の作動を制御する
制御手段とを備えたケーブル式ステアリング装置であっ
て、車輪が受ける路面反力によるハンドル戻り時に、制
御手段はパワーアシスト手段にケーブルのフリクション
を相殺するアシスト力を発生させることを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、ドライバーがハンドル
に加える力を緩めて路面反力によってハンドルが戻ると
き、パワーアシスト手段がハンドルをニュートラル位置
に戻すことによりケーブルのフリクションを相殺するア
シスト力を発生するので、ケーブル式ステアリング装置
の操舵フィーリングが悪化することがない。
【0012】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、車輪の転舵方向を検出する転舵方向
検出手段を備えてなり、制御手段は操舵トルクの方向と
車輪の転舵方向とが不一致のときに前記ハンドル戻り時
であることを判定することを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、ドライバーによる積極
的なハンドル切り戻し操作と、路面反力によるハンドル
戻りとを確実に識別することができる。
【0014】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、車輪の転舵角を検出する転舵角検出
手段を備えてなり、制御手段は転舵角がゼロに戻ったと
きにパワーアシスト手段の作動を停止することを特徴と
する。
【0015】上記構成によれば、ケーブルにフリクショ
ンがあっても操舵フィーリングに悪影響を与えることが
なくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はケーブル式ステアリング装置の全体斜視図、
図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図1の3−3
線拡大断面図、図4は推定フリクション及びアシスト比
率を検索するマップを示す図である。
【0018】図1に示すように、自動車のハンドル1の
前方に設けた駆動プーリハウジング2と、ステアリング
ギヤボックス3の上方に設けた従動プーリハウジング4
とが、2本のボーデンケーブル5,6によって接続され
る。ステアリングギヤボックス3の両端部から車体左右
方向に延びるタイロッド7L ,7R が、左右の車輪
L ,WR を支持するナックル(図示せず)に接続され
る。
【0019】図2に示すように、駆動プーリハウジング
2に回転自在に支持されてハンドル1と共に回転する回
転軸10drに駆動プーリ11drが固定される。2本
のボーデンケーブル5,6はアウターチューブ5o,6
oと、その内部にスライド自在に収納されるインナーケ
ーブル5i,6iとから構成されており、両インナーケ
ーブル5i,6iの一端は駆動プーリ11drの外周に
形成した螺旋状のプーリ溝に複数回巻き付けられて固定
されるとともに、アウターチューブ5o,6oの一端は
駆動プーリハウジング2に固定される。
【0020】駆動プーリハウジング2の内部に、操舵ト
ルク検出手段としての第1ポテンショメータ12が2本
のインナーケーブル5i,6i間に挟まれるように設け
られる。第1ポテンショメータ12の検出軸13に固定
されたハ字状のアーム14の両端に、2本のインナーケ
ーブル5i,6iにそれぞれ接触する一対のローラ1
5,15が回転自在に支持される。一対のローラ15,
15の間隔は駆動プーリ11drの直径よりも僅かに大
きく設定されており、従って第1ポテンショメータ12
の検出軸13が回転しても、一対のローラ15,15と
2本のインナーケーブル5i,6iとは常に接触状態に
保たれる。
【0021】図1及び図3に示すように、従動プーリハ
ウジング4に回転自在に支持された回転軸10dnに従
動プーリ11dnが固定されており、両インナーケーブ
ル5i,6iの他端が従動プーリ11dnの外周に形成
した螺旋状のプーリ溝に複数回巻き付けられて固定さ
れ、また両ボーデンケーブル5,6のアウターチューブ
5o,6oの他端が従動プーリハウジング4に固定され
る。従動プーリハウジング4からステアリングギヤボッ
クス3の内部に突出する回転軸10dnの先端にピニオ
ン21が設けられており、このピニオン21がステアリ
ングギヤボックス3の内部に左右スライド自在に支持さ
れたステアリングロッド22に形成したラック23に噛
み合っている。
【0022】従動プーリハウジング4にパワーアシスト
手段としてのパワーステアリング用モータ24が支持さ
れており、従動プーリハウジング4の内部で出力軸25
に設けたウオーム26が回転軸10dnに設けたウオー
ムホイール27に噛み合っている。従って、パワーステ
アリング用モータ24のトルクはウオーム26及びウオ
ームホイール27を介して回転軸10dnに伝達され
る。
【0023】従動プーリ11dnの回転軸10dnに第
2ポテンショメータ16が連結される。回転軸10dn
はピニオン21、ラック23、ステアリングロッド22
及びタイロッド7L ,7R を介して左右の車輪WL ,W
R に接続されているため、第2ポテンショメータ16の
出力に基づいて車輪WL ,WR の転舵角を知ることがで
き、また第2ポテンショメータ16の出力の微分値に基
づいて車輪WL ,WRの転舵方向を知ることができる。
従って、第2ポテンショメータ16は本発明の転舵角検
出手段及び転舵方向検出手段を構成する。
【0024】前記第1ポテンショメータ12及び第2ポ
テンショメータ16は電子制御ユニットUに接続されて
おり、電子制御ユニットUは両ポテンショメータ12,
16の出力に基づいてパワーステアリング用モータ24
の作動を制御する。
【0025】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0026】車両を右旋回させるべくハンドル1を右方
向に操作して回転軸10drを図2のA方向に回転させ
ると、駆動プーリ11drに巻き付けられたボーデンケ
ーブル5,6の一方のインナーケーブル6iが引かれ、
他方のインナーケーブル5iが弛められることにより、
駆動プーリ11drの回転が従動プーリ11dnに伝達
される。その結果、図3に示す回転軸10dnが回転
し、ステアリングギヤボックス3内のピニオン21、ラ
ック23及びスアリングロッド22を介して車輪WL
R に操舵トルクが伝達され、該車輪WL ,WR を右方
向に転舵する。
【0027】また、一方のインナーケーブル6iの張力
が増加して他方のインナーケーブル5iの張力が減少す
ることにより、両インナーケーブル5i,6iにローラ
15,15を介して接続されたアーム14が検出軸13
と共に図2の矢印B方向に回転し、その回転角が第1ポ
テンショメータ12により検出される。ハンドル1に入
力される操舵トルクは一対のインナーケーブル5i,6
iの張力差に比例し、且つ第1ポテンショメータ12の
検出軸13の回転角は前記張力差に比例するため、第1
ポテンショメータ12の出力に基づいてハンドル1の操
舵トルクを知ることができる。
【0028】このようにして検出された操舵トルクは電
子制御ユニットUにおいて車速信号等の他の制御信号と
共に演算処理され、その結果に基づいて、インナーケー
ブル5i,6iの張力差が略一定になるように、パワー
ステアリング用モータ24が発生する操舵アシストトル
クがフィードバック制御される。このようにパワーステ
アリング用モータ24がトルクを発生すると、ウオーム
26及びウオームホイール27を介して回転軸10dn
が回転し、ドライバーによるハンドル1の操作がアシス
トされる。
【0029】尚、ハンドル1を図2の矢印A′方向に回
転させた場合にも、前述の矢印A方向に回転させた場合
と同様にしてハンドル1の操舵トルクを検出することが
できる。
【0030】ところで、車両を右旋回させるべくハンド
ル1を右方向に操作して回転軸10drを図2のA方向
に回転させると、一方のインナーケーブル6iが引かれ
て他方のインナーケーブル5iが弛められるが、その後
にハンドルに加える力が緩められて、車輪WL ,WR
受ける路面反力でハンドル1が右転舵位置からニュート
ラル位置に戻されるときも、前述したハンドル1の操作
時と同じく一方のインナーケーブル6iが引かれて他方
のインナーケーブル5iが弛められる。即ち、路面反力
によるハンドル戻り時には、第2ポテンショメータ16
で検出した転舵角の微分値から得た転舵方向が右転舵位
置からニュートラル位置への戻り方向であっても、第1
ポテンショメータ12の出力はニュートラル位置から右
転舵位置への転舵方向を示すことになる。
【0031】このように、第1ポテンショメータ12で
検出した転舵方向と、第2ポテンショメータ16で検出
した転舵方向とが不一致になったとき、つまりハンドル
戻り時にハンドル1をインナーケーブル5i,6iのフ
リクションに抗してニュートラル位置に戻すべく、パワ
ーステアリング用モータ24が以下のように制御され
る。
【0032】ドライバーによるハンドル操作時には、図
4(A)に示すように、インナーケーブル5i,6iの
フリクションはその張力により変化するが、路面反力に
よるハンドル戻り時には前記張力が比較的に小さな略一
定値であることから、フリクションも比較的に小さな略
一定値aになると推定される。また転舵角が大きい状態
では路面反力も大きくなってハンドル1がニュートラル
位置に戻り易くなることから、図4(B)のマップに基
づいて第2ポテンショメータ16で検出した転舵角から
アシスト比率bを検索する。具体的には、転舵角の絶対
値が大きい領域ではアシスト比率bを小さく設定すると
ともに、転舵角の絶対値が小さい領域ではアシスト比率
bを大きく設定し、更に転舵角がゼロの状態ではアシス
ト比率bをゼロに設定する。
【0033】而して、ハンドル1をニュートラル位置に
向けて駆動すべくパワーステアリング用モータ24に供
給する戻し方向アシスト電流は、kを定数として、 戻し方向アシスト電流=k×a×b により与えられる。即ち、ハンドル戻り時にパワーステ
アリング用モータ24がハンドル1を戻し方向に駆動す
るアシスト力は、インナーケーブル5i,6iの推定フ
リクションaに比例し、且つアシスト比率bに比例する
ように設定する。そしてパワーステアリング用モータ2
4の駆動力によりインナーケーブル5i,6iのフリク
ションに打ち勝ってハンドル1がニュートラル位置に戻
ったとき、つまり転舵角がゼロになったとき、アシスト
比率bがゼロになってパワーステアリング用モータ24
の駆動が停止される。このように、パワーステアリング
用モータ24の駆動力を利用することにより、ドライバ
ーが感じるハンドル戻りの渋さ感を解消してハンドル操
作時とハンドル戻り時との操舵フィーリングを一致させ
ることができ、しかもニュートラル位置に戻ったハンド
ル1を該ニュートラル位置に確実に停止させることがで
きる。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0035】例えば、実施例では操舵トルク検出手段と
しての第1ポテンショメータ12をボーデンケーブル
5,6の中間部に設けているが、この操舵トルク検出手
段をハンドル1と駆動プーリ11drとの間に設けるこ
とができる。この場合、ハンドル1と駆動プーリ11d
rとをトーションバーで接続し、このトーションバーの
捩じれに基づいて操舵トルクを検出することができる。
またパワーステアリング用モータ24で従動プーリ11
dnの回転軸10dnを駆動する代わりに、パワーステ
アリング用モータ24をステアリングギヤボックス3の
内部に同軸に収納し、そのロータでボールねじ機構を介
してステアリングロッド22を直接駆動することができ
る。この場合、従動プーリ11dnを廃止して、インナ
ーケーブル5i,6iでパワーステアリング用モータ2
4のロータを直接駆動することも可能である。更に、第
2ポテンショメータ16で転舵角及び転舵方向を検出す
る代わりに、パワーステアリング用モータ24に流れる
電流の方向及び電流値に基づいて転舵角及び転舵方向を
検出することも可能であり、このようにすれば第2ポテ
ンショメータ16が不要になる。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ドライバーがハンドルに加える力を緩めて路
面反力によってハンドルが戻るとき、パワーアシスト手
段がハンドルをニュートラル位置に戻すことによりケー
ブルのフリクションを相殺するアシスト力を発生するの
で、ケーブル式ステアリング装置の操舵フィーリングが
悪化することがない。
【0037】また請求項2に記載された発明によれば、
車輪の転舵方向を検出する転舵方向検出手段を備えてな
り、制御手段は操舵トルクの方向と車輪の転舵方向とが
不一致のときに前記ハンドル戻り時であることを判定す
るので、ドライバーによる積極的なハンドル切り戻し操
作と、路面反力によるハンドル戻りとを確実に識別する
ことができる。
【0038】また請求項3に記載された発明によれば、
車輪の転舵角を検出する転舵角検出手段を備えてなり、
制御手段は転舵角がゼロに戻ったときにパワーアシスト
手段の作動を停止するので、ケーブルにフリクションが
あっても操舵フィーリングに悪影響を与えることがなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーブル式ステアリング装置の全体斜視図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図1の3−3線拡大断面図
【図4】推定フリクション及びアシスト比率を検索する
マップを示す図
【符号の説明】
1 ハンドル 3 ステアリングギヤボックス 5 ボーデンケーブル(ケーブル) 6 ボーデンケーブル(ケーブル) 12 第1ポテンショメータ(操舵トルク検出
手段) 16 第2ポテンショメータ(転舵角検出手
段、転舵方向検出手段) 24 パワーステアリング用モータ(パワーア
シスト手段) U 電子制御ユニット(制御手段) WL 車輪 WR 車輪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル(1)に入力される操舵トルク
    をステアリングギヤボックス(3)に伝達するケーブル
    (5,6)と、 ケーブル(5,6)の中間部、或いはケーブル(5,
    6)及びハンドル(1)間に設けられた操舵トルク検出
    手段(12)と、 ステアリングギヤボックス(3)を駆動するパワーアシ
    スト手段(24)と、 ドライバーのハンドル操作をアシストすべく、検出した
    操舵トルクに基づいてパワーアシスト手段(24)の作
    動を制御する制御手段(U)と、を備えたケーブル式ス
    テアリング装置であって、 車輪(WL ,WR )が受ける路面反力によるハンドル戻
    り時に、制御手段(U)はパワーアシスト手段(24)
    にケーブル(5,6)のフリクションを相殺するアシス
    ト力を発生させることを特徴とするケーブル式ステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 車輪(WL ,WR )の転舵方向を検出す
    る転舵方向検出手段(16)を備えてなり、制御手段
    (U)は操舵トルクの方向と車輪(WL ,WR)の転舵
    方向とが不一致のときに前記ハンドル戻り時であること
    を判定することを特徴とする、請求項1に記載のケーブ
    ル式ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 車輪(WL ,WR )の転舵角を検出する
    転舵角検出手段(16)を備えてなり、制御手段(U)
    は転舵角がゼロに戻ったときにパワーアシスト手段(2
    4)の作動を停止することを特徴とする、請求項1に記
    載のケーブル式ステアリング装置。
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