JPH10329538A - モールディングおよび製造方法 - Google Patents

モールディングおよび製造方法

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JPH10329538A
JPH10329538A JP9145562A JP14556297A JPH10329538A JP H10329538 A JPH10329538 A JP H10329538A JP 9145562 A JP9145562 A JP 9145562A JP 14556297 A JP14556297 A JP 14556297A JP H10329538 A JPH10329538 A JP H10329538A
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Tatsuya Tamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造および取付が容易で、サイド部において
せきを形成するとともに、コーナー部付近で変化してア
ッパー部またはドリップ溝部では実質的なフラッシュ面
を形成することができ、かつ全長にわたって連続した優
れた外観を有するモールディング、ならびにその効率的
な製造方法を提案する。 【解決手段】 車両窓2のサイド部Sにおいて間隙13
に沿って取付けられるウインドウモールディングまたは
ドリップモールディングであって、窓板3側に取付けら
れる第1部材21と、車体パネル1側に取付けられる第
2部材22とから構成され、第1部材21は頭部21a
から同じ高さの脚部21bが伸び、第2部材22は頭部
22aから高さの異なる脚部22bが伸びてサイド部S
でせき24を形成するとともに、コーナー部付近で変化
してアッパー部またはドリップ溝部ではフラッシュ面を
形成し、第1および第2部材21、22は脚部で一体化
して間隙13に挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のウインドウモ
ールディングまたはドリップモールディングとして用い
られるモールディングおよびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は車両の一部の斜視図である。図
中、1は車体パネルで、センタールーフパネル1a、サ
イドルーフパネル1b、ピラーパネル1cおよびロアパ
ネル1dが一体化した構造になっている。車体パネル1
には窓(フロントウインドウ)2が設けられており、そ
の窓板3と車体パネル1との間にウインドウモールディ
ング4が取付けられている。
【0003】車両にはサイド部Sにおけるピラーパネル
1cが窓板3より高くなっているものがあり、このよう
な車両に取付けられるウインドウモールディング4とし
て、サイド部Sで集水用のせきが形成され、コーナー部
C付近で変化してアッパー部Uでせきがなくなるものが
使用されている。
【0004】従来このようなウインドウモールディング
4として、サイド部Sからアッパー部Uにかけて窓板3
に取付けられ、全長にわたって同一横断面形状のウイン
ドウモールディング材からサイド部Sで一部が切除され
る第1部材と、サイド部Sにおいてせきを形成し、アッ
パー部Uでは一部切除して車体パネル1側に取付けられ
る第2部材とが脚部で一体的に結合されたモールディン
グが提案されている(実公平6−18806号)。
【0005】しかしながら、このモールディングはコー
ナー部C付近を境として、サイド部Sで第1部材の一部
を切除し、アッパー部Uで第2部材の一部を切除し、サ
イド部Sで両者を重ねてせきを形成するように取付けて
使用するため、取付作業に手間がかかるとともに、切断
位置のばらつき等により第1および第2部材の組合せが
不一致となり、結合部で変形や間隙が発生し、またコー
ナー部C付近で不連続となり外観を害するなどの問題点
がある。
【0006】また窓2のサイド部Sからドリップ溝5に
沿って伸びるドリップモールディング6に同様の形状の
モールディングが用いられる場合があるが、前記と同様
の問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、製造
および取付が容易で、サイド部においてせきを形成する
とともに、コーナー部付近で変化してアッパー部または
ドリップ溝部では実質的なフラッシュ面を形成すること
ができ、かつ全長にわたって連続した優れた外観を有す
るモールディング、ならびにその効率的な製造方法を提
案することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次のモールディ
ングおよびその製造方法である。 (1) 車両窓のサイド部において窓板と車体パネル間
の間隙に沿って取付けられ、コーナー部付近からアッパ
ー部における窓板と車体パネルの間隙またはドリップ溝
に沿って取付けられるように伸びるモールディングであ
って、窓板またはドリップ溝側に取付けられる第1部材
と、車体パネル側に取付けられる第2部材とから構成さ
れ、第1部材は窓板またはドリップ溝の車外側に位置す
る頭部から実質的に同じ高さの脚部が前記間隙に挿入さ
れるように伸びる構造を有し、第2部材は車体パネルの
車外側に位置する頭部から車体パネルの高さの変化に対
応して変化し高さの異なる脚部が車体パネルに対向して
配置されるように伸びてサイド部でせきを形成するとと
もに、コーナー部付近で変化してアッパー部またはドリ
ップ溝部では第1部材の頭部とフラッシュ面を形成する
構造を有し、第2部材の脚部は下側で第1部材と一体化
しており、連結された状態で脚部を前記間隙に取付け
て、窓板外周縁と車体パネルの少なくともいずれか一方
に係合可能に構成されたモールディング。 (2) 第1部材はサイド部からコーナー部を経てアッ
パー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長にわたって実
質的に同一の横断面形状を有する上記(1)記載のモー
ルディング。 (3) 第2部材は頭部が少なくともサイド部では窓板
側に庇状に伸び、コーナー部付近で脚部の高さが低くな
って、アッパー部またはドリップ溝部では第1部材の頭
部と重なっている上記(1)または(2)記載のモール
ディング。 (4) 第2部材の頭部はサイド部からコーナー部を経
てアッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長にわた
って実質的に同一の横断面形状を有する上記(1)ない
し(3)のいずれかに記載のモールディング。 (5) 第2部材の頭部はサイド部において形成された
庇状部が少なくともコーナー部付近でなくなっている上
記(1)ないし(3)のいずれかに記載のモールディン
グ。 (6) 第1部材および第2部材は押出成形により一体
成形されたものである上記(1)ないし(5)のいずれ
かに記載のモールディング。 (7) 第1部材は予め所定の横断面形状に形成された
長尺材であり、第2部材は押出成形により一体化された
押出成形品である上記(1)ないし(5)のいずれかに
記載のモールディング。 (8) 第2部材は少なくともサイド部におけるせきの
背面に車体パネルに固着する固着材を有する上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載のモールディング。 (9) 車両窓のサイド部において窓板と車体パネル間
の間隙に沿って取付けられ、コーナー部付近からアッパ
ー部における窓板と車体パネルの間隙またはドリップ溝
に沿って取付けられるように伸びるモールディングの製
造方法であって、窓板またはドリップ溝の車外側に位置
する頭部から実質的に同じ高さの脚部が前記間隙に挿入
されるように伸びる構造を有する第1部材を、押出成形
型に形成された第1部材送出路を通して送り出し、第1
部材送出路に連通する第2部材押出路に樹脂を供給し、
第1可動型により横断面形状を変化させることにより、
車体パネルの車外側に位置する頭部から車体パネルの高
さの変化に対応して変化して高さの異なる脚部が車体パ
ネルに対向して配置されるように伸びてサイド部でせき
を形成するとともに、コーナー部付近で変化してアッパ
ー部またはドリップ溝部では第1部材の頭部とフラッシ
ュ面を形成する構造を有する第2部材を押出成形して、
第2部材の脚部の下側を第1部材と一体化させることを
特徴とするモールディングの製造方法。 (10) 第1部材送出路に予め成形された第1部材を
通して第2部材と一体化するようにした上記(9)記載
の方法。 (11) 第1部材送出路に樹脂を供給して第1部材を
押出成形し、第2部材と一体化するようにした上記
(9)記載の方法。 (12) 第2部材押出路のオリフィスを横切るように
第1可動型を移動させて、第2部材の脚部の高さを変え
ながら頭部を形成し、第1部材と一体化するようにした
上記(9)ないし(11)のいずれかに記載の方法。 (13) 第1可動型のオリフィスを横切るように第2
可動型を移動させて、第2部材の頭部を変形させるよう
にした上記(9)ないし(12)のいずれかに記載の方
法。
【0009】本発明において、「樹脂」は合成樹脂およ
びゴムを含む意味に用いられる。また「コーナー部付
近」はコーナー部またはその付近を意味し、さらに「ド
リップモールディング」は「ルーフモールディング」と
言うこともある。本発明のモールディングが取付けられ
る車両は、窓(フロントウインドウ)のサイド部におけ
る車体パネル(フロントピラーパネル)が窓板よりも車
外側に突出して高くなっているものである。
【0010】本発明のモールディングは、車両窓のサイ
ド部において窓板と車体パネル(ピラーパネル)間の間
隙に沿って取付けられ、コーナー部付近からアッパー部
における窓板と車体パネル(センターパネル)との間
隙、またはドリップ溝に沿って取付けられるように伸び
るモールディングであり、ウインドウモールディングと
呼ばれるもの、ならびにドリップモールディングと呼ば
れるものを含む。
【0011】上記モールディングは窓板またはドリップ
溝側に取付けられる第1部材と、車体パネル側に取付け
られる第2部材とから構成され、第1部材は窓板または
ドリップ溝の車外側に位置する頭部から実質的に同じ高
さの脚部が前記間隙に挿入されるように伸びる構造を有
する。第2部材は車体パネルの車外側に位置する頭部か
ら車体パネルの高さの変化に対応して変化し高さの異な
る脚部が前記車体パネルに対向して配置されるように伸
びて、サイド部でせきを形成する構造を有し、第2部材
の脚部は下側で第1部材の脚部、頭部などと一体化して
いる。
【0012】本発明のモールディングは上記のような第
2部材を一体化部分を支点として第1部材と近接させ、
好ましくは連結され、重ねた状態で脚部を窓板またはド
リップ溝と車体パネルの間隙に挿入して取付け、使用さ
れる。この場合第2部材の少なくともサイド部における
せきの背面に固着材を設けて車体パネルに固着するのが
好ましい。
【0013】使用状態においては、サイド部において第
2部材によりせきが形成されているため、窓板上を流れ
る雨水(水滴)はワイパーによって掻寄せられてせきに
集められ、せきに沿って流れるため、第2部材又はピラ
ーパネルを越えて(横切って)サイドウインドウへの横
流れが防止される。第2部材は車体パネルの高さの変化
に対応して、好ましくはコーナー部付近で変化し、アッ
パー部またはドリップ溝部では第1部材の頭部と実質的
にフラッシュ面を形成し、空気抵抗を小さくする。
【0014】本発明のモールディングは第1部材と第2
部材から構成されるため、それぞれの部材に別の機能お
よび装飾性を持たせることができ、別部材の複合機能お
よび複合美が得られる。すなわち第1部材は窓板または
ドリップ溝への取付および装飾部材として、実質的に同
一の形状および意匠に仕上げることができる。そして第
2部材はサイド部におけるせき形成と、全域にわたる車
体パネルへの取付および装飾部材として、第1部材とは
独立した長手方向に変化する形状および意匠に仕上げる
ことができる。
【0015】本発明のモールディングは第1および第2
部材がいずれもほぼ全長にわたって連続して設けられ、
脚部における一体化部分を支点として曲げて互いに近接
させ、好ましくは連結され、重ねた状態で使用されるた
め、従来のもののように切除作業や切除のばらつきによ
る不適合、ならびに不連続による外観不良などが防止さ
れ、優れた外観が得られる。
【0016】第1部材はサイド部からコーナー部を経て
アッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長にわたっ
て実質的に同一の横断面形状を有するものが一般に使用
されるが、部分的に異なる横断面形状を有していてもよ
く、例えばコーナー部付近では曲げやすいように部分的
に薄肉部分を形成して横断面形状を変化させていてもよ
い。
【0017】第2部材は頭部が少なくともサイド部で窓
板側に庇状部を有し、コーナー部付近で脚部の高さが低
くなって、アッパー部またはドリップ溝部では第1部材
の頭部と重なるように構成することにより、サイド部で
雨水のせき止め効果が高くなり、優れた機能性、装飾
性、作業性が得られる。
【0018】第2部材の庇状部の突出長さが長いと車両
走行中の風切音が大きくなり、また手等が触れて車体パ
ネルから離れる方向に力が作用したときに窓板側に倒れ
やすくなるが、せき部の高さを高くすると庇状部の突出
長さが短くても雨水のせき止め効果が得られるので、風
切音を小さくしかつ倒れにくくすることができる。この
場合でも第1部材が取付性と装飾性を負担するため、第
2部材の庇状部を任意の突出長さとして、第1部材とは
異なる機能および装飾性を持たせることができる。
【0019】第2部材の頭部はサイド部からコーナー部
を経てアッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長に
わたって実質的に同一の横断面形状に形成してもよい
が、場合によってはサイド部において形成された庇状部
を少なくともコーナー部付近で除去等により無くするこ
とができ、これにより車両の走行中にせきに沿って流れ
る空気流が遮られることがなく前記除去等の部分を通過
するので風切音が小さくなる。
【0020】第1部材および第2部材は押出成形により
一体成形されたものであってもよく、また第1部材は予
め所定断面形状に形成された長尺材例えば金属ストリッ
プやこれを折り曲げて所定の異形横断面形状に形成した
もの、あるいはアルミニウム合金や樹脂の押出材等を用
い、これを押出成形型に供給して押出成形により第2部
材と一体化したものでもよい。
【0021】上記のモールディングは、押出成形型に形
成された第1部材送出路を通して長手方向に沿って第1
部材を送り出し、押出成形型の第1部材送出路に連通す
る第2部材押出路に樹脂を供給し、第1可動型により押
出路の横断面形状を変化させながら、第2部材を成形し
て第1部材と一体化させることにより効率よく製造する
ことができる。
【0022】この場合、第1部材送出路に予め長尺材に
成形された第1部材を通して第2部材を押出成形により
一体化して形成してモールディングを製造してもよく、
また第1部材送出路(第1オリフィス)に樹脂を供給し
て第1部材を押出成形し、第2部材押出路(第2オリフ
ィス)で押出成形される第2部材と一体化してモールデ
ィングを製造してもよい。
【0023】第2部材の頭部が一定横断面形状のモール
ディングは、第2部材押出路の第2オリフィスを横切る
ように第1可動型を移動させて、第1可動型のオリフィ
スから樹脂を押出すとともに第2部材の脚部の長さを変
えながら頭部を形成し、第1部材と一体化することによ
り製造することができる。また第2部材の頭部の横断面
形状が変化するモールディングは、第1可動型のオリフ
ィスを横切るように第2可動型を移動させて、第2部材
の頭部の横断面形状を変化させることにより製造するこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】本発明のモールディングは、サイド部か
らコーナー部を経てアッパー部またはドリップ溝部に至
るほぼ全域にわたって、窓板またはドリップ溝側に取付
けられる第1部材と、車体パネル側に取付けられる高さ
の異なる第2部材とが、それぞれ車外側の頭部から伸び
る脚部で一体化するようにしたので、製造および取付が
容易で、サイド部において第2部材でせきを形成すると
ともに、コーナー部付近で変化してアッパー部またはド
リップ溝部では第1部材の頭部と実質的にフラッシュ面
を形成することができ、かつ全長にわたって連続した優
れた外観を有するモールディングが得られる。
【0025】第1部材がサイド部からコーナー部を経て
アッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長にわたっ
て実質的に同一の横断面形状を有するモールディング
は、全体に均一な取付安定性と装飾性が得られる。
【0026】第2部材は頭部が少なくともサイド部で窓
板側に庇状部を有し、コーナー部付近で脚部の高さが低
くなって、アッパー部またはドリップ溝部では第1部材
の頭部と重なっているものは、雨水のせき止め効果およ
びフラッシュ面の形成効果が大きくなる。
【0027】第2部材の頭部がサイド部からコーナー部
を経てアッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長に
わたって実質的に同一の横断面形状を有するものは、均
一な外観を与える。第2部材の頭部にサイド部において
庇状部が形成され、この庇状部が少なくともコーナー部
付近でなくなっているものは車両走行中の風切音が小さ
くなる。
【0028】本発明のモールディングの製造方法は、押
出成形型に形成された第1部材送出路を通して第1部材
を送り出し、第1部材送出路に連通する第2部材押出路
(第2オリフィス)に樹脂を供給し、第1可動型を移動
させることにより第2オリフィスの横断面形状を変化さ
せながら、第2部材を成形するとともに、第1部材と一
体化させるため、上記のようなモールディングを効率よ
く製造することができる。
【0029】第1部材送出路に予め成形された第1部材
を通して第2部材と一体化することにより、予め所定横
断面形状の長尺材に形成された第1部材に押出成形によ
り第2部材を形成したモールディングを効率よく製造す
ることができる。また第1部材送出路(第1オリフィ
ス)に樹脂を供給して第1部材を押出成形し、第2部材
と一体化することにより、第1および第2部材が押出成
形品からなるモールディングを効率よく製造することが
できる。
【0030】第2部材押出路の第2オリフィスを横切る
ように第1可動型を移動させて第2部材の脚部の長さを
変えながら頭部を形成し、第1部材と一体化することに
より、第2部材の頭部が同形状で脚部の高さが変化する
モールディングを効率よく製造することができる。また
第1可動型のオリフィスを横切るように第2可動型を移
動させることにより、第2部材の頭部の横断面形状が変
化するモールディングを効率よく製造することができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の実施形態のモールディ
ングをウインドウモールディングとして使用する例を示
し、(a)は図8のU−U断面図、(b)はS−S断面
図、図2(a)は図8のC−C断面図、図3は第2部材
の脚部の高さHおよび庇状部の突出量Pの変化を示す線
図である。
【0032】車体パネル1は窓開口部11の周辺部にお
いて、側部フランジ1eおよび底部フランジ1fにより
凹部12が形成されている。底部フランジ1fからの車
体パネル1の高さ、すなわち側部フランジ1eの高さは
アッパー部Uにおける高さをhu、コーナー部Cにおけ
る高さをhc、サイド部Sにおける高さをhsとする
と、hu<hc<hsとなっていて、hsの高さのピラ
ーパネル1cがコーナー部付近で徐々に高さが低くなっ
てセンタールーフパネル1aに連続している。
【0033】窓(フロントウインドウ)2は車体パネル
1の窓開口部11を覆うように窓板3が組付けられ、車
体パネル1と窓板3の間隙13に沿ってウインドウモー
ルディング4が組付けられている。14は窓板の裏面外
周部に形成された不透明プリント層、15はダムラバ
ー、16は接着剤である。窓板3はダムラバー15によ
って全周において底部フランジ1fからほぼ一定の高さ
dに配置されている。
【0034】ウインドウモールディング4はサイド部S
において窓板3と車体パネル1間の間隙13に沿って取
付けられ、コーナー部C付近からアッパー部Uにおける
窓板3と車体パネル1の間隙13に沿って取付けられる
ように連続して一体的に形成されており、窓板3側に取
付けられる樹脂製の第1部材21と、車体パネル1側に
取付けられる樹脂製の第2部材22とから構成されてい
る。
【0035】第1部材21は窓板3の車外側に位置する
頭部21aから実質的に同じ高さの脚部21bが間隙1
3に挿入されるように伸びる構造を有し、金属ワイヤ、
ガラス繊維糸等の耐伸縮性に富み変形可能な芯材23が
埋込まれて一体化している。頭部21aの車外側には別
の樹脂からなるカバー部21cが形成され、脚部21b
の先端部から窓板3側に折返し状に弾発係止片21dが
形成され、これらが窓板3の端部への取付手段となって
いる。第1部材21はサイド部Sからコーナー部Cを経
てアッパー部Uに至るほぼ全長にわたって実質的に同一
の横断面形状を有する。
【0036】第2部材22は車体パネル1の車外側に位
置する頭部22aから車体パネル1の高さの変化に対応
して変化し、高さの異なる脚部22bが間隙13に挿入
されるように伸びて、サイド部Sでせき24を形成して
おり、車体パネル1側には下部に弾性リップ25が形成
されてウインドウモールディング4を窓板3側に押しつ
け、上部に感圧式両面粘着テープ等の固着材26が取付
けられている。第2部材22は頭部22aが少なくとも
サイド部Sでは窓板3側に突出量Psだけ伸びて庇状部
27が形成されており、コーナー部C付近で脚部22b
の高さが低くなって、アッパー部Uでは第1部材21の
頭部21aと重なるように構成されている。
【0037】このような第2部材22はサイド部Sから
コーナー部Cを経てアッパー部Uに至る全域にわたって
ほぼ同じ横断面形状に構成された頭部22aから、高さ
の異なる脚部22bが伸びた構造になっており、これに
より第2部材22の高さHは、アッパー部Uにおける高
さをHu、コーナー部Cにおける高さをHc、サイド部
Sにおける高さをHsとした場合、Hu<Hc<Hsの
関係を持ち、図3のように変化している。
【0038】また庇状部27の突出量Pは、アッパー部
Uにおける突出量をPu、コーナー部Cにおける突出量
をPc、サイド部Sにおける突出量をPsとすると、図
1(a)、(b)および図2(a)ではPu=Pc=P
sとなっていて、全体が同一突出量になっているが、図
2(a)に27aの点線で示すようにコーナー部Cおよ
び/またはアッパー部Uにおいて、庇状部27を除去し
て突出量をゼロにしてもよい。この場合図3に示すよう
に、Pu2≦Pc2<Psのようになる。なお突出量の変
化は徐々にかつ滑らかにするのが、風切音、安全、美観
のうえから好まましい。
【0039】上記の第1および第2部材21、22は好
ましくは脚部21b、22bの先端の一体化部28で一
体化しており、その付近に折り曲げを容易にする為のく
びれ部29が形成されている。第1および第2部材2
1、22はそれぞれ同種または異種の樹脂により一体化
部28以外は離れた状態で押出成形された押出成形材か
らなる。これらの樹脂は互いに相溶性を有する樹脂を使
用し一体化部28で溶着して連結するのが好ましい。こ
のような樹脂の例としては第1部材をHsA60〜95
°程度の硬度の軟質もしくは半硬質ポリ塩化ビニル樹
脂、第2部材も軟質で耐クリープ性に富む塩素化エチレ
ンコポリマー樹脂として組合せて使用できる。
【0040】上記のウインドウモールディング4は第1
および第2部材21、22を脚部21b、22bの先端
部における一体化部28を支点として折り曲げて近接さ
せ好ましくは重ねた状態で脚部21b、22bを窓板3
と車体パネル1の間隙13に挿入して取付け、使用され
る。この場合窓板3の周辺部裏面に接着剤16を塗布し
て車体パネル1の凹部12にはめ込み、窓板3の外周部
に第1部材21のカバー部21cおよび弾発係止片21
dを、側部フランジ1eに第2部材22の弾性リップ2
5を係合させてウインドウモールディング4を仮固定し
た状態で、第2部材22の背面に取付けられた固着材
(例えば両面粘着テープ)26を側部フランジ1e側に
押圧して固着し、接着剤16を硬化させて組付けること
ができる。なお、第1部材21の横断面形状を略J字状
にして、窓板3を表裏両面から挟さんで固定するときに
は、窓板3の外周縁に予めウインドウモールディング4
を固定しておき、その後に接着剤16を塗布して車体パ
ネルの窓開口部11に窓板3を取り付けることもでき
る。
【0041】使用状態においては、サイド部Sにおいて
第2部材22によりせき24が形成されているため、窓
板3上を流れる雨水(水滴)10はワイパーによって掻
寄せられて図1(b)の矢印に示すようにせき24に集
められ、せき24に沿って流れるため、第2部材22又
はピラーパネル1cを横切って越えるサイドウインドウ
への横流れが防止される。第2部材22は車体パネル1
の高さの変化に応じて、コーナー部C付近で変化し、ア
ッパー部Uでは実質的にフラッシュ面20を形成し、図
1(a)の矢印に示すように、車両走行中の空気抵抗を
小さくするとともに雨水の横流れを許容する。
【0042】上記のウインドウモールディング4は第1
部材21と第2部材22から構成されるため、それぞれ
の部材に別の機能を持たせることができ、別部材の複合
機能および複合美が得られる。すなわち第1部材21は
窓板3への取付および装飾部材として、実質的に同一の
形状および意匠に仕上げることができる。そして第2部
材22はサイド部Sにおけるせき形成と、全域にわたる
車体パネル1への取付および装飾部材として、第1部材
21とは独立した長手方向に変化する形状および意匠に
仕上げることができる。
【0043】ウインドウモールディング4は第1および
第2部材21、22がいずれもほぼ全長にわたって連続
して設けられ、脚部21b、22bにおける一体化部分
で折曲げて重ねた状態で使用されるため、従来のものの
ように切除作業や切除のばらつきによる不適合、ならび
に不連続による外観不良などが防止され、優れた外観が
得られる。
【0044】第1部材21はサイド部Sからコーナー部
Cを経てアッパー部Uに至るほぼ全長にわたって実質的
に同一の横断面形状を有するものが使用されているが、
部分的に異なる横断面形状を有していてもよく、例えば
コーナー部C付近では曲げやすいように部分的に薄肉部
分を形成して横断面形状を変化させていてもよい。また
図2(a)に示すように第1部材21の表面とは異色を
呈する装飾条片21eを外表面部に被着してもよい。
【0045】第2部材22は頭部22aが少なくともサ
イド部Sで窓板3側に庇状部27を有し、コーナー部C
付近で脚部22bの高さが低くなって、アッパー部Uで
は第1部材21の頭部21aと重なるように構成するこ
とにより、サイド部で雨水のせき止め効果が高くなり、
優れた機能性、装飾性、作業性が得られる。
【0046】第2部材22の庇状部27の突出長さが長
いと車両走行中の風切音が大きくなり、また手等が触れ
て車体パネルから離れる方向に力が作用したときに窓板
側に倒れやすくなるが、せき24の高さを高くすると庇
状部27の突出長さが短くても雨水10のせき止め効果
が得られるので、風切音を小さくしかつ倒れにくくする
ことができる。この場合でも第1部材21が取付安定性
と装飾性を負担するため、第2部材22の庇状部27を
任意の突出長さとすることができる。
【0047】第2部材22の頭部22aはサイド部Sか
らコーナー部Cを経てアッパー部Uに至るほぼ全長にわ
たって実質的に同一の横断面形状に形成しているが、場
合によってはサイド部Sにおいて形成された庇状部27
を図2(a)の破線27aで示すようにコーナー部C付
近でなくなるように除去し、あるいはアッパー部Uでも
除去することができ、これにより車両の走行中にせきに
沿って流れる空気流が遮られることがないので風切音が
小さくなる。
【0048】第1部材21および第2部材22は押出成
形により一体成形されたものであるが、第1部材21は
予め所定断面形状に形成された長尺材例えば金属ストリ
ップやこれを折曲げて所定の異形横断面形状に形成した
もの、あるいはアルミニウム合金や樹脂の押出材等を用
い、これを押出成形型に供給して押出成形により第2部
材22と一体化したものでもよい。
【0049】上記のウインドウモールディング4は、サ
イド部Sからコーナー部Cを経てアッパー部Uに至るほ
ぼ全域にわたって、窓板3側に取付けられる第1部材2
1と、車体パネル1側に取付けられる高さの異なる第2
部材22とが、それぞれ車外側の頭部21a、22aか
ら伸びる脚部21b、22bの先端部で一体化している
ので、製造および取付が容易で、第2部材22がサイド
部Sにおいてせき24を形成するとともに、コーナー部
C付近で変化してアッパー部Uでは第1部材21と実質
的なフラッシュ面20を形成することができ、かつ全長
にわたって連続した優れた外観を有するモールディング
が得られる。
【0050】第1部材21がサイド部Sからコーナー部
Cを経てアッパー部Uに至るほぼ全長にわたって実質的
に同一の横断面形状を有するものは、全体に均一な取付
安定性と装飾性が得られる。そして第2部材22の頭部
22aがサイド部Sで窓板3側に庇状部27を有し、コ
ーナー部C付近で脚部の高さが低くなって、アッパー部
Uでは第1部材21の頭部21aと重なっているもの
は、サイド部Sにおける雨水のせき止め効果およびアッ
パー部Uにおけるフラッシュ面形成効果が大きくなる。
また第2部材22の頭部22aがサイド部Sからコーナ
ー部Cを経てアッパー部Uに至るほぼ全長にわたって実
質的に同一の横断面形状を有するものは、均一な外観を
与えるが、庇状部27が少なくともコーナー部C付近で
除去されてなくなっているものは車両走行中の風切音が
小さくなる。
【0051】図2(b)はドリップモールディングに適
用した場合を示す図8のD−D断面図である。ドリップ
モールディング6は前記ウインドウモールディング4と
ほぼ同様な形状の第1部材21および第2部材22から
構成されている。すなわちサイド部Sでは図1(b)と
ほぼ同様に構成され、コーナー部Cでは図2(a)とほ
ぼ同様に変化し、そのまま図2(b)に示すようにドリ
ップ溝5に沿って伸びている。
【0052】ドリップ溝5はセンタールーフパネル1a
の側部フランジ1g、底部フランジ1hおよび立上壁1
iによって形成されている。そして立上壁1iとサイド
ルーフパネル1bの側部フランジ1eとの間隙13aに
ドリップモールディング6の第1および第2部材21、
22の脚部21b、22bが挿入され、第1部材21の
頭部21aと弾発係止片21dが支持部1jおよび係止
部1kに係合し、固着されている。この場合も、両面粘
着テープ等の固着材を併用してもよい。なお16は両方
の底部フランジをシールするシール材である。
【0053】上記のドリップモールディング6は前記ウ
インドウモールディング4の場合とほぼ同様に取付けら
れ、ほぼ同様に使用される。この場合、窓2のアッパー
部Uには別のアッパー用モールディングが使用される。
センタールーフパネル1a上の水はドリップ溝5に集め
られるが、ドリップ溝5はせき24と接続しているた
め、両者に集められた水はこれらを通して流れる。他の
構成および効果はウインドウモールディング4の場合と
同様である。
【0054】図4は前記ウインドウモールディング4
(またはドリップモールディング6)の製造方法を示す
系統図、図5は図4のA−A矢視図、図6(a)は図5
のE−E断面図、(b)は第1可動型における樹脂流を
示す模式図、図7(a)は整形装置を示す図4のB−B
矢視図、(b)は他の実施形態を示す図4のA−A矢視
図である。
【0055】図4において、30は制御装置、31は芯
材23用のアンコイラ、32は同ピンチローラ、33は
芯材の移動量検出装置、34は押出成形型で固定型3
5、第1可動型36および整形装置37を有する。38
は冷却装置(加硫を必要とするゴムの場合は加硫装
置)、39は引取機、40は切断機である。
【0056】モールディング4、6の製造方法は、まず
図4に示すように、アンコイラ31からピンチローラ3
2を介して表面に接着剤層を形成した芯材23を送り出
し、ロータリエンコーダ等の検出装置33により送出量
を検出しながら押出成形型34の第1部材送出路41に
供給して第1部材21の押出成形を行い、第2部材押出
路42で押出成形される第2部材22と一体化させ、モ
ールディング4、6を形成する。
【0057】第1部材21および第2部材22の押出成
形は、第1樹脂供給路43から軟質ないし半硬質の塩化
ビニル樹脂やTPE樹脂のような第1樹脂44を供給
し、第1樹脂流路45を通して第1部材送出路41に導
入して第1部材21の頭部21a、脚部21bおよび弾
発係止片21dを形成し、カバー部21cと一体化して
第1オリフィス41aから押出す。
【0058】一方第2樹脂供給路46から第1の樹脂よ
りも軟質で耐クリープ性に富む塩素化エチレンコポリマ
ー樹脂や他のTPE樹脂のような第2樹脂47を供給
し、その一部を第2樹脂流路48aから第1部材送出路
41に導入してカバー部21cを形成して頭部21aと
一体化するとともに、他の一部を第2樹脂流路48bか
ら第2部材押出路42に導入して第2部材22を形成
し、第2オリフィス42aから押出す。
【0059】このとき検出装置33の検出信号49に基
づく制御装置30からの駆動信号51により第1可動型
36を移動させて、図3に示すように第2部材22の高
さHをサイド部S、コーナー部C、アッパー部Uにおい
てHs<Hc<Huのように変化させる。サイド部Sで
はHs2のように変化させてもよい。この場合、第2部
材22の脚部22bの高さはサイド部Sのほぼ全長にわ
たって変化することになる。
【0060】第2部材22の脚部22bの高さを変化さ
せる場合、第1可動型36は図5に示すように、ガイド
フレーム52に沿って、ACサーボモータ、流体圧シリ
ンダ等の駆動装置53によりロッド54を介して、矢印
X方向に往復動することにより、第1可動型36のオリ
フィス36aがX方向に移動し、固定型35の第2部材
押出路42の第2オリフィス42aから押出される第2
樹脂47の一部を変形させて頭部22aを形成し、脚部
22bの長さを変化させる。
【0061】第1可動型36には図6(a)に示すよう
に、カッタ55および樹脂排出口56が設けられてお
り、カッタ55により樹脂流の一部を分離して第2部材
とならない樹脂を排出樹脂57として樹脂排出口56か
ら排出する。第1可動型36のX方向の移動によりカッ
タ55が55aの位置まで移動することにより、脚部2
2bの長さが短くなる。カッタ55で分離され第2部材
となる樹脂は第1可動型36の変形流路58により変形
されて頭部22aを形成する。この状態は図6(b)に
模式的に図示されている。ここでa、b、c、dで囲ま
れる面積は頭部22aの面積と等しい。
【0062】上記の操作は第2オリフィス42aから押
出される樹脂の時間当りの押出量を一定にした時のもの
であるが、第1可動型36に樹脂排出口56を設けない
場合には第2オリフィス42aの開口面積の増減に応じ
て制御装置30からの駆動信号59により押出機のモー
タ61の回転量を制御し、プーリ62、ベルト63、プ
ーリ64を介して押出機のバレル65のスクリュウ66
の回転量を制御し第2樹脂供給路46へ供給する第2樹
脂47量の供給量を増減することができる。
【0063】上記により第2部材押出路42で高さが変
化するように形成された第2部材22は、第1部材送出
路41から押出される第1部材21と脚部21b、22
bの先端が一体化した状態で、第1、第2オリフィス4
1a、42aから押出された後、整形装置37で第1、
第2部材21、22が一体化部28で折曲げられて一体
化する。整形装置37は図7(a)に示すように、変形
路71を有するシュー72と、溝73を有するローラ7
4とからなり、支軸75を軸として回転するローラ74
で第2部材22を支持しながら、変形路71に第1部材
21を通して変形させ、接合部76で溶着して一体化す
る。
【0064】こうして得られるモールディング材50は
冷却装置38で冷却されて固化し、引取機39で引取ら
れて、走行式の切断機40で切断されてモールディング
4、6が製造される。切断機40は制御装置30の駆動
信号77によりモータ78が駆動されて切断機79が走
行し、駆動信号81によりカッタ82が駆動してモール
ディング材50を切断する。
【0065】切断位置は図3のXに示すように、ウイン
ドウモールディングの場合にはサイド部Sの下端部、ド
リップモールディングの場合にはサイド部Sの下端部及
びルーフ部1aの後端とされるのが一般的であるが、他
の場所でもよい。切断機40の駆動信号77、81は検
出装置33の検出信号49から得られるが、別にモール
ディング材50の形状検出装置33aを切断機40の直
前に設けて、その検出信号51aに基づいて切断機40
を制御してもよい。
【0066】図7(b)は第2部材の頭部の横断面形状
を変形させる場合の例を示す図4のA−A矢視図であ
る。この実施形態では、第1可動型36のオリフィス3
6aを横切るように第2可動型83が設けられていて、
庇状部27に対応する位置にカッタ55aおよび樹脂排
出口56aが設けられている。そして駆動装置(図示省
略)によりロッド54aを介して矢印Y方向にガイドフ
レーム52aに沿って移動することにより、第2部材2
2の頭部22aの庇状部27をコーナー部Cにおいて、
あるいはさらにアッパー部Uにおいても除去する。庇状
部27の除去位置は図3に示されている。カッタ55a
により切除された庇状部27は樹脂排出口56aから排
出される。この場合にもカッタ55aを使用する方法に
代えて、前述したような第2樹脂47の供給量を制御す
る方法を採用することもできる。
【0067】上記により製造されたモールディング4、
6は前述のようにして使用される。上記の実施形態で
は、製品のモールディング4、6は図7(a)に示すよ
うに第1および第2部材21、22が整形装置37によ
り折曲げられて、接合部76で接合一体化したものであ
るが、整形装置37による整形を省略し、図5の4、6
に示すように、第1および第2部材21、22が一体化
部28から放射状に開いた形状のモールディング4、6
を製品とし、これを一体化部28で折曲げて重ねた状態
で使用するようにしてもよい。
【0068】また上記実施形態では第1および第2部材
21、22を同時に押出成形により一体成形するように
したが、時期をずらせて押出成形してもよく、例えば第
1部材/又は第2部材を成形した後第2部材/又は第1
部材を成形してもよい。また第1部材としては金属異形
材のように、予め所定横断面形状に成形された長尺材か
らなる第1部材21を供給して送り出し、その途中にお
いて押出成形により第2部材22を成形して一体化させ
ることもできる。この場合には脚部21bの一体成形に
代えてPOM(ポリアセタール)樹脂、PA(ポリアミ
ド)樹脂等の弾性樹脂から別途に作られたクリップ等を
長尺材の長手方向に沿って間隙をへだてて複数個嵌合配
置させてこれを第1部材の脚部とすることができる。さ
らに、この実施形態の場合、第1、第2部材21、22
の一体化位置は、第1部材の頭部の位置に第2部材の脚
部の下端部側と一体化するのが好ましい。
【0069】さらに第2部材押出路42のオリフィス4
2aを横切るように第1可動型36を移動させて第2部
材22の脚部22bの長さを変えながら頭部22aを形
成し、第1部材21と一体化することにより、第2部材
22の頭部22aが同形状で脚部22bの高さが変化す
るモールディングを効率よく製造することができる。ま
た第1可動型36のオリフィス36aを横切るように第
2可動型83を移動させることにより、第2部材22の
頭部22aの横断面形状が変化するモールディングを効
率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態のモールディングを示す図8
のU−U断面図、(b)はS−S断面図である。
【図2】(a)は実施形態のモールディングを示す図8
のC−C断面図、(b)は他の実施形態のモールディン
グを示す図8のD−D断面図である。
【図3】第2部材のHおよびPを示す線図である。
【図4】実施形態のモールディングの製造方法を示す系
統図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【図6】(a)は図5のE−E断面図、(b)は第1可
動型の樹脂流を示す模式図である。
【図7】(a)は整形装置を示す図4のB−B矢視図、
(b)は他の実施形態を示す図4のA−A矢視図であ
る。
【図8】車両の一部の斜視図である。
【符号の説明】
1 車体パネル 1a センタールーフパネル 1b サイドルーフパネル 1c ピラーパネル 1d ロアパネル 1e、1g 側部フランジ 1f、1h 底部フランジ 1i 立上壁 1j 支持部 1k 係止部 2 窓 3 窓板 4 ウインドウモールディング 5 ドリップ溝 6 ドリップモールディング 10 雨水 11 窓開口部 12 凹部 13、13a 間隙 14 不透明プリント層 15 ダムラバー 16 接着剤 20 フラッシュ面 21 第1部材 21a、22a 頭部 21b、22b 脚部 21c カバー部 21d 弾発係止片 21e 装飾条片 22 第2部材 23 芯材 24 せき 25 弾性リップ 26 固着材 27、27a 庇状部 28 一体化部 29 くびれ部 30 制御装置 31 アンコイラ 32 ピンチローラ 33 検出装置 33a 形状検出装置 34 押出成形型 35 固定型 36 第1可動型 36a オリフィス 37 整形装置 38 冷却装置 39 引取機 40 切断機 41 第1部材送出路 42 第2部材押出路 41a 第1オリフィス 42a 第2オリフィス 43 第1樹脂供給路 44 第1樹脂 45 第1樹脂流路 46 第2樹脂供給路 47 第2樹脂 48a、48b 第2樹脂流路 49、51a 検出信号 50 モールディング材 51、59、77、81 駆動信号 52、52a ガイドフレーム 53 駆動装置 54、54a ロッド 55、55a カッタ 56、56a 樹脂排出口 57 排出樹脂 58 変形流路 61、78 モータ 62、64 プーリ 63 ベルト 65 バレル 66 スクリュウ 71 変形路 72 シュー 73 溝 74 ローラ 75 支軸 76 接合部 78 モータ 79 切断機 82 カッタ 83 第2可動型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 31:30

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両窓のサイド部において窓板と車体パ
    ネル間の間隙に沿って取付けられ、コーナー部付近から
    アッパー部における窓板と車体パネルの間隙またはドリ
    ップ溝に沿って取付けられるように伸びるモールディン
    グであって、 窓板またはドリップ溝側に取付けられる第1部材と、車
    体パネル側に取付けられる第2部材とから構成され、 第1部材は窓板またはドリップ溝の車外側に位置する頭
    部から実質的に同じ高さの脚部が前記間隙に挿入される
    ように伸びる構造を有し、 第2部材は車体パネルの車外側に位置する頭部から車体
    パネルの高さの変化に対応して変化し高さの異なる脚部
    が車体パネルに対向して配置されるように伸びてサイド
    部でせきを形成するとともに、コーナー部付近で変化し
    てアッパー部またはドリップ溝部では第1部材の頭部と
    フラッシュ面を形成する構造を有し、 第2部材の脚部は下側で第1部材と一体化しており、連
    結された状態で脚部を前記間隙に取付けて、窓板外周縁
    と車体パネルの少なくともいずれか一方に係合可能に構
    成されたモールディング。
  2. 【請求項2】 第1部材はサイド部からコーナー部を経
    てアッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長にわた
    って実質的に同一の横断面形状を有する請求項1記載の
    モールディング。
  3. 【請求項3】 第2部材は頭部が少なくともサイド部で
    は窓板側に庇状に伸び、コーナー部付近で脚部の高さが
    低くなって、アッパー部またはドリップ溝部では第1部
    材の頭部と重なっている請求項1または2記載のモール
    ディング。
  4. 【請求項4】 第2部材の頭部はサイド部からコーナー
    部を経てアッパー部またはドリップ溝部に至るほぼ全長
    にわたって実質的に同一の横断面形状を有する請求項1
    ないし3のいずれかに記載のモールディング。
  5. 【請求項5】 第2部材の頭部はサイド部において形成
    された庇状部が少なくともコーナー部付近でなくなって
    いる請求項1ないし3のいずれかに記載のモールディン
    グ。
  6. 【請求項6】 第1部材および第2部材は押出成形によ
    り一体成形されたものである請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のモールディング。
  7. 【請求項7】 第1部材は予め所定の横断面形状に形成
    された長尺材であり、第2部材は押出成形により一体化
    された押出成形品である請求項1ないし5のいずれかに
    記載のモールディング。
  8. 【請求項8】 第2部材は少なくともサイド部における
    せきの背面に車体パネルに固着する固着材を有する請求
    項1ないし7のいずれかに記載のモールディング。
  9. 【請求項9】 車両窓のサイド部において窓板と車体パ
    ネル間の間隙に沿って取付けられ、コーナー部付近から
    アッパー部における窓板と車体パネルの間隙またはドリ
    ップ溝に沿って取付けられるように伸びるモールディン
    グの製造方法であって、 窓板またはドリップ溝の車外側に位置する頭部から実質
    的に同じ高さの脚部が前記間隙に挿入されるように伸び
    る構造を有する第1部材を、押出成形型に形成された第
    1部材送出路を通して送り出し、 第1部材送出路に連通する第2部材押出路に樹脂を供給
    し、第1可動型により横断面形状を変化させることによ
    り、車体パネルの車外側に位置する頭部から車体パネル
    の高さの変化に対応して変化して高さの異なる脚部が車
    体パネルに対向して配置されるように伸びてサイド部で
    せきを形成するとともに、コーナー部付近で変化してア
    ッパー部またはドリップ溝部では第1部材の頭部とフラ
    ッシュ面を形成する構造を有する第2部材を押出成形し
    て、第2部材の脚部の下側を第1部材と一体化させるこ
    とを特徴とするモールディングの製造方法。
  10. 【請求項10】 第1部材送出路に予め成形された第1
    部材を通して第2部材と一体化するようにした請求項9
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 第1部材送出路に樹脂を供給して第1
    部材を押出成形し、第2部材と一体化するようにした請
    求項9記載の方法。
  12. 【請求項12】 第2部材押出路のオリフィスを横切る
    ように第1可動型を移動させて、第2部材の脚部の高さ
    を変えながら頭部を形成し、第1部材と一体化するよう
    にした請求項9ないし11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 第1可動型のオリフィスを横切るよう
    に第2可動型を移動させて、第2部材の頭部を変形させ
    るようにした請求項9ないし12のいずれかに記載の方
    法。
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