JPH10329144A - 表皮一体成形型及び表皮一体成形方法 - Google Patents

表皮一体成形型及び表皮一体成形方法

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JPH10329144A
JPH10329144A JP9157799A JP15779997A JPH10329144A JP H10329144 A JPH10329144 A JP H10329144A JP 9157799 A JP9157799 A JP 9157799A JP 15779997 A JP15779997 A JP 15779997A JP H10329144 A JPH10329144 A JP H10329144A
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JP
Japan
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skin
mold
core
elastomer
cavity
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Application number
JP9157799A
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English (en)
Inventor
Osamu Ueda
修 上枝
Koji Hayashi
公二 林
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮一体成形時における絞等の凹凸のつぶれ
をすくなくすることによって、自動車内装部品の質感の
向上、ひいてはその周辺に同じ絞が設定されている全て
の部品の質感、即ち全体的な質感の向上を計る事が出来
る表皮一体成形型及び表皮一体成形方法を提供する。 【解決手段】 キャビ型2とコア型3とからなる樹脂成
形型1のキャビ型2の壁面5の表皮貼合わせ相当部分に
弾性体6を設けている表皮一体成形型。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内装部品
の表皮一体成形型及び表皮一体成形方法に関し、詳しく
は絞等の凹凸による加飾のある表皮を有する表皮一体成
形品の絞等を潰すことなく成形可能とする表皮一体成形
型及び表皮一体成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装部品であるインストルメン
トパネル、ドアトリム、コンソールボックス等は、通
常、高級車では別工程で成形される絞付き表皮と芯材を
発泡成形型の下型、上型にセットし、ウレタンを注入発
泡して一体成形する方法、又、低級車では絞付き射出成
形金型に芯材を充填して絞付き射出成形品単体を成形す
る方法、或いは熱可塑性樹脂からなる芯材の表面に各種
表皮が貼合わされた多層成形品が多用されている。この
多層成形品は、相対向する接触面を有する金型の間のキ
ャビ型側に表皮を配置して型締め又は半型締めすると共
に、コア型と表皮との間に熱可塑性溶融合成樹脂を注入
して貼合成形等により表皮を一体成形している。
【0003】この表皮一体成形の表皮貼合成形では、表
皮の表面に絞等の凹凸による加飾のあるものを使用する
のが一般的であるが、その場合、注入時での溶融樹脂の
圧力と温度により、表皮表面の絞が浅くなり凹凸が平面
に近づく形に変形し、表皮原反との凹凸状態に差異が発
生したり、極端な場合には表面の絞が潰れたりする。
【0004】この現象は程度の違いはあるが、通常の射
出成形は勿論、スタンピングと呼ばれる低圧成形でも発
生する。この絞潰れを防ぐため従来はソリッド層の1層
表皮の代わりにソリッド層と発泡層とからなる2層或い
はソリッド層と発泡層とソリッド層の3層からなる複合
表皮を使用していた。この表皮表面の絞は自動車の内装
部品に加飾として設定されるものであり、通常は同じ凹
凸の絞が設定されるのが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の表皮成形型では表皮の絞付き側がキャビ型の平
坦な面に当たるため、表皮とコア型との間に溶融合成樹
脂を注入して貼合成形する時に、溶融樹脂の射出成形圧
力と温度等により、表皮がキャビ型に押圧されて表皮の
絞が変形して浅くなり表皮貼合わせ後の触感と質感が低
下し、その他の部品全ての絞をそれに合わせて浅くする
必要がある。しかし絞の深さは質感を大きく左右する要
素でもあり、特に本皮調の絞の多用される現状ではでき
るかぎり原反の皮に近い絞深さが要求される。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、この発明の目的とするところは表皮一体成形時にお
ける絞等の凹凸のつぶれをすくなくすることによって、
自動車内装部品の質感の向上、ひいてはその周辺に同じ
絞が設定されている全ての部品の質感、即ち全体的な質
感の向上を計る事が出来る表皮一体成形型及び表皮一体
成形方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の特徴とするところは、請求項1の発明にあ
っては、キャビ型とコア型とからなる樹脂成形型のキャ
ビ型に表皮を配置し、該表皮とコア型との間に熱可塑性
溶融合成樹脂を注入して表皮と芯材を一体化成形する成
形型において、該キャビ型の表皮貼合わせ相当部分に弾
性体を設けている表皮一体成形型である。
【0008】又、請求項2の発明にあっては、弾性体が
シリコンゴム又はフッ素ゴムのいずれかである表皮一体
成形型である。
【0009】更に、請求項3の発明にあっては、キャビ
型とコア型とからなる樹脂成形型のキャビ型に表皮を配
置し、該表皮とコア型との間に熱可塑性溶融合成樹脂を
注入して表皮と芯材を一体化する成形方法において、該
キャビ型への表皮配置に先立って弾性体を配置している
表皮一体成形方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表皮一体成形
型及び表皮一体成形方法について図面をもとに詳細に説
明する。先ず、本発明の請求項1、2に係る表皮一体成
形型について図1に従って説明する。図1は表皮付きイ
ンストルメントパネルの表皮と芯材とを一体成形する際
に使用される貼合わせ成形型の部分断面図で、表皮一体
射出成形型1はキャビ型2とコアー型3からなり、コア
型3の中心部には芯材となる溶融樹脂を充填するゲート
4が搾設され、キャビ型2の型面5には弾性体6が配設
され、該弾性体6とコア型3の空間には表皮一体成形品
に相当するキャビティ7が設けられている。
【0011】このキャビ型2の型面5には、本発明の要
部である弾性体6が設けられており、これにより表皮原
反に付与されている絞の変形を極力低減する。この弾性
体6は耐熱性があり且つJIS硬度が30〜50の範囲
にあるシリコンゴム又はフッ素ゴム等で形成されてお
り、キャビ型に固定又は固着されている。上記のキャビ
型2及び弾性体6には、通常、製品部と非製品部の境
目、もしくは非製品部となる部分に、表皮をキャビ型に
セットするための貫通した真空吸引用の通路(図は省
略)が設けられている。
【0012】次に、本発明の請求項3に係る表皮一体成
形方法について図2、図3をもとに説明する。図2は、
表皮一体射出成形型を使用した表皮一体成形品の成形方
法を示す概略断面図、図3は図2のX部を拡大して示し
た断面図である。
【0013】これらの図に示すように、射出成形型1の
キャビ型2の型面に弾性体6が配設されており、そこ
に、別途パウダースラッシュ成形、又は、真空成形にて
成形された表皮8がセットされる。この表皮8は、塩化
ビニル樹脂(PVC樹脂)、又はオレフィン系熱可塑性
エラストマー(TPO)をパウダースラッシュ成形又は
真空成形して得られた絞付き表皮である。
【0014】この表皮8の表面は、凹凸やステッチ模様
の絞10を有している単一のソリッド層で厚さが0.2
〜1.0mm程度である。尚、表皮としては単一層に限
らずソリッド層と発泡層の2層表皮、或いはソリッド層
と発泡層とソリッド層の3層表皮であってもよい。そし
てこの絞10はパウダースラッシュ成形や真空成形で形
成された表皮原反の絞10の形状をほぼそのままの状態
に保持されており、質感や感触が均一で絞つぶれのない
表皮である。
【0015】そして図2の一部のX部を拡大して示した
図3にて明らかな如く、絞付き表皮8を絞面を弾性体6
に向けて挿入し、表皮8を真空吸引によりキャビ型2の
内壁面に取付られた弾性体6にセットしたキャビ型2
と、相対応したコアー型3を所定の間隙を保って型閉じ
した後、ポリプロピレン、ABS、ポリスチレン樹脂、
フィラー入りポリプロピレン樹脂(PPC樹脂)、又
は、変成PPO樹脂等からなる熱可塑性溶融合成樹脂
9’を射出圧力300〜400kg/cm2 で注入して
表皮8とコアー型3の間隙部に溶融樹脂を充填して、芯
材9が形成されこの芯材9と表皮8とが一体化され表皮
一体成形品が11が形成される。
【0016】弾性体6は上記の如く成形型1の一部とし
て成形型に固定又は固着されていてもよいが、必要にお
おじては表皮をキャビ型にセットする直前にはめ込んで
使用してもよい。
【0017】尚、この貼合成形は射出成形に限定される
ものではなく、必要に応じてキャビ型とコア型を半閉じ
した後、溶融樹脂を注入圧力70kg/cm2 程度で圧
縮するスタンピング成形により、表皮と一体化してもよ
い。
【0018】以上、本実施例では自動車用インストルメ
ントパネルにて表皮一体成形型及び表皮一体成形方法に
ついて説明したが、表皮を使用した自動車内装品であれ
ばインストルメントパネルに限定されることなく、ドア
トリム、コンソールボックス等の他部品に適用しても何
ら差し支えない。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る表皮一体成形
型及び表皮一体成形方法は、キャビ型の表皮貼合わせ相
当部に弾性体を配置しておくことにより、絞付き表皮と
の一体成形時に表皮の絞が、熱可塑性溶融樹脂の射出成
形圧力と温度により弾性体の表面に押しつけられて絞を
潰そうとする力を弾性体が吸収するので絞が潰れない
し、例え絞つぶれが起こっても絞の変形を小さくするこ
とができるので、表皮付き自動車用内装品の質感を著し
く向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮一体射出成形型の部分断面図
である。
【図2】本発明に係る表皮一体成形方法の一工程を示す
部分断面図である。
【図3】図3は図2の一部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
1 射出成形型 2 キャビ型 3 コア型 4 ゲート 5 キャビ型の型面 6 弾性体 7 キャビティ 8 表皮 9 芯材 10 表皮の絞 11 表皮一体成形品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビ型とコア型とからなる樹脂成形型
    のキャビ型に表皮を配置し、該表皮とコア型との間に熱
    可塑性溶融合成樹脂を注入して表皮と芯材を一体化成形
    する成形型において、該キャビ型の表皮貼合わせ相当部
    分に弾性体を設けていることを特徴とする表皮一体成形
    型。
  2. 【請求項2】 弾性体は、シリコンゴム又はフッ素ゴム
    のいずれかである請求項1記載の表皮一体成形型。
  3. 【請求項3】 キャビ型とコア型とからなる樹脂成形型
    のキャビ型に表皮を配置し、該表皮とコア型との間に熱
    可塑性溶融合成樹脂を注入して表皮と芯材を一体化する
    成形方法において、該キャビ型への表皮配置に先立って
    弾性体を配置していることを特徴とする表皮一体成形方
    法。
  4. 【請求項4】 弾性体は、シリコンゴム又はフッ素ゴム
    のいずれかである請求項1記載の表皮一体成形型。
JP9157799A 1997-05-30 1997-05-30 表皮一体成形型及び表皮一体成形方法 Pending JPH10329144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356227B1 (ko) * 2000-10-27 2002-10-18 현대자동차주식회사 엠보스 스킨과 발포층 일체의 시작형 제품 성형방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100356227B1 (ko) * 2000-10-27 2002-10-18 현대자동차주식회사 엠보스 스킨과 발포층 일체의 시작형 제품 성형방법

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