JPH10328404A - 遊技用装置 - Google Patents

遊技用装置

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JPH10328404A
JPH10328404A JP13842797A JP13842797A JPH10328404A JP H10328404 A JPH10328404 A JP H10328404A JP 13842797 A JP13842797 A JP 13842797A JP 13842797 A JP13842797 A JP 13842797A JP H10328404 A JPH10328404 A JP H10328404A
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JP13842797A
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English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技機に対応して設けられた個別ジェットカ
ウンタでパチンコ玉が横流し精算されてしまうことを防
止可能な遊技用装置を提供する。 【解決手段】 各遊技機に対応した個別ジェットカウン
タを含む遊技用装置において、遊技機から出力される払
出玉検出情報と打込玉検出情報とから差数(払出玉数−
打込玉数)を算出して、「差数>0」が成立しない場合
には(SA8)、個別ジェットカウンタでのパチンコ玉
の計数操作を禁止するように構成した(SA9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体精算装置
を含む遊技用装置に関し、詳しくは、パチンコ遊技機や
スロットマシン、コイン遊技機などの遊技機での遊技の
結果として遊技者の所有となった遊技媒体を計数して精
算するための遊技媒体精算装置を含む遊技用装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技用装置として従来から一般
的に知られているものに、たとえば、遊技機での遊技の
結果として遊技者の所有となった遊技媒体を計数して精
算するための遊技媒体精算装置を含む遊技用装置があっ
た。たとえば、前記遊技媒体精算装置は前記遊技機に対
応して個別に設けられており、各遊技機での遊技の結果
として遊技者の所有となった遊技媒体がそれぞれの遊技
媒体精算装置で精算されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の遊技用装置では、前記遊技機の遊技状況とは関
係のない遊技媒体が前記遊技媒体精算装置で精算されて
しまうことがあった。たとえば、ある遊技機での遊技の
結果として遊技者が所有することになった遊技媒体が、
その遊技機に対応した遊技媒体精算装置とは異なる遊技
媒体精算装置で精算されてしまう場合がある。このよう
な精算が許容されると、その遊技媒体の有する価値の大
きさが、前記遊技媒体精算装置に対応した遊技機での遊
技の結果遊技者に付与される遊技媒体の有する価値の大
きさと異なる場合に遊技場が不利益を被る可能性があ
る。
【0004】また、他店から持ち込まれた遊技媒体や他
人から譲渡された遊技媒体が前記遊技媒体精算装置で精
算された場合にも遊技場が不利益を被るという問題が生
じる。
【0005】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技機の遊技状況に基づくもの
ではない遊技媒体がその遊技機に対応する前記遊技媒体
精算装置で精算されてしまうことを防止できる遊技用装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技機での遊技の結果として遊技者の所有となった
遊技媒体を計数して精算するための遊技媒体精算装置を
含む遊技用装置であって、前記遊技機に対応して個別に
設けられて、遊技媒体を計数する遊技媒体計数手段と、
前記遊技機の遊技状況を把握可能な遊技情報に基づい
て、前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する必要が
あるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段で前記
遊技媒体計数手段の計数動作を許容する必要がないとの
判断がなされたことに基づいて、前記遊技媒体計数手段
の計数動作を禁止する計数動作禁止手段とを含むことを
特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技機での遊技の結果と
して遊技者の所有となった遊技媒体の数を特定するため
に前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段を含み、前
記判断手段は、前記遊技情報収集手段の収集結果と前記
遊技媒体計数手段の計数結果とに基づいて、前記遊技機
での遊技の結果として遊技者の所有となった遊技媒体で
あって前記遊技媒体計数手段で未だ計数されていない未
計数遊技媒体が存在するか否かを判別し、当該未計数遊
技媒体が存在することを条件に前記遊技媒体計数手段の
計数動作を許容する必要がある旨の判断を行ない、当該
未計数遊技媒体が存在しないことを条件に前記遊技媒体
計数手段の計数動作を許容する必要がない旨の判断を行
なうことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技情報収集手段は、前
記遊技機の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態に
あることを示す遊技情報が入力されたことに基づいて、
前記遊技機での遊技の結果として遊技者の所有となった
遊技媒体の数を特定するために必要となる遊技情報の収
集動作を開始し、遊技者が前記遊技媒体を所有していな
いことを示す収集結果となることを条件に前記収集動作
を中止し、前記判断手段は、前記遊技媒体計数手段によ
り計数済の遊技媒体が前記遊技媒体精算装置で精算され
たことを条件にして前記未計数遊技媒体は存在しないも
のとみなすことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技媒体計
数手段の働きにより、前記遊技媒体が計数される。判断
手段の働きにより、前記遊技機の遊技状況を把握可能な
遊技情報に基づいて、前記遊技媒体計数手段の計数動作
を許容する必要があるか否かが判断される。計数動作禁
止手段の働きにより、前記判断手段で前記遊技媒体計数
手段の計数動作を許容する必要がないとの判断がなされ
たことに基づいて、前記遊技媒体計数手段の計数動作が
禁止される。
【0010】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、遊技情報収集手段の働
きにより、前記遊技機での遊技の結果として遊技者の所
有となった遊技媒体の数を特定するために前記遊技情報
が収集される。これにより、前記遊技機での遊技の結果
として遊技者の所有となった遊技媒体の数が特定され
る。前記判断手段の働きにより、前記遊技情報収集手段
の収集結果と前記遊技媒体計数手段の計数結果とに基づ
いて、前記遊技機での遊技の結果として遊技者の所有と
なった遊技媒体であって前記遊技媒体計数手段で未だ計
数されていない未計数遊技媒体が存在するか否かが判別
され、当該未計数遊技媒体が存在することを条件に前記
遊技媒体計数手段の計数動作を許容する必要がある旨の
判断が行なわれ、当該未計数遊技媒体が存在しないこと
を条件に前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する必
要がない旨の判断が行われる。これにより、前記未計数
遊技媒体が存在しないことを条件にして前記遊技媒体計
数手段の計数動作が禁止される。
【0011】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、前記遊技情報収集手段
の働きにより、前記遊技機の遊技状態が遊技者にとって
有利な遊技状態にあることを示す遊技情報が入力された
ことに基づいて、前記遊技機での遊技の結果として遊技
者の所有となった遊技媒体の数を特定するために必要と
なる遊技情報の収集動作が開始され、遊技者が前記遊技
媒体を所有していないことを示す収集結果となることを
条件に前記収集動作が中止される。これにより、遊技者
が前記遊技媒体を負数所有していることを示す収集結果
となることがない。さらに、前記判断手段の働きによ
り、前記遊技媒体計数手段により計数済の遊技媒体が前
記遊技媒体精算装置で精算されたことを条件にして前記
未計数遊技媒体は存在しないものとみなされる。これに
より、精算時点で実際には前記未計数遊技媒体は存在し
ないにも係わらず、前記遊技情報収集手段の収集結果と
前記遊技媒体計数手段の計数結果とに基づいて前記未計
数遊技媒体が存在するとされた判断結果がそのまま維持
されてしまうことがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、弾球遊技機(以下、単に遊技機と
いう)6の設けられた遊技機設置島1の正面図である。
なお、紙面の都合上、その一部のみを図示している。
【0014】遊技機設置島1には、複数の遊技機6が並
列して設置されており、各遊技機6の間には、それぞれ
の遊技機6に対応した玉返却装置3とカードユニット4
とが設けられている。さらに、遊技機設置島1の幕板1
a下方に位置する上部化粧板1bには、各遊技機6に対
応して呼出・発行装置2が設けられている。また、各遊
技機6と下部化粧板1cとの間には、遊技者が遊技で得
たパチンコ玉を一時的に貯め、遊技者の操作により回収
してその数を計数するための玉箱5が、それぞれの遊技
機6に対応して設けられている。
【0015】遊技機6は、たとえば、パチンコ玉を使用
して遊技が行なわれるパチンコ遊技機である。遊技を開
始する際に必要となるパチンコ玉は、全国共通カード
(以下、共通カードという)をカードユニット4のカー
ド挿入口4aに挿入して所定の玉貸操作を行なうことに
より貸し出される。すなわち、遊技者の玉貸操作に応じ
てカード挿入口4aに挿入された共通カードから所定額
のカード残高が引落されて、引落残高に相当する数のパ
チンコ玉が遊技機6に備えられた賞球玉貸装置(図示せ
ず)から上皿6bに貸出される。上皿6bにパチンコ玉
の存在する状態で打球操作ハンドル6dを操作すれば、
パチンコ玉が1発ずつ遊技領域6aに弾発発射される。
【0016】図1では詳細な図示を省略しているが、遊
技領域6aには、複数種類の図柄の可変表示が行なわれ
るいわゆる可変表示装置、可変入賞球装置、その他の入
賞口などが設けられている。たとえば、遊技領域6aに
打込まれた打玉が所定の始動入賞口に入賞することに基
づいて可変表示装置の可変表示結果が導出表示される。
そして、可変表示装置で予め定められた大当り図柄の組
み合わせ(たとえば777など)が導出表示されれば、
大当りが発生して可変入賞球装置に打玉を入賞させるこ
とが可能な大当り制御が開始される。また、大当り図柄
の中でも特に定められた確変図柄で大当りが発生した場
合には、その後、大当り確率が高くなる確変(確率変
動)が発生する。この確変は、たとえばその後、少なく
とも大当りが2回発生するまで継続し、2回目の大当り
制御終了後に大当り確率が通常のものに復帰する。
【0017】可変入賞球装置やその他の入賞口にパチン
コ玉が入賞すれば、遊技機6の上皿6bに所定数の賞品
玉が払い出される。上皿6bをオーバフローするパチン
コ玉は自動的に下皿6cへ落入する。下皿6cには、パ
チンコ玉を玉箱5へ移動させるための下皿玉抜レバー6
0が設けられている。遊技者が必要に応じて下皿玉抜レ
バー60をスライド操作することにより、下皿6cに貯
留されているパチンコ玉が玉箱5へ案内される。
【0018】玉箱5は、遊技者が獲得したパチンコ玉を
一時的に保管するためのものであり、上皿6bや下皿6
cに比較してより多くの玉を貯留させることのできる貯
留スペースを有する。また、玉箱5は、遊技機設置島1
の内部で下部化粧板1cの裏面側に設けられた玉回収樋
と連通しており、玉計数レバー5aをスライド操作する
ことにより玉箱5内のパチンコ玉が玉回収樋に回収され
る。回収されたパチンコ玉は内部で計数され、その計数
値が持点として玉箱5の玉数表示部5bに累積して表示
される。なお、玉数表示部5bは、たとえばLEDで構
成されたドットマトリックス表示器である。
【0019】遊技中にパチンコ玉が残り少なくなった場
合には、再度玉貸操作を行なって貸玉を上皿6bに補充
してやる必要がある。しかしながら、遊技者が持点を所
有している場合には、この持点を引き落として玉返却口
3aからパチンコ玉の返却を受けることも可能である。
玉返却装置3には、持点を引落としてパチンコ玉の返却
を受けるための玉返却スイッチ3bが設けられており、
遊技者がこの玉返却スイッチ3bを操作することによ
り、持点が引落されて玉返却口3aからパチンコ玉が上
皿6bに供給される。なお、3cは自動返却スイッチで
ある。この自動返却スイッチ3cを押圧操作すれば、自
動玉返却モードとなり、上皿6bの貯留玉が一定量以下
となることを条件に自動的に持点の引落処理が実行され
て玉返却口3aからパチンコ玉が上皿6bに供給され
る。また、再度自動返却スイッチ3cを押圧操作するこ
とにより、自動玉返却モードは解除される。
【0020】玉数表示部5bに表示されている持点を最
終的に精算するためには、呼出・発行装置2の出玉カー
ド発行スイッチ2cを押圧操作すればよい。出玉カード
発行スイッチ2cを押圧操作することにより、玉数表示
部5bに表示されている持点を特定可能な情報の記録さ
れた出玉カードが出玉カード発行口2bより発行され
る。たとえば、出玉カードを遊技場のサービスカウンタ
で係員に手渡すことにより、遊技者は出玉カードに記録
されている持点と引き換えに所望の景品を入手すること
ができる。なお、2aは、遊技機6で玉づまりその他の
異常が発生している場合や、不正な計数操作が行われて
いる可能性のあるときなどに点滅するなどしてその旨を
遊技場の係員に報知するための呼出表示部である。
【0021】ところで一般遊技場においては、大当り制
御期間中は遊技者に多量のパチンコ玉が払い出される可
能性があるため、遊技の射倖性を抑制するなどの目的か
ら大当り制御が実行されるなどして払い出されたパチン
コ玉を大当り制御終了後の遊技に継続して使用する、い
わゆる持玉遊技を制限する場合がある。
【0022】本実施形態では、この持玉遊技を制限する
方式(持玉遊技方式)としてたとえば、大当り制御が1
回終了する毎に遊技者にパチンコ玉の精算を義務づける
1回交換方式、遊技機6で確変(確率変動)が生じてい
る期間中は持玉遊技を許容し確変終了後にパチンコ玉の
精算を義務づける確変ラッキー方式、予め定められたラ
ッキーナンバー(確変図柄を含む)で大当りが発生した
場合には持玉遊技を許容し予め定められたアンラッキー
ナンバーで大当りが発生した場合にはその大当り終了後
にパチンコ玉の精算を義務づけるラッキーナンバー方
式、持玉遊技を無制限に許容する無制限方式のうち、い
ずれかを設定部11(図3参照)の選択設定操作により
選択可能である。
【0023】そして、大当り制御が終了して持玉遊技方
式に応じた持玉遊技終了条件が成立すれば、遊技機6に
設けられた所定の入力端子(図示省略)に、打止指令信
号が入力される。打止指令信号が入力端子に入力されれ
ば、遊技機6の打球操作ハンドルを駆動する打球モータ
(駆動モータ)あるいは打球ソレノイドが停止されるな
どして、遊技機6が遊技不能動状態となる。そして、ス
ピーカー7からパチンコ玉の精算を促す報知が行なわれ
る。遊技者がこれに応じ、玉計数レバー5aを操作して
パチンコ玉の計数処理を行ない、さらに出玉カード発行
スイッチ2cの押圧操作により、その持点を出玉カード
として発行すれば、再び打球操作ハンドル6dの操作が
有効となり遊技不能動状態が解除される。同一の遊技機
6で遊技を継続したい遊技者は、たとえば共通カードか
ら新たなカード残高を引落して玉貸操作を行なうことに
なる。なお、スピーカー7からの報知に応じて玉計数レ
バー5aを操作してパチンコ玉の計数処理を行なった場
合には、出玉カード発行スイッチ2cの押圧操作の有無
にかかわらず、持点を特定可能な情報の記録された出玉
カードが出玉カード発行口2bより発行されるように構
成してもよい。
【0024】このようにこの実施形態によれば、持玉遊
技終了条件が成立すれば、パチンコ玉の精算を行なわな
い限り遊技を続行することができないように制御される
ため、遊技場側で予め定めた遊技ルールを確実に遊技者
に履行させることができる。また、これにより、遊技場
の係員などが遊技場内を巡回して持玉遊技終了条件の成
立している遊技機をチェックしたり、遊技ルールを無視
して遊技を行なう者がいないかどうかをチェックをした
りする手間が省ける。
【0025】さらに、この実施形態では、遊技者が他人
から譲渡されたパチンコ玉や他の遊技機で所有したパチ
ンコ玉を玉箱5に投入して計数することを防止するべ
く、遊技者が遊技機6での遊技の結果として玉箱5、上
皿6b、下皿6cなどに所有していると考えられるパチ
ンコ玉数(計数されていないパチンコ玉数)が算出さ
れ、遊技者が遊技の結果所有したすべてのパチンコ玉
(以下、持玉ともいう)を計数済であると判断できる場
合には玉計数レバー5aのスライド操作が不能動化され
るように構成されている。
【0026】これにより、たとえば、換金率の異なるパ
チンコ玉が他の遊技機や遊技機設置島などから持ち込ま
れて計数されてしまうことなどを防止できる。さらに、
遊技が行なわれることなく不正に持ち込まれたパチンコ
玉が計数されてしまう不都合をも防止できる。
【0027】図2は、遊技機設置島1に設置された遊技
機6と玉箱5との関係を説明するための要部断面図であ
る。遊技機6は、遊技機設置島1と遊技台支持部1eに
より固定されている。また、玉箱5は、玉箱取付部1d
を介して固定ピン54により遊技機設置島1に固定され
ている。
【0028】上皿6bには、玉返却口3aから供給され
たパチンコ玉を打球発射位置へ案内するための上皿玉通
路部63が設けられている。上皿玉通路部63は、パチ
ンコ玉を打球発射位置へ導くために緩やかに傾斜してお
り、その最下端位置に上皿玉検出器64が設けられてい
る。この上皿玉検出器64は、上皿玉通路部63にパチ
ンコ玉が残っているか否かを検出するために利用され
る。
【0029】下皿6cには、上皿6bからオーバフロー
したパチンコ玉や遊技領域6aにまで到達しなかったフ
ァール玉を一時的に貯留するための下皿玉貯留部61が
形成されている。下皿玉貯留部61の下方には、下皿玉
貯留部61内のパチンコ玉を玉箱5へ案内するための開
口が設けられており、この開口が下皿玉抜レバー60と
一体的に形成された抑止片で閉塞されている。そして、
下皿玉抜レバー60をスライド操作することにより、こ
の閉塞が解かれて下皿玉貯留部61内のパチンコ玉が玉
箱5へ落入する。62は、下皿玉貯留部61に残留して
いるパチンコ玉を検出するための下皿玉検出器である。
【0030】玉箱5には、下皿6cから落入したパチン
コ玉を貯留するための玉箱部50が形成されている。玉
箱部50の側部下方には、計数レバー5aと一体的に形
成された抑止片で閉塞される開口が設けられている。そ
して、計数レバー5aをスライド操作することにより開
口の閉塞が解かれて玉箱部50内の貯留玉が開口から整
流通路55に案内される。整流通路55に案内されたパ
チンコ玉は整流レール51で整列して整流通路55の傾
斜に沿って遊技機設置島1内部に案内される。遊技機設
置島1の内部に案内されたパチンコ玉は整流通路55に
設けられた玉計数器52で1つずつ検出される。そし
て、その後、遊技機設置島1内部の玉回収樋(図示省
略)に案内される。
【0031】5dは、計数レバー5aのスライド操作を
禁止するための計数禁止部である。計数禁止部5dは、
たとえばソレノイドで構成されている。そして、当該ソ
レノイド5dが消磁されることでソレノイド内部に吸引
されていた軸がソレノイド外部に突出して計数レバー5
aを固定する。これにより、計数レバー5aのスライド
操作が禁じられる。一方、当該ソレノイド5dが励磁さ
れることで軸が内部に吸引されて計数レバー5aのスラ
イド操作が許容される。
【0032】図3は、遊技機設置島1のシステムブロッ
ク図である。遊技機設置島1には、呼出・発行装置2と
玉箱5とを制御し、さらに遊技機6の打止制御を行なう
制御装置10が設けられている。11は、制御装置10
の制御動作を設定するための設定部である。本実施の形
態ではたとえば制御装置10は、各遊技機6などに対応
して個別に設けられており、設定部11は、各制御装置
10毎に設けられている。
【0033】設定部11では、たとえば遊技場の係員に
よる操作により、制御装置10で制御される遊技機6の
持玉遊技方式を設定できる。たとえば遊技場の係員など
が予め設定部11に登録されている設定値の中から所望
の設定値を選択することにより、持玉遊技方式を、1回
交換方式、確変ラッキー方式、ラッキーナンバー方式、
無制限方式のいずれかに設定できる。
【0034】玉計数器52から制御装置10へは計数情
報が出力される。制御装置10はこの計数情報をカウン
トして持点を算出する。そして、この持点を制御装置1
0内部で計数値として記憶する。この計数値は、出玉カ
ードに記録すべき出玉数を特定するために利用されると
ともに、遊技者が持玉遊技方式に従って遊技を行ってい
るか否かを判断するのに利用される。
【0035】玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5c
から制御装置10へは玉箱検出情報が入力される。制御
装置10は、この検出情報により、玉箱5にパチンコ玉
が残っているか否かを把握する。一方、制御装置10か
ら玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5cへは、LE
D情報が出力される。LED情報は、玉箱5から回収さ
れて計数されたパチンコ玉数を玉数表示部5bに表示さ
せるための制御用情報である。
【0036】遊技機6から制御装置10へは、各種遊技
情報,上皿検出情報,下皿検出情報がそれぞれ出力され
る。特に図示する遊技情報は、遊技機6の遊技制御基板
(図示省略)から出力される。遊技制御基板から出力さ
れる遊技情報には、大当りの発生および大当り制御の終
了を示す大当り情報、確変の発生および終了を示す確変
情報などの各種情報が含まれる。制御装置10は、これ
らの大当り情報、確変情報などの遊技情報により、遊技
機6の遊技状態を把握する。
【0037】払出玉検出器12から制御装置10へは、
遊技情報の一例となる払出玉検出情報が出力される。払
出玉検出器12は遊技者に払出されたパチンコ玉を検出
するものである。払出玉検出器12は、遊技機6の賞球
玉貸装置(図示省略)に設けられており、賞球の場合に
のみ払出玉検出情報が制御装置10へ出力されるように
構成されている。
【0038】打込玉検出器13から制御装置10へは、
遊技情報の一例となる打込玉検出情報が出力される。打
込玉検出器13は遊技機6の遊技領域6aに打ち込まれ
たパチンコ玉を検出するものである。打込玉検出器13
は、たとえば、遊技機6の玉排出樋(図示省略)と遊技
機設置島1の玉回収樋(図示省略)との間に設けられて
いる。
【0039】制御装置10は、たとえば大当り情報また
は確変情報が入力されたことに基づいて、打込玉検出情
報および払出玉検出情報のカウント動作を開始して遊技
機6で遊技に使用されたパチンコ玉の数(打込玉数)
と、遊技機6から遊技者に払い出されたパチンコ玉の数
(払出玉数)とを特定する。そして、この打込玉数と払
出玉数とから遊技者が遊技の結果所有した持玉数である
差数を演算する。
【0040】差数=払出玉数−打込玉数 この差数が0よりも多い場合には、遊技者は遊技による
利益を得ていると判断できる。
【0041】なお、パチンコ玉の一部が遊技途中で精算
された場合には、精算後の差数は、精算後の差数=精算
前の差数−精算された玉数(精算時の計数値)となる。
すなわち、差数は、遊技の開始から精算が行われるまで
の間に遊技者が遊技の結果所有したパチンコ玉数であ
る。
【0042】さらに、制御装置10は、この差数から内
部に記憶している計数値(持点)を差し引いて、遊技者
が遊技で所有した持玉のうち、未だ計数操作をすること
なく玉箱5、上皿6b、下皿6cなどに貯留させている
と考えられるパチンコ玉数を計算する。説明の都合上、
このパチンコ玉を未計数玉と呼ぶ。
【0043】計算上の未計数玉の数=差数−計数値(持
点) 差数が0よりも多く、また、計算上の未計数玉の数が少
なくとも0よりも多い場合には、遊技の結果遊技者の所
有となった持玉であって遊技者が持点に変換していない
パチンコ玉が玉箱5などに残っているものと判断でき
る。そこでこの場合には、制御装置10は、計数許容情
報を玉箱5の制御用マイクロコンピュータ5cへ出力す
る。制御用マイクロコンピュータ5cは、計数許容情報
が入力されていることに基づいて、ソレノイド5dを励
磁し、玉計数レバー5aのスライド操作を許容する。こ
れにより、遊技者は、玉計数レバー5aをスライド操作
して玉箱5内のパチンコ玉を持点に変換することが可能
となる。
【0044】一方、差数が0以下の場合には、遊技者は
遊技による利益を得ておらず、パチンコ玉の計数を許容
する必要はないと判断できる。そこでこの場合には、制
御装置10は、計数禁止情報を玉箱5の制御用マイクロ
コンピュータ5cへ出力する。制御用マイクロコンピュ
ータ5cは、計数禁止情報が入力されていることに基づ
いて、ソレノイド5dを消磁し、玉計数レバー5aのス
ライド操作を禁止する。これにより、他店から持ち込ま
れた遊技媒体や他人から譲渡された遊技媒体が計数され
てしまうことが防止される。
【0045】ところで、未計数玉の数が0未満となるこ
とは、現実には考えられない。玉箱5などに負数のパチ
ンコ玉が存在することはありえないからである。しかし
ながら、貸玉の存在などにより計数値が差数よりも多少
多くなって計算上の未計数玉の数(差数−計数値)が負
数となる場合がある。さらに、この計算上の未計数玉の
数が負数となっていても、実際には、まだ未計数玉が残
っている可能性がある。そこで制御装置10は、計算上
の未計数玉の数が0未満となっている場合でも所定の許
容範囲内で計数を許容し、計数許容情報を玉箱5の制御
用マイクロコンピュータ5cへ出力する。
【0046】一方、計算上の未計数玉の数が、所定の許
容範囲外である負数となる場合には、たとえば、玉貸動
作が必要以上に行われて、貸玉ばかりが大量に計数され
続けていたり、不正に持ち込まれた多量のパチンコ玉が
計数されている可能性がある。差数はさほど大きくない
にもかかわらず、計数値のみが異常に大きくなるためで
ある。
【0047】そこでこのような場合には、異常または遊
技者の不正が発生しているものとみなして、エラー報知
情報を呼出・発行装置2などへ出力する。これにより、
エラー報知が呼出・発行装置2で行われる。さらに、制
御装置10は、計数禁止情報を玉箱5の制御用マイクロ
コンピュータ5cへ出力して、計数操作を禁止する。
【0048】また、制御装置10は、大当り情報または
確変情報が入力されている間は、差数の大きさいかんに
かかわらず、計数許容情報を玉箱5の制御用マイクロコ
ンピュータ5cへ出力する。制御用マイクロコンピュー
タ5cは、計数許容情報が入力されていることに基づい
て、玉計数レバー5aのスライド操作を許容する。これ
により、遊技者は、玉計数レバー5aをスライド操作し
て玉箱5内のパチンコ玉を持点に変換することが可能と
なる。大当り情報または確変情報が入力されている間、
玉計数レバー5aのスライド操作を許容するのは、大当
り期間や確変期間といった遊技者にとって有利な遊技状
態においては、遊技者に多量のパチンコ玉が払出される
ことが予想されるためである。
【0049】呼出・発行装置2から制御装置10へは、
操作情報が入力される。操作情報は、出玉カード発行ス
イッチ2cの押圧操作に基づいて出力される情報であ
る。制御装置10は、操作情報の入力に基づいて遊技者
に付与すべき出玉数を算出し、これをカードR/W制御
情報に含めて呼出・発行装置2へ出力する。呼出・発行
装置2は、このカードR/W制御情報の入力に基づいて
出玉カードを出玉カード発行口2cから発行する。出玉
カードが発行されれば、その旨がカードR/W情報とし
て呼出・発行装置2から制御装置10へ出力される。こ
れにより、制御装置10は出玉カードの発行処理が終了
して、精算が終了したことを把握する。そして、遊技者
がすべての持玉の精算を終了していると判断できる場合
には、計数禁止情報を玉箱5の制御用マイクロコンピュ
ータ5cへ出力する。これにより、遊技が終了された遊
技機6で、他人から譲渡されたパチンコ玉や他の遊技機
で所有したパチンコ玉、あるいは、不正に持ち込んだパ
チンコ玉が計数されてしまうことが防止できる。
【0050】上皿検出情報は、上皿6bに設けられた上
皿玉検出器64から出力される情報である。また、下皿
検出情報は、下皿6cに設けられた下皿玉検出器62か
ら出力される情報である。制御装置10は、これらの検
出情報により、上皿6bまたは下皿6cにパチンコ玉が
残っているか否かを把握する。
【0051】制御装置10は、遊技機6から入力される
各種遊技情報により遊技機6の遊技状態を監視し、設定
されている持玉遊技方式に応じた制御を行ない、持玉遊
技を許容すべきものか否かを判断する。そして、大当り
制御の終了などにより持玉遊技を禁止すべき状態となれ
ば打止指令信号を遊技機6に出力する。遊技機6には、
打止指令信号を入力するための入力端子(図示省略)が
設けられている。打止指令信号が入力端子に入力されれ
ば、遊技機6の打球操作ハンドルを駆動する駆動モータ
の駆動が停止され、遊技機6が遊技不能動状態となる。
具体的には、打止指令信号が入力されると打球操作ハン
ドルを駆動する駆動モータの電力供給をON/OFFす
るリレーが作用して電力の供給をOFFにする。それに
より駆動モータは停止する。さらに制御装置10はスピ
ーカー7に音声信号を出力する。これによりスピーカー
7からは、パチンコ玉を精算しなければ遊技を続行でき
ない旨の報知音が発っせられる。遊技者がこの報知に応
じて玉計数レバー5aなどを操作してパチンコ玉の精算
処理を実行すれば、制御装置10から呼出・発行装置2
にカードR/W制御情報が出力され、呼出・発行装置2
の出玉発行口2bから出玉カードが発行されて精算処理
が終了する。制御装置は、呼出・発行装置2からカード
R/W情報を受信することによりその旨を把握し、打止
指令信号の出力を停止する。これにより、遊技機6の打
球操作ハンドルを駆動する駆動モータが駆動可能とな
り、遊技不能動状態が解除される。具体的には、上述の
リレーが作用して電力の供給をONにすることにより駆
動モータが駆動可能な状態になる。
【0052】玉返却装置3から制御装置10へは、玉返
却スイッチ情報およびモード変更情報が出力される。玉
返却スイッチ情報は、玉返却スイッチ3bの押圧操作に
基づいて出力される情報であり、モード変更情報は自動
返却スイッチ3cの押圧操作に基づいて出力される情報
である。制御装置10は、玉返却スイッチ情報の入力に
基づき、持点が存在することを条件に持点から所定値を
引き落として玉返却装置3に玉返却装置制御情報の一例
となる玉返却コマンドを出力する。玉返却装置3は、こ
の玉返却コマンドに基づいて所定個数のパチンコ玉を玉
返却口3aから上皿6bに返却する。また、制御装置1
0は、モード変更情報の入力に基づき、玉返却装置3の
玉返却モードを手動モードから自動玉返却モードへ、ま
た自動玉返却モードから手動モードへ、交互に変更す
る。玉返却モードが自動玉返却モードとなっている場合
には、玉箱検出情報,上皿検出情報,下皿検出情報のい
ずれもが制御装置10に入力されないことを条件に自動
的に玉返却コマンドが玉返却装置3に出力される。
【0053】また、制御装置10は打止指令信号を出力
中の場合には、玉返却装置3へ玉返却装置制御情報の一
例となる、玉返却禁止コマンドを出力する。これによ
り、玉返却装置3では打止期間中、玉の返却動作が禁止
される。
【0054】遊技機6から呼出・発行装置2へは、玉詰
まり、その他の遊技機6の異常発生を表す遊技情報が出
力される。呼出・発行装置2はこの情報種類に応じて呼
出表示部2aを点灯あるいは点滅させる。
【0055】図4は、制御装置10のブロック図であ
る。制御装置10は、制御プログラム104aの記憶さ
れたROM104、払出玉カウンタ103a,打込玉カ
ウンタ103b、計数値カウンタ103c、差数カウン
タ103dなどの各種演算用カウンタの記憶されたRA
M、各種演算処理を実行するCPU100、各種情報を
入力する入力ポート101、各種情報を出力する出力ポ
ート102、LED回路106、音声合成回路105な
どから構成されている。
【0056】CPU100は、入力ポート101に入力
される各種情報に応じ、ROM104に記憶された制御
プログラム104aに従い以下の処理を実行する。
【0057】大当り情報の入力により大当り制御が開始
したことを把握し、大当り情報の入力停止により大当り
制御が終了したことを把握する。確変情報の入力により
確変が開始したことを把握し、確変情報の入力停止によ
り確変が終了したことを把握する。
【0058】上皿検出情報の入力の有無に基づいて上皿
6bにパチンコ玉が残っているか否かを把握する。下皿
検出情報の入力の有無に基づいて下皿6cにパチンコ玉
が残っているか否かを把握する。玉箱検出情報の入力の
有無に基づいて玉箱5にパチンコ玉が残っているか否か
を把握する。
【0059】計数情報の入力に応じて計数値カウンタ1
03cのカウンタ値を加算更新するとともに、そのカウ
ンタ値を持点として玉箱5の玉数表示部5bに表示させ
るためのLED情報を、LED回路から出力ポート10
2を介して出力する。また、入力ポート101に大当り
情報や確変情報が入力されている場合、または、差数が
0よりも多い場合には、打込玉検出情報の入力に応じて
打込玉カウンタ103bのカウンタ値を減算更新し、払
出玉検出情報の入力に応じて払出玉カウンタ103aの
カウンタ値を加算更新する。そして、払出玉カウンタ1
03aのカウンタ値から打込玉カウンタ103bのカウ
ンタ値を減算し、その値を差数カウンタ103dのカウ
ンタ値として記憶する。
【0060】操作スイッチ(出玉カード発行スイッチ)
2cが操作されたことに基づいて入力される情報に応じ
て、計数値カウンタ103cのカウンタ値に基づいた精
算処理を実行する。すなわち、計数値カウンタ103c
のカウンタ値を含むカードR/W制御情報を出力ポート
102から呼出・発行装置2へ出力した後、差数カウン
タのカウンタ値から計数値カウンタ103cのカウンタ
値を減算した値を新たな差数カウンタのカウンタ値とし
て記憶する。そして、その後、計数値カウンタ103c
のカウンタ値をリセットする。
【0061】玉返却スイッチ3bが操作されたことに基
づいて入力される情報に応じて、計数値カウンタ103
cのカウンタ値を減算更新し、出力ポート102から玉
返却装置制御情報を玉返却装置3へ出力する。
【0062】カードR/W情報の入力に基づいて、出玉
カードが正常に発行されたか否かなど、呼出・発行装置
2の制御状況を把握する。
【0063】さらに、差数カウンタ103dのカウンタ
値が0未満の場合には出力ポート102から計数禁止情
報を出力する。差数カウンタ103dのカウンタ値が0
以上の場合には、差数カウンタ103dのカウンタ値か
ら計数値カウンタ103cのカウンタ値を差し引いて未
計数玉数を演算する。そして、未計数玉数が前述した所
定の許容値(所定の負数でたとえば−100)よりも大
きい場合には計数許容情報を、前記所定の許容値未満の
場合には計数禁止情報を、それぞれ出力ポート102か
ら出力する。なお、大当り情報または確変情報が入力ポ
ート101に入力されている間は、無条件に計数許容情
報を出力する。これらの、計数許容情報または計数禁止
情報の出力タイミングに関する制御は、計数許容禁止プ
ログラム104cに従って実行されている。
【0064】また、入力ポート101に入力される設定
情報に基づいて持玉遊技方式を把握する。そして、RO
M104に記憶されている制御プログラム104aの中
からその方式に応じた打球禁止解除プログラム104b
を実行する。すなわち、持玉遊技方式に応じて定められ
た持玉遊技終了条件が成立すれば、出力ポート102か
ら打止指令信号を出力する。そして、差数カウンタ10
3dのカウンタ値である差数と、計数値カウンタ103
cのカウンタ値である計数値とを利用して、遊技の結果
として遊技者に付与されたパチンコ玉の大部分がすでに
玉箱5から回収され、計数されているか否かを判断す
る。より具体的には、たとえば、「計数値≧差数−2
0」の関係が成立するかどうかを判断する。この判断に
より、遊技者が遊技ルールに従って精算動作(玉計数レ
バー5bの操作)をしているか否かを把握できる。そし
て、「計数値≧差数−20」の関係が成立する場合には
遊技者が精算動作をしているものとみなし、打止指令信
号の出力を停止する。これにより、遊技機6での継続遊
技が許容されることになる。一方、「計数値≧差数−2
0」の関係が成立しない場合には遊技者が精算動作をし
ていないものとみなし、音声合成回路105から出力ポ
ート102を介して音声情報を出力する。これによりス
ピーカー7から、精算動作を促す報知が行なわれる。遊
技者がこの報知に応じて精算動作を行なえば、出力ポー
ト102からカードR/W制御情報が出力される。そし
て、呼出・発行装置2で出玉カードが発行されたことが
カードR/W情報の入力により把握されれば、払出玉カ
ウンタ103a,打込玉カウンタ103b、計数値カウ
ンタ103cのカウンタ値をリセットし、打止指令信号
の出力を停止する。ここで「計数値≧差数−20」とし
たのは、遊技者が出玉を誤って遊技機外へこぼしてしま
ったり、賞球の払い出し時にその賞球が勢い余って上皿
6bから飛び出すことなどの不測の差数の変化に対応す
るためである。
【0065】なお、差数と計数値との関係において「計
数値≧差数−20」の関係が成立しない場合であって
も、上皿検出情報,下皿検出情報,玉箱検出情報のう
ち、いずれの検出情報も入力されていない場合には、音
声情報を出力するなどの制御を行なうことなく、打止指
令信号の出力を停止して遊技を許容する。遊技者が遊技
途中に遊技機6から離れ、パチンコ玉により所定の商品
が購入できる自動販売機や遊技店内の景品カウンターで
出玉を所定景品(たとえばたばこなど)などと交換する
場合があるが、この場合、単に差数と計数値との関係を
見て打止指令信号の出力を停止することとすると、遊技
者がパチンコ玉を抜取って景品交換しており遊技機6あ
るいは玉箱5にパチンコ玉が存在しないにもかかわらず
打止状態が継続してしまうという不都合が発生するため
である。
【0066】図5〜図9は、制御装置10のCPU10
0により実行される各種制御内容を説明するためのフロ
ーチャートである。以下に説明するフローチャートに基
づく制御プログラムが、制御装置10のROM104内
に制御プログラム104a(図4参照)として記憶され
ている。まず、図5(a)は、メイン処理の処理手順を
説明するためのフローチャートである。まず、S1にお
いてポート入力処理が実行される。ポート入力処理は、
各種情報を入力ポート101(図4参照)より入力する
処理である。
【0067】次にS2では、カウント処理が実行され
る。このカウント処理は、払出玉と打込玉とを計数する
ための処理である。詳細については図6(a)で後述す
る。
【0068】次にS3に進み、カードR/W処理が実行
される。カードR/W処理は、呼出・発行装置2(図3
参照)から入力された操作情報に基づいて呼出・発行装
置2へカードR/W制御情報を出力するための処理であ
る。この処理が実行されることにより、呼出・発行装置
2の出玉カード発行口2bから出玉カードが発行され
る。また、出玉カードの発行後、計数値カウンタ103
c(図4参照)のカウンタ値が0にリセットされる。
【0069】次にS4に進み、玉返却処理が実行され
る。玉返却処理は、玉箱5の玉数表示部5bに表示され
ている計数値を引落して玉返却口3aから上皿6bにパ
チンコ玉を返却させるための処理である。詳細について
は図8で後述する。
【0070】次にS5に進み、打止禁止・解除処理が実
行される。打止禁止・解除処理は、遊技機6を打止状態
にするとともに、その状態を解除させるための処理であ
る。詳細については図5(b)で後述する。次にS6に
進み、計数許容・禁止処理が実行される。計数許容・禁
止処理は、遊技状況に応じて計数許容情報または計数禁
止情報を出力するか否かの判断などを行なう処理であ
る。この処理に関する制御プログラムは、制御装置10
のROM104内に計数許容禁止プログラム104c
(図4参照)として記憶されている。計数許容・禁止処
理の詳細については図9で後述する。
【0071】次にS7に進み、計数処理が実行される。
計数処理は、玉箱5の玉計数レバー5aがスライド操作
されて回収されたパチンコ玉数を計数する処理である。
整流通路55(図2参照)に設けられた玉計数器52
(図2参照)の検出出力に基づいてこの処理が実行され
る。
【0072】S7で計数処理が終了した後、すべての処
理が終了する。図5(b)は、打止禁止・解除処理の処
理手順を説明するためのフローチャートである。まず、
S51において、各カウンタがチェックされる。次にS
53に進み、差数が0であるか否かが判断される。具体
的には、差数カウンタ103dのカウンタ値が0である
か否かが判断される。差数が0の場合には処理が終了す
る。一方、差数が0でない場合にはS54に進む。
【0073】S54では、設定の読込処理が実行され
る。設定の読込処理は、設定部11(図3参照)で設定
された設定情報を読込む処理である。次にS55に進
み、読込まれた設定情報の内容に応じて処理が分岐す
る。すなわち、設定値が「1」の場合には、S56に進
み、1回交換処理が実行される。すなわち、設定部11
で設定値を「1」に設定することにより持玉遊技方式が
1回交換方式に設定されることになる。1回交換処理の
処理手順については図6(b)で後述する。設定値が
「2」の場合には、処理がS57に進み、確変ラッキー
処理が実行される。すなわち、設定部11で設定値を
「2」に設定することにより持玉遊技方式が確変ラッキ
ー方式に設定されることになる。確変ラッキー処理の処
理手順については図7で後述する。設定値が「3」の場
合には、処理が終了する。すなわち、設定部11で設定
値を「3」に設定することにより持玉遊技方式が無制限
方式に設定されることになる。なお、設定部11で設定
値を「4」に設定することにより持玉遊技方式がラッキ
ーナンバー方式に設定されるが、ここでは、その処理手
順の詳細な説明を省略している。
【0074】図6(a)は、カウント処理の処理手順を
説明するためのフローチャートである。まず、S20に
おいて、遊技機6の遊技状態が大当り中もしくは確変中
のいずれかにあるか否かが判断される。遊技状態がいず
れにも該当しない場合には後述するS26に進む。
【0075】一方、遊技状態が大当り中もしくは確変中
である場合にはS21に進み、払出玉検出情報が入力さ
れているか否かが判断される。払出玉検出情報が入力さ
れている場合には、S23に進み、払出玉カウンタ10
3aのカウンタ値を更新(+1)する。そしてS22に
進む。一方、S21で払出玉検出情報が入力されていな
い場合には、そのままS22に進む。
【0076】S22では、打込玉検出情報が入力されて
いるか否かが判断される。打込玉検出情報が入力されて
いない場合には処理が終了する。一方、打込玉検出情報
が入力されている場合には、S24に進む。S24で
は、打込玉カウンタ103bのカウンタ値が更新(+
1)される。そして、S25に進む。
【0077】S25では、差数演算・記憶処理が実行さ
れる。差数演算・記憶処理が実行されることにより、差
数が演算される。すなわち、払出玉カウンタ103aの
カウンタ値から打込玉カウンタ103bのカウンタ値を
減算した値が差数カウンタ103dのカウンタ値として
記憶される。そして、その後処理が終了する。
【0078】一方、S20でNOの判断がなされた場合
には、S26に処理が移行する。S26では、差数が0
よりも大きいか否かの判断がなされる。なお、差数は、
差数カウンタ103dのカウンタ値から計数値カウンタ
103cのカウンタ値を減算することにより算出され
る。そして、差数が0よりも大きい場合には前記S21
以降に進み、払出玉検出情報または打込玉検出情報の入
力に応じて払出玉カウンタ103aまたは打込玉カウン
タ103bのカウンタ値が更新(+1)される。なお、
現実には、差数が0よりも大きくなるのは、遊技が開始
した後、大当りや確変が発生して以降である。一般に大
当りなどの発生前は、遊技者に利益がでないように遊技
機が調整されているためである。したがって、大当りや
確変がすでに発生していることを前提として初めてS2
6でYESの判断がなされることになる。
【0079】一方、S26で差数が0未満であると判断
された場合には、前記S21から前記S24までの各処
理は実行されることなく、前記S25に進み、差数演算
・記憶処理が実行され、その後、処理が終了する。
【0080】この処理手順によると、打込玉や払出玉の
カウント(S21、S24)が行われるのは、大当りの
発生中もしくは確変中の場合(S20)か、または、大
当りや確変の発生後(大当りや確変の発生後は、一般的
に差数>0が成立するのでS26でYESの判断がなさ
れる)となる。つまり、大当りや確変といった、遊技者
にとって有利な遊技状態の発生後に初めて打込玉や払出
玉のカウント(S21、S24)が行われる。言い換え
れば、大当りや確変の発生前は、打込玉や払出玉のカウ
ント(S21、S24)が行われない。その理由は、以
下の通りである。
【0081】前述した通り、大当りや確変の発生前は、
遊技者に利益がでないように遊技機が調整されているた
め、もし、その間で差数を演算すると負数となる。打込
玉数が払出玉数よりも多くなるためである。ところで、
差数が負数となる状態にあっても、遊技者は玉貸操作に
より新たに玉を貸り受けて遊技を続行できる。したがっ
て、遊技中に数多くの入賞玉が発生するなどして払出玉
数が増加しない限り、打込玉数の増加に伴って、差数が
負の方向へどんどん大きくなる。
【0082】ここで、大当りや確変の発生前において
も、打込玉や払出玉のカウント(S21、S24)を行
なって差数を算出した結果、遊技者の差数がたとえば−
5000となっている状況を考える。なお、1回の大当
りの発生により払い出されるパチンコ玉数の上限をたと
えば2400個と仮定する。
【0083】この状況下において大当りが発生して遊技
者が2400個程度のパチンコ玉を玉箱5に所有するこ
ととなったとしても、差数は依然正数となっていないこ
とが考えられる。前述した通り、制御装置10は、差数
が0以下の場合には、計数操作を禁止するように構成さ
れている。したがって、遊技者がパチンコ玉の計数を望
む場合であっても、制御装置10は、差数≦0であるた
めに遊技者は持玉を所有していないものとみなし、遊技
者にパチンコ玉の計数操作を許容する必要はないと判断
してしまう。このため、玉計数レバー5aのスライド操
作が禁止されてパチンコ玉の計数を行なうことができな
くなるという不都合が発生する。
【0084】大当りや確変の発生前においても、打込玉
や払出玉のカウント(S21、S24)を行なって差数
を算出した結果、差数が負の方向へどんどん大きくなる
につれて、その後2回、3回と大当りが連続して発生し
たとしても玉計数レバー5aのスライド操作が禁止され
てしまうことも考えられ、玉箱5に貯留されたパチンコ
玉が遊技中に外へ溢れだしてしまうおそれも生じる。
【0085】このように、大当りや確変の発生前に、打
込玉や払出玉のカウント(S21、S24)を行なう
と、差数が負数となる可能性が極めて高く、差数が負数
となると、制御装置10による計数の許否判断に運用上
の不都合が生じてしまう。
【0086】そこで、このカウント処理では、大当りの
発生中もしくは確変中の場合か、または、大当りや確変
の発生後にのみ、打込玉や払出玉のカウントが行われ、
大当りや確変の発生前といった、差数が負数になる可能
性のある遊技状態では打込玉や払出玉がカウントされな
いのである。これにより、差数が負数となることを防止
でき、差数が負数となることに起因して前記種々の不都
合が発生することを防止できる。
【0087】図6(b)は、1回交換処理の処理手順を
説明するためのフローチャートである。まず、S560
において、大当り終了時(大当り制御終了時)であるか
否かが判断される。大当り終了時でない場合には、後述
するS562に進む。一方、大当り終了時である場合に
は、S561に進む。S561では、打止信号(打止指
令信号)が出力される。すなわち、持玉遊技方式が1回
交換方式の場合には、前記S560で大当り終了時と判
断されることにより、前述した持玉遊技終了条件が成立
することになる。
【0088】次にS562に進み、計数値カウンタ10
3c(図4参照)の計数値がチェックされる。次にS5
63に進み、計数値が差数から20を差引いた値以上で
あるか否かが判断される。なお、差数は、図5(a)の
S25で算出された値で、遊技者が所有している持玉数
を表わす。したがってこのステップにより、遊技者の持
玉のほとんどが既に玉箱5から回収され計数されている
か否か、すなわち、遊技ルールに従って遊技者が計数レ
バー5bを操作して精算動作をしているか否かが判断さ
れる。そして、差数から20を差引いた数以上のパチン
コ玉が計数されている場合には、S566aに進み、出
玉カードの発行を終了したか否かが判断される。出玉カ
ードの発行が終了していない場合には、処理が終了す
る。一方、出玉カードの発行が終了している場合には、
S566bに進む。S566bでは、打止信号が停止さ
れる。これにより、遊技機6の遊技不能動状態が解除さ
れる。次にS567に進み、払出玉カウンタ103a,
打込玉カウンタ103b,計数値カウンタ103cのカ
ウンタ値がリセットされ、処理が終了する。
【0089】一方、S563で計数値が差数から20を
差引いた値よりも小さい場合には、S564に進む。S
564では、上皿検出情報,下皿検出情報,玉箱検出情
報のうち、いずれかの検出情報が入力されているか否か
が判断される。これにより、上皿6b,下皿6c,玉箱
5のいずれかにパチンコ玉が残留しているか否かが判断
されることになる。そして、いずれの検出情報も入力さ
れていない場合には、前述したS566aに処理が移行
する。一方、S564でいずかの検出情報が入力されて
いる場合にはS565に進み、スピーカー7に交換要求
音声報知信号が出力される。これにより、スピーカー7
から玉計数レバー5aの操作を促す報知音声が出力され
る。そしてその後、処理が終了する。
【0090】図7は、確変ラッキー処理の処理手順を説
明するためのフローチャートである。まず、S570に
おいて遊技機6が大当り終了時(大当り制御終了時)で
あるか否かが判断される。大当り終了時でない場合に
は、後述するS571bに進む。一方、大当り終了時で
ある場合にはS571aに進む。
【0091】S571aでは確変情報が入力されている
か否かが判断される。すなわち、遊技機6が確変状態に
あるか否かが判断される。そして確変状態にある場合に
は処理が終了する。一方、確変状態にない場合にはS5
72に進む。
【0092】S571bでは、大当り情報もしくは確変
情報のいずれか一方が入力されているか否かが判断され
る。入力のない場合は後述のS573に進む。一方、入
力のある場合は、この処理を終了する。
【0093】S572では、打止情報が出力される。す
なわち、持玉遊技方式が確変ラッキー方式の場合には、
前記S571aで確変情報が入力されていると判断され
ることにより、前述した持玉遊技終了条件が成立するこ
とになる。
【0094】次にS573に進み計数値がチェックされ
る。次にS574に進み、計数値が「差数−20×(確
変が開始してから終了するまでに発生した大当り回
数)」以上であるか否かが判断される。
【0095】そして、「差数−20×(確変が開始して
から終了するまでに発生した大当り回数)」以上のパチ
ンコ玉が計数されている場合には、S577aに進み、
出玉カードの発行を終了したか否かが判断される。出玉
カードの発行が終了していない場合には、処理が終了す
る。一方、出玉カードの発行が終了している場合には、
577bに進む。S577bでは、打止信号が停止され
る。これにより、遊技機6の遊技不能動状態が解除され
る。次にS578に進み、払出玉カウンタ103a,打
込玉カウンタ103b,計数値カウンタ103cのカウ
ンタ値がリセットされ、処理が終了する。
【0096】一方、S574でNOの判断がなされた場
合には、S575に進む。S575では、上皿検出情
報,下皿検出情報,玉箱検出情報のうち、いずれかの検
出情報が入力されているか否かが判断される。そして、
いずれの検出情報も入力されていない場合には、前述し
たS577aに処理が移行する。一方、S575でいず
かの検出情報が入力されている場合にはS576に進
み、スピーカー7に交換要求音声報知信号が出力され
る。これにより、スピーカー7から玉計数レバー5aの
操作を促す報知音が出力される。そしてその後、処理が
終了する。
【0097】図8は、玉返却処理の処理手順を説明する
ためのフローチャートである。まず、S40において計
数値が0よりも大きいか否かが判断され、0よりも大き
くない場合には処理が終了する。一方、0よりも大きい
場合にはS41に進む。
【0098】S41では、自動返却スイッチ3cが押圧
操作されて自動玉返却モードに設定されているか否かが
判断される。自動玉返却モードに設定されていない場合
にはS43に進み、玉返却スイッチ3bが押圧操作され
たか否かが判断される。押圧操作のない場合には処理が
終了する。一方、押圧操作されている場合にはS44に
進み、玉返却コマンドが玉返却装置3に出力された後、
処理が終了する。一方、S41で自動玉返却モードであ
ると判断された場合にはS42に進み、上皿検出情報,
下皿検出情報,玉箱検出情報のうちいずれかの検出情報
が入力されているか否かが判断される。そしていずれか
の検出情報が入力されている場合には遊技者が遊技に使
用可能なパチンコ玉が存在するものと見なし、処理が終
了する。一方、いずれの検出情報も入力されていない場
合には玉不足と判断されてS44に進む。そして、玉返
却コマンドが送信され、処理が終了する。
【0099】図9は、計数許容・禁止処理の処理手順を
示すフローチャートである。まず、SA1において、遊
技機6の遊技状態が大当り中もしくは確変中のいずれか
にあるか否かが判断される。遊技状態がいずれにも該当
しない場合にはSA2に進み、精算操作が行なわれたか
否かが判断される。すなわち、操作情報が呼出・発行装
置2より入力されたか否かが判断される。なお、操作情
報は、出玉カード発行スイッチ2cの押圧操作に基づい
て出力される情報である。
【0100】精算操作が行なわれていない場合にはSA
8に進み、差数が0よりも大きいか否かが判断される。
差数が0よりも大きい場合には、その持玉の一部または
全部をすでに計数済であるか否かは別として、遊技者が
持玉を所有していると考えられる。そこで、差数が0よ
りも大きい場合には、SA12に進む。SA12では、
差数から計数値を差引いた値、すなわち計算上の未計数
玉の数が、−100以上であるか否かが判断される。つ
まり、遊技者が未計数玉をまだ所有しているか否かが判
断される。なお、この計算上の未計数玉の数が、1以上
であることをその条件とせず、所定の許容値の一例とな
る−100以上であることをその条件としている理由は
前述した通りである。すなわち、貸玉の存在などにより
計数値が差数よりも多少多くなって計算上の未計数玉の
数が負数となる場合があり、計算上の未計数玉の数が負
数となっていても、遊技の結果所持されたパチンコ玉で
あって計数されていないパチンコ玉がまだ残留している
可能性がある。そして、この残留している未計数玉の計
数を許容するためである。
【0101】そこでSA12で計算上の未計数玉の数
が、−100以上であると判断された場合には、未計数
玉を遊技者が所有しているものとみなし、SA11にお
いて計数許容処理が実行される。計数許容処理が実行さ
れることにより、計数許容情報が玉箱5へ出力される。
これにより、玉箱5で玉計数レバー5aのスライド操作
が許容される。そして、その後、処理が終了する。
【0102】一方、SA12で計算上の未計数玉の数
が、−100未満であると判断された場合には、異常事
態が発生しているものとみなされ、SA13においてエ
ラー報知情報が呼出・発行装置2などへ出力される。次
にSA9に進み、計数禁止処理が実行される。計数禁止
処理が実行されることにより、計数禁止情報が玉箱5へ
出力される。これにより、玉箱5で玉計数レバー5aの
スライド操作が禁止される。そして、その後、処理が終
了する。
【0103】一方、SA8において差数が0未満である
と判断された場合には、未計数玉を遊技者が所有してい
ないものとみなし、前記SA9に進み、計数禁止処理が
実行される。
【0104】SA2で精算操作が行なわれていると判断
された場合、すなわち、大当りや確変が発生していない
状態で精算操作が行なわれた場合には、SA3に進む。
SA3では、差数と計数値との差の絶対値、すなわち、
計算上の未計数玉数の絶対値が100以下であるか否か
が判断される。そして、その絶対値が100以下である
場合には、遊技者がすべての持玉を精算したものとみな
され、SA5に進む。SA5では、差数カウンタ103
dのカウンタ値が0にリセットされる。差数カウンタ1
03dのカウンタ値をリセットする理由については後述
する。さらにSA6で前記SA9と同様の計数禁止処理
が実行される。
【0105】SA6で計数禁止処理が実行された後、S
A7に進み、計数値書込フラグがセットされる。計数値
書込フラグは、計数値(持点)を出玉カードに記録させ
る処理を能動化させるためにセットされるフラグであ
る。このフラグがセットされることにより、遊技者に付
与すべき出玉数が算出され、カードR/W制御情報が呼
出・発行装置2へ出力される。呼出・発行装置2は、こ
のカードR/W制御情報の入力に基づいて出玉カードを
出玉カード発行口2cから発行する。
【0106】一方、SA3でNOと判断された場合に
は、すなわち、遊技者が遊技で所有したパチンコ玉の一
部を精算したに過ぎないと見なされ、SA4に進む。S
A4では、差数から計数値が差し引かれてその値が新た
な差数として差数カウンタ103dにセットされる。
【0107】次に、SA14に進み、SA4で計算され
た新たな差数が0よりも小さくなっていないか否かが判
断される。0よりも小さくなっている場合には、SA1
5に進み、差数が新たに0にセットされ直される。SA
4での計算の結果、新たな差数が0よりも小さくなると
いうことは、実際にはすべての持玉が精算済であると考
えられるためである。
【0108】SA14でNOと判断された場合、または
SA15の後、前記SA7に移行して計数値書込フラグ
がセットされた後、処理が終了する。
【0109】また、SA1で遊技機6の遊技状態が大当
り中もしくは確変中のいずれかにあると判断された場合
にはSA10に進み、精算操作が行なわれたか否かが判
断される。すなわち、操作情報が呼出・発行装置2より
入力されたか否かが判断される。
【0110】精算操作が行なわれた場合には、前記SA
4に進む。一方、精算操作が行なわれていない場合には
前記SA11に進み、前述した計数許容処理が実行され
る。これにより、玉箱5で玉計数レバー5aのスライド
操作が許容されることになる。なお、遊技機6の遊技状
態が大当り中もしくは確変中のいずれかにある場合に計
数を許容するのは、このような遊技状態であれば多くの
パチンコ玉が遊技者に払い出されて計数の必要性が生じ
るためである。
【0111】ここで、SA5で差数カウンタ103dの
カウンタ値を0にリセットする理由を説明する。差数
は、前述したとおり、遊技者が所有している持玉の数を
示すものである。したがって、遊技者がすべてのパチン
コ玉を計数し終えて精算操作をした時点で、「差数−計
数値」を演算すると、計算上はその値は0になるはずで
ある。また、その値が0にならない場合には、遊技者が
その値に相当する未計数玉をまだ所有していることを意
味する。このことからすると、SA3およびSA5の処
理は不要であり、精算操作が行われること(SA2)に
基づいてSA4の未計数玉の演算を行って、その演算結
果が1以上となる場合には計数許容処理を実行し、0以
下となる場合には計数禁止処理を実行すればよいと考え
られる。
【0112】しかしながら、計算上の未計数玉数と、実
際に遊技者が未計数の状態で所有しているパチンコ玉数
とは正確に一致するとは限らない。遊技者が遊技の途中
でパチンコ玉を上皿6bなどから抜き取って煙草などの
景品と交換したり、あるいはパチンコ玉の一部が遊技中
に床にこぼれ落ちることがあるため、遊技者の所有して
いる持玉が打込玉と払出玉以外の要因で変動する結果、
遊技者の所有している持玉と計算上の差数との間に誤差
が生じる。そして、差数に基づいて演算される計算上の
未計数玉数(差数−計数値)にも当然にその誤差が影響
するためである。このような場合には、遊技者がすべて
の持玉を計数したとしても、計算上の未計数玉数(差数
−計数値)は0と一致せず、たとえば、まだ未計数玉が
存在するかのような値をとる。
【0113】ところが実際には、すべての持玉が精算さ
れているため、精算後の計数値を0とする処理に併せて
さらに差数を0にリセットすべきであるのに、差数をリ
セットすることなく次の遊技を許容すると、さらに同様
の原因で生じた誤差が差数に累積されていくことにな
る。そして、遊技回数が増大するにつれ、実際の遊技者
の持玉数と、差数との誤差が次第に大きなものとなる。
このため、たとえば、遊技者は持玉を所有していないに
もかかわらず、差数が大きな数値となっているために、
本来許されないはずのパチンコ玉の計数が許容されてし
まうといった不都合が発生する。
【0114】したがって、この誤差を何らかのタイミン
グで消去してやる必要がある。しかしながら、遊技者の
遊技途中に、実際に遊技者が所有している持玉の数を特
定して、その数を差数としてセットし直すことは困難で
ある。そこで、この計数許容・禁止処理においては、遊
技者が、所有していた持玉のすべてを最終的に精算して
いるであろうタイミングで差数カウンタ103dのカウ
ンタ値を0にリセットして誤差が生じないようにしてい
るのである。そしてそのタイミングとして、大当りや確
変が発生していない状態で精算操作が行なわれており
(SA1),かつ、その時の計算上の未計数玉数が極め
て少ない(たとえばこの処理では、その絶対値が100
以下)時期を選定しているのである(SA3)。
【0115】ここで、大当りや確変が発生していない状
態で精算操作が行なわれたことを条件としているのは、
大当り中などに遊技者が遊技を途中で止めて、すべての
持玉を精算してしまうことは考えられないためである。
また、計算上の未計数玉数が極めて少ないことを条件と
しているのは、精算時点でまだ計算上の未計数玉数が大
きい場合(たとえばこの処理では101以上)には、遊
技者が遊技で所有したパチンコ玉の一部を精算したに過
ぎないと考えられるためである。一方、計算上の未計数
玉数が極めて少ない場合には、その時点で遊技者は実際
には持玉のすべてを計数し終えていると見なして、その
差数を誤差として取扱うのである。
【0116】なお、計算上の未計数玉数が極めて少ない
場合にこのような取扱いをして、差数をリセットし(S
A5)、かつ、計数禁止処理をすると(SA6)、実際
にその計算上の未計数玉数分程度のパチンコ玉を遊技者
が保有していた場合が問題となる。しかしながら、遊技
者が極めて少ない数のパチンコ玉を残して1度精算を済
ました後で、あらためて残っている極めて少ない数のパ
チンコ玉を計数して再び精算するなどということは通常
考えられない。したがって、このような処理が行なわれ
ることにより、運用上の問題が生じることはない。
【0117】以上の理由により、この計数許容・禁止処
理の処理手順では、SA5で差数カウンタ103dのカ
ウンタ値を0にリセットする処理を行なっている。な
お、上記趣旨より、SA3の「100」という数値はこ
れに限られるものではなく、誤差の範囲と見なしうる数
値であればこれ以下の数値でもこれ以上の数値でもよ
い。
【0118】図10は、遊技機6の遊技状態と計数操作
の禁止・許容のタイミングとを説明するためのタイミン
グチャートである。
【0119】なお、このタイミングチャートでは、前述
した持玉遊技を制限する方式(持玉遊技方式)として、
ラッキーナンバー方式が採用されている場合を例として
説明する。
【0120】まず、確変図柄以外の大当り図柄で大当り
が発生して、遊技機6の遊技状態が通常状態から大当り
状態に変化する。この変化に伴って、計数動作が禁止さ
れた状態から許容される状態となる。また、大当り中に
入賞玉が発生すれば多量の払出玉が生じて差数(払出玉
数−打込玉数)が正数となる。
【0121】その後、大当りが終了しても、差数が正数
である限り、計数動作の許容された状態が継続する。遊
技者が玉計数レバー5aをスライド操作して、遊技の結
果得たすべてのパチンコ玉を持点に変換した後、出玉カ
ード発行スイッチ2cを操作して精算すれば、差数が0
にリセットされるとともに計数動作が禁止された状態と
なる。
【0122】その後、確変図柄により大当りが発生すれ
ば、前記同様に計数動作が許容された状態となるととも
に差数が正数となる。そして、その後、大当りが終了し
ても確変が継続する限り、計数動作の許容された状態が
継続する。
【0123】その大当りが終了した後、遊技者が前述と
同様に精算すれば、差数が0にリセットされるとともに
計数動作が禁止された状態となる。
【0124】さらに、その後、図示する最後の大当りが
ラッキーナンバーで発生し、その大当りが終了する。こ
の時、大当り中に発生した多量の払出玉により差数が正
数となっており、計数動作を許容された状態にある。こ
こで遊技者が玉計数レバー5aをスライド操作して、遊
技の結果得たすべてのパチンコ玉を持点に変換した時点
で差数が0にリセットされ、計数動作が禁止された状態
となる。
【0125】次に、以上説明した発明の実施の形態の変
形例や特徴点を以下に列挙する。 (1) 図3では、制御装置10は、遊技機6毎に設け
られ、設定部11は制御装置10毎に設けられているも
のとして説明したが、これに代えて、遊技機設置島1に
設置された複数の遊技機6を1つの制御装置10とこれ
に対応する1つの設定部11で制御できるようにしても
よい。
【0126】(2) 計数動作の禁止されるタイミング
や許容されるタイミングで、その旨がスピーカー7から
音声により報知されるように構成してもよい。また、こ
れに代えてあるいはこれに加えて所定の表示部(たとえ
ば玉数表示部5b)でその旨のメッセージが表示される
ように構成してもよい。この場合には、スピーカー7ま
たは所定の表示部(たとえば玉数表示部5b)により、
前記遊技媒体計数手段の計数動作が禁止された場合にそ
の旨を報知する報知手段が構成されている。
【0127】(3) 差数を特定する方法として、払出
玉検出器12および打込玉検出器13からそれぞれ入力
される払出玉検出情報および打込玉検出情報を利用する
方法を例示した。しかしながら、これに代えて、遊技場
に設置されているホール管理コンピュータから差数を特
定可能な情報が制御装置10に入力されるようにしても
よい。
【0128】(4) CR機とノーマル機との双方に対
応可能とするため、本実施形態では、差数の算定に貸玉
数を含めていないが、CR機の場合には貸玉数を含めて
差数を算定するように構成してもよい。また、特に差数
に貸玉を含めないことにより、不正なプリペイドカード
(共通カード)を用いて玉貸を行い、それを計数換算し
て不正に利益をあげるなどという、玉出し行為をも防止
できるという効果が奏される。貸玉を含めると、計数が
その分、許容されてしまうことになり玉出し行為が容易
に行われてしまう一方、貸玉を含めないようにすること
で貸玉分は遊技者が所持している玉数とみなされないた
めに、玉出し行為を行うことが困難になるためである。
【0129】(5) 図9の計数許容・禁止処理の処理
手順において、SA3では、「100」という数値を誤
差の許容範囲としている。しかしながら、この値は、こ
れに限られるものではなく、誤差の範囲と見なしうる数
値であればこれ以下の数値でもこれ以上の数値でもよ
い。また、この値は遊技場側で任意に設定できるように
構成してもよい。
【0130】
【課題を解決するための手段の具体例】図3などに示し
た呼出・発行装置2,玉箱5,制御装置10により、遊
技機での遊技の結果として遊技者の所有となった遊技媒
体を計数して精算するための遊技媒体精算装置を含む遊
技用装置が構成されている。呼出・発行装置2,玉箱5
により、前記遊技媒体精算装置が構成されている。遊技
機6により、前記遊技機が構成されている。遊技者の持
玉( 持点として玉数表示部5bに表示されている計数値
+玉箱5や上皿6b、下皿6cに貯留されているパチン
コ玉)により、前記遊技機での遊技の結果として遊技者
の所有となった遊技媒体が構成されている。
【0131】整流通路55に設けられた玉計数器52
(図2参照)により、前記遊技機に対応して個別に設け
られて、遊技媒体を計数する遊技媒体計数手段が構成さ
れている。
【0132】制御装置10により、前記遊技機の遊技状
況を把握可能な遊技情報に基づいて、前記遊技媒体計数
手段の計数動作を許容する必要があるか否かを判断する
判断手段が構成されている。大当り情報、確変情報、払
出玉検出情報、打込玉検出情報などの情報により、前記
遊技機の遊技状況を把握可能な遊技情報が構成されてい
る。
【0133】計数禁止部5d(図2参照)により、前記
判断手段で前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する
必要がないとの判断がなされたことに基づいて、前記遊
技媒体計数手段の計数動作を禁止する計数動作禁止手段
が構成されている。
【0134】入力ポート101(図4参照)、CPU1
00、RAM100に構成されたカウンタ(差数カウン
タ103d、払出玉カウンタ103a、打込玉カウンタ
103b,計数値カウンタ103c)、図6(a)のカ
ウント処理のフローチャートにより、前記遊技機での遊
技の結果として遊技者の所有となった遊技媒体の数を特
定するために前記遊技情報を収集する遊技情報収集手段
が構成されている。
【0135】CPU100、ROM104、図9のフロ
ーチャートのSA8,SA11,SA12により、前記
遊技情報収集手段の収集結果と前記遊技媒体計数手段の
計数結果とに基づいて、前記遊技機での遊技の結果とし
て遊技者の所有となった遊技媒体であって前記遊技媒体
計数手段で未だ計数されていない未計数遊技媒体が存在
するか否かを判別し、当該未計数遊技媒体が存在するこ
とを条件に前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する
必要がある旨の判断を行ない、当該未計数遊技媒体が存
在しないことを条件に前記遊技媒体計数手段の計数動作
を許容する必要がない旨の判断を行なう前記判断手段が
構成されている。差数カウンタ103dのカウンタ値に
より、前記遊技情報収集手段の収集結果が構成されてい
る。計数値カウンタ103cのカウンタ値により、前記
遊技媒体計数手段の計数結果が構成されている。遊技者
が遊技で所有した持玉のうち、未だ計数操作をすること
なく玉箱5、上皿6b、下皿6cなどに貯留させている
と考えられるパチンコ玉数として定義した未計数玉によ
り、前記遊技機での遊技の結果として遊技者の所有とな
った遊技媒体であって前記遊技媒体計数手段で未だ計数
されていない未計数遊技媒体が構成されている。
【0136】図6(a)のフローチャートのSA20,
SA21〜SA24により、前記遊技機の遊技状態が遊
技者にとって有利な遊技状態にあることを示す遊技情報
が入力されたことに基づいて、前記遊技機での遊技の結
果として遊技者の所有となった遊技媒体の数を特定する
ために必要となる遊技情報の収集動作を開始する、前記
遊技情報収集手段が構成されている。遊技機6で大当り
の発生している状態、または確変の生じている状態によ
り、前記遊技者にとって有利な遊技状態が構成されてい
る。払出玉検出情報および打込玉検出情報により、前記
遊技機での遊技の結果として遊技者の所有となった遊技
媒体の数を特定するために必要となる遊技情報が構成さ
れている。
【0137】図6(a)のフローチャートのSA26に
より、遊技者が前記遊技媒体を所有していないことを示
す収集結果となることを条件に前記収集動作を中止す
る、前記遊技情報収集手段が構成されている。差数が0
以下であることにより、遊技者が前記遊技媒体を所有し
ていないことを示す収集結果が構成されている。
【0138】図9のフローチャートのSA2〜SA5に
より、前記遊技媒体計数手段により計数済の遊技媒体が
前記遊技媒体精算装置で精算されたことを条件にして前
記未計数遊技媒体は存在しないものとみなす、前記判断
手段が構成されている。なお、図9のフローチャートの
SA5では、前記遊技機での遊技の結果として遊技者の
所有となった遊技媒体の数を示す差数をリセットしてい
るが、差数をリセットすることにより、計算上の未計数
玉の数が0になる。つまり、前記未計数遊技媒体は存在
しないものとみなされることになる。計算上の未計数玉
の数は、「差数−計数値」で求められるが、差数が0と
なり、かつ、計数値が精算処理後に0にリセットされる
からである。
【0139】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、前記遊技機の遊技状況を把握可能な遊技情
報に基づき前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する
必要があるか否かが判断され、必要がないと判断された
ことに基づいて計数動作が禁止されるために、遊技機の
遊技状況に基づくものではない遊技媒体がその遊技機に
対応する前記遊技媒体精算装置で精算されてしまうこと
を防止できる。
【0140】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、前記未計数遊技媒体が存在すると判断され
ることを条件に前記計数動作が許容され、当該未計数遊
技媒体が存在しないと判断されることを条件に前記計数
動作が許容されるために、計数動作をより効果的に制限
できる。
【0141】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、前記遊技機の遊技状態が遊技者にとって有
利な遊技状態にあることを示す遊技情報が入力されたこ
とに基づいて前記遊技機での遊技の結果として遊技者の
所有となった遊技媒体の数を特定するために必要となる
遊技情報の収集動作が開始され、遊技者が前記遊技媒体
を所有していないことを示す収集結果となることを条件
に前記収集動作が中止されるために、前記遊技情報収集
手段の収集結果が、遊技者が所有している前記遊技媒体
の数が負数であることを示す収集結果となることを防止
できる。つまり、前記遊技情報収集手段の収集結果が、
実際の遊技状況では発生し得ない値をとることで実際に
遊技者が所有している前記遊技媒体の数と前記収集結果
との間に誤差が生じてしまうことを防止できる。
【0142】さらに、前記遊技媒体計数手段により計数
済の遊技媒体が前記遊技媒体精算装置で精算されたこと
を条件にして前記未計数遊技媒体は存在しないものとみ
なされるために、精算時点で実際には前記未計数遊技媒
体は存在しないにも係わらず、前記遊技情報収集手段の
収集結果と前記遊技媒体計数手段の計数結果とに基づい
て前記未計数遊技媒体が存在するとされた判断結果がそ
のまま維持されてしまい、当該判断結果が、その後、前
記遊技媒体計数手段の計数動作を許容する必要があるか
否かの判断の基礎とされてしまうことが防止される。こ
れにより、判断上の誤差が次々と累積してしまうこと
で、前記判断手段による計数動作の許否判断が遊技状況
に即して的確に行われなくなってしまうことを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機設置島の一部正面図である。
【図2】遊技機および玉箱の要部断面図である。
【図3】遊技機設置島のシステムブロック図である。
【図4】制御装置のブロック図である。
【図5】図5(a)はメイン処理の処理手順を示すフロ
ーチャートであり、図5(b)は打止禁止・解除処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6(a)はカウント処理の処理手順を示すフ
ローチャートであり、図6(b)は1回交換処理の処理
手順を示すフローチャートである。
【図7】確変ラッキー処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】玉返却処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図9】計数許容・禁止処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】遊技機の遊技状態と計数操作の禁止・許容の
タイミングとを説明するためのタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1は遊技機設置島、2は呼出・発行装置、2bは出玉カ
ード発行口、2cは出玉カード発行スイッチ、3は玉返
却装置、5は玉箱、5aは玉計数レバー、5bは玉数表
示部、5dはソレノイド(計数禁止部)、6は遊技機、
6aは遊技領域、6bは上皿、6cは下皿、6dは打球
操作ハンドル、10は制御装置、11は設定部、52は
玉計数器、56は玉箱玉検出器、64は上皿玉検出器、
62は下皿玉検出器、100はCPU、103aは払出
玉カウンタ、103bは打込玉カウンタ、103cは計
数値カウンタ、103dは差数カウンタ、104aは制
御プログラム、104bは打球禁止解除プログラム、1
04cは計数許容禁止プログラムである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機での遊技の結果として遊技者の所
    有となった遊技媒体を計数して精算するための遊技媒体
    精算装置を含む遊技用装置であって、 前記遊技機に対応して個別に設けられて、遊技媒体を計
    数する遊技媒体計数手段と、前記遊技機の遊技状況を把
    握可能な遊技情報に基づいて、前記遊技媒体計数手段の
    計数動作を許容する必要があるか否かを判断する判断手
    段と、 前記判断手段で前記遊技媒体計数手段の計数動作を許容
    する必要がないとの判断がなされたことに基づいて、前
    記遊技媒体計数手段の計数動作を禁止する計数動作禁止
    手段とを含むことを特徴とする、遊技用装置。
  2. 【請求項2】 前記遊技機での遊技の結果として遊技者
    の所有となった遊技媒体の数を特定するために前記遊技
    情報を収集する遊技情報収集手段を含み、 前記判断手段は、前記遊技情報収集手段の収集結果と前
    記遊技媒体計数手段の計数結果とに基づいて、前記遊技
    機での遊技の結果として遊技者の所有となった遊技媒体
    であって前記遊技媒体計数手段で未だ計数されていない
    未計数遊技媒体が存在するか否かを判別し、当該未計数
    遊技媒体が存在することを条件に前記遊技媒体計数手段
    の計数動作を許容する必要がある旨の判断を行ない、当
    該未計数遊技媒体が存在しないことを条件に前記遊技媒
    体計数手段の計数動作を許容する必要がない旨の判断を
    行なうことを特徴とする、請求項1に記載の遊技用装
    置。
  3. 【請求項3】 前記遊技情報収集手段は、 前記遊技機の遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態
    にあることを示す遊技情報が入力されたことに基づい
    て、前記遊技機での遊技の結果として遊技者の所有とな
    った遊技媒体の数を特定するために必要となる遊技情報
    の収集動作を開始し、 遊技者が前記遊技媒体を所有していないことを示す収集
    結果となることを条件に前記収集動作を中止し、 前記判断手段は、前記遊技媒体計数手段により計数済の
    遊技媒体が前記遊技媒体精算装置で精算されたことを条
    件にして前記未計数遊技媒体は存在しないものとみなす
    ことを特徴とする、請求項2に記載の遊技用装置。
JP13842797A 1997-05-28 1997-05-28 遊技用装置 Withdrawn JPH10328404A (ja)

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