JPH1032805A - セットトップコンバータ - Google Patents

セットトップコンバータ

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JPH1032805A
JPH1032805A JP8185736A JP18573696A JPH1032805A JP H1032805 A JPH1032805 A JP H1032805A JP 8185736 A JP8185736 A JP 8185736A JP 18573696 A JP18573696 A JP 18573696A JP H1032805 A JPH1032805 A JP H1032805A
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Shuji Matsuura
修二 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CATVのアナログ放送とデジタル放送を簡単
な回路構成で受信するセットトップコンバータを提供す
る。 【解決手段】CATVのアナログ及びデジタルの入力信
号を選局し、アナログ及びデジタル信号に応じた第1の
中間周波信号に変換するPLL回路56を含む第1の局
部発振回路55と第1の混合器54で構成した第1の周
波数変換回路と、この第1の周波数変換回路の出力を上
記アナログ及びデジタル信号に応じた第2の中間周波信
号に変換するPLL回路62を含む第2の局部発振回路
61と第2の混合器60で構成した第2の周波数変換回
路を設け、第2の周波数変換回路の出力をアナログ信号
とデジタル信号に分けて復調するアナログ復調回路66
及びデジタル復調回路66を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVの端末と
なるセットトップコンバータに係り、特にデジタル放送
とアナログ放送の受信を可能にしたセットトップコンバ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CATVはマルチメディアの中核とし
て、近年注目されるようになってきた。特に米国をはじ
め世界各国でCATVを通しての通信、放送の融合化サ
ービスの実験が盛んに行われている。この様な状況下で
CATVの端末であるセットトップコンバータに対する
機能のレベルアップ、特にデジタル放送の受信が可能な
方式へと進化して行こうとしている。
【0003】図3は、アナログ放送に加えデジタル放送
の受信も可能にしたセットトップコンバータの全体の構
成を示すブロック図である。本発明に係るデジタル及び
アナログ放送の復調を行うセットトップコンバータは、
図3において、点線で示す部分に相当する。以下に図3
におけるデジタルセットトップコンバータ全体の機能の
概要を説明する。
【0004】広帯域ネットワークからの入力信号はまず
分配器1で2分割され、メインチューナ2、3とQPS
Kデータ受信機4に送られる。QPSK受信機4はヘッ
ドエンドコントローラが制御する加入者宛メッセージ、
ダウンロード可能なメモリ、その他の管理用や加入者関
連機能にかかわる各種の制御信号・情報データ信号を受
け取る。チューナ2、3はアナログ・デジタル全ての信
号のチューニング機能を持っており、国毎にまた客先ご
とに異なる使用に応じ得る範囲の受信を行える機能を持
っている。
【0005】主なデジタルビデオ回路はチューナ2から
QAM受信機5までであり、そこでデジタルキャリアが
検知され、普通5つ以上のMPEG2の圧縮ビデオ信号
やその関連音声データが乗った27Mb/sの多重デー
タストリームに変換される。MPEGのビットストリー
ムはMPEG2トランスポートボード6で多重化を解除
する。
【0006】オーディオとビデオのデコンプレッション
回路を構成する音声・映像デコンプレッサ7はリアルタ
イムでMPEG2のデコーディングを行い、NTSCの
ビデオ及びオーディオのベースバンド信号を作る。映像
音声マルチプレクサ8は、完全なビットマップの図形や
その他ビデオ・オーディオの特殊効果を扱う。このグラ
フィックスはCPUとメインメモリ9に直接つながる内
部バスにより制御される。最後に選択された信号やグラ
フィックは、エンコード、コピープロテクト、RF出力
変調器等の回路9でコピープロテクトを通り出力変調器
に入る。加入者のTVまたはVTRはベースバンド出
力、又はRF出力に接続される。
【0007】一方、アナログの番組は、チューナ3から
アナログ復調器/デコーダ回路10に送られ、NTSC
のベースバンドのビデオ・オーディオ信号になったもの
が上記映像音声マルチプレクサ8に送られる。CPU及
びメモリ9はすべて非MPEGソフトウエア機能を取扱
い、チューナコントロール、ステータスモニタ、双方向
通信などの種々のアプリケーションやセットトップの物
理的機能を取り扱う。バスインターフェース回路11は
外部通信ジャックに接続されるプリンタやその他の機器
の入出力機能を制御するものである。
【0008】図4は、上記図3中、点線で示すセットト
ップコンバータの従来例を示すブロック図である。図4
において、上段の回路はデジタルチャンネル受信用復調
デコーダであり、下段の回路はアナログチャンネル受信
用復調デコーダである。デジタルチャンネルは、図2に
そのスペクトラム状況を示すように、現行アナログCA
TVチャンネルの50〜450MHzより上の450〜
750MHz帯に配置されているのが一般的である。
【0009】CATVの入力信号は、先ず分配器1でデ
ジタル復調系及びアナログ復調系に分けられる。デジタ
ルチャンネルは、バンドパスフィルタ(以下BPFとい
う)20、AGC回路21及びRFアンプ22を介し
て、PLL回路を用いた局部発振器と混合器より成る選
局回路23で選局され、第1中間周波数(955.75
MHz)の信号に変換された後、BPF24を介し、I
Fアンプ25で増幅され、更にPLL回路を用いた局部
発振器と混合器より成る周波数変換回路26により第2
中間周波数(45.75MHz)に変換される。
【0010】第2中間周波数に変換された受信信号は、
IFアンプ27で増幅した後、SAWフィルタより成る
BPF28により側帯波が除去され、固定の局部発振信
号fOSC3及び混合器29により第3中間周波数のベース
バンド領域の信号に変換され、IFアンプ30、BPF
31を介して、A/D変換器32でデジタル信号に変換
された後、QAM復調器33でQAM復調される。
【0011】一方、アナログ信号は、BPF34、AG
C回路35及びRFアンプ36を介して、PLL回路を
用いた局部発振器と混合器より成る選局回路37で選局
され、第1中間周波数(955.75MHz)の信号に
変換された後、BPF38、IFアンプ39を介し、固
定の局部発振信号fOSC6及び混合器40により、第2中
間周波数(45.75MHz)の信号に変換される。
【0012】第2中間周波数の信号に変換された受信信
号は、IFアンプ41、BPF42より成るSAWフィ
ルタ42により側帯波が除去された後、NTSC復調回
路43でNTSC信号に復調される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のセットトッ
プコンバータは、アナログセットトップボックスの回路
にデジタルチャンネル受信用復調回路を付加したもので
あり、アナログ信号とデジタル信号の2系統の復調回路
が必要となり、回路規模が大型化すると共に複雑にな
り、コスト高になっていた。また、CATV信号を入力
系でアナログ信号系とデジタル信号系に2分配する必要
があり、入力系における分配による損失(−4dB)が
大きくなるという問題があった。本発明は上記の問題に
鑑み、1系統の信号処理回路でアナログ信号とデジタル
信号の受信を行わせることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のセットトップコ
ンバータは、上記の目的を達成するため、入力信号を第
1の中間周波信号に変換するPLL回路を具えた第1の
局部発振器と、第1の混合器より成る第1の周波数変換
回路と、上記第1の中間周波信号を増幅する第1の中間
周波増幅回路に設けたデジタルチャンネル復調用の狭帯
域バンドパスフィルタと、該狭帯域バンドパスフィルタ
の出力を第2の中間周波信号に変換するPLL回路を具
えた第2の局部発振器と第2の混合器より成る第2の周
波数変換回路と、上記第2の局部発振器の局部発振周波
数をアナログチャンネル及びデジタルチャンネルに応じ
て、上記PLL回路により切り換える切換回路と、上記
第2の周波数変換回路の出力をアナログチャンネルの信
号とデジタルチャンネルの信号に分割する分配器と、該
分配器より出力されるアナログチャンネル信号を復調す
るアナログ信号復調回路と、上記分配器より出力される
デジタルチャンネル信号をA/D変換した後、復調する
QAM復調回路を備え、ダブルコンバージョン方式で復
調を行うようにしたことを特徴とする。
【0015】従って、入力端子より供給されるCATV
のアナログチャンネル信号及びデジタルチャンネル信号
は、BPF51で必要な帯域を通過させた後、AGC5
2で自動利得制御が行われ、第1の周波数変換回路で選
局と共にアナログチャンネル信号は955.7MHzの
第1の中間周波信号に、またデジタルチャンネル信号は
954MHzの第1の中間周波信号に変換される。
【0016】第1の中間周波信号に変換されたアナログ
チャンネル信号及びデジタルチャンネル信号は、BPF
を介し、第2周波数変換回路でアナログチャンネル信号
は45.75MHzの第2の中間周波信号に、またデジ
タルチャンネル信号は5MHzの第2の中間周波信号に
変換される。
【0017】上記のアナログチャンネル及びデジタルチ
ャンネルの第2の中間周波信号は、分配器で分割され、
アナログチャンネルの第2の中間周波信号は、BPFを
介して、必要な帯域の信号が取り出され、復調器でNT
SCの映像及び音声信号に復調される。またデジタルチ
ャンネルの第2の中間周波数信号はLPFで必要な帯域
の信号が取り出され、A/D変換した後、復調器でQA
M復調される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態を説明する。本発明はデジタルチャンネルとアナロ
グチャンネルの両受信信号を一系統の受信回路で選局す
ることを目的としたセットトップコンバータに関するも
のであり、図3にその構成を示す。広帯域ネットワーク
から供給される受信信号はチューナに入る前に分配器5
0に導かれ、該分配器50でData I/O(QPSK RX.TX)の信
号と映像データとが分割される。
【0019】受信される各信号の帯域は図2に示すよう
に割り当てられようとしており、上り回線はCATV電
話として、又センターとの通話回線として、5〜30M
Hzの帯域に、また、CATVの既存のアナログチャン
ネルは50〜450MHzの帯域に、更に、デジタルチ
ャンネルは450MHz以上の帯域に配置される。
【0020】分配器50で分割された他方の信号は、5
0〜750MHzを通過域とするBPF51を介し、更
に50〜750MHzの広帯域自動利得制御回路(AG
C)52を介して、広帯域高周波増幅回路(RF−AM
P)53に供給される。
【0021】広帯域高周波増幅回路53で増幅された受
信信号は、広帯域ミキサー(MX)54、第1局部発振
器(fOSC)55及びPLL回路56により、所望のチ
ャンネルを選局し、第1中間周波数に変換される。この
場合、アナログチャンネル(NTSC方式)は具体例と
して955.75MHzに、また、デジタルチャンネル
(QAM方式)は954MHzに変換する。BPF5
7、BPF58はデジタルチャンネルを通過域(954
MHz±3MHz)とするバンドパスフィルタであり、
特にBPF58はSAWフィルタ又は誘電体フィルタで
構成する。
【0022】BPF58を通過した受信信号は、中間周
波増幅器59で増幅された後、第2混合器60、第2局
部発振器(fOSC)61及びPLL回路62で第2中間
周波数に変換する。具体例としてアナログチャンネルは
第2局部発振器61の発振周波数(fOSC)を910M
Hzとすることにより、第2中間周波数となる45.7
5MHzに変換される。又、デジタルチャンネルは第2
局部発振器61の発振周波数(fOSC)を949MHz
とすることにより、5MHzの第2中間周波数に変換さ
れる。
【0023】上記第2中間周波数に変換された受信信号
は、中間周波増幅器63で増幅された後、分配器64で
2分配され、一方のアナログ信号はBPF65で構成す
るNTSCの45MHzのSAWフィルタを介し、NT
SC復調回路66でベースバンド信号として導出され
る。また、他方のデジタル信号は10MHz以下を通過
域とするLPF(ローパスフィルタ)67を通過させた
後、ADコンバータ68でデジタル信号に変換し、64
QAM復調器でデジタル信号の復調出力を導出する。こ
の復調出力は、次段のMPEG回路に導出される。
【0024】以上のように本発明の回路によれば、CA
TV信号として受信したアナログ及びデジタルの両受信
信号は、第2中間周波数の信号に変換するまで1系統の
受信回路で信号処理を行わせることができる。
【0025】即ち、従来技術においては、アナログ回路
はダブルコンバージョン方式により2段の周波数変換を
行っていたのに対し、デジタル回路はトリプルコンバー
ジョン方式により、3段の周波数変換を行っていたの
で、2系統の受信回路を必要としたが、本発明ではアナ
ログ回路、デジタル回路いずれもダブルコンバージョン
方式となっているので上記両回路を1系統の回路にする
ことができる。これは、第1局部発振回路及び第2局部
発振回路の発振周波数がいずれもチャンネル毎にPLL
回路により設定することができるためである。
【0026】また、CATV業者は一般的に、アナログ
セットトップボックス(STB)からデジタルセットト
ップボックス(STB)に切り換える事により、3〜4
倍のコスト高を認めている。これは従来例のようにアナ
ログ復調回路にデジタル復調回路がそのまま追加される
形態になっている為であるが、本発明では従来のアナロ
グ回路を変更、修正することにより容易にデジタル、ア
ナログの両立性を持たせることができ、アナログ、デジ
タル両信号の受信装置を低コストで提供することができ
る。
【0027】また、従来例では、アナログ及びデジタル
両復調回路に夫々入力信号を供給するため、信号の入力
端に2分配回路が必要となり、アナログチャンネルで
は、映像S/Nの性能の劣化となるが、本発明では1系
統の回路で信号処理を行うので入力端における信号の分
配によるゲインの低下を抑制することができる。
【0028】
【発明の効果】以上の構成により、本発明は、復調回路
までの受信回路をアナログ信号及びデジタル信号に共通
の1系統にするので、アナログ、デジタル両用のセット
トップコンバータとして小型化且つ小電力化することが
でき経済的である。また、従来のようにup/down
チューナをアナログ用とデジタル用に2台必要とせず、
1台のチューナで構成することができ、回路構成が簡単
になる。更にまた、CATVの入力端において、NTS
C方式のアナログTV信号とデジタルTV信号を分割す
る分配器が不要になるので高周波入力部の分配器による
ゲインの低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のブロック図である。
【図2】 CATV放送のスペクトラムを示す図であ
る。
【図3】 従来のCATV受信回路の全体構成の概要を
示すブロック図である。
【図4】 従来のセットトップコンバータのブロック図
である。
【符号の説明】
54 混合器 55 発振器 56 PLL回路 57 BPF 58 BPF 60 混合器 61 発振器 62 PLL回路 64 分配器 65 BPF 66 NTSC復調器 67 LPS 68 ADコンバータ 69 64QAM復調器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を第1の中間周波信号に変換す
    るPLL回路を具えた第1の局部発振器と、第1の混合
    器より成る第1の周波数変換回路と、上記第1の中間周
    波信号を増幅する第1の中間周波増幅回路に設けたデジ
    タルチャンネル復調用の狭帯域バンドパスフィルタと、
    該狭帯域バンドパスフィルタの出力を第2の中間周波信
    号に変換するPLL回路を具えた第2の局部発振器と第
    2の混合器より成る第2の周波数変換回路と、上記第2
    の局部発振器の局部発振周波数をアナログチャンネル及
    びデジタルチャンネルに応じて、上記PLL回路により
    切り換える切換回路と、上記第2の周波数変換回路の出
    力をアナログチャンネルの信号とデジタルチャンネルの
    信号に分割する分配器と、該分配器より出力されるアナ
    ログチャンネル信号を復調するアナログ信号復調回路
    と、上記分配器より出力されるデジタルチャンネル信号
    をA/D変換した後、復調するQAM復調回路を備え、
    ダブルコンバージョン方式で復調を行うようにしたこと
    を特徴とするセットトップコンバータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990073699A (ko) * 1998-03-02 1999-10-05 윤종용 디지털 케이블 텔레비젼 수신 시스템의 자동 이득 제어 장치
KR20030091494A (ko) * 2002-05-28 2003-12-03 주식회사 알티캐스트 아날로그 방송신호 수신기능을 가진 디지털 방송용셋탑박스 및 제어 방법
US7363648B2 (en) 2000-02-14 2008-04-22 Sharp Kabushiki Kaisha Cable modem tuner
JP2011254521A (ja) * 2000-10-06 2011-12-15 Intel Corp チューナ

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