JPH10327792A - 味付油揚げの製造方法、及びスポンジ状食品内の空気置換方法 - Google Patents

味付油揚げの製造方法、及びスポンジ状食品内の空気置換方法

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JPH10327792A
JPH10327792A JP9144403A JP14440397A JPH10327792A JP H10327792 A JPH10327792 A JP H10327792A JP 9144403 A JP9144403 A JP 9144403A JP 14440397 A JP14440397 A JP 14440397A JP H10327792 A JPH10327792 A JP H10327792A
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JP
Japan
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packaging bag
abura
age
bag
food
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Pending
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JP9144403A
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English (en)
Inventor
Kiyokatsu Matsuda
清克 松田
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MATSUDA SHOKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
MATSUDA SHOKUHIN KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油揚げを長期保存できるようにすると共に、
油揚げを開きやすく、しかも風味が損なわれないように
した味付油揚げの製造方法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 生の油揚げ1を複数枚重ねて柔軟性のあ
るプラスチック包材からなる包装袋2に入れ、窒素ガス
3を前記包装袋2内に注入しながら包装袋2の外から圧
縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋2内及び油揚げ1内
の空気を窒素ガス3に置換してから、調味液5を注入し
て密封し、その後包装袋2ごと加熱して油揚げ1を煮た
ものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、稲荷寿司等の加工食
品やうどん等の麺類に使用される味付油揚げの製造方
法、及び油揚げ等のスポンジ状食品内の空気を置換ガス
に置換する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、給食センターや家庭で、そのまま
或いは簡単な調理をするだけで食べられるように予め味
付けをした味付油揚げが販売されている。
【0003】これらは、調味液で煮て味付された後、長
期保存ができるように真空包装されていた。しかし、真
空包装すると、大気圧により油揚げが圧縮されて平たく
なるので、油揚げのスポンジ組織が損なわれてしまい、
油揚げが密着して開きにくくなるだけでなく、ふんわり
としたボリューム感がなくなり風味が悪くなるという問
題点があった。
【0004】また、包装袋内に窒素ガス等を封入して含
気包装し、油揚げのスポンジ組織を損なわないようにし
たものもあるが、油揚げの中の空気まで封入したガスに
置換することが困難であるので、包装袋内の残存酸素量
を10%以下にすることができず、長期の保存ができな
いという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
油揚げを長期保存できるようにすると共に、油揚げを開
きやすく、しかも風味が損なわれないようにした味付油
揚げの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】さらに、スポンジ状食品を包装袋に袋詰す
るときに、包装袋の中だけでなく、スポンジ状食品の内
部にまで入り込んだ空気まで置換ガスに置換できるよう
にする方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明の味
付油揚げの製造方法では、生の油揚げ1を複数枚重ねて
柔軟性のあるプラスチック包材からなる包装袋2に入
れ、窒素ガス3を前記包装袋2内に注入しながら包装袋
2の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋2内及
び油揚げ1内の空気を窒素ガス3に置換してから、調味
液5を注入して密封し、その後包装袋2ごと加熱して油
揚げ1を煮たものとした。
【0008】前記窒素ガス3に代えて炭酸ガスとして実
施することもできるし、ネオンやヘリユウム等の不活性
ガスに代えても実施することができる。
【0009】また、請求項4記載の発明では、スポンジ
状食品1を柔軟性のあるプラスチック包材からなる包装
袋2に入れ、置換ガスを前記包装袋2内に注入しながら
包装袋2の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋
2内及びスポンジ状食品1内の空気を置換ガスに置換す
るようにした。
【0010】尚、スポンジ状食品とは、油揚げだけでな
く、カステラやパン等の弾力のあるスポンジ組織を有す
る全ての食品を指すものである。
【0011】また、置換ガスとは、窒素ガス、炭酸ガ
ス、不活性ガスだけでなく、腐敗を防ぐために食品に使
用可能なガスの全てを指すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の味付油揚げの製
造方法について図面に基づき説明する。
【0013】先ず、豆腐を薄く切った後フライヤーで揚
げて製造された生の油揚げ1を、5枚重ねて中央で切断
する。
【0014】次に、前記切断された生の油揚げ1を、重
ねた状態のまま柔軟性のあるプラスチック包材からなる
包装袋2に入れる。前記柔軟性のあるプラスチック包材
の材質は、熱溶着可能でガス透過性の少ないもの、例え
ばナイロンフイルムにポリエチレンフイルムを重合した
もの等、を選択することが好ましい。
【0015】次に、窒素ガス3を包装袋2内に注入しな
がら包装袋2の外から挟み装置4により挟んで圧縮・弛
緩を複数回繰り返す。すると、包装袋2内だけでなく油
揚げ1内に入った空気も追い出され、窒素ガスに置換さ
れる。
【0016】挟み装置4による圧縮は、40%程度が油
揚げのスポンジ組織を損なわず適当である。具体的に
は、一枚の油揚げの厚さは約10mmであり、包装袋2に
入れた状態では5枚重ねることにより約50mmの厚さと
なっている。これを挟み装置4により約20mmにまで挟
んで圧縮し、その後開放することにより弛緩させる。
【0017】圧縮・弛緩の回数は、残存酸素量が10%
以下になるまで繰り返すことが好ましく、純度99%の
窒素ガスを使用した場合は、次表に示す通り2〜3回が
適当である。
【0018】
【表1】
【0019】次ぎに、窒素ガス3を包装袋2内に注入し
ながら調味液5を注入する。
【0020】調味液5の成分は任意であるが、稲荷寿司
用の油揚げであれば、一例をあげれば次のようなもので
ある。 砂糖 200g 濃口醤油 150cc 化学調味料 1g 水 750cc
【0021】その後、包装袋2の外側より圧縮して調味
液5の高さを調節して、包装袋2内の含気量を調整して
から開口端をヒートシールし、密封する。
【0022】その後、包装袋2ごと釜6に入れて加圧し
ながら加熱したり、常圧で加熱することにより油揚げ1
を煮る。このとき、包装袋2内の油揚げ1及び調味液5
は同時に加熱殺菌される。
【0023】以上が実施例であり、包装袋2内及び油揚
げ1内の空気を窒素ガスに置換した例を示したが、炭酸
ガス(二酸化炭素)や不活性ガス、例えばネオンやヘリ
ユウム等、に置換して実施することもできる。
【0024】また、本実施例では、生の油揚げ1を5枚
重ねて包装袋2に入れた例を示したが、5枚に限定する
ものではなく、複数枚であれば任意に枚数を選択でき
る。
【0025】また、油揚げ1を包装袋2に調味液5と共
に密封した後の加熱方法は、公知の他の加熱方法に変更
することもできる。
【0026】
【発明の効果】この発明の味付油揚げの製造方法では、
包装袋内の残存酸素量が少ないだけでなく、包装袋内の
油揚げが密封状態で加熱され殺菌されているので、油揚
げを長期に保存することができる。さらに、この発明の
味付油揚げの製造方法では、油揚げが調味液と一緒に包
装されており、油揚げのスポンジ組織が押圧されて壊れ
ることがないので、油揚げが開きやすいだけでなく、製
造時そのままの風味を保つことができる。
【0027】また、請求項4記載の発明のように、スポ
ンジ状食品を柔軟性のあるプラスチック包材からなる包
装袋に入れ、置換ガスを前記包装袋内に注入しながら包
装袋の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋内及
びスポンジ状食品内の空気を置換ガスに置換するように
すれば、包装袋内の残存酸素量が少なくなるため、スポ
ンジ状食品を長期に保存することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の味付油揚げの製造方法を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 油揚げ 2 包装袋 3 窒素ガス 4 挟み装置 5 調味液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生の油揚げ(1)を複数枚重ねて柔軟性
    のあるプラスチック包材からなる包装袋(2)に入れ、
    窒素ガス(3)を前記包装袋(2)内に注入しながら包
    装袋(2)の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装
    袋(2)内及び油揚げ(1)内の空気を窒素ガス(3)
    に置換してから、調味液(5)を注入して密封し、その
    後包装袋(2)ごと加熱して油揚げ(1)を煮たことを
    特徴とする味付油揚げの製造方法。
  2. 【請求項2】 生の油揚げ(1)を複数枚重ねて柔軟性
    のあるプラスチック包材からなる包装袋(2)に入れ、
    炭酸ガスを前記包装袋(2)内に注入しながら包装袋
    (2)の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋
    (2)内及び油揚げ(1)内の空気を炭酸ガスに置換し
    てから、調味液(5)を注入して密封し、その後包装袋
    (2)ごと加熱して油揚げ(1)を煮たことを特徴とす
    る味付油揚げの製造方法。
  3. 【請求項3】 生の油揚げ(1)を複数枚重ねて柔軟性
    のあるプラスチック包材からなる包装袋(2)に入れ、
    不活性ガスを前記包装袋(2)内に注入しながら包装袋
    (2)の外から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋
    (2)内及び油揚げ(1)内の空気を不活性ガスに置換
    してから、調味液(5)を注入して密封し、その後包装
    袋(2)ごと加熱して油揚げ(1)を煮たことを特徴と
    する味付油揚げの製造方法。
  4. 【請求項4】 スポンジ状食品(1)を柔軟性のあるプ
    ラスチック包材からなる包装袋(2)に入れ、置換ガス
    を前記包装袋(2)内に注入しながら包装袋(2)の外
    から圧縮・弛緩を複数回繰り返して包装袋(2)内及び
    スポンジ状食品(1)内の空気を置換ガスに置換したこ
    とを特徴とするスポンジ状食品内の空気置換方法。
JP9144403A 1997-06-03 1997-06-03 味付油揚げの製造方法、及びスポンジ状食品内の空気置換方法 Pending JPH10327792A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312476A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Kenji Nakamura シート状化粧料包装体及びその製造方法
JP2008150085A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Matsuda Shokuhin Kogyo Kk 味付け油揚げ用包装容器
JP2016119863A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 株式会社中西製作所 味付き油揚げの製造方法、同製造方法により製造された味付き油揚げ、及び、その味付き油揚げを用いたいなり寿司

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006312476A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Kenji Nakamura シート状化粧料包装体及びその製造方法
JP4650882B2 (ja) * 2005-05-09 2011-03-16 憲司 中村 シート状化粧料包装体及びその製造方法
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