JPH103271A - 案内表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール紙の取付が容易な案内表示装置の開示 【解決手段】 側壁部に窓部２ａ，２ｂを有するハウジ
ング２の下部に，ロール紙３を繰り広げる巻出しロール
４と巻き取りロール５とを，間隔を開けて水平且つ平行
に配設し，ハウジング２内の巻出しロール４と巻き取り
ロール５との間に開けられた空間に，ロール紙３を周面
に掛け渡すガイドローラ１６を高さ調整可能に配設した
ことを特徴とする案内表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，例えば，案内や広
告等の情報を描写したロール紙等を展開して表示する案
内表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来，ホテル等の多数の部屋を有する施
設等において，催事内容や主催者名を表示する案内表示
装置としては，例えば，特開平５−４６１３０号，特開
平４−１０７５９１号，特開平４−１５６８３号などが
公開されている。

【０００３】これらの案内表示装置は，ロール紙を巻出
しロールに装着して巻き取りロールに掛け渡し，巻出し
ロールから巻き取りロールにロール紙を送る途中におい
て，ワードプロセッサ及びプリンターなどで文字を印字
するものが示されている。

【０００４】これらの案内表示装置では，巻出しロール
が表示装置のハウジングの下部に配設され，巻き取りロ
ールがハウジングの上部に配設されるように，一方のロ
ールがハウジングの上部に，他方のロールがハウジング
の下部に配設されて上下方向にロール紙が送られるよう
になっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら，このよ
うな案内表示装置の場合，例えば，上部に巻き取りロー
ルが置かれ，下部に巻出しロールが置かれていると，巻
き取りロールの取り外しの場合に作業者が上下に膝を屈
伸させて疲労しやすいという問題がある。すなわち，巻
き取りロールが一杯にロール紙を巻き取ったら，ハウジ
ング上部から巻き取りロールを取り外して床部に置き，
巻出しロールをハウジング下部から取り外す。そして，
新しい巻出しロールをハウジング下部にセットした後，
ハウジング上部に巻き取りロールの巻き取り芯をセット
するなどのように，膝の屈伸や腰を屈める運動が多いの
で，ホテルや宴会場など多数の案内表示装置が置かれて
いる施設では，作業者が疲れやすいという問題がある。

【０００６】この発明は，このような問題に着目してな
されたものであり，巻き取りロール又は巻出しロールの
交換の際にロールを上下方向に動かす作業を少なくして
作業者の疲労度を軽減しうる案内表示装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に，本発明の請求項１にかかる案内表示装置は，側壁部
に窓部を有するハウジングの上下いずれかの部位に，紙
又はフィルムなどの帯状体を巻き付けてなる巻出しロー
ルと，前記帯状体を巻き取る巻き取りロールとを，間隔
を開けて水平且つ平行に配設し，前記ハウジング内の前
記巻出しロールと巻き取りロールとの間に開けられた空
間であって前記巻出しロール及び巻き取りロールから離
れた位置に，前記帯状体を周面に掛け渡すガイドローラ
を上下に移動可能に配設したことを特徴とする。

【０００８】本発明の案内表示装置によれば，巻出しロ
ールと巻き取りロールとをハウジングの上下いずれかに
配設して，両者間に繰り広げられる帯状体を上下方向に
高さ調整可能なガイドローラにより持ち上げ，ガイドロ
ーラにより帯状体を上下方向に拡げて，ハウジングの窓
部から帯状体を見えるようにしているので，巻出しロー
ルと巻き取りロールとの交換の時に膝や腰を上下に屈伸
させる必要が少ない。例えば，巻出しロールと巻き取り
ロールとをハウジングの上部に配設すれば，立ったまま
の交換作業になり，これらをハウジングの下部に配設す
れば，屈んだままの交換作業になるため，立ったり屈ん
だりという運動が少なくなり，交換作業時間の短縮化並
びに交換作業の労力軽減をはかることができる。また，
比較的軽いロールの場合にはハウジングの上部に配設
し，比較的重いロールの場合にはハウジングの下部に配
設することにより，ハウジングの転倒の防止にもなる。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に，本発明の好ましい実施形態
にかかる案内表示装置を図面に基づいて説明する。

【００１０】図１は本発明の実施形態にかかるロール紙
の巻取芯を取り付ける案内表示機を示す。この案内表示
機は，ホテルや会議場或いは葬祭設備等のフロアに設置
されるもので，主催者，内容，場所等をロール紙等に描
出して表すために，矩形横断面のハウジング１の前後両
壁面には透明パネルなどで覆われた窓部２ａ，２ｂが設
けられ，窓部２ａ，２ｂを介してロール紙３が見えるよ
うになっている。

【００１１】ハウジング１の内部であってハウジング１
の下部には，巻出しロール４と巻き取りロール５とが交
換可能に格納されている。巻出しロール４及び巻き取り
ロール５は水平且つ平行に間隔を開けて配備されてお
り，巻出しロール４及び巻取りロール５の両端部は図示
しない軸受け部に回転可能に保持されている。巻出しロ
ール４及び巻き取りロール５は図示しないモータにより
減速ギアを介して回転する芯を有し，巻出しロール４か
ら引き出された帯状体としてのロール紙３は巻取りロー
ル５に向かって延びている。ロール紙３は，巻出しロー
ル４から巻き取りロール５に引き出される途中過程にお
いて，ピンチローラ６，６とプラテンローラ７及びガイ
ドローラ８ａ，８ｂに案内される。プラテンローラ７の
近傍には，プリンターの印字ヘッド９が設けられてい
る。ハウジング２のヘッド９近傍及び巻き取りロール５
近傍の傾斜部位は蓋部１０とされており，蓋部１０は点
検口２ｃ，２ｄを塞いでいる。蓋部１０を開ければ，印
字ヘッド９の交換やロール紙３の巻き付け調整を行うこ
とができるようになっている。

【００１２】ロール紙３は例えばコピー用紙等を用い，
印字ヘッド９は例えばインクジェット式のヘッドを用い
る。印字ヘッド９は図示しないパーソナルコンピュータ
の文書処理プログラム或いは図形処理プログラムの出力
部とされ，文書処理プログラム或いは図形処理プログラ
ムにより入力された文字或いは図形等をロール紙２の上
にモノクロ又はカラーで印字する。印字の際，ロール紙
３は巻出しロール４から巻取りロール５に向かってピン
チローラ６，６により所定ピッチ送られ，ヘッド９がプ
ラテンローラ７の軸方向に移動してロール紙５上に文字
並びに記号・図形等が描写される。また，窓部２ａ，２
ｂにて見える文字が逆さまにならないように，窓部２ａ
で停止する印字部位と窓部２ｂで停止する印字部位とは
天地方向を１８０度を回転させて印字するように，文書
処理プログラム或いは図形処理プログラムにより処理す
る。文字等が描写されたロール紙３はハウジング１の窓
部２ａ，２ｂの所定の位置まで送られて停止する。ハウ
ジング１の窓部２ａ，２ｂの位置にて停止した文字描写
部分は蛍光灯１１の光により窓部２ａ，２ｂから見るこ
とができる。

【００１３】ガイドローラ８ａ，８ｂの間には，ロール
紙３を下から上に引き出す懸垂部１２が配設されてい
る。懸垂部１２は一対の懸垂部側板１３，１３を備え，
懸垂部側板１３，１３の間に，この実施形態では３本の
ガイドローラ１４，１５，１６が平行かつ水平に向けら
れて回転自在に取り付けられている。ガイドローラ１
４，１５は側板１２の下部に設けられ，ガイドローラ１
６はガイドローラ１４，１５の中間部上部に設けられて
いる。懸垂部側板１３，１３同士は連結板１７により捻
られないように固定されている。懸垂部側板１３，１３
の中央部の上縁部にはワイヤ１８の端部が抜けないよう
に固定されている（図２参照）。ワイヤ１８はハウジン
グ２の左右側壁部上部の軸受け１９ａに回転自在に保持
されたプーリ１９に掛け渡されており，ワイヤ１８の他
方の端部には懸垂部１２を上下に移動させるカウンター
ウェイト２０が連結されている。懸垂部側板１３，１３
にはそれぞれ案内用の車輪２１，２１が上下に一対設け
られている。車輪２１，２１はハウジング１の左右側壁
部に固定されたガイド溝２２内に上下動自在に配設さ
れ，懸垂部１２が上下にスライドするときにガイド溝２
２内部を転動する。

【００１４】巻出しロール４，巻き取りロール５の間に
展開されたロール紙３を上下方向に引き延ばして一定の
高さに停止させておくためには，例えば第３図に示すよ
うに，ワイヤ１８を通すことが可能な細幅の溝部を有す
る案内部材１８ａをハウジング２の左右側壁部に固定
し，この案内部材１８ａの溝部にワイヤ１８を通し，懸
垂部１２がカウンターウェイト２０の重みにより上昇し
たときに，案内部材１８ａに懸垂部１２を当てて停止さ
せたり，又は，懸垂部１２の側板１３に軸等を突出さ
せ，ハウジング２の左右側壁部に上下方向にスリット穴
を形成し，スリット穴から軸を突出させて軸がスリット
穴の縁に当たって止まるような構成が考えられる。

【００１５】さらに，懸垂部１２の高さ調整には，例え
ば，カウンターウェイト２０に無端ベルト状に連結され
たリング状のワイヤを固定し，そのリング状のワイヤを
一対のプーリ間に掛け渡し，一方のプーリの回転量及び
回転方向を制御して，カウンターウェイト２０の高さを
調整し，一定の高さで停止させることができる。また，
図４に示すように，カウンターウェイト２０を用いず，
懸垂部側板１３，１３の上下部位にワイヤ２３の両端部
を固定し，ワイヤ２３の途中をプーリ２４・・で掛け止
め，ワイヤ２３を駆動用のプーリ２５に複数回巻き付け
て，駆動用プーリ２５を減速ギア及びモータにより駆動
し，上下の領域をリミットスイッチで検知するように構
成すれば，懸垂部１２の上下のスライドもスイッチ操作
により行うことができる。

【００１６】この実施形態の案内表示装置１によれば，
巻出しロール４と巻き取りロール５とをハウジング２の
下部に配設して，両者間に掛け渡されるロール紙３を上
下方向に高さ調整可能な懸垂部１２のガイドローラ１
４，１５，１６により持ち上げ，ガイドローラ１４，１
５，１６によりロール紙３を上下方向に延ばして，ハウ
ジング２の窓部２ａ，２ｂから見えるようにしているの
で，巻出しロール４と巻き取りロール５との交換の時に
作業者が膝や腰を上下に屈伸させる必要が少ない。巻き
取りロール５及び巻出しロール４を交換する場合には，
懸垂部１２をハウジング２の下部に下降させて蓋部１０
を開けると，図１の一点鎖線に示すように，懸垂部１２
が下の位置に位置し，古いロール紙３の取出や，新しい
ロール紙３を巻出しロール４から巻き取りロール５に案
内する場合に，サーマルヘッド７から直接巻き取りロー
ル５にロール紙３の始端を案内することができ，ロール
紙３の案内作業が容易になる。また，巻出しロール３が
比較的重い場合にはハウジング２の下部に配設している
ので，転倒の防止にもなる。

【００１７】なお，巻出しロール３と巻き取りロール４
とをハウジング２の上部に配設すれば，立ったままの交
換作業になり，立ったり屈んだりという運動が少なくな
り，交換作業時間の短縮化並びに交換作業の労力軽減を
はかることができる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の案内表示装置によれば，巻出し
ロールと巻き取りロールとをハウジングの上下いずれか
に配設して，両者間に繰り広げられる帯状体を上下方向
に高さ調整可能なガイドローラにより持ち上げ，ガイド
ローラにより帯状体を上下方向に拡げて，ハウジングの
窓部から帯状体を見えるようにしているので，巻出しロ
ールと巻き取りロールとの交換の時に膝や腰を上下に屈
伸させる必要が少ない。例えば，巻出しロールと巻き取
りロールとをハウジングの上部に配設すれば，立ったま
まの交換作業になり，これらをハウジングの下部に配設
すれば，屈んだままの交換作業になるため，立ったり屈
んだりという運動が少なくなり，交換作業時間の短縮化
並びに交換作業の労力軽減をはかることができる。ま
た，比較的軽いロールの場合にはハウジングの上部に配
設し，比較的重いロールの場合にはハウジングの下部に
配設することにより，ハウジングの転倒の防止にもな
る。

【００１９】従って，巻き取りロール又は巻出しロール
の交換の際にロールを上下方向に動かす作業を少なくし
て作業者の疲労度を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に関わる案内表示装置の概略
構成を示す模式図

【図２】図１の案内表示装置の平面的な主要構成を示す
模式図

【図３】図１の案内表示装置の懸垂部及び懸垂機構の原
理的構成を示す模式図

【図４】図１の懸垂部を駆動プーリにより上下動可能に
した構成の模式図

【符号の説明】

１ 案内表示装置 ２ ハウジング ３ ロール紙 ４ 巻出しロール ５ 巻取りロール １２ 懸垂部 １３ 側板 １４ ガイドローラ １５ ガイドローラ １６ ガイドローラ １８ ワイヤ １９ プーリ １９ａ 軸受け

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】側壁部に窓部を有するハウジングの上下い
   ずれかの部位に，紙又はフィルムなどの帯状体を巻き付
   けてなる巻出しロールと，前記帯状体を巻き取る巻き取
   りロールとを，間隔を開けて水平且つ平行に配設し，前
   記ハウジング内の前記巻出しロールと巻き取りロールと
   の間に開けられた空間であって前記巻出しロール及び巻
   き取りロールから離れた位置に，前記帯状体を周面に掛
   け渡すガイドローラを上下に移動可能に配設したことを
   特徴とする案内表示装置。