JPH10327122A - Ofdm信号復調装置 - Google Patents

Ofdm信号復調装置

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JPH10327122A
JPH10327122A JP9135156A JP13515697A JPH10327122A JP H10327122 A JPH10327122 A JP H10327122A JP 9135156 A JP9135156 A JP 9135156A JP 13515697 A JP13515697 A JP 13515697A JP H10327122 A JPH10327122 A JP H10327122A
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signal
ofdm signal
transmission
transmission mode
integration
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博志 野上
Sadao Tsuruga
貞雄 鶴賀
Keizo Nishimura
恵造 西村
Masanori Saito
正典 斉藤
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JISEDAI DIGITAL TELE HOSO SYS
JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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JISEDAI DIGITAL TELE HOSO SYS
JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パイロット信号を復調することなく、有効シン
ボル長、ガードインターバル長などの伝送モードを識別
し、OFDM信号を復調する。 【解決手段】伝送される可能性のある有効シンボル長の
遅延を有する遅延積計算部271,272にて、その可
能性の数だけ受信信号と遅延信号の相関信号を求め、こ
の相関信号を伝送される可能性のあるガードインターバ
ル長にわたり積分器411〜418にてその場合の数だ
けの積分をし、この相関積分信号のピークをピーク保持
部441〜444にて検出・保持する。検出・保持され
たピーク信号の大きさを比較判定部29にて比較し、ピ
ーク値の検出パターンにより、受信信号の伝送モードを
判別する。この判定結果に基づいて、OFDM信号を正
しく復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交マルチキャリ
アによるデジタル伝送方式である直交周波数分割多重方
式(Orthogonal Frequency Division Multiplex 、略し
てOFDM)の信号復調装置に関し、特に、OFDMの
有効シンボル長並びにガードインターバル長の自動判別
技術、並びにOFDMのフレーム構成の判別・学習技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の直交サブキャリアを同
時に伝送するOFDM方式は、多方面にて利用されてい
る。特に、地上系デジタルテレビジョン放送システムに
おいては、欧州等で規格化が行なわれるなど、実用段階
に達している。以下、OFDM技術について概略説明す
る。
【0003】まず、OFDMの伝送シンボルについて説
明する。図10は、OFDMの伝送シンボルの構成図で
ある。図10において、Sで示されるOFDMの1伝送
シンボルは、ガードインターバルS1 と有効シンボルS
2 で構成される。ガードインターバルS1 は有効シンボ
ルS2 の一部(図では後部)をコピーしたものである。
【0004】以下、有効シンボル長をNTで表し、ガー
ドインターバル長をNg Tで表すことにする。但し、T
は基本タイミング周期であり、NとNg は整数である。
簡単に、N及びNg を単に有効シンボル長及びガードイ
ンターバル長と呼ぶ場合もある。OFDMの伝送シンボ
ル長はTs =(N+Ng )Tと表される。
【0005】例えば、欧州で提案されている地上デジタ
ルテレビジョン放送システム(DVB−T)では、Euro
pean Telecommunication Standard Draft ETS 300 744,
"Digital broadcasting systems for television, sou
nd and data services; Framing structure, channel c
oding and modulation for digital terrestrial telev
ision"に示されるように、複数のN及びNg の組み合わ
せが許容されている。具体的な組み合わせを表1に示
す。
【0006】
【表1】
【0007】本明細書において、有効シンボル長とガー
ドインターバル長の組み合わせで決まる伝送シンボルの
形態を、伝送モードということにする。
【0008】上記のDVB−Tなるシステムでは、有効
シンボル長やガードインターバル長が復調側にて識別で
きるように、TPS(Transmission Parameter Signall
ing)と呼ばれるパイロット信号がOFDM信号の特定
のサブキャリアに埋め込まれて伝送されている。復調装
置では、このTPSを復調・復号することで、伝送モー
ドを判定することができる。
【0009】次に、OFDM信号を伝送する際のフレー
ムに関する概念について説明する。欧州で提案されてい
る地上デジタルテレビジョン放送システム(DVB−
T)では、OFDM信号の伝送に当たり、複数のOFD
M伝送シンボルを一括してフレームとし、さらにこのフ
レームを複数集めてスーパフレームを構成することが示
されている。
【0010】このDVB−Tシステムの例では、1フレ
ームが68伝送シンボルから構成され、1スーパフレー
ムが4フレームから構成されている。但し、有効シンボ
ル長NTやガードインターバル長Ng Tは、フレーム内
やスーパフレーム内では一定である。
【0011】これに対し、1フレーム内に複数の異なる
伝送シンボル長、すなわち、異なる伝送モードをもつO
FDM信号を伝送する方式が、1996年電子情報通信
学会総合大会予稿集B−458、並びに、テレビジョン
学会技術報告の「放送方式、無線・光伝送VOL.20, No.3
5 、p.19〜p.24(1996年6月)」に示されてい
る。この方式は複数シンボル長(MSL)方式と呼ばれ
ている。そのフレーム構成の一例を図11に示す。
【0012】図11において、S11は1フレームの先頭
を示すための同期用パイロットシンボルであり、S12
移動受信用の比較的伝送シンボル長の短い第1のOFD
M伝送シンボル群であり、S13は単一周波数ネットワー
ク(SFN)用の比較的伝送シンボル長の長い第2のO
FDM伝送シンボル群である。これらのシンボルから構
成されるS14が1フレームである。MSL方式では、こ
のように伝送シンボル長の異なる複数の伝送シンボルか
ら1フレームが構成されている。
【0013】具体的数値例として、例えば、第1のOF
DM伝送シンボル群S12の有効シンボル長を125μ
s、ガードインターバル長を125μs(この場合、第
1の伝送シンボル長は250μs)、伝送シンボル数を
54とし、また、第2のOFDM伝送シンボル群S13
有効シンボル長を1000μs、ガードインターバル長
を125μs(この場合、第2の伝送シンボル長は12
50μs)、伝送シンボル数を36とすることが、上記
文献に示されている。この場合、第1及び第2のOFD
M伝送シンボル群S12,S13でその有効シンボル長が異
なっているが、ガードインターバル長は共通に設定され
ている。
【0014】また、第1のOFDM伝送シンボル群S12
の有効シンボル長を125μs、ガードインターバル長
を15.625μs(この場合、第1の伝送シンボル長
は140.625μs)、伝送シンボル数を96とし、
第2のOFDM伝送シンボル群S13については上述の設
定例と同じく、有効シンボル長を1000μs、ガード
インターバル長を125μsとする、別の設定も示され
ている。この場合、有効シンボル長並びにガードインタ
ーバル長は、いずれも異なる値となっている。このよう
に、MSL方式は、伝送モードの異なるOFDM伝送シ
ンボルを1フレーム内にて時分割方式で伝送するもので
ある。
【0015】次に、上記OFDMの伝送シンボルを送信
信号として発生するOFDM信号変調装置の概略構成に
ついて簡単に説明する。図12は複数の伝送モードの伝
送シンボルを送信できるOFDM信号変調装置のブロッ
ク図の一例である。
【0016】このOFDM変調装置には、16QAMや
64QAM等へマッピングされた送信データ(一般には
複素表現される)が入力される。この送信データは、モ
ード切り替え信号により制御される切り替えスイッチ1
1にて第1の伝送モード用ブロック12aあるいは第2
の伝送モード用ブロック12bに入力される。
【0017】いま、切り替えスイッチ11が第1の伝送
モード用ブロック12aに接続されているとする。この
とき、この送信データはシリアル/パラレル変換部(S
/P変換部)13aにて、第1の伝送モードの伝送キャ
リア数に対応したパラレルデータに変換される。
【0018】このパラレルデータは第1の伝送モードに
対応したIFFTサイズN1 を有するIFFT部(逆高
速フーリエ変換部)14aにて逆離散フーリエ変換され
る。これにより、第1の有効シンボル長(N1 T)を有
する有効シンボルを得ることができる。
【0019】ここで生成された有効シンボルは、ガード
インターバル付加部15aに入力される。ここでは、入
力された有効シンボルの後部の一部分をガードインター
バルとして有効シンボルの前部へ巡回的に付加し、OF
DM伝送シンボルのベースバンド信号として出力する。
【0020】このときのガードインターバル長は、第1
の伝送モードに対する時間長Ng1Tであり、生成された
伝送シンボル長は(N1 +Ng1)Tとなる。尚、ベース
バンド信号は複素表示され、その実数に対応する信号は
I信号、虚数に対応する信号はQ信号と呼ばれる。
【0021】このようにして得られたベースバンド信号
は、切り替えスイッチ11と連動して動作する切り替え
スイッチ16により、デジタル/アナログ変換部(D/
A変換部)17a,17bに選択的に入力され、アナロ
グ信号に変換される。この変換タイミングは、基本タイ
ミング発生部18により発生される基本タイミング周波
数(1/T)によって制御される。
【0022】さらに、このアナログ信号は、周波数変換
部(直交変調部)19にて、所要の中間周波数または高
周波へ変換される。そして、周波数変換後の送信信号は
適切に増幅された後、空中線などの伝送路を通じて送信
される。
【0023】一方、第2の伝送モード用ブロック12b
は、第1の伝送モード用ブロック12aと同様に、S/
P変換部13b、IFFT部14b、ガードインターバ
ル付加部15bにより構成され、モード切り替え信号に
よって切り替えスイッチ11及び16が第2の伝送モー
ド用ブロック12bに接続されると、有効シンボル長が
2 T、ガードインターバル長がNg2T、伝送シンボル
長が(N2 +Ng2)TのOFDM信号が生成され、ベー
スバンド信号として出力される。
【0024】上述のMSL方式のシステムでは、このモ
ード切り替えが1フレーム内に行なわれるが、DVB−
Tのシステムでは、そのような頻繁な切り替えは行なわ
れない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明からわかる
ように、上記欧州地上デジタルテレビジョン放送システ
ム(DVB−T)などのように、複数の伝送モードを有
するシステムにおいては、事前にその伝送モードを一意
に限定しない限り、その伝送モード、すなわち、有効シ
ンボル長、並びに、ガードインターバル長を復調側にて
判別・認識する必要がある。
【0026】特に、DVB−Tシステムでは、この伝送
モードはTPSにより識別することができるが、このた
めには、まず、TPS信号を適切に復調・復号する必要
である。
【0027】そこで、本発明の第1の課題は、TPSな
どのパイロット信号を復調・復号することなく、速やか
に、有効シンボル長、ガードインターバル長などの伝送
モードを識別するOFDM信号復調装置を提供すること
にある。
【0028】さらに、MSL方式では、1フレーム内に
複数の相異なる有効シンボル長やガードインターバル長
が含まれている。MSL方式においても、フレーム構成
が既知でない場合に、パイロット信号などを復調・復号
することなくOFDM信号を復調できることが望まれ
る。
【0029】そこで、本発明の第2の課題は、MSL方
式において、パイロット信号などを復調することなく、
1フレームの構成を自動的に学習・認識してOFDM信
号を速やかに復調するOFDM信号復調装置を提供する
ことにある。
【0030】加えて、本発明の第3の課題は、同期用の
パイロット伝送シンボルを含まないフレーム構成のMS
L方式のOFDM 信号の受信において、速やかに、そ
のフレーム同期をとることのできるOFDM信号復調装
置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係るOFDM信
号復調装置は、有効シンボルにガードインターバルを付
加して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類
(Kは1以上)の有効シンボル長と、この第i番目(但
し、i=1,…,K)の有効シンボル長に対して予め定
められたその時間長がΔTi,j (但し、i=1,…,
K、j=1,…,J(i) で、J(i) は1以上でi(但
し、i=1,…,K)の値に依存する)であるところの
J(i) 種類のガードインターバル長との組み合わせによ
って事前に設定されてなる
【数4】
【0032】の伝送モードのうち、いずれの伝送モード
かは不明のOFDM信号が入力されるものを対象として
いる。
【0033】まず、上記第1の課題を解決するために、
前記OFDM信号をK系統に分配して、第i番目(但
し、i=1,…,K)の系統のOFDM信号を前記K種
類のうちの第i番目の有効シンボル長に相当する時間だ
け各々遅延させ、遅延されたOFDM信号についてそれ
ぞれ遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計
算手段と、この遅延積計算手段から出力されるK系統の
積信号を各々積分して少なくともK系統の相関積分信号
を求める積分手段と、この積分手段から出力される少な
くともK系統の相関積分信号に基づいて、入力されたO
FDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードのうち
のいずれであるかを判定する伝送モード判定手段と、こ
の伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OFD
M信号を復調する信号復調手段とを具備するようにす
る。
【0034】また、前記積分手段は、前記K系統の第i
番目(但し、i=1,…,K)の積信号に対してJ(i)
(但し、i=1,…,K)種類であり、その積分総数が
前記複数の伝送モードの総数Zに等しく、第i番目の積
信号が入力される積分手段のうちの第j番目(但し、j
=1,…,J(i) )の積分手段の積分時間が前記ΔT
i,j の時間幅程度であり、前記伝送モード判定手段は、
前記積分手段から出力されるZ種の相関積分信号それぞ
れについて絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧
1)を計算する演算手段と、前記Z種の伝送モードの各
伝送シンボル長のうち最大の伝送シンボル長に相当する
時間以上を1周期として前記演算手段のZ出力を観測
し、それぞれのピーク値を検出し保持するピーク値検出
・保持手段と、このピーク値検出・保持手段で保持され
ている各ピーク値のレベルを比較することで、入力され
たOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードの
うちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを備え
るようにする。
【0035】あるいは、さらに、前記OFDM信号の平
均電力をほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、前記
積分手段は、前記K系統の第i番目(但し、i=1,
…,K)の積信号に対して1種類ずつであり、その積分
総数が前記有効シンボル長の種類の総数Kに等しく、第
i番目の積信号が入力される積分手段の積分時間が前記
ΔTi,1 ,…,ΔTi,J(i)のうちの最大時間幅程度であ
るようにする。
【0036】また、前記伝送モード判定手段は、前記積
分手段から出力されるK系統の相関積分信号それぞれに
ついて絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を
計算する演算手段と、前記Z種の伝送モードの各伝送シ
ンボル長のうち最大の伝送シンボル長に相当する時間を
少なくとも1周期として前記演算手段のK系統の出力を
観測し、それぞれのピーク値を検出し保持するピーク値
検出・保持手段と、このピーク値検出・保持手段で保持
されている各ピーク値が、予め与えられた複数のピーク
値範囲のいずれにあるかを比較・検出することで、入力
されたOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モー
ドのうちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを
備えるようにする。
【0037】あるいは、前記伝送モード判定手段は、前
記積分手段から出力されるK系統の相関積分信号それぞ
れについて絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧
1)を計算する演算手段と、このK系統の演算手段から
の出力信号の値が予め与えられたしきい値以上となる持
続時間を検出する時間検出手段と、この時間検出手段で
検出された持続時間が、予め与えられた複数の持続時間
範囲のいずれにあるかを比較・検出することで、入力さ
れたOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モード
のうちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを備
えるようにする。また、前記伝送モード判定手段は、前
記積分手段から出力される少なくともK系統の相関積分
信号それぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗値
(但しn≧1)を計算する演算手段と、この少なくとも
K系統の演算手段からの出力信号の周期を検出する周期
検出手段と、この周期検出手段の検出結果に基づいて入
力されたOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モ
ードのうちのいずれであるかを判定する比較判定手段と
を備えるようにする。
【0038】さらに、本発明に係るOFDM信号復調装
置は、予め定められたK種類(Kは1以上)の有効シン
ボル長と、この第i番目(但し、i=1,…,K)の有
効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔT
i,j (但し、i=1,…,K、j=1,…,J(i) で、
J(i) は1以上でi(但し、i=1,…,K)の値に依
存する)であるところのJ(i) 種類のガードインターバ
ル長との組み合わせによって事前に設定されてなる
【数5】
【0039】の伝送モードのうち、相異なる複数の伝送
モードのOFDM信号からフレームが構成されてなり、
かつ、該フレームが前記Z種の伝送モードのうちのいず
れの伝送モードによりどのように構成されているかは不
明のOFDM信号が入力される場合も対象としている。
【0040】そして、上記第2の課題を解決するため
に、前記OFDM信号の一部または全部の伝送キャリア
を復調することなく、前記OFDM信号のフレーム内の
伝送モードが前記Z種の伝送モードのうちのいずれであ
るかを判定する伝送モード判定手段と、この伝送モード
判定手段で判定された伝送モードを記憶して前記フレー
ムの構成を学習するフレーム構成学習手段と、このフレ
ーム構成学習手段の出力に基づいて前記OFDM信号を
復調する信号復調手段とを具備するようにしている。
【0041】また、さらに、前記OFDM信号の平均電
力をほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、前記伝送
モード判定手段は、前記OFDM信号をK系統に分配し
て、第i番目(但し、i=1,…,K)の系統のOFD
M信号を前記K種類のうちの第i番目の有効シンボル長
に相当する時間だけ各々遅延させ、遅延されたOFDM
信号についてそれぞれ遅延前のOFDM信号との積信号
を求める遅延積計算手段と、この遅延積計算手段から出
力されるK系統の積信号を各々積分してK系統の相関積
分信号を求める積分手段とを備え、前記積分手段は、前
記K系統の第i番目(但し、i=1,…,K)の積信号
に対して1種類ずつであり、その積分総数が前記有効シ
ンボル長の種類の総数Kに等しく、第i番目の積信号が
入力される積分手段の積分時間が前記ΔTi,1 ,…,Δ
i,J(i)のうちの最大時間幅程度であり、さらに、前記
伝送モード判定手段は、前記積分手段から出力されるK
系統の相関積分信号それぞれについて絶対値あるいは絶
対値のn乗値(但しn≧1)を計算する演算手段と、こ
のK系統の演算手段からの出力信号の値が予め与えられ
たしきい値以上となる持続時間を検出する時間検出手段
と、この時間検出手段で検出された持続時間が、予め与
えられた複数の持続時間範囲のいずれにあるかを比較・
検出することで、入力されたOFDM信号の伝送モード
が前記Z種の伝送モードのうちのいずれであるかを判定
する比較判定手段とを備えるようにしている。
【0042】あるいは、前記伝送モード判定手段は、前
記OFDM信号をK系統に分配してK種類の有効シンボ
ル長それぞれに相当する時間だけ各々遅延させ、遅延さ
れたOFDM信号についてそれぞれ遅延前のOFDM信
号との積信号を求める遅延積計算手段と、この遅延積計
算手段から出力されるK系統の積信号を各々積分して少
なくともK系統の相関積分信号を求める積分手段と、こ
の積分手段から出力される少なくともK系統の相関積分
信号それぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗値
(但しn≧1)を計算する演算手段と、この少なくとも
K系統の演算手段からの出力信号の周期を検出する周期
検出手段と、この周期検出手段の検出結果に基づいて入
力されたOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モ
ードのうちのいずれであるかを判定する比較判定手段と
を備えるようにする。
【0043】さらに、本発明に係るOFDM信号復調装
置は、予め定められたK種類(Kは1以上)の有効シン
ボル長と、この第i番目(但し、i=1,…,K)の有
効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔT
i,j (但し、i=1,…,K、j=1,…,J(i) で、
J(i) は1以上でi(但し、i=1,…,K)の値に依
存する)であるところのJ(i) 種類のガードインターバ
ル長との組み合わせによって事前に設定されてなる
【数6】
【0044】の伝送モードのうち、相異なる複数の伝送
モードのOFDM信号からフレームが構成されているO
FDM信号が入力される場合も対象としている。尚、こ
の場合はフレームの構成が既知であるか未知であるかは
問わない。
【0045】そして、上記第3の課題を解決するため
に、前記OFDM信号をK系統に分配して、第i番目
(但し、i=1,…,K)の系統のOFDM信号を前記
K種類うちの第i番目の有効シンボル長に相当する時間
だけ各々遅延させ、遅延されたOFDM信号についてそ
れぞれ遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積
計算手段と、この遅延積計算手段から出力されるK系統
の積信号を各々積分してK系統の相関積分信号を求める
積分手段と、前記OFDM信号の一部または全部の伝送
キャリアを復調することなく、前記積分手段から出力さ
れる相関積分信号に基づいて前記OFDM信号のフレー
ムに同期したフレーム同期信号を生成するフレーム同期
手段と、このフレーム同期手段から出力されるフレーム
同期信号に基づいて前記OFDM信号を復調する信号復
調手段とを具備するようにする。
【0046】また、さらに、前記積分手段から出力され
る少なくともK系統の相関積分信号それぞれについて絶
対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算する
演算手段と、この少なくともK系統の演算手段からの出
力信号の周期を検出する周期検出手段とを備え、前記フ
レーム同期手段は、前記周期検出手段の出力値あるいは
該出力値から判定される伝送モードの判定結果に基づい
てフレーム同期をとるようにする。
【0047】あるいは、さらに、前記OFDM信号の平
均電力をほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、前記
積分手段は、前記K系統の第i番目(但し、i=1,
…,K)の積信号に対して1種類ずつであり、その積分
総数が前記有効シンボル長の種類の総数Kに等しく、第
i番目の積信号が入力される積分手段の積分時間が前記
ΔTi,1 ,…,ΔTi,J(i)のうちの最大時間幅程度であ
り、さらに、前記積分手段から出力されるK系統の相関
積分信号それぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗
値(但しn≧1)を計算する演算手段と、このK系統の
演算手段からの出力信号の値が予め与えられたしきい値
以上となる持続時間を検出する時間検出手段とを備え、
前記フレーム同期手段は、前記時間検出手段で検出され
た持続時間あるいは該持続時間から判定される伝送モー
ドの判定結果に基づいてフレーム同期をとるようにす
る。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照して本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0049】図1は、本発明に係る第1の実施の形態に
おけるOFDM信号復調装置の構成を示すブロック図で
ある。このOFDM信号復調装置は、周波数変換部2
1、アナログ/デジタル変換部(A/D変換部)22
a,22b、ガードインターバル除去部23、高速フー
リエ変換部(FFT部)24、パラレル/シリアル変換
部(P/S変換部)25、伝送モード判定部26等から
構成されている。
【0050】図1において、本実施形態のOFDM信号
復調装置には、図12に示したOFDM信号変調装置な
どから伝送路へ送出された信号が、フィルタリングなど
の信号処理が施された後、受信信号として入力される。
【0051】ここで、本実施形態におけるOFDM信号
復調装置に入力されるOFDM信号の伝送モードは、D
VB−T様式のものとする。つまり、フレーム内で一定
の伝送モードで伝送され、かつ、表1に示される伝送モ
ードのいずれかが伝送されるものとする。但し、特定の
いずれであるかは事前にわかっていないものとする。
尚、ここでは、2種類の有効シンボル長、並びにそれぞ
れに対し4種類のガードインターバル長を対象とした
が、特に、数値が表1の通りである必要はなく、種類に
ついても、これに限定されるものではない。
【0052】この復調装置に入力された受信信号は、周
波数変換部21により対応するベースベンド信号へ変換
され、A/D変換部22a,22bによりサンプリング
されてデジタルのベースバンド信号(I及びQ)とな
る。
【0053】このサンプリングされたベースバンド信号
は、伝送モード判定部26並びにガードインターバル除
去部23に入力される。詳細については後述するが、伝
送モード判定部26では、受信信号の伝送モードを判定
し、その判定結果をモード制御信号として出力する。
【0054】一方、ガードインターバル除去部23にお
いては、受信されたOFDMの伝送シンボルから、伝送
シンボル毎にそのガードインターバル部分が除去され、
これによって有効シンボルのみが得られる。特に、この
ガードインターバル除去部23では、伝送モード判定部
26からのモード制御信号により、受信信号の伝送モー
ドに応じた長さのガードインターバルを適切に除去する
ものである。
【0055】このように得られた有効シンボルのみの信
号がFFT部24に入力され、高速離散フーリエ変換さ
れて、各サブキャリアに対応したパラレルの受信データ
へ変換される。この際、FFT部24のFFTサイズ
は、前述のモード制御信号により、受信信号の伝送モー
ドに応じたものが選択される。表1の例においては、そ
のサイズは2kまたは8kである。
【0056】最後に、このパラレル受信データは、P/
S変換部25により所要のシリアルの受信データ(複素
シンボルデータ)に変換される。このP/S変換部25
も複数の伝送モードに対応可能なものであり、その動作
は上記モード制御信号により制御される。
【0057】尚、これらのブロックの動作タイミング
は、図示されていないシンボルタイミング同期部を通じ
て別途制御されるものとし、伝送モード判定部26から
出力される伝送モード制御信号は、上記シンボルタイミ
ング同期部など、図示されていない必要箇所へも分配さ
れる。
【0058】以下、伝送モード判定部26の構成例並び
にその動作について詳細に説明する。
【0059】図1に示すように、本実施の形態のOFD
M信号復調装置において、伝送モード判定部26は、遅
延積計算部271,272、相関ピーク検出部281〜
284、比較判定部29、リフレッシュ制御部30等か
ら構成される。
【0060】ここで、図1においては、相関ピーク検出
部281〜284は4ブロックのみ図示されているが、
実際には、伝送モードの数だけ具備されており、表1の
例に対しては8ブロックとなる。
【0061】以下、遅延積計算部271,272から順
に、各ブロックの動作を説明する。図2は遅延積計算部
271の構成を示すブロック図である。まず、有効シン
ボル長遅延部31a,31bにより、遅延積計算部27
1に入力されたI及びQ信号から、それぞれ第1の有効
シンボル長NT=N1 Tだけ遅延した信号I′,Q′が
生成される。
【0062】次に、乗算器32a〜32dにより、それ
ぞれ遅延された信号I′,Q′と遅延される前のI,Q
信号との各積が計算される。すなわち、乗算器32aの
出力uiiはIとI′の積であり、乗算器32bの出力u
qqはQとQ′の積である。また、乗算器32cの出力u
iqはIとQ′の積であり、乗算器32dの出力uqiはQ
とI′の積である。
【0063】続いて、加算器33aによりuiiとuqq
和(uii+uqq1 が計算され、さらに、加算器33b
によりuiqと−uqiの和(uiq−uqi1 が計算され、
両者が遅延積計算部271の出力となる。尚、括弧の右
下の添え字は、第1の有効シンボル長遅延に対応した遅
延積であることを意味する。
【0064】尚、この遅延積は、2信号間の相関を表す
と見なせる。特に、この遅延積を積分したものを、積分
時間にかかわらず、本明細書では相関積分信号または単
に相関積分と呼ぶことにする。
【0065】遅延積計算部272も図2と同様の構成で
ある。但し、有効シンボル長遅延部31a、31bの遅
延量が第1の有効シンボル長N1 Tから第2の有効シン
ボル長N2 Tへ変更してある。これに応じて出力信号も
(uii+uqq2 と(uiq−uqi2 となる。
【0066】次に、相関ピーク検出部281について説
明する。この相関ピーク検出部281は、積分器41
1,412、絶対値演算部421,422、加算器43
1、ピーク保持部441からなる。積分器411,41
2の積分をとる時間幅は、第1の有効シンボル長に対す
る第1のガードインターバル長Ng11 Tである。
【0067】積分器411,412へは、前述の(uii
+uqq1 と(uiq−uqi1 がそれぞれ入力され、第
1の有効シンボル長に対する第1のガードインターバル
長であるNg11 Tの間の積分が行なわれ、相関積分信号
(Sii+Sqq11と(Siq−Sqi11が求められる。括
弧右下の添え字は一桁目が第1の有効シンボル長遅延に
対応した遅延積信号であることを意味し、二桁目の添え
字がその第1のガードインターバル長の積分であること
を意味する。
【0068】それぞれの出力は絶対値演算部(abs)
421,422にて絶対値がとられた後、加算部431
にて加算され、ピーク保持部441にて|(Sii
qq11|+|(Siq−Sqi11|のピーク値P11を検
出し保持する。尚、このピーク値はリフレッシュ制御部
30からのリフレッシュ信号によりリセットされる。
【0069】同様に、(uii+uqq1 と(uiq
qi1 が入力される相関ピーク検出部282も、相関
ピーク検出部281と同じく、積分器413,414、
絶対値演算部423,424、加算部432、ピーク保
持部442からなる。但し、積分器413,414で
は、第1の有効シンボル長に対する第4のガードインタ
ーバル長であるNg14 Tの間の積分が行なわれ、相関積
分信号(Sii+Sqq14と(Siq−Sqi14が求められ
る。そして、ピーク保持部442では、|(Sii
qq14|+|(Siq−Sqi14|のピーク値P14を検
出し保持する。
【0070】尚、図示していないが、第1の有効シンボ
ル長に対する第2のガードインターバル長であるNg12
Tの間の相関積分信号(Sii+Sqq12と(Siq
qi12並びに、第1の有効シンボル長に対する第3の
ガードインターバル長であるNg1 3 Tの間の相関積分信
号(Sii+Sqq13と(Siq−Sqi13についても、同
様に求め、それぞれの絶対値和のピーク値P12,P13
検出し保持する部分がある。
【0071】一方、遅延積計算部272の出力である
(uii+uqq2 と(uiq−uqi2は相関ピーク検出
部283に入力される。すなわち、積分器415,41
6に入力され、第2の有効シンボル長に対する第1のガ
ードインターバル長であるNg2 1 Tの間の相関積分信号
(Sii+Sqq21と(Siq−Sqi21を計算し、両者の
絶対値和|(Sii+Sqq21|+|(Siq−Sqi21
が絶対値演算部425,426並びに加算器433にて
計算され、ピーク保持部443にてそのピーク値P21
保持される。
【0072】同様に、上記遅延積計算部272から出力
される(uii+uqq2 と(uiq−uqi2 が、積分器
417,418を有する相関ピーク検出部284にも入
力され、第2の有効シンボル長に対する第4のガードイ
ンターバル長であるNg24 Tの間の相関積分信号(Sii
+Sqq24と(Siq−Sqi24が計算され、両者の絶対
値和|(Sii+Sqq24|+|(Siq−Sqi24|のピ
ーク値P24が検出・保持される。
【0073】また、図示されていないが、第2の有効シ
ンボル長に対する第2のガードインターバル長であるN
g22 Tの間の相関積分信号(Sii+Sqq22と(Siq
qi22並びに、第2の有効シンボル長に対する第3の
ガードインターバル長であるNg23 Tの間の相関積分信
号(Sii+Sqq23と(Siq−Sqi23についても同様
に求められ、それぞれの絶対値和のピーク値P22,P23
を保持する部分がある。
【0074】尚、各ピーク値は、対象とする伝送モード
のなかで、最大の伝送シンボル長以上の時間の観測を行
ったときの最大値である。
【0075】以上の通り検出され、保持された相関ピー
ク値P11〜P24が比較判定部29にて比較され、そのパ
ターン応じて受信信号の伝送モードである有効シンボル
長並びにガードインターバル長が判定される。ここで、
この判定に用いる判断基準例を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】上述の伝送モード判定部26の動作につい
て詳細を説明する。
【0078】いま、有効シンボル長が第1のN1 であ
り、ガードインターバル長が第1のNg11 Tの伝送モー
ドの信号を受信していると仮定する。
【0079】このとき、遅延積計算部271の出力であ
る(uii+uqq1 あるいは(uiq−uqi1 の信号
は、当該遅延相関計算部の遅延時間がN1 Tであり、受
信信号の有効シンボル長と一致しているため、図3
(a)に示すように、その積出力は有効シンボル長N
g11 Tの時間にわたり相関を示し、ほぼ矩形状の出力エ
ンベロープとなる。
【0080】但し、周波数変換部21などによる周波数
オフセットΔfの値により、負の向きの相関出力となっ
たり、(uii+uqq1 あるいは(uiq−uqi1 のい
ずれか片方のみの相関出力となったりする。これに対処
するため、絶対値演算部421〜424並びに加算器4
31,432などが設けられている。
【0081】そして、この遅延積信号(uii
qq1 、(uiq−uqi1 が、相関ピーク検出部28
1,282などへ入力され、積分器411〜414、絶
対値演算部421〜424、並びに加算器431,43
2などにより、相関積分信号の絶対値和|(Sii
qq11|+|(Siq−Sqi11|から|(Sii
qq14|+|(Siq−Sqi14|がそれぞれ求められ
る。
【0082】各積分器の積分時間幅に応じて、その相関
積分信号の絶対値和である|(Sii+Sqq1j|+|
(Siq−Sqi1j|(但し、j=1,…,4)は図4
(a)に示す通りとなる。積分時間が最も長くNg11
である相関積分器411,412などからの積分出力の
絶対値和|(Sii+Sqq11|+|(Siq−Sqi11
はそのピークP11が最大となり、積分時間幅が短くなる
につれ、|(Sii+Sqq12|+|(Siq−Sqi
12|、|(Sii+Sqq13|+|(Siq−Sqi13|と
順次その出力ピークが小さくなっていく。すなわち、P
11>P12>P13>P14なる関係を満足する。また、積分
時間幅が受信信号のガードインターバル長Ng11Tと一
致していない|(Sii+Sqq1j|+|(Siq−Sqi
1j|(但し、j=2,3,4)についてはその出力信号
は台形状となっている。
【0083】一方、同じく有効シンボル長が第1のN1
Tであり、ガードインターバル長が第1のNg11 Tの伝
送モードの信号を受信している場合、遅延積計算部27
2からの出力は、遅延時間N2 Tが有効シンボル長N1
Tと異なるため、(uii+uqq2 、(uiq−uqi2
のいずれにも図3(a)のような相関出力はなく、雑音
信号のみとなる。このため、相関ピーク検出部283,
284などにおける相関積分の絶対値和(加算器43
3,434などの出力)|(Sii+Sqq2j|+|(S
iq−Sqi2j|(但し、j=1,…,4)には、上述の
ようなピーク信号は現れない。
【0084】そこで、ピーク保持部441〜444など
にて、上記8種類の相関積分の絶対値和信号を、少なく
とも1回ピークが現れる時間幅以上、すなわち、可能性
のある最大の伝送シンボル長である(N1 +Ng11 )T
以上観測したうえで各ピークPkj(但し、k=1,2、
j=1,…,4)を求め、比較判定部29にてそのピー
クを比較すれば、P11が最大となり、それ以外のP12
らP14並びにP21からP24はそれより小さいことが分か
る。
【0085】次に、有効シンボル長が第1のN1 であ
り、ガードインターバル長が第2のNg12 Tの伝送モー
ドの信号を受信していると仮定する。このとき、遅延相
関計算部271からは、その遅延時間が有効シンボル長
と一致しているため、エンベロープが矩形状の相関信号
が出力されるが、その時間長さは、図3(b)に示す通
り、Ng12 Tとなる。
【0086】このため、相関ピーク検出部281から2
82における、加算器431,432などの出力である
相関積分の絶対値和信号は図4(b)に示す通りとな
る。つまり、相関積分の積分時間幅が伝送シンボルのガ
ードインターバル長であるNg1 2 T以上となるところの
|(Sii+Sqq1j|+|(Siq−Sqi1j|(但し、
j=1,2)のピーク値P11とP12がほぼ同様の最大値
となり、それ以外のP13とP14はそれより小さい。
【0087】また、この時、遅延積計算部272から
は、遅延時間と有効シンボル長が異なるため、相関出力
はない。したがって、相関ピーク検出部283から28
4などにおける加算器433,434などからの出力で
ある相関積分の絶対値和の信号|(Sii+Sqq2j|+
|(Siq−Sqi2j|(但し、j=1,…,4)にも、
上述のようなピーク信号は現れない。
【0088】そこで、上記8種類の相関積分の絶対値和
信号を、可能性のある最大の伝送シンボル長時間(この
場合(N1 +Ng11 )T)以上観測したうえでピークを
検出し、その各ピークを比較すれば、P11とP12がほぼ
同一の最大ピーク値となり、それ以外のP13,P14並び
にP21からP24はそれより小さい値となる。
【0089】全く同様にして、有効シンボル長が第1の
1 Tであり、ガードインターバル長が第3のNg13
の伝送モードの信号を受信している場合、遅延時間が有
効シンボル長と一致している遅延積計算部271からの
相関出力は図3(c)の通りとなり、その相関積分の絶
対値和の信号はその積分時間に応じて図4(c)の通り
のピークを示す。
【0090】一方、遅延時間が有効シンボル長と異なっ
ている遅延積計算部272からの相関出力はなく、この
ため、その相関積分の絶対値和信号はピークを示さな
い。そこで、全ての相関積分の絶対値和信号を、少なく
とも可能性のある最大伝送シンボル時間幅以上観測した
うえでピークを検出し、その各ピークを比較すれば、P
11、P12並びにP13がほぼ同一の最大ピーク値となり、
それ以外のP14並びにP21からP24はそれより小さい値
となる。
【0091】さらに、有効シンボル長が第1のN1 Tで
あり、ガードインターバル長が第4のNg14 Tの伝送モ
ードの信号を受信している場合、遅延積計算部271か
らの出力信号は図3(d)の通りで、その相関積分の絶
対値和の信号はその積分時間に応じて図4(d)の通り
となる。
【0092】全ての相関積分の絶対値和信号を、少なく
とも、可能性のある最大伝送シンボル時間以上観測した
うえでピークを検出し、各ピークを比較すれば、P11
らP14がほぼ同一の最大ピーク値となり、それ以外のP
21からP24はそれより小さい値となる。
【0093】以上は、受信信号の有効シンボル長が第1
のN1 Tの場合であったが、受信信号のそれが第2のN
2 Tである場合は、逆に、遅延積計算部271ではな
く、遅延積計算部272の出力に図3のような相関信号
が現れる。但し、矩形エンベロープ信号の長さはNg2j
(但し、j=1,…,4)で、その周期は(N2 +Ng2
j )T(但し、j=1,…,4)である。
【0094】そして、図4に示される相関積分の絶対値
和信号も、相関ピーク検出部283から284における
加算器433から434などの方に現れる。
【0095】以上のことから、各相関積分の絶対値和の
信号を、可能性のある最大の伝送シンボル長以上の時間
にわたり観測したうえで、その各ピーク値を検出・保持
し、それぞれのピークの大小関係を比較判定すること
で、パイロット信号などを復調・復号することなく、伝
送モードを判定することができる。
【0096】実際には、各相関ピーク検出部からの全て
のピークの大小関係を検出する必要はなく、先に示した
表1に従い、その中でほぼ同一の最大ピークを与えるも
のがいずれであるかを検出すれば、伝送モードを判別す
るこができる。
【0097】尚、リフレッシュ制御部30は上記のピー
クを観測する時間幅周期(ここでは(N1 +Ng11 )T
など)でリフレッシュ信号を出力し、この信号に従い、
ピーク保持部441〜444は各ピーク値を更新してい
く。モード判定部29では、リフレッシュ周期に合わせ
て上記の判定を行うが、この判定回数を増加し、結果の
多数決をとること等で、雑音等に対する判定の信頼性を
あげることができる。また、有効シンボル長が最小(こ
の場合N2 T)で、ガードインターバル長が小さい(N
g24 Tなど)伝送モードの信号が送信されている場合、
本来最大ピークが観測されるであろう相関ピーク検出部
(この場合284)とは異なる、相対的に積分時間の長
い積分器(441,412など)を有する相関ピーク検
出部(281など)の方に最大ピークが観測され、比較
判定部29により誤った判定を行うことがあり得る。
【0098】これは、伝送モードの有効シンボル長と遅
延積計算部271の遅延量が一致していなくても、遅延
積計算部271の出力が完全に0ではなく雑音成分を持
ち、この雑音成分を長い時間幅にわたり積分すること
で、ある程度大きなピーク信号を生じてしまう可能性が
あるためである。
【0099】このような誤った判定を防ぎ、より正しい
モード判定ができるように、加算器431〜434とピ
ーク保持部441〜444の間などに適切なフィルタや
レベル調整部を設けるとよい。例えば、相対的に長い積
分時間の積分器411〜414を有する相関ピーク検出
部281〜282において、加算器431〜432の直
後にその信号振幅を幾分抑圧するレベル調整部を設ける
などで対処する。
【0100】図1のOFDM信号復調装置では、この判
定された伝送モードに従い、ガードインターバルの削
除、並びに、FFT、P/S変換が行なわれ、OFDM
信号を正しく復調するものである。
【0101】尚、上記の説明から容易に想像できるよう
に、各積分器411〜418の積分時間は、可能性のあ
るガードインターバルに正確に一致している必要はな
く、ピーク値が判別できる程度のものであればよい。
【0102】さらに、遅延積計算部271,272や各
積分器411〜418は、それぞれ複数個が図1のOF
DM信号復調装置には具備されているが、高速処理可能
なデバイスやソフトウエアによる処理を行う場合は、こ
れらの遅延計算部や積分器などの機能ブロックが1個ず
つでも、時分割使用により、同機能を実現することがで
きる。
【0103】次に、図5は本発明に係る第2の実施の形
態におけるOFDM信号復調装置の構成を示すブロック
図である。図5において、周波数変換部21、A/D変
換部22a,22b、ガードインターバル除去部23、
FFT部24、P/S変換部25は、図1に示される第
1の実施形態の構成と同様である。但し、周波数変換部
21等にはAGC(自動利得制御)が備えられており、
A/D変換部22a,22bの出力が一定平均電力にな
るように設定されている。
【0104】図5に示される第2の実施形態の構成で
は、図1に示される伝送モード判定部26とは異なる伝
送モード判定部51をその構成要素に有する。この伝送
モード判定部51は、遅延積計算部521,522、相
関ピーク検出部531,532、比較判定部54、リフ
レッシュ制御部55からなる。ここでは、図1の第1の
実施形態とは異なり、2つのピーク検出部のみ有する。
【0105】遅延積計算部521並びに522は、図1
の構成例で用いた遅延積計算部271,272とそれぞ
れ全く同一構成であり、その出力は(uii+uqq1
(uiq−uqi1 並びに(uii+uqq2 、(uiq−u
qi2 である。
【0106】相関ピーク検出部531は積分時間幅が第
1の有効シンボル長の第1のガードインターバル長N
g11 T(第1の有効シンボル長における最大長のガード
インターバル)である積分器561,562、並びに2
乗値計算部571,572、加算器581、ピーク保持
部591からなる。
【0107】もう片方の相関ピーク検出部532は、積
分時間幅が第2の有効シンボル長の第1のガードインタ
ーバル長Ng21 T(第2の有効シンボル長における最大
長のガードインターバル)である積分器563,564
を有する以外は、相関ピーク検出部531と同様に、2
乗値計算部573,574、加算器582、ピーク保持
部592から構成される。
【0108】図5の相関ピーク検出部531,532で
は、図1の絶対値演算部に代わり、2乗値計算部571
〜574が用いられている。このため、ピーク保持部5
91では、|(Sii+Sqq112 +|(Siq−Sqi
112 のピーク値が保持され、ピーク保持部592で
は、|(Sii+Sqq212 +|(Siq−Sqi212
のピーク値が保持される。尚、このピーク値は第1の実
施形態と同様にリフレッシュ制御部55からの信号によ
りリセットされる。
【0109】この伝送モード判定部51では次のような
方法により伝送モードを判定する。まず、比較判定部5
4にて、相関ピーク検出部531,532の出力ピーク
のうち、大きい方を出力した側に接続される遅延積計算
部521,522の遅延時間を有効シンボル長として判
定出力する。例えば、相関ピーク検出部531が大きな
ピークを出力していれば、N1 Tが有効シンボル長であ
ると判定する。
【0110】次に、ガードインターバルについては、上
記の大きい方のピーク値をQとすると、Qが表3のいず
れのレベルにあるかを検査し、それに対応したガードイ
ンターバル長を判定出力とする。
【0111】尚、表3の判定基準において、各有効シン
ボル長に対して最小のガードインターバルであるNg14
TあるいはNg24 Tの判定に際しては、Qが0付近の雑
音レベル程度では不適当であるから、適当な一定のしき
い値以上であるという条件が付加される。
【0112】
【表3】
【0113】以下に、この伝送モード判定部51の動作
の詳細を示す。
【0114】いま、受信信号として、有効シンボル長が
第1のN1 Tであり、そのガードインターバル長がN
g1j T(j=1,…,4)のいずれかである信号を受信
している場合を考える。図1の第1の実施形態において
説明した通り、有効シンボル長と遅延時間が一致する遅
延積計算部521からは図3の相関信号がガードインタ
ーバル長Ng1j Tに応じて現れるが、もう一方の遅延積
計算部522には雑音信号のみの出力となる。
【0115】遅延積計算部521の出力信号(uii+u
qq1 、(uiq−uqi1 を、第1の有効シンボル長に
対して最大のガードインターバル長であるNg11 T時間
積分し、それぞれの2乗値和|(Sii+Sqq112
|(Siq−Sqi112 を求めると、受信信号のガード
インターバル長に応じて、図6(a)の通りとなる。但
し、図6(a)の縦軸は対数スケールで描かれている。
少なくとも、1回ピークが現れる時間である最大伝送シ
ンボル長(N1 +Ng11 )Tの間、|(Sii+Sqq11
2 +|(Siq−Sqi112 を観測し、そのピークを
ピーク保持部591にて検出し保持すると、伝送シンボ
ルのガードインターバル長に応じたピーク値が得られ
る。
【0116】受信信号のガードインターバル長Ng1j
(j=1,…,4)に対するピーク値をQ1jと書くこと
にすると、各ピークの比率は図3の相関信号のパルス長
の2乗に比例して、ほぼQ11:Q12:Q13:Q14=N
g11 2 :Ng12 2 :Ng13 2 :Ng14 2 となる。
【0117】このとき、遅延積計算部522に接続され
る相関ピーク検出部532からは、このような相関ピー
クは検出されず、雑音信号のみとなる。
【0118】一方、受信信号の有効シンボル長がN2
の場合は、相関ピーク検出部532側にピークが観測さ
れることになり、相関ピーク検出部531側には相関ピ
ークは検出されない。
【0119】この場合、受信信号のガードインターバル
長がNg2j T(j=1,…,4)のそれぞれに対するピ
ーク値をQ2jと書くことにすると、相関信号のパルス長
の2乗に比例して、ほぼQ21:Q22:Q23:Q24=N
g21 2 :Ng22 2 :Ng23 2 :Ng24 2 となる。
【0120】以上のことから、まず、比較判定部54に
て、いずれの相関ピーク検出部531,532から最大
ピークが検出されるかを調べることにより、有効シンボ
ル長がN1 TであるかN2 Tであるかを判定することが
できる。
【0121】さらに、予め、周波数変換部21等にAG
C(自動利得制御)を備え、A/D変換部22a,22
bの出力が一定電力になるように設定してある。このた
め、そのピーク値を比較判定部54にてどのレベル範囲
にあるかを検出することで、ガードインターバル長を判
定することができる。尚、表3の判定境界は、隣接する
中心値の2乗の和の平均としているが、例えば、中心値
の和の平均の2乗値なども使用できる。
【0122】このように得られたモード判定結果を用い
て復調動作を行うことで、OFDMを正しく復調するこ
とがきる。
【0123】次に、本発明に係る第3の実施形態におけ
るOFDM信号復調装置について説明する。図7は本第
3の実施形態におけるOFDM信号復調装置のブロック
図であり、周波数変換部21、A/D変換部22a,2
2b、ガードインターバル除去部23、FFT部24、
P/S変換部25は、図5に示される第2の実施形態と
同様である。
【0124】図7に示される第3の実施形態では、図5
に示される伝送モード判定部51に代わり、第3の実施
形態の伝送モード判定部61を有する。この伝送モード
判定部61は、遅延相関計算部621,622、積分2
乗和計算部631,632、レベル判定器641,64
2、カウンタ651,652、比較判定部66からな
る。
【0125】遅延積計算部621,622は、図1の第
1の実施形態で用いた遅延積計算部271,272とそ
れぞれ同一の構成であり、その出力は(uii
qq1 、(uiq−uqi1 並びに(uii+uqq2
(uiq−uqi2 である。
【0126】また、積分2乗和計算部631は、図5に
示される積分器561,562,2乗値計算部571,
572、加算器581からなり、(uii+uqq1
(uiq−uqi1 を入力し|(Sii+Sqq112 +|
(Siq−Sqi112 を出力する。同様に、積分2乗和
算出部632は、積分器563,564、2乗値計算部
573,574、加算器582からなり、(uii
qq2 と(uiq−uqi2を入力し、|(Sii
qq212 +|(Siq−Sqi212 を出力する。
【0127】いま、受信信号として、有効シンボル長が
1 Tで、そのガードインターバル長がNg1j T(j=
1,…,4のいずれか)の信号を受信しているとする。
第2の実施形態にて説明したように、ガードインターバ
ル長に応じて積分2乗和計算部631の出力は図6
(a)の通りとなる。
【0128】ここで、この出力をレベル判定器641に
てQ14=Ng142のレベルより僅かに低いレベルでスライ
スすると、受信信号のガードインターバル長に応じて矩
形状パルス信号に整形され、図6(b1)〜(b4)の
通りとなる。カウンタ651は、このパルスの持続時間
1 を検出するものである。
【0129】一方、同様に有効シンボル長がN1 Tの信
号を受信している場合、積分2乗和計算部632から
は、相関ピーク信号は得られず、雑音信号のみとなるた
め、レベル判定器642のスライスされた出力には上述
のような持続パルス信号は得られない。レベル判定器6
42の出力はカウンタ652にてその長さL2 が測られ
るが、有効シンボル長がN1 Tの場合、0またはほぼ0
に近い値しか得られない。
【0130】以上のように得られたL1 、L2 を比較判
定部66にて判定するが、まず、カウンタ651,65
2の出力のうち、最大値(これをLとする)を与える側
の遅延積計算部621,622の遅延時間が有効シンボ
ル長となる。また、そのLがどの範囲であるかを表4に
基づき判定することで、受信信号のガードインターバル
長を判定することができ、パイロット信号などを復調・
復号することなくOFDM復調を行うことができる。
尚、L1 またはL2 の判定範囲は、図6(b1)〜(b
4)の代表値を含む分け方なら表4の範囲に限るもので
はなく、他の範囲分けも可能である。また、表4の判定
基準において、各有効シンボル長に対する最小のガード
インターバルであるNg14 TあるいはNg24 Tの判定に
際しては、Lが0またはそれに近い小さい値は不適当で
あるから、適当な一定の値以上であるという条件が付加
される。
【0131】また、パルス持続時間検出にあたっては、
インパルス雑音などにより、瞬時的にパルスが途切れ、
隣接した2つ以上のパルスが観測される場合も起こり得
る。このような短い分断の場合は、カウンタ651,6
52にて、その分断時間を適宜補正してパルス持続時間
を求めることも可能である。
【0132】特に、本第3の実施形態における伝送モー
ド判定部61では、パルスの持続時間幅を検出するた
め、リフレッシュ制御部はなくてもよい。
【0133】
【表4】
【0134】また、本第3の実施の形態では、図7のカ
ウンタ651,652並びに比較判定部66の動作を変
更することで、別の手法による伝送モード判定も行え
る。
【0135】すなわち、カウンタ651,652は、レ
ベル判定器641,642にて整形された矩形パルス信
号の周期時間を測定するものである。言い換えれば、こ
の矩形パルス信号の立ち上がり(または立ち下がり)エ
ッジから次の立ち上がり(または立ち下がり)エッジま
での間隔を検出するものである。
【0136】ここで、レベル判定部641,642のう
ち、安定してこの矩形パルス信号を出力するのはいずれ
か片方だけであり、カウンタの出力も651あるいは6
52のいずれかのみが安定した周期の値となる。この矩
形パルス信号の周期をMとすると、図4等からも容易に
分かるように、この矩形パルス信号の周期Mは伝送シン
ボル長の周期となる。
【0137】このため、比較判定部66では、この検出
された周期Mがどの伝送モード時の周期に最も近いかを
検出して、いずれの伝送モードであるかを判定すること
ができる。伝送モードをMから判定する際の判定基準例
を表5に示す。尚、表5において、定数Cは適当な正数
である。また、周期Mを検出する場合は、パルスの持続
時間を検出する場合と異なり、AGCがなくとも検出動
作は可能となる。
【0138】
【表5】
【0139】次に、本発明に係る第4の実施形態におけ
るOFDM信号復調装置について説明する。図8は第4
の実施形態におけるOFDM信号復調装置のブロック図
であり、周波数変換部21、A/D変換部22a,22
b、ガードインターバル除去部23、FFT部24、P
/S変換部25、伝送モード判定部71、フレーム構成
学習部72、スイッチ73、同期用シンボル検出部7
4、フレーム同期部80などからなる。このうち、周波
数変換部21、A/D変換部22a,22b、ガードイ
ンターバル除去部23、FFT部24、P/S変換部2
5は、図7に示される第3の実施形態と同様である。
【0140】本実施形態において、周波数変換部21に
入力される受信信号は、MSL方式のものである。すな
わち、1フレームが異なる種類の伝送モードのOFDM
伝送シンボルから構成されている。ここでは、復調側に
おいて、1フレームの伝送モードの構成が、その構成シ
ンボル数も含めて事前には判明していないものとする。
但し、1フレームを構成する可能性のある伝送シンボル
の伝送モードは、既知であるものとする。ここでは、表
1に示される伝送モードのいずれかの組み合わせが1フ
レーム内にて送られるものとする。
【0141】図8に示される第4の実施形態では、A/
D変換部22a,22bの出力がガードインターバル除
去部23並びに伝送モード判定部71に入力される。
【0142】本実施の形態においては、伝送モード判定
部71は、図7の伝送モード判定部61と同一の構成を
有するものである。すでに第3の実施形態において説明
したように、伝送モード判定部71では、受信された伝
送シンボルの伝送モードを判別する(ここでは、例とし
て表5による判定を利用する)。この判定結果はフレー
ム構成学習部72に入力される。このフレーム構成学習
部72では、入力された伝送モードの判定結果を次々に
記憶し、同一パターンが現れているかどうかを検出す
る。同一パターンが繰り返し複数回現れた場合は、それ
を受信信号のフレーム構成パターンとして認識する。も
ちろん、フレームを構成しているシンボル数などが事前
に判明している場合は、この情報を利用してフレーム構
成パターンを検出する。
【0143】本実施形態におけるOFDM信号復調装置
では、この検出されたパターンに従って、ガードインタ
ーバル除去部23、FFT部24、P/S変換部25な
どが制御される。また、タイミング同期部など他の必要
ブロックへもこの検出されたフレームパターンの情報が
出力され、OFDMの受信信号を正しく復調するもので
ある。
【0144】特に、図11に示したように、受信信号の
1フレーム内に特定の同期用パイロットシンボルS
11(ヌルシンボルやチャープシンボルなど)を有するこ
とが事前に判明している場合には、図8におけるスイッ
チ73を閉じ、A/D変換部22a,22bの出力が同
期用シンボル検出部74にも入力される。
【0145】尚、受信信号にこのような特定の同期用シ
ンボルを有することが予め判明していない場合は、スイ
ッチ73を開いておき、同期用シンボル検出部74が動
作しないようにしておく。
【0146】この同期用シンボル検出部74は、レベル
検出や相関動作などにより、フレーム内の特定位置に割
り当てられている同期用シンボルを検出する。フレーム
構成学習部72においては、この同期用シンボル位置か
ら次に到来する同一の同期用シンボル位置までを1フレ
ームとみなし、このフレームにおける伝送モードのパタ
ーンを認識する。また、必要に応じて、検出・認識を複
数フレームにわたって行い、多数決判定などにより、1
フレーム内の伝送モードのパターンの認識を行うもので
ある。
【0147】このように、受信信号に予め同期用シンボ
ルが割り当てられているときには、この検出によりフレ
ームパターンの検出・認識をより確実に行うことがで
き、受信信号をより正確に復調することができる。
【0148】次に、MSL方式のOFDM信号を受信す
る際のフレーム同期について説明する。まず、上記特定
の同期用のパイロット伝送シンボルがある場合には、こ
の伝送シンボルをパイロットとして、フレーム同期をと
ることができる。
【0149】一方、受信信号の1フレーム内に特定の同
期用シンボルが設定されていない場合は、フレーム同期
をとるために、パイロットデータなどを送信することが
一般には必要となる。すなわち、フレーム構成学習部7
2にて検出されたフレーム構成パターンに従って受信O
FDM信号を復調した際に、その復調データ内容からど
の伝送シンボルがフレーム内の最初の伝送シンボルであ
るかを判定できるように、パイロットデータなどを送信
データに埋め込んで送信することなどが必要となる。
【0150】しかしながら、MSL方式においては、伝
送される複数の伝送モードの値、あるいは、それら複数
の伝送モード間の関係に、簡単な判別のための制約条件
を設けておけば、上記のパイロットデータを復調・検出
することなくフレーム同期をとることができる。
【0151】例えば、フレームの第1番目に伝送シンボ
ル長の最短のシンボル群を配し、フレームの最終番目に
伝送シンボル長の最長のシンボル群を配するなど、フレ
ーム間の切れ目における伝送シンボル長などの伝送モー
ドの変化(変化方向も含む)がフレーム内及びフレーム
間で唯一となるという制約条件を設けておく。このよう
にすれば、上記伝送モード判定部71により検出された
伝送シンボル長などの伝送モードの変化を検出するだけ
で、簡単にフレームの先頭を見いだすことができ、フレ
ーム同期を実現することができる。
【0152】あるいは、別の制約条件として、可能性の
ある伝送モードのうち、最短伝送シンボル長の伝送シン
ボルを、常にフレームの先頭にだけ配することなどがあ
げられる。すなわち、特定伝送モードの伝送シンボルあ
るいは複数の特定伝送モードの伝送シンボルを、フレー
ム内の特定の位置にのみ配するという制約条件である。
この場合も、伝送モード判定部13の出力結果から特定
モードの伝送シンボルを検出することで、フレーム同期
をとることができる。
【0153】MSL方式の構成において、同期用パイロ
ットシンボルを取り除いたフレーム構成の場合には、上
記のいずれかの制約条件を満足するように設定するのは
一般的に容易であり、また、従来の技術で示した、周知
の構成例からパイロットシンボルのみを除去したフレー
ム構成は前者の制約条件を満足する。
【0154】このため、同期用のパイロットシンボルを
持たず、かつ、上記の制約条件のいずれかを満足するM
SL方式のOFDM信号を受信する場合は、図8におけ
るモード判定部71からの出力結果を用い、フレーム構
成学習部72にてフレーム構成パターンを検出するとと
もに、フレーム同期信号も同時に出力することができ
る。
【0155】このフレーム同期を実現するフレーム同期
部80の構成ブロック図を図9に示す。このフレーム同
期部80は、スイッチ81,82、変化量計算部83、
特定パターン検出部84、フライホイール部85からな
る。尚、このフレーム同期部80は、前記の同期用パイ
ロットとなる伝送シンボルを含まないMSL方式の信号
を受信している場合に動作するものであるが、パイロッ
ト用の伝送シンボルがある場合はそのパイロットシンボ
ルの伝送モードを用いて、同様の構成にて対処できる。
【0156】制約条件として、伝送モードの変化がフレ
ーム及びフレーム間で唯一となるように設定されている
場合、図8の伝送モード判定部71にて判定されたモー
ド信号は、スイッチ81により変化量計算部83に入力
され、ここで一つ前に検出されたモード(有効シンボル
長、ガードインターバル長等)との変化量が求められ
る。
【0157】スイッチ81と連動したスイッチ82によ
り、変化量計算部83の出力は特定パターン検出部84
に入力され、フレーム内及びフレーム間で唯一であると
ころの予め設定されている変化であるかどうかが検出さ
れる。もし、一致すれば、特定パターン検出部84は、
フレーム同期信号を出力するフライホイール部85をリ
セットし、フレーム同期をとる。尚、フライホイール部
85の周期は、フレーム構成学習部72により検出され
たフレーム構成に基づくフレーム長である。
【0158】一方、上記判別条件として、特定の伝送モ
ードの伝送シンボルがフレーム内の特定の位置にのみ配
するように設定されている場合、図8に示した伝送モー
ド判定部71にて検出されたモード信号は、スイッチ8
1,82により、変化量計算部83を介さず、直接、特
定パターン検出部84に入力され、予め設定されている
特定伝送モードの伝送シンボルまたは複数の伝送シンボ
ルからなる特定の伝送モードパターンが検出される。
【0159】この特定の伝送モードパターンが検出され
た場合、特定パターン検出部84は、フライホイール部
85をリセットしてフレーム同期をとる。また、このフ
レーム同期部80は、同期捕捉・追従に従来から用いら
れている前方保護や後方保護などの周知の技術を用いる
ことで性能を向上させることができる。
【0160】さらに、上記制約条件を満たすパイロット
シンボルのないフレーム構成の信号であり、かつ、その
フレーム構成が事前に判明しているMSL方式のOFD
M信号を受信する場合には、フレーム構成学習部72を
動作させずに、フレーム同期部80を動作させること
で、OFDM信号を復調することなく、速やかにフレー
ム同期をとることができる。
【0161】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パイロッ
ト信号を復調・復号することなく、有効シンボル長、ガ
ードインターバル長などの伝送モードを識別し、これに
よってOFDM信号を良好に復調することのできるOF
DM信号復調装置を提供することができる。
【0162】さらに、OFDM信号を伝送する際のフレ
ームが、異なる複数の伝送モードの伝送シンボルから構
成されるMSL方式においても、パイロット信号などを
復調・復号することなく、速やかに、フレームの構成を
自動的に学習・認識して、OFDM信号を良好に復調す
ることのできるOFDM信号復調装置を提供することが
できる。
【0163】また、同期用のパイロット伝送シンボルを
含まないフレーム構成のMSL方式のOFDM信号の受
信においては、入力されたOFDM信号の一部または全
部の伝送キャリアを復調することがないため、速やか
に、そのフレーム同期をとることのできるOFDM信号
復調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態におけるOFD
M信号復調装置の構成を示すブロック図。
【図2】 第1の実施形態に用いる遅延積計算部の構成
ブロック図。
【図3】 図2に示す遅延積計算部の出力信号のエンベ
ロープを示すタイミング図。
【図4】 第1の実施形態に用いる伝送モード判定部の
動作を説明するための信号説明図。
【図5】 本発明に係る第2の実施形態におけるOFD
M信号復調装置の構成を示すブロック図。
【図6】 図5及び図7に示す第2、第3の実施形態の
伝送モード判定部の動作を説明するための信号説明図。
【図7】 本発明に係る第3の実施形態におけるOFD
M信号復調装置の構成を示すブロック図。
【図8】 本発明に係る第4の実施の形態におけるOF
DM信号復調装置の構成を示すブロック図。
【図9】 第4の実施の形態におけるOFDM信号復調
装置のフレーム同期部の構成ブロック図。
【図10】 OFDM伝送シンボルの概略を示す構成
図。
【図11】 MSL方式における1フレームの概略を示
す構成図。
【図12】 従来の技術を説明するためのOFDM信号
変調装置のブロック図。
【符号の説明】
S…OFDM1伝送シンボル、S1 …ガードインターバ
ル、S2 …有効シンボル、S11…同期用パイロットシン
ボル、S12…移動受信用OFDM伝送シンボル群、S13
…単一周波数ネットワーク(SFN)用OFDM伝送シ
ンボル群、S14…OFDM1フレーム、11…切り替え
スイッチ、12a…第1の伝送モード用ブロック、12
b…第2の伝送モード用ブロック、13a,13b…シ
リアル/パラレル変換部(S/P変換部)、14a,1
4b…IFFT部(逆高速フーリエ変換部)、15a,
15b…ガードインターバル付加部、16…切り替えス
イッチ、17a,17b…デジタル/アナログ変換部
(D/A変換部)、18…基本タイミング発生部、19
…周波数変換部(直交変調部)、21…周波数変換部、
22a,22b…A/D変換部、23…ガードインター
バル除去部、24…FFT部、25…P/S変換部、2
6…伝送モード判定部、271,272…遅延積計算
部、281〜284…相関ピーク検出部、29…比較判
定部、30…リフレッシュ制御部、31a,31b…遅
延部、32a〜32d…乗算器、33a,33b…加算
器、411〜418…積分器、421〜428…絶対値
演算部、431〜434…加算器、441〜444…ピ
ーク保持部、51…伝送モード判定部、521,522
…遅延積計算部、531〜532…相関ピーク検出部、
54…比較判定部、55…リフレッシュ制御部、561
〜564…積分器、571〜574…2乗値計算部、5
81,582…加算器、591,592…ピーク保持
部、61…伝送モード判定部、621,622…遅延積
計算部、631,632…積分2乗計算部、641,6
42…レベル判定器、651,652…カウンタ、66
…比較判定部、71…伝送モード判定部、72…フレー
ム構成学習部、73…スイッチ、74…同期用シンボル
検出部、80…フレーム同期部、81,82…スイッ
チ、83…変化量計算部、84…特定パターン検出部、
85…フライホイール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 恵造 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内 (72)発明者 斉藤 正典 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会社 次世代デジタルテレビジョン放送システム 研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効シンボルにガードインターバルを付
    加して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類
    (Kは1以上)の有効シンボル長と、この第i番目(但
    し、i=1,…,K)の有効シンボル長に対して予め定
    められたその時間長がΔTi,j (但し、i=1,…,
    K、j=1,…,J(i) で、J(i) は1以上でi(但
    し、i=1,…,K)の値に依存する)であるところの
    J(i) 種類のガードインターバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数1】 の伝送モードのうち、いずれの伝送モードかは不明のO
    FDM信号が入力されるOFDM信号復調装置であっ
    て、 前記OFDM信号をK系統に分配して、第i番目(但
    し、i=1,…,K)の系統のOFDM信号を前記K種
    類のうちの第i番目の有効シンボル長に相当する時間だ
    け各々遅延させ、遅延されたOFDM信号についてそれ
    ぞれ遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計
    算手段と、 この遅延積計算手段から出力されるK系統の積信号を各
    々積分して少なくともK系統の相関積分信号を求める積
    分手段と、 この積分手段から出力される少なくともK系統の相関積
    分信号に基づいて、入力されたOFDM信号の伝送モー
    ドが前記Z種の伝送モードのうちのいずれであるかを判
    定する伝送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OF
    DM信号を復調する信号復調手段とを具備することを特
    徴とするOFDM信号復調装置。
  2. 【請求項2】 前記積分手段は、前記K系統の第i番目
    (但し、i=1,…,K)の積信号に対してJ(i) (但
    し、i=1,…,K)種類であり、その積分総数が前記
    複数の伝送モードの総数Zに等しく、第i番目の積信号
    が入力される積分手段のうちの第j番目(但し、j=
    1,…,J(i) )の積分手段の積分時間が前記ΔTi,j
    の時間幅程度であり、 前記伝送モード判定手段は、前記積分手段から出力され
    るZ種の相関積分信号それぞれについて絶対値あるいは
    絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算する演算手段と、
    前記Z種の伝送モードの各伝送シンボル長のうち最大の
    伝送シンボル長に相当する時間以上を1周期として前記
    演算手段のZ出力を観測し、それぞれのピーク値を検出
    し保持するピーク値検出・保持手段と、このピーク値検
    出・保持手段で保持されている各ピーク値のレベルを比
    較することで、入力されたOFDM信号の伝送モードが
    前記Z種の伝送モードのうちのいずれであるかを判定す
    る比較判定手段とを備えることを特徴とする請求項1記
    載のOFDM信号復調装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記OFDM信号の平均電力を
    ほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、 前記積分手段は、前記K系統の第i番目(但し、i=
    1,…,K)の積信号に対して1種類ずつであり、その
    積分総数が前記有効シンボル長の種類の総数Kに等し
    く、第i番目の積信号が入力される積分手段の積分時間
    が前記ΔTi,1 ,…,ΔTi,J(i)のうちの最大時間幅程
    度であることを特徴とする請求項1記載のOFDM信号
    復調装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送モード判定手段は、前記積分手
    段から出力されるK系統の相関積分信号それぞれについ
    て絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算
    する演算手段と、前記Z種の伝送モードの各伝送シンボ
    ル長のうち最大の伝送シンボル長に相当する時間を少な
    くとも1周期として前記演算手段のK系統の出力を観測
    し、それぞれのピーク値を検出し保持するピーク値検出
    ・保持手段と、このピーク値検出・保持手段で保持され
    ている各ピーク値が、予め与えられた複数のピーク値範
    囲のいずれにあるかを比較・検出することで、入力され
    たOFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードの
    うちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを備え
    ることを特徴とする請求項3記載のOFDM信号復調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記伝送モード判定手段は、前記積分手
    段から出力されるK系統の相関積分信号それぞれについ
    て絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算
    する演算手段と、このK系統の演算手段からの出力信号
    の値が予め与えられたしきい値以上となる持続時間を検
    出する時間検出手段と、この時間検出手段で検出された
    持続時間が、予め与えられた複数の持続時間範囲のいず
    れにあるかを比較・検出することで、入力されたOFD
    M信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードのうちのい
    ずれであるかを判定する比較判定手段とを備えることを
    特徴とする請求項3記載のOFDM信号復調装置。
  6. 【請求項6】 前記伝送モード判定手段は、前記積分手
    段から出力される少なくともK系統の相関積分信号それ
    ぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧
    1)を計算する演算手段と、この少なくともK系統の演
    算手段からの出力信号の周期を検出する周期検出手段
    と、この周期検出手段の検出結果に基づいて入力された
    OFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードのう
    ちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載のOFDM信号復調装
    置。
  7. 【請求項7】 有効シンボルにガードインターバルを付
    加して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類
    (Kは1以上)の有効シンボル長と、この第i番目(但
    し、i=1,…,K)の有効シンボル長に対して予め定
    められたその時間長がΔTi,j (但し、i=1,…,
    K、j=1,…,J(i) で、J(i) は1以上でi(但
    し、i=1,…,K)の値に依存する)であるところの
    J(i) 種類のガードインターバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数2】 の伝送モードのうち、相異なる複数の伝送モードのOF
    DM信号からフレームが構成されてなり、かつ、該フレ
    ームが前記Z種の伝送モードのうちのいずれの伝送モー
    ドによりどのように構成されているかは不明のOFDM
    信号が入力されるOFDM信号復調装置であって、 前記OFDM信号の一部または全部の伝送キャリアを復
    調することなく、前記OFDM信号のフレーム内の伝送
    モードが前記Z種の伝送モードのうちのいずれであるか
    を判定する伝送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段で判定された伝送モードを記憶
    して前記フレームの構成を学習するフレーム構成学習手
    段と、 このフレーム構成学習手段の出力に基づいて前記OFD
    M信号を復調する信号復調手段とを具備することを特徴
    とするOFDM信号復調装置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記OFDM信号の平均電力を
    ほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、 前記伝送モード判定手段は、前記OFDM信号をK系統
    に分配して、第i番目(但し、i=1,…,K)の系統
    のOFDM信号を前記K種類のうちの第i番目の有効シ
    ンボル長に相当する時間だけ各々遅延させ、遅延された
    OFDM信号についてそれぞれ遅延前のOFDM信号と
    の積信号を求める遅延積計算手段と、この遅延積計算手
    段から出力されるK系統の積信号を各々積分してK系統
    の相関積分信号を求める積分手段とを備え、 前記積分手段は、前記K系統の第i番目(但し、i=
    1,…,K)の積信号に対して1種類ずつであり、その
    積分総数が前記有効シンボル長の種類の総数Kに等し
    く、第i番目の積信号が入力される積分手段の積分時間
    が前記ΔTi,1 ,…,ΔTi,J(i)のうちの最大時間幅程
    度であり、 さらに、前記伝送モード判定手段は、前記積分手段から
    出力されるK系統の相関積分信号それぞれについて絶対
    値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算する演
    算手段と、このK系統の演算手段からの出力信号の値が
    予め与えられたしきい値以上となる持続時間を検出する
    時間検出手段と、この時間検出手段で検出された持続時
    間が、予め与えられた複数の持続時間範囲のいずれにあ
    るかを比較・検出することで、入力されたOFDM信号
    の伝送モードが前記Z種の伝送モードのうちのいずれで
    あるかを判定する比較判定手段とを備えることを特徴と
    する請求項7記載のOFDM信号復調装置。
  9. 【請求項9】 前記伝送モード判定手段は、前記OFD
    M信号をK系統に分配してK種類の有効シンボル長それ
    ぞれに相当する時間だけ各々遅延させ、遅延されたOF
    DM信号についてそれぞれ遅延前のOFDM信号との積
    信号を求める遅延積計算手段と、この遅延積計算手段か
    ら出力されるK系統の積信号を各々積分して少なくとも
    K系統の相関積分信号を求める積分手段と、この積分手
    段から出力される少なくともK系統の相関積分信号それ
    ぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧
    1)を計算する演算手段と、この少なくともK系統の演
    算手段からの出力信号の周期を検出する周期検出手段
    と、この周期検出手段の検出結果に基づいて入力された
    OFDM信号の伝送モードが前記Z種の伝送モードのう
    ちのいずれであるかを判定する比較判定手段とを備える
    ことを特徴とする請求項7記載のOFDM信号復調装
    置。
  10. 【請求項10】 有効シンボルにガードインターバルを
    付加して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類
    (Kは1以上)の有効シンボル長と、この第i番目(但
    し、i=1,…,K)の有効シンボル長に対して予め定
    められたその時間長がΔTi,j (但し、i=1,…,
    K、j=1,…,J(i) で、J(i) は1以上でi(但
    し、i=1,…,K)の値に依存する)であるところの
    J(i) 種類のガードインターバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数3】 の伝送モードのうち、相異なる複数の伝送モードのOF
    DM信号からフレームが構成されているOFDM信号が
    入力されるOFDM信号復調装置であって、 前記OFDM信号をK系統に分配して、第i番目(但
    し、i=1,…,K)の系統のOFDM信号を前記K種
    類のうちの第i番目の有効シンボル長に相当する時間だ
    け各々遅延させ、遅延されたOFDM信号についてそれ
    ぞれ遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計
    算手段と、 この遅延積計算手段から出力されるK系統の積信号を各
    々積分してK系統の相関積分信号を求める積分手段と、 前記OFDM信号の一部または全部の伝送キャリアを復
    調することなく、前記積分手段から出力される相関積分
    信号に基づいて前記OFDM信号のフレームに同期した
    フレーム同期信号を生成するフレーム同期手段と、 このフレーム同期手段から出力されるフレーム同期信号
    に基づいて前記OFDM信号を復調する信号復調手段と
    を具備することを特徴とするOFDM信号復調装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記積分手段から出力される
    少なくともK系統の相関積分信号それぞれについて絶対
    値あるいは絶対値のn乗値(但しn≧1)を計算する演
    算手段と、この少なくともK系統の演算手段からの出力
    信号の周期を検出する周期検出手段とを備え、 前記フレーム同期手段は、前記周期検出手段の出力値あ
    るいは該出力値から判定される伝送モードの判定結果に
    基づいてフレーム同期をとることを特徴とする請求項1
    0記載のOFDM信号復調装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記OFDM信号の平均電力
    をほぼ一定にする自動利得制御手段を備え、 前記積分手段は、前記K系統の第i番目(但し、i=
    1,…,K)の積信号に対して1種類ずつであり、その
    積分総数が前記有効シンボル長の種類の総数Kに等し
    く、第i番目の積信号が入力される積分手段の積分時間
    が前記ΔTi,1 ,…,ΔTi,J(i)のうちの最大時間幅程
    度であり、 さらに、前記積分手段から出力されるK系統の相関積分
    信号それぞれについて絶対値あるいは絶対値のn乗値
    (但しn≧1)を計算する演算手段と、このK系統の演
    算手段からの出力信号の値が予め与えられたしきい値以
    上となる持続時間を検出する時間検出手段とを備え、 前記フレーム同期手段は、前記時間検出手段で検出され
    た持続時間あるいは該持続時間から判定される伝送モー
    ドの判定結果に基づいてフレーム同期をとることを特徴
    とする請求項10記載のOFDM信号復調装置。
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