JP2863747B1 - Ofdm信号復調装置 - Google Patents

Ofdm信号復調装置

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JP2863747B1
JP2863747B1 JP9287431A JP28743197A JP2863747B1 JP 2863747 B1 JP2863747 B1 JP 2863747B1 JP 9287431 A JP9287431 A JP 9287431A JP 28743197 A JP28743197 A JP 28743197A JP 2863747 B1 JP2863747 B1 JP 2863747B1
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貞雄 鶴賀
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

【要約】 【課題】 パイロット信号を復調することなく、有効シ
ンボル長、ガードインタバル長などの伝送モードを識別
し、OFDM信号を復調する。 【解決手段】 伝送される可能性のある有効シンボル長
の遅延を有する遅延積計算部271,272にて、その
可能性の数だけ受信信号と遅延信号の相関信号を求め、
この相関信号を伝送される可能性のあるガードインタバ
ル長にわたり積分器411〜418,419,4110
〜4116にてその場合の数だけの積分を行い、この相
関積分信号を対応する伝送モードの伝送シンボル長の逆
数の周波数とその高調波のみを通すスペクトル強調フィ
ルタ451〜458に通し、このピークをピーク検出部
441〜448にて検出する。これらのピーク信号の大
きさを比較判定部29にて比較し、最大ピーク値を生じ
る系統から受信信号の伝送モードを判別する。この判定
結果に基づいてOFDM信号を正しく復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交マルチキャリ
アによるデジタル伝送方式である直交周波数分割多重方
式(Orthogonal Frequency Division Multiplex 、略し
てOFDM)の信号復調装置に関し、特に、OFDMの
有効シンボル長並びにガードインタバル長の自動判別技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の直交サブキャリアを同
時に伝送するOFDM方式は、多方面にて利用されてい
る。特に、地上系デジタルテレビジョン放送システムに
おいては、欧州等で規格化が行なわれるなど、実用段階
に達している。以下、OFDM技術について概略説明す
る。
【0003】まず、OFDMの伝送シンボルについて説
明する。図11は、OFDMの伝送シンボルの構成図で
ある。図11において、Sで示されるOFDMの1伝送
シンボルは、ガードインタバルS1 と有効シンボルS2
で構成される。ガードインタバルS1 は有効シンボルS
2 の一部(図では後部)をコピーしたものである。
【0004】以下、有効シンボル長Tu をNTで表し、
ガードインタバル長ΔTをNg Tで表すことにする。但
し、Tは基本タイミング周期であり、NとNg は整数で
ある。簡単に、N及びNg を単に有効シンボル長及びガ
ードインタバル長と呼ぶ場合もある。OFDMの伝送シ
ンボル長Ts はTs =(N+Ng )Tと表される。
【0005】例えば、欧州で提案されている地上デジタ
ルテレビジョン放送システム(DVB−T)では、Euro
pean Telecommunication Standard Draft ETS 300 744,
"Digital broadcasting systems for television, sou
nd and data services; Framing structure, channel c
oding and modulation for digital terrestrial telev
ision"に示されるように、複数のN及びNg の組み合わ
せが許容されている。具体的な組み合わせを表1に示
す。
【0006】
【表1】
【0007】本明細書において、有効シンボル長とガー
ドインタバル長の組み合わせで決まる伝送シンボルの形
態を、伝送モードということにする。
【0008】上記のDVB−Tなるシステムでは、有効
シンボル長やガードインタバル長が復調側にて識別でき
るように、TPS(Transmission Parameter Signallin
g )と呼ばれるパイロット信号がOFDM信号の特定の
サブキャリアに埋め込まれて伝送されている。復調装置
では、このTPSを復調・復号することで、伝送モード
を判定することができる。
【0009】次に、OFDM信号を伝送する際のフレー
ムに関する概念について説明する。
【0010】欧州で提案されている地上デジタルテレビ
ジョン放送システム(DVB−T)では、OFDM信号
の伝送に当たり、複数のOFDM伝送シンボルを一括し
てフレームとし、さらにこのフレームを複数集めてスー
パフレームを構成することが示されている。
【0011】このDVB−Tシステムの例では、1フレ
ームが68伝送シンボルから構成され、1スーパフレー
ムが4フレームから構成されている。但し、有効シンボ
ル長NTやガードインタバル長Ng Tは、フレーム内や
スーパフレーム内では一定である。
【0012】次に、上記OFDMの伝送シンボルを送信
信号として発生するOFDM信号変調装置の概略構成に
ついて簡単に説明する。図12は複数の伝送モードの伝
送シンボルを送信できるOFDM信号変調装置のブロッ
ク図の一例である。
【0013】このOFDM変調装置には、16QAMや
64QAM等へマッピングされた送信データ(一般には
複素表現される)が入力される。この送信データは、モ
ード切り替え信号により制御される切り替えスイッチ1
1にて第1の伝送モード用ブロック12aあるいは第2
の伝送モード用ブロック12bに入力される。
【0014】いま、切り替えスイッチ11が第1の伝送
モード用ブロック12aに接続されているとする。この
とき、この送信データはシリアル/パラレル変換部(S
/P変換部)13aにて、第1の伝送モードの伝送キャ
リア数に対応したパラレルデータに変換される。
【0015】このパラレルデータは第1の伝送モードに
対応したIFFTサイズN1 を有するIFFT部(逆高
速フーリエ変換部)14aにて逆離散フーリエ変換され
る。これにより、第1の有効シンボル長(N1 T)を有
する有効シンボルを得ることができる。
【0016】ここで生成された有効シンボルは、ガード
インタバル付加部15aに入力される。ここでは、入力
された有効シンボルの後部の一部分をガードインタバル
として有効シンボルの前部へ巡回的に付加し、OFDM
伝送シンボルのベースバンド信号として出力する。
【0017】このときのガードインタバル長は、第1の
伝送モードに対する時間長Ng1Tであり、生成された伝
送シンボル長は(N1 +Ng1j )Tとなる。但し、DT
B−T仕様では、表1に従い、j=1,…,4のいずれ
かであり、このjは図示されていない制御信号により制
御される。尚、ベースバンド信号は複素表示され、その
実数に対応する信号はI信号、虚数に対応する信号はQ
信号と呼ばれる。
【0018】このようにして得られたベースバンド信号
は、切り替えスイッチ11と連動して動作する切り替え
スイッチ16により、デジタル/アナログ変換部(D/
A変換部)17a,17bに選択的に入力され、アナロ
グ信号に変換される。この変換タイミングは、基本タイ
ミング発生部18により発生される基本タイミング周波
数(1/T)によって制御される。
【0019】さらに、このアナログ信号は、周波数変換
部(直交変調部)19にて、所要の中間周波数または高
周波へ変換される。そして、周波数変換後の送信信号は
適切に増幅された後、空中線などの伝送路を通じて送信
される。
【0020】一方、第2の伝送モード用ブロック12b
は、第1の伝送モード用ブロック12aと同様に、S/
P変換部13b、IFFT部14b、ガードインタバル
付加部15bにより構成され、モード切り替え信号によ
って切り替えスイッチ11及び16が第2の伝送モード
用ブロック12bに接続されると、有効シンボル長がN
2 T、ガードインタバル長がNg2j T(但し、j=1,
…,4のいずれか)、伝送シンボル長が(N2
g2j )TのOFDM信号が生成され、ベースバンド信
号として出力される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明からわかる
ように、上記欧州地上デジタルテレビジョン放送システ
ム(DVB−T)などのように、複数の伝送モードを有
するシステムにおいては、事前にその伝送モードを一意
に限定しない限り、その伝送モード、すなわち、有効シ
ンボル長、並びに、ガードインタバル長を復調側にて判
別・認識する必要がある。
【0022】特に、DVB−Tシステムでは、この伝送
モードはTPSにより識別することができるが、このた
めには、まず、TPS信号を適切に復調・復号する必要
である。
【0023】そこで、本発明の課題は、TPSなどのパ
イロット信号を復調・復号することなく、速やかに、有
効シンボル長、ガードインタバル長などの伝送モードを
識別するOFDM信号復調装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係るOFDM信
号復調装置は、有効シンボルにガードインタバルを付加
して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類(但
し、K≧1)の有効シンボル長Tuk(但し、k=1,
…,K)と、この第k番目(但し、k=1,…,K)の
有効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔ
k,j (但し、k=1,…,K、j=1,…,J(k)
で、J(k) は1以上でkの値に依存する)であるところ
のJ(k) 種類のガードインタバル長との組み合わせによ
って事前に設定されてなる
【数5】
【0025】種類の伝送モードのうち、いずれの伝送モ
ードかは不明のOFDM信号が入力されるものを対象と
している。
【0026】(1)まず、上記の課題を解決するため
に、入力されたOFDM信号から、その伝送モードが前
記Z種類の伝送モードのうちのいずれであるかを判定す
る伝送モード判定手段と、この伝送モード判定手段の判
定出力に基づいて前記OFDM信号を復調する信号復調
手段とを具備し、かつ、前記伝送モード判定手段が、少
なくとも、前記入力されたOFDM信号を第1の分配に
より有効シンボル長の時間長の種類に相当するK系統の
経路に分配し、さらに前記第1の分配により分配された
第k番目の系統の経路の出力を第2の分配により前記第
k番目の有効シンボル長に対応するガードインタバル長
の時間長の種類に相当するJ(k) 系統の経路に分配し
て、系統の総数をZとする信号分配手段と、前記第1の
分配によるK系統の分配経路中にて、第k番目(但し、
k=1,…,K)の系統では分配されたOFDM信号を
前記K種類のうちの第k番目の有効シンボル長Tukに相
当する時間だけ遅延させ、遅延されたOFDM信号につ
いて遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計
算手段と、前記第2の分配によるZ系統の分配経路中に
設けられ、前記遅延積計算手段から前記第2の分配を経
て伝送される積信号それぞれについて、第1の分配によ
る系統が第k番目(但し、k=1,…,K)で、第2の
分配による系統が第j番目(但し、j=1,…,J(k)
)の系統の信号を直接または間接的に入力し、通過周
波数が基本周波数1/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波
周波数でそれ以外の周波数を適切に抑圧するスペクトル
強調特性を有するZ個のスペクトル強調フィルタと、前
記第2の分配によるZ系統の分配経路中にて、前記Z個
のスペクトル強調フィルタの出力それぞれのピーク値を
直接または間接的に検出し保持するピーク検出手段と、
このピーク検出手段で検出し保持されたZ系統のピーク
値をレベル比較し、その中から最大値を生じるスペクト
ル強調フィルタあるいは信号の系統がZ種類のいずれで
あるかに基づいて、入力されたOFDM信号の伝送モー
ドを判定する比較判定手段とを備えるようにする。
【0027】(2)あるいは、前記伝送モード判定手段
が、少なくとも、前記入力されたOFDM信号を第1の
分配により有効シンボル長の時間長の種類に相当するK
系統の経路に分配し、さらに前記第1の分配により分配
された第k番目の系統の経路の出力を第2の分配により
前記第k番目の有効シンボル長に対応するガードインタ
バル長の時間長の種類に相当するJ(k) または(J(k)
−1)系統の経路に分配して(但し、少なくとも1系統
は(J(k) −1)系統の経路に分配する)、系統の総数
を(Z−i)(但し、i=1,…K)とする信号分配手
段と、前記第1の分配によるK系統の分配経路中にて、
第k番目(但し、k=1,…,K)の系統では分配され
たOFDM信号を前記K種類のうちの第k番目の有効シ
ンボル長Tukに相当する時間だけ遅延させ、遅延された
OFDM信号について遅延前のOFDM信号との積信号
を求める遅延積計算手段と、前記第2の分配による(Z
−i)の系統の分配経路中に設けられ、前記遅延積計算
手段から前記第2の分配を経て伝送される積信号それぞ
れについて、第1の分配による系統が第k番目(但し、
k=1,…,K)で、第2の分配による系統が第j番目
(但し、分配数がJ(k) のときj=1,…,J(k) 、分
配数が(J(k) −1)のときj=1,…,J(k) でかつ
いずれか一つを除く)の系統の信号を直接または間接的
に入力し、通過周波数が基本周波数1/{Tuk+ΔT
k,j }とその高調波周波数でそれ以外の周波数を適切に
抑圧するスペクトル強調特性を有する(Z−i)個のス
ペクトル強調フィルタと、前記第2の分配による(Z−
i)系統の分配経路中にて、前記(Z−i)個のスペク
トル強調フィルタの出力それぞれのピーク値を直接また
は間接的に検出し保持するピーク検出手段と、このピー
ク検出手段で検出し保持された(Z−i)系統のピーク
値をレベル比較し、その中から最大値を生じるスペクト
ル強調フィルタあるいは信号の系統が(Z−i)種類の
いずれであるか、さらにいずれの系統のピーク値も規定
値に達していない場合にはK種類のいずれの系統の遅延
積計算手段からの積信号が大きいかに基づいて、入力さ
れたOFDM信号の伝送モードを判定する比較判定手段
とを備えるようにする。
【0028】(3)あるいは、前記伝送モード判定手段
が、少なくとも、前記K種類の有効シンボル長のうち同
一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタバル
長しか持たない伝送モードが一つ以上あるとき、前記入
力されたOFDM信号を第1の分配により有効シンボル
長の時間長の種類から1だけ少ない(K−1)系統の経
路に分配し、さらに前記第1の分配により分配された第
k番目の系統(但し、前記有効シンボル長に対して1種
類のガードインタバル長しか持たない伝送モードのいず
れか一つに対応する系統を除く)の経路の出力を第2の
分配により前記第k番目の有効シンボル長に対応するガ
ードインタバル長の時間長の種類に相当するJ(k) 系統
の経路に分配して、系統の総数を(Z−1)とする信号
分配手段と、前記第1の分配による(K−1)系統の分
配経路中にて、第k番目の系統(但し、k=1,…,K
で、かつ前記同一の有効シンボル長に対して1種類のガ
ードインタバル長しか持たない伝送モードのいずれか一
つに対応する系統を除く)では分配されたOFDM信号
を前記K種類のうちの第k番目の有効シンボル長Tuk
相当する時間だけ遅延させ、遅延されたOFDM信号に
ついて遅延前のOFDM信号との積信号を求める遅延積
計算手段と、前記第2の分配による(Z−1)系統の分
配経路中に設けられ、前記遅延積計算手段から前記第2
の分配を経て伝送される積信号それぞれについて、第1
の分配による系統が第k番目(但し、k=1,…,K
で、かつ前記同一の有効シンボル長に対して1種類のガ
ードインタバル長しか持たない伝送モードのいずれか一
つに対応する系統を除く)で、第2の分配による系統が
第j番目(但し、j=1,…,J(k) )の系統の信号を
直接または間接的に入力し、通過周波数が基本周波数1
/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波周波数でそれ以外の
周波数を適切に抑圧するスペクトル強調特性を有する
(Z−1)個のスペクトル強調フィルタと、前記第2の
分配による(Z−1)系統の分配経路中にて、前記(Z
−1)個のスペクトル強調フィルタの出力それぞれのピ
ーク値を直接または間接的に検出し保持するピーク検出
手段と、このピーク検出手段で検出し保持された(Z−
1)系統のピーク値をレベル比較し、その中から最大値
を生じるスペクトル強調フィルタあるいは信号の系統が
(Z−1)種類のいずれであるか、さらにいずれの系統
のピーク値も規定値に達していないかに基づいて、入力
されたOFDM信号の伝送モードを判定する比較判定手
段とを備えるようにする。
【0029】(4)あるいは、前記伝送モード判定手段
が、少なくとも、前記K種類の有効シンボル長のうち同
一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタバル
長しか持たない伝送モードが一つ以上あるとき、前記入
力されたOFDM信号を第1の分配により有効シンボル
長の時間長の種類から1だけ少ない(K−1)系統の経
路に分配し、さらに前記第1の分配により分配された第
k番目の系統(但し、前記同一の有効シンボル長に対し
て1種類のガードインタバル長しか持たない伝送モード
のいずれか一つに対応する系統を除く)の経路の出力を
第2の分配により前記第k番目の有効シンボル長に対応
するガードインタバル長の時間長の種類に相当するJ
(k) またはそれより1少ない(J(k) −1)系統の経路
に分配して(但し、少なくとも1系統は(J(k) −1)
系統の経路に分配する)、系統の総数を(Z−1−i)
(但し、i=1,…,K−1)とする信号分配手段と、
前記第1の分配による(K−1)系統の分配経路中に
て、第k番目の系統(但し、k=1,…,Kで、かつ前
記同一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタ
バル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに対応す
る系統を除く)では分配されたOFDM信号を前記K種
類のうちの第k番目の有効シンボル長Tukに相当する時
間だけ遅延させ、遅延されたOFDM信号について遅延
前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計算手段
と、前記第2の分配による(Z−1−i)(但し、i=
1,…,K−1)系統の分配経路中に設けられ、前記遅
延積計算手段から前記第2の分配を経て伝送される積信
号それぞれについて、第1の分配による系統が第k番目
(但し、k=1,…,Kで、かつ前記同一の有効シンボ
ル長に対して1種類のガードインタバル長しか持たない
伝送モードのいずれか一つに対応する系統を除く)で、
第2の分配による系統が第j番目(但し、分配数がJ
(k) のときj=1,…,J(k) 、分配数が(J(k) −
1)のときj=1,…,J(k) でかついずれか一つを除
く)の系統の信号を直接または間接的に入力し、通過周
波数が基本周波数1/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波
周波数でそれ以外の周波数を適切に抑圧するスペクトル
強調特性を有する(Z−1−i)個のスペクトル強調フ
ィルタと、前記第2の分配による(Z−1−i)系統の
分配経路中にて、前記(Z−1−i)個のスペクトル強
調フィルタの出力それぞれのピーク値を直接または間接
的に検出し保持するピーク検出手段と、このピーク検出
手段で検出し保持された(Z−1−i)系統のピーク値
をレベル比較し、その中から最大値を生じるスペクトル
強調フィルタあるいは信号の系統が(Z−1−i)種類
のいずれであるか、さらに(Z−1−i)種類のいずれ
の系統のピーク値も第1の規定値に達していない場合に
は(K−1)種類のいずれの系統の遅延積計算手段から
の積信号が大きいか、さらにいずれの積信号も第2の規
定値に達していないかに基づいて、入力されたOFDM
信号の伝送モードを判定する比較判定手段とを備えるよ
うにする。
【0030】(5)また、(1)〜(4)のいずれかの
構成において、前記スペクトル強調フィルタは、少なく
とも、遅延メモリを有する巡回型フィルタと、該巡回型
フィルタの遅延メモリを一定時間ごとにリセットするリ
セット手段とを備え、前記遅延メモリの遅延量は、前記
スペクトル強調フィルタの通過基本周波数1/{Tuk
ΔTk,j }に応じて、Tuk+ΔTk,j とする。
【0031】(6)また、(1)〜(4)のいずれかの
構成において、前記第1の分配によるKまたは(K−
1)系統の分配経路中に、積分手段、あるいは、絶対値
または絶対値のn乗値(n>0)を求める絶対値演算手
段の少なくともいずれか一方を前記遅延積計算手段の後
の位置に備えるようにする。
【0032】(7)、また、(1)〜(4)のいずれか
の構成において、前記第2の分配によるZまたは(Z−
i)または(Z−1−i)系統の分配経路中に、積分手
段、あるいは、絶対値または絶対値のn乗値(n>0)
を求める絶対値演算手段の少なくともいずれか一方を前
記ピーク検出手段より手前の位置に備えるようにする。
【0033】(8)さらに、(7)の構成において、第
1の分配による系統がkで、第2の分配による系統がj
の処理系統における前記積分手段の積分時間が、予め定
められたΔTk,j 程度となるようにする。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図10を参照して
本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明に係る実施の形態における
OFDM信号復調装置の構成を示すブロック図である。
このOFDM信号復調装置は、周波数変換部21、アナ
ログ/デジタル変換部(A/D変換部)22a,22
b、ガードインタバル除去部23、高速フーリエ変換部
(FFT部)24、パラレル/シリアル変換部(P/S
変換部)25、伝送モード判定部26等から構成されて
いる。
【0036】図1において、本実施形態のOFDM信号
復調装置には、図12に示したOFDM信号変調装置な
どから伝送路へ送出された信号が、フィルタリングなど
の信号処理が施された後、受信信号として入力される。
【0037】ここで、本実施形態におけるOFDM信号
復調装置に入力されるOFDM信号の伝送モードは、D
VB−T様式のものとする。つまり、フレーム内で一定
の伝送モードで伝送され、かつ、表1に示される伝送モ
ードのいずれかが伝送されるものとする。但し、特定の
いずれであるかは事前にわかっていないものとする。
【0038】尚、ここでは、2種類の有効シンボル長、
並びにそれぞれに対し4種類のガードインタバル長を対
象としたが、特に数値が表1の通りである必要はなく、
種類についてもこれに限定されるものではない。
【0039】この復調装置に入力された受信信号は、周
波数変換部21により対応するベースベンド信号へ変換
され、A/D変換部22a,22bによりサンプリング
されてデジタルのベースバンド信号(I及びQ)とな
る。
【0040】このサンプリングされたベースバンド信号
は、伝送モード判定部26並びにガードインタバル除去
部23に入力される。詳細については後述するが、伝送
モード判定部26では、受信信号の伝送モードを判定
し、その判定結果をモード制御信号として出力する。
【0041】一方、ガードインタバル除去部23におい
ては、受信されたOFDMの伝送シンボルから、伝送シ
ンボル毎にそのガードインタバル部分が除去され、これ
によって有効シンボルのみが得られる。特に、このガー
ドインタバル除去部23では、伝送モード判定部26か
らのモード制御信号により、受信信号の伝送モードに応
じた長さのガードインタバルを適切に除去するものであ
る。
【0042】このように得られた有効シンボルのみの信
号がFFT部24に入力され、高速離散フーリエ変換さ
れて、各サブキャリアに対応したパラレルの受信データ
へ変換される。この際、FFT部24のFFTサイズ
は、前述のモード制御信号により、受信信号の伝送モー
ドに応じたものが選択される。表1の例においては、そ
のサイズは2kまたは8kである。
【0043】最後に、このパラレル受信データは、P/
S変換部25により所要のシリアルの受信データ(複素
シンボルデータ)に変換される。このP/S変換部25
も複数の伝送モードに対応可能なものであり、その動作
は上記モード制御信号により制御される。
【0044】尚、これらのブロックの動作タイミング
は、図示されていないシンボルタイミング同期部を通じ
て別途制御されるものとし、伝送モード判定部26から
出力される伝送モード制御信号は、上記シンボルタイミ
ング同期部など、図示されていない必要箇所へも分配さ
れる。
【0045】以下、伝送モード判定部26の構成例並び
にその動作について詳細に説明する。
【0046】図1に示すように、本実施の形態のOFD
M信号復調装置において、伝送モード判定部26は、遅
延積計算部271,272、相関信号処理部281〜2
88、比較判定部29、リフレッシュ制御部30等から
構成される。ここで、図1においては、相関信号処理部
が4ブロックのみ図示されているが、本実施の形態では
伝送モードの数だけあり、表1の例の場合には8ブロッ
クとなる。
【0047】以下、遅延積計算部271,272から順
に各ブロックの動作を説明する。
【0048】図2は遅延積計算部271の構成を示すブ
ロック図である。まず、有効シンボル長遅延部31a,
31bにより、遅延積計算部271に入力されたI及び
Q信号から、それぞれ第1の有効シンボル長NT=N1
Tだけ遅延した信号I′,Q′が生成される。
【0049】次に、乗算器32a〜32dにより、それ
ぞれ遅延された信号I′,Q′と遅延される前のI,Q
信号との各積が計算される。すなわち、乗算器32aの
出力uiiはIとI′の積であり、乗算器32bの出力u
qqはQとQ′の積である。また、乗算器32cの出力u
iqはIとQ′の積であり、乗算器32dの出力uqiはQ
とI′の積である。
【0050】続いて、加算器33aによりuiiとuqq
和(uii+uqq1 が計算され、さらに、加算器33b
によりuiqと−uqiの和(uiq−uqi1 が計算され、
両者が遅延積計算部271の出力となる。尚、括弧の右
下の添え字は、第1の有効シンボル長遅延に対応した遅
延積であることを意味する。
【0051】尚、この遅延積は、2信号間の相関を表す
と見なせる。また、この遅延積を積分したものを、積分
時間の大小にかかわらず、本明細書では相関積分信号、
相関積分と呼ぶことにする。デジタル信号処理系にて実
現した場合、遅延積は1サンプル分の積分結果と見なす
ことができる。したがって、遅延積も相関積分と考えて
よく、遅延積と遅延積の積分は積分時間を除いて同一視
してよい。簡単のために、本明細書では、遅延積あるい
は遅延積の積分のいずれも単に相関と呼ぶ場合もある。
【0052】遅延積計算部272も図2と同様の構成で
ある。但し、有効シンボル長遅延部31a,31bの遅
延量が第1の有効シンボル長N1 Tから第2の有効シン
ボル長N2 Tへ変更してある。これに応じて出力信号も
(uii+uqq2 と(uiq−uqi2 となる。
【0053】次に、相関信号処理部281について説明
する。この相関信号処理部281は、積分器411,4
12、絶対値演算部421,422、加算器431、ス
ペクトル強調フィルタ451、ピーク検出部441から
なる。積分器411,412の積分(または移動平均)
をとる時間幅は、第1の有効シンボル長に対する第1の
ガードインタバル長Ng11 Tである。
【0054】積分器411,412へは、前述の(uii
+uqq1 と(uiq−uqi1 がそれぞれ入力され、第
1の有効シンボル長に対する第1のガードインタバル長
であるNg11 Tの間の積分が行なわれ、相関積分信号
(Sii+Sqq11と(Siq−Sqi11が求められる。括
弧右下の添え字は一桁目が第1の有効シンボル長遅延に
対応した遅延積信号であることを意味し、二桁目の添え
字がその第1のガードインタバル長の積分であることを
意味する。
【0055】それぞれの出力は絶対値演算部(abs)
421,422にて絶対値がとられた後、加算器431
にて加算され、|(Sii+Sqq11|+|(Siq
qi11|が求められる。さらにこの絶対値和信号がス
ペクトル強調フィルタ451へ入力される。
【0056】ここで、このスペクトル強調フィルタ45
1は図3(a)に示すように、1/{(N1 +Ng11
T}及びその高調波成分のみの周波数を通過・強調し、
それ以外の周波数成分は抑圧する振幅利得特性を有する
ものである。この基本通過周波数は、ちょうど検出した
い伝送モードの伝送シンボル長(有効シンボル長+ガー
ドインタバル長)の逆数となっている。尚、図3(a)
では直流分も通過する特性が示されているが、直流分は
通過しなくてもよい。このスペクトル強調フィルタ45
1の出力はピーク検出部441にてピーク値P11が検出
され保持される。
【0057】同様に、(uii+uqq1 と(uiq
qi1 が入力される相関信号処理部284も、相関信
号処理部281と同じく、積分器417,418、絶対
値演算部427,428、加算器434、スペクトル強
調フィルタ454、ピーク検出部444からなる。但
し、積分器417,418では、第1の有効シンボル長
に対する第4のガードインタバル長であるNg14 Tの間
の積分が行なわれ、相関積分信号(Sii+Sqq14
(Siq−Sqi14が求められる。
【0058】これらの信号の絶対値和が絶対値演算部4
27,428、加算器434にて求められた後、スペク
トル強調フィルタ454では、図3(b)に示すよう
に、|(Sii+Sqq14|+|(Siq−Sqi14|の信
号のうち、1/{(N1 +Ng1 4 )T}、及びその高調
波成分のみの周波数が通過・強調され、それ以外の周波
数成分は抑圧される。このスペクトル強調フィルタ45
4の出力はピーク検出部444にて、そのピーク値P14
が検出され保持される。
【0059】尚、図示していないが、第1の有効シンボ
ル長に対する第2のガードインタバル長であるNg12
の間の相関積分信号(Sii+Sqq12と(Siq−Sqi
12並びに、第1の有効シンボル長に対する第3のガード
インタバル長であるNg13 Tの間の相関積分信号(Sii
+Sqq13と(Siq−Sqi13についても、同様の処理
によって求め、それぞれの絶対値和信号のスペクトル強
調フィルタ処理後のピーク値P12,P13を検出し保持す
る部分がある。
【0060】ここで、第1の有効シンボル長の第2のガ
ードインタバルに対応する相関信号処理部に備えられる
スペクトル強調フィルタの通過・強調周波数は1/
{(N1+Ng12 )T}及びその高調波成分であり、第
1の有効シンボル長の第3のガードインタバルに対応す
る相関信号処理部に備えられるスペクトル強調フィルタ
の通過・強調周波数は1/{(N1 +Ng13 )T}及び
その高調波成分である。
【0061】一方、遅延積計算部272の出力である
(uii+uqq2 と(uiq−uqi2は相関信号処理部
285に入力される。すなわち、積分器419,411
0に入力され、第2の有効シンボル長に対する第1のガ
ードインタバル長であるNg21Tの間の相関積分信号
(Sii+Sqq21と(Siq−Sqi21を計算し、両者の
絶対値和|(Sii+Sqq21|+|(Siq−Sqi21
が絶対値演算部429,4210並びに加算器435に
て計算され、この結果がスペクトル強調フィルタ455
に入力される。スペクトル強調フィルタ455の出力は
ピーク検出部445にてそのピーク値P21が検出され保
持される。
【0062】尚、このスペクトル強調フィルタ455の
周波数対振幅利得特性は図3(c)に示す通りであり、
第2の有効シンボル長N2 Tとその第1のガードインタ
バルNg21 Tに対応した伝送シンボル長の逆数である1
/{(N2 +Ng21 )T}、及びその高調波成分のみを
通過・強調し、それ以外の周波数成分は抑圧するもので
ある。
【0063】同様に、上記遅延積計算部272から出力
される(uii+uqq2 と(uiq−uqi2 が、積分器
4115,4116を有する相関信号処理部288にも
入力され、第2の有効シンボル長に対する第4のガード
インタバル長であるNg24 Tの間の相関積分信号(Sii
+Sqq24と(Siq−Sqi24が計算され、両者の絶対
値和|(Sii+Sqq24|+|(Siq−Sqi24|がス
ペクトル強調フィルタ458にて処理された後、そのピ
ーク値P24が検出・保持される。このスペクトル強調フ
ィルタ458の周波数対振幅利得特性は、第2の有効シ
ンボル長とその第4のガードインタバルに対応して、図
3(d)の通りであり、1/{(N2 +Ng24 )T}及
びその高調波成分のみを通過・強調し、それ以外の周波
数成分は抑圧するものである。
【0064】また、図示していないが、第2の有効シン
ボル長に対する第2のガードインタバル長であるNg22
Tの間の相関積分信号(Sii+Sqq22と(Siq
qi22並びに、第2の有効シンボル長に対する第3の
ガードインタバル長であるNg23Tの間の相関積分信号
(Sii+Sqq23と(Siq−Sqi23についても同様に
求められ、それぞれの絶対値和のスペクトル強調フィル
タ処理後のピーク値P22,P23を保持する部分がある。
これらのスペクトル強調フィルタの通過・強調周波数
は、有効シンボル長とそのガードインタバルに応じて、
上記と同様に伝送シンボル長の逆数の周波数とその高調
波が通過するように設定されている。
【0065】以上の通り検出され保持された相関ピーク
値P11〜P14,P21〜P24は比較判定部29にて比較さ
れ、いずれの相関信号処理部が最大の相関ピーク値を発
生しているかが判定される。そして、その最大値を与え
る相関信号処理部に対する有効シンボル長とガードイン
タバル長をもって伝送モード判定値として出力される。
【0066】つまり、相関ピークのなかで最大値を生じ
る相関信号処理部に接続するところの遅延積計算部内の
有効シンボル長遅延部の遅延時間が有効シンボル長であ
り、その相関信号処理部内にあるスペクトル強調フィル
タの基本通過周波数の逆数が伝送シンボル長の判定結果
となる。
【0067】次に、本実施の形態におけるスペクトル強
調フィルタ451の構成例を図4に示す。このスペクト
ル強調フィルタ451は、検出したい伝送モードの伝送
シンボル長(N1 +Ng11 )Tに相当する遅延量を有す
る遅延メモリ4511と、加算器4512から構成され
ており、基本的にはIIR型フィルタである。すなわ
ち、入力信号は加算器4512を介して遅延メモリ45
11に入力され、設定された遅延量だけ遅延された後、
加算器4512で続いて入力される信号と加算され出力
される。
【0068】尚、このフィルタ構成では、z平面の単位
円周上に極をもつ不安定系となるため、リフレッシュ制
御部30からのリフレッシュ信号により遅延メモリ45
11の内容を一定時間ごとに全て0にリセットする構成
とする。
【0069】さらに、454,455,458で示され
るスペクトル強調フィルタも同様の構成であるが、それ
ぞれの遅延メモリの遅延量はいずれも通過・強調したい
基本周波数成分の逆数に相当する。つまり、スペクトル
強調フィルタ454では(N1 +Ng14 )T、同455
では(N2 +Ng21 )T、同458では(N2
g2 4 )Tとなる。勿論、図示していない他のスペクト
ル強調フィルタも同様の構成であり、それぞれの遅延メ
モリの遅延量はいずれも通過・強調したい基本周波数成
分の逆数に相当する。
【0070】尚、図3のような周波数対振幅利得特性を
有するスペクトル強調フィルタの実現方法は上記の構成
に限るものではなく、FIR型のフィルタやIIR型と
FIR型の組合せなどいろいろな構成により実現が可能
である。
【0071】また、上記の各ピーク値P11〜P14,P21
〜P24は、対象とする伝送モードの中で、最大の伝送シ
ンボル長以上の時間の観測、すなわち(Nk +Ng kj
T(但しk=1,2、j=1,2,3,4)のうちの最
大時間以上の観測を行ったときの最大値である。これら
のピーク値はリフレッシュ制御部30からのリフレッシ
ュ信号により一定時間ごとにリセットされる。
【0072】上述の伝送モード判定部26の動作につい
て詳細を説明する。
【0073】いま、有効シンボル長が第1の時間長N1
Tであり、ガードインタバル長が第1の時間長Ng11
の伝送モードの信号を受信していると仮定する。
【0074】このとき、遅延積計算部271の出力であ
る(uii+uqq1 あるいは(uiq−uqi1 の信号
は、当該遅延積計算部271の有効シンボル長遅延時間
がN1Tであり、受信信号の有効シンボル長と一致して
いるため、図5(a)に示すように、その積出力は有効
シンボル長Ng11 Tの時間にわたり相関を示し、ほぼ矩
形状の平均出力エンベロープとなり、その周期は(N1
+Ng11 )Tとなる。
【0075】但し、周波数変換部21などによる周波数
オフセットΔfの値により、負の向きの相関出力となっ
たり、(uii+uqq1 あるいは(uiq−uqi1 のい
ずれか片方のみの相関出力となったりする。これに対処
するため、絶対値演算部421,422,427,42
8並びに加算器431,434などが設けられている。
【0076】尚、より一般的には、この絶対値演算部4
21〜428は単純な絶対値演算に限るものではなく、
絶対値のn乗(n>0)とすることができる。例えば、
絶対値の2乗などである。特に、上記の周波数オフセッ
トΔfが0であるときは、絶対値演算部421〜428
はなくてもよく、直接(uii+uqq1 のみの信号を処
理すればよい。
【0077】そして、この遅延積信号(uii
qq1 、(uiq−uqi1 が相関信号処理部281,
284などへ入力され、積分器411〜418、絶対値
演算部421〜428、並びに加算器431〜434な
どにより、相関積分信号の絶対値和|(Sii+Sqq11
|+|(Siq−Sqi11|から|(Sii+Sqq14|+
|(Siq−Sqi14|がそれぞれ求められる。
【0078】各積分器の積分時間幅に応じて、その相関
積分信号の絶対値和である|(Sii+Sqq1j|+|
(Siq−Sqi1j|(但し、j=1,…,4)は図6
(a)に示す通りとなる。この図に示されるように、|
(Sii+Sqq11|+|(Siq−Sqi11|から|(S
ii+Sqq14|+|(Siq−Sqi14|のいずれも、信
号の形状は異なるが、その周期は同一で(N1
g11 )Tである。これは、上述のように積分器への入
力信号の周期が(N1 +Ng11 )Tであるためである。
【0079】よく知られているように、周期が(N1
g11 )Tの信号の周波数成分は、基本周波数1/
{(N1 +Ng11 )T}及びその高調波成分のみであ
る。したがって、通過周波数として1/{(N1 +N
g11 )T}及びその高調波成分を有するスペクトル強調
フィルタ451の出力には、図6(a)の三角形の相関
ピークを示す信号が現れ、大きなピーク値を生じる。し
かし、これらの周波数を通過させず抑圧するその他のス
ペクトル強調フィルタ454などにおいては、図6
(a)における|(Sii+Sqq14|+|(Siq
qi14|などの相関信号は通過できず、その出力に大
きなピークを生じない。
【0080】さらに、同じく有効シンボル長が第1の時
間長N1 Tであり、ガードインタバル長が第1の時間長
g11 Tの伝送モードの信号を受信している場合、遅延
積計算部272からの出力は、遅延時間N2 Tが有効シ
ンボル長N1 Tと異なるため、(uii+uqq2 、(u
iq−uqi2 のいずれにも図5(a)のような相関出力
はなく、雑音信号のみとなる。このため、相関信号処理
部285,288などにおける相関積分の絶対値和(加
算器435,438などの出力)|(Sii+Sqq2j
+|(Siq−Sqi2j|(但し、j=1,…,4)は、
雑音成分のみである。したがって、スペクトル強調フィ
ルタ455,458などの出力にも大きなピークを生じ
ない。
【0081】そこで、ピーク検出部441〜448など
にて、上記8種類のスペクトル強調フィルタ451から
458の出力信号を、少なくとも1回相関ピークが現れ
る時間幅以上、すなわち本例においては、可能性のある
最大の伝送シンボル長である(N1 +Ng11 )T以上観
測したうえで各ピーク値Pkj(但し、k=1,2、j=
1,…,4)を求め、比較判定部29にてそのピーク値
を比較すれば、P11が最大となる。つまり、相関ピーク
検出部281のピーク値P11が最大であれば、伝送モー
ドは有効シンボル長がN1 Tであり、ガードインタバル
長がNg11 Tと判定できるのである。
【0082】次に、有効シンボル長が第1の時間長N1
であり、ガードインタバル長が第2の時間長Ng12 Tの
伝送モードの信号を受信していると仮定する。このと
き、遅延相関計算部271からは、その遅延時間が有効
シンボル長と一致しているため、エンベロープが矩形状
の相関信号が出力されるが、その時間長は図5(b)に
示す通りNg12 Tとなり、その周期は(N1 +Ng12
Tとなる。
【0083】このため、相関信号処理部281,284
における、加算器431,434などの出力である相関
積分の絶対値和信号は図6(b)に示す通りとなる。す
なわち、|(Sii+Sqq11|+|(Siq−Sqi11
から|(Sii+Sqq14|+|(Siq−Sqi14|のい
ずれも、信号の形状は異なるが、その周期は同一で(N
1 +Ng12 )Tである。したがって、これらのいずれの
信号も基本周波数1/{(N1 +Ng12 )T}及びその
高調波成分のみからなる。よって、先程と同様に、これ
らの周波数を通過させるスペクトル強調フィルタには、
図6(b)の三角形の相関ピーク信号が現れ、大きなピ
ークP12を生じるが、それ以外のスペクトル強調フィル
タ451などを通じては相関信号が現れず、その結果、
大きなピークも生じない。
【0084】また、この時、遅延積計算部272から
は、遅延時間と有効シンボル長が異なるため、相関出力
はない。したがって、相関信号処理部285,288な
どにおける加算器435,438などからの出力である
相関積分の絶対値和の信号|(Sii+Sqq2j|+|
(Siq−Sqi2j|(但し、j=1,…,4)にも、上
述のようなピーク信号は現れない。したがって、スペク
トル強調フィルタ455,458の出力にも大きなピー
クは生じない。
【0085】そこで、スペクトル強調フィルタ451〜
458の出力信号を、可能性のある最大の伝送シンボル
長時間(この場合(N1 +Ng11 )T)以上観測したう
えでピーク値を検出し、その各ピーク値を比較すれば、
12が最大ピーク値として検出され、伝送モードは有効
シンボル長がN1 であり、ガードインタバル長がNg1 2
と判定することができる。
【0086】全く同様にして、有効シンボル長が第1の
時間長N1 Tであり、ガードインタバル長が第3の時間
長Ng13 Tの伝送モードの信号を受信している場合は、
遅延時間が有効シンボル長と一致している遅延積計算部
271からの相関出力は図5(c)の通りとなり、その
相関積分の絶対値和の信号はその積分時間に応じて図6
(c)の通りの相関ピークを示す。この相関ピークの周
期はいずれも(N1 +Ng13 )Tであり、したがって、
1/{(N1 +Ng13 )T}及びその高調波成分を通過
することのできるスペクトル強調フィルタにのみ大きな
ピーク信号P13が生じる。
【0087】一方、遅延時間が有効シンボル長と異なっ
ている遅延積計算部272からの相関出力はない。この
ため、その相関積分の絶対値和信号はピークを示さな
い。そこで、全てのスペクトル強調フィルタ451〜4
58の出力信号を、少なくとも可能性のある最大伝送シ
ンボル時間幅以上観測したうえでピーク値を検出し、そ
の各ピーク値を比較すれば、P13が最大ピーク値として
検出され、伝送モードは有効シンボル長がN1 であり、
ガードインタバル長がNg13 と判定することができる。
【0088】さらに、有効シンボル長が第1の時間長N
1 Tであり、ガードインタバル長が第4の時間長Ng14
Tの伝送モードの信号を受信している場合は、遅延積計
算部271からの出力信号は図5(d)の通りで、その
相関積分の絶対値和の信号はその積分時間に応じて図6
(d)の通りとなる。相関ピークの周期は(N1 +N
g14 )Tであり、したがって、1/{(N1 +Ng14
T}及びその高調波成分を通過することのできるスペク
トル強調フィルタ452にのみ大きなピーク信号P14
生じる。そこで、全てのスペクトル強調フィルタ451
〜458の出力信号を、少なくとも可能性のある最大伝
送シンボル時間以上観測したうえでピーク値を検出し、
各ピーク値を比較すれば、P14が最大ピーク値として検
出され、伝送モードは有効シンボル長がN1 であり、ガ
ードインタバル長がNg14 と判定することができる。
【0089】以上は、受信信号の有効シンボル長が第1
の時間長N1 Tの場合であったが、受信信号のそれが第
2の時間長N2 Tである場合は、逆に、遅延積計算部2
71ではなく、遅延積計算部272の出力に図5のよう
な相関信号が現れる。但し、矩形エンベロープ信号の長
さはNg2j (但し、j=1,…,4)で、その周期は
(N2 +Ng2j )T(但し、j=1,…,4)である。
【0090】そして、図6に示される相関積分の絶対値
和信号も、相関信号処理部285〜288における加算
器435〜438などの方に現れる。受信信号の有効シ
ンボル長がN2 Tである場合も、上述と全く同様の考え
方により、伝送シンボル長の逆数である周波数とその高
調波成分を通過させ、それ以外を抑圧するスペクトル強
調フィルタ455〜458の出力に最大相関ピークが生
じるので、これを用いて伝送モードを判別することがで
きる。
【0091】以上のことから、図1の構成により、各ス
ペクトル強調フィルタ451〜458の出力信号を、可
能性のある最大の伝送シンボル長以上の時間にわたり観
測したうえで、その各ピーク値を検出・保持し、そのう
ちの最大ピークを比較判定することで、パイロット信号
などを復調・復号することなく、伝送モードを判定する
ことができる。
【0092】尚、リフレッシュ制御部30は上記スペク
トル強調フィルタ451〜458の出力ピークを観測す
る時間幅周期(ここでは(N1 +Ng11 )T以上)でリ
フレッシュ信号を出力し、この信号に従い、ピーク検出
部441〜448は各ピーク値を更新していく。そし
て、この信号に従って、スペクトル強調フィルタ451
〜458の遅延メモリ4511などもリフレッシュす
る。モード判定部29では、リフレッシュ周期に合わせ
て上記の判定を行う。上記ピークを観測する時間周期は
長い方が判定の信頼度が向上する。さらに、この判定回
数を増加し、結果の多数決をとること等で、雑音等に対
する判定の信頼性をあげることもできる。
【0093】図1のOFDM信号復調装置では、この判
定された伝送モードに従い、ガードインタバルの削除、
並びに、FFT、P/S変換が行なわれ、OFDM信号
を正しく復調するものである。
【0094】尚、遅延積計算部271,272や各積分
器411〜418は、それぞれ複数個が図1のOFDM
信号復調装置には具備されているが、高速処理可能なデ
バイスやソフトウエアによる処理を行う場合は、これら
の遅延計算部や積分器などの機能ブロックが1個ずつで
も、時分割使用により、同機能を実現することができ
る。
【0095】また、上記図1の実施の形態における伝送
モード判定部26において、それぞれ同一の遅延積計算
部に接続される複数の相関信号処理部のうち、最大1つ
ずつは省略することができる。すなわち、遅延積計算部
271に接続する281〜284のうちいずれか一つの
相関信号処理部、さらに、遅延積計算部272に接続す
る283〜284のうちいずれか一つの相関信号処理部
を伝送モード判定部26の構成から削除してもよい。但
し、このとき、図示していないが、いずれの遅延積計算
部からの出力信号レベルが大きいかを検出する判定部が
追加される。
【0096】例えば、上記相関信号処理部のうち、28
4及び288を図1の構成から削除する。このとき、削
除されなかった残りの相関信号処理部281,285な
どのいずれかから予め定められた値以上の最大ピーク値
が検出された場合には、その最大ピーク値を生じている
相関信号処理部に対応する伝送モードを受信信号の伝送
モードと判定する。
【0097】一方、いずれの相関信号処理部からも、予
め定められた値以上の最大ピーク値が検出されない場合
は、まず、上記伝送モード判定部26によりいずれの遅
延積信号が大きいかを検出し、大きいと判定される方の
信号を出力している遅延積計算部を見出す。そして、こ
の遅延積計算部に接続されていたが削除された相関信号
処理部(284,288)に対応する伝送モードを受信
信号の伝送モードと判定する。例えば、遅延積計算部2
71の方が大きな出力信号を出している場合、削除され
た相関信号処理部284に対応する伝送モードを受信信
号の伝送モードとする。
【0098】また、図1の実施形態における伝送モード
判定部26において、ある有効シンボル長に対して可能
性のあるガードインタバル長が唯一つの種類であるとき
には、そのような伝送モードに対応する遅延積計算部と
それに接続される全ての相関信号処理部を一組だけ削除
してもよい。特に、このような組(遅延積計算部に対し
て相関信号処理部が唯一つだけ接続されているブロック
接続部分)が複数存在しても、その中から一組しか削除
することができない点に注意しておく。
【0099】例えば、表1の伝送モードのうち、有効シ
ンボル長N2 =2048に対するガードインタバル長が
g21 =512のみに限定されているとする。有効シン
ボル長N1 =8192に対しては、Ng11 からNg14
全てが起こりうるとする。このとき、伝送モード判定部
26から、遅延積計算部272ならびにそれに接続され
る全ての相関信号処理部を削除する。
【0100】削除されなかった残りの相関信号処理部2
82,284などのいずれかから予め定められた値以上
の最大ピーク値が検出された場合には、その最大ピーク
値を生じている相関信号処理部に対応する伝送モードを
受信信号の伝送モードとする。
【0101】一方、いずれの相関信号処理部も、予め定
められた値以上の最大ピーク値が検出されない場合は、
削除された遅延積計算部272と本来接続されていたは
ずの相関信号処理部285に対応する伝送モードを受信
信号の伝送モードであると判定することができる。
【0102】上記の2通りの削除による簡略化は、もち
ろん組み合わせることもできる。
【0103】尚、上述したような相関信号処理部の削減
等は以下の実施の形態でも同様に適用することができ
る。
【0104】これらの組合せの例を次に示す。この削除
の組合せができるのは、上の例と同様に、ある有効シン
ボル長に対して可能性のあるガードインタバル長が唯一
の種類であるときに限る。
【0105】例として再び、表1の伝送モードのうち、
有効シンボル長N2 =2048に対するガードインタバ
ル長がNg21 =512のみに限定されているとする。有
効シンボル長N1 =8192に対しては、Ng11 からN
g14 の全てが起こりうるとする。
【0106】このとき、図1の伝送モード判定部26か
ら、遅延積計算部272ならびにそれに接続される全て
の相関信号処理部を削除する。また、遅延積計算部27
1に接続される相関信号処理部281乃至284のう
ち、相関信号処理部284のみを削除する。さらに、図
示していないが、削除されずに残った遅延積計算部27
1からの出力信号レベルが予め設定された第2のしきい
値(規定値)より大きいかどうかを検出する判定部が追
加される。
【0107】信号を受信した際、削除されなかった相関
信号処理部281などのいずれかから予め定められた第
1のしきい値(規定値)以上の最大ピーク値が比較判定
部29にて検出された場合には、その最大ピーク値を生
じている相関信号処理部に対応する伝送モードを受信信
号の伝送モードとする。
【0108】一方、いずれの相関信号処理部からも、予
め定められた第1のしきい値以上の最大ピーク値が検出
されない場合は、削除されなかった遅延積計算部271
の出力信号レベルが予め設定された第2のしきい値より
大きいかどうかを上記判定部にて判定する。
【0109】もし、このレベルが第2のしきい値以上で
あれば、受信信号の伝送モードは遅延積計算部271に
接続されていたが、削除された相関信号処理部284に
対応するモードであると判定する。また、もし、このレ
ベルか第2のしきい値未満であれば、受信信号の伝送モ
ードは、削除された遅延積計算部分272ならびにそれ
に伴う唯一の相関信号処理部に対応するものであると判
定する。つまり、本例においては、有効シンボル長N2
=2048、ガードインタバル長がNg21 =512と判
定できるのである。
【0110】なお、もともと遅延積計算部分が3以上あ
り、そのうちの1つがそれに接続される全ての相関信号
処理部とともに削除され、残りの2つの遅延積計算部に
関してはそれに接続される相関信号処理部のうち1つず
つが削除される場合、上記の図示していない判定部は、
削除されなかったすべての遅延積計算部のうちの出力信
号レベルを比較判定するものとし、伝送モードは次のよ
うに判定する。
【0111】まず、信号を受信した際、削除されなかっ
た相関信号処理部のいずれかから予め定められた第1の
しきい値(規定値)以上の最大ピーク値が比較判定部に
て検出された場合には、その最大ピーク値を生じている
相関信号処理部に対応する伝送モードを受信信号の伝送
モードとする。
【0112】一方、いずれの相関信号処理部からも予め
定められた第1のしきい値以上の最大ピーク値が検出さ
れないときには、削除されずに残った遅延積計算部から
の出力信号レベルが予め設定された第2のしきい値(規
定値)より大きいかどうかを検出する判定部において、
この第2のしきい値以上の出力信号レベルを生じている
遅延積計算部があるか否かを検出する。もし、1つ以上
の遅延積計算部分が第2のしきい値以上の出力信号を生
じている場合には、そのうちの最大値を生じている遅延
積計算部分を検出し、本来それに接続されていたが削除
されてしまった相関信号処理部に対応するモードを伝送
モードとする。
【0113】もし、いずれの遅延積計算部分も第2のし
きい値以上の出力信号レベルを生じていないときには、
削除された遅延積計算部分ならびにそれに伴う唯一の相
関信号処理部に対応するものであると判定する。
【0114】さらに、上記の相関信号処理部281〜2
88の構成はこれに限るものではなく、様々な構成が可
能である。図7に図1に示す相関信号処理部281とは
異なる3種類の実施の形態を示す。図7の(a)から
(c)に示される581a〜581cのいずれの相関信
号処理部も図1の相関処理部281と置き換えることが
できる。尚、説明を簡単にするために、図1の相関信号
処理部281に関する代替ブロックのみを示すが、他の
相関信号処理部も同様である。
【0115】まず、図7(a)の相関信号処理部581
aは、積分器511a、512a、スペクトル強調フィ
ルタ551a、552a、絶対値演算部521a、52
2a、加算器531a、ピーク検出部541aから構成
され、これらの各構成要素は図1の積分器411,41
2、スペクトル強調フィルタ451、絶対値演算部42
1,422、加算器431、ピーク検出部441と同一
である。尚、2つのスペクトル強調フィルタ551aと
552aは全く同一の構成である。
【0116】この相関信号処理部581aでは、積分器
511a、512aの処理までは図1の相関信号処理部
281と同様である。しかし、積分器511a、552
aの相関積分信号の出力が先に、スペクトル強調フィル
タ551a,552aにより処理された後、周波数変換
器などの周波数誤差に対処するために絶対値演算部52
1a、522aを介して加算器531aで加算され、ピ
ーク検出部541aにてピーク検出が行われる。
【0117】また、図7(b)の相関信号処理部581
bは、相関信号処理部581aと同一の構成要素であ
る、スペクトル強調フィルタ551b,552b、積分
器511b,512b、絶対値演算部521b,522
b、加算器531b、ピーク検出部541bから構成さ
れている。この構成では、まず、相関信号(uii
qq1 、(uiq−uqi1 の出力がそれぞれスペクト
ル強調フィルタ551b,552bにより処理された
後、積分器511b,512bへ入力され、その出力が
絶対値演算部521b,522b、加算器531bを経
てピーク検出部541bへ入力される。
【0118】ここで、図5(a)に示すように、受信信
号の有効シンボル長がN1 Tであり、ガードインタバル
長がNg11 Tであるとき、遅延積計算部271の出力信
号の周期は(N1 +Ng11 )Tで、スペクトル強調フィ
ルタ511b、512bはこの周期の逆数を基本周波数
にもつことに注意すると、この(b)の構成でも、伝送
モードに対応した相関信号処理部にのみ大きなピークが
検出されモード判定できることが容易にわかる。
【0119】さらに、図7(c)の相関信号処理部58
1cは、スペクトル強調フィルタ551c,552c、
絶対値演算部521c,522c、加算器531c、ピ
ーク検出部541cから構成されている。この構成は、
図7(a)または(b)に示される構成から積分器を削
除した簡略構成である。
【0120】積分器511a、512aは図5に示す矩
形の相関信号への整合フィルタとみなすことができる。
整合フィルタは受信信号対雑音比(SNR)が劣悪な場
合に大きな効果があるので、これを削除すると、低SN
Rの場合に若干モード判定性能が劣化する可能性があ
る。これは、処理部の複雑性と性能とのトレードオフと
見なせる。
【0121】次に、本発明に係る図1の伝送モード判定
部26とは別の伝送モード判定部の実施の形態を図8に
示す。
【0122】この伝送モード判定部61は、遅延積計算
部671,672、積分器681〜684,相関信号処
理部691〜698、リフレッシュ制御部62及び比較
判定部63から構成されている。図1の伝送モード判定
部と同様に、入力はI,Q信号であり、出力は伝送モー
ドの判定結果である。尚、図8では全てが図示されてい
ないが、相関信号処理部は伝送モードの総数(表1の例
の場合は8)だけ備えられているか、あるいは、相当数
を時分割的またはソフト的に処理するものである。
【0123】伝送モード判定部61において、遅延積計
算部671,672は図1の遅延積計算部271,27
2と同一であり、相関信号処理部691などは図7
(c)の相関信号処理部581cと同一構成である。但
し、スペクトル強調フィルタの通過・強調される周波数
は適宜、伝送モードに対応するように設定されているも
のである。
【0124】本伝送モード判定部61の構成は、積分器
681〜684が備えられていることを除き、図1の相
関信号処理部281〜288を図7(c)のそれで置き
換えたものと同等である。また、先に説明したように、
積分器681〜684がなくても伝送モード判定は可能
である。しかし、たとえ正確に整合フィルタとなってい
なくとも、積分器を備えたほうが低SNR時などには性
能が良好となる。これは、積分器が低域通過型フィルタ
の役目をし、不要な雑音成分を抑圧するからである。
【0125】尚、積分器681と682の積分時間は同
一で、積分器683と684の積分時間も同一に設定さ
れているが、積分器681,682の積分時間と、積分
器683、684の積分時間は異なっていてもよい。要
は、それぞれ判定性能が良好になるように設定されてい
ればよい。
【0126】さらに、別の伝送モード判定部の実施の形
態を図9に示す。
【0127】この伝送モード判定部71は、遅延積計算
部771,772、相関信号前処理部761,762、
相関信号後処理部781〜788、比較判定部73,リ
フレッシュ制御部72から構成されている。ここでも全
てが図示されていないが、相関信号後処理部は、伝送モ
ードの総数だけ備えられているものである。
【0128】遅延積計算部771,772は図1の遅延
積計算部271,272と同一であり、リフレッシュ制
御部72も図1のリフレッシュ制御部30と同一であ
る。相関信号前処理部761は、積分器711,71
2、絶対値演算部721,722、加算器731から構
成され、相関信号前処理部762は、積分器713,7
14、絶対値演算部723,724、加算器732から
構成されている。
【0129】一方、相関信号後処理部781はスペクト
ル強調フィルタ751、ピーク検出部741から構成さ
れており、これらの構成要素は、図1のスペクトル強調
フィルタ451、ピーク検出部441と同一である。他
の相関信号後処理部もそれぞれ同様であり、例えば相関
信号後処理部784はスペクトル強調フィルタ754、
ピーク検出部744から構成され、相関信号後処理部7
85はスペクトル強調フィルタ755、ピーク検出部7
45から構成され、相関信号後処理部788はスペクト
ル強調フィルタ758、ピーク検出部748から構成さ
れる。
【0130】本実施の形態における伝送モード判定部7
1は、図1における積分器と絶対値演算部、ならびに加
算器を共通化してその数を削減する構成となっている。
具体的には、図1における積分器411,417等を積
分器711に共通化し、積分器412,418等を積分
器712に共通化し、これに伴い、絶対値演算部42
1,427等を絶対値演算部721に共通化し、絶対値
演算部422,428等を絶対値演算部722に共通化
し、加算器431〜434を加算器731に共通化した
ものである。図1の積分器419,4110〜411
6、絶対値演算部429,4210〜4216,加算器
435〜438についても同様に、積分器713と71
4、絶対値演算部723と724、加算器732に共通
化され簡略化されている。
【0131】積分器の積分時間が共通化されることで、
各伝送モード毎の相関積分信号は図6のものとは若干異
なってくるが、その周期は変わることはない。したがっ
て、受信信号の伝送モードに対応したスペクトル強調フ
ィルタを有する相関信号後処理部にのみ大きな相関ピー
クを観測することになり、伝送モードの判定は図1の構
成で示した方法にて同様に行われるものである。尚、先
の実施の形態と同様に、積分器711と712の積分時
間、積分器713と714の積分時間は判定性能が良好
になる範囲で適当に設定してよい。
【0132】さらに、図9の伝送モード判定部71にお
ける相関信号前処理部761の別の実施の形態を図10
に2種類示す。尚、説明を簡単にするため、図10
(a)及び(b)のいずれも相関信号前処理部761に
対応する部分のみを示しているが、相関信号前処理部7
62についても同様である。
【0133】まず、図10(a)の相関信号前処理部8
61aは絶対値演算部821a,822a、ならびに加
算器831aから構成される。この構成は図9の相関信
号前処理部761の構成から積分器を削除したものであ
る。受信信号の雑音等の外乱がなく良好な環境のときに
は、これらの積分器を省略することができる。
【0134】また、図10(b)の相関信号前処理部8
61bは、絶対値演算部821b、822b、ならびに
加算器831bに、積分器811から構成されている。
これは、図9の相関信号前処理部761の積分器711
と712を共通化して加算器の後ろへ配置し、処理部の
簡略化を行った構成となっている。
【0135】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パイロッ
ト信号を復調・復号することなく、有効シンボル長、ガ
ードインタバル長などの伝送モードを識別し、これによ
ってOFDM信号を良好に復調することのできるOFD
M信号復調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るOFDM信号復調装置の実施の
形態における構成を示すブロック図。
【図2】 本実施形態に用いる遅延積計算部の具体的な
構成を示すブロック図。
【図3】 本実施形態に用いるスペクトル強調フィルタ
の周波数対振幅利得特性を示す特性図。
【図4】 本実施形態に用いるスペクトル強調フィルタ
の具体的な構成を示すブロック図。
【図5】 図2に示す遅延積計算部の出力信号の平均エ
ンベロープを示すタイミング図。
【図6】 図1に示す伝送モード判定部の動作を説明す
るための信号説明図。
【図7】 本実施形態に用いる相関信号処理部の別の構
成例を示すブロック図。
【図8】 本実施形態に用いる伝送モード判定部の別の
構成例を示すブロック図。
【図9】 本実施形態に用いる伝送モード判定部のさら
に別の構成例を示すブロック図。
【図10】 図9に示される伝送モード判別部に備えら
れる相関信号前処理部の別の構成例を示すブロック図。
【図11】 OFDM伝送シンボルの概略を示す構成
図。
【図12】 OFDM信号変調装置の構成例を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
S…OFDM1伝送シンボル、S1 …ガードインタバ
ル、S2 …有効シンボル、11…切り替えスイッチ、1
2a…第1の伝送モード用ブロック、12b…第2の伝
送モード用ブロック、13a,13b…シリアル/パラ
レル変換部(S/P変換部)、14a,14b…IFF
T部(逆高速フーリエ変換部)、15a,15b…ガー
ドインタバル付加部、16…切り替えスイッチ、17
a,17b…デジタル/アナログ変換部(D/A変換
部)、18…基本タイミング発生部、19…周波数変換
部(直交変調部)、21…周波数変換部、22a,22
b…A/D変換部、23…ガードインタバル除去部、2
4…FFT部、25…P/S変換部、26…伝送モード
判定部、271,272…遅延積計算部、281〜28
8…相関信号処理部、29…比較判定部、30…リフレ
ッシュ制御部、31a,31b…有効シンボル長遅延
部、32a〜32d …乗算器、33a,33b…加算
器、411〜418,4110〜4116…積分器、4
21〜428,4210〜4216…絶対値演算部、4
31〜438…加算器、451〜458…スペクトル強
調フィルタ、441〜448…ピーク検出部、581a
〜581c…相関信号処理部、511a〜511b,5
12a〜512b…積分器、521a〜521c,52
2a〜522c…絶対値演算部、551a〜551c,
552a〜552c…スペクトル強調フィルタ、531
a〜531c…加算器、541a〜541c…ピーク検
出部、61…伝送モード判定部、671,672…遅延
積計算部、681〜684…積分器、691〜698…
相関信号処理部、62…リフレッシュ制御部、71…伝
送モード判定部、771,772…遅延積計算部、76
1,762…相関信号前処理部、781〜788…相関
信号後処理部、72…リフレッシュ制御部、73…比較
判定部、711〜714…積分器、721〜724…絶
対値演算部、731〜732…加算器、741〜748
…ピーク検出部、751〜758…スペクトル強調フィ
ルタ、861a,861b…相関信号前処理部、821
a,821b,822a,822b…絶対値演算部、8
31a、831b…加算器、811…積分器。
フロントページの続き (72)発明者 鶴賀 貞雄 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会 社次世代デジタルテレビジョン放送シス テム研究所内 (72)発明者 西村 恵造 東京都港区赤坂5丁目2番8号 株式会 社次世代デジタルテレビジョン放送シス テム研究所内 (72)発明者 秋山 仁 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所マルチメディアシス テム開発本部内 (72)発明者 小松 茂 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所マルチメディアシス テム開発本部内 (56)参考文献 特開 平9−312582(JP,A) 特開 平10−126372(JP,A) 特開 平10−173625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 11/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効シンボルにガードインタバルを付加
    して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類(但
    し、K≧1)の有効シンボル長Tuk(但し、k=1,
    …,K)と、この第k番目(但し、k=1,…,K)の
    有効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔ
    k,j (但し、k=1,…,K、j=1,…,J(k)
    で、J(k) は1以上でkの値に依存する)であるところ
    のJ(k) 種類のガードインタバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数1】 種類の伝送モードのうち、いずれの伝送モードかは不明
    のOFDM信号が入力されるOFDM信号復調装置であ
    って、 入力されたOFDM信号から、その伝送モードが前記Z
    種類の伝送モードのうちのいずれであるかを判定する伝
    送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OF
    DM信号を復調する信号復調手段とを具備し、かつ、 前記伝送モード判定手段が、少なくとも、 前記入力されたOFDM信号を第1の分配により有効シ
    ンボル長の時間長の種類に相当するK系統の経路に分配
    し、さらに前記第1の分配により分配された第k番目の
    系統の経路の出力を第2の分配により前記第k番目の有
    効シンボル長に対応するガードインタバル長の時間長の
    種類に相当するJ(k) 系統の経路に分配して、系統の総
    数をZとする信号分配手段と、 前記第1の分配によるK系統の分配経路中にて、第k番
    目(但し、k=1,…,K)の系統では分配されたOF
    DM信号を前記K種類のうちの第k番目の有効シンボル
    長Tukに相当する時間だけ遅延させ、遅延されたOFD
    M信号について遅延前のOFDM信号との積信号を求め
    る遅延積計算手段と、 前記第2の分配によるZ系統の分配経路中に設けられ、
    前記遅延積計算手段から前記第2の分配を経て伝送され
    る積信号それぞれについて、第1の分配による系統が第
    k番目(但し、k=1,…,K)で、第2の分配による
    系統が第j番目(但し、j=1,…,J(k) )の系統の
    信号を直接または間接的に入力し、通過周波数が基本周
    波数1/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波周波数でそれ
    以外の周波数を適切に抑圧するスペクトル強調特性を有
    するZ個のスペクトル強調フィルタと、 前記第2の分配によるZ系統の分配経路中にて、前記Z
    個のスペクトル強調フィルタの出力それぞれのピーク値
    を直接または間接的に検出し保持するピーク検出手段
    と、 このピーク検出手段で検出し保持されたZ系統のピーク
    値をレベル比較し、その中から最大値を生じるスペクト
    ル強調フィルタあるいは信号の系統がZ種類のいずれで
    あるかに基づいて、入力されたOFDM信号の伝送モー
    ドを判定する比較判定手段とを備えることを特徴とする
    OFDM信号復調装置。
  2. 【請求項2】 有効シンボルにガードインタバルを付加
    して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類(但
    し、K≧1)の有効シンボル長Tuk(但し、k=1,
    …,K)と、この第k番目(但し、k=1,…,K)の
    有効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔ
    k,j (但し、k=1,…,K、j=1,…,J(k)
    で、J(k) は1以上でkの値に依存する)であるところ
    のJ(k) 種類のガードインタバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数2】 種類の伝送モードのうち、いずれの伝送モードかは不明
    のOFDM信号が入力されるOFDM信号復調装置であ
    って、 入力されたOFDM信号から、その伝送モードが前記Z
    種類の伝送モードのうちのいずれであるかを判定する伝
    送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OF
    DM信号を復調する信号復調手段とを具備し、かつ、 前記伝送モード判定手段が、少なくとも、 前記入力されたOFDM信号を第1の分配により有効シ
    ンボル長の時間長の種類に相当するK系統の経路に分配
    し、さらに前記第1の分配により分配された第k番目の
    系統の経路の出力を第2の分配により前記第k番目の有
    効シンボル長に対応するガードインタバル長の時間長の
    種類に相当するJ(k) またはそれより1少ない(J(k)
    −1)系統の経路に分配して(但し、少なくとも1系統
    は(J(k) −1)系統の経路に分配する)、系統の総数
    を(Z−i)(但し、i=1,…K)とする信号分配手
    段と、 前記第1の分配によるK系統の分配経路中にて、第k番
    目(但し、k=1,…,K)の系統では分配されたOF
    DM信号を前記K種類のうちの第k番目の有効シンボル
    長Tukに相当する時間だけ遅延させ、遅延されたOFD
    M信号について遅延前のOFDM信号との積信号を求め
    る遅延積計算手段と、 前記第2の分配による(Z−i)の系統の分配経路中に
    設けられ、前記遅延積計算手段から前記第2の分配を経
    て伝送される積信号それぞれについて、第1の分配によ
    る系統が第k番目(但し、k=1,…,K)で、第2の
    分配による系統が第j番目(但し、分配数がJ(k) のと
    きj=1,…,J(k) 、分配数が(J(k) −1)のとき
    j=1,…,J(k) でかついずれか一つを除く)の系統
    の信号を直接または間接的に入力し、通過周波数が基本
    周波数1/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波周波数でそ
    れ以外の周波数を適切に抑圧するスペクトル強調特性を
    有する(Z−i)個のスペクトル強調フィルタと、 前記第2の分配による(Z−i)系統の分配経路中に
    て、前記(Z−i)個のスペクトル強調フィルタの出力
    それぞれのピーク値を直接または間接的に検出し保持す
    るピーク検出手段と、 このピーク検出手段で検出し保持された(Z−i)系統
    のピーク値をレベル比較し、その中から最大値を生じる
    スペクトル強調フィルタあるいは信号の系統が(Z−
    i)種類のいずれであるか、さらにいずれの系統のピー
    ク値も規定値に達していない場合にはK種類のいずれの
    系統の遅延積計算手段からの積信号が大きいかに基づい
    て、入力されたOFDM信号の伝送モードを判定する比
    較判定手段とを備えることを特徴とするOFDM信号復
    調装置。
  3. 【請求項3】 有効シンボルにガードインタバルを付加
    して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類(但
    し、K≧1)の有効シンボル長Tuk(但し、k=1,
    …,K)と、この第k番目(但し、k=1,…,K)の
    有効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔ
    k,j (但し、k=1,…,K、j=1,…,J(k)
    で、J(k) は1以上でkの値に依存する)であるところ
    のJ(k) 種類のガードインタバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数3】 種類の伝送モードのうち、いずれの伝送モードかは不明
    のOFDM信号が入力されるOFDM信号復調装置であ
    って、 入力されたOFDM信号から、その伝送モードが前記Z
    種類の伝送モードのうちのいずれであるかを判定する伝
    送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OF
    DM信号を復調する信号復調手段とを具備し、かつ、 前記伝送モード判定手段が、少なくとも、 前記K種類の有効シンボル長のうち同一の有効シンボル
    長に対して1種類のガードインタバル長しか持たない伝
    送モードが一つ以上あるとき、前記入力されたOFDM
    信号を第1の分配により有効シンボル長の時間長の種類
    から1だけ少ない(K−1)系統の経路に分配し、さら
    に前記第1の分配により分配された第k番目の系統(但
    し、前記有効シンボル長に対して1種類のガードインタ
    バル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに対応す
    る系統を除く)の経路の出力を第2の分配により前記第
    k番目の有効シンボル長に対応するガードインタバル長
    の時間長の種類に相当するJ(k) 系統の経路に分配し
    て、系統の総数を(Z−1)とする信号分配手段と、 前記第1の分配による(K−1)系統の分配経路中に
    て、第k番目の系統(但し、k=1,…,Kで、かつ前
    記同一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタ
    バル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに対応す
    る系統を除く)では分配されたOFDM信号を前記K種
    類のうちの第k番目の有効シンボル長Tukに相当する時
    間だけ遅延させ、遅延されたOFDM信号について遅延
    前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計算手段
    と、前記第2の分配による(Z−1)系統の分配経路中
    に設けられ、前記遅延積計算手段から前記第2の分配を
    経て伝送される積信号それぞれについて、第1の分配に
    よる系統が第k番目(但し、k=1,…,Kで、かつ前
    記同一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタ
    バル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに対応す
    る系統を除く)で、第2の分配による系統が第j番目
    (但し、j=1,…,J(k) )の系統の信号を直接また
    は間接的に入力し、通過周波数が基本周波数1/{Tuk
    +ΔTk,j }とその高調波周波数でそれ以外の周波数を
    適切に抑圧するスペクトル強調特性を有する(Z−1)
    個のスペクトル強調フィルタと、 前記第2の分配による(Z−1)系統の分配経路中に
    て、前記(Z−1)個のスペクトル強調フィルタの出力
    それぞれのピーク値を直接または間接的に検出し保持す
    るピーク検出手段と、 このピーク検出手段で検出し保持された(Z−1)系統
    のピーク値をレベル比較し、その中から最大値を生じる
    スペクトル強調フィルタあるいは信号の系統が(Z−
    1)種類のいずれであるか、さらにいずれの系統のピー
    ク値も規定値に達していないかに基づいて、入力された
    OFDM信号の伝送モードを判定する比較判定手段とを
    備えることを特徴とするOFDM信号復調装置。
  4. 【請求項4】 有効シンボルにガードインタバルを付加
    して伝送シンボルを構成し、予め定められたK種類(但
    し、K≧1)の有効シンボル長Tuk(但し、k=1,
    …,K)と、この第k番目(但し、k=1,…,K)の
    有効シンボル長に対して予め定められたその時間長がΔ
    k,j (但し、k=1,…,K、j=1,…,J(k)
    で、J(k) は1以上でkの値に依存する)であるところ
    のJ(k) 種類のガードインタバル長との組み合わせによ
    って事前に設定されてなる 【数4】 種類の伝送モードのうち、いずれの伝送モードかは不明
    のOFDM信号が入力されるOFDM信号復調装置であ
    って、 入力されたOFDM信号から、その伝送モードが前記Z
    種類の伝送モードのうちのいずれであるかを判定する伝
    送モード判定手段と、 この伝送モード判定手段の判定出力に基づいて前記OF
    DM信号を復調する信号復調手段とを具備し、かつ、 前記伝送モード判定手段が、少なくとも、 前記K種類の有効シンボル長のうち同一の有効シンボル
    長に対して1種類のガードインタバル長しか持たない伝
    送モードが一つ以上あるとき、前記入力されたOFDM
    信号を第1の分配により有効シンボル長の時間長の種類
    から1だけ少ない(K−1)系統の経路に分配し、さら
    に前記第1の分配により分配された第k番目の系統(但
    し、前記同一の有効シンボル長に対して1種類のガード
    インタバル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに
    対応する系統を除く)の経路の出力を第2の分配により
    前記第k番目の有効シンボル長に対応するガードインタ
    バル長の時間長の種類に相当するJ(k) またはそれより
    1少ない(J(k) −1)系統の経路に分配して(但し、
    少なくとも1系統は(J(k) −1)系統の経路に分配す
    る)、系統の総数を(Z−1−i)(但し、i=1,
    …,K−1)とする信号分配手段と、 前記第1の分配による(K−1)系統の分配経路中に
    て、第k番目の系統(但し、k=1,…,Kで、かつ前
    記同一の有効シンボル長に対して1種類のガードインタ
    バル長しか持たない伝送モードのいずれか一つに対応す
    る系統を除く)では分配されたOFDM信号を前記K種
    類のうちの第k番目の有効シンボル長Tukに相当する時
    間だけ遅延させ、遅延されたOFDM信号について遅延
    前のOFDM信号との積信号を求める遅延積計算手段
    と、 前記第2の分配による(Z−1−i)(但し、i=1,
    …,K−1)系統の分配経路中に設けられ、前記遅延積
    計算手段から前記第2の分配を経て伝送される積信号そ
    れぞれについて、第1の分配による系統が第k番目(但
    し、k=1,…,Kで、かつ前記同一の有効シンボル長
    に対して1種類のガードインタバル長しか持たない伝送
    モードのいずれか一つに対応する系統を除く)で、第2
    の分配による系統が第j番目(但し、分配数がJ(k) の
    ときj=1,…,J(k) 、分配数が(J(k) −1)のと
    きj=1,…,J(k) でかついずれか一つを除く)の系
    統の信号を直接または間接的に入力し、通過周波数が基
    本周波数1/{Tuk+ΔTk,j }とその高調波周波数で
    それ以外の周波数を適切に抑圧するスペクトル強調特性
    を有する(Z−1−i)個のスペクトル強調フィルタ
    と、 前記第2の分配による(Z−1−i)系統の分配経路中
    にて、前記(Z−1−i)個のスペクトル強調フィルタ
    の出力それぞれのピーク値を直接または間接的に検出し
    保持するピーク検出手段と、 このピーク検出手段で検出し保持された(Z−1−i)
    系統のピーク値をレベル比較し、その中から最大値を生
    じるスペクトル強調フィルタあるいは信号の系統が(Z
    −1−i)種類のいずれであるか、さらにいずれの系統
    のピーク値も第1の規定値に達していないか、さらに
    (Z−1−i)種類のいずれの系統のピーク値も第1の
    規定値に達していない場合には、(K−1)種類のいず
    れの系統の遅延積計算手段からの積信号が大きいか、さ
    らにいずれの積信号も第2の規定値に達していないかに
    基づいて、入力されたOFDM信号の伝送モードを判定
    する比較判定手段とを備えることを特徴とするOFDM
    信号復調装置。
  5. 【請求項5】 前記スペクトル強調フィルタは、少なく
    とも、遅延メモリを有する巡回型フィルタと、該巡回型
    フィルタの遅延メモリを一定時間ごとにリセットするリ
    セット手段とを備え、 前記遅延メモリの遅延量は、前記スペクトル強調フィル
    タの通過基本周波数1/{Tuk+ΔTk,j }に応じてT
    uk+ΔTk,j とすることを特徴とする請求項1乃至4い
    ずれか記載のOFDM信号復調装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の分配によるKまたは(K−
    1)系統の分配経路中に、積分手段、あるいは、絶対値
    または絶対値のn乗値(n>0)を求める絶対値演算手
    段の少なくともいずれか一方を前記遅延積計算手段の後
    の位置に備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれ
    か記載のOFDM信号復調装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の分配によるZまたは(Z−
    i)または(Z−1−i)系統の分配経路中に、積分手
    段、あるいは、絶対値または絶対値のn乗値(n>0)
    を求める絶対値演算手段の少なくともいずれか一方を前
    記ピーク検出手段より手前の位置に備えることを特徴と
    する請求項1乃至4いずれか記載のOFDM信号復調装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに、第1の分配による系統がkで、
    第2の分配による系統がjの処理系統における前記積分
    手段の積分時間が、予め定められたΔTk,j程度である
    ことを特徴とする請求項7記載のOFDM信号復調装
    置。
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