JP2002538670A - マルチキャリア伝送システムにおける高速ビットスワッピング - Google Patents
マルチキャリア伝送システムにおける高速ビットスワッピングInfo
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Abstract
Description
る。より詳細には、マルチキャリア伝送システムでの利用に適した高速パラメー
タ変更コマンドおよびプロトコルが開示されている。
、ANSI(米国規格協会)の規格グループの認定を受けたグループである通信
情報ソリューション連合(ATIS)は、非対称型デジタル加入者網(ADSL
)でのデジタルデータ伝送のための離散マルチトーンに基づいた基準を発表した
。その基準は主に、通常の電話回線でのデータ伝送を意図したものであるが、様
々な他の用途でも同様に用いることができる。北米の基準はANSI T1.4
13 ADSL基準と呼ばれており、参照により本明細書に含まれる。ADSL
基準のもとでの伝送速度は、ツイストペア電話回線で少なくとも毎秒6百万ビッ
ト(すなわち6Mbit/s)までの速度で情報を伝送するのを容易にすること
を意図している。基準化されたシステムは、順(下流)方向で、それぞれが4.
3125kHzの幅を持つ256の「トーン」すなわち「サブチャンネル」を用
いる離散マルチトーン(DMT)システムの使用を定義している。電話システム
においては、下流方向は、電話局(通例は電話会社が所有)からエンドユーザ(
すなわち自宅もしくはビジネス利用者)である遠隔地への伝送として定義されて
いる。
善と、他のデータ速度での通信のためのADSLもしくはその他の基準の提供に
努力がなされている。例えば、現在、特に128のトーンのみを用いる簡易版の
基準を定義する努力がなされている。この努力は、T1.413によってなされ
ており、一般に、G.ライト基準化の取り組みと呼ばれている。また、かなり高
速なデータのための基準を定義する努力もある。その取り組みは、VDSL(超
高速デジタル加入者網)基準と呼ばれている。VDSL基準は、下流方向で少な
くとも25.96Mbit/s、好ましくは少なくとも51.92Mbit/s
の伝送速度を容易にすることを意図している。これらの速度を実現するためには
、ツイストペア電話回線での伝送距離を一般に、ADSLで許容される長さより
も短くする必要がある。同時に、デジタルオーディオビデオ協会(DAVIC)
が、同様のシステムに関する活動を行っている。そのシステムは、ファイバトゥ
ーザカーブ(FTTC)と呼ばれる。「カーブ」から顧客の建物までの伝送メデ
ィアは、標準的な非遮蔽ツイストペア(UTP)電話回線である。
状態の変動をどう処理するかというものである。例えば、T1.413基準とそ
の他の提案されたDMTベースのシステムでは、通信モデムは、データ通信が始
まる前に短いトレーニング期間を経る。トレーニング期間中に、試験信号が伝送
され、様々な周波数で回線の品質が効果的に試験される。一般に、回線の品質は
、それぞれのトーンでの信号/ノイズ比(SNR)によって決定される。次に、
それぞれのトーンに割り当てられる「ビット」の数が、主に検出されたトレーニ
ング信号に基づき決定される。しかしながら、トレーニング期間の後、伝送回線
には、いくつかのトーンで割り当てられた速度で情報を伝送する能力に影響しう
る変化が生じることがある。伝送回線の変化は、以下の様々な原因から生じる。
顧客による受話器の上げ下ろし、温度により生じる回線の変化、近接した回線が
活動もしくは非活動となることによる混線ノイズの変化、夜間のAMラジオ信号
の増加。
当てられたビットアロケーションを調整するために何らかの作業を行う必要があ
る。ビットアロケーションを調整する1つの方法は、単にモデムを再トレーニン
グするという方法である。しかしながら、再トレーニングは、比較的多くの時間
が掛かるという欠点があり、短時間の停電が生じる。T1.413基準で定義さ
れたビットアロケーションを調整する他の方法は、「ビットスワッピング」と呼
ばれる手順である。ビットスワッピングプロトコルは、或るトーンでエラーが検
出された際に、そのトーンで伝送される情報の量をある程度のビット数を削減す
ることを意図するものである。他のトーンが余分のSNRを持っていると思われ
る場合には、相当する量だけ、情報伝送量が増加される。
る。より詳細には、あるレシーバが、ビットスワッピングが必要であると決定し
た場合に、そのレシーバは、オーバヘッドチャンネル(通例、AOC−ADSL
オーバヘッドチャンネルと呼ばれる)を通じてビットスワッピングの要求を送る
。ビットスワッピング要求は、図1に示されている指定フォーマットを持ってい
る。示されているように、ビットスワッピング要求の第1のバイトはメッセージ
ヘッダ12である。メッセージヘッダ12は、コマンドをビットスワッピングと
して識別するヘッダすべてからなる。メッセージヘッダ12の後には、8(また
は12)バイトのメッセージ14が続く。メッセージ14は、4(または6)の
セグメントに分割され、それぞれのセグメントは、メッセージフィールド16と
呼ばれる。それぞれのメッセージフィールド16は、1バイトのトーンインデッ
クス20が続く1バイトのコマンド18を含む。トーンコマンドは、コマンドが
適用されるトーンを識別する。1バイトのコマンドは、以下の機能を含む。ビッ
トの付加、ビットの消去、1,2,3dBのパワー増加、1,2,3dBのパワ
ー減少、何も行わない、および独自のコマンド。
トスワッピングを要求したユニットに送り返され、ビットスワッピング要求の受
信が確認されることを必要とする。ビットスワッピング応答コマンドは、スワッ
ピングが実行される特定のシンボルカウントを指定する。応答コマンドは、単に
新しいビット分布の実装を検出するために用いられるが、応答は、スワッピング
の速度を遅くし、なお、応答が受信されない場合に障害を引き起こす可能性があ
る。
連続で伝送されることと、受信ユニットがそれら5回の伝送のほとんどを受信し
た場合に、受信ユニットのみがビットスワッピングコマンドに応答することを命
令する。それゆえ、要求に応答するために1バイトと15バイトの移動を要求す
るには、45バイト必要となる(また、5回繰り返す必要がある)。待ち時間を
無視すると、スワッピングに掛かる最短の時間は、30msのオーダである(1
6キロバイト/秒で60バイト)。しかしながら、現在の基準は実際に、800
msに1回以上の頻度でスワッピングが起こらないことを要求している。それに
よって、トランシーバの簡略化が可能となるが、さらに、4つ以上のトーンが変
更される場合には、スワッピングプロセスが遅くなる。それゆえ、標準的なAD
SLビットスワッピングは、トランスミッタの遅い変動を許容する。しかしなが
ら、スプリッタレスADSLの出現と一般でのDSLの普及に伴って、DSL回
線は、ビット分布の大幅な変更を必要とする突然の変更の影響を受けることが明
らかとなった。基準化されたビットスワッピングプロトコルの遅さと再トレーニ
ングが必要となるという欠点を考慮して、マルチキャリア伝送システム内でビッ
トの再分布を実行する時間を減らすためには、さらに効率的なメカニズムが必要
であることが明らかとなった。
ースの伝送システムにおいて通信信号のパラメータ(サブキャリアゲインまたは
ビットアロケーションなど)を適応的に変更するための方法およびデバイスが開
示されている。本発明の1つの態様では、変更の必要性を決定するユニットが、
第2のユニットへ変更要求を送る。変更要求は、変更される1つ以上の特定のサ
ブキャリアと、それぞれ識別されたサブキャリアに関するパラメータに対する所
望の値を識別する。次に、要求ユニットは、要求した変更が実現されたか否かを
決定するために受信する通信信号をモニタリングする。要求した変更が実現され
たか否かの決定は、少なくとも一部は、変更されることになっていた受信された
通信信号の一部の解析に基づく。
るパラメータに対する所望の値だけでなく、変更される複数の特定のサブキャリ
アを識別するのに適している。例えば、パラメータは、関連するサブキャリアに
対する所望のビットアロケーションもしくは所望のパワーレベル(ゲイン)でも
よい。所望の値は、絶対値(例えば、このトーン上で8ビットを伝送)でも相対
値(例えば、このトーン上で伝送されるビットの数を2だけ増加)でもよい。他
の好ましい実施形態では、プロトコルは、変更要求が受信もしくは実現されたと
いう明確な応答を含まない。
、要求ユニットは、パラメータのカレント値とパラメータの所望の値の両方を用
いて、受信された通信信号を重複してデコードする。この実施形態では、要求さ
れた変更が実現されたか否かの決定は、少なくとも一部はデコーディングに基づ
いて行われる。例えば、要求した変更が実現されたか否かの決定は、少なくとも
一部は、それぞれのデコーディングを用いて検出されたエラーの解析と、エラー
の少ないデコーディングの選択に基づいてもよい。もう1つのアプローチは、カ
レント値のデコードに基づく第1の前進型誤り訂正シンドロームと所望の値のデ
コードに基づく第2の前進型誤り訂正シンドロームを生成することである。この
アプローチでは、変更要求が実現されたか否かの決定は、そのシンドロームの解
析に基づいている。
ことになっている1つ以上の特定のサブキャリアをモニタリングする工程を含む
。特定のサブキャリア上で変更が検出された場合、変更が実現されたと決定され
る。ここでも、モニタリングは、様々なメカニズムを使って行ってよい。例えば
、マルチキャリア信号がDMT信号である場合、1つ以上のトーンのエネルギレ
ベルをモニタリングすることができる。例えば、そのトーンに対して許容可能な
パワーを増加する変更を行ってもよい。このシナリオでは、カレントのパラメー
タ値を用いて期待されたよりも大きいエネルギがそのトーンで検出された場合に
、要求された変更が実現されたことを決定することができる。あるいは、トーン
の1つをゼロにするか、ゼロにされたトーンをアクティブにすることもできる。
これらの種類のアプローチは、比較的実施しやすく、変更を要求するユニットか
ら明確なフィードバックを要求することなしに、変更の実現を検出するのを容易
にする。
、少なくとも1つのサブキャリア識別子、少なくとも1つの所望のパラメータ値
インジケータ、エラーフィールドを含む。ヘッダは、コマンドを変更要求コマン
ドとして識別する。高速スワッピング制御は、変更されたトーンカウントを指定
する。トーンカウントは、変更要求コマンドによって変更されるトーンの数を示
すものである。それぞれのサブキャリア識別子は、変更要求コマンドによって変
更される特定のサブキャリアを識別する。それぞれの所望パラメータ値インジケ
ータは、関連するサブキャリアのパラメータの所望の値を識別する。エラーフィ
ールドは、変更要求を受信するユニットが変更要求コマンドの解釈にエラーがあ
るか否かを検出することを可能にする。いくつかの実施形態では、スーパーフレ
ームナンバは、ヘッダに含まれていてもよい。他の実施形態では、スーパーフレ
ームナンバは、高速スワッピング制御に含まれていてもよい。さらに、スーパー
フレームナンバは、後に続くスーパーフレームがいくつあるか、もしくは、どの
スーパーフレームで高速スワッピングが起こるかを特定する。
リアに対する所望のビットアロケーションと所望のゲインの少なくとも一方を識
別する。いくつかの実施形態では、特定のサブキャリアに対する所望のビットア
ロケーションと所望のゲイン両方を識別するために、1バイトを用いることがで
きる。
示されている。重複デコーダは、変更要求コマンドによって変更されることにな
っている少なくとも1つのサブキャリアに対する様々なパラメータを用いて、復
調されたマルチキャリア信号をデコードするよう構成されている。次に、どの重
複デコーダが訂正信号をデコードしたかを決定するために、アナライザが提供さ
れている。
成されたサブキャリアデコーダである。他の実施形態では、重複デコーダは、マ
ルチキャリア信号の複数のサブキャリアをデコードするよう構成された信号デコ
ーダである。或る特定の実装では、アナライザは、重複デコーダによってデコー
ドされた信号のシンドロームを生成するよう構成された重複シンドロームジェネ
レータを含む。
伝送システムでの高速ビットスワッピングの実装に適した方法、デバイス、プロ
トコルを詳細に説明する。以下の説明では、本発明を完全に理解するために、数
々の具体的な詳細が示されている。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳
説のいくつかまたは全てをなしに実現できることは、当業者にとって明らかであ
る。本発明を不必要に不明瞭にしないように、よく知られたプロセスのステップ
は説明されていない。
する工程を容易にすることが一般的に望まれている。或る現行の実装(T1.4
13ADSL基準など)では、チャンネルを適応的に変更する工程を容易にする
ために、ビットスワッピングのコンセプトが用いられている。しかしながら、標
準的なビットスワッピングの構成は、比較的遅く、そのために、特にチャンネル
の多くの変更を扱う際には有効ではない。したがって、本発明は、チャンネルに
対して適応的な変更を実現するための改良メカニズムを提供することを意図する
。
ンシーバは、相手側に高速の変更要求を送信することが熟考されている。次に、
要求しているトランシーバは、要求された変更が実現されたか否かを決定する信
号をモニタリングし、それに従って受信された信号をデコードする。実例を挙げ
るために、本発明は、離散マルチトーン変調を用いるDSLベースのポイントツ
ーポイント双方向通信システムを用いて説明されている。しかしながら、記述さ
れている技術はポイントツーポイントシステムだけでなく任意のマルチキャリア
伝送システムに容易に応用可能であることは明らかである。
)の両方において、レシーバは、入力信号で発生しているエラーの量に基づき、
変更の必要性を決定する。変更が必要であると決定されると、レシーバは、問題
のあるトーンに対して最良の可能なビットアロケーションを決定する。例えば、
レシーバが、或る特定のトーンでノイズ(エラーを起こすのに十分なノイズ)の
増加を計測した場合、レシーバは、ビットの一部をそのトーンからノイズの少な
い他のトーンへ再割り当てする。レシーバは、テーブル(通例、ビットおよびゲ
インアロケーションテーブルと呼ばれる)に所望のビットアロケーションを格納
する。ほとんどの場合、ビットおよびゲインアロケーションテーブルは、マルチ
キャリア信号で用いられるトーンすべてに対するエントリを持っており、それぞ
れのトーンエントリは、対応するトーンに関するビットアロケーションとゲイン
またはパワーレベルを含んでいる。変更が望まれると、レシーバは、トランスミ
ッタに要求を送り、新しいアロケーションに対応する信号での変更を要求する。
を大まかに示している。ビットおよびゲインテーブル50は一般に、トーンナン
バフィールド52、ビットアロケーションフィールド54、ゲインまたはパワー
レベルフィールド56を含む。トーンナンバフィールド52は、G.ライト基準
に準拠した動作に対しては128のトーンのためのエントリを、G.dmt基準
に準拠した動作に対しては256のトーンのためのエントリを含んでいる。他の
システム(VDSL計画など)では、かなり多くのトーンが提案されているので
、エントリの数が、広く変化する可能性がある。さらに、それぞれのトーンエン
トリ(128または256トーンの一方)は一般に、関連したトーンで伝送され
るビットの数を決定するビットアロケーションを含む。それぞれのトーンのため
のビットアロケーションは通例、ビットアロケーションフィールド54に含まれ
ている。或る特定のトーンに割り当てられたビットの数は、回線の状態、所望の
伝送速度、用いられるプロトコルなどに基づいて広く変化する。例えば、それぞ
れのトーンに割り当てられたビットの数は、G.ライト伝送方式では0〜11の
範囲で、G.dmt伝送方式では0〜15の範囲で変化する。また、これらの数
は、他のシステムにおいては広く変化することもある。さらに、それぞれのトー
ンエントリは一般に、関連したトーンで伝送エネルギレベルを決定するゲインア
ロケーションを含む。それぞれのトーンのためのゲインアロケーションは通例、
ゲインアロケーションフィールド56に含まれている。
ドのフォーマットを説明する。上述したように、変更が必要であるとレシーバが
決定した場合、レシーバは、高速スワッピングコマンドをトランスミッタに送る
。高速スワッピングコマンド100は、メッセージヘッダフィールド102、高
速スワッピング制御フィールド104、1つ以上の一連のトーンメッセージ10
6、エラーフィールド108を含む。ヘッダフィールド102は、コマンドを変
更要求コマンドとして識別するヘッダ値を含む。高速スワッピング制御104は
一般に、後に続くスーパーフレームの数、もしくは、高速スワッピングの行われ
るスーパーフレームを示すスーパーフレームナンバと、変更要求コマンドによっ
て変更されるトーンの数を示すトーンカウントを含む。それぞれのトーンメッセ
ージ106は、変更要求コマンドによって変更されるサブキャリアを識別するト
ーンインデックスと、識別されたトーンに対して所望のビット割り当てとゲイン
パラメータを示す所望値インジケータを含む。エラーフィールド108により、
変更要求を受信するユニットが、変更要求コマンドの解釈にエラーがあるか否か
を検出することが可能となる。
ることと、適切なサイズであることを識別する。例えば、説明されている実施形
態において、メッセージヘッダは、1バイトを占め、高速スワッピングコマンド
として事前に定義されるビットパターン(例えば11110011)を含んでい
る。G.dmtもしくはG.ライトの実装において、スワッピングコマンドは、
補助オーバヘッドチャンネル(AOC)で伝送され、定義されたパターンで始ま
るAOCで伝送されたメッセージはすべて、直ちに高速スワッピングコマンドと
して認識される。さらに、ヘッダがコマンドの前に示されているが、ヘッダの位
置に制限はなく、コマンドのどこに位置してもよいことに注意すべきである。
は、高速スワッピングの行われるスーパーフレームと、変更要求コマンドによっ
て変更されるトーンの数を示す。例えば、トーン(#2、#80、#95)が変
更要求で変更されることになっている場合、トーンカウントは3である。説明さ
れている実施形態では、高速スワッピング制御104も、1バイトを占める。例
えば、高速スワッピング制御104は、トランスミッタが次のスーパーフレーム
で高速スワッピングを実施する場合には、最も重要なビットを0に設定し、トラ
ンスミッタが次の次のスーパーフレームで高速スワッピングを実施する場合には
、1に設定する。さらに、残りのビットには、トーンの数nが並び、それらは、
コマンドで次の2nバイトによって変更される。G.ライト基準では、128の
トーンが用いられるため、1バイト(残りの7ビット)は、1つのコマンドで変
更されるトーンの任意の数もしくはすべてであっても許容できるほどに十分であ
る。しかしながら、G.dmt基準では、256のトーンが用いられるため、高
速スワッピング制御のサイズを(例えば、8ビットに)増やすことが望まれる。
さらに、他のシステムでは、256よりもかなり多いトーンを用いることが考え
られている。例えば、提案されているVDSLシステムでは、4096のトーン
を用いることが計画されている。そのようなシステムでも、高速スワッピング制
御のサイズを(例えば、12ビットに)増やすことが望まれる。
るが、これは制限ではなく、様々な方法で変更のタイミングを示すことができる
ことに注意すべきである。例えば、スーパーフレームナンバまたはスーパーフレ
ーム指定は、メッセージヘッダの一部でよく、また、タイミングは、レシーバと
トランスミッタの間の固定されたアグリーメントの一部でもよい。例えば、スー
パーフレームナンバの指定は、様々なメッセージヘッダを用いて行うことができ
る。さらに、スーパーフレームナンバは必ずしも必要でないことに注意すべきで
ある。必要のない場合には、スーパーフレームナンバをコマンドから省くことが
できる。
、それぞれが、トーンインデックス110と所望値インジケータ112を含む。
それぞれのトーンインデックスは、変更要求コマンドによって変更される特定の
サブキャリアを識別する。それぞれの所望値インジケータは、関連するトーンイ
ンデックスによって識別されたトーンに対して変更されるトーンパラメータのた
めの所望の値を示す。開示されている実施形態では、トーンビットの割り当てと
トーンパワー(ゲイン)が、変更される2つのパラメータである。それゆえ、所
望値インジケータ112は、関連するトーンインデックスによって識別されたト
ーンのためのトーンビットの割り当てとゲインを識別する。所望の値は、絶対値
(例えば、このトーンで8ビットを伝送し、ゲインを+1.5に設定する)の形
でも、相対値(例えば、このトーンで伝送するビットの数を2だけ増加し、ゲイ
ンをあるレベル増大させる)の形でもよい。
タ112はそれぞれが、1バイトを占め、ここでも、システムの必要に応じてそ
れらのサイズを変更することができる。トーンインデックスのサイズは主に、利
用可能なトーンの数による。256よりも多くのトーンが利用可能である場合に
は、トーンカウントは1バイトよりも大きい必要がある。しかしながら、G.d
mt基準(256トーンを想定)とG.ライト基準(128トーンを想定)では
、1バイトで十分である。例えば、提案されているVDSLシステムでは、40
96のトーンが想定されているため、そのような実装に対しては、トーンインデ
ックスのサイズを12ビットに増やすことが望まれる。
別されたトーンのための所望のトーンビットの割り当てと所望のゲインを示す所
望値インジケータ112の上位のニブル(すなわち最初の4ビット)は、関連す
るトーンに割り当てられる新しいビット数を示す。いずれのトーンの最大ビット
数も、G.ライトでは11(G.dmtでは15)である。それゆえ、上位のニ
ブルは、0ビットに対しては0000、2ビットに対しては0010、...、
15ビットに対しては1111という具合にエンコードしてもよい。所望値イン
ジケータ112の下位のニブル(すなわち後の4ビット)は、所望のゲインレベ
ルを示す。割り当てられている4ビットにより、16の異なるゲインレベルを指
定することができる。ここでも、所望のゲインの値は、絶対値のレベルの形でも
、相対値の変更量(例えば、1、2もしくは3dBだけパワー増加、1もしくは
2dBだけパワー減少、変更せず)の形でもよい。例えば、離散マルチトーンの
例では、いくつかの名義ゲインレベルに対して−4から+3.5(0.5dBご
と)までの16の異なるゲインレベルを、或る特定のゲインレベルに関するそれ
ぞれの潜在的な値と共に指定することができる。均一なゲインレベルが説明され
ているが、所望のゲインの変更に利用できるゲインレベルの分布の方法には様々
なものがあることを理解すべきである。さらに、増加量の相対サイズだけでなく
、ゲインレベルの数も、ある特定のシステムの必要に応じて広く変化させること
ができる。
伝送することができる場合、もしくは、16以上のパワーレベルが望まれる場合
には、所望値インジケータ112に1バイトを提供することが好ましい。例えば
、サイズを2バイトに増やすと、実質的に解像度が増すことになる。もちろん、
異なる、付加的もしくはより少数のパラメータが、或る特定のサブキャリアもし
くはトーンに対して制御される場合には、それに従って、適切な情報を運ぶよう
に所望値インジケータを適応させることができる。
値を明確に示すので、所望の値として絶対値を用いると、ビットおよびゲインア
ロケーションを増加させることにより(相対的に)変更するよりも、やや信頼性
が高いと考えられている。逆に、ビットスワッピングのように、パラメータを増
加させることにより変更する場合、システムが同期から抜けても、システムの再
トレーニングの不足を再同期化するメカニズムが存在しない。
ィールド108が、そのエラーを検出するために用いられる。エラーフィールド
は、トランスミッタによる高速スワッピングコマンドの解釈を検証するために用
いられる値(例えば、チェックサム)を含む。トランスミッタが、高速スワッピ
ングコマンドの解釈にエラーを検出すると、トランスミッタは、要求された変更
を実現しない。エラーなく有効に伝送された変更要求のみをトランスミッタが実
現できるように、エラー検出が用いられる。また、エラーフィールド108のサ
イズは、適切なエラー検査構成の実装を容易にするために、広く変化させること
ができる。例えば、示されている実施形態では、エラーフィールド108は、高
速スワッピングコマンドの後ろの2バイトを占めており、CRC(巡回冗長検査
)値を格納している。
ながら、高速スワッピングコマンドの伝送において13dBのマージンのロス(
逆方向のリンクが、順方向のリンクと同じ障害に影響されるために、一時的に高
いエラー確率を示すことがある)があった場合でさえ、CRCの失敗は、およそ
20年に一度しか起こらないと推定されていることに言及すべきである。そのた
め、回線の補修が必要なほど壊滅的なイベントを防ぐには、高速スワッピングコ
マンド伝送が実に信頼できる。
うに、高速スワッピングコマンドを少し変更してもよい。そのような一実施形態
では、サブチャンネルのSNRの変更を検出する際に、レシーバは、VDSLオ
ーバヘッドチャンネル(VOC)を経由してトランスミッタに高速スワッピング
要求を送り返すことにより、高速スワッピングを開始する。ここでも、高速スワ
ッピングコマンドは、一回だけ送信され、コマンドの伝送により、nトーンのビ
ット分布(もしくはゲイン分布)の変更を可能とする。1つの実装では、VDS
L高速スワッピングコマンドは、VOCメッセージフィールド、高速スワッピン
グ制御フィールド、一連の1つ以上のトーンメッセージフィールド、ダミービッ
トフィールド、エラーフィールドを含む。VOCメッセージヘッダは、1バイト
を占め、11110010もしくは11110011のパターンのいずれかから
なり、保証高速スワッピング要求を示す。ヘッダパターン11110010は、
高速スワッピングが次のビットスワッピングフレームで実行されるべきであるこ
とを意味し、パターン11110011は、高速スワッピングが次の次のビット
スワッピングフレームで実行されるべきであることを意味する。高速スワッピン
グ制御は一般に、12ビットを用い、ビット/ゲイン分布が更新される必要があ
るトーンの総数(n)を示すよう構成されている。あるいは、VDSLコマンド
は、1つのヘッダ(11110011)と、高速スワッピングを実施するビット
スワッピングフレームもしくは高速ビットスワッピングを実施するフレームの数
を指定するための1ビットとトーンカウントを指定するための12ビットを含む
ES制御のみを持つことにより、上述の高速スワッピングコマンドと同様に構成
されていてもよい。
と所望値インジケータを含む。最初の12ビットはサブチャンネルインデックス
を示し、次の8ビットは所望値インジケータを示す。所望値インジケータの4ビ
ットの上位ニブルは、ビットの新しい絶対数(0ビットは0000、2ビットは
0010、15ビットは1111となる0から15までの数)をエンコードし、
4ビットの下位ニブルは、最も重要なビットサインビットとして、いくつかの既
知の公称値に対する所望のゲインレベルをエンコードする((0.5dBずつ増
加する)−4から+3.5の間の2’sコンプリメント4ビット量による)。ダ
ミービットフィールドは、コマンドがバイトに一様に記述されるように、高速ス
ワッピングコマンドに対する総ビット量を調整するよう構成されている。したが
って、n(更新が必要なトーンの数)が偶数である場合には、ダミービットフィ
ールドは、コマンドに4ビットを付加し、nが奇数である場合には、ダミーフィ
ールドは、コマンドに任意のビットを付加する。エラーフィールドは一般に、エ
ラーの検出に16ビットのCRC保護を用いる。さらに、ダミーフィールドは制
限とならず、コマンドは他の方法で構成されてもよいことに注意すべきである。
例えば、コマンドは、可変長のエラーフィールドを持つように構成されていても
よい。
で説明したが、割り当てられるビットの実際の数と、特定のコマンドもしくはフ
ィールドに用いられる特定のビットパターンは、いかなる場合の必要にも応じる
よう広く変更することが可能であることは明らかである。
レシーバに送られ、スワッピングが実施される時間を調整する。すなわち、トラ
ンスミッタは、或る特定のシンボルで変更を実現するという情報をレシーバに送
る。対照的に、高速スワッピングにおいては、高速スワッピングを開始するレシ
ーバが、返された信号をモニタリングし、トランスミッタによってコマンドが実
現されたか否かを決定する。記述している高速スワッピングには、0ビットのス
ワッピング応答コマンドがある。これらの応答コマンドは、スワッピングのため
の実行時間を増加し、高速スワッピングでは回避されることが好ましいため、高
速スワッピングが行われた時間を知るためにレシーバを必要とする。
ピング伝送方式の実装に適したモデムアーキテクチャを説明する。モデム200
は、トランスミッタ202を含む。トランスミッタは、エンコーダ206、離散
マルチトーン変調器208、ウィンドウ操作フィルタ210、コントローラ21
1を含むいくつかの要素が組み込まれている。エンコーダ206は、伝送される
データ(ビデオデータなど)を多重化、同期化、エンコードする機能を持つ。よ
り詳細には、エンコーダは、多重なサブチャンネル各々に対して、入力ビットを
同位相の直交要素に変換する。エンコードは、様々なエラー訂正方式を用いて行
うことができる。例えば、前進型誤り訂正は十分に機能する。エンコーダ206
は通例、システムに利用可能なサブチャンネルの数と等しいサブシンボルシーケ
ンスの数を出力するよう構成される。例えば、256のサブチャンネルを有する
システムでは、エンコーダ206は、制限された周波数帯域で256サブシンボ
ルシーケンスからサブチャンネルの数を引いた値を出力する。これらの入力は、
離散マルチトーン変調器208に通される複合入力である。変調器208は一般
に、任意の適したアルゴリズムにより逆フーリエ変換を計算するIFFT変調器
である。
された信号は、ウィンドウ操作フィルタ210および/またはその他のフィルタ
を通され、帯域エネルギの不足を最小化する。リモートレシーバのアナログイン
タフェースが飽和するのを防ぐには、これが望ましい。ウィンドウ操作は、様々
な従来のウィンドウ操作プロトコルによって行うことができる。また、トランス
ミッタは、アナログインタフェース212を含んでいる。アナログインタフェー
スは、離散マルチトーン信号を伝送メディアに送信する。ツイストペア電話回線
や同軸ケーブルのような配線システムでは、アナログインタフェース212は回
線ドライバの形を取ってもよい。
のレシーバ204を含む。レシーバ204は一般に、アナログインタフェース2
14、タイムドメインイコライザ(TEQ)216、復調器218、デコーダ2
20、コントローラ221を含む。モデム204によって(トランスミッタから
)受信された信号は、まず、アナログインタフェース214を通して受信される
。タイムドメインイコライザ216は、受信された信号に対してフィルタリング
機能を有効に実行する。ウィンドウ操作フィルタ(図示せず)を用いてもよい。
復調器218は、等化された離散マルチトーン信号を復調し、デコーダ220は
、復調された信号をデコードする。復調器218とデコーダ220はそれぞれ、
変調器208とエンコーダ206の逆の機能を有効に実行する。例えば、復調器
218は一般に、任意の適したアルゴリズムによりフーリエ変換を計算するFF
T変調器である。次に、デコードされた信号は、デコーダ220から、テレビ電
話、テレビ、コンピュータ、その他の適切な受信装置などのリモートデバイス2
22へ通される。
テムの伝送性能を向上するように適応的に決定される。これを容易にするために
、システムは一般に、通信回線をモニタリングして利用可能なサブチャンネル各
々の回線の質を決定する回線モニタ(図示せず)を備える。一実施形態では、回
線モニタは、ノイズレベル、各サブチャンネルのゲインおよび位相の変動を決定
する。目的は、各サブチャンネルの信号/ノイズ比を評価することである。それ
ゆえ、上述のパラメータに加えてもしくはその代わりに、他のパラメータをモニ
タリングしてもよい。各サブチャンネルで伝送されるデータ量の決定はもちろん
、エンコードされたデータを伝送するサブチャンネルの決定も、いくつかの要素
に基づき動的に行われる。その要素は、検出された回線品質パラメータ、サブチ
ャンネルゲインパラメータ、許容パワーマスク、所望の最大サブキャリアビット
誤り率を含む。それらの要素は、サブチャンネルの間で一定である必要がなく、
使用中に変化してもよいことが注目される。さらに注目に値することには、回線
品質パラメータは、繰り返し検査されることが可能であり、リアルタイムで変調
方式での調整がなされ、様々なサブチャンネルの回線品質が使用中に変化するの
に応じて、動的に変調を調整する。チャンネルのモニタリングについては、以下
で詳細に説明する。
MTの適応を制御するよう構成されている。例えば、コントローラ221は、上
述したように回線モニタを備えてもよい。特に、レシーバ204は、チャンネル
出力信号をモニタリングし、トランスミッタのビットおよびゲインテーブル22
4の変更の必要性を確認する。そのテーブルは、ビット数とそれに対応した伝送
エネルギ(もしくは同等物)を格納し、各DMTトーン(もしくはサブチャンネ
ル)によって用いられる。トランスミッタ202とレシーバ204は共に、同じ
テーブルのコピーを格納し、それぞれが、エンコードとデコードのためにそれら
を用いる。例えば、図2に示され説明されているテーブルを用いてもよい。理解
されるように、伝送回線が時間と共に変化するのに応じて伝送性能の改善を引き
起こすこれらのテーブルの変更が、連続的なモニタリングにより決定される。さ
らに、AOC(ADSLオーバヘッドチャンネル)226は通例、点線で示され
ているように、レシーバ204からトランスミッタ202に戻される。よく知ら
れているように、AOC226は、通信のためにレシーバとトランスミッタの間
で用いられるシステムの全帯域の専用部分である。例えば、256トーンのシス
テムの最初の32のトーンは、AOC226のために確保してもよい。
6を通してトランスミッタ202に送られる。ほとんどの実施形態で、トランス
ミッタのビットおよびゲインテーブル224の構成(例えば、DMT伝送に用い
られる各トーンのビット数および/または伝送エネルギレベル)を変更するよう
、トランスミッタ202に命令するために、コマンドが用いられる。例えば、コ
マンドは、図3に示され説明されている高速スワッピングコマンドでもよい。コ
マンド受信後に、トランスミッタ202は、要求された変更を実現する。上述の
ように、エラーなく有効に転送された変更要求のみをトランスミッタ202が実
現できるように、AOC226上でエラー検出が用いられてもよい。
グして、要求された変更がトランスミッタによって行われたか否かを決定するよ
うに構成されている。より詳細には、レシーバ204は、現在用いられている信
号(「カレント信号」)に関するトーン(サブチャンネル)と、所望の信号(「
要求信号」)に関するトーンを認識するように構成されている。この情報に関し
て、レシーバは、入力信号のトーンをカレント信号のトーンもしくは所望の信号
(変更要求の信号)のトーンと比較することにより、変更の要求が実現されたか
否かを確認できる。カレント信号を例とすると、入力信号のトーンがカレント信
号のトーンと実質的に同じである場合、レシーバは、変更の要求が実現されてい
ないと決定することができる。一方、入力信号のトーンがカレント信号のトーン
と実質的に異なる場合、レシーバは、要求が実現されたと決定することができる
。本発明は、カレント信号もしくは変更要求信号を別個に用いることに限定され
ず、それらを組み合わせて用いてもよいことに注意すべきである。すなわち、入
力信号のトーンを、カレント信号のトーンと変更要求信号のトーン両方と比較す
ることができる。
インテーブル227と新しいビット/ゲインテーブル228とを含む。古いビッ
ト/ゲインテーブル227は、レシーバ204が変更の必要を決定する前に用い
られていた信号に関するもので、新しいビット/ゲインテーブル228は、レシ
ーバ204が変更の必要を決定した後に要求された信号に関するものである。デ
コーダ220は、両方のテーブルを用いて、入力信号が古いか新しいかを決定す
る。すなわち、古いチャンネルゲイン(古いテーブル)、新しいチャンネルゲイ
ン(新しいテーブル)、もしくは新旧両方のチャンネルゲインの組み合わせ(古
いテーブルと新しいテーブル)に従って、入力信号をデコードすることができる
。それに応じて、入力信号が、古いビット/ゲインテーブル227で動作する場
合、デコーダ220が信号を古いビット/ゲインテーブル227と比較する際の
エラーは少数で、デコーダ220が信号を新しいビット/ゲインテーブル228
と比較する際のエラーは多数である傾向があるだろう。逆に、入力信号が、新し
いビット/ゲインテーブル228で動作する場合、デコーダ220が信号を新し
いビット/ゲインテーブル228と比較する際のエラーは少数で、デコーダ22
0が信号を古いビット/ゲインテーブル227と比較する際のエラーは多数であ
る傾向があるだろう。したがって、レシーバ204は、これらのデコードに基づ
いて変更がなされたか否かを決定することができる。
う必要がある。それゆえ、レシーバは、或る特定の期間、入力信号を解析するよ
うに構成され、この期間内に変更の要求が検出されない場合には、レシーバは、
トランスミッタが変更を実現しなかったことを認識する。例えば、最後のAOC
バイトが送られた後に、レシーバが、受信されたチャンネル出力のビットテーブ
ルに変更がないことを認識した場合、レシーバは、トランスミッタが何らかの理
由で高速スワッピングを実行できなかった、もしくは、実行できないことを認識
する。一実施形態では、ダウンストリームとアップストリームの待ち時間と中断
時間を合わせた間に、変更の要求が検出されなかった場合、レシーバは、トラン
スミッタがコマンドを実現しなかったと認識する。次に、レシーバは、性能が許
容不可能な場合には、高速スワッピングコマンドの再送信、他の正しいコマンド
の利用、再トレーニングの実行のいずれかを選択すればよい。1つの特定の実施
形態では、中断時間が次のスーパーフレームの境界に選ばれる。それは、上手く
機能すると思われる。この実施形態では、最悪の場合の中断時間17msが提供
されている。しかしながら、中断時間は、非常に速くなるように構成されている
。例えば、中断時間は、約2msに構成されていてもよい。
しない範囲内で、他の多くの特定の形態でモデムアーキテクチャを実現できるこ
とを理解する必要がある。
ット/ゲインテーブル(例えば、カレント信号)と新しいビット/ゲインテーブ
ル(例えば、変更要求信号)により入力信号をデコードするよう構成されている
。要求された変更が実現されたか否かの決定は、少なくとも一部はこれら2つの
デコードに基づいてなされる。例えば、変更の要求が実現されたか否かの決定は
、少なくとも一部は、各デコードを用いて検出されたエラーの解析と、エラーの
量が最小のデコードの選択に基づいて行うことができる。通例、エラーの量が最
小の信号は、伝送されている信号である。したがって、レシーバは、変更の要求
が実現されたか否かを決定することができる。
形態にしたがって説明する。デュアルデコーディングレシーバ300は、第1の
デコーダ302と、該第1のデコーダ302に実質的に類似の第2のデコーダ3
04とを備える。この実施形態において、第1のデコーダ302は、第1のトー
ン(例えばカレント信号)のセットに関連付けられたビット/ゲインテーブル2
27を格納するように構成され、第2のデコーダ304は、第2のトーン(例え
ば変更の要求を含んだ新しい信号)のセットに関連付けられたビット/ゲインテ
ーブル228を格納するように構成されている。
連付けられた第1のシンドロームジェネレータ305と、第2のデコーダ304
に関連付けられた第2のシンドロームジェネレータ306と、を備える。例えば
、前進型誤り信号訂正(FEC)シンドロームを利用したFECデコーダを使用
しても良い。第1のシンドロームジェネレータ305は、カレントチャンネルの
ゲインおよびノイズを使用し、入力信号の受信トーンに関して第1のシンドロー
ムを計算するように構成されている。同様に、第2のシンドロームジェネレータ
306は、新しいまたは推定されたチャンネルのゲインおよびノイズを使用し、
入力信号の受信トーンに関して第2のシンドロームを計算するように構成されて
いる。最小量のエラーを検出するシンドロームジェネレータによって、コレクト
マッチを獲得することができる。ここで、レシーバ300が、一般に、(例えば
変更の要求後に)スワップが発生することを知っている場合にシンドロームを計
算するように構成されていることに、注意が必要である。また、デュアルデコー
ディングレシーバ300は、コレクトシンドロームを有した信号を開放するため
に一般的に使用されるスイッチ308を備える。コントローラ221は、コント
ローラ221内に設けられたスイッチ308を制御するために使用されるのが通
常である。ただし、(図示されるように)これは必要不可欠ではない。
で示され、インコレクトマッチが1で示されるのが一般的である。例えば、第1
のシンドロームジェネレータ305の計算結果が0で、第2のシンドロームジェ
ネレータ306の計算結果が1である場合は、入力信号が第1のトーンセットの
ビット/ゲインテーブルに正しくマッチするので、レシーバ300は、実現する
べき変更要求がまだ存在すると認識する。前述したように、これが特定期間に渡
って生じると、レシーバはタイムアウトし、変更の要求が実現しなかったと認識
する。この場合、レシーバは、別の高速スワップコマンドや何らかの他のコマン
ドを送信するか、または性能が許容不可能である場合には再トレーニングするか
のいずれかを選択しても良い。反対に、第1のシンドロームジェネレータ305
の計算結果が1で、第2のシンドロームジェネレータ306の計算結果が0であ
る場合は、入力信号が第2のトーンセットのビット/ゲインテーブルに正しくマ
ッチするので、レシーバは、変更の要求が実現されたことを知る。
は、もともと要求された高速スワップが正しくなかったものと考えられる。これ
は、レシーバの設計ミスであり、許可されたビット分布に対する回線の動作が不
能になったので、モデムは、インジケータ(例えば不良LED)を再トレーニン
グするまたは起動する必要がある。すなわち、レシーバシステムが高速スワップ
によって回線を修復できない場合は、回線のメインテナンス状態を再トレーニン
グするまたは合図する必要がある。さらにまた、これらのシンドロームの計算結
果がともに0である場合は、チャンネルビット/バイトのエラーパターンが厳密
に別の(インコレクト)コードワードに対応するので、エラーの検出は失敗する
と考えられる。このような故障が生じる可能性は、CRCの失敗が生じる可能性
より大幅に小さいので、実際の用途においては0であると想定することができる
。それにも拘らずこのような故障が生じた場合、レシーバは、次のコードワード
をチェックして次いでカレントテーブルおよび直前のテーブルをピックすること
によって、出力をさらに遅延させるように選択することができる。故障率は、こ
れ以上の引き下げが不要なほどに低いのが通常である。ここで、この珍しいタイ
プの故障ですらモデムに対して破壊的でも弱点でもなく、単に、エラー(1つの
コードワード)が生じてもモデムが上手く動作を続けていくことを意味するだけ
だということに、注意する必要がある。
によって変更されることを意図される1つまたはそれ以上のトーンをモニタする
ことを含む。これらのトーン上で変更が検出されたら、変更は実現されたと想定
される。高速スワップはこれ以外の場合は変更を要求していないので、このよう
なトーンは他よりも信頼度が高い。1つまたはそれ以上のトーンのエネルギのレ
ベルおよびビットアロケーションがモニタされる。例えば、変更によって、特定
のトーンに使用可能なパワーが増す。このシナリオでは、カレント信号を使用し
た場合よりも多くのエネルギがその特定のトーン上で検出された場合に、要求さ
れた変更が実現されたと想定することができる。別の実施例では、変更によって
、特定のトーンのビット数が減少する。カレント信号を使用した場合よりも少な
いエネルギがその特定のトーン上で検出された場合は、要求された変更が実現さ
れたと想定することができる。
力)のトーンを少なくとも1つモニタするように構成されている。これらのトー
ンは、高速スワップによってビット数の増加を要求されたトーンであることが好
ましい。これらのトーンは、さらに多数のビットを扱えるようになるので、一般
により強健(例えばノイズがより少ない)である。しかしながら、これは限定的
ではなく、ビット数が減少されたトーンを使用しても良いことに注意する必要が
ある。変更の要求が実現されたか否かの決定は、少なくとも部分的には、入力信
号の出力布置の変更に基づいて下される。出力布置は、特定のトーンにおけるビ
ットの分布を図示したものである。出力布置は、一般に、位相の推移と特定トー
ンの振幅との両方を含む。議論を促進するため、図6aに、4ビットを割り当て
られたトーンの代表的なFEQ(周波数イコライザ)出力布置400を示した。
出力布置は当該分野で周知であるので、簡略化を図るためこれ以上の説明を省略
する。
の信号における同じトーンの第2の出力布置とを比較することによって、変更の
要求が実現されたか否かが決定される。第2の出力布置が第1の出力布置より大
きい場合、レシーバは、変更の要求が実現されたことを知る。例えば、変更の要
求によって特定トーン上のビット数が2だけ増加した場合、そのトーンの出力布
置上の点は4倍に増える。議論を促進するため、図6bに、6ビットの出力布置
500(すなわち、2ビットが増加した後の4ビットの出力布置400)を示す
。4ビットの出力布置400には16個、そして6ビットの出力布置500には
64個の点が存在する。図6aが第1の信号を表し、図6bが第2の信号を表す
と仮定すると、レシーバは、変更の要求が実現されたか否かを受信信号の性質に
基づいて決定することができる。例えば、(16点の布置から得られる)第1の
信号の最大ゲイン(振幅)は、(64点の布置を有した)第2の信号の最大ゲイ
ン(振幅)より小さい。
利用することによって、出力布置の比較を行っても良い。デコーダは、マルチト
ーン信号で使用される各トーンに対して複数の個々のトーンデコーダを有するの
が一般的である(例えば、G.ライトに対して128個、G.dmtに対して2
56個)。個々のトーンデコーダは、伝送された信号をデコードする際に、その
トーンに対して特定の出力布置を出力する。特定のトーンに対するトーンデコー
ダの数を倍に増やすと、第1の出力布置を有した第1の伝送信号を第2の出力布
置を有した第2の伝送信号と比較することによって、変更の要求が実現したか否
かを決定することができる。しかしながら、特定のトーンデコーダを全て倍に増
やすことは可能であるものの、適切な信頼度でもって変更を決定するためには、
数個のトーンデコーダを倍に増やすだけで良い。
く識別できないことである。しかしながら、他のトーン上のゲイン変更に関連し
て生じる1トーン上のゲイン変更は、より高い信頼度で検出することが可能であ
る。したがって、レシーバは、変更の要求が実現されたか否かを決定するに当た
って、1つのトーンをモニタリングすることに限定されない。レシーバは、ビッ
トの増加および/または減少ならびに追加のゲイン変更を生じた複数のトーンを
モニタリングしても良い。
ーンを一時的に0にし、変更要求がトランスミッタによって実現されたか否かを
決定するように構成されても良い。そのトーン上における伝送エネルギの欠如は
、トランスミッタによって変更要求が実現されたことを示す。同じトーンを後に
再作動させる(そしてエネルギの存在によって再検出される)第2の高速スワッ
ピングコマンドは、マージンをフルレベルまで再格納することができる。1トー
ンの損失が性能に及ぼす影響は小さいのが通常であるが、一般にはチャンネルに
も依存する。
)を有効に使用するためには、正確且つ迅速なチャンネルの識別が非常に重要で
あることが理解できる。低精度または不正確なチャンネルのモニタリングは、他
のあらゆるリーズナブルな回線変更よりもずっとDMTの伝送故障を招きやすい
が、これは突然に生じる。したがって、チャンネルを首尾良くモニタリングする
ための実施形態を幾つか説明する。ここで、以下で述べる方法は限定的ではなく
、回線の状態をモニタリングするための独創的なメカニズムは数多く存在するこ
とを、理解する必要がある。また、これらの方法が、一般に、ビット/ゲイン分
布におけるマイナーな差異よりも、チャンネルのグロス変更を扱う場合において
最も有用であることを、理解する必要がある。例えば、チャンネルのグロス変更
は、DMTシステムの少なくとも1つのトーンにおいてスライサービットエラー
を生じるほどにグロスである可能性がある。このようなチャンネル変更を識別で
きるならば、高速スワッピングは、このタイプの状況でチャンネルを迅速に訂正
するのに有用である。
ち、シンドロームが0でないこと、CRCバイオレーションがスーパーフレーム
レベルであること、そして瞬間または短期の平均平方エラー/ノイズの推定値が
高いことの3つである。レシーバは、これら3つのうち任意または全部を平凡に
測定し、グロス変更状態に入ることを決定することができる。グロス変更状態で
は、チャンネルの出力パワーを迅速に測定することができる。ノイズは、対象と
なる任意のトーン上において、レシーバに送信される信号より少なくとも10d
Bだけ低いのが通常であるので、瞬間的なチャンネル出力パワーの推定値は、チ
ャンネルゲインの変更を確認できるだけの精度を有する。例えばオフ/オンフッ
クインピーダンスの変更によって生じたチャンネルゲインの変更は、同時に多く
のサブチャンネルにも影響するので、新しく作動されたクロストークノイズから
容易に識別することが可能である。
している。これらの変更は、回線の減衰やチャンネルの遅延等の変更と同じくら
い顕著である。チャンネル温度の変化は、非常に低速であって且つSBまたはE
Sのいずれかによって充分に扱えるチャンネルの変更を引き起こす。雨天時にお
いて水が入ったケーブルによって生じる湿度の変化は急速である(そして回線の
故障を引き起こす場合が多い)。湿度が充分に小さく、チャンネルが動作可能な
状態を維持できる場合、チャンネルは、1秒またはそれ以内で急速に変更するこ
とができる。オフ/オンフックインピーダンスの変更は、チャンネルゲインの変
化のうち最も急速なタイプであり、ほぼ全部の伝送バンドに渡って1〜10dB
の減衰ロス/ゲインを引き起こすのが通常である。
。受信パワーが大きく変化した場合は、ゲインパスの追跡が行われ、ノイズパワ
ーは変化しなかったものと推定される。チャンネルの総出力パワーの変化は、一
般に、チャンネル出力サンプルの平方の和をモニタリングすることによって検出
される。チャンネル出力パワーの1dBまたはそれ以上の変更は、1000個ま
たはそれ未満のサンプルを使用することによって、(G.ライトサンプリング率
では1ms、他のDSLではさらに高速で)高い信頼度で推定するこことができ
る。周波数(トーン)に対するチャンネル変更の依存性を識別する方法は、同期
シンボル(最悪でも17msしか離れていない)が次に生じた際に、チャンネル
FFT出力を既知の同期シンボルFFTによって割るものである。ノイズは変化
していないので、任意の使用済みトーン上の信号よりかなり小さい。新しく推定
されたトーンゲインのセットは、格納された過去からのチャンネルプロフィルと
比較することができる。レシーバイコライザは、新しく算出されたゲインに応じ
て直ちに更新することができ、結果として得られる新しいビット分布が、ESコ
マンドによって直ちにトランスミッタに伝達される。全体の推定時間は、新しい
ビット分布が既知となるまでに20msぐらいで良い。
けられている。
の初期化、再トレーニング、または高速スワップをもとに)事前に識別されたチ
ャンネルゲインのセットは、DMTシステムが事前に識別した各チャンネルプロ
フィルために格納することができる。これらの格納されたプロフィルは、l=1
,...,の場合にPl,nで表される。DMTシステムクロックは、プロフィルが最
後に生じたときから相対的なタイミングオフセットεだけずれるので、古いプロ
フィルの設定から線形に位相偏移を生じる。
の既知のXnに対して最後に測定されたHnに最も良くマッチするプロフィルが存
在するか否かが識別される。
Hnの単純な推定値は、数3である。
ンネル推定値を得ることができるが、訂正高速スワップの実現は遅れる。推定値
の差異はMに比例して減少するのが一般的であるので、測定されたSNRは、9
9%の確定度で、数4だけ高すぎるまたは低すぎる(高すぎると問題になる)。
dB未満になる。あらゆるレシーバゲイン/位相回転(一般に「FEQ」と称さ
れる)を、数5の比で直ちに調整する必要がある。そして、もし必要ならば、新
しいチャンネルをプロフィルの1つとして格納することができる。
ルの再発生を最大尤度のプロフィル検出に従って高信頼度で検出するために、同
期信号を単独で使用することができ、こうして、(可能なベクトルプロフィルP l に対する)和を最小化するプロフィルが選択される。
存し、特に、数7による制約を受ける。
ビット/ゲインテーブルが機能的である場合は、偽の検出はリンクの機能異常に
対応しないことである。レシーバエキスパートシステムによってプロフィルを厳
密に維持することによって、対応する訂正ビット分布がDMTのリンク故障に通
じる偽の検出を生じる可能性が非常に低いように、プロフィルを選択する必要が
ある。
ワー)の変更が検出されなかった場合は、顕著なノイズの変更が想定される。ノ
イズの差異を正確に推定するためには、トレーニング信号を使用した場合であっ
ても、DSLモデムにおいて数秒の時間を要する。しかしながら、通常のように
、ノイズ導入前のマージンが高かった場合は、サブチャンネルを慎重にロードす
ることが可能である。ガウスのノイズサンプルは、0.997の可能性で±3σ
(3標準偏差)分布点の範囲内に入るのが通常である。ノイズが10dBまたは
それ以上増加すると、6dBのマージンで1e−7でもともと動作しているDS
Lモデムにおいて、許容不可能なほど高い誤差率が引き起こされる。レシーバ内
のFFT出力におけるスライサーエラーの有無に拘らず、大きいノイズに対する
エラーサンプルの分布には、より大きな差異が存在する。レシーバは、一般に、
その分布を推定することができる(ガウスノイズに関しては、この分布によって
差異が推定される)。新しいノイズの厳密な差異を非常に正確に推定するために
は相当数のサンプルが必要である(1/10dBの精度を得るためには3200
程度のサンプルが必要であり、これは、非効率的なエスティメータを使用した場
合でも1秒以内のトレーニングですむ)一方で、大きな変更に対応してより高速
なグロスインジケータを使用することも可能である。顕著なノイズの増加が検出
されたこれらのトーンは、ESを介してビットテーブル内でゼロ化される。これ
らのトーンがES要求に応じて非動作されるのに伴って、後続のノイズの推定を
継続することができる。ローディングの結果がより正確である場合は、後続のE
Sコマンドによって、より詳細化されたビット分布を伝送することができる。さ
らに、ISDNクロストーク、HDSLクロストーク、または他タイプの既知の
クロストークに近いノイズプロフィルを最初に概算し、次いで高性能のレシーバ
で詳細化することによって、ESコマンドを介した非常に高速な調整が可能にな
る。
なわちトーンから0を出力することが、ノイズを決定する効果的な方法である。
以下では、トーンの出力ゼロ化によってノイズを推定する方法を幾つか説明する
。
は、各トーンの瞬間的なノイズサンプルを決定することができる。これは、数8
によって最適に表される。
てトランスミッタに通知する。ここで、数10は、もとのノイズパワーに比例し
た特定の閾値より大きい。
て選択しなければならない。すると、ノイズパワーの推定が不正確になり、この
ためにトーンの出力ゼロ化のプロフィルが不正確になる恐れがある。トーンの出
力ゼロ化のプロフィルの精度は、ノイズ差異のパワースペクトル密度が比較的滑
らかであると想定することによって、改善することが可能である。このような滑
らかさを想定することを利用したクラスタ化の方法は、数多く存在する。
は、一般に、ゼロ化されたまたは未使用のトーンであるエンドトーンであり、ク
ラスタに先行するおよび後続するトーンは使用後のトーンである。この実施形態
では、モデムによる使用を意図したトーン(すなわち非POTSトーン)のみを
対象とする。一般に、ゼロ化トーンは、ノイズが充分大量に増加したために0ビ
ットを伝送するトーンとして規定され、使用後のトーンは、新しいローディング
後も非ゼロビットを伝送するトーンとして規定され、未使用のトーンは、チャン
ネルの低ゲインまたはノイズの高差異のいずれかが原因で、ローディング前にゼ
ロビットを伝送していたトーンとして規定される。
X、Uが、ゼロ化トーン、使用後のトーン、未使用のトーンをそれぞれ表すもの
とする。20トーンに対し、次のようなトーンの出力ゼロ化プロフィルが与えら
れると、
4,20)、(4,18)、(4,9)、(4,6)、(8,20)、(8,1
8)、(8,9)、(12,20)、(12,18)である。
るかを決定する工程である。これは、以下の経験則に従って行うことができる。
先ず、少なくとも一定割合のトーンがゼロ化された最大サイズのクラスタを探し
、次に、同じ割合のトーンがゼロ化された次に大きいサイズのクラスタを探し、
これを、全部のクラスタが探されるまで繰り返す。このクラスタのサイズが使用
後のトーン数と同じである場合は、リテインする。それ以外の場合は、クラスタ
内の非ゼロ化トーンをゼロ化し、もし可能ならば使用後の他のトーンにビットを
移動させ、すでにゼロ化されたクラスタは無視して第1の工程に戻る。上述した
実施例において、上述した割合が75%である場合は、トーン3、7、19がゼ
ロ化される。
スミッタおよびレシーバにとってともに既知である所定のシーケンスを使用して
、トーンのサブセットをゼロ化するものである。この場合は、このトーンゼロ化
の方法の開始を合図するコマンドが必要である。測定される信号がノイズのみで
あるゼロ化されたトーンでは、ノイズパワーの移動平均推定値を得ることができ
る。ゼロ化されたトーンに関して、信号の平均が40シンボルを超える場合、信
号は、99%の信頼性で真のノイズ差異の2.0dBの範囲内にある、または9
9.9%の信頼性で真のノイズ差異の3dBの範囲内にあることができる。
プロフィルと突き合わせることができる。クロストークノイズプロフィルの典型
例として、ISDN、HDSL、およびT1が挙げられる。
られたノイズサンプルに最も一致するノイズ差異のプロフィルを探す必要がある
。プロフィルがどれもそれらしい場合は、数11を求める必要がある。
ベクトルであって、Ωjは、差異を含むj番目のクロストークプロフィルである
。Lは、k番目のトーン上で行われたノイズ測定の番号を示す。この式(数11
)は、数13のように簡略化される。
σ2 j,iはj番目のプロフィル内のi番目のトーンの差異であり、数14、数15
であり、Nk,iは、i番目のプロフィルの時刻kにおけるノイズの測定値であり
、Diはi番目のトーン上における経験的なノイズ差異である。上記の式(数1
3)によって、ノイズの測定値に最も近いノイズプロフィルを識別することが可
能になる。
の実現速度を比較する。
C帯域幅が必要である。これは、論理的には、双方向のAOCチャンネルを約3
0ms(60バイト/(2000バイト/秒))で横断することができる。しか
しながら、G.ライトおよびG.dmtの標準では、(実装の遅延が原因で)8
00ms以内で1ビット以上のスワップ変換を行うことはできない。800ms
は、高速スワッピングには適用されない。逆方向の相互運用性のため、従来のビ
ットスワッピングからこの800msの問題を排除することは難しい(しかしな
がら、高速スワッピングを使用するモデムでは、このような問題は存在しない)
。反対に、高速スワッピングは、一方向性のAOCチャンネルのみを使用する8
バイトのコマンドを必要とするので、約21ms(8バイト/(2000バイト
/秒))+17ms(最悪の場合のタイムアウト)の時間がかかる。
レベルアップする場合のような、回線上における緩やかなノイズ変化が代表的で
ある。従来のビットスワッピングでは、論理的に、最低でも60バイト×(40
ビット)=2400バイトが必要であり、1.2秒の時間がかかる。実際にかか
る時間は、(1ビットのスワップごとに最低800msが必要だと考えて)40
(.8s)=32秒である。これに対して高速スワッピングでは、2バイト×(
10トーン)+4バイト=24バイトが必要で、29msの時間がかかる(最悪
の場合のタイムアウトである17msを含む)。したがって、ビット数が多いほ
どスピードアップも大きくなる。
、回線上における激しいチャンネル変更が代表的である。ビットのスワッピング
プロトコルでは、論理的に12秒そして実際には320秒が必要である。この場
合は、ビットのスワッピングによって問題を修正している間にエラーを生じる可
能性があるので、リテインは明らかに高速であり、使用する必要があると考えら
れる。高速スワッピングが204バイトのAOCコマンドで400ビット全部を
移動させるのに、119msの時間が必要である。ビットスワッピングの高速化
は著しく、サービスの介入がないので、リテインより大幅に高速である(ただし
、チャンネルの特性が著しく変化した場合は、高速スワッピングインターバルに
おいて幾らかのビットエラーを生じる可能性がある)。
要であり、ここで、n=該当トーンの数、RAOC=バイト/秒で表されたAOC
のチャンネル速度、Ttime-out=タイムアウトの時間である。タイムアウトの時
間は、最悪の場合で17msであり、もっとずっと速くても良い。タイムアウト
の時間とは、AOCバイトが最後に送信された後、レシーバによって、受信され
たチャンネル出力のビットテーブル内において何の変更も見出されなかった場合
に、レシーバが、トランスミッタは何らかの理由でESを実現できなかったまた
は実現できないと想定するのに必要な時間である。簡略化のため、タイムアウト
は、次のスーパーフレーム境界となるように選択される(ただし論理上はもっと
小さい)。従来のスワッピングでは、移動されたビット数をbとした場合に、必
要な時間は僅か0.8b秒であった。図7は、k=1,2,5,10の各場合に
関し、b=knの改善度を該当トーン数に対してプロットしたグラフである。(
この特定のプロットは、実際には2msのタイムアウトを使用しており、これは
やはり対象範囲内である)図示されるように、ESプロトコルの改善度はいずれ
の場合も非常に大きい。したがって、このプロトコル自体が、高速スワッピング
を行うに足る能力を有する。
ば、高速スワッピングによってビットスワッピングが高速化される。高速スワッ
ピングの速度がビットスワッピングの10,000倍の速度に達する場合もある
。さらに、高速スワッピングの実行時間はほとんど瞬間的であり、特に大きいク
ロストーカが突然導入された場合などに、多数の著しい変更間で接続性を維持す
るのに充分である。また、高速スワッピングコマンドの使用では、初期化中に追
加の情報を引き渡す必要はない。すなわち、確認通知パケットはなく、変更要求
コマンドは1度だけ送信されれば良い。さらにまた、高速スワッピングは、より
高速な変更が要求される状況における接続の信頼度を高めることによって、再ト
レーニングの必要性および頻度を低減することができる。
る。すなわち、Salvekar et al.「CHANNEL GAIN CHANGE DETECTION AND CHANNEL
PROFILE SELECTION IN A MULTCARRIER SYSTEM(マルチキャリアシステムにおけ
るチャンネルゲインの変更の検出およびチャンネルプロフィルの選択)」Globec
om,1999年12月、John M.Cioffi「VDSL ALLIANCE:VDSL TRANSMISSION SPE
CIFICATION(VDSL伝送仕様)(00−116)」T1E1.4:VDSL,2000年
2月、およびCioffi et al.「G.LITE.BIS:ANALYSIS OF EXPRESS SWAPPING SPEED
S AND RELIABILITY(高速スワッピングの速度および信頼性の分析)」1999
年4月であり、これらの文献を、本明細書に引用として組み込むものとする。
、ともにチャンネルをモニタリングして様々なチャンネル変更のプロフィルを格
納するレシーバおよびトランスミッタを含む。処理中に変更が検出されたら、レ
シーバおよびトランスミッタは、格納された同じプロフィル(16プロフィルの
うちの1つ)に切り換えて動作を継続する。したがって、高速スワップコマンド
や他のコマンドがレシーバから送信されることはなく、このためより高速なスワ
ップが行われる。さらに具体的に言うと、レシーバおよびトランスミッタは、チ
ャンネルの性能をモニタリングして信号の適応化を制御するための回線モニタを
備えるように構成される。例えば、レシーバおよびトランスミッタが、上述した
ように回線モニタを備えても良い。レシーバおよびトランスミッタは、また、特
定の回線変更に対応する複数の所定プロフィルを格納するようにも構成されてい
る。したがって、モニタによってチャンネル内の変更が検出された場合、レシー
バおよびトランスミッタは、関連のデバイスに対し、所望の変更に最も良く一致
する所定のプロフィルを選択するように指示する。この方法では、レシーバおよ
びトランスミッタの両方が、所定のプロフィルで動作することができる。例えば
、所定のプロフィルに、マルチトーン信号の各トーンに対するビットおよびゲイ
ンの分布が含まれていても良い。
ら逸脱しない範囲内で、他の多くの特定の形態で本発明を実現できることを、理
解する必要がある。本発明は、特に、離散マルチトーンシステムのための高速ス
ワッピングに関して説明されている。しかしながら、本発明が、他の様々なシス
テムにおいても使用可能であることを、理解する必要がある。例えば、サブチャ
ンネル(サブキャリアビットおよびゲイン)の動的な適応化を必要とするマルチ
チャンネルまたはマルチキャリアシステムが挙げられる。さらに、レシーバのモ
ニタリングは様々な方法で実現可能であり、本発明の範囲を逸脱しない範囲内で
大幅な変更が可能であると考えられる。したがって、上述した実施例は例示的で
あって限定的ではないと考えられ、本発明は、ここで挙げた詳細に限定されず、
添付した特許請求の範囲内で変更することが可能である。
である。
示す図である。
示す図である。
ある。
Claims (37)
- 【請求項1】 マルチキャリア変調を使用した伝送システムにおいて通信信
号のパラメータを適応的に変更する方法であって、 レシーバからトランスミッタへと変更要求を伝送する工程であって、前記変更
要求は、変更される特定のサブキャリアを識別し、前記識別されたサブキャリア
に関連付けられたパラメータの所望値を識別するように構成され、パラメータの
前記所望値は、前記パラメータのカレント値と異なる、工程と、 前記受信された通信信号をモニタし、前記要求された変更が実現されたかを決
定する工程であって、前記要求された変更が実現されたか否かの決定は、前記受
信された通信信号のうち変更することを意図された一部分の分析に、少なくとも
部分的に基づく、工程と を備える方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、 前記変更要求は、変更される複数の特定のサブキャリアを識別し、識別された
各サブキャリアに対してそのサブキャリアに関連付けられたパラメータの所望値
を識別するように構成される、方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、 前記通信信号は、前記変更要求が受信または実現されたという明確な応答を何
ら含まない、方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の方法であって、 前記モニタリングの工程は、前記パラメータの前記カレント値と前記パラメー
タの前記所望値とを使用して前記受信された通信信号をデコードし、前記要求さ
れた変更が少なくとも部分的に前記デコーディングに基づいて実現されたか否か
を決定することを含む、方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の方法であって、さらに、 前記カレント値のデコードに基づく第1の前進型誤り訂正シンドロームと、前
記所望値のデコードに基づく第2の前進型誤り訂正シンドロームとを生成する工
程であって、前記変更要求が実現されたか否かの決定は、前記シンドロームの分
析に基づいて下される工程を、備える方法。 - 【請求項6】 請求項1記載の方法であって、 前記モニタリングの工程は、前記変更要求によって変更されることを意図され
た前記特定のサブキャリアをモニタし、前記要求された変更が実現されたか否か
を決定することを含む、方法。 - 【請求項7】 請求項1記載の方法であって、 前記要求された変更が実現されたか否かの決定は、前記パラメータの前記カレ
ント値および前記所望値を使用して前記通信信号をデコードすることに基づいて
検出されたエラーの分析に、少なくとも部分的に基づいて下される、方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の方法であって、 前記モニタリングの工程は、第1の時点における前記サブキャリアの第1の布
置を、第2の時点における前記サブキャリアの第2の布置によって分析すること
を含み、 前記変更の要求は、前記第2の布置が前記第1の布置と異なる場合に実現され
たことが知られる、方法。 - 【請求項9】 請求項1記載の方法であって、 前記モニタリングの工程は、前記通信信号のサブキャリアの1つをモニタし、
該サブキャリアが前記変更要求の実現に基づいて0に等しくなるように変更され
たことを含み、 前記サブキャリア上における伝送エネルギの欠如は、前記要求された変更が前
記トランスミッタによって実現されたことを示す、方法。 - 【請求項10】 適応マルチキャリア伝送信号を使用し、1対のモデム間に
おける双方向の通信を促進するマルチキャリア通信システムにおいて、前記マル
チキャリア伝送信号内の特定のサブキャリアに関連付けられたパラメータ値にお
ける所望の変更を通信するように構成された変更要求コマンドであって、 前記コマンドを変更要求コマンドとして識別するように構成されたヘッダと、 前記変更要求コマンドによって変更されるトーンの数を示すように構成された
制御フィールドと、 前記変更要求コマンドによって変更される特定のサブキャリアを識別するよう
にそれぞれが構成された、少なくとも1つのサブキャリア識別子と、 関連のサブキャリア識別子によって識別されたサブキャリアに関連付けられた
パラメータの所望値を識別するようにそれぞれが構成された、少なくとも1つの
所望パラメータ値インジケータと、 エラーフィールドと を備える、変更要求コマンド。 - 【請求項11】 請求項10記載のコマンドであって、 前記所望パラメータ値インジケータは、前記関連のサブキャリア識別子によっ
て識別された前記サブキャリアによって伝送される情報のビット数を識別する、
コマンド。 - 【請求項12】 請求項11記載のコマンドであって、 前記インジケータの前記所望値は、ある特定のサブキャリアに関して変更され
るビットの総数である、コマンド。 - 【請求項13】 請求項10記載のコマンドであって、 前記所望パラメータ値インジケータは、前記関連のサブキャリア識別子によっ
て識別された前記サブキャリアによって使用されるゲインを識別する、コマンド
。 - 【請求項14】 請求項13記載のコマンドであって、 前記インジケータの前記所望値は、約−4.0dB〜約+3.5dBの範囲で
約0.5dBづつ増分する、コマンド。 - 【請求項15】 請求項10記載のコマンドであって、 前記エラーフィールドは巡回冗長検査コードを含む、コマンド。
- 【請求項16】 請求項10記載のコマンドであって、 前記ヘッダは、前記変更要求がいつ行われるかを示すスーパーフレームの番号
を含む、コマンド。 - 【請求項17】 請求項10記載のコマンドであって、 前記制御フィールドは、前記変更要求がいつ行われるかを示すスーパーフレー
ムの番号を含む、コマンド。 - 【請求項18】 マルチキャリア変調を使用した伝送システムにおいて通信
信号のパラメータを適応的に変更する方法であって、 レシーバからの変更要求をトランスミッタにおいて受信する工程であって、前
記変更要求は、変更される特定のサブキャリアを識別し、前記識別されたサブキ
ャリアに関連付けられたパラメータの所望値を識別するように構成され、前記所
望値は、前記パラメータのカレント値と異なる、工程と、 前記変更の要求を実現することによって、前記識別されたサブキャリアに関連
付けられた前記パラメータの前記所望値を再トレーニングするように前記識別さ
れたサブキャリアを変更する工程と、 前記実現された変更要求を含み、明確な応答コマンドを含まない、マルチキャ
リア信号を伝送する工程と を備える、方法。 - 【請求項19】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求は、前記変更の要求を識別するように構成されたヘッダを含む
、方法。 - 【請求項20】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求は、前記変更要求によって変更されるサブキャリアの数を示す
ように構成されたサブキャリアカウントを含む、方法。 - 【請求項21】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求は、前記変更要求によって変更される特定のサブキャリアを識
別するようにそれぞれが構成された、少なくとも1つのサブキャリア識別子を含
む、方法。 - 【請求項22】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求は、関連のサブキャリア識別子によって識別されたサブキャリ
アに関連付けられたパラメータの所望値を識別するようにそれぞれが構成された
、少なくとも1つのインジケータを含む、方法。 - 【請求項23】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求はエラーフィールドを含む、方法。
- 【請求項24】 請求項18記載の方法であって、 前記変更の要求は、前記変更要求がいつ行われるかを示すスーパーフレームの
番号を含む、方法。 - 【請求項25】 不連続マルチトーン伝送システムにおいて高速ビットスワ
ッピングを行う方法であって、 レシーバから変更要求を伝送する工程であって、前記変更要求は、変更される
特定のトーンを識別し、前記識別されたトーンに関連付けられたパラメータの所
望値を識別するように構成され、前記所望値は、前記パラメータのカレント値と
異なる、工程と、 トランスミッタにおいて前記変更要求を受信する工程であって、前記変更要求
は、変更されるべき特定のトーンを識別し、前記識別されたトーンに関連付けら
れたパラメータの所望値を識別するように構成され、前記所望値は、前記パラメ
ータのカレント値と異なる、工程と、 前記変更の要求を前記トランスミッタにおいて実現することによって、前記識
別されたトーンに関連付けられた前記パラメータの前記所望値を再トレーニング
するように前記識別されたトーンを変更する工程と、 前記実現された変更要求を含むマルチトーン信号を前記トランスミッタから伝
送する工程と、 前記マルチトーン信号を前記レシーバにおいて受信する工程と、 前記受信されたマルチトーン信号を、少なくとも前記パラメータの前記所望値
に基づいてインタープリットし、前記要求された変更が実現されたか否かを決定
する工程と を備える、方法。 - 【請求項26】 請求項25記載の方法であって、 前記変更要求は、実質的なトーン数に影響するように構成されている、方法。
- 【請求項27】 請求項25記載の方法であって、 前記マルチトーン信号は明確な応答コマンドを含まない、方法。
- 【請求項28】 トランスミッタと通信状態におる不連続マルチトーンモデ
ムであって、 前記トランスミッタに変更要求を伝送するように構成されたレシーバであって
、前記変更要求は、変更される特定のトーンを識別し、前記識別されたトーンに
関連付けられたパラメータの所望値を識別するように構成され、前記レシーバは
、前記トランスミッタからマルチトーン信号を受信し、前記変更の要求が前記ト
ランスミッタによって実現されたか否かを決定するように構成され、前記変更の
要求が実現されたか否かの決定は、変更されることを意図された前記マルチトー
ン信号の一部分の分析に少なくとも部分的に基づいて下される、不連続マルチト
ーンモデム。 - 【請求項29】 請求項28記載のモデムであって、 前記変更の要求が実現されたか否かの決定は、前記変更の要求が実現されたと
いう前記トランスミッタからの明確な応答を含まない、モデム。 - 【請求項30】 請求項28記載のモデムであって、 前記パラメータの前記所望値は前記パラメータのカレント値と異なる、モデム
。 - 【請求項31】 請求項28記載のモデムであって、 前記レシーバは、受信された複数の第1のトーンと、受信された複数の第2の
トーンとを分析するように構成され、前記第1のトーンは、前記第1のトーンに
関連付けられたパラメータを含み、前記第2のトーンは、前記変更の要求に基づ
いて変更されたパラメータを含み、前記変更の要求は、前記トランスミッタにお
いて実現され、前記レシーバは、前記第1のトーンの前記パラメータを前記第2
のトーンの前記変更されたパラメータと比較することによって、前記第1のトー
ンが前記第2のトーンと異なるか否かを決定するように構成され、 前記第1および第2のトーンの前記パラメータが実質的に同じである場合は、
前記変更は実現されず、前記第1および第2のトーンの前記パラメータが実質的
に同じでない場合は、前記変更は実現された、モデム。 - 【請求項32】 請求項28記載のモデムであって、 前記レシーバは、第1のデコーダと第2のデコーダとを備え、前記第1のデコ
ーダは、第1のトーンセットに関連付けられた複数の第1のパラメータ値を含み
、前記第2のデコーダは、第2のトーンセットに関連付けられた複数の第2のパ
ラメータ値を含み、前記第1のデコーダは第1のシンドロームジェネレータを備
え、前記第2のデコーダは第2のシンドロームジェネレータを備え、これらのシ
ンドロームジェネレータは、前記第1のシンドロームジェネレータに関連付けら
れた第1のシンドロームと、前記第2のシンドロームジェネレータに関連付けら
れた第2のシンドロームとを計算するように構成され、前記第1のシンドローム
は、受信された複数のトーンのパラメータの値を、前記第1のトーンセットに関
連付けられた前記第1のパラメータ値と比較するように構成され、前記第2のシ
ンドロームは、受信された複数のトーンのパラメータの値を、前記第2のトーン
セットに関連付けられた前記第2のパラメータ値と比較するように構成される、
モデム。 - 【請求項33】 請求項28記載のモデムであって、 前記レシーバは、前記通信信号のトーンの1つをモニタし、第1の時点におけ
る前記トーンの第1の布置を、第2の時点における前記トーンの第2の布置によ
って分析するように構成される、モデム。 - 【請求項34】 請求項28記載の方法であって、 前記レシーバは、前記通信信号のサブキャリアの1つをモニタし、該サブキャ
リアが前記変更要求の実現に基づいて0に等しくなるように変更されたモニタを
含む、方法。 - 【請求項35】 マルチキャリア信号を受信するように構成されたレシーバ
であって、 様々なサブキャリアを有した受信されたマルチキャリア信号を復調するように
構成された復調器と、 前記復調されたマルチキャリア信号を受信するように構成された1対の重複デ
コーダであって、前記様々なサブキャリアの少なくとも1つに関し、異なるパラ
メータを使用して前記復調されたマルチキャリア信号をデコードするように構成
された重複デコーダと を備える、レシーバ。 - 【請求項36】 請求項35記載のレシーバであって、 前記重複デコーダは同じサブキャリアをデコードするように構成される、レシ
ーバ。 - 【請求項37】 モデムであって、 第1のルールセットと第2のルールセットとを有したレシーバであって、前記
第2のルールセットは前記第1のルールセットにおける変更に関連し、受信され
た信号を前記ルールの一方または両方と比較し、どのルールセットが前記受信信
号によって使用されているかを決定するように構成されているレシーバを備える
、モデム。
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