JPH10327071A - 分数性位相同期ループコヒーレント周波数シンセサイザ - Google Patents

分数性位相同期ループコヒーレント周波数シンセサイザ

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JPH10327071A
JPH10327071A JP10139219A JP13921998A JPH10327071A JP H10327071 A JPH10327071 A JP H10327071A JP 10139219 A JP10139219 A JP 10139219A JP 13921998 A JP13921998 A JP 13921998A JP H10327071 A JPH10327071 A JP H10327071A
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JP10139219A
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Gouy Jean-Luc De
ドゥ グウイ ジャン−リュク
Pascal Gabet
ガベ パスカル
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/197Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division
    • H03L7/1974Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division for fractional frequency division
    • H03L7/1976Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division for fractional frequency division using a phase accumulator for controlling the counter or frequency divider

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 今日、単独又は多段分数性位相同期ループ周
波数シンセサイザは可変増分がKでモジュロ数がPのデ
ジタル累算器を使用する場合位相がコヒーレントでな
く、その状態は増分に与えられた値の変化の履歴の関数
である。この位相のコヒーレントがないことによりこれ
らのシンセサイザを例えばドップラーレーダの様なある
分野に使用することが不可能である。本発明では位相が
コヒーレントな新規なタイプの単独又は多段の分数性位
相同期ループ周波数シンセサイザを提案している。 【解決手段】 この新規なタイプのシンセサイザは増分
が1の1以上のカウンタを備えており、該カウンタはそ
の比がシンセサイザの基準発振器により設定され、1つ
の増分又は複数の増分に変化を与え基準発振器と同期し
た時点の分数除算比で変化する位相メモリ内に使用され
ていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数シンセサイ
ザ、特に分数性の位相同期ループを用いた周波数シンセ
サイザに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの分野において、同一周波数の一連
の波の間では位相コヒーレンスを保ちながら異なる周波
数の一連の波を発生し、即ちパイロット信号に対し同一
の位相シフトを保ち、例えばその波のドップラー履歴に
従うことができる必要がある。
【0003】位相同期ループ周波数シンセサイザは位相
同期ループにより基準発振器に対し位相が同期している
電圧制御発振器を備えており、該位相同期ループは整数
除算又は分数除算により得られる該電圧制御発振器から
の出力信号の副次的な高調波を該基準発振器の信号と比
較している。
【0004】該除算は整数除算比を有したカウンタ分周
器により行われ、該除算比はそれぞれのオーバーフロー
で更新される。この結果、一連の波の開始は該カウンタ
分周器と常に同期しており、該カウンタ分周器は基準発
振器の信号の周期の間動作している。コヒーレンスがな
くなると分数除算比が生ずる。該分数除算比はこの場
合、カウンタ分周器のオーバーフローが基準発振器の信
号の周期に対して、電圧制御発振器の信号と基準発振器
の信号との周期の最小公倍数に等しい期間にわたり発生
する位相シフトを有して発生する場合の除算比である。
【0005】今日、分数性位相同期ループ周波数シンセ
サイザには除算NとN+1の少なくとも2つの連続した
整数比と、Pより小さく調整可能な整数の増分Kを有し
たモジュロPのデジタル累算器とが使用されている。こ
のデジタル累算器は除算比がカウンタ分周器の出力信号
により設定され、NからN+1に、及びその逆にこのカ
ウンタ分周器の除算比を切り替えるため使用されてい
る。これらを使用することにより、分数性の除算比を調
整するため使用される増分Kの変化に一致する一連の波
の開始は、カウンタ分周器のいかなる未指定のオーバー
フローの間に、これら2つの信号間の周期の最小公倍数
に対応した期間のいくつかの点で、区別することなく種
々の位相シフトの値を有して生ずることができる。この
ランダム性により、もしその間に周波数シンセサイザが
周波数の切替を受けるならば周波数が同じ一連の波の間
にコヒーレンスがなくなる。
【0006】本発明の目的は、例え周波数がずれた後で
もコヒーレントな信号を発生することができる分数性位
相同期ループ周波数シンセサイザを得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、基準発
振器と、電圧制御発振器と、入力で該電圧制御発振器の
信号と該基準発振器の信号とを受け、出力に該電圧制御
発振器の電圧コマンドを出力する位相同期ループとを備
え、更に第1に基準発振器の出力に直接接続されてお
り、第2にカウンタ分周器により調整可能な除算の整数
比を有した電圧制御発振器の出力に直接接続されている
位相比較器とを備えた分数性位相同期ループシンセサイ
ザであって、前記カウウンタ分周器がNとN+1の一方
から他方に切り替えることができるNとN+1の少なく
とも2つの連続した整数の除算比と、カウンタ分周器に
加えられる除算の瞬時の比を制御する回路とを有し、前
記回路は調整可能でPより小さい整数の増分Kでモジュ
ロPのデジタル累算の少なくとも1つの演算を行い、デ
ジタル累算の前記演算のオーバーフローの関数として除
算の前記瞬時の比を変えることを特徴とする分数性位相
同期ループのシンセサイザである。このシンセサイザは
カウンタ分周器に加えられた除算の瞬時の比を制御する
回路を有している。この制御回路は基準発振器の信号の
周波数で設定された比を有し、該変化をデジタル累算の
増分Kの値に基準発振器と瞬時に同期して与え、その後
部分除算比を変化し同時に所定の周波数に対しパイロッ
ト信号を基準に同じ位相シフトを保つ位相メモリに使用
されている増分が1の少なくとも1つのモジュロPのカ
ウンタを備えている。
【0008】好ましい実施例によれば、分数性位相同期
ループ周波数シンセサイザはカウンタ分周器の除算の瞬
時の比を制御する前記回路を有し、この制御回路は増分
が1であるモジュロPのカウンタに加え、増分が1であ
るモジュロPのカウンタによりカウントされる値にデジ
タル累算の増分Kを乗算するモジュロPの乗算器と、モ
ジュロPの乗算器の出力信号とデジタル累算の演算の増
分Kを比較し、該モジュロPの乗算器の出力信号がデジ
タル累算の演算の増分Kの値より僅かでも小さいことを
検知した時オーバーフロー信号を発生する比較器と、カ
ウンタ分周器の出力信号を有した比較器のオーバーフロ
ー信号の同期を取り除算の比の変化に対するコマンドと
して該カウンタ分周器に該出力信号を加える同期装置を
備えている。本発明の1つの変形によれば、モジュロP
の乗算器の出力信号をデジタル累算の増分Kに比較する
比較器は、該モジュロPの乗算器の出力信号がデジタル
累算の増分Kの値より僅かに小さい代わりに、モジュロ
Pからデジタル累算の増分Kを引いた値以上であること
を検知した時はオーバーフロー信号を発生する。
【0009】他の実施例によれば、分数性位相同期ルー
プ周波数シンセサイザがカウンタ分周器の除算の瞬時の
比を制御する回路を有し、増分が1であるモジュロPの
カウンタに加え、増分がKで比が基準発振器の周波数に
設定されているモジュロPの累算器と、増分が1のモジ
ュロPのカウンタのオーバーフロー出力から書き込みコ
マンドを受けデータ読み取り出力を有し、増分がKでモ
ジュロPの累算器の増分入力に接続されている増分がK
のメモリと、該カウンタ分周器の出力信号を有した累算
器のオーバーフロー信号に同期を取り除算の比を変える
ためのコマンドとして該カウンタ分周器にオーバーフロ
ー信号を加える同期手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0010】多段分数の段階に適合する1つの変形によ
れば、カウンタ分周器の除算の比の変化の頻度と大きさ
は種々の可変の増分を有したモジュロが比較的上位の整
数P1 ,P2 ,…,Ps であるデジタル累算の種々の演
算のオーバーフローの発生に左右され、デジタル累算の
これらの演算は基準発振器の周波数で並列に行われてお
り、カウンタ分周器の除算の瞬時の比を制御する回路が
多数の回路に分離されており、分離された回路のそれぞ
れが前記デジタル累算の1つを暗黙的に又は明示的に行
いカウンタ分周期器の比の変化に対するコマンドに加え
られることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1から判るように、整数位相同
期ループ周波数シンセサイザは電圧制御発振器VCO1
を備え位相同期ループにより基準発振器2と位相同期し
ている。該位相同期ループはループフィルタ3と、位相
−周波数比較器4と、カウンタ分周器5を備えている。
該ループフィルタ3は電圧制御発振器VCO1の電圧制
御入力と、位相−周波数比較器4の出力との間に接続さ
れている。該位相−周波数比較器4は入力を2つ有して
いる:一方の入力は基準発振器2の出力に直接接続さ
れ、他の入力はカウンタ分周器5を通り電圧制御発振器
VCO1の出力に接続されている。
【0012】電圧制御発振器VCO1は周波数シンセサ
イザの周波数F0 の出力信号を出力する。基準発振器2
は周波数Fref の基準信号を出力する。カウンタ分周器
5は整数比Nにより電圧制御発振器VCO1の信号の周
波数F0 の除算を行い、位相−周波数比較器4に結果を
出し位相同期ループにより次式の周波数の等号が成り立
つようにする: F0 =N×Fref
【0013】電圧制御発振器VCO1の信号と基準発振
器2の信号間の周期の最小公倍数は基準発振器の1周期
に等しい。
【0014】図1bは図1aの回路の端子に現れる種々
の信号間の時間的な関係を簡単にした図である。この簡
略化された図は位相−周波数比較器4とカウンタ分周器
5により生ずる一定の位相シフトを考慮していない。
【0015】曲線10は電圧制御発振器VCO1の周波
数F0 の出力信号を示し、曲線11はNを3に等しくな
るようにした時の参照番号が5のNによるカウンタ分周
器の出力信号を示し、曲線12は基準発振器2の周波数
ref の信号を示している。
【0016】図1bの破線で示すカウンタ分周器5のオ
ーバーフローは常に基準発振器2の信号の周期の同じ時
点で発生する。シンセサイザから来る一連の波の開始点
はカウンタ分周器5のオーバーフローと一致するが、こ
れはカウンタ分周器の整数比が変化する時のみであるか
らであり、所定の周波数のシンセサイザから来る全ての
一連の波は、例えシンセサイザがこれらの一連の波の間
で周波数にずれを生じても基準発振器2の信号と比較す
るので始めに同じ位相を取る。これらの全ての一連の波
はそれ故当然コヒーレントである。
【0017】整数除算位相同期ループ周波数シンセサイ
ザは当然にコヒーレントな一連の波を発生する。しか
し、Fref に等しい最小周波数偏位の段階を有し、これ
がしばしば非常に大きい欠点を有している。
【0018】位相同期周波数シンセサイザの最小周波数
偏位を少なくするため、基準発振器の周波数の一部に等
しいシンセスの段階を得ることができる分数シンセスと
呼ばれる周知の技術がある。この技術は位相雑音を悪く
することなく位相同期ループシンセサイザの周波数分解
能を改善する効果を有している。
【0019】この技術によれば、分数除算が2つの連続
した値NとN+1の間の位相同期ループのカウンタ分周
器の整数除算の比の値を大幅に変化することにより得ら
れる。この様に、N+K/P(KとPは整数で、K<
P)に等しい分数除算比を得るため、位相同期ループの
カウンタ分周器は基準発振器のP−Kの周期の間は比K
で、又基準発振器のK周期の間は比N+1で除算が行わ
れる。
【0020】位相同期ループのカウンタ分周器の除算比
のこの大幅な変化を得る通常の方法は基準発振器の周波
数で動作する増分がKのモジュロPのデジタル累算を使
用することであり、オーバーフローにより値NとN+1
の間の除算比を切り替えるため制御入力をアクティブに
する。これは図2aに示しており、増分がKのモジュロ
Pデジタル累算器6により参照番号5のNのカウンタ分
周器の出力に接続されたクロック入力と、値NとN+1
の間の位相同期ループのカウンタ分周器5の除算比を切
り替える制御入力に接続されたオーバーフロー出力が一
緒にされる。
【0021】該カウンタ分周器5は分数比N+K/Pに
基づき電圧制御発振器の信号VCO1の周波数F0 を分
割し、その値を位相比較器4に送り該位相同期ループが
次式を満たす: F0 =(N+K/P)Fref この式は更に次の様に書くことができる: PTref =(NP+K)T0 ここに、 Tref =1/Fref 及び T0 =1/F0
【0022】電圧制御発振器VCO1の信号と基準発振
器の信号の間の周期の最小公倍数はもはや基準発振器2
の1周期に等しくなく、P周期に、又比K/Pが簡単な
形に変えることができないならばP周期の約数に等し
い。
【0023】図2bは図2aの回路の端子に現れる種々
の信号の間の時間的な関係の図である。この図も簡略化
しており、種々の回路、即ち位相−周波数比較器と、カ
ウンタ分周器と、デジタル累算器から生ずる一定の位相
シフトを考慮していない。
【0024】曲線20は電圧制御発振器VCO1の周波
数F0 の出力信号を示しており、曲線21はNが3に等
しく参照番号5のNによるカウンタ分周器の出力信号
を、又曲線22はPが4に等しく、増分Kが1である時
のデジタル累算器6の内容を示しており、曲線23はオ
ーバーフローのコマンドを、曲線24は基準発振器2の
周波数Fref の信号を示している。
【0025】N=3,K=1及びP=4に選んだこの例
では次式の様になる: F0 =(N+K/P)Fref =13/4Fref =3.2
5Fref
【0026】デジタル累算器6の内容はカウンタ分周器
5からのそれぞれの出力パルスで変化する。Cn を基準
発振器2の信号の1周期の間のデジタル累算器の内容と
する。次の周期の間その内容Cn+1 は次式に等しい: Cn+1 =Cn +K=Cn +1
【0027】従ってデジタル累算器6のオーバーフロー
は基準発振器2の信号の4周期毎に1回生じ、電圧制御
器の出力で信号を3で除算する代わり、4で除算が行わ
れる。この様に、周波数F0 の13の周期が電圧制御発
振器VCO1の出力に基準発振器2の周波数Fref の4
周期に対し得られ、分数比は3.25となる。
【0028】この例では、電圧制御発振器の周波数F0
の信号と基準発振器の周波数Frefの信号との周期の最
小公倍数は基準発振器の信号の4周期に対する電圧制御
発振器の信号の13周期である。カウンタ分周器5のオ
ーバーフローは未だ基準発振器2の各周期に現れている
が、該オーバーフローは前述で述べた周期の最小公倍数
に対応した系列の基準発振器2の対象とする周期の位置
に左右される可変の遅延を有して発生する。ここでは、
周期の最小公倍数が基準発振器2の4周期続くので、カ
ウンタ分周器5のオーバーフローは基準発振器2の周期
の間4つの異なった位相シフトの値に対し生ずる。シン
セサイザは周波数F1 で第1の一連の波を生じ、次にデ
ジタル累算器の増分に変化を含む異なる周波数F2 の一
連の他の周波数を生じ、最後に周波数F1 の第2の一連
の周波数を生ずるならば、周波数F1 の第2の一連の波
が第1の一連の波と同じ位相基準を持つことは不確かで
ある。実際に、シンセサイザの周波数の変化はそれがデ
ジタル累算器の増分の変化に対応している時、カウンタ
分周器5の不特定のオーバーフローの間、即ち4つの異
なる値のあらゆる値を取る位相シフトを有して発生す
る。それ故2つの一連の波は基準発振器の信号に対し同
じ位相シフトを取る必要がない。これによりコヒーレン
スがなくなる。
【0029】従来の技術の分数性位相同期ループシンセ
サイザの位相コヒーレンスがこの様になくなることは、
予め与えられ異なって指示された増分の値の履歴に対し
デジタル累算器の現在の状態が左右されることによる。
位相コヒーレンスがこの様になくなることは、例えばス
ペクトル純度があり応用することに非常に価値があるに
も拘らずドップラーレーダへの応用の様にある種の応用
への使用が不可能になる。
【0030】演算の比が基準発振器の周波数に設定され
ており増分が1であるモジュロPのカウンタに基づく位
相メモリの分数性位相同期ループ周波数シンセサイザを
加えることにより、これらのシンセサイザにコヒーレン
スを与えることが提案されている。この位相メモリは基
準発振器の信号とシンセサイザの出力信号の間の周期の
最小公倍数に関しているので、基準発振器のP個の連続
した周期の系列内に位置するため使用されている。この
位相メモリはデジタル累算器の増分の変化が常にこの周
期の最小公倍数に関して同じ位相シフトを持つように使
用されている。事実周期のこの最小公倍数が基準発振器
のP個の周期か又はP個の周期の約数に等しいことが判
る。
【0031】電圧制御発振器の信号と基準発振器の信号
の間の周期の最小公倍数に対し同じ位相基準を保つた
め、基準発振器の周波数で動作し増分が1のモジュロP
のカウンタに基づく位相メモリを使用し、基準発振器の
P個の周期毎にデジタル累算器の増分内に変化を生じさ
せることができる。これができることが第1の実施例で
ある。しかし、基準発振器のP個の周期毎にデジタル累
算器の増分に変化を生じさせることによりある応用に問
題を生ずる可能性がある一連の波の発生に時間制限が生
ずる。この時間制限を避けるため、基準発振器の速度で
動作し、増分が1のモジュロPのカウンタに基づく位相
メモリはシンセサイザが開始した時始動するデジタル累
算器のオーバーフローの瞬間を検知するため使用するこ
とができる:これが第2の実施例である。
【0032】図3は第1の実施例を説明する図である。
図を簡単にするため、電圧制御発振器1とループフィル
タ3は記載していないが、図には再度基準発振器2とカ
ウンタ分周器5と位相同期ループの位相−周波数比較器
4を示している。該カウンタ分周器5は2つの連続した
除算の整数比NとN+1と、これら2つの比の切替を制
御する1つの入力とを有している。カウンタ分周器5の
除算の比の切替を制御するこの入力は、前述のように基
準発振器2の周波数で動作する可変でPより小さい整数
増分Kを有したモジュロPのデジタル累算器30のオー
バーフロー出力により決定される。しかし、このデジタ
ル累算器30の接続は異なっている。該累算器の比は位
相同期ループが安定状態にある時のみ基準発振器2の周
波数にあるカウンタ分周器5の出力信号によりもはや設
定されるのではなく、基準発振器2自体の信号により設
定される。この変更を取り入れるため、該累算器30の
オーバーフロー出力はカウンタ分周器5の比の切替の制
御回路に直接には接続されていない。その代わり、同期
回路31を通り該制御回路に接続されている。この同期
回路の比はカウンタ分周器5の出力信号により設定さ
れ、デジタル累算器30のオーバーフロー出力の状態は
カウンタ分周器5のオーバーフローの比でサンプリング
されている。
【0033】モジュロPのデジタル累算器30の増分K
の入力は増分デジタルメモリ32の出力に接続されてい
る。該増分の記録は増分が1であるモジュロPのカウン
タ33に基づく位相メモリのオーバーフロー信号により
行われ、このカウンタ33の速度は基準発振器2の信号
により設定されている。該増分デジタルメモリ32は、
第1に例えば2つのデータ入力と、1つのデータ出力
と、更に1つのアドレス用入力を有した乗算器320を
備え、第2にD型論理フリップフロップ回路321のバ
ンクを備えている。該乗算器320のデータ入力の一方
は基準発振器2の信号により比が設定されているD型論
理フリップフロップ321のバンクを通り該乗算器の出
力に接続されている。該乗算器320の他のデータ入力
は増分Kの設定値を受ける。該乗算器320のアドレス
用入力は、基準発振器2により比が設定されるD型論理
フリップフロップ34を通り増分が1のモジュロPのカ
ウンタ33のオーバーフロー出力に接続されている。該
乗算器320のアドレス指定は増分が1のモジュロPの
カウンタ33にオーバーフローがない時、そのデータ出
力がD型論理フリップフロップのバンクを通り該乗算器
に戻される様に行われる。このように増分メモリが得ら
れるが、該増分メモリは位相メモリとして働く増分が1
のモジュロPのカウンタ33のそれぞれのオーバーフロ
ーで単独に更新され、基準発振器2のP個のサイクル毎
にのみモジュロPのデジタル累算器30の増分Kに変化
を生ずる。これにより、前述の記載から判るように、例
え周波数シンセサイザがこの周波数シンセサイザにより
同じ周波数で発生する全ての一連の波の発生の時の間に
周波数ずれがあっても、該一連の波の間には位相コヒー
レンスが保たれる。
【0034】この実施例の変更として、D型論理フリッ
プフロップ回路34の出力は更にデジタル累算器30の
再設定入力にも接続されており、これによりデジタル累
算器30によるゼロの通過点と増分が1である位相メモ
リのモジュロPのカウンタ33のゼロ通過点と同期が取
られる。これが出来ることは、図3でD型論理フリップ
フロップ回路34の出力とモジュロPのデジタル累算器
30の再設定入力の間を破線で示すように結ぶことによ
り示されている。
【0035】図4は図3の発展である多段分数性位相同
期ループを示している。多段分数性位相同期ループシン
セサイザは単独分数性位相同期ループシンセサイザと次
の点で異なっている。即ち、前者のシンセサイザの位相
同期ループでは、2を越える連続した整数除算比:N,
N+1,N+2,…,N+sを有したカウンタ分周器を
使用しており、除算比を切り替えるコマンドはモジュー
ルが異なり比較的下位の整数P1 ,P2 ,…,Ps の異
なるデジタル累算器41、42、43からのオーバーフ
ローコマンドを受けるデジタル加算器40の出力により
制御されている。これら全ての累算器は可変の整数増分
がK0 ,K1 ,…,Ks である基準発振器2の周波数で
動作している。それぞれのデジタル累算器41、42、
43は個別の増分メモリ45、46、47から増分K
0 ,K1 ,…,Ks を受ける。該個別の増分メモリは増
分が1でモジュロが積:
【0036】
【外2】
【0037】のカウンタ48それぞれのオーバーフロー
のみで更新され、該カウンタ48は基準発振器2の周波
数で動作し、共通の位相メモリの役目をしている。
【0038】この種の構成では、増分の変化による周波
数の変化は基準発振器の
【0039】
【外3】
【0040】周期毎のみで可能であることが判る。これ
により演算に時間制限が生じ、この制限によりコヒーレ
ンスを保ちながら非常に早く周波数を変化させることが
必要な応用が難しくなる。これらの切替時間の制限を少
なくするため、該位相メモリはシンセサイザが開始する
時システム的に始動するデジタル累算器の演算がオーバ
ーフローする時点に単独に基準を取ることによりコヒー
レンスを保つために使用することができる。
【0041】モジュロPのデジタル累算器Cの演算を、
未指定の整数増分KがPより小さく、基準発振器の比で
行われ、周波数シンセサイザが基準発振器の周期0で開
始する時始動するとすれば:C0 =0
【0042】基準発振器のn番目の周期では、次の値と
なる: Cn =(n.K)modP (1)
【0043】基準発振器の比で動作する増分が1である
モジュロPのカウンタである位相メモリの内容の関数と
して前式を表すため、次の項を前述の表現に現れるよう
にする必要がある: nmodP
【0044】この様にするため次式を仮定する: X=n−(nmodP) (2)
【0045】関係式(1)において、nを関係式(2)
で取った値と置き換えると、次式を得る: Cn =(X.K)modP+[(nmodP).K]m
odP
【0046】PはXを割ることができるので、次のよう
に書くことができる: (X.K)modP=0
【0047】従って: Cn =[(nmodP).K]modP
【0048】この最後の式は基準発振器の比で動作し、
シンセサイザが動作した時開始する増分がKのデジタル
累算器の内容が増分KのモジュロPと、基準発振器の比
で動作し増分が1であるモジュロPのカウンタである位
相メモリの内容との積に等しいことを示している。それ
故、時間のあらゆる点で、増分KのモジュロPと位相メ
モリの内容の乗算によりこのデジタル累算の内容を知る
ことができる。
【0049】このデジタル累算の内容により、シンセサ
イザが動作した時開始を知れば、それからこれらの内容
にオーバーフローがある間基準発振器の周期を導き出す
ことができる。実際には、これらの内容が増分Kより僅
かに小さければ、基準発振器の前の周期の間にこれらの
内容はオーバーフローしたことを意味している。該内容
が増分K以上であれば、基準発振器の前の周期の間にこ
れらの内容がオーバーフローしなかったことを意味して
いる。それ故、次式: [(nmodP).K]modP<K の正しい値と間違った値はそれぞれ加算又は減算を時間
的なシフトに与え、それぞれシンセサイザが開始した時
始動しているデジタル累算器のオーバーフローの信号で
ある値1と0であることが判る。この時間的なシフトは
一定であるためコヒーレンスに対し重要でない。
【0050】この実施例の変形として、シンセサイザが
値P−Kで動作した時開始するデジタル累算器の内容と
比較することができる。実際には、デジタル累算器の内
容が値P−K以上であれば、基準発振器の次の周期でオ
ーバーフローする。P−K未満であればオーバーフロー
しない。
【0051】図5はコヒーレント分数性位相同期ループ
周波数シンセサイザのブロック図を示している。該周波
数シンセサイザは整数増分がKで、基準発振器の比で動
き、該シンセサイザが動作した時開始するモジュロPの
デジタル累算器における演算のオーバーフローの陰関数
計算に基づいている。図3と同じく、電圧制御発振器1
とループフィルタ3は省略しているが、基準発振器2
と、カウンタ分周器5と、位相同期ループの位相−周波
数比較器4は再度記載している。カウンタ分周器5は更
に、連続した整数除算比NとN+1と、該カウンタ分周
器5の出力信号により比が設定される同期回路31の出
力に接続されているこれら2つの比の間で切り替えるた
めの1つの制御入力と、を有している。この同期回路3
1は信号の状態をサンプリングし、カウンタ分周器5の
オーバーフローの比で除算の連続した比NとN+1の間
での切替を制御する。
【0052】同期回路31の入力に加えられる連続した
除算比のNとN+1の間での切替の信号は除算の瞬時の
比を制御する回路から来る。この制御回路はシンセサイ
ザが動作した時開始する増分がKのモジュロPのデジタ
ル累算を陰関数的に計算し、このデジタル累算がオーバ
ーフローしている間基準発振器2の周期を検出する。こ
の制御回路は基準発振器2により設定される比を有する
増分が1のモジュロPのカウンタ50と、2つのデータ
入力A,Bを有するモジュロPのデジタル乗算器51
と、2つの並列のデータ入力を有し一方のクロック入力
と一方の比較出力がA<Bである1つのデジタル比較器
52と、を備えている。
【0053】該制御回路の入力の一方で、乗算器51は
モジュロPのカウンタ50のカウントを受け、他の入力
で、累算の増分Kのデジタルの値を受ける。その出力
は、デジタル比較器52のデータ入力Aに接続されてい
る。他のデータ入力Bでは、該デジタル比較器52は該
累算の増分Kのデジタルの値を受け、そのクロック入力
は基準発振器2の出力に接続され、比較出力A<Bは制
御回路の出力を構成している。
【0054】基準発振器2により比が設定される増分が
1のモジュロPのカウンタ50は位相メモリを構成して
いる。該カウンタによりシンセサイザの開始の時間から
基準発振器の周期のnmodPのカウントが与えられ
る。モジュロPの乗算器51は乗算されたこのカウント
のモジュロPと累算の増分Kの値の積である次式を出力
する: [(nmodP).K]modP 即ち、今までで判るように、デジタル累算の値、モジュ
ロP、及び増分Kは増分Kの値の変化の履歴がどのよう
であっても、シンセサイザの開始から基準発振器2の比
で行われた。比較器52は次式の関係: [(nmodP).K]modP<K を満たすことにより、このデジタル累算のオーバーフロ
ーの時点で基準発振器2の信号の周期を検出する。該比
較器はこの検出を基準発振器の1周期について一定の遅
延を有して行う。該一定の遅延は一定であるので重要性
がない。従って、検出のこれらの演算が使用される前に
カウンタ分周器5のオーバーフローが再同期し、一時的
にカウンタ分周器5の除算比を値N+1に切り替え、更
に所要の分数段階が得られる。対象とするデジタル累算
は常にシンセサイザの始動と共に開始するので、その演
算の間シンセサイザが発生する周波数が同じ全ての一連
の波は、増分Kの値の変化の履歴がどのようでも、位相
がコヒーレントである。
【0055】図6は多段分数性位相同期ループ周波数シ
ンセサイザへの図5のブロック図の拡張を示している。
位相同期ループのカウンタ分周器5は連続した整数の除
算比N,N+1,…,N+sと該除算比の1つを選択す
る1つのコマンドとを有している。該コマンドは同期回
路31を通り除算の瞬時の比を制御する回路の出力に接
続されており、該同期回路31によりカウンタ分周器5
のオーバーフローに同期して選択した除算比が検討され
る。
【0056】除算の瞬時の比に対する制御回路はデジタ
ル累算の陰関数の計算用と計算された累算のオーバーフ
ローの検出用のs個の部分回路のバンクと、デジタル加
算器40とを有している。該加算器40は出力でs個の
部分回路のバンクにより出力されたs個のオーバーフロ
ー検出信号の加算を行う。これらのs個のオーバーフロ
ー信号を与えるため、バンクのs個の部分回路は基準発
振器2の比で、可変整数増分がK1 ,K2 ,…,Ks
ある比較的上位のモジュロsの整数P1 ,P2,…,Ps
のデジタル累算のs回の演算を並列に行い、それらが
オーバーフローの間基準発振器2の周期を検出する。こ
れらの部分回路のそれぞれは、除算の瞬時の比を制御す
る図5の回路のように、カウンタ60、61、62と、
デジタル乗算器63、64、65と、デジタル比較器6
6、67、68とを備えている。該カウンタはそれぞれ
基準発振器2の信号により比が設定される増分が1であ
り、該デジタル乗算器はそれぞれ該増分とカウンタ6
0、61、62のカウントされた値との積を取り、該比
較器はそれぞれ乗算器の出力の積が該増分より僅かに小
さい基準発振器2の周期を検出する。陰関数の計算と検
出のためのそれぞれの部分回路は互いにモジュロの値だ
け異なり、該モジュロの値は基準発振器の周期をカウン
トし、このカウントされた値と増分の値の積を取る。こ
の様に、i番目の回路はカウンタとモジュロPi の乗算
器とを有しており、モジュロの値P1 ,P2 ,…,P
i ,…,Ps は全て異なり、比較的上位である。
【0057】図6の回路の複雑さは、ほとんどの場合比
較器にのみあり、除算の瞬時の比を制御するそれぞれの
部分回路の乗算器は論理ゲートの比較的簡単な組み合わ
せにより作ることができる。
【0058】例えば、60MHzの基準発振器とモジュ
ロの値が3、4、5の多段分数構造により600MHz
から1200MHzまでをカバーするコヒーレント周波
数シンセサイザを用いると、次式の分解能が得られる: Fref /P123 =1MHz
【0059】図6の構造によれば、このシンセサイザは
デジタル累算の陰関数的な計算と、計算されたデジタル
累算のオーバーフローの局所化を行うための3つの部分
回路を含んでいる。これらの部分回路は基準発振器の比
で種々の増分を有したモジュロ3、4、5のデジタル累
算の演算を3回並列に行い、3つの部分回路のオーバー
フローを検出する。これらの部分回路からの2値出力は
加えられ、再同期が取られた後、位相同期ループのカウ
ンタ分周器の瞬時の除算比の選択を制御するため使用さ
れる。前述から判るように、これら3つの部分計算と局
所化の回路は次式の不等式の成立又は不成立に基づく出
力2値信号を出力する: [(nmodP).K]modP<K この不等式はモジュロの値3、4、5と選択された増分
の値Kに対し与えられている。それ故、これらの出力信
号の論理状態を調べることは、モジュロの値3、4、及
び5のそれぞれに対するこの不等式が取る正又は偽の論
理状態のテーブルを、第1には位相メモリのモジュロカ
ウンタによる走査を行った値として、第2には該増分に
対する可能な値としての関数により調べることになる。
この場合、これらのテーブルは該不等式が取る正又は偽
の論理状態がモジュロの値に基づく次の3つの論理式を
満たすことを示している:−モジュロ3に対する第1の
論理式:
【0060】
【数4】
【0061】−モジュロ4に対する第2の論理式:
【0062】
【数5】
【0063】−モジュロ5に対する第2の論理式:
【0064】
【数6】
【0065】ここに、xを3ビットに符号化されるとす
ればMSB(x)とISB(x)はそれぞれxの最上位
ビットと、中位のビットであり、LSB(x)はxの最
下位のビットである。
【0066】これら3つの論理式は、この場合図6の部
分計算と局所化の回路の乗算器と比較器が数個の論理ゲ
ートにより得られることを示している。
【0067】図7は前述のことから得られる比較的簡単
なブロック図を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1a】整数除算位相同期ループ周波数シンセサイザ
の該略図である。
【図1b】図1aに示すシンセサイザの動作を図示し、
この動作により得られる一連の波の位相コヒーレンスを
示す曲線図である。
【図2a】整数除算位相同期ループ周波数シンセサイザ
を分数性シンセサイザに変換するため該整数除算位相同
期ループ周波数シンセサイザに通常行われる変更を示す
ブロック図である。
【図2b】図2aに示す分数性シンセサイザの動作を図
示し、この動作により得られる一連の波がコヒーレント
でない理由を示す曲線である。
【図3】位相同期ループ周波数シンセサイザ内に分数段
階を得るため使用され、本発明に基づく回路であり、同
時にその回路から得られる一連の波に対し位相のコヒー
レンスが保たれることを示す回路のブロック図である。
【図4】図3の回路図を多段分数性位相同期ループ周波
数シンセサイザに拡張することを示す図である。
【図5】位相同期ループ周波数シンセサイザ内に分数段
階を得ることができる本発明に基づく他の回路であり、
同時にその回路から得られる一連の波に対し位相コヒー
レンスが得られることを示す回路のブロック図である。
【図6】図5の回路を多段分数性位相同期ループ周波数
シンセサイザに拡張することを示す図である。
【図7】図5のブロック図を実際のケースとして実現す
る場合の容易性を示す図である。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器VCO 2 基準発振器 3 ループフィルタ 4 位相−周波数比較器 5 カウンタ分周器 6 デジタル累算器 10 VCO1の出力信号を示す曲線 11 カウンタ分周器の出力信号を示す曲線 12 基準発振器の信号 30 モジュロPのデジタル累算器 31 同期回路 32 増分デジタルメモリ 33 モジュロPのカウンタ 34、321 D型論理フリップフロップ回路 40 デジタル加算器 41、42、43 デジタル累算器 45、46、47 増分メモリ 48 モジュロP1 ,P2 ,…,Ps のカウンタ 50 モジュロPのカウンタ 51 モジュロPの乗算器 52 デジタル比較器 60、61、62 カウンタ 63、64、65 デジタル乗算器 66、67、68 デジタル比較器 320 乗算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準発振器と、電圧制御発振器と、入力
    で該電圧制御発振器の信号と該基準発振器の信号とを受
    け、出力に該電圧制御発振器の電圧コマンドを出力する
    位相同期ループとを備え、更に第1に基準発振器の出力
    に直接接続されており、第2に調整可能な除算の整数比
    を有したカウンタ分周器を通り電圧制御発振器の出力に
    直接接続されている位相比較器とを備えた分数性位相同
    期ループシンセサイザであって、前記カウンタ分周器が
    NとN+1の一方から他方に切り替えることができるN
    とN+1の少なくとも2つの連続した整数の除算比と、
    カウンタ分周器に加えられる除算の瞬時の比を制御する
    回路とを有し、前記回路は調整可能でPより小さい整数
    の増分KでモジュロPのデジタル累算の少なくとも1つ
    の演算を行い、デジタル累算の前記動作のオーバーフロ
    ーの機能として除算の前記瞬時の比を変化させ、前記シ
    ンセサイザは該分周器に加えられる除算の前記瞬時の比
    を制御する回路を備えており、この回路は基準発振器の
    信号の周波数で設定された比を有し該変化をデジタル累
    算動作の増分Kの値に書き込むための位相メモリとして
    使用されており増分が1である少なくとも1つのモジュ
    ロPのカウンタを備え、前記基準発振器の信号に対し前
    記デジタル累算の最初の位相基準を変更しない時点で分
    数の除算の比に変えることが続くことを特徴とする分数
    性位相同期ループシンセサイザ。
  2. 【請求項2】 カウンタ分周器の除算の瞬時の比を制御
    する前記回路が、増分が1であるモジュロPのカウンタ
    に加え、増分が1であるモジュロPのカウンタによりカ
    ウントされる値にデジタル累算の増分Kを乗算するモジ
    ュロPの乗算器と、デジタル累算の増分がKであるモジ
    ュロPの乗算器の出力信号を備え該モジュロPの乗算器
    の出力信号がデジタル累算の増分Kの値より僅かでも小
    さいことを検知した時オーバーフロー信号を発生する比
    較器と、カウンタ分周器の出力信号を有した比較器のオ
    ーバーフロー信号の同期を取り除算の比の変化に対する
    コマンドとして該カウンタ分周器に該出力信号を加える
    同期装置と、を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載の周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 カウンタ分周器の除算の瞬時の比を制御
    する前記回路が、増分が1であるモジュロPのカウンタ
    に加え、増分が1であるモジュロPのカウンタによりカ
    ウントされる値にデジタル累算の増分Kを乗算するモジ
    ュロPの乗算器と、デジタル累算の増分がKであるモジ
    ュロPの乗算器の出力信号とデジタル累算の増分Kと比
    較し該モジュロPの乗算器の出力信号がモジュロPの値
    とデジタル累算の増分Kとの差以上であることを検知し
    た時オーバーフロー信号を発生する比較器と、カウンタ
    分周器の出力信号を有した比較器のオーバーフロー信号
    の同期を取り除算の比の変化に対するコマンドとして該
    カウンタ分周器に該出力信号を加える同期装置と、を備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の周波数シン
    セサイザ。
  4. 【請求項4】 位相同期ループ内に除算のs個の整数比
    N,N+1,…,N+sを有するカウンタ分周器を備
    え、更に前記カウンタ分周器の除算の瞬時の比の制御を
    行うため、s個の比較的上位のモジュロの値と該モジュ
    ロの値より小さい可変の整数増分とを有したデジタル累
    算のs回の動作を基準発振器の速度で並列に行い、これ
    を行うためデジタル累算の陰関数計算のためと計算され
    たデジタル累算のオーバーフローを検知するためのs個
    の部分回路とを備えた除算の瞬時の比を制御する回路
    と、該部分回路から出るs個のオーバーフロー検出論理
    信号を回路の出力で結合するデジタル加算器を有し、デ
    ジタル累算の陰関数計算のためと計算されたデジタル累
    算のオーバーフローを検知するための前記の部分回路の
    それぞれが特別なモジュロの値Pi を有した基準発振器
    の速度で動作する個別のカウンタと、可変の累算の増分
    を有するモジュロPi カウンタによりカウントされた値
    に累算の増分を乗算する特別なモジュロの値Pi を有し
    た個別の乗算器と、該モジュロPi 乗算器からの出力信
    号を該累算の増分を比較し該比較の結果の関数としてオ
    ーバーフロー信号を出力する個別のデジタル比較器とを
    備えていることを特徴とする請求項2または3のいずれ
    かに記載の多段分数性シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 位相同期ループ内に除算の3個の連続し
    た整数比N,N+1,N+2を有するカウンタ分周器を
    備え、更に前記カウンタ分周器の除算の瞬時の比の制御
    を行うため、3個の比較的上位のモジュロの値3、4と
    5と該モジュロの値より小さい可変の整数増分とを有し
    たデジタル累算の3回の演算を基準発振器の速度で並列
    に行う除算の瞬時の比を制御する回路とを備え、デジタ
    ル累算の陰関数計算のためと計算された累算のオーバー
    フローを検知するための前記部分回路のそれぞれの乗算
    器と比較器がモジュロ3の場合次の論理式に対応した論
    理ゲートの組み合わせにより得られ: 【数1】 モジュロ4の場合次の論理式: 【数2】 モジュロ5の場合次の論理式: 【数3】 に対応した論理ゲートの組み合わせにより得られ、nが
    任意の時点から基準発振器の周期の総数であり、Kがデ
    ジタル累算の増分であり、xが3ビットに符号化される
    時MSB(x)がxの最上位のビットであり、ISB
    (x)がxの中位のビットであり、LSB(x)がxの
    最下位のビットであることを特徴とする請求項4に記載
    の多段分数性シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 カウンタ分周器の除算の瞬時の比を制御
    する前記回路が、増分が1であるモジュロPのカウンタ
    に加え、増分がKで比が基準発振器の周波数に設定され
    ているモジュロPの累算器と、増分が1のモジュロPの
    カウンタのオーバーフロー出力から書き込みコマンドを
    受けデータ読み取り出力を有し、増分がKのモジュロP
    累算器の増分入力に接続されている増分がKのメモリ
    と、該カウンタ分周器の出力信号を有した累算器のオー
    バーフロー信号に同期を取り除算の比を変えるためのコ
    マンドとして該カウンタ分周器にオーバーフロー信号を
    加える同期手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1に記載の周波数シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 前記増分のメモリがデータ出力を有した
    乗算器と、回路の速度が基準発振器により設定され2つ
    のデータ入力を有し、その一方は回路の速度が基準発振
    器により設定されるD型のフリップフロップ回路により
    そのデータ出力とループを形成している該D型の論理フ
    リップフロップによりモジュロPのカウンタのオーバー
    フロー出力に接続されているアドレス用入力とを備えて
    いることを特徴とする請求項6に記載のシンセサイザ。
  8. 【請求項8】 前記モジュロPの累算器が基準発振器に
    より回路の速度が設定されるD型論理フリップフロップ
    回路によりモジュロPのカウンタのオーバーフロー出力
    に接続されている再設定制御入力を有していることを特
    徴とする請求項6に記載のシンセサイザ。
  9. 【請求項9】 位相同期ループ内に除算のs個の整数比
    N,N+1,…,N+sを有するカウンタ分周器を備
    え、更に前記カウンタ分周器の除算の瞬時の比の制御を
    行うため、s個の比較的上位のモジュロの値P1 ,…,
    s と該モジュロの値より小さい可変の整数増分とを有
    したデジタル累算のs回の演算を基準発振器の速度で並
    列に行い、更にこれを行うためデジタル累算の陰関数計
    算のためと計算されたデジタル累算のオーバーフローを
    検知するためのs個の部分回路とを備えた除算の瞬時の
    比を制御する回路と、該部分回路から出るs個のオーバ
    ーフロー検出論理信号を回路の出力で結合するデジタル
    加算器を有し、デジタル累算の陰関数計算のためと計算
    された累算のオーバーフローを検知するための前記の部
    分回路が共通にモジュロの値の積 【外1】 を基に基準発振器の速度で動作するカウンタを備え、そ
    れぞれの部分回路が基準発振器の周波数により特別なモ
    ジュロの値Pi と特別な増分で動作する個別の累算器
    と、共通のカウンタのオーバーフロー出力から書き込み
    の順序を受け回路の読み出し出力で個別の累算器の増分
    の入力に接続されている個別の増分メモリを特に備えて
    いることを特徴とする請求項6に記載の多段性分数シン
    セサイザ。
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