JPH10247851A - フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置 - Google Patents

フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置

Info

Publication number
JPH10247851A
JPH10247851A JP9048729A JP4872997A JPH10247851A JP H10247851 A JPH10247851 A JP H10247851A JP 9048729 A JP9048729 A JP 9048729A JP 4872997 A JP4872997 A JP 4872997A JP H10247851 A JPH10247851 A JP H10247851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
input
outputs
fractional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9048729A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumito Tomaru
史人 都丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Denshi KK
Original Assignee
Hitachi Denshi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Denshi KK filed Critical Hitachi Denshi KK
Priority to JP9048729A priority Critical patent/JPH10247851A/ja
Priority to US09/034,295 priority patent/US6188740B1/en
Publication of JPH10247851A publication Critical patent/JPH10247851A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • H03L7/197Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division
    • H03L7/1974Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division for fractional frequency division
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】位相雑音を低減し、比較的容易な構成で不要な
スプリアス成分を低減したマイクロ波帯の周波数シンセ
サイザを使用することで、複数のマイクロ波帯のチャネ
ル周波数に対応可能で、かつ高効率、高品質なディジタ
ル伝送が可能となるフラクショナル−N方式の周波数シ
ンセサイザおよびそれを使用した中継装置を提供する。 【解決手段】フラクショナル−N方式の周波数シンセサ
イザにおいて、基準発振器から入力された所定周波数の
信号をm進カウントするm進カウンタと、所定周波数帯
における所要のチャネル周波数を設定し、設定データを
出力するチャネル設定部と、m進カウンタから入力され
た計数値を、チャネル設定部から入力された各チャネル
周波数に対応する設定データをアドレスとして記憶する
メモリとを有するフラクショナル制御部を有し、デュア
ルモデュラス・プリスケーラの分周比を選択する切換パ
ルスを、m進カウンタのカウント周期の内に等間隔ある
いはほぼ等間隔に配置するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振周波数近傍の
スプリアス成分を抑圧するように改善したフラクショナ
ル−N方式周波数シンセサイザおよび複数のチャネル周
波数を選択可能な前記周波数シンセサイザを使用したデ
ィジタルデータ伝送に好適な中継装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、テレビジョン放
送では、テレビジョンカメラで撮像した映像信号、マイ
クロホンで集音した音声信号が使用されており、局外か
らのテレビジョン放送の中継においては、局外の中継地
から放送局まで、映像信号や音声信号を伝送する必要が
あり、放送用の中継装置(FPU:Field Pickup Uni
t)が使用される場合がある。このFPUで伝送される
映像信号や音声信号も、従来は撮像、集音したアナログ
信号の状態で伝送されていたが、近時は、ディジタル技
術の進歩とともに、アナログ信号の映像信号や音声信号
をディジタル信号に変換し、ディジタル信号の状態で伝
送されている。
【0003】従来技術による周波数シンセサイザを使用
した中継装置として図4に示すアナログ信号伝送(FM
変調)を行なうFPUを例に説明をする。まず、図4に
示すアナログ信号伝送を行なうFPUを説明するが、F
PUは、大別すると送信機50と受信機60とで構成さ
れている。送信機50において、51は伝送する映像信
号や音声信号を入力し、入力した信号により所要周波数
の搬送波をFM変調し中間周波数信号(IF信号)を生
成する送信制御部、53は送信制御部51から入力した
IF信号の周波数変換や送信信号の電力増幅を行なう送
信高周波部、52は、送信制御部51と送信高周波部5
3とを接続する同軸ケーブル、54は、送信高周波部5
3と接続され電力増幅されたマイクロ波送信信号を送信
する送信アンテナを示し、さらに、前記送信高周波部5
3の内部において、55はIF信号の増幅および周波数
の変換を行なうTXコンバータ、56は局部発振器、5
7は電圧制御発振器(VCO)、58はPLL周波数シ
ンセサイザ、59は電力増幅部を示す。また、受信機6
0において、64は、送信機50から送信されてきたマ
イクロ波を受信する受信アンテナ、63は、受信アンテ
ナ64が接続され受信信号の高周波増幅や周波数変換を
行なう受信高周波部、61はIF信号に周波数変換され
た受信信号を復調し映像信号や音声信号を出力する受信
制御部、62は、受信高周波部63と受信制御部61と
を接続する同軸ケーブルを示し、さらに、前記受信高周
波部63の内部において、69は高周波増幅部、65は
周波数の変換およびAGC制御を行なうRXコンバー
タ、67はVCO、68はPLL周波数シンセサイザ、
66は局部発振器を示す。
【0004】以下、動作について説明をする。FPU
を、例えばテレビ中継に使用する場合、受信機60は放
送局に設置され、送信機50はテレビ中継を行なう局外
に設置される。FPUを使用して伝送される、例えばテ
レビジョンカメラで撮像された映像信号およびマイクロ
ホンで集音された音声信号は、送信機50の送信制御部
51に入力される。送信制御部51は、所要周波数の搬
送波発振器とFM変調器とを備えており(図示していな
い)、搬送波発振器で発振出力された所要周波数、例え
ば130MHzの搬送波信号を、入力した映像信号およ
び音声信号でもってFM変調器でFM変調してIF信号
とし、その搬送波周波数130MHzのIF信号を、周
波数変換および電力増幅をする送信高周波部53へ同軸
ケーブル52を介して送出する。なお、このとき、同軸
ケーブル52を介して送信高周波部53を制御する制御
信号、送信高周波部53で使用される電力等も重畳され
送信制御部51から送出される。
【0005】上記送出された搬送波周波数130MHz
のIF信号は、送信高周波部53のTXコンバータ55
に入力する。TXコンバータ55は、送信制御部51か
ら入力した搬送波周波数130MHzのIF信号を、例
えば搬送波周波数1.5GHzの第二IF信号に変換す
る。ここで、局部発振器56から入力する所要周波数の
発振信号を第一ローカル発振信号として使用する。さら
に、TXコンバータ55は、搬送波周波数1.5GHz
の第二IF信号を、送信アンテナ54から送信する送信
周波数帯域であるマイクロ波(7GHz/10GHz)
帯の信号とするための周波数変換を行ない、このマイク
ロ波帯の信号を電力増幅部59へ出力する。この周波数
変換においては、PLLシンセサイザで制御されるVC
O57から入力する所要周波数の発振信号を第二ローカ
ル発振信号として使用する。電力増幅部59は、入力し
たマイクロ波帯の信号を所定送信電力まで増幅し、送信
アンテナ54へ出力し、送信アンテナ54から受信機6
0へ送信する。
【0006】受信機60は、送信機50から送信された
マイクロ波帯の信号を受信アンテナ64で受信し、受信
高周波部63へ出力する。受信したマイクロ波帯の信号
は、受信高周波部63の高周波増幅部69に入力する。
高周波増幅部69は、受信アンテナ64から入力したマ
イクロ波帯の信号を所要レベルまで増幅し、RXコンバ
ータ65へ出力する。RXコンバータ65は、所要レベ
ルまで増幅したマイクロ波帯の信号を、搬送波周波数
1.5GHzの第二IF信号に周波数変換する。この周
波数変換において、PLL周波数シンセサイザ68で制
御されるVCO67から入力する発振信号を第一ローカ
ル発振信号として使用する。さらに、RXコンバータ6
5は、搬送波周波数1.5GHzの第二IF信号を、搬
送波周波数130MHzのIF信号に周波数変換を行な
い、その搬送波周波数130MHzのIF信号を同軸ケ
ーブル62を介して受信制御部61へ送出する。この周
波数変換において、局部発振器66から入力する発振信
号を第二ローカル発振信号として使用する。受信制御部
61は、所要周波数の搬送波発振器とFM復調器とを備
えており(図示していない)、RXコンバータ65から
入力する搬送波周波数130MHzのIF信号をFM復
調し、伝送されてきた映像信号と音声信号とを後段の機
器(図示していない)へ出力する。なお、このとき、同
軸ケーブル62を介して受信高周波部63を制御する制
御信号、受信高周波部63で使用される電力等を受信制
御部61から受信高周波部63へ送出する。
【0007】ところで、通常、テレビジョン局に対して
は、放送事業に使用する電波周波数帯域が各テレビジョ
ン局にそれぞれ割り当てられ、使用が認可されるが、F
PUに使用するチャネル(周波数帯域)ついては、1つ
のテレビジョン局に対して、複数のチャネルが割り当て
られ、その周波数帯域幅は、例えば、7GHz帯で約7
00MHz、10GHz帯で約500MHzとされる。
したがって、FPUは、1対向のFPUで、割り当てら
れた複数のチャネルに対応できるように、そのFPUが
備えるPLL周波数シンセサイザが複数のチャネルに対
応してVCOを制御して、チャネルの切換えを行うこと
ができるようになったものがあり、また、割り当てられ
る周波数帯域幅を1つのVCOで対応するために、広帯
域な制御が可能で、かつ、高いQを持つマイクロ波VC
Oを有するものがある。このマイクロ波VCOの条件を
満たすVCOとしては、従来、静磁波デバイスを使用し
た静磁波電圧制御発振器(MSW VCO:Magneto-St
atic Wave Voltage Contorolled Oscillator)がある。
【0008】つぎに、図5に示すディジタル信号伝送を
行なうFPUを説明するが、FPUは、大別すると送信
機70と受信機80とで構成されている。送信機70に
おいて、71は伝送する映像信号や音声信号を入力して
ディジタル信号化し、入力されディジタル化された信号
それぞれによって所要周波数の搬送波を所定の変調方
式、例えば、振幅変調方式により変調し中間周波数信号
(IF信号)を生成する送信制御部、73は送信制御部
71から入力したIF信号の周波数変換や送信信号の電
力増幅を行なう送信高周波部、72は、送信制御部71
と送信高周波部73とを接続する同軸ケーブル、74
は、送信高周波部73と接続され電力増幅されたマイク
ロ波送信信号を送信する送信アンテナを示し、さらに、
前記送信高周波部73の内部において、75はIF信号
の増幅および周波数の変換を行なうTXコンバータ、7
7は高C/N(搬送波対雑音比)の発振信号を出力する
水晶発振器、76は周波数逓倍器、78は電力増幅部を
示す。また、受信機80において、84は、送信機70
から送信されてきたマイクロ波を受信する受信アンテ
ナ、83は、受信アンテナ84が接続され受信信号の高
周波増幅や周波数変換を行なう受信高周波部、81はI
F信号に周波数変換された受信信号を復調しアナログ信
号化された映像信号や音声信号を出力する受信制御部、
82は、受信高周波部83と受信制御部81とを接続す
る同軸ケーブルを示し、さらに、前記受信高周波部83
の内部において、88は高周波増幅部、85は周波数の
変換およびAGC制御を行なうRXコンバータ、87は
高C/Nの発振信号を出力する水晶発振器、86は周波
数逓倍器を示す。
【0009】以下、動作について説明をする。FPUを
使用して伝送する場合において、例えばテレビジョンカ
メラで撮像した映像信号およびマイクロホンで集音した
音声信号が、送信機70の送信制御部71に入力され
る。送信制御部71は、A/D変換器と所要周波数の搬
送波発振器と所定の変調方式の変調器とを備えており
(図示していない)、入力した映像信号および音声信号
をA/D変換器でディジタル信号化し、搬送波発振器で
発振した所要周波数、例えば130MHzの搬送波信号
をディジタル信号化した映像信号および音声信号でもっ
て、変調器で所定の変調方式、例えば、振幅変調方式に
より変調してIF信号とし、130MHzのIF信号
を、周波数変換および電力増幅をする送信高周波部73
へ同軸ケーブル72を介して送出する。なお、このと
き、同軸ケーブル72を介して送信高周波部73を制御
する制御信号、送信高周波部73で使用される電力等も
重畳され、送信制御部71から送出される。
【0010】上記送出された搬送波周波数130MHz
のIF信号は、送信高周波部73のTXコンバータ75
に入力する。送信高周波部73において、TXコンバー
タ75と電力増幅部78とは、上述の図4に示し説明し
た従来例のものと同様であり動作の説明を省略するが、
局部発振部については異なるものとしてある。それは、
PLL周波数シンセサイザ(MSW VCOを使用した
PLL周波数シンセサイザを含む)を使用した局部発振
部では、出力周波数の帯域がGHz帯と非常に高い周波
数であるにもかかわらず、基本発振周波数が低いという
関係から、局部発振信号の位相雑音レベルが高く、ディ
ジタル信号伝送における伝送品質を決定する符号誤り率
を著しく劣化させてしまうからである。したがって、符
号誤り率を劣化させないようにするため、高C/Nの水
晶発振器77が原発振器とされ、この出力周波数信号が
周波数逓倍器76で所要周波数まで逓倍されることで局
部発振信号を得るようにしている。TXコンバータ75
では、送信アンテナ74から送信するためのマイクロ波
(7GHz/10GHz)帯への周波数変換が行なわ
れ、電力増幅部78では、所定送信電力まで増幅され
て、その周波数変換され電力増幅された信号が送信アン
テナ74から受信機80へ送信される
【0011】受信機80は、送信機70から送信された
マイクロ波帯の信号を受信アンテナ84で受信し、受信
高周波部83へ出力する。受信したマイクロ波帯の信号
は、受信高周波部83の高周波増幅部88に入力する。
受信高周波部83において、高周波増幅部88とRXコ
ンバータ85とは、上述の図4に示し説明した従来例の
ものと同様であり動作の説明を省略するが、局部発振器
については異なるものとしてあり、送信機70において
と同様に、PLL周波数シンセサイザは局部発振信号の
位相雑音レベルが高いこと等に関連して符号誤り率を劣
化させないようにするため、高C/Nの水晶発振器87
が原発振器とされ、この出力周波数信号が周波数逓倍器
86で所要周波数まで逓倍されることで局部発振信号を
得るようにしている。高周波増幅部88では、マイクロ
波帯の信号が所要レベルまで増幅され、RXコンバータ
85ではマイクロ波(7GHz/10GHz)帯の信号
から搬送波周波数130MHzのIF信号に周波数が変
換され、その搬送波周波数130MHzのIF信号が同
軸ケーブル82で受信制御部81へ送出される。受信制
御部81は、所要周波数の搬送波発振器と所定の復調方
式の復調器とD/A変換器とを備えており(図示してい
ない)、ここではRXコンバータ85から入力された搬
送波周波数130MHzのIF信号が所定の復調方式に
より復調され、D/A変換器でアナログ信号化され、ア
ナログ信号化された映像信号および音声信号が他の機器
(図示していない)へ出力される。しかしながら、局部
発振信号の周波数が固定であるため、この方式では、1
対向のFPUで、複数のチャネルに対応することが不可
能となる。
【0012】そこで、FPUにおいて、周波数シンセサ
イザを使用して、局部発振周波数を切り換え、かつ、位
相雑音の低減を図る手段として、例えば、電子情報通信
学会論文(Vol.J76-C-1 No.11 pp 445-452)に開示され
ている技術がある。この開示されている技術は、分数分
周(フラクショナル−N)方式の周波数シンセサイザに
ついてのもので、位相比較器で比較するVCOの発振周
波数と、基準発振器の発振周波数との比、すなわち、V
COから出力され、位相比較器にいたるまでに分周する
周波数分周比を小さくして位相雑音の増加を抑制するも
のである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による通常の
PLL周波数シンセサイザを使用したアナログ信号伝送
を行なうFPUでは、チャネル周波数間隔と、PLL周
波数シンセサイザの位相ループを構成するデバイスの動
作速度との関係上、シンセサイザが位相比較を行う周波
数を発信周波数に比べ十分低い周波数となるように分周
数を設定する必要があり、大幅な位相雑音の増加を招い
てしまう欠点がある。また、上述したディジタル信号伝
送を行なうFPUでは、1台(1対向)のFPUで複数
のチャネルへの対応ができないという欠点がある。ま
た、従来のフラクショナル−N方式の周波数シンセサイ
ザでは、カウンタ周期に起因するスプリアスを抑制する
ための、大規模な乱数制御回路や、積分、微分回路等が
必要となり、特にFPUのようなマイクロ波帯の中継装
置では、ハード量、消費電力の大幅な増加を招くという
欠点がある。本発明は、前記欠点を解決し、位相雑音を
低減し、比較的小規模な構成で不要なスプリアス成分を
低減したマイクロ波帯の周波数シンセサイザを使用する
ことで、複数のマイクロ波帯のチャネル周波数に対応可
能で、かつ高効率、高品質なディジタル伝送が可能とな
るフラクショナル−N方式の周波数シンセサイザおよび
それを使用した中継装置を提供することを目的とする。
【0014】
【問題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のフラクショナル−N方式の周波数シンセサ
イザは、基準発振器から出力された所定周波数の信号
と、電圧制御発振器から出力された所要周波数の信号を
プログラマブル・カウンタで選択により分周比を切り換
え分周した信号とを位相比較器で比較し、該位相比較器
から出力された位相誤差信号により前記電圧制御発振器
の発振周波数を制御するフラクショナル−N方式の周波
数シンセサイザにおいて、前記プログラマブル・カウン
タの分周比を切り換える選択の切換パルスをm進カウン
タ(mは正の整数)のカウント周期内に等間隔あるいは
ほぼ等間隔に配置する手段を有するものである。
【0015】また、本発明のフラクショナル−N方式の
周波数シンセサイザは、基準とする所定周波数の信号を
発振し出力する基準発振器と、該基準発振器から入力さ
れた所定周波数の信号から切換パルスを生成し出力する
フラクショナル制御部と、制御電圧に応じて所要周波数
の信号を発振し出力する電圧制御発振器と、該電圧制御
発振器から入力された所要周波数の信号を分周するプリ
スケーラと、該プリスケーラから入力された所要周波数
の信号を分周した信号を、前記フラクショナル制御部か
ら入力された切換パルスにより、分周比を選択し分周す
るプログラマブル・カウンタ、例えば、デュアルモデュ
ラス・プリスケーラと、前記基準発振器から出力された
信号と前記デュアルモデュラス・プリスケーラから出力
された信号との位相を比較し、位相誤差信号に応じた制
御電圧を出力する位相比較器とを有するフラクショナル
−N方式の周波数シンセサイザにおいて、前記基準発振
器から入力された所定周波数の信号をm進カウント(m
は正の整数)するm進カウンタと、所定周波数帯におけ
る所要のチャネル周波数を設定し、設定データを出力す
るチャネル設定部と、前記m進カウンタから入力された
計数値を、前記チャネル設定部から入力された各チャネ
ル周波数に対応する設定データをアドレスとして記憶す
るメモリとを有するフラクショナル制御部を有し、前記
デュアルモデュラス・プリスケーラの分周比を選択する
切換パルスを、m進カウンタのカウント周期の内に等間
隔あるいはほぼ等間隔に配置するようにしたものであ
る。
【0016】また、本発明のフラクショナル−N方式の
周波数シンセサイザは、制御電圧に応じて所要周波数の
信号を発振し出力する電圧制御発振器と、該電圧制御発
振器から入力された所要周波数の信号を分周するプリス
ケーラと、該プリスケーラから入力された所要周波数の
信号を分周した信号を、切換パルスにより、分周比を選
択し分周するデュアルモデュラス・プリスケーラと、基
準とする所定周波数の信号を発振し出力する基準発振器
と、該基準発振器から入力された所定周波数の信号をm
進カウントするm進カウンタと、所定周波数帯における
所要のチャネル周波数を設定し、設定データを出力する
チャネル設定部と、前記m進カウンタから入力された計
数値を、前記チャネル設定部から入力された各チャネル
周波数に対応する設定データをアドレスとして記憶し、
設定に応じた切換パルスを前記デュアルモデュラス・プ
リスケーラへ出力するメモリと、前記基準発振器から出
力された信号と前記デュアルモデュラス・プリスケーラ
から出力された信号との位相を比較し、位相誤差信号に
応じた制御電圧を出力する位相比較器と、該位相比較器
から入力された制御電圧を平滑し、平滑した制御電圧を
前記電圧制御発振器へ出力するループフィルタとを有
し、前記デュアルモデュラス・プリスケーラの分周比を
選択する切換パルスを、m進カウンタのカウント周期の
内に等間隔あるいはほぼ等間隔に配置するようにしたも
のである。
【0017】また、本発明の中継装置は、本発明のフラ
クショナル−N方式の周波数シンセサイザを、送信機の
送信高周波部および受信機の受信高周波部の少なくとも
いずれか一方のフラクショナル−N方式の周波数シンセ
サイザとして使用したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明による周波数シンセサイザ
およびそれを使用した中継装置の実施の形態を説明する
まえに、本発明に関連するフラクショナル−N方式の周
波数シンセサイザについて、基本的な説明をする。ま
ず、フラクショナル−N方式の周波数シンセサイザの動
作原理について、図6を使用して説明する。VCO(電
圧制御発振器)41で発振した所要周波数の発振出力信
号fVCO は、周波数シンセサイザが出力するローカル発
振信号としてコンバータ等他の回路へ出力されるととも
に、周波数を分周するプリスケーラ42へ出力され、プ
リスケーラ42において固定の分周比Pで分周(Pは正
の整数)される。プリスケーラ42において分周比Pで
分周された出力信号は、切換パルスにより2つの分周
比、NあるいはN+1(Nは正の整数)を選択できるデ
ュアルモデュラス・プリスケーラ(プログラマブル・カ
ウンタ)43で分周され、分周比NあるいはN+1で分
周された出力信号が位相比較器45へ出力される。
【0019】位相比較器45には、デュアルモデュラス
・プリスケーラ43から入力する分周比NあるいはN+
1で分周された信号のほかに、基準発振器46で発振さ
れた所定の基準周波数の発振出力信号fREF が入力され
ており、そこで分周比NあるいはN+1で分周された信
号と基準周波数の発振出力信号との位相が比較され、比
較結果である位相誤差信号がループフィルタ44へ出力
される。ループフィルタ44は、位相比較器45から入
力された位相誤差信号を平滑化し、制御信号としてVC
O41へ出力し、VCO41の発振周波数を制御する。
【0020】一方、基準発振器46で発振された基準周
波数の発振出力信号fREF は、クロック信号として、フ
ラクショナル制御部47へも出力される。フラクショナ
ル制御部47は、基準発振器46から入力されたクロッ
ク信号を、内部のm進カウンタでカウントし、m回カウ
ントするカウント内のn回(m、nは正の整数)、デュ
アルモデュラス・プリスケーラ43へ切換パルスを出力
する。デュアルモデュラス・プリスケーラ43は、フラ
クショナル制御部47から入力した切換パルスに応じ、
分周比をNからN+1へ切り換える。
【0021】このときのVCO41の発振周波数fVCO
は、基準発振器46の発振周波数をfREF として下記
(1)式で求めることができる。 fVCO =P×fREF ×(N+n/m)・・・・・(1) 但し、P、N、n、mは正の整数。 前記(1)式から理解できるように、基準周波数fREF
に対して、分数値(n/m)の精度でもってVCO41
の発振周波数fVCO を設定できるため、必要とされる発
振周波数fVCO の最小設定周波数単位よりも高い周波数
を基準周波数fREF として使用することができる。
【0022】ここで、例えばデュアルモデュラス・プリ
スケーラ43の分周比が固定値Nであったとすると、通
常、PLL周波数シンセサイザの発振周波数近傍の位相
雑音については、基準発振器における雑音量に対し、P
LL周波数シンセサイザのループ内のトータルの分周数
P×N倍だけ劣化するものであるため、基準発振器46
の発振周波数fREF は、極力より高い周波数に設定した
方が、位相雑音をより低減できるため有利となる。しか
しながら、デュアルモデュラス・プリスケーラ43の分
周比をNからN+1へ切り換える周波数と、VCO41
の発振周波数fVCO の分周数との関係上、基準発振器4
6の発振周波数fREF に上限が生じる。
【0023】例えば、現行のFPU(7GHz帯)に割
り当てられている複数のチャネル間の間隔の一例につい
て、基準発振器の発振周波数fREF の上限値を求めてみ
る。7GHz帯でFPUに割り当てられている周波数帯
は、Cバンドと呼ばれる6435MHz〜6561MHzと、D
バンドと呼ばれる6882MHz〜7116MHzとがあり、そ
れぞれの周波数帯において18MHz幅ごとにチャネルが
割り当てられる。このCバンドとDバンドの2つのバン
ドを1つのVCOでカバーするものとすると、Cバンド
とDバンド間の周波数帯域幅が 321MHzとなってお
り、18MHzと 321MHzとの最大公約数が、基準発振
器の発振周波数fREF の上限とされ、これを求めると、
3MHzとなる。
【0024】この上限の周波数3MHzは、通常、マイ
クロ波帯においては、PLL周波数シンセサイザによる
制御の場合、使用される周波数、例えば位相比較器の動
作速度に応じたスイッチング周波数以下に分周される必
要がある。そのためプリスケーラがPLLループに挿入
され、このプリスケーラの分周比をPとすると実際の上
限値は3/PMHzとなる。ここでP=8とすると、基
準発振器の発振周波数の上限は結局 375kHzとなり、
基準発振器の位相雑音に対して、VCOの出力での位相
雑音の増加率は20×log(7GHz/375kH
z)=85dBとなるので、16QAMのように位相情
報が重要となるような変調方式では、位相雑音の影響に
より伝送品質の劣化が生じることになる。
【0025】これに対し、フラクショナル−N方式の周
波数シンセサイザの場合は、原理的にVCOの発振周波
数程度まで基準発振器46の発振周波数fREF を高くす
ることが可能となり、位相雑音特性の劣化を最小限に抑
えることが可能となる。現実的な値として、基準発振器
46の発振周波数fREF を30MHzとすると、位相雑音
の増加率は前記同様の算出式の計算から、約47dBとな
り、通常のPLL周波数シンセサイザに比べ、劣化量は
約1/100となる。
【0026】上述のように、フラクショナル−N方式の
周波数シンセサイザは、基準発振器46の発振周波数f
REF を高くすることが可能であるため、VCO41の発
振周波数fVCO の位相雑音の低減に有効であるが、m進
カウンタのカウント周期に起因する低域でのスプリア
ス、すなわち、fREF /mHz毎の周波数にスプリアス
が発生するので、その抑圧方法について説明をする。発
生するスプリアスのレベルを抑圧するために、比較的発
振周波数の低い周波数シンセサイザにおいては、デュア
ルモデュラス・プリスケーラ43の切換周期を、例えば
乱数制御あるいは疑似乱数制御とし、切換周期をより不
定期にすることで、特定の周波数にスプリアスが生じな
いようにする方法が採られる。しかしながら、FPUで
使用されるマイクロ波帯の周波数シンセサイザでは、基
準発振器46の発振周波数(フラクショナル制御部47
に入力するクロック信号)が高くなるため、乱数制御を
行うためのハードの増加、消費電力の増加が著しく、実
用的でなくなる。
【0027】〔実施例 1〕つぎに、本発明による周波
数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置の実施の
形態を説明する。図1は本発明による周波数シンセサイ
ザのブロック図、図2は本発明による周波数シンセサイ
ザを使用した中継装置のブロック図、図3は周波数シン
セサイザに使用されているデュアルモデュラス・プリス
ケーラの分周比の切換パルスのパターン例である。図1
に示す周波数シンセサイザのブロック図は、スプリアス
成分をできるだけ高域に移す手段を実現したもので、1
は所要周波数の信号を発振するVCO(電圧制御発振
器)、2は、VCO1で発振した所要周波数の信号の分
周をするプリスケーラ、3は、プリスケーラ2で分周し
た信号を切換パルスによる選択により分周比を変え分周
するデュアルモデュラス・プリスケーラ、4は基準周波
数の信号を発振する基準発振器、5は、基準発振器4か
らの信号とデュアルモデュラス・プリスケーラ3からの
信号の位相比較をし誤差信号を出力する位相比較器、6
は、位相比較器5から出力された誤差信号を平滑するル
ープフィルタ、7は、基準発振器4からの信号をm進カ
ウントするm進カウンタ、8は、周波数シンセサイザと
してのチャネルを設定するチャネル設定部、9は、m進
カウンタ7の計数値に対応して時間的に等間隔にまたは
できるだけほぼ等間隔になるように分周比を切換えるチ
ャネル設定部8からのデータを記憶するメモリを示す。
【0028】図3に周波数シンセサイザに使用されてい
るデュアルモデュラス・プリスケーラの分周比の切換信
号のパターン例を示しているが、図3(1)に示す分周
比切換パターンは、上述したfREF /mHzの周波数間
隔を持った分周比切換パターンで、発生したfREF /m
Hz毎のスプリアスがそのままVCO出力にそのまま現
れてしまうものである。この図3(1)に示す分周比切
換パターンを用いずに、図3(2)に示す分周比切換パ
ターンのように、カウンタ値mの間にパルスを等間隔ま
たはほぼ等間隔で配置するパターンを用いることで、n
×fREF /mHzの周波数まで、すなわち、スプリアス
成分がより高域に持ち上げることが可能となる。このよ
うにスプリアス成分を十分に、信号成分の存在しない高
域に持ち上げ、このスプリアス成分だけをループフィル
タ6で抑圧して、信号成分はそのまま通過させるとする
ことが可能となる。
【0029】図1に示す周波数シンセサイザにより図3
(2)に示す分周比切換パターンを発生することができ
る。VCO1で発振した所要周波数の発振出力信号f
VCO は、周波数シンセサイザが出力するローカル発振信
号としてコンバータ等他の回路へ出力されるとともに、
周波数を分周するプリスケーラ2へ出力され、プリスケ
ーラ2において固定の分周比Pで分周(Pは正の整数)
される。プリスケーラ2において分周比Pで分周された
出力信号は、切換パルスにより2つの分周比、Nあるい
はN+1(Nは正の整数)を選択できるデュアルモデュ
ラス・プリスケーラ3で分周され、分周比NあるいはN
+1で分周された出力信号が位相比較器5へ出力され
る。位相比較器5には、デュアルモデュラス・プリスケ
ーラ3から入力する分周比NあるいはN+1で分周され
た出力信号のほかに、基準発振器4で発振された所定の
基準周波数の発振出力信号fREF が入力されており、分
周比NあるいはN+1で分周された出力信号と基準周波
数の発振出力信号との位相を比較し、比較結果である位
相誤差信号をループフィルタ6へ出力している。ループ
フィルタ6は、位相比較器5から入力された位相誤差信
号を平滑化し、制御信号としてVCO1へ出力し、VC
O1の発振周波数を制御している。
【0030】一方、基準発振器4で発振された基準周波
数の発振出力信号は、クロック信号として、m進カウン
タ7へも出力される。m進カウンタ7は、基準発振器4
から入力されたクロック信号を0からmまでカウントを
行ない、カウントした計数値をメモリ9へ出力する。チ
ャネル設定部8は、所定周波数帯における所要のチャネ
ル周波数を設定し、チャネル設定データをメモリ9へ出
力する。メモリ9は、m進カウンタ7でカウントされた
計数値と、チャネル設定部8から入力される各チャネル
周波数に対応するチャネル設定データをアドレスとして
入力する。このようにメモリ9に、計数値に対応して、
時間的に等間隔にあるいはできるだけ等間隔になるよう
な周期でデュアルモデュラス・プリスケーラ3の分周比
が切り換えられるように動作させれば、スプリアス成分
を抑圧した周波数シンセサイザを実現することができ
る。
【0031】さらに、本発明の周波数シンセサイザにお
いて、チャネル設定部8で所要のチャネルを設定するこ
とにより、所定周波数帯における所要のチャネル周波数
を、全チャネルにわたり安定に出力するためには、VC
O1に、広帯域な制御が可能な静磁波デバイスを使用し
たMSW VCOを使用することで可能となる。
【0032】〔実施例 2〕上述の本発明による周波数
シンセサイザを使用した中継装置の実施の形態を、図2
を使用して説明するが、中継装置は、大別すると送信機
10と受信機20とで構成されている。送信機10にお
いて、11は伝送する映像信号や音声信号を入力してデ
ィジタル信号化し、ディジタル化した信号により所要周
波数の搬送波を所定の変調方式により変調し中間周波数
信号(IF信号)を生成する送信制御部、13は送信制
御部11から入力したIF信号の周波数変換や送信信号
の電力増幅を行なう送信高周波部、12は、送信制御部
11と送信高周波部13とを接続する同軸ケーブル、1
4は、送信高周波部13と接続され電力増幅されたマイ
クロ波送信信号を送信する送信アンテナを示し、さら
に、前記送信高周波部13の内部において、15はIF
信号の増幅および周波数の変換を行なうTXコンバー
タ、16は局部発振器、17はVCO、18は、本発明
によるフラクショナル−N方式の周波数シンセサイザ、
19は電力増幅部を示す。また、受信機20において、
24は、送信機10から送信されてきたマイクロ波を受
信する受信アンテナ、23は、受信アンテナ24が接続
され受信信号の高周波増幅や周波数変換を行なう受信高
周波部、21はIF信号に周波数変換された受信信号を
復調しアナログ信号化して映像信号や音声信号を出力す
る受信制御部、22は、受信高周波部23と受信制御部
21とを接続する同軸ケーブルを示し、さらに、前記受
信高周波部23の内部において、29は高周波増幅部、
25は周波数の変換およびAGC制御を行なうRXコン
バータ、27はVCO、28は、本発明によるフラクシ
ョナル−N方式の周波数シンセサイザ、26は局部発振
器を示す。
【0033】以下、動作について説明をする。FPUを
使用して伝送される、例えばテレビジョンカメラで撮像
された映像信号およびマイクロホンで集音された音声信
号は、送信機10の送信制御部11に入力される。送信
制御部11は、A/D変換器と所要周波数の搬送波発振
器と所定の変調方式の変調器とを備えており(図示して
いない)、入力した映像信号および音声信号をA/D変
換器でディジタル信号化し、ディジタル信号化した映像
信号および音声信号でもって、搬送波発振器で発振した
所要周波数、例えば130MHzの搬送波信号を変調器
で所定の変調方式により変調してIF信号とし、その搬
送波周波数130MHzのIF信号を、周波数変換およ
び電力増幅をする送信高周波部13へ同軸ケーブル12
を介して送出する。なお、このとき、同軸ケーブル12
を介して送信高周波部13を制御する制御信号、送信高
周波部13で使用される電力等も重畳され送信制御部5
1から送出される。
【0034】上記送出された搬送波周波数130MHz
のIF信号は、送信高周波部13のTXコンバータ15
に入力する。TXコンバータ15は、送信制御部11か
ら入力した搬送波周波数130MHzのIF信号を、局
部発振器16から入力する所要周波数の発振信号を第一
ローカル発振信号として使用することで、例えば搬送波
周波数1.5GHzの第二中間周波数信号に変換する。
さらに、TXコンバータ15は、搬送波周波数1.5G
Hzの第二IF信号を、本発明によるフラクショナル−
N方式の周波数シンセサイザで制御されるVCO17か
ら入力する所要周波数の発振信号を第二ローカル発振信
号として使用することで、送信アンテナ14から送信す
る送信周波数帯域であるマイクロ波(7GHz/10G
Hz)帯の信号とするための周波数変換を行ない、この
マイクロ波帯の信号を電力増幅部19へ出力する。電力
増幅部19は、入力したマイクロ波帯の信号を所定送信
電力まで増幅し、送信アンテナ14へ出力し、送信アン
テナ14から受信機20へ送信する。
【0035】受信機20は、送信機10から送信された
マイクロ波帯の信号を受信アンテナ24で受信し、受信
高周波部23へ出力する。受信したマイクロ波帯の信号
は、受信高周波部23の高周波増幅部29に入力する。
高周波増幅部29は、受信アンテナ24から入力したマ
イクロ波帯の信号を所要レベルまで増幅し、RXコンバ
ータ25へ出力する。RXコンバータ25は、所要レベ
ルまで増幅したマイクロ波帯の信号を、本発明によるフ
ラクショナル−N方式の周波数シンセサイザ28で制御
されるVCO27から入力する発振信号を第一ローカル
発振信号として使用することで、搬送波周波数1.5G
Hzの第二IF信号に周波数変換する。さらに、RXコ
ンバータ25は、搬送波周波数1.5GHzの第二IF
信号を、局部発振器26から入力する発振信号を第二ロ
ーカル発振信号として使用することで、搬送波周波数1
30MHzのIF信号に周波数変換を行ない、130M
HzのIF信号を同軸ケーブル22を介して受信制御部
21へ送出する。受信制御部21は、所要周波数の搬送
波発振器と所定の復調方式の復調器とD/A変換器とを
備えており(図示していない)、RXコンバータ25か
ら入力された搬送波周波数130MHzのIF信号が所
定の復調方式で復調され、D/A変換器でアナログ信号
化され、アナログ化された映像信号と音声信号とが他の
機器(図示していない)へ出力される。なお、このと
き、同軸ケーブル22を介して受信高周波部23を制御
する制御信号、受信高周波部23で使用される電力等を
受信制御部21から受信高周波部23へ送出する。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、位相雑音を低減し、比
較的容易な構成で不要なスプリアス成分を低減したマイ
クロ波帯の周波数シンセサイザを使用することで、複数
のマイクロ波帯のチャネル周波数に対応可能で、かつ高
効率、高品質なディジタル伝送が可能となるフラクショ
ナル−N方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用し
た中継装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数シンセサイザを示すブロック
図。
【図2】本発明の周波数シンセサイザを使用した中継装
置を示すブロック図。
【図3】デュアルモデュラス・プリスケーラの切替パル
スパターンを示す図。
【図4】従来技術の中継装置を示すブロック図。
【図5】従来技術の中継装置を示すブロック図。
【図6】フラクショナル−N方式の周波数シンセサイザ
のブロック図。
【符号の説明】
1、17、27、41、57、67…電圧制御発振器、
2、42…プリスケーラ、3、43…デュアルモデュラ
ス・プリスケーラ、4、46…基準発振器、5、45…
位相比較器、6、44…ループフィルタ、7…m進カウ
ンタ、8…チャネル設定部、9…メモリ、10、50、
70…送信機、11、51、71…送信制御部、12、
22、52、62、72、82…同軸ケーブル、13、
53、73…送信高周波部、14、54、74…送信ア
ンテナ、15、55、75…TXコンバータ、16、2
6、56、66…局部発振器、18、28…フラクショ
ナル−N周波数シンセサイザ、19、59、78…電力
増幅部、20、60、80…受信機、21、61、81
…受信制御部、23、63、83…受信高周波部、2
4、64、84…受信アンテナ、25、65、85…R
Xコンバータ、29、69、88…高周波増幅部、47
…フラクショナル制御部、58、68…PLL周波数シ
ンセサイザ、76、86…逓倍器、77、87…水晶発
振器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準発振器から出力された所定周波数の
    信号と、電圧制御発振器から出力された所要周波数の信
    号をプログラマブル・カウンタで選択により分周比を切
    り換え分周した信号とを位相比較器で比較し、該位相比
    較器から出力された位相誤差信号により前記電圧制御発
    振器の発振周波数を制御するフラクショナル−N方式の
    周波数シンセサイザにおいて、 前記プログラマブル・カウンタの分周比を切り換える選
    択の切換パルスをm進カウンタ(mは正の整数)のカウ
    ント周期内に等間隔あるいはほぼ等間隔に配置する手段
    を有することを特徴とするフラクショナル−N方式の周
    波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 基準とする所定周波数の信号を発振し出
    力する基準発振器と、 該基準発振器から入力された所定周波数の信号から切換
    パルスを生成し出力するフラクショナル制御部と、 制御電圧に応じて所要周波数の信号を発振し出力する電
    圧制御発振器と、 該電圧制御発振器から入力された所要周波数の信号を分
    周するプリスケーラと、 該プリスケーラから入力された所要周波数の信号を分周
    した信号を、前記フラクショナル制御部から入力された
    切換パルスにより、分周比を選択し分周するデュアルモ
    デュラス・プリスケーラと、 前記基準発振器から出力された信号と前記デュアルモデ
    ュラス・プリスケーラから出力された信号との位相を比
    較し、位相誤差信号に応じた制御電圧を出力する位相比
    較器とを有するフラクショナル−N方式の周波数シンセ
    サイザにおいて、 前記基準発振器から入力された所定周波数の信号をm進
    カウント(mは正の整数)するm進カウンタと、 所定周波数帯における所要のチャネル周波数を設定し、
    設定データを出力するチャネル設定部と、 前記m進カウンタから入力された計数値を、前記チャネ
    ル設定部から入力された各チャネル周波数に対応する設
    定データをアドレスとして記憶するメモリとを有するフ
    ラクショナル制御部を有し、 前記デュアルモデュラス・プリスケーラの分周比を選択
    する切換パルスを、m進カウンタのカウント周期の内に
    等間隔あるいはほぼ等間隔に配置するようにしたことを
    特徴とするフラクショナル−N方式の周波数シンセサイ
    ザ。
  3. 【請求項3】 制御電圧に応じて所要周波数の信号を発
    振し出力する電圧制御発振器と、 該電圧制御発振器から入力された所要周波数の信号を分
    周するプリスケーラと、 該プリスケーラから入力された所要周波数の信号を分周
    した信号を、切換パルスにより、分周比を選択し分周す
    るデュアルモデュラス・プリスケーラと、 基準とする所定周波数の信号を発振し出力する基準発振
    器と、 該基準発振器から入力された所定周波数の信号をm進カ
    ウントするm進カウンタと、 所定周波数帯における所要のチャネル周波数を設定し、
    設定データを出力するチャネル設定部と、 前記m進カウンタから入力された計数値を、前記チャネ
    ル設定部から入力された各チャネル周波数に対応する設
    定データをアドレスとして記憶し、設定に応じた切換パ
    ルスを前記デュアルモデュラス・プリスケーラへ出力す
    るメモリと、 前記基準発振器から出力された信号と前記デュアルモデ
    ュラス・プリスケーラから出力された信号との位相を比
    較し、位相誤差信号に応じた制御電圧を出力する位相比
    較器と、 該位相比較器から入力された制御電圧を平滑し、平滑し
    た制御電圧を前記電圧制御発振器へ出力するループフィ
    ルタとを有し、 前記デュアルモデュラス・プリスケーラの分周比を選択
    する切換パルスを、m進カウンタのカウント周期の内に
    等間隔あるいはほぼ等間隔に配置するようにしたことを
    特徴とするフラクショナル−N方式の周波数シンセサイ
    ザ。
  4. 【請求項4】制御電圧に応じて所要周波数の信号を発振
    し出力する静磁波デバイスを使用した静磁波電圧制御発
    振器と、 該静磁波電圧制御発振器から入力された所要周波数の信
    号を分周するプリスケーラと、 該プリスケーラから入力された所要周波数の信号を分周
    した信号を、切換パルスにより、分周比を選択し分周す
    るデュアルモデュラス・プリスケーラと、 基準とする所定周波数の信号を発振し出力する基準発振
    器と、 該基準発振器から入力された所定周波数の信号をm進カ
    ウントするm進カウンタと、 所定周波数帯における所要のチャネル周波数を設定し、
    設定データを出力するチャネル設定部と、 前記m進カウンタから入力された計数値を、前記チャネ
    ル設定部から入力された各チャネル周波数に対応する設
    定データをアドレスとして記憶し、設定に応じた切換パ
    ルスを前記デュアルモデュラス・プリスケーラへ出力す
    るメモリと、 前記基準発振器から出力された信号と前記デュアルモデ
    ュラス・プリスケーラから出力された信号との位相を比
    較し、位相誤差信号に応じた制御電圧を出力する位相比
    較器と、 該位相比較器から入力された制御電圧を平滑し、平滑し
    た制御電圧を前記静磁波電圧制御発振器へ出力するルー
    プフィルタとを有し、 前記デュアルモデュラス・プリスケーラの分周比を選択
    する切換パルスを、m進カウンタのカウント周期の内に
    等間隔あるいはほぼ等間隔に配置するようにしたことを
    特徴とするフラクショナル−N方式の周波数シンセサイ
    ザ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載のフラクショ
    ナル−N方式の周波数シンセサイザを、送信機の送信高
    周波部および受信機の受信高周波部の少なくともいずれ
    か一方のフラクショナル−N方式の周波数シンセサイザ
    として使用したことを特徴とするディジタル伝送用の中
    継装置。
JP9048729A 1997-03-04 1997-03-04 フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置 Pending JPH10247851A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9048729A JPH10247851A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置
US09/034,295 US6188740B1 (en) 1997-03-04 1998-03-04 Fractional-N system frequency synthesizer and synthesizing method and field pickup unit using the method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9048729A JPH10247851A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10247851A true JPH10247851A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12811388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9048729A Pending JPH10247851A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6188740B1 (ja)
JP (1) JPH10247851A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504352A (ja) * 2002-10-25 2006-02-02 ジーシーティー セミコンダクター インコーポレイテッド Pll回路のノイズを抑制するシステム及び方法

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW406487B (en) * 1998-12-31 2000-09-21 Biwave Technology Inc Single cable transmission device used for signal and power monitoring and control system
US7012984B2 (en) * 1999-07-29 2006-03-14 Tropian, Inc. PLL noise smoothing using dual-modulus interleaving
JP3501778B2 (ja) * 2001-05-30 2004-03-02 日本電気株式会社 Pll回路
US20040125239A1 (en) * 2002-12-26 2004-07-01 David Rahn Television tuner supporting channel hopping
JP2005278098A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Alps Electric Co Ltd テレビジョン信号送信機
JP2006186718A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線受信装置および無線送受信装置ならびに移動体端末装置
DE102007042979B4 (de) * 2007-09-10 2017-07-20 Intel Deutschland Gmbh Integrierte Schaltung für Mobilfunk-Sendeempfänger
US7701299B2 (en) * 2008-06-16 2010-04-20 Phase Matrix, Inc. Low phase noise PLL synthesizer
US8373463B1 (en) 2011-09-23 2013-02-12 Phase Matrix, Inc. Low phase-noise PLL synthesizer with frequency accuracy indicator
US20140334635A1 (en) * 2013-05-09 2014-11-13 Broadcast Sports Incorporated 7GHz Professional Wireless Microphone System
US9628066B1 (en) 2015-09-19 2017-04-18 Oleksandr Chenakin Fast switching, low phase noise frequency synthesizer
US11012079B1 (en) * 2019-12-19 2021-05-18 Bae Systems Information And Electronic Systems Integration Inc. Continuous tuning of digitally switched voltage-controlled oscillator frequency bands

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3980951A (en) * 1975-08-13 1976-09-14 Fairchild Camera And Instrument Corporation Electronic tuning control system for television
US4199737A (en) * 1978-10-18 1980-04-22 Westinghouse Electric Corp. Magnetostatic wave device
FR2480509A1 (fr) * 1980-04-14 1981-10-16 Thomson Csf Dispositif a ondes magnetostatiques de volume
US4375693A (en) * 1981-04-23 1983-03-01 Ford Aerospace & Communications Corporation Adaptive sweep bit synchronizer
US5168248A (en) * 1992-02-07 1992-12-01 Uniden Corporation Ferri-magnetic film frequency modulator
JP3258357B2 (ja) * 1992-03-02 2002-02-18 ユニデン株式会社 S/nエンハンサ
FR2763196B1 (fr) * 1997-05-07 1999-07-30 Thomson Csf Synthetiseur de frequence coherent a boucle de phase et pas fractionnaires

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006504352A (ja) * 2002-10-25 2006-02-02 ジーシーティー セミコンダクター インコーポレイテッド Pll回路のノイズを抑制するシステム及び方法
JP4754825B2 (ja) * 2002-10-25 2011-08-24 ジーシーティー セミコンダクター インコーポレイテッド Pll回路のノイズを抑制するシステム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6188740B1 (en) 2001-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5408201A (en) Frequency synthesizer using three subfrequency synthesizers for generating two different frequencies
US5983081A (en) Method for generating frequencies in a direct conversion transceiver of a dual band radio communication system, a direct conversion transceiver of a dual band radio communication system and the use of this method and apparatus in a mobile station
JP3311794B2 (ja) デジタル無線電話機において異なる周波数の信号を発生する方法
WO1992020144A1 (en) Digital frequency synthesizer having afc and modulation applied to frequency divider
JPH04240924A (ja) 時分割複信無線送受信装置
JP2002135157A (ja) マルチバンド携帯無線端末
JPH10247851A (ja) フラクショナル−n方式の周波数シンセサイザおよびそれを使用した中継装置
WO1989007865A1 (en) Bandswitching a two-way radio having a pll
JP2007096694A (ja) Fmトランスミッタ
AU640596B2 (en) Phase-locked loop synthesizer for use in tdm communications system
JP2002050963A (ja) デジタル情報送受信装置の電気消費量を減少させるプロセスおよび装置
US20080212658A1 (en) Method and system for communication of signals using a direct digital frequency synthesizer (ddfs)
JPH0151100B2 (ja)
US6233227B1 (en) Transmitting and receiving apparatus
WO2003096561A1 (fr) Appareil de communication mobile
JP2001502157A (ja) マルチチャネル無線装置、無線通信システム及び分数分周比型周波数シンセサイザ
EP1216512A1 (en) A method and a device for producing a signal
JP3556917B2 (ja) 周波数シンセサイザ
JP3203119B2 (ja) 周波数シンセサイザ回路
JP2000244360A (ja) 複数周波数帯域移動無線装置
JP2001119317A (ja) 無線通信装置、無線通信装置の周波数切替え方法および記録媒体
JPH1188164A (ja) 周波数シンセサイザ
JP2003198402A (ja) 受信機
JPH06152510A (ja) ディジタル携帯電話
JP4524889B2 (ja) 通信装置