JPH10326656A - コンセント - Google Patents

コンセント

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JPH10326656A
JPH10326656A JP15452597A JP15452597A JPH10326656A JP H10326656 A JPH10326656 A JP H10326656A JP 15452597 A JP15452597 A JP 15452597A JP 15452597 A JP15452597 A JP 15452597A JP H10326656 A JPH10326656 A JP H10326656A
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豊 加藤
Masuo Kitamura
満寿雄 北村
Masami Hayafune
正実 早船
Minoru Honda
稔 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種類のプラグにアダプタを用いることなく
対応するコンセントを提供する。 【解決手段】器体1は施工面に固定されるプレートに形
成された矩形状の開口窓内に前端部が挿入された形でプ
レートに保持され後端部が施工面に埋め込まれた形で設
置される。器体1の側面には、プレートに単位ピッチで
形成された保持溝に結合される取付爪2が突設される。
器体1の前面には平型栓刃に対応する平型栓刃挿入口2
5aとピン型栓刃に対応するピン型栓刃挿入口25bと
を連続させた形状の挿入口25が開設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面のような施工
面に一部を埋め込んだ形で施工されるコンセントに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンセントはプラグの形状に一
対一に適合するように形成される。つまり、コンセント
に差し込むことができるプラグの形状は1種類に限られ
ているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、コンセン
トに適合しない形状のプラグを用いるには、栓刃の形状
を変換するためのアダプタが必要になる。また、通常の
コンセントはプレートに対する取付位置が1箇所だけで
あり、差込部の口数に応じて異なる製品が必要になって
いる。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、アダプタを用いることなく複数種類
のプラグに対応可能とし、また、差込部の口数などに応
じてプレートに対する取付位置を変えることができるよ
うにしたコンセントを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、施工
面に固定されるプレートに形成された矩形状の開口窓内
に前端部が挿入された形でプレートに保持され後端部が
施工面に埋め込まれた形で設置される器体を有し、プレ
ートに単位ピッチで形成された保持部に結合される取付
部が器体の側面に形成され、平板状の平型栓刃が挿入さ
れる平型栓刃挿入口とピン状のピン型栓刃が挿入される
ピン型栓刃挿入口とを連続させた形状の挿入口が器体の
前面に開設されていることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、器体は後端側のボディと挿入口を備える前端側のカ
バーとからなり、ボディの外側面に突設した組立爪と、
カバーから突出する組立片に設けた組立孔との凹凸係合
によりボディとカバーとが結合され、プラグの栓刃を受
ける刃受部材を収納するボディは耐トラッキング性を有
する合成樹脂により形成され、組立片を備えるカバーは
弾性を有する合成樹脂により形成されて成ることを特徴
とする。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前面が円形に開口し施工面に埋込配置されるボック
ス内に器体の後部が収納され、前面が矩形状に形成され
ている器体の角部にはボックスの内周面に沿う形に面取
り部が形成されて成ることを特徴とする。請求項4の発
明は、請求項1の発明において、器体内に配設されプラ
グの栓刃に接続される刃受部材と電気的に接続された端
子部が器体内に収納され、端子部は器体に設けた電線挿
入口から挿入された電線を、電線の挿入方向に交差する
方向にばね力を作用させる鎖錠ばねによって保持するこ
とを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、器体内に配設されプラグの栓刃に接続される刃受部
材は、プラグの栓刃に弾接するばね片と、器体に設けた
電線挿入口から挿入される電線を鎖錠ばねとの間に挟持
する端子片と、ばね片と端子片とを連続一体に連設する
橋絡片とを備えることを特徴とする。請求項6の発明
は、請求項1の発明において、プレートは合成樹脂成形
品であって開口窓の両側部にそれぞれ保持部としての保
持溝が形成され、プレートの弾性を利用してプレートを
撓ませることにより器体の側面に突設した取付部として
の取付爪が保持孔に凹凸結合されることを特徴とする。
【0009】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、器体の各側面に対向するようにプレートの背面側に
突設した固定梁部と可動梁部とにそれぞれ保持溝が形成
され、可動梁部は可撓性を有していて固定梁部の保持溝
に器体の一方の側面の取付爪を係合させた状態で可動梁
部を撓ませながら可動梁部の保持溝に器体の他方の側面
の取付爪を係合させることを特徴とする。
【0010】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、固定梁部の近傍に形成された器具外し孔を通して挿
入される工具を用いて器体を可動梁部側に押圧すること
により可動梁部を撓ませて器具をプレートから取り外す
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に説明する実施形態では、と
くにことわりがなければ、図2の向きにおいて上下左右
の方向を規定し、また図2における正面を前面という。
したがって、図2における右端は後端になる。 (実施形態1)本実施形態の構成を図1ないし図7に示
す。器体1は、耐トラッキング性に優れた熱硬化性合成
樹脂(たとえば、ユリア樹脂)を用いて前面が開放され
た直方体状に形成されたボディ10と、弾性を有しかつ
耐トラッキング性に優れた合成樹脂(たとえば、ポリブ
チレンテレフタレート=PBT)を用いて後面が開放さ
れた直方体状に形成されたカバー20とを結合すること
により形成される。器体1は後述する規定の単位寸法を
有している。
【0012】ボディ10の上下両端面には各一対の組立
爪11が突設されている。一方、カバー20の上下両端
部にはそれぞれ肩部21が突設され、各肩部21の後縁
からボディ10に向かってそれぞれ組立片22が突設さ
れる。各組立片22にはボディ10に設けた組立爪11
と凹凸係合する各一対の係合孔22aが形成される。組
立爪11の前端部には前方ほどボディ10からの突出量
を小さくするように傾斜した誘導面11aが形成されて
いる。したがって、ボディ10にカバー20を組み付け
るときには、組立片22が誘導面11aに沿って撓み、
最終的に組立片22に設けた係合孔22aが組立爪11
に嵌合することによって、ボディ10とカバー20とが
結合される。このように、組立片22を撓ませる必要が
あるから、カバー20を弾性を有した合成樹脂で形成し
ているのである。
【0013】ここで、組立片22の成形時には樹脂の流
れが複数形成されて組立片22の先端部付近で合流する
から、組立片22の先端部にはウェルドラインが形成さ
れやすい。組立片22は上述のように撓みを利用して組
立爪11と係合するものであるから、ウェルドラインが
形成されると撓み時に折れやすくなるという問題が生じ
る。そこで、ウェルドラインが形成される部位について
は部分的に厚みを大きくした補強部22bを形成して組
立片22が割れるのを防止している。
【0014】ボディ10は長手方向の中間部に設けた仕
切壁12により内部空間が2分されている。仕切壁12
の前端部はボディ10の開口面よりも前方に突出てい
る。ボディ10の周壁の適所には前方に突出する位置決
め突部10aが突設される。仕切壁12および位置決め
突部10aは、ボディ10とカバー20とが結合された
ときにカバー20に形成した凹所(図示せず)に係合し
てボディ10に対するカバー20のがたつきを禁止す
る。また、カバー20内にも仕切壁(図示せず)が形成
され、ボディ10とカバー20とを結合するとボディ1
0の仕切壁12とカバー20の仕切壁とが突き合わされ
ることによって器体1の内部空間が独立した2室に分割
される。
【0015】ボディ10内において仕切壁12を介して
形成された各収納室13には、それぞれ刃受部材30が
収納される。各刃受部材30は、互いに対向する一対の
ばね片31と、両ばね片31の一方の側面に対向するば
ね片32と、ばね片31,32を連続一体に結合するコ
字状の連結片33とを備える。また、各ばね片31の側
方であってばね片32との間の部位には連結片33から
連続一体に位置決め片34が突設される。さらに、連結
片33の開放端には互いに離れる向きに突出する形で端
子片35が連結片33と連続一体に形成されている。と
ころで、この刃受部材30では、互いに対向する一対の
ばね片31においてピン型栓刃に接触する部位の間隔が
ばね片32に近い側ほど大きくなるように形成してある
(図5参照)。つまり、両刃受部材30において互いに
近い側ほどばね片31の間隔が大きくなるようにしてあ
る。したがって、ピン型栓刃を刃受部材30に挿入した
ときに、プラグの種類によって一対のピン型栓刃の間の
距離やピン型栓刃の直径が異なるものであっても、ばね
片31のばね力によってプラグを両刃受部材30の中心
付近に位置させる向きの力が作用し、両刃受部材30で
のばね片31のばね力を均等化することができる。
【0016】ボディ10内には連結片33と位置決め片
34と端子片35とにそれぞれ当接する位置決めリブ1
4a〜14dが形成され、位置決めリブ14a〜14d
により刃受部材30がボディ10内の定位置に位置決め
される。位置決めリブ14c,14dは互いに対向する
ように形成され、位置決めリブ14dに当接した端子片
35と位置決めリブ14cとの間には鎖錠ばね36が配
置される。鎖錠ばね36は帯板の一端部をJ字状に曲成
して接触片36aを形成するとともに、他端部をS字状
に曲成して鎖錠片36bを形成したものであって、接触
片36aおよび鎖錠片36bを端子片35に対向させる
形でボディ10に収納される。刃受部材30の位置決め
片34と端子片35および鎖錠ばね36はカバー20内
に設けた押さえリブ23a,23bによりボディ10か
ら浮き上がらないように押さえられる。
【0017】ボディ10の後壁には鎖錠ばね36と端子
片35との間に電線を導入することができるように電線
挿入口15が形成されている。この電線挿入口15を通
して鎖錠ばね36と端子片35との間に、鎖錠片36a
側から電線を挿入すると、接触片36aおよび鎖錠片3
6aのばね力によって電線が端子片35との間に挟持さ
れ、かつ鎖錠片36bが電線に食い込むことによって電
線を引き抜くことができなくなる。このように、電線挿
入口15に電線を挿入するだけで結線することができる
から、ねじ付きの端子などを用いる場合に比較して結線
作業が容易になる。
【0018】各収納室13には、各刃受部材30に設け
た一対の端子板35にそれぞれ対向する一対の鎖錠ばね
36に跨がるように解除釦37が配設される。解除釦3
7は両鎖錠ばね36の鎖錠片36bに当接し、ボディ1
0の後壁に沿ってスライド可能となるように配置されて
いる。解除釦37が鎖錠片36bに当接する部位は鎖錠
片36bが端子片35との間に電線を挟持する部位から
ずれている。また、解除釦37に対応する部位でボディ
10の後壁には操作孔16が形成され、操作孔16にマ
イナスドライバの先端部などを挿入して解除釦37を押
すことにより、電線に食い込んでいる鎖錠片36bを電
線から離すように撓ませて電線の引抜きが可能となるよ
うにしてある。ここで、電線としては絶縁被覆を有する
単線を用いるのが一般的であって、電線の引抜きに抗す
る所要の接続強度を得るには絶縁被覆を剥く長さが重要
であるから、器体1の後面には芯線を露出させる長さを
示した溝状のゲージ10bが設けられている。施工時に
はゲージ10bの長さ分の芯線を露出させるように絶縁
被覆を剥くのである。
【0019】上述の説明から明らかなように、各収納室
13に配置した刃受部材30にはそれぞれ2本の電線を
接続することができるから、一方の電線を電源側とし、
他方の電線を他のコンセントに接続する送り配線として
用いれば、複数のコンセントを並列的に接続するような
結線作業が容易になる。また、電源側の電線と送り配線
となる電線とを個別に接続しているから、すでに接続し
てあるコンセントを外すときなどに同時に2本の電線を
外すことなく外すべきコンセントに接続されている電線
のみを付け替えればよいから、配線の変更にも容易に対
応することができる。
【0020】ところで、カバー20の前壁には一つのプ
ラグに設けた一対の栓刃を挿入することができる差込部
24が1口分形成されている。差込部24は各刃受部材
30のばね片31,32に対応する部位にそれぞれ開口
する挿入口25よりなり、各挿入口25は平板状の平型
栓刃が差し込まれる平型栓刃挿入口25aと、ピン状の
ピン型栓刃が差し込まれるピン型栓刃挿入口25bとを
連通させた形状に形成されている。つまり、平型栓刃挿
入口25aは矩形状であって、長手方向の中間部の一側
縁に円状のピン型栓刃挿入口25bが連通した形状にな
っている。また、平型栓刃挿入口25aの中心間の距離
よりも、ピン型栓刃挿入口25bの中心間の距離のほう
が広くなっている。平型栓刃挿入口25aに挿入される
平型栓刃はばね片31の側面とばね片32との間で挟持
され、ピン型栓刃挿入口25bに挿入されるピン型栓刃
は一対のばね片31の間で挟持される。なお、平型栓刃
挿入口25aは電圧線側と接地線側とで長さ寸法を異な
らせてある。
【0021】上述の器体1は後述するプレート100に
取り付けられるものであって、カバー20の両側面に設
けた肩部21にはプレート100に結合するために各一
対の取付爪2が突設されている。取付爪2の前端部には
前方ほど肩部21からの突出量を小さくするように傾斜
した傾斜面2aが形成されている。また、器体1の各側
面において両取付爪2の間に対応する部位であって取付
爪2よりもやや後方には取付孔3が穿設されている。プ
レート100の種類によっては取付孔3を用いて器体1
をプレート100に取り付ける。
【0022】カバー20としては、図8に示すように、
差込部24に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
ものを用いてもよい。つまり、ボディ10および刃受部
材30を共通に用いてカバー20のみを交換すれば、平
型栓刃挿入口25aのみを設けたコンセントを構成する
ことが可能になる。したがって、平型栓刃とピン型栓刃
とを両用できる地域向けのコンセント、平型栓刃しか使
用することができない地域向けのコンセントとを、カバ
ーのみの交換で供給することが可能になり、部品の共用
により部品品種の増加を防止しながら多品種展開が可能
になる。
【0023】上述した構成のコンセントを施工するに
は、図9および図10に示すプレート100を用いる。
プレート100は、器体1を保持するプレート枠110
と、プレート枠110を覆って見栄えよく施工する化粧
プレート120とからなる。プレート枠110には、合
成樹脂製のものと金属製のものとがある。合成樹脂製の
プレート枠110は絶縁性を有し、図11ないし図14
に示すように、一対の枠片113a,113bの左端部
同士(図11(a)の上端部同士)および右端部同士
(図11(a)の下端部同士)をそれぞれ横片115で
連続一体に結合することによって、器体1の前面を露出
させる長方形状の開口窓111を中央部に備えた縦長の
矩形枠状に形成されている。開口窓111の長手方向に
沿った両側縁の後面側にはそれぞれ帯板状の固定梁部1
14と可動梁部115とが互いに対向する形で設けてあ
る。
【0024】可動梁部115は、長手方向の両端部で可
動梁部115の長手方向に延長された連結部116を介
して枠片113bに連続一体に連結され、中間部の2箇
所が可動梁部115に直交する方向のブリッジ部117
を介して枠片113bに連続一体に連結されている。ま
た、各連結部116と各ブリッジ部117との間および
両ブリッジ部117の間の部位は表裏に貫通するスリッ
ト118a〜118cとなっている。プレート枠110
を形成する合成樹脂は可撓性を有し、可動梁部115お
よび連結部116が可撓になっている。両側のスリット
118a,118cはL字形に形成され、中間部のスリ
ット118bは一直線上に形成されている。枠片113
bにおいて各ブリッジ部117の近傍には、ブリッジ部
117に対応する部位でも可動梁部115が可撓となる
ように、表裏に貫通する長孔状の溝119をそれぞれ設
けてある。
【0025】一方、固定梁部114および可動梁部11
5において開口窓111に臨む一面には、器体1の両側
面に各一対ずつ突設された取付爪2と凹凸係合する保持
部としての保持溝114a,115aが各3対ずつ等ピ
ッチで設けられる。したがって、器体1に設けた取付爪
2を各保持溝114a,115aに凹凸係合させると、
器体1の前面を開口窓111から露出させた形でプレー
ト枠110に器体1を取着することができる。また、器
体1がプレート枠110から前方に抜け落ちないよう
に、固定梁部114および可動梁部115の基部には器
体1の両側面に突設した肩部21の前面に当接する当接
部114d,115dが形成されている。つまり、肩部
21の前面が当接部114d,115dに当接し、取付
爪2の後面が保持溝114a,115aに係止されるこ
とによって、器体1がプレート枠110に取着される。
【0026】ここで、固定梁部114と可動梁部115
との開口窓111に臨む一面における各先端部分には、
器体1の取付爪2をプレート枠110の後面側から保持
溝114a,115aに導入する際に、各取付爪2を保
持溝114a,115aに誘導するために、先端側ほど
互いの距離を広げるように傾斜した傾斜面となった誘導
部114b,115bが設けてある。すなわち、図15
(a)〜(c)に示すようにプレート枠110に器体1
を取り付けるには、器体1の一側面に突設した取付爪2
を固定梁部114の保持溝114aに係合させておき、
器体1の前端部を開口窓111にほぼ一致させて器体1
をプレート枠110に対して前方に押し込むと、器体1
の他側面に突設した取付爪2が可動梁部115を撓ませ
ながら傾斜面2aと誘導部115bとによって保持溝1
15aに追い込まれ、取付爪2を保持溝115aに容易
に係合させることができる。
【0027】ところで、上述のように可動梁部115の
延長線上に連結部116を設けているから、器体1に前
面側から後方に向かって押圧力が作用しても、可動梁部
115が開口窓111側へ倒れるように撓んで保持溝1
15aから器体1の取付爪2が外れないようにしてあ
る。これにより、器体1のプレート枠110に対する取
付強度を向上させることができる。
【0028】一方、固定梁部114の基部には隣接する
各一対の保持溝114aの間でプレート枠110の表裏
に貫通する器具外し孔114cが穿設してあって、器具
1をプレート枠110に取着した状態で、ドライバや取
外し専用の治具等の先端部分を器具外し孔114cに挿
入し、治具の先端部分で器体1を可動梁部115側へ押
すと梃子の原理によってわずかな力で可動梁部115を
撓ますことができ、固定梁部114側の保持溝114a
と器体1の取付爪2との係合状態を解除してプレート枠
110から器体1を取り外すことができるようになって
いる。
【0029】ところで、上述したように、プレート枠1
10は固定梁部114と可動梁部115とにそれぞれ3
対の保持溝114a,115aを有し、器体1には各側
面に一対ずつの取付爪2が形成されているから、上述の
器体1をプレート枠110に3個まで取り付けることが
可能である。つまり、プレート枠110は3個用であっ
て、3個用のプレート枠110に最大3個まで取り付け
ることができるように取付寸法を設定した器体1を1個
単位寸法の器体1と呼ぶことにする。このように、器体
1とプレート枠110との相対的な取付寸法を規定して
おくことによって、プレート枠110には1〜3個の範
囲の任意個数の器体1を取り付けることが可能になる。
固定梁部114および可動梁部115に設けた各保持溝
114a,115aのピッチは1個単位寸法の器体1の
側面に突設されている取付爪2のピッチと等しく、かつ
上述のように各保持溝114a,115aは等間隔であ
るから、1個単位寸法の器体1であれば固定梁部114
および可動梁部115の隣接する任意の2個の保持溝1
14a,115aを用いてプレート枠110に取着する
ことができる。図16は器体1をプレート枠110に取
り付けた状態を示している。
【0030】ところで、プレート枠110の各横片11
5の中間部前面にはそれぞれ凹所131が形成してあ
る。各凹所131には、プレート枠110を埋込ボック
ス(図示せず)に取り付けるためのボックスねじを挿通
するボックス用孔132と、プレート枠110を壁面等
の施工面に直付けするためのねじが挿通されるねじ挿通
孔133と、施工面を形成する壁パネル等に取り付ける
際に使用するはさみ金具(図示せず)を係止するはさみ
金具係止孔134とが設けてある。
【0031】また、プレート枠110の4隅には、化粧
プレート120の後面から突設した係止突起123を係
止する化粧プレート係止孔135が設けてあり、化粧プ
レート係止孔135に係止突起123を挿入係止するこ
とでプレート枠110の前面を覆う形で化粧プレート1
20を着脱自在に取り付けることができるようになって
いる。
【0032】化粧プレート120は、絶縁性を有する合
成樹脂を用いて形成されたものであって、プレート枠1
10の前面を覆う矩形状の主部121と、主部121の
周縁から全周に亙って後方に突出する側壁122とを連
続一体に形成した略箱形に形成される。係止突起123
は主部121の後面側の4隅に突設してある。また、主
部121の中央部には、プレート枠110に取り付けた
器体1の前面を露出させる開口窓121aが設けてあ
る。
【0033】化粧プレート120の側壁122のうちの
各対向面間の距離は、それぞれプレート枠110の対応
する部位の幅寸法よりも大きくしてある。すなわち、施
工面に配設したプレート枠110の前面側に化粧プレー
ト120を取着したとき、プレート枠110が化粧プレ
ート120の内側に収まり、化粧プレート120の側壁
122の先端縁が施工面にほぼ当接する。その結果、プ
レート枠110と化粧プレート120との突き合わせ面
が施工面よりも前方へ出ることがなく、両者の突き合わ
せの線が側面からはほとんど見えなくなり外観が向上す
る。
【0034】また、化粧プレート120の側壁122の
内側面には、図18に示すように、先端側ほど開口幅を
広げるように傾斜した傾斜面122aが形成され、かつ
プレート枠110の側面に当接してプレート枠110に
対する化粧プレート120の位置ずれを防止する規制リ
ブ124を複数列設している。なお、規制リブ124の
後面側にもガイド用の傾斜面124aを設けるようにす
れば、化粧プレート120がさらに取り付け易くなるも
のである。
【0035】ところで、図14に示すようにプレート枠
110の両枠片113a,113bの外側面には、後方
ほど外側に突出するように傾斜する傾斜面113cと、
傾斜面113cに連続して外側に張り出した張出部11
3dとが形成されている。さらに、化粧プレート120
の上下(図16(d)の左右)の側壁122の内側面に
は後端面が張出部113dの前面に当接するリブ125
が突設され、このリブ125によって化粧プレート12
0のがたつきが防止される。プレート枠110に化粧プ
レート120を取り付けるときには、化粧プレート12
0の規制リブ124がプレート枠110の枠片113
a,113bに形成した傾斜面113cに案内されるか
ら、取り付けが容易である。
【0036】化粧プレート120の上下(図16(d)
の左右)の一方の側壁122には一対の切欠部126が
設けてあり、この切欠部126に治具(マイナスドライ
バの先端部など)を差し込んで化粧プレート120をプ
レート枠110から離す向き(前向き)の力を作用させ
ると、化粧プレート120の係止突起123とプレート
枠110の化粧プレート係止孔135との係合状態が解
除され、化粧プレート120をプレート枠110から取
り外すことができる。プレート枠110の枠片113b
において切欠部126に対応する位置には傾斜面113
cよりも内側へ窪んだ逃がし部136が設けてあり、切
欠部126に差し込まれた治具を逃がして奥まで挿入で
きるようにしてあり、化粧プレート120を取り外す際
に力を作用させやすくしてある。さらに、逃がし部13
6の後面側端部からは張出部113dよりも薄肉のリブ
137が、化粧プレート120の切欠部126から突出
しない程度まで延設してある。すなわち、切欠部126
に差し込んだ治具に施工面に当接する部分を支点として
力を加えることで施工面に傷が付くおそれがあるが、リ
ブ137を設けていることで切欠部126に差し込んだ
治具がリブ137に当接し、化粧プレート120をプレ
ート枠110から取り外す際に治具によって施工面に傷
が付くのを防ぐことができる。
【0037】化粧プレート120の後面側には、プレー
ト枠110に取着したときにプレート枠110に設けた
3つのスリット118a〜118cにそれぞれ嵌入され
る突条片128a〜128cが列設してある。ここで、
各突条片128a〜128cの寸法は、プレート枠11
0の各スリット118a〜118cに嵌入された状態
で、スリット118a〜118cの内周面と各突条片1
28a〜128cとの間にわずかな隙間しか生じないよ
うな寸法に設定してある。すなわち、器体1を取り付け
たプレート枠110に化粧プレート120を取着した状
態では、3つの突条片128a〜128cがプレート枠
110の各スリット118a〜118cに嵌入され、ス
リット118a〜118cの内周面と各突条片128a
〜128cとの間にはわずかな隙間しか生じないことか
ら、プレート枠110の可動梁部115の動き(撓み)
が規制されることになる。その結果、器体1としてコン
セントを使用しているときにコンセントに差し込まれた
プラグを異常に大きな力で引き抜く等の衝撃が加えられ
た場合でも、上述のように可動梁部115の動きが規制
されているために器体1の取付爪2と可動梁部115お
よび固定梁部114の保持溝115a,114aとの係
止が外れにくいのである。
【0038】ところで、本実施形態では合成樹脂製の化
粧プレート120を用いているが、金属製の化粧プレー
トを用いる場合もある。金属製の化粧プレート(図示せ
ず)の場合には合成樹脂製の化粧プレート120のよう
な係止突起123を設けることができない。そこで、金
属製の化粧プレートをプレート枠110に取り付けるた
めに、図21のように、金属製の化粧プレートを取り付
ける取付ねじが螺着される取付ねじ孔139をプレート
枠110の凹所131に設けるようにしてもよい。これ
により、係止突起123を有する合成樹脂製の化粧プレ
ート120と、取付ねじによって取り付ける金属製の化
粧プレートとのどちらにも対応することができる。
【0039】また、化粧プレート120の規制リブ12
4やがたつき防止用のリブ125が載置される張出部1
13dは、図21に示すようにプレート枠110の全周
に設けるようにしてもよいが、ボックスねじを締め付け
たときにプレート枠110がボックス用孔132の周辺
部分で多少変形することによって、ボックス用孔132
の周辺部分で化粧プレート120とプレート枠110と
が干渉し、化粧プレート120をプレート枠110に正
確に位置合わせすることができないことがある。そこ
で、上述のように、ボックス用孔132の周辺(プレー
ト枠110の4隅)以外の部位に張出部113dを設け
ることにより、ボックスねじの締め付けでプレート枠1
10が多少変形しても化粧プレート120に干渉せずに
正確に位置合わせができるようになっている。
【0040】ところで、器体1はプレート100に取り
付けた状態で後端部が施工面に埋め込まれた形で施工さ
れる。また、器体1の後面には電線挿入口15が開口し
ており器体1の後面側に電線が引き出されるから、器体
1の後面に所要の空間を確保することが要求される。と
くに、施工面がコンクリート壁であるような場合には、
壁内に電線を引き出すための空間を確保するためにボッ
クスを埋め込む必要がある。この種のボックスには前面
が開放された直方体状のものが考えられるが、簡易型と
して合成樹脂により形成した有底円筒状のものを用いる
ことができる。すなわち、前面が円形に開口するボック
スを用いる。ところで、この種のボックスを用いて開口
面積をできるだけ小さくするには、器体1もボックスの
形状に合わせるのが望ましい。そこで、器体1を前面側
から見たときの4隅に面取り部4を形成し、器体1の角
がボックスに当たらないようにしてある。具体的には上
述した1個単位寸法の器体1を2個連接する場合であれ
ば、ボックスBの内周面が図1に二点鎖線で示すような
位置関係になり、面取り部4を形成していることによっ
て、器体1の角がボックスBに当たらないようになって
いる。
【0041】(実施形態2)実施形態1では組立片22
に2個の係合孔22aを形成していたが、本実施形態で
は図22に示すように、組立片22に係合孔22aを1
個だけ設けている。したがって、ボディ10においても
組立爪11は1個だけ設けている。他の構成および機能
は実施形態1と同様である。
【0042】(実施形態3)本実施形態は、図23に示
すように、組立片22に係合孔22aを1個だけ設けた
ものであるが、係合孔22aの後縁から前方に補強片2
2cを延設してある。ボディ10に設けた組立爪11は
補強片22cに係合するように後端部が二股状に形成さ
れている。この構成では、厚肉の補強部22bを補強片
22cにも形成してあり、ウェルドラインの形成による
組立片22の割れをより確実に防止することができる。
他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0043】(実施形態4)上述した実施形態は組立爪
11をボディ10の上下両面に突設したものであった
が、図24ないし図27に示すように、本実施形態では
ボディ10の左右両側面に各一対の組立爪11を突設し
ている。すなわち、ボディ10の左右両側壁の上下端部
の外側面に切欠部17を形成し、各切欠部17内で組立
爪11を突設している。一方、カバー20には各組立爪
11に係合可能な4本の組立片22を突設している。上
記切欠部17の深さは組立片22の厚み寸法に等しく設
定してあり、組立片22の係合孔22aを組立爪11に
係合させた状態ではボディ10の左右両側面と組立片2
2とが面一になるようにしてある。他の構成および機能
は実施形態1と同様であって、本実施形態ではボディ1
0とカバー20とを4箇所で結合しているから、より強
固に結合することができる。
【0044】(実施形態5)上述した各実施形態は1個
単位寸法の器体1を用いたものであり、各差込部24が
2個の挿入口25を備えるものであったが、本実施形態
は、図28ないし図33に示すように、差込部24に2
個の挿入口25とは別に形状の異なる挿入口26を設け
たものである。挿入口26は接地極用の栓刃挿入するも
のである。この構成では3個の挿入口25,26を設け
ていることによって1個単位寸法の器体1では寸法不足
になるから、2個単位寸法(つまり、1個単位寸法の2
個分の取付寸法)の器体1を用いている。
【0045】接地極は他の2極とは絶縁分離する必要が
あるから、ボディ10の内部には仕切壁12を介して3
個の収納室13a〜13cが形成されている。2個の収
納室13a,13bはスリット12aを有した仕切壁1
2bを介してさらに2室に分割されている。ボディ10
内では接地極の刃受部材40の両側に他の2極の刃受部
材30がそれぞれ配置される。
【0046】刃受部材30は、互いに対向する一対のば
ね片31と、両ばね片31の一方の側面に対向するばね
片32と、ばね片31,32を連続一体に結合するコ字
状の連結片33とを備える。連結片33の開放端のうち
一方のばね片31に隣接する部位からは他方のばね片3
2から離れる向きに突出する形で橋絡片34が連続一体
に延長され、橋絡片34の先端には端子片35が連続一
体に形成される。端子片35は後側(図33の下側)が
開放されたコ字状に形成され、端子片35の中に鎖錠ば
ね36が配置される。また、ばね片31,32と端子片
35とは仕切壁12bにより分離され、橋絡片34の一
部はスリット12aに通されている。
【0047】接地極用の刃受部材40は平型栓刃を受け
る必要がなくピン型栓刃のみを受ければよいから、互い
に対向する一対のばね片41を備えるが、ばね片41の
側面に対向するばね片は設けていない。両ばね片41の
側方には後側が開放されたコ字状に形成された連結片4
3が連続一体に形成され、連結片43の後部には連結片
43の各脚片を切り開いて形成した各一対の端子片45
が連続一体に形成されている。鎖錠ばね46は上記各一
対の端子片45間に配置される。
【0048】ボディ10の後壁には鎖錠ばね36,46
と端子片35,45との間に電線を導入することができ
るように電線挿入口15が形成されている。また、結線
された電線を引き抜くことができるようにするために、
解除釦37,47がボディ10内に配設され、ボディ1
0の後壁に形成した操作孔16を通してマイナスドライ
バの先端部などの工具を挿入して解除釦37,47を押
せば鎖錠ばね36,46を撓ませて電線を引き抜くこと
ができるようになる。
【0049】カバー20としては、図34に示すよう
に、挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを形成した
ものを用いてもよい。他の構成および機能は実施形態1
と同様である。 (実施形態6)実施形態5では組立片22に2個の係合
孔22aを形成していたが、本実施形態では図35およ
び図36に示すように、組立片22に係合孔22aを1
個だけ設けている。したがって、ボディ10においても
組立爪11は1個だけ設けている。他の構成および機能
は実施形態5と同様である。
【0050】また、実施形態5と同様に、カバー20と
して、図37のように、挿入口25に平型栓刃挿入口2
5aのみを形成したものを用いてもよい。 (実施形態7)本実施形態は、図38ないし図43に示
すように、実施形態5と同様の構成の差込部24を2口
設けたものである。そこで、器体1には3個単位寸法の
ものを用いている。
【0051】ボディ10の内部には仕切壁12を介して
3個の収納室13a〜13cが形成され、接地極の刃受
部材60が収納される収納室13cは器体1の長手方向
に沿った細長形状であって中間部に括れ部13dが形成
されている。また、他の2個の収納室13a,13bに
はそれぞれ刃受部材50が収納されるのであって、収納
室13を3分するように中間部の2箇所にそれぞれスリ
ット12aを有する仕切壁12bが形成される。
【0052】刃受部材50は、図44ないし図46に示
すように、互いに対向する一対のばね片51と、両ばね
片51の一方の側面に対向するばね片52と、ばね片5
1,52を連続一体に結合するコ字状の連結片53とか
らなる刃受部58を2組備え、両連結片53の間を橋絡
片54を介して結合し、橋絡片54の中間部に橋絡片5
4とともに後側に開放されたコ字状となる端子片55を
備える形状に板金によって連続一体に形成されている。
橋絡片54の後縁には突脚54aが突設されている。
【0053】刃受部材50として上記形状を採用するこ
とにより、図47に示す形状に板金を打ち抜けば、折曲
加工を施すだけで刃受部材50を形成することができ
る。つまり、打ち抜き加工と折曲加工とにより刃受部材
50を形成することができ、複数の部品を結合するため
のかしめ作業などが不要であって、製造コストの低減に
つながるものである。また、刃受部材50は対称性を有
する形状であって、両刃受部材50として同形状のもの
を用いることができるから、2個の刃受部材50を用い
ながらも部品品種は1種類でよく製造が容易になる。
【0054】図48に示すように、ばね片52には平型
栓刃の保持力を向上させるためのダボ52aが打ち出さ
れており、また、橋絡片54に設けた突脚54aにはボ
ディ10の内部の仕切壁12に当接して刃受部材30の
がたつきを低減するためのダボ54bが打ち出されてい
る。鎖錠ばね56は、図49に示すように、橋絡片54
と端子片55との間に装着され、接触片56aおよび鎖
錠片56bは橋絡片54と対向する。しかして、刃受部
材30において鎖錠ばね56との間に電線Lを挟持する
部位の表面には細かい凹凸面であるローレット部が形成
されている。ローレット部を形成することにより、電線
Lの滑りを防止し、また接触面積が大きくなって接触状
態が安定する。
【0055】刃受部材50を収納する収納室13a,1
3bの適所には図52に示すように位置決めリブ18が
突設され、位置決めリブ18が刃受部材50に当接する
ことによって、刃受部材50を定位置に保持するように
なっている。また、図53に示すように、一部の位置決
めリブ18には刃受部材50を所定位置に追い込むよう
に傾斜面18aが形成されている。一方、刃受部材60
は接地極用であって平型栓刃を受ける必要がない。そこ
で、図50および図51に示すように、刃受部材60
は、互いに対向する各一対のばね片61を備えた刃受部
68を2組備え、一方の刃受部68のばね片61の側方
には後側が開放されたコ字状の連結片63が連続一体に
形成され、連結片63の各脚片の後部には連結片63の
各脚片を切り開いて形成した各一対の端子片65が連続
一体に形成されている。また、他方の刃受部68の一対
のばね片61同士は後縁間がつなぎ片61aにより連続
一体に連結されている。さらに、連結片63の一方の脚
片と上記他方の刃受部68のばね片61との間は橋絡片
64を介して連続一体に結合されている。言い換える
と、各刃受部68一方のばね片61同士は、連結片63
の一方の脚片と橋絡片64とを介して互いに接続されて
いることになる。
【0056】連結片63aにおいて両脚片をつなぐ部位
および橋絡片64の中間部には他の部位よりも前方(図
51における上方)に突出する押さえ部69a,69b
が形成され、押さえ部69a,69bには後述するよう
にカバー20の後面に突設した押さえリブ27a,27
bが当接して刃受部材60のボディ10からの浮き上が
りが防止される。
【0057】刃受部材60は2個の刃受部材50の間に
配置されるのであるが、橋絡片64をばね片61と略平
行に形成していることによって、板厚分の配置スペース
があればボディ10の中に配置できるのであって、ボデ
ィ10の外に接地極の導電部を引き回す必要がなく組立
が容易になる。しかも、刃受部材50と同様に、1枚の
板金を打ち抜き、折曲すれば刃受部材60を形成するこ
とができるから、刃受部材60の製造も容易である。
【0058】ところで、カバー20の後面には、図56
に示すように、押さえリブ27a〜27cが形成されて
いる。押さえリブ27aは刃受部材60の押さえ部69
aに当接し、押さえリブ27bは刃受部材60の押さえ
部69bに当接する。ここに、押さえリブ27bはボデ
ィ10の仕切壁12と突き合わされることによって器体
1の内部を仕切る板状に形成され、ボディ10において
押さえリブ27bに対応する部位は、接地用の刃受部材
60を収納する収納室13cには上述のように橋絡片6
4を収納する括れ部13dが形成されており、図55に
示すように、押さえリブ27bの先端部は括れ部13d
に挿入される。言い換えると、ボディ10に形成した仕
切壁12に溝を形成して押さえリブ27bの先端部を挿
入しているから、その溝内に接地用の刃受部材60の橋
絡片64を収納することができる。刃受部材50を収納
する収納室13の間であって、接地用の刃受部材60を
収納する収納室13が介在しない部位の仕切壁12には
溝はなく、図54に示すように、この部位の仕切壁12
の先端部はカバー20に設けた仕切リブ28の溝に挿入
される。このように、ボディ10とカバー20との一部
を互いに他方に差し込む形で結合することにより、沿面
距離が大きくなり刃受部材50間の絶縁を確保しやすく
なる。押さえリブ27cは、刃受部材50のボディ10
からの浮き上がりを防止するように設けてある。
【0059】刃受部材50,60のばね片51,52,
61の先端部はカバー20内に挿入されており、カバー
20の後面の適所には、ばね片51,52,61の開き
量を規制するための開き規制リブ29aが設けられる。
さらに、カバー20の後面には接地極用の挿入口26の
周囲に対応してガイドリブ29bが形成されている。た
とえば、プラグPに接続されているコードを引っ張って
プラグPを抜こうとしたようなときにプラグPが傾く
と、プラグPに設けた栓刃B1 ,B2 がボディ10に当
たった状態で引き抜かれることになるから、その力を受
けて器体1が破損する場合がある。これに対して、プラ
グPに設けた栓刃B1 ,B2 のうちもっとも長い接地用
の栓刃B2 を案内してプラグPの傾きを規制するガイド
リブ29bを設けているから、図57に示すように、プ
ラグPがほとんど上下に傾かずボディ10に当たらない
のであって、プラグPを引き抜く力によって器体1が破
損するような事故を防止することができる。
【0060】本実施形態においても、図58に示すよう
に、挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構
成のカバー20を用いることができる。このような形状
のカバー20を用いることによって、平型栓刃しか使用
することができない地域向きのコンセントを製造する際
に、カバー20のみを異種形状として製造すればよいか
ら、部品品種の増加を防止しながら多品種展開が可能に
なる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0061】ところで、接地極用の刃受部材60として
は、図59および図60に示す構成のものを採用しても
よい。この刃受部材60は、連結片63の一方の脚片が
ばね片61に連続していない形状のものであって、各一
対のばね片61はともに後縁同士がつなぎ片61aで連
続一体に連結されている。他の部分の形状は上述した刃
受部材60と同様である。
【0062】刃受部材60としては、図61および図6
2に示す構成のものも採用することができる。この構成
は図50および図51に示した刃受部材60の連結片6
3の各脚片からそれぞれ橋絡片64を延長してあり、各
橋絡片64の先端にそれぞればね片61が接続された形
状になっている。つまり、2枚の橋絡片64を対向させ
る形のものである。したがって、両組の各一対のばね片
61同士はともに連結片63により互いに連結されてい
る。他の部分の形状は上述の刃受部材60と同様であ
る。
【0063】(実施形態8)本実施形態では図63およ
び図64に示すように、組立片22に係合孔22aを1
個だけ設けている。したがって、ボディ10にも組立爪
11は1個だけ設けている。また、図65に示すよう
に、挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構
成のカバー20を用いることもできる。他の構成および
機能は実施形態7と同様である。
【0064】(実施形態9)本実施形態は、図66ない
し図71に示すように、実施形態7の構成から接地極用
の刃受部材60を省略し、カバー20として接地極用の
挿入口26を省略した形状のものを用いた例であって、
接地極のない差込部24を2口備えるものである。
【0065】この構成ではボディ10は実施形態7に用
いたものと同形状であって、カバー20の形状を異なら
せてある。つまり、刃受部材60を用いない点およびカ
バー20の形状が異なるのみであって、他の部材は実施
形態7のものと同じものを用いることができるから、部
品品種の増加を抑制しながら多品種展開が容易になるの
である。
【0066】この構成においても、図72に示すように
挿入口25に平型栓刃挿入口25aのみを備える構成の
カバー20を用いることができる。したがって、一層の
多品種展開が可能になる。他の構成および機能は実施形
態7と同様である。 (実施形態10)本実施形態では図73および図74に
示すように、組立片22に係合孔22aを1個だけ設け
ている。したがって、ボディ10にも組立爪11は1個
だけ設けている。
【0067】また、図75に示すように、挿入口25に
平型栓刃挿入口25aのみを備える構成のカバー20を
用いることもできる。他の構成および機能は実施形態7
と同様である。上述した各種形状のコンセントは、実施
形態1に説明したプレート100を用いて取り付けるこ
とができるものであるが、プレート100には、以下の
ような各種形状のものを用いることもできる。
【0068】実施形態1に示したプレート枠110は、
固定梁部114および可動梁部115に保持溝114
a,115aを等ピッチで6個ずつ設けることにより、
プレート枠110の開口窓111に対する器体1の取付
位置の選択の自由度が高いものであったが、プレート枠
110に対する器体1の取付位置の自由度が増すと、開
口窓121aの位置の異なる化粧プレート120も多品
種必要になる。
【0069】そこで、図76に示すように、3個単位寸
法の開口窓111を備えるプレート枠110に対して1
個単位寸法の器体1の取付位置を3箇所に制限するよう
に、固定梁部114と可動梁部115との保持溝114
a,115aの近傍に仕切リブ140を突設している。
仕切リブ140は、保持溝114a,115aを一対ず
つ組に分けるように固定梁部114と可動梁部115と
の内側面に連続一体に突設されている。このような仕切
リブ140を設けたことによって、1個単位寸法の器体
1の取付位置を3箇所に制限し、他の箇所に取り付けよ
うとしても仕切リブ140が器体1に干渉することによ
り取り付けることができないようにしてある。また、上
記取付位置に器体1を取り付けたときに各仕切リブ14
0が器体1の側面の少なくとも一部に当接するように仕
切リブ140を形成してある。このことにより、器体1
をプレート枠110に取り付けたときに仕切リブ140
によって器体1のがたつきが少なくなる。このように器
体1のがたつきを少なくしていることによって、器体1
に不要な力が加えられた場合でも取付爪2が破損すると
いうような不具合の発生を防止することができる。仕切
リブ140には、図77および図78に示すように段部
140aを設けて、器体1の前面と側面とに仕切リブ1
40が当接するようにしてがたつきの防止をより確実に
行なえるようにしてある。
【0070】プレート100には、図79に示す形状の
プレート枠110を採用してもよい。上述のようにプレ
ート枠110をボックスねじを使って埋込ボックスに取
り付けた場合に、ボックスねじの締め付けによってプレ
ート枠110が多少変形することがあり、変形したプレ
ート枠110の化粧プレート係止孔135に化粧プレー
ト120の係止突起123が係止できないために、化粧
プレート120をプレート枠110に取り付けることが
できなかったり、取り付けることができたとしてもプレ
ート枠110と化粧プレート120の突き合わせ面に隙
間が生じるおそれがある。
【0071】そこで、プレート枠110の4隅に設けた
化粧プレート係止孔135の周囲に支持片143を残し
て貫通溝141を設け、貫通溝141で囲まれる化粧プ
レート取付部142を支持片143で片持ち支持する構
造としてある。この構成によって、ボックスねじを締め
付けたときにプレート枠110が多少変形しても、幅細
の支持片143で片持ち支持されている化粧プレート取
付部142は変形しないから、化粧プレート120をプ
レート枠110に正確に位置合わせして取り付けること
ができる。なお、図79に示す例では4箇所の化粧プレ
ート係止孔135のうちの1箇所のみを上記構造として
いるが、2箇所以上を上記構造としてもよい。
【0072】図80に示すプレート枠110は、1個単
位寸法の器体1を3個まで取り付けることができる寸法
の開口窓111を2個備える2連型のプレート枠110
である。基本的な構成は実施形態1で示したプレート枠
110を上下(図80では横)に2個並べて連続一体に
形成したような構成であり、図76に示したプレート枠
110と同様に仕切リブ140を設けている。2個の開
口窓111の間には中央枠片144を設けてあり、中央
枠片144に1本の固定梁部114を設けている。固定
梁部114の両側面には、図81に示すように保持溝1
14aが形成されている。保持溝114aは固定梁部1
14の長手方向において等ピッチで6個形成されてい
る。
【0073】プレート枠110の両枠片145a,14
5bには、連結部116およびブリッジ部117を介し
て可動梁部115が連続一体に連結されている。実施形
態1で説明したプレート枠110と同様に、可動梁部1
15の近傍にはスリット118a〜118cおよび溝1
19が形成され、各可動梁部115にはそれぞれ6個の
保持溝115aを形成してある。横片112には、それ
ぞれ凹所131、ボックス用孔132、ねじ挿通孔13
3、はさみ金具係止孔134が設けてあり、プレート枠
110の4隅には化粧プレート120の係止突起123
が挿入係止される化粧プレート係止孔135が設けてあ
る。
【0074】このプレート枠110に適合する化粧プレ
ート120は、図83に示すように、図17に示した化
粧プレート120とほぼ同様の形状であるが、上下(図
83(a)の左右)の幅寸法がほぼ2倍寸法であり、2
個の開口窓121aを備えている。開口窓121aは3
個単位寸法に相当する形成され、プレート枠110に1
個単位寸法の器体1を3個連設したり、3個単位寸法の
器体1を1個取り付けたり、あるいはまた2個単位寸法
の器体1と1個単位寸法の器体1とを連設した場合に適
合する。化粧プレート120の主部121の後面には、
プレート枠110の化粧プレート係止孔135に挿入係
止される係止突起123、および枠片113a,113
bの各スリット118a〜118cに嵌入される突条片
128a〜128cが突設してある。また、側壁122
には、プレート枠110の側面に当接することにより、
プレート枠110に対する化粧プレート120のがたつ
きを防止する規制リブ124と、プレート枠110の張
出部113dの前面に載置されて化粧プレート120の
がたつきを防ぐリブ125と、化粧プレート120をプ
レート枠110から取り外す際に治具が挿入される切欠
部126とが設けてある。
【0075】このような構成のプレート100を用いる
ことによって、図9などに示した1連型のプレートを2
個用いる必要があるようなときに、1個のプレート10
0を施工するだけでよいから施工作業が容易になる。上
述した各化粧プレート120では、規制リブ124とが
たつき防止用のリブ125とを設けているが、図84に
示すようにプレート枠110の張出部113dに当接す
る当接部127を側壁122の全周に亙って設けてもよ
い。この構成でもプレート枠110に対する化粧プレー
ト120のがたつきを防止することができる。図84に
示す化粧プレート120の開口窓121aは、2個単位
寸法に対応しており、1個単位寸法の器体1を2個連設
する場合や、2個単位寸法の器体1を用いる場合に適合
する。
【0076】1連用のプレート枠110に対応する化粧
プレート120としては、図85に示すように、それぞ
れ1個単位寸法の器体1に適合する開口窓121aを2
個設けたものや、図86に示すように、3個単位寸法の
器体1に適合する開口窓121aを1個設けたものなど
を用いることができる。また、2連用のプレート枠11
0に対応する化粧プレート120としては、図87に示
すように、1個単位寸法の器体1に適合する開口窓12
1aを4個設けたものを用いてもよい。
【0077】ところで、上述したプレート枠110は合
成樹脂製のものであるが、図88に示すような金属製の
プレート枠150を用いてもよい。金属製のプレート枠
150は、開口窓151の下縁(図88(a)の左側
縁)に保持部としての3個の保持爪152が突設され、
上縁(図88(a)の右側縁)にも3個の保持爪153
が突設されている。これらの保持爪152,153は器
体1に設けた取付孔3に挿入されることによって器体1
を保持するものであって、一方の保持爪153の周囲を
塑性変形させて保持爪153を取付孔3に挿入すること
ができるように、保持爪153はアーム154を介して
枠片155aに連続一体に連結されている。また、保持
爪153の上側(図88(a)の右側)には押し片15
6が突設されている。
【0078】したがって、図88(a)の左側の枠片1
55bに設けた保持爪152を器体1の一方の取付孔3
に挿入した後、他方の取付孔3に保持片153を位置合
わせして押し片156をマイナスドライバの先端部など
で押すと、アーム154が塑性変形して保持爪153が
取付孔3に挿入されるのである。プレート枠150の他
の構成は合成樹脂製のプレート枠110と同様であっ
て、一対の横片157にはそれぞれボックス用孔13
2、ねじ挿通孔133、はさみ金具係止孔134が設け
てある。また、化粧プレート120の係止突起123を
係止するために、プレート枠150の4隅には切欠状の
化粧プレート係止溝135’を設け、横片157には金
属製の化粧プレートを取り付ける取付ねじが螺着される
取付ねじ孔139も設けられる。さらに、プレート枠1
50の上縁(図88(a)の左側縁)の両角部には連結
切欠158aが形成され、下縁(図88(a)の右側
縁)の両角部には連結切欠158aに噛合する連結突起
158bが形成されているから、2枚のプレート枠15
0を並べて連結切欠158aに連結突起158bを噛合
させると、両プレート枠150の相対的な位置合わせが
できるようになっている。つまり、1連型のプレート枠
150を2個用いて位置合わせすれば2連型のプレート
枠と同様の形状に施工することが可能になる。なお、プ
レート枠150の上下両縁(図88(a)の左右両側
縁)には前面側に折曲された補強片159が形成され、
プレート枠150の変形が防止されている。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明は、施工面に固定される
プレートに形成された矩形状の開口窓内に前端部が挿入
された形でプレートに保持され後端部が施工面に埋め込
まれた形で設置される器体を有し、プレートに単位ピッ
チで形成された保持部に結合される取付部が器体の側面
に形成され、平板状の平型栓刃が挿入される平型栓刃挿
入口とピン状のピン型栓刃が挿入されるピン型栓刃挿入
口とを連続させた形状の挿入口が器体の前面に開設され
ているものであり、平型栓刃挿入口とピン型栓刃挿入口
とを連続させた形状の挿入口を設けていることによっ
て、平型栓刃とピン型栓刃とのどちらにも対応可能とな
るのであって、アダプタを用いることなく複数種類のプ
ラグに対応可能となる。また、プレートに単位ピッチで
形成した保持部に器体を取り付けるから、プレートに対
する器体の取付位置の自由度が高くなるという利点があ
る。
【0080】請求項2の発明のように、器体が後端側の
ボディと挿入口を備える前端側のカバーとからなり、ボ
ディの外側面に突設した組立爪と、カバーから突出する
組立片に設けた組立孔との凹凸係合によりボディとカバ
ーとが結合され、プラグの栓刃を受ける刃受部材を収納
するボディは耐トラッキング性を有する合成樹脂により
形成され、組立片を備えるカバーが弾性を有する合成樹
脂により形成されたものでは、器体をボディとカバーと
を結合することにより形成するとともに、組立爪と組立
孔との凹凸係合により結合するから、組立作業が容易に
なる。しかも、ボディに耐トラッキング性を持たせ、カ
バーには弾性を持たせているから、それぞれの品質要求
を満足することができる。
【0081】請求項3の発明のように、前面が円形に開
口し施工面に埋込配置されるボックス内に器体の後部が
収納され、前面が矩形状に形成されている器体の角部に
はボックスの内周面に沿う形に面取り部が形成されてい
るものでは、面取り部を設けていることによって器体の
角部がボックスに当たらないから比較的小さいボックス
を用いることができる。
【0082】請求項4の発明のように、器体内に配設さ
れプラグの栓刃に接続される刃受部材と電気的に接続さ
れた端子部が器体内に収納され、端子部は器体に設けた
電線挿入口から挿入された電線を、電線の挿入方向に交
差する方向にばね力を作用させる鎖錠ばねによって保持
するものでは、電線を電線挿入口に挿入すれば鎖錠ばね
により電線が保持されるから、端子ねじを用いる場合の
ようなねじ締め作業が不要であり、結線作業が容易にな
る。
【0083】請求項5の発明のように、器体内に配設さ
れプラグの栓刃に接続される刃受部材は、プラグの栓刃
に弾接するばね片と、器体に設けた電線挿入口から挿入
される電線を鎖錠ばねとの間に挟持する端子片と、ばね
片と端子片とを連続一体に連設する橋絡片とを備えるも
のでは、刃受部材を1枚の板金の打ち抜きと折曲とによ
り製造することができ、刃受部をかしめるような作業が
不要になる。
【0084】請求項6の発明のように、プレートが合成
樹脂成形品であって開口窓の両側部にそれぞれ保持部と
しての保持溝が形成され、プレートの弾性を利用してプ
レートを撓ませることにより器体の側面に突設した取付
部としての取付爪が保持孔に凹凸結合されるものでは、
プレートへの器体の取り付けが容易である。請求項7の
発明のように、器体の各側面に対向するようにプレート
の背面側に突設した固定梁部と可動梁部とにそれぞれ保
持溝が形成され、可動梁部は可撓性を有していて固定梁
部の保持溝に器体の一方の側面の取付爪を係合させた状
態で可動梁部を撓ませながら可動梁部の保持溝に器体の
他方の側面の取付爪を係合させるものでは、可動梁部の
撓みを利用して器体をプレートに取り付けるから、別途
の工具などを必要とすることなく器体をプレートに簡単
に取り付けることができる。
【0085】請求項8の発明のように、固定梁部の近傍
に形成された器具外し孔を通して挿入される工具を用い
て器体を可動梁部側に押圧することにより可動梁部を撓
ませて器具をプレートから取り外すものでは、プレート
からの器体の取外しも可能になっているから、レイアウ
トの変更時などにも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す分解斜視図である。
【図2】同上の正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の背面図である。
【図6】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】同上に用いる他のカバーを示す正面図である。
【図9】同上を取り付けるプレートを示す分解斜視図で
ある。
【図10】同上を取り付けるプレートを示す分解斜視図
である。
【図11】同上を取り付けるプレート枠を示し、(a)
は正面図、(b)は縦断面図、(c)は縦断面図、
(d)は背面図、(e)は横断面図、(f)は横断面図
である。
【図12】同上を取り付けるプレート枠の要部断面図で
ある。
【図13】同上を取り付けるプレート枠の要部断面図で
ある。
【図14】同上を取り付けるプレート枠の要部斜視図で
ある。
【図15】同上の取付手順を示す動作説明図である。
【図16】同上をプレート枠に取り付けた状態を示し、
(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図
である。
【図17】同上を取り付ける化粧プレートを示し、
(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は横断面
図、(d)は背面図である。
【図18】同上を取り付ける化粧プレートの要部断面図
である。
【図19】同上を取り付ける化粧プレートの要部断面図
である。
【図20】同上を取り付けるプレートを示し、(a)は
正面図、(b)は一部切欠した側面図、(c)は横断面
図である。
【図21】同上を取り付ける他のプレート枠を示し、
(a)は正面図、(b)は縦断面図、(c)は縦断面
図、(d)は背面図、(e)は横断面図、(f)は横断
面図である。
【図22】本発明の実施形態2を示す平面図である。
【図23】本発明の実施形態3を示す平面図である。
【図24】本発明の実施形態4を示す正面図である。
【図25】同上の平面図である。
【図26】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図27】同上の一部切欠した側面図である。
【図28】本発明の実施形態5を示す正面図である。
【図29】同上の平面図である。
【図30】同上の背面図である。
【図31】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図32】同上の一部切欠した側面図である。
【図33】同上の分解斜視図である。
【図34】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図35】本発明の実施形態6を示す平面図である。
【図36】同上の分解斜視図である。
【図37】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図38】本発明の実施形態7を示す正面図である。
【図39】同上の平面図である。
【図40】同上の背面図である。
【図41】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図42】同上の一部切欠した側面図である。
【図43】同上の分解斜視図である。
【図44】同上に用いる刃受部材を示す正面図である。
【図45】同上に用いる刃受部材を示す側面図である。
【図46】同上に用いる刃受部材を示す斜視図である。
【図47】同上に用いる刃受部材を示す展開図である。
【図48】同上に用いる刃受部材の断面図である。
【図49】同上に用いる刃受部材に電線を接続した状態
の断面図である。
【図50】同上に用いる刃受部材を示す正面図である。
【図51】同上に用いる刃受部材を示す側面図である。
【図52】同上においてカバーおよび一方の刃受部材を
外した状態の正面図である。
【図53】同上の要部断面図である。
【図54】同上の横断面図である。
【図55】同上の横断面図である。
【図56】同上に用いるカバーの背面図である。
【図57】同上の動作説明図である。
【図58】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図59】同上に用いる他の刃受部材を示す正面図であ
る。
【図60】同上に用いる他の刃受部材を示す側面図であ
る。
【図61】同上に用いる別の刃受部材を示す正面図であ
る。
【図62】同上に用いる別の刃受部材を示す側面図であ
る。
【図63】本発明の実施形態8を示す平面図である。
【図64】同上の分解斜視図である。
【図65】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図66】本発明の実施形態9を示す正面図である。
【図67】同上の平面図である。
【図68】同上の背面図である。
【図69】同上のカバーを外した状態の正面図である。
【図70】同上の一部切欠した側面図である。
【図71】同上の分解斜視図である。
【図72】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図73】本発明の実施形態10を示す平面図である。
【図74】同上の分解斜視図である。
【図75】同上に用いる他のカバーを示す斜視図であ
る。
【図76】プレート枠を示し、(a)は正面図、(b)
は縦断面図、(c)は縦断面図、(d)は背面図、
(e)は横断面図、(f)は横断面図である。
【図77】図76に示したプレート枠の要部断面図であ
る。
【図78】図76に示したプレート枠の要部断面図であ
る。
【図79】他のプレート枠を示し、(a)は正面図、
(b)は縦断面図、(c)は縦断面図、(d)は背面
図、(e)は横断面図、(f)は横断面図である。
【図80】さらに他のプレート枠を示し、(a)は正面
図、(b)は縦断面図、(c)は縦断面図、(d)は背
面図、(e)は横断面図である。
【図81】図80に示したプレート枠の要部断面図であ
る。
【図82】図80に示したプレート枠の要部断面図であ
る。
【図83】化粧プレートを示し、(a)は正面図、
(b)は縦断面図、(c)は横断面図、(d)は背面図
である。
【図84】他の化粧プレートを示し、(a)は正面図、
(b)は縦断面図、(c)は横断面図、(d)は背面図
である。
【図85】さらに他の化粧プレートを示し、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図、(d)は
背面図である。
【図86】別の化粧プレートを示し、(a)は正面図、
(b)は縦断面図、(c)は横断面図、(d)は背面図
である。
【図87】さらに別の化粧プレートを示し、(a)は正
面図、(b)は縦断面図、(c)は横断面図、(d)は
背面図である。
【図88】金属製のプレート枠に器体を取り付けた状態
を示し、(a)は正面図、(b)は横断面図、(c)は
縦断面図である。
【符号の説明】
1 器体 2 取付爪 3 取付孔 10 ボディ 11 組立爪 20 カバー 22a 組立孔 24 差込部 25 挿入口 25a 平型栓刃挿入口 25b ピン型栓刃挿入口 100 プレート 111 開口窓 114a 保持溝 115a 保持溝 121a 開口窓 152 保持爪 153 保持爪 B1 ,B2 栓刃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早船 正実 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 本田 稔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施工面に固定されるプレートに形成され
    た矩形状の開口窓内に前端部が挿入された形でプレート
    に保持され後端部が施工面に埋め込まれた形で設置され
    る器体を有し、プレートに単位ピッチで形成された保持
    部に結合される取付部が器体の側面に形成され、平板状
    の平型栓刃が挿入される平型栓刃挿入口とピン状のピン
    型栓刃が挿入されるピン型栓刃挿入口とを連続させた形
    状の挿入口が器体の前面に開設されていることを特徴と
    するコンセント。
  2. 【請求項2】 器体は後端側のボディと挿入口を備える
    前端側のカバーとからなり、ボディの外側面に突設した
    組立爪と、カバーから突出する組立片に設けた組立孔と
    の凹凸係合によりボディとカバーとが結合され、プラグ
    の栓刃を受ける刃受部材を収納するボディは耐トラッキ
    ング性を有する合成樹脂により形成され、組立片を備え
    るカバーは弾性を有する合成樹脂により形成されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載のコンセント。
  3. 【請求項3】 前面が円形に開口し施工面に埋込配置さ
    れるボックス内に器体の後部が収納され、前面が矩形状
    に形成されている器体の角部にはボックスの内周面に沿
    う形に面取り部が形成されて成ることを特徴とする請求
    項1記載のコンセント。
  4. 【請求項4】 器体内に配設されプラグの栓刃に接続さ
    れる刃受部材と電気的に接続された端子部が器体内に収
    納され、端子部は器体に設けた電線挿入口から挿入され
    た電線を、電線の挿入方向に交差する方向にばね力を作
    用させる鎖錠ばねによって保持することを特徴とする請
    求項1記載のコンセント。
  5. 【請求項5】 器体内に配設されプラグの栓刃に接続さ
    れる刃受部材は、プラグの栓刃に弾接するばね片と、器
    体に設けた電線挿入口から挿入される電線を鎖錠ばねと
    の間に挟持する端子片と、ばね片と端子片とを連続一体
    に連設する橋絡片とを備えることを特徴とする請求項4
    記載のコンセント。
  6. 【請求項6】 プレートは合成樹脂成形品であって開口
    窓の両側部にそれぞれ保持部としての保持溝が形成さ
    れ、プレートの弾性を利用してプレートを撓ませること
    により器体の側面に突設した取付部としての取付爪が保
    持孔に凹凸結合されることを特徴とする請求項1記載の
    コンセント。
  7. 【請求項7】 器体の各側面に対向するようにプレート
    の背面側に突設した固定梁部と可動梁部とにそれぞれ保
    持溝が形成され、可動梁部は可撓性を有していて固定梁
    部の保持溝に器体の一方の側面の取付爪を係合させた状
    態で可動梁部を撓ませながら可動梁部の保持溝に器体の
    他方の側面の取付爪を係合させることを特徴とする請求
    項6記載のコンセント。
  8. 【請求項8】 固定梁部の近傍に形成された器具外し孔
    を通して挿入される工具を用いて器体を可動梁部側に押
    圧することにより可動梁部を撓ませて器具をプレートか
    ら取り外すことを特徴とする請求項7記載のコンセン
    ト。
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