JPH10326246A - 周辺装置アクセスシステム及び当該システムに用いられるデータ中継装置 - Google Patents

周辺装置アクセスシステム及び当該システムに用いられるデータ中継装置

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JPH10326246A
JPH10326246A JP13688097A JP13688097A JPH10326246A JP H10326246 A JPH10326246 A JP H10326246A JP 13688097 A JP13688097 A JP 13688097A JP 13688097 A JP13688097 A JP 13688097A JP H10326246 A JPH10326246 A JP H10326246A
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bus
host device
hard disk
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JP13688097A
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Umi Chin
海 陳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ転送途中のバスの解放・占有機能に対
応していないホスト装置と、データ転送途中のバスの解
放・占有機能を備えた周辺装置とを用いて、データ転送
途中のバスの解放・占有機能による並列処理を実現す
る。 【解決手段】 データ中継装置は、ホスト装置に対して
はターゲットとして、A〜Cのディスク装置に対しては
イニシエータとして動作する。そして、データ中継装置
は、ホスト装置からの処理要求データを受信し(時刻u
0)、A〜Cのディスク装置へ送信する(時刻u1,u
2,u3)。また、データ中継装置は、A〜Cのディス
ク装置から処理要求データに基づき転送されるデータを
一旦記憶しておき(時刻u4,u5,u6,u8,u1
0)、データ転送を終了したディスク装置があると、そ
のディスク装置から転送されたデータを一連の処理対象
データとしてホスト装置へ送信する(時刻u7,u9,
u11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台の周辺装置
の接続されたバスにおけるホスト装置からの並列的なア
クセス処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ホスト装置に例えばハードディス
ク装置、フロッピーディスク装置、プリンタ等の周辺装
置を接続するためのインターフェースの規格が種々ある
が、例えばSCSI(Small Computer System Interfac
e )の規格では、1本のSCSIバスに複数台(通常は
8台まで)の装置を接続することができる。SCSIバ
スに接続される装置は、制御側として動作するイニシエ
ータと、イニシエータの制御対象となるターゲットに分
別される。つまり、SCSIバスにホスト装置と周辺装
置とを接続する場合には、ホスト装置がイニシエータで
あって、周辺装置がターゲットである。通常、1本のS
CSIバスには、イニシエータが少なくとも1台は接続
されるため、ターゲットは最大で7台まで接続できる。
【0003】そして、ホスト装置から周辺装置へのアク
セスは、言い換えれば、イニシエータからターゲットへ
のアクセスである。このとき、SCSIバスには、いく
つかのフェーズが規定されており、イニシエータ及びタ
ーゲットは、各フェーズに基づいて動作するように構成
されている。
【0004】ここで、イニシエータがハードディスク装
置等のターゲットからデータ読み出しを行う場合を例に
挙げてSCSIバスのフェーズの遷移を説明する。ま
ず、SCSIバスの未使用の状態がバス・フリー・フェ
ーズである。そして、イニシエータがSCSIバスの使
用権を獲得するためのアービトレーション・フェーズを
経て、SCSIバスはセレクション・フェーズへ移行す
る。
【0005】セレクション・フェーズでは、イニシエー
タは自分のIDとアクセス対象のターゲットのIDをバ
ス上に出力する。これによって、出力されたIDに対応
するターゲットがイニシエータとのデータ転送可能状態
を確立する。ターゲットとイニシエータとの間にデータ
転送可能状態が確立されることを、以下、ターゲットと
イニシエータとの結合という。その結果、コマンドやデ
ータ等の転送を行う転送フェーズへ移行する。
【0006】転送フェーズには、イニシエータがターゲ
ットにコマンドを送信するコマンド・フェーズ、イニシ
エータとターゲット間でデータ転送を行うデータ・フェ
ーズ、ターゲットがコマンドの終了結果をイニシエータ
に送信するステータス・フェーズ、及びメッセージ・フ
ェーズがある。メッセージ・フェーズには、ターゲット
がインターフェース上のメッセージをイニシエータに送
信するメッセージ・イン・フェーズ、イニシエータがタ
ーゲットに要求メッセージを送信するメッセージ・アウ
ト・フェーズがある。
【0007】この転送フェーズで、イニシエータからタ
ーゲットへのデータの読み出し要求がなされ、ターゲッ
トは対象となるデータを記録媒体から読み出してイニシ
エータに転送する。以下、イニシエータがターゲットに
対してデータの読み出し等の処理の要求をするためにイ
ニシエータから送信されるデータを処理要求データ、こ
の処理要求データに基づいてターゲットで処理されるデ
ータを処理対象データという。そして、転送フェーズ終
了後、バス・フリー・フェーズへ移行してSCSIバス
が解放される。
【0008】上述のように、イニシエータが1台のター
ゲットをアクセスするためのSCSIバスのフェーズ遷
移、すなわち、バス・フリー・フェーズ→アービトレー
ション・フェーズ→セレクション・フェーズ→転送フェ
ーズ→バス・フリー・フェーズというフェーズ遷移にお
いて、SCSIバスは1台のターゲットに占有されるた
め、イニシエータは、その1台のターゲットに対する処
理が終了するまで、別のターゲットをアクセスすること
はできないことになる。
【0009】そこで、SCSIの規格には、オプション
機能としてディスコネクト・リコネクト機能が設けられ
ている。これは、ターゲットの実行する処理でSCSI
バスを必要としない処理の実行期間、例えば、ターゲッ
トがハードディスク装置である場合、ヘッドのシーク動
作やディスクの回転待ち等を含むディスク面からの処理
対象データの読み出し期間、ターゲットがイニシエータ
との結合を切断(以下「ディスコネクト」という。)し
て、一旦SCSIバスを解放し、SCSIバスが必要と
なった時点でターゲットがイニシエータとの再結合(以
下「リコネクト」という。)を行うという機能である。
【0010】このディスコネクト・リコネクトの機能に
よって、上述したSCSIバスのフェーズは、転送フェ
ーズでターゲットがイニシエータからの処理要求データ
を受信した後、ターゲットのディスコネクトによってバ
ス・フリー・フェーズへ移行する。そして、ターゲット
がSCSIバスを必要とする際、SCSIバスがバス・
フリー・フェーズであれば、ターゲットはSCSIバス
上にイニシエータのIDを出力してイニシエータとリコ
ネクトする。なお、ターゲットがイニシエータとリコネ
クトする動作をリセレクション動作といい、このフェー
ズをリセレクション・フェーズという。ターゲットがリ
コネクトすることによって、SCSIバスは転送フェー
ズへ再び移行する。なお、このようなディスコネクト・
リコネクトが転送フェーズで何回か繰り返され、結果と
して転送フェーズ中にバス・フリー・フェーズが何回か
表れることになる。
【0011】これによって、イニシエータは、あるター
ゲットに対するアクセスを完了する前に、別のターゲッ
トをアクセスすることが可能となる。つまり、SCSI
の規格では、1本のSCSIバスに接続された複数台の
ターゲットを並列的にアクセスすることが可能となり、
接続されたターゲットに対するアクセスの高速化を実現
することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のデー
タ・フェーズ中、すなわちホスト装置へのデータ転送期
間にディスコネクト・リコネクトを行う複数台のハード
ディスク装置からデータを並列的に読み出す場合、デー
タ・フェーズ中のディスコネクト・リコネクトによっ
て、ハードディスク装置からのデータが連続して読み出
されない状況が生じる可能性がある。
【0013】これを図5に基づいて詳しく説明する。図
5は、ホスト装置からの処理要求データによって、A〜
Cの3台のハードディスク装置のそれぞれから処理対象
データa,処理対象データb,処理対象データcを読み
出す処理における各装置間のデータ転送のタイミングを
示すタイミングチャートである。
【0014】まず、ホスト装置は、時刻t0でAハード
ディスク装置への処理要求データを送信する。Aハード
ディスク装置は、この処理要求データを受信するとディ
スコネクトし、バスを解放してデータの読み出し処理を
実行する。Aハードディスク装置のディスコネクトによ
ってバスは解放されるため、ホスト装置は、Bハードデ
ィスク装置への処理要求データを時刻t1で送信する。
Bハードディスク装置も、Aハードディスク装置と同様
に、この処理要求データを受信するとディスコネクト
し、バスを解放してデータ読み出し処理を実行する。
【0015】同様に、ホスト装置はCハードディスク装
置への処理要求データを時刻t2で送信し、Cハードデ
ィスク装置はディスコネクトしてデータ読み出し処理を
実行する。A〜Cの各ハードディスク装置は、ディスク
面から所定量のデータが読み出されると、ホスト装置と
リコネクトして、その所定量のデータを転送する。ここ
で所定量のデータは、一連の処理対象データ又はその処
理対象データが分割された分割データである。
【0016】図5では、まず、Cハードディスク装置
が、時刻t3でリコネクトして分割データc−1を転送
している。分割データc−1の転送が終了すると、再び
ディスコネクトしてバスを解放し、読み出し処理を続行
する。続いて、Bハードディスク装置が、時刻t4でリ
コネクトして分割データb−1を転送し、ディスコネク
トする。
【0017】次に、Cディスク装置が、時刻t5でリコ
ネクトして分割データc−2を転送する。ここでは、分
割データc−1と分割データc−2によって、Cハード
ディスク装置からの処理対象データcが構成されるもの
とする。従って、Cハードディスク装置は、分割データ
c−2の転送と共に、処理の終了をホスト装置へ通知す
る。同様に、Bハードディスク装置は、時刻t6でリコ
ネクトし、分割データb−2を転送すると共に、処理の
終了を通知する。
【0018】Aディスク装置は、時刻t7でリコネクト
して処理対象データaを転送すると共に、処理の終了を
通知する。以上、図5に基づいて説明したデータの読み
出し処理では、ホスト装置に読み出されるデータは図3
(a)に示すような順序となる。つまり、ここではBハ
ードディスク装置及びCハードディスク装置からの一連
の処理対象データb,cは連続してホスト装置に転送さ
れていない。
【0019】ところが、ディスコネクト・リコネクト機
能は、上述したようにSCSIの規格におけるオプショ
ン機能であり、データ転送途中にもバスを解放すること
によって並列的に周辺装置をアクセスするような高速処
理を必要とするシステムが限定される等の理由により、
上述のように、周辺装置から転送される処理対象データ
が分割され、各周辺装置毎にまとまった一連の処理対象
データとして転送されてこない場合には(図3(a)参
照)、それに対応できないホスト装置が一般的であっ
た。
【0020】上述のようなデータ・フェーズ中のディス
コネクト・リコネクトに対応していないホスト装置を使
用してデータ・フェーズ中のディスコネクト・リコネク
トによる並列処理を実現する場合、以下に示す2つの方
法がある。第1の方法は、データ・フェーズ中のディス
コネクト・リコネクトを禁止するDTDC(Data Trans
fer Disconnect Control)機能を備えるターゲットを用
いる方法である。しかし、この場合は、ターゲットが非
常に高価になってしまうという経済的なデメリットがあ
った。
【0021】第2の方法は、ホスト装置のドライバを全
面的に書き替えることによってデータ・フェーズ中のデ
ィスコネクト・リコネクトに対応させる方法である。し
かし、この場合は、ドライバの設計が複雑になるし、利
用者は、ホスト装置内のドライバを入れ替えるという作
業を行う必要があり、それに応じた知識が必要となるた
め、利用者の誰もが選択できる方法ではなかった。
【0022】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、データ転送途中のバスの解放・
占有に対応していないホスト装置と、データ転送途中で
あってもバスの解放・占有を行う周辺装置とを用いて、
データ転送途中のバスの解放・占有機能による並列処理
を実現することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述の目
的を解決するためになされた請求項1に記載の周辺装置
アクセスシステムは、イニシエータとして動作するホス
ト装置と、ターゲットとして動作する複数台の周辺装置
と、ホスト装置に対しては第1のバスを介して接続され
ターゲットとして動作し、周辺装置に対しては第2のバ
スを介して接続されイニシエータとして動作するデータ
中継装置とを備えた周辺装置アクセスシステムであっ
て、周辺装置は、送信された処理要求データに基づく処
理の対象となる処理対象データの転送期間を含む当該処
理の実行期間において、第2のバスを必要としない期間
には第2のバスを解放し、第2のバスを必要とする期間
には第2のバスを占有するバス解放・占有機能を備えて
おり、ホスト装置は、周辺装置からの各処理対象データ
の転送途中には、他のデータが転送されないことを前提
にして当該処理対象データを受信するよう構成されてお
り、データ中継装置は、ホスト装置から周辺装置への処
理要求データを受信し、バス解放・占有機能による第2
のバスの解放期間を利用して当該処理要求データを該当
する周辺装置へ並列的に転送し、当該周辺装置による処
理要求データに基づく処理の実行によって転送される処
理対象データ又はバスの解放・占有機能によって当該処
理対象データが分割された分割データを記憶しておき、
転送を完了した周辺装置があると、当該周辺装置からの
処理対象データ又は分割データを一連の処理対象データ
としてホスト装置へ転送するよう構成されていることを
特徴とするものである。
【0024】請求項1に記載の本周辺装置アクセスシス
テムは、イニシエータとして動作するホスト装置、ター
ゲットとして動作する例えばハードディスク装置等の周
辺装置及びデータ中継装置から構成され、データ中継装
置はホスト装置に対しては第1のバスを介して接続さ
れ、ターゲットとして動作し、一方、周辺装置に対して
は第2のバスを介して接続され、イニシエータとして動
作する。
【0025】周辺装置は、ホスト装置からの処理要求デ
ータを受信すると、その処理要求データに基づく処理を
実行する。周辺装置は、バス解放・占有機能を持ってお
り、その処理の実行期間の中で第2のバスを必要としな
い期間には第2のバスを解放し、反対に、第2のバスを
必要とする期間には第2のバスを占有する。
【0026】ホスト装置は、ある周辺装置からの一連の
処理対象データの転送途中には、別の周辺装置からはデ
ータが転送されないことを前提として、一連の処理対象
データを受信する。データ中継装置は、ホスト装置から
送信される周辺装置への処理要求データを受信する。そ
して、2以上の処理要求データがある場合、まず、該当
する1台の周辺装置へ処理要求データを送信し、その1
台の周辺装置がバス解放・占有機能によって第2のバス
を解放すると、該当する別の周辺装置へ送信する。この
ように第2のバスの解放期間を利用して該当する周辺装
置に対して処理要求データを並列的に送信する。
【0027】この処理要求データの送信に対応して、デ
ータ中継装置には、該当する周辺装置からデータが転送
される。このデータは、処理要求データに基づき転送さ
れる一連の処理対象データであることも考えられるし、
一連の処理対象データがいくつかに分割された分割デー
タであることも考えられる。そして、ある周辺装置から
読み出されるはずの一連の処理対象データが分割されて
転送される場合には、周辺装置のバス解放・占有機能に
よって、その途中に他の周辺装置からの処理対象データ
又は分割データが転送される場合も考えられる。
【0028】データ中継装置は、転送される処理対象デ
ータ及びその処理対象データが分割された分割データを
記憶しておき、転送完了した周辺装置があると、その周
辺装置から転送されたデータを一連の処理対象データと
してホスト装置へ転送する。従来、複数の周辺装置から
並列的にデータを読み出すような場合、ある周辺装置か
ら転送される一連の処理対象データがいくつかに分割さ
れて転送されるような場合には、周辺装置のバス解放・
占有機能によって、その処理対象データの転送途中で別
の周辺装置からのデータが転送されることがあった(図
5及び図3(a)参照)。
【0029】一方、従来、ホスト装置は、ある周辺装置
から転送される処理対象データの転送途中には、他の周
辺装置からのデータが転送されないことを前提として周
辺装置からの処理対象データを受信するものが一般的で
あった。このようなホスト装置では、上述のように複数
台の周辺装置から転送される処理対象データが周辺装置
毎のまとまったデータとして転送されない場合には、各
周辺装置からの処理対象データを正常に受信することが
できなかった。
【0030】そこで、本発明の周辺装置アクセスシステ
ムでは、ホスト装置に第1のバスを介して接続され、周
辺装置を第2のバスを介して接続するデータ中継装置を
備えることによって、ホスト装置からの処理要求データ
を該当する周辺装置へ送信すると共に、複数台の周辺装
置からの処理対象データが分割データとなって、各周辺
装置毎のまとまったデータとして転送されてこない場
合、その分割データを整理して、ホスト装置に対しては
各周辺装置毎にまとまった一連の処理対象データとして
送信する。
【0031】これを、図2のタイミングチャートに基づ
いて説明する。図2では、図5に示したA〜Cの3台の
ハードディスク装置への処理要求データの送信及び各ハ
ードディスク装置からの処理対象データ及びその処理対
象データが分割された分割データの受信をデータ中継装
置がホスト装置に代わって行っている。
【0032】まず、データ中継装置は、時刻u0,u
1,u2でホスト装置からのA〜Cのそれぞれ3台のハ
ードディスク装置に対する処理要求データを受信する。
そして、時刻u3,u4,u5で、A〜Cのハードディ
スク装置へそれぞれ並列的に処理要求データを送信す
る。
【0033】そして、時刻u6で、Cハードディスク装
置からの一連の処理対象データcが分割された分割デー
タc−1を受信し、同様に、時刻u7で、Bハードディ
スク装置からの分割データb−1を、時刻u8で、Cハ
ードディスク装置からの分割データc−2を受信する。
【0034】Cハードディスク装置は、時刻u8での分
割データc−2の転送をもって一連の処理対象データc
の転送を終了する。そこで、データ中継装置は、時刻u
9で分割データc−1,c−2をCハードディスク装置
からの一連の処理対象データcとしてホスト装置へ転送
する。
【0035】同様に、データ中継装置は、時刻u10で
Bハードディスク装置からの分割データb−2を受信す
ると、時刻u11で、分割データb−1,b−2をBハ
ードディスク装置からの一連の処理対象データbとして
ホスト装置へ送信する。また、時刻u12では、Aハー
ドディスク装置からの処理対象データaが転送されてく
るため、処理対象データaをAハードディスク装置から
の一連の処理対象データaとして時刻u13でホスト装
置へ送信する。
【0036】つまり、本発明の周辺装置アクセスシステ
ムにおけるデータ中継装置は、A〜Cの3台のハードデ
ィスク装置から図3(a)に示したような順序で転送さ
れてきたデータを一旦記憶し、ホスト装置に対応する図
3(b)に示すような各ハードディスク装置毎の一連の
処理対象データとして転送するのである。
【0037】これによって、データ転送途中のバスの解
放・占有に対応していないホスト装置と、データ転送途
中にバスの解放・占有を行う周辺装置とを用いて、デー
タ転送途中のバスの解放・占有による並列処理を実現す
ることができる。また、本発明の周辺装置アクセスシス
テムでは、ホスト装置及び周辺装置は従来の装置をその
まま用いることが可能である。つまり、利用者は、ホス
ト装置及び周辺装置と共にデータ中継装置を介在させ
て、それぞれ第1のバス及び第2のバスで接続するだけ
で、このような効果が発揮されるという点で有利であ
る。
【0038】ところで、上述したシステムはSCSIの
規格で具体化することが考えられる。その場合、上述の
バスはSCSIバスであり、ホスト装置、周辺装置、中
継装置はSCSIの規格に基づいて動作するSCSI機
器となる。但し、上述のシステムは、SCSIの規格に
限定されるものではなく、同様のインターフェースの規
格であれば適用することができる。
【0039】なお、以上は、データ転送途中のバスの解
放・占有に対応していないホスト装置と、データ転送途
中にバスの解放・占有を行う複数台の周辺装置と、ホス
ト装置に対しては第1のバスで接続され、周辺装置を第
2のバスで接続するデータ中継装置とを構成要素とする
システムの発明として説明した。
【0040】それに対し、請求項2に示すように、上述
したシステムに用いられて有効となるデータ中継装置の
発明として実現することもできる。すなわち、その構成
は、イニシエータとして動作するホスト装置が第1のバ
スを介して接続され、ターゲットとして動作する複数台
の周辺装置が第2のバスを介して接続されたデータ中継
装置であって、ホスト装置に対してはターゲットとして
動作し、一方、周辺装置に対してはイニシエータとして
動作し、ホスト装置から周辺装置への処理要求データを
受信し、第2のバスの解放期間を利用して当該処理要求
データを該当する周辺装置へ並列的に転送し、周辺装置
による処理要求データに基づく処理の実行によって転送
される処理対象データ及び当該処理対象データが分割さ
れた分割データを記憶しておき、転送を完了した周辺装
置があると、当該周辺装置からの処理対象データ又は分
割データを一連の処理対象データとしてホスト装置へ転
送するよう構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0041】本発明のデータ中継装置は、データ転送途
中のバスの解放・占有による周辺装置からの並列的なデ
ータ転送に対応していないホスト装置に対して第1のバ
スを介して接続され、また、データ転送途中でバスの解
放・占有を行う複数台の周辺装置を第2のバスで接続す
るものであり、上述のようなシステムに用いられて有効
となる。データ中継装置の作用については、請求項1で
示したシステムの中の構成要素としての説明と同様とな
るため、ここでの説明は省略する。
【0042】ところで、データ中継装置とホスト装置と
を接続する第1のバスと、データ中継装置と周辺装置と
を接続する第2のバスが別のバスであれば、データ中継
装置には、第1のバスを接続する第1のインターフェー
ス及び第2のバスを接続する第2のインターフェースの
2つのインターフェースが必要となってくる。このと
き、第1のインターフェースはターゲットとしての固定
された動作をし、第2のインターフェースはイニシエー
タとしての固定された動作をする。その結果、データ中
継装置はターゲットとしてもイニシエータとしても動作
することになる。
【0043】ところが、1つのインターフェースがター
ゲットとして動作したり、イニシエータとして動作した
りするよう構成すれば、請求項3に示したように、第1
のバスと第2のバスとを同一のバスとすることも考えら
れる。この場合は、1本のバスにホスト装置、データ中
継装置、周辺装置が接続されることになる。従って、そ
のバスを接続するためのデータ中継装置のインターフェ
ースも1台だけとなる。そして、このインターフェース
がホスト装置からの要求があった場合はターゲットとし
て、一方、周辺装置からの要求があった場合はイニシエ
ータとして動作することによって、データ中継装置はタ
ーゲットとしてもイニシエータとしても動作することに
なる。これによって、請求項2に示したデータ中継装置
に比べて、データ中継装置のインターフェースは1台と
なるため、より安価に製造することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。なお、「処理要求デー
タ」及び「処理対象データ」は、上述した意味で用い
る。図1は、本実施形態のディスクアクセスシステム1
の概略構成を示すブロック図である。
【0045】ディスクアクセスシステム1は、イニシエ
ータとして動作するホスト装置20と、ターゲットとし
て動作するハードディスク装置31,ハードディスク装
置32,ハードディスク装置33と、ホスト装置20に
対してはターゲットとして動作し、一方、ハードディス
ク装置31〜33に対してはイニシエータとして動作す
るデータ中継装置10と、ホスト装置20とデータ中継
装置10を接続するための「第1のバス」としての第1
のSCSIバス40と、3台のハードディスク装置31
〜33とデータ中継装置10を接続するための「第2の
バス」としての第2のSCSIバス41から構成されて
いる。なお、3台のハードディスク装置31〜33を区
別するために、Aハードディスク装置31、Bハードデ
ィスク装置32及びCハードディスク装置33と以下記
述する。
【0046】データ中継装置10は、中央制御部11
と、転送されるデータを一時的に記憶するバッファ12
と、第1のSCSIバス40を接続するための第1のS
CSIインターフェース13と、第2のSCSIバス4
1を接続するための第2のSCSIインターフェース1
4とを備えている。また、それらは内部バス42によっ
て接続されている。中央制御部11は、制御手段として
のCPU11aと、プログラム記憶手段としてのROM
11bと、プログラムに基づく処理の実行時、ワークエ
リアとして動作する一時記憶手段としてのRAM11c
とを備えている。
【0047】本実施形態のディスクアクセスシステム1
において、ホスト装置20は、データ中継装置10を介
してA〜Cの3台のハードディスク装置31〜33をア
クセスする。つまり、データ中継装置10が、ホスト装
置20からのA〜Cの各ハードディスク装置31〜33
に対する処理要求データを受信して、A〜Cのハードデ
ィスク装置31〜33の中の該当するハードディスク装
置へ送信する。また、データ中継装置10は、処理要求
データに基づきA〜Cの各ハードディスク装置31〜3
3から転送される処理対象データを受信しホスト装置2
0へ送信する。
【0048】ところで、A〜Cの各ハードディスク装置
31〜33は、データ中継装置20から送信された処理
要求データを受信すると、その処理要求データに基づく
処理を実行するが、その処理の実行中、第2のSCSI
バス41を必要としない場合にはデータ中継装置10と
の結合を切断(ディスコネクト)し、第2のSCSIバ
ス41を必要とする場合にはデータ中継装置10と再結
合(リコネクト)する。つまり、A〜Cのハードディス
ク装置31〜33は、このようなディスコネクト・リコ
ネクトを実行することによって、第2のSCSIバス4
1の解放・占有を行い、不要に第2のSCSIバス41
を占有しない。
【0049】従って、データ中継装置10は、ホスト装
置20からの処理要求データが2以上ある場合、処理要
求データを該当する1台のハードディスク装置へ送信
し、そのハードディスク装置からのディスコネクトを待
って、さらに、処理要求データを別のハードディスク装
置へ送信する。つまり、データ中継装置10は、第2の
SCSIバス41の解放期間を利用してホスト装置20
からの処理要求データをA〜Cのハードディスク装置3
1〜33へ並列的に送信する。
【0050】一方、A〜Cの各ハードディスク装置31
〜33は、データ中継装置10から送信された処理要求
データに基づき一連の処理対象データを転送する際、例
えば処理対象データを分割して転送するとき等、一連の
処理対象データの転送途中、すなわちSCSI規格でい
うデータ・フェーズ中であってもディスコネクトしてバ
スを解放することがあり、このバスの解放期間に別のハ
ードディスク装置がデータ中継装置10に対してデータ
を転送してくることがある。
【0051】従って、A〜Cのハードディスク装置31
〜33から並列的に処理対象データを読み出した場合、
A〜Cの各ハードディスク装置31〜33から転送され
る処理対象データは、A〜Cのハードディスク装置31
〜33のデータ・フェーズ中でのディスコネクト・リコ
ネクトによって、各ハードディスク装置毎の一連の処理
対象データとして転送されてこない可能性がある。
【0052】ところが、ホスト装置20は、A〜Cのハ
ードディスク装置31〜33からの処理対象データは、
各ハードディスク装置毎にまとまった一連の処理対象デ
ータとして転送されてくることを前提として受信する。
そこで、本実施形態のディスクアクセスシステム1にお
けるデータ中継装置10は、A〜Cの各ハードディスク
装置31〜33から転送されてくる処理対象データ又は
その処理対象データが分割された分割データを、一時的
にバッファ12へ記憶し、データ転送の終了したハード
ディスク装置からの処理対象データ又は分割データを一
連の処理対象データとしてホスト装置20へ送信する。
【0053】次に、以上説明したホスト装置20からA
〜Cの3台のハードディスク装置31〜33に対するデ
ータ中継装置10を介したデータ読み出し処理を図2の
タイミングチャートに基づいて具体的に説明する。図2
は、ホスト装置20からA〜Cの3台のハードディスク
装置31〜33への並列的なデータ読み出し処理におけ
る各装置間のデータ転送のタイミングを示すタイミング
チャートである。なお、ホスト装置20は、Aハードデ
ィスク装置31に対しては処理対象データaを、Bハー
ドディスク装置32に対しては処理対象データbを、C
ハードディスク装置33に対しては処理対象データcの
読み出しをそれぞれ要求するものとする。
【0054】まず、図2中の時刻u0,u1,u2で、
ホスト装置20は、第1のSCSIバス40を占有し、
ターゲットとしてのデータ中継装置10と結合して、A
〜Cの3台のハードディスク装置31〜33へデータの
読み出しを要求するための処理要求データをそれぞれ送
信する。データ中継装置10は、ホスト装置20からの
処理要求データを受信するとディスコネクトして第2の
SCSIバス41を解放する。
【0055】第2のSCSIバス41が解放されると、
次に、データ中継装置10は、イニシエータとして動作
し、図2中の時刻u3で、第2のSCSIバス41を占
有し、Aハードディスク装置31と結合してAハードデ
ィスク装置31へ処理要求データを送信する。Aハード
ディスク装置31は、データ中継装置10からの処理要
求データを受信すると、ディスコネクトして第2のSC
SIバス41を解放し、処理要求データに基づきデータ
読み出し処理を実行する。
【0056】Aハードディスク装置31が第2のSCS
Iバス41を解放することによって、データ中継装置1
0は、時刻u4で、第2のSCSIバス41を占有し、
Bハードディスク装置32と結合してBハードディスク
装置32へ処理要求データを送信する。Bハードディス
ク装置32は、上述したAハードディスク装置31と同
様、データ中継装置10からの処理要求データを受信す
ると、ディスコネクトして第2のSCSIバス41を解
放し、処理要求データに基づきデータ読み出し処理を実
行する。
【0057】同様に、データ中継装置10は、時刻u5
でCハードディスク装置33へ処理要求データを送信す
る。Cハードディスク装置33は、データ中継装置10
からの処理要求データを受信すると、ディスコネクトし
て第2のSCSIバス41を解放し、処理要求データに
基づきデータ読み出し処理を実行する。
【0058】上述したように、A〜Cの3台のハードデ
ィスク装置31〜33は、イニシエータからの処理要求
データに基づく処理の実行中、第2のSCSIバス41
を必要としないときには、ディスコネクトすることによ
って第2のSCSIバス41を解放する。これによっ
て、データ中継装置10は、第2のSCSIバス41の
解放期間を利用してA〜Cのハードディスク装置31〜
33へ処理要求データを並列的に送信する。
【0059】図2中の時刻u6では、Cハードディスク
装置33が第2のSCSIバス41を占有し、イニシエ
ータとしてのデータ中継装置10とリコネクトして、読
み出し要求のあった処理対象データcを構成する複数の
分割データの1つである分割データc−1を転送する。
その後、再びディスコネクトして第2のSCSIバス4
1を解放する。データ中継装置10は、転送された分割
データc−1をバッファ12に記憶しておく。
【0060】時刻u7では、Bハードディスク装置32
が第2のSCSIバス41を占有し、イニシエータとし
てのデータ中継装置10とリコネクトして、読み出し要
求のあった処理対象データbを構成する複数の分割デー
タの1つである分割データb−1を転送する。その後、
ディスコネクトして第2のSCSIバス41を解放す
る。データ中継装置10は、分割データc−1と共に、
転送された分割データb−1をバッファ12に記憶して
おく。
【0061】時刻u8では、Cハードディスク装置33
が再び第2のSCSIバス41を占有し、イニシエータ
としてのデータ中継装置10とリコネクトして、処理対
象データcの分割データc−2を転送し、さらに処理対
象データcの転送終了を通知する。
【0062】この通知に対して、時刻u9で、データ中
継装置10は、ターゲットとして動作し、ホスト装置2
0とリコネクトして、Cハードディスク装置33から転
送された分割データc−1,c−2を一連の処理対象デ
ータcとしてホスト装置20へ転送する。
【0063】時刻u10では、Bハードディスク装置3
2が再び第2のSCSIバス41を占有し、イニシエー
タとしてのデータ中継装置10とリコネクトして、処理
対象データbの分割データb−2を転送し、さらに処理
対象データbの転送終了を通知する。
【0064】この通知に対して、時刻u11で、データ
中継装置10は、ターゲットとして動作し、ホスト装置
20とリコネクトして、Bハードディスク装置32から
転送された分割データb−1,b−2を一連の処理対象
データbとしてホスト装置20へ転送する。
【0065】時刻u12では、Aハードディスク装置が
第2のSCSIバス41を占有し、イニシエータとして
のデータ中継装置10とリコネクトして、読み出し要求
のあった処理対象データaを転送し、処理対象データa
の転送終了を通知する。この通知に対して、時刻u13
で、データ中継装置10は、ターゲットして動作し、ホ
スト装置20とリコネクトして、Aハードディスク装置
31から転送された処理対象データaを一連の処理対象
データaとしてホスト装置20へ転送する。
【0066】つまり、上述の図2の例で、A〜Cのハー
ドディスク装置31〜33からデータ中継装置10へ転
送されるデータを順に表すと図3(a)の様になる。図
3(a)から分かるように、A〜Cのハードディスク装
置31〜33から転送されるデータは、各ハードディス
ク毎にまとまった処理対象データとなっていない。そこ
で、データ中継装置10は、このデータを一旦バッファ
12に記憶しておき、図3(b)に示すような、各ハー
ドディスク毎にまとまった処理対象データとして転送す
るのである。
【0067】次に、本実施形態のディスクアクセスシス
テム1の効果を説明する。なお、ここでの説明に対する
理解を容易にするため、はじめに従来の問題点を簡単に
説明する。上述したように、ホスト装置20は、A〜C
の各ハードディスク装置31〜33からの処理対象デー
タを各ハードディスク装置毎にまとまった一連の処理対
象データとして転送されてくることを前提として受信す
るよう構成されている。つまり、データ・フェーズ中で
のディスコネクト・リコネクトに対応していない。
【0068】一方、A〜Cのハードディスク装置31〜
33は、データ・フェーズ中にディスコネクト・リコネ
クトを行うため、処理対象データは、各ハードディスク
装置毎にまとまった一連のデータとして転送されないこ
とが多い。従来、データ・フェーズ中でのディスコネク
ト・リコネクトに対応しないホスト装置が一般的であ
り、データ・フェーズ中にディスコネクト・リコネクト
するハードディスク装置をアクセスするようなシステム
を構成する場合には、データ・フェーズ中でのディスコ
ネクト・リコネクトを禁止できるDTDC機能を備える
ハードディスク装置を用いるか、又は、データ・フェー
ズ中のディスコネクト・リコネクトに対応するようにホ
スト装置のドライバを書き替えることが必要であった。
【0069】しかし、DTDC機能を備えたハードディ
スク装置は高価であるため、経済的なデメリットがあ
り、一方、ホスト装置のドライバを書き替える場合、そ
のドライバの設計が複雑になるし、また、利用者にはド
ライバを入れ替えるための知識が必要となるというデメ
リットがあった。
【0070】それに対して、本実施形態のディスクアク
セスシステム1では、データ中継装置10がホスト装置
20からの処理要求データをA〜Cのハードディスク装
置31〜33の中の該当するハードディスク装置へ送信
すると共に、A〜Cのハードディスク装置31〜33か
ら転送されてくる処理対象データ又はその処理対象デー
タが分割された分割データを一旦バッファ12へ記憶し
ておき、ホスト装置20に対してはA〜Cの各ハードデ
ィスク装置31〜33毎にまとまった一連の処理対象デ
ータとして送信する。
【0071】つまり、本実施形態のディスクアクセスシ
ステム1におけるデータ中継装置10は、A〜Cの3台
のハードディスク装置から例えば図3(a)に示したよ
うな順序で転送されてきたデータを一旦バッファ12記
憶し、図3(b)に示すようなホスト装置20に対応す
るA〜Cの各ハードディスク装置毎の一連の処理対象デ
ータとして転送するのである。
【0072】これによって、データ・フェーズ中のディ
スコネクト・リコネクトに対応していないホスト装置2
0と、データ・フェーズ中にディスコネクト・リコネク
トを行うA〜Cのハードディスク装置31〜33とを用
いて、データ・フェーズ中のディスコネクト・リコネク
トによる並列処理を実現することができる。また、本実
施形態のディスクアクセスシステム1は、ホスト装置2
0及びA〜Cのハードディスク装置31〜33に何等新
しい構成を必要とせず、データ中継装置10を新たに接
続するだけで構成される。つまり、特別な知識を持たな
い利用者であっても簡単にシステムを構成することがで
きる。
【0073】なお、本実施形態のディスクアクセスシス
テム1におけるデータ中継装置10が、請求項2で示し
た「データ中継装置」に相当する。つまり、データ中継
装置10は、データ・フェーズ中にディスコネクト・リ
コネクトを行うことによって第2のSCSIバス41の
解放・占有を行うような周辺装置と、データ・フェーズ
中のディスコネクト・リコネクトに対応していないホス
ト装置とが接続された本ディスクアクセスシステム1の
ようなシステムに用いられて有効となるものである。
【0074】以上、本発明はこのような実施形態に何等
限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範
囲において種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実
施形態のディスクアクセスシステム1のデータ中継装置
10は、「第1のバス」としての第1のSCSIバス4
0を接続するためのSCSIインターフェース13と、
「第2のバス」としての第2のSCSIバス41とを接
続するためのSCSIインターフェース14を備える構
成であった。
【0075】この場合、ホスト装置20側のSCSIイ
ンターフェース13はターゲットとしての固定された動
作をし、A〜Cのハードディスク装置31〜33側のS
CSIインターフェース14はイニシエータとしての固
定された動作をする。それに対して、図4に示すような
構成を採用することも考えられる。
【0076】図4は、別実施形態のディスクアクセスシ
ステム2の概略構成を示すブロック図である。図4に示
すディスクアクセスシステム2は、上記実施形態と同様
のホスト装置20、A〜Cのハードディスク装置31〜
33に加えて、データ中継装置100を備えている。
【0077】この場合、データ中継装置100は、中央
制御部11と、バッファ12と、1つのSCSIインタ
ーフェース15と、各装置を接続する内部バス42とを
備えており、SCSIバス43を介してホスト装置20
及びA〜Cのハードディスク装置31〜33と接続され
ている。このSCSIバス43は、「第1のバス」及び
「第2のバス」に相当し、上記実施形態における第1の
SCSIバス40及び第2のSCSIバス41の両方の
機能を兼ね備えるものである。この場合、このSCSI
バス43を接続するSCSIインターフェース15はホ
スト装置20に対してはターゲットとして動作し、A〜
Cのハードディスク装置31〜33に対してはイニシエ
ータとして動作する。その結果、別実施形態のディスク
アクセスシステム2は、上記実施形態のディスクアクセ
スシステム1と同様の効果を発揮することができ、さら
に、データ中継装置100のインターフェースは、SC
SIインターフェース15のみとなるため、上記実施形
態のディスクアクセスシステム1におけるデータ中継装
置10と比較して安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のディスクアクセスシステムの概略
構成を示すブロック図である。
【図2】 データ中継装置を含むデータ読み出し処理に
おける各装置間でのデータ転送のタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図3】 データ中継装置の特徴を説明するための説明
図である。
【図4】 別実施形態のディスクアクセスシステムの概
略構成を示すブロック図である。
【図5】 データ読み出し処理における各装置間でのデ
ータ転送のタイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1,2…ディスクアクセスシステム 10,100…データ中継装置 11…中央制御部 11a…CPU 11b…ROM 11c…RAM 12…バッファ 13…第1のSCSIインターフェース 14…第2のSCSIインターフェース 15…SCSIインターフェース 20…ホスト装置 31〜33…ハードディスク装置 40…第1のSCSIバス 41…第2のSC
SIバス 42…内部バス 43…SCSIバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イニシエータとして動作するホスト装置
    と、ターゲットとして動作する複数台の周辺装置と、前
    記ホスト装置に対しては第1のバスを介して接続されタ
    ーゲットとして動作し、前記周辺装置に対しては第2の
    バスを介して接続されイニシエータとして動作するデー
    タ中継装置とを備えた周辺装置アクセスシステムであっ
    て、 前記周辺装置は、送信された処理要求データに基づく処
    理の対象となる処理対象データの転送期間を含む当該処
    理の実行期間において、前記第2のバスを必要としない
    期間には前記第2のバスを解放し、前記第2のバスを必
    要とする期間には前記第2のバスを占有するバス解放・
    占有機能を備えており、 前記ホスト装置は、前記周辺装置からの各処理対象デー
    タの転送途中には、他のデータが転送されないことを前
    提にして当該処理対象データを受信するよう構成されて
    おり、 前記データ中継装置は、前記ホスト装置から前記周辺装
    置への前記処理要求データを受信し、前記バス解放・占
    有機能による前記第2のバスの解放期間を利用して当該
    処理要求データを該当する周辺装置へ並列的に転送し、
    当該周辺装置による前記処理要求データに基づく処理の
    実行によって転送される前記処理対象データ又は前記バ
    スの解放・占有機能によって当該処理対象データが分割
    された分割データを記憶しておき、転送を完了した周辺
    装置があると、当該周辺装置からの処理対象データ又は
    分割データを一連の処理対象データとしてホスト装置へ
    転送するよう構成されていることを特徴とする周辺装置
    アクセスシステム。
  2. 【請求項2】 イニシエータとして動作するホスト装置
    が第1のバスを介して接続され、ターゲットとして動作
    する複数台の周辺装置が第2のバスを介して接続された
    データ中継装置であって、 前記ホスト装置に対してはターゲットとして動作し、一
    方、前記周辺装置に対してはイニシエータとして動作
    し、前記ホスト装置から前記周辺装置への処理要求デー
    タを受信し、前記第2のバスの解放期間を利用して当該
    処理要求データを該当する周辺装置へ並列的に転送し、
    前記周辺装置による前記処理要求データに基づく処理の
    実行によって転送される処理対象データ及び当該処理対
    象データが分割された分割データを記憶しておき、転送
    を完了した周辺装置があると、当該周辺装置からの処理
    対象データ又は分割データを一連の処理対象データとし
    てホスト装置へ転送するよう構成されていることを特徴
    とするデータ中継装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のデータ中継装置におい
    て、 前記第1のバスと前記第2のバスとを同一のバスとする
    ことを特徴とするデータ中継装置。
JP13688097A 1997-05-27 1997-05-27 周辺装置アクセスシステム及び当該システムに用いられるデータ中継装置 Pending JPH10326246A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014571A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Fujitsu Ltd アクセス制御装置、アクセス制御方法およびストレージシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012014571A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Fujitsu Ltd アクセス制御装置、アクセス制御方法およびストレージシステム

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