JPH10326162A - プリンタデーモン状態参照方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリントサービスを使用するすべての動作状
態をユルタイムで参照でき、かつ、処理の進行も把握で
きるプリンタデーモン参照方式を提供する。 【解決手段】 印刷要求ユーザコマンドプログラムによ
って印刷要求されたファイルをスプール域に複写される
印刷要求ファイル２と、印刷要求発行ユーザコマンドプ
ログラムからの印刷ジョブ発生の通知を受けて、スプー
ル域に複写されたファイルを加工し、プリンタあるいは
プリンタの接続されたプリントサーバマシンに転送を行
うプリンタデーモン１と、プリンタデーモン１が、印刷
要求ファイルの処理を行う際に、正常系を含めた実行す
る処理の内容，動作状況，あるいは障害発生時には警告
エラーメッセージを記録する情報記録ファイル６と、情
報記録ファイルに記録された情報に対してリアルタイム
な情報が記録された状態記録ファイルとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタデーモン
の情報を記載した状態記録ファイルを参照するプリンタ
デーモン参照方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のプリンタデーモンの状態参照の方
法はなく、スプール域を走査してプリント待ち行列の表
示を行う待ち行列表示ユーザコマンドプログラムがある
のみである。すなわち、プリンタデーモンの現在の処理
の内容，動作状態をリアルタイムに把握する手段はない
のが現状である。また、障害発生時にも、あらかじめ設
定された特定のコンソール装置に連続して表示するか、
特定のファイルに追加記録される、プリンプリンタンの
システム・メッセージのログ情報によって確認できるの
みである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来例のよう
に、特定のコンソール装置に連続して表示するか、ある
いは特定のファイルに追加記録する方法では、その情報
量を際限なく増やすことはできず、情報を発する場面を
限定する必要があり、依然として障害情報を中心として
いる。従って、正常系の処理で時間がかかっている場合
のプリンタデーモンの動作や、刻々と変わる処理のすべ
てを把握することはできないという問題を有する（第１
の問題）。

【０００４】また、プリンタデーモンに障害が発生した
ときなど、特に情報の必要なときに、プリンタデーモン
の発するシステム・メッセージを受信する機構の設定が
正しくなされておらず、情報が得られない場合があると
いう問題も有する（第２の問題）。

【０００５】さらに、あらかじめ設定された特定のコン
ソール装置への表示するか、特定のファイルヘの記録を
参照できるのは、特定の管理者のみで、一般の使用者が
容易に情報を閲覧することはできないという問題も有す
る（第３の問題）。

【０００６】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
すべく、プリントサービスを使用するすべての動作状態
をユルタイムで参照でき、かつ、処理の進行も把握でき
るプリンタデーモン参照方式を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプリンタデーモン参照方式は、印刷ジョブ
の発生を通知する印刷要求ユーザコマンドプログラムに
より印刷要求される印刷要求ファイルと、印刷要求ユー
ザコマンドプログラムからの印刷ジョブ発生の通知を受
けて、印刷要求ファイルを加工し、プリンタあるいはプ
リンタの接続されたプリントサーバマシンに転送を行う
プリンタデーモンと、プリンタデーモンが、印刷要求フ
ァイルの処理を行う際に、正常系を含めた実行する処理
の内容，動作状況を記録する情報記録ファイルと、情報
記録ファイルに記録された情報がリアルタイムな情報と
して記録された状態記録ファイルとを備えたことを特徴
とする。

【０００８】また、印刷要求ファイルが、スプール域に
複写されるのが好ましい。

【０００９】さらに、情報記録ファイルが、障害発生時
には警告エラーメッセージを記録するのが好ましい。

【００１０】またさらに、状態記録ファイルが、情報記
録ファイルの内容が前に記録されている情報と関連する
ものか、独立したものかによって、追加して記録される
か、内容を消去して更新記録されるのが好ましい。

【００１１】また、状態記録ファイルが、処理の内容が
変わった段階で情報を更新されるのが好ましい。

【００１２】さらに、状態記録ファイルの情報が、最新
の短い処理単位の情報のみであるのが好ましい。

【００１３】またさらに、状態記録ファイルの情報を参
照表示する機能を有する状態参照ユーザコマンドプログ
ラムを備えるのが好ましい。

【００１４】また、状態記録ファイルを参照表示するた
めに、スプール域を走査してプリント待ち行列の表示を
行う待ち行列表示ユーザコマンドプログラムを機能拡張
するのが好ましい。

【００１５】本発明のプリンタデーモン状態参照方式で
は、上述した第１の問題に対して、特に、情報の総量が
限られることから情報発信のタイミングが増やせない問
題に関しては有効である。すなわち、プリンタデーモン
の現在の状態を把握するには現在の処理の情報のみが分
かればよいから、ファイルに情報の追加記録を行うので
はなく、処理の内容によって短い単位ごとにファイルの
内容をクリアする更新記録の方法を用いる。このように
して、情報総量の制限をなくし情報発信のタイミングを
増やすことができる。また、処理の短い単位ごとの更新
は以下の方法で実現する。まず、ひとつの情報を記録す
る際に、その情報がその前に記録した情報と同一の処理
内の情報であり、意味をなすのにその前に記録した情報
とあわせて表示されることが必要な場合には、ファイル
に追加して記録し、前の情報と独立した内容なら更新し
て記録する。これにより、処理の内容が変わるごとにフ
ァイルが更新される。

【００１６】上述した第２および第３の問題に対して
は、プリンタデーモンの情報を記録した状態記録ファイ
ルを、一般ユーザを含めた使用者が任意に実行できるユ
ーザコマンドプログラムで参照できることで解消する。
すなわち、プリンタデーモンの情報を、処理の単位ごと
にファイルに更新しながら記録することで、プリンタデ
ーモンが情報を発する場面を増やせる。従って、使用者
は、ファイルの内容を参照するユーザコマンドプログラ
ムを随時実行することで、リアルタイムにプリンタデー
モンの状態を把握できる。

【００１７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について、
図面を参照して説明する。

【００１８】図１は、本発明のプリンタデーモン状態参
照方式の実施例の構成および動作を示すブロック図であ
る。この方式は、印刷要求発行ユーザコマンドプログラ
ムからの印刷ジョブ発生の通知を受けて、ファイルを加
工し、プリンタあるいはプリンタの接続されたプリント
サーバマシンに転送を行うプリンタデーモン１と、スプ
ール域に複写された印刷要求ファイル２と、プリンタデ
ーモンが記録している情報記録ファイル６と、情報記録
ファイルからの情報を更新記録されるか、追加記録され
るかしてリアルタイムな情報を記録される状態記録ファ
イル３と、状態記録ファイル３の内容を参照するための
状態参照ユーザコマンドプログラム５からなる。

【００１９】プリンタデーモン１は、印刷ジョブの発生
を通知する印刷要求発行ユーザコマンドプログラムによ
り、使用者から印刷要求された印刷要求ファイル２の処
理を行う際に、正常系を含めた実行する処理の内容，動
作状況、あるいは障害発生時には、警告エラーメッセー
ジを情報記録ファイル６に記録する。プリンタデーモン
１が記録する情報は、その内容が前に記録されている情
報と併せて意味をなすものか、独立したものかによっ
て、状態記録ファイル３に追加して記録するか、状態記
録ファイル３の内容を消去して更新記録を行うか、あら
かじめ決めておく。それにより、プリンタデーモン１の
ひとつの処理内の関連する情報が状態記録ファイル３に
一緒に記録され、処理の内容が変わった段階で状態記録
ファイル３は更新され、状態記録ファイル３に存在する
情報は常に現在の処理内容を表す情報であることが実現
される。

【００２０】一般の使用者を含むユーザ４は、状態記録
ファイル３の内容を参照表示する機能を有する状態参照
ユーザコマンドプログラム５、あるいは待ち行列を表示
する既存のユーザコマンドプログラムを機能拡張し、状
態記録ファイル３の内容を表示する機能を有するものを
任意に実行でき、現在のプリンタデーモンの処理の内
容，状態を随時把握することができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のプリンタ
デーモン参照方式により、プリントサービスを使用する
すべての動作状態をユルタイムで参照でき、かつ、処理
の進行も把握できるという効果を奏する。

【００２２】また、障害発生時にもその時点での処理内
容を保持しているので、有効な情報が得られるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成および動作を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ プリンタデーモン ２ 印刷要求ファイル ３ 状態記録ファイル ４ ユーザ ５ 状態参照ユーザコマンドプログラム ６ 情報記録ファイル

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印刷ジョブの発生を通知する印刷要求ユー
   ザコマンドプログラムにより印刷要求される印刷要求フ
   ァイルと、 前記印刷要求ユーザコマンドプログラムからの印刷ジョ
   ブ発生の通知を受けて、前記印刷要求ファイルを加工
   し、プリンタあるいはプリンタの接続されたプリントサ
   ーバマシンに転送を行うプリンタデーモンと、 前記プリンタデーモンが、前記印刷要求ファイルの処理
   を行う際に、正常系を含めた実行する処理の内容，動作
   状況を記録する情報記録ファイルと、 前記情報記録ファイルに記録された情報がリアルタイム
   な情報として記録された状態記録ファイルと、 を備えたことを特徴とするプリンタデーモン参照方式。
2. 【請求項２】前記印刷要求ファイルが、スプール域に複
   写されることを特徴とする、請求項１に記載のプリンタ
   デーモン参照方式。
3. 【請求項３】前記情報記録ファイルが、障害発生時には
   警告エラーメッセージを記録することを特徴とする、請
   求項１または２に記載のプリンタデーモン参照方式。
4. 【請求項４】前記状態記録ファイルが、前記情報記録フ
   ァイルの内容が前に記録されている情報と関連するもの
   か、独立したものかによって、追加して記録されるか、
   内容を消去して更新記録されることを特徴とする、請求
   項１〜３のいずれかに記載のプリンタデーモン参照方
   式。
5. 【請求項５】前記状態記録ファイルが、処理の内容が変
   わった段階で情報を更新されることを特徴とする、請求
   項１〜４のいずれかに記載のプリンタデーモン参照方
   式。
6. 【請求項６】前記状態記録ファイルの情報が、最新の短
   い処理単位の情報のみであることを特徴とする、請求項
   １〜５のいずれかに記載のプリンタデーモン参照方式。
7. 【請求項７】前記状態記録ファイルの情報を参照表示す
   る機能を有する状態参照ユーザコマンドプログラムを備
   えたことを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記載
   のプリンタデーモン参照方式。
8. 【請求項８】前記状態記録ファイルを参照表示するため
   に、前記スプール域を走査してプリント待ち行列の表示
   を行う待ち行列表示ユーザコマンドプログラムを機能拡
   張したことを特徴とする、請求項１〜６のいずれかに記
   載のプリンタデーモン参照方式。