JPH10325309A - 伝達機構 - Google Patents

伝達機構

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JPH10325309A
JPH10325309A JP13556397A JP13556397A JPH10325309A JP H10325309 A JPH10325309 A JP H10325309A JP 13556397 A JP13556397 A JP 13556397A JP 13556397 A JP13556397 A JP 13556397A JP H10325309 A JPH10325309 A JP H10325309A
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pin
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press
hole
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Masahiro Fujimoto
昌弘 藤本
Shinichi Murata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、可変動弁機構に用いて好適の伝達
機構に関し、ピン部材のむしれを防止して第1回転軸部
材と第2回転軸部材とがピン部材の圧入により確実に固
定されるようにする。 【解決手段】 中空の軸部材の第1回転軸部材11と、
第1回転軸部材11の外周側に配設された第2回転軸部
材19とをそなえ、第1回転軸部材11及び第2回転軸
部材19を介して回転力を出力軸側に伝達する伝達機構
において、第1回転軸部材11と第2回転軸部材19と
がピン部材25a,25bを圧入することにより固定さ
れ、ピン部材25a,25bの挿入側端部及びピン部材
25a,25bが圧入される第2回転軸部材19の穴部
19a,19bの少なくとも一方を縁取り加工するよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝達機構に関し、
特に、不等速継手を用いてエンジンの吸気弁又は排気弁
の開弁期間を変更するようにした可変動弁機構に用いて
好適の、伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンにそなえられた吸気
弁や排気弁の開閉タイミングや開放期間を変更できるよ
うにした、所謂可変バルブタイミング装置(又は、可変
動弁機構)が各種提案されている。特に、カムとカムシ
ャフトとの間に偏心機構を用いた不等速継手を介装し
て、この不等速継手を通じて、カムシャフトが1回転す
る間にカムをカムシャフトの回転速度よりも増減又は位
相変化させて、バルブの開閉タイミング及び開放期間を
調整できるようにした技術も開発されている。
【0003】ところで、例えば特開平5−202718
号公報等には、このような不等速継手を用いた技術が開
示されている。以下、不等速継手を用いた可変バルブタ
イミング装置の構成について簡単に説明すると、カム軸
(カムシャフト)には、バルブを開閉駆動するカム部材
が、上記カムシャフトに対して回転自在に嵌挿されてお
り、このカムシャフトとカム部材との間には、カムシャ
フトの回転中心に対して所定量偏心した回転中心を有す
る偏心部材が配設されている。
【0004】そして、カムシャフトの回転駆動力は、一
旦偏心部材に伝達され、この偏心部材によりカムシャフ
トの回転駆動力が不等速にカム部材に伝達される。ここ
で、カムシャフトと偏心部材との回転中心が所定量偏心
していることにより、カムシャフトが1回転する間にカ
ム部材の回転速度が増減するのである。また、この偏心
部材の偏心位相や偏心量を調整することにより、バルブ
タイミングが変更されるのである。
【0005】さて、このような偏心部材とカムシャフト
との間の駆動力伝達構造の一例について説明すると、カ
ムシャフトには、径方向に突出するような突出部が連結
固定されており、また、突出部には、カムシャフトの回
転中心と平行に接続ピンが固定されている。一方、上記
偏心部材の径方向には、接続ピンが摺動しうる溝部が形
成されており、この溝部に上記接続ピンの一端が摺接す
るように組み付けられている。
【0006】そして、カムシャフトが回転すると、この
回転駆動力が突出部を介して接続ピンに伝達される。こ
のとき接続ピンは、カムシャフトの回転軸回りに回転
(公転)することになるが、偏心部材は、カムシャフト
に対して偏心しているため、接続ピンからカムシャフト
の回転駆動力が伝達されると、偏心部材の溝部を接続ピ
ンが往復動することでカムシャフトと偏心部材との速度
差が吸収されながら、偏心部材がカムシャフトに対して
不等速で回転するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば図1
1に示すように、カムシャフト(第1回転軸部材)11
と突出部(第2回転軸部材又はドライブアーム)19と
を結合する場合、ピン部材25を圧入して、これにより
両部材を固定することが考えられる。つまり、突出部1
9とカムシャフト11とに、ピン部材25を圧入するた
めの穴部19a,19b及び穴部11a,11bをそれ
ぞれ形成し、これらの穴部19a,19b及び穴部11
a,11bに固定ピン25を圧入することにより、突出
部19とカムシャフト11とを一体に取り付けるのであ
る。なお、図中19Aは、偏心部材にカムシャフト11
の回転駆動力を伝達するための接続ピン(ドライブピ
ン)を取り付けるための穴部である。
【0008】しかしながら、固定ピン25の圧入の際に
は、図11に示すように、カムシャフト(第1回転軸部
材)11の対向する位置に形成された2つの穴部11
a,11bの中心位置が僅かにずれる場合がある。ま
た、これと同様に、突出部(第2回転軸部材)19の対
向する位置に形成された2つの穴部19a,19bの中
心位置がずれることも考えられる。なお、このようなカ
ムシャフト11の穴部11a,11bや、突出部19の
穴部19a,19bは、通常ドリル加工により一度に加
工されるものであるが、このような場合でも、ドリルの
刃の振れ等により、微妙に穴の中心位置がずれてしまう
のである。
【0009】そして、このように対向する穴部19a,
19b(又は穴部11a,11b)の中心位置がずれて
しまうと、固定ピン25の圧入時に固定ピン25が真っ
直ぐに入らず、所謂むしれが生じてしまうという課題が
ある。また、このようなむしれにより、ピン部材25と
カムシャフト11との間で金属粉(切り粉)80が生
じ、カムシャフト11内に形成された潤滑油路11A内
に切り粉80が残留してしまう。このような切り粉80
を取り除かずに動弁機構を組み立てしまうと、切り粉8
0が潤滑油とともに各部材の摺動面に送られてしまい、
部材同士が焼きついてしまうおそれがある。
【0010】したがって、このような切り粉80を取り
除く必要があるが、このためには、突出部19とカムシ
ャフト11との組み付け後に洗浄作業を行ない、切り粉
80を洗い流す必要があり作業工数やコストが増加して
しまうという課題がある。また、このようなピン部材2
5のむしれが原因となって、ピン部材25にクラックが
生じることも考えられる。さらには、ピン部材25のむ
しれにより、ピン部材25の径が減少して、ピン部材2
5と突出部19及びカムシャフト11との間の面圧が不
均一となり、ピン部材25によるカムシャフト11と突
出部19との固定が不十分になることも考えられる。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ピン部材のむしれを防止して、第1回転軸部
材と第2回転軸部材とがピン部材の圧入により確実に固
定されるようにした、伝達機構を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
伝達機構では、第1回転軸部材と第2回転軸部材とにピ
ン部材を圧入することにより、各部材が固定される。そ
して、ピン部材の挿入側端部及びピン部材が圧入される
第2回転軸部材の穴部の少なくとも一方を縁取り加工す
ることにより、いわゆるむしれが生じることなく、ピン
部材が第1回転軸部材と第2回転軸部材とに圧入され
る。
【0013】また、請求項2記載の本発明の伝達機構で
は、第1回転軸部材の回転駆動力は第1伝達手段により
第2回転軸部材を介して中間回転部材に伝達される。ま
た、中間回転部材の回転力は第2伝達手段により第3回
転軸部材に伝達される。そして、このとき中間回転部材
の回転中心が第1回転軸部材の回転中心に対して偏心し
ていることにより第1回転軸部材の回転速度が不等速で
第3回転軸部材に伝達される。ここで、このような可変
動弁機構では、第3回転軸部材が不等速で回転駆動され
ることによりピン部材に剪断応力と曲げ応力とが繰り返
し作用して、曲げによる疲労破壊が生じることが考えら
れるが、第2回転軸部材のピン部材の圧入用穴部にこの
穴部より径の大きい座ぐりを形成することによりピン部
材に作用する面圧が均一化され、曲げ応力が減少し、こ
のような曲げ応力が繰り返し作用しても十分な耐久性を
有するようになる。
【0014】また、請求項3記載の本発明の伝達機構で
は、第1回転軸部材の径方向に対し対向する位置から2
本のピン部材を圧入することにより、むしれを防止しな
がら第1回転軸部材と第2回転軸部材とが確実に固定さ
れる。また、請求項4記載の本発明の伝達機構では、第
1回転軸部材の穴部の径が第2回転軸部材の穴部の径よ
り小さく形成されているので、ピン部材の圧入時に、第
2回転軸部材の穴部から第1回転軸部材の穴部へピン部
材を圧入したときに、ピン部材に作用する面圧が略均一
化される。
【0015】また、請求項5記載の本発明の伝達機構で
は、第1回転軸部材としてのカムシャフトにはクランク
軸から回転駆動力が伝達される。また、変速機構によ
り、カムシャフトに対する第3回転軸部材としてのカム
ローブの回転速度が増速又は減速して伝達され、カムロ
ーブのカム部により吸気弁又は排気弁が駆動される。ま
た、請求項6記載の本発明の伝達機構では、第1回転軸
部材に形成された穴部及び第2回転軸部材に形成された
穴部のピン部材圧入側の縁部の縁取り加工により、ピン
部材の圧入時に第1回転軸部材及び第2回転軸部材の各
穴部の位置合わせを容易に行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての伝達機構について説明すると、本実施形
態では、本伝達機構を内燃機関(以下、エンジンとい
う)の可変動弁機構に適用した場合について説明する。
まず、このような可変動弁機構の構成について説明す
る。
【0017】図8,図9,図10は可変動弁機構の要部
を示す斜視図,断面図,模式的配置図(軸方向端面から
見た模式図)であり、図8,図9に示すように、シリン
ダヘッド1には、図示しない吸気ポート又は排気ポート
を開閉すべくバルブ(弁部材)2が装備されており、こ
のバルブ2のステム端部2Aには、バルブ2を閉鎖側に
付勢するバルブスプリング3(図10参照)が設置され
ている。
【0018】さらに、バルブ2のステム端部2Aには、
ロッカアーム8が当接しており、このロッカアーム8に
カム6が当接している。そして、カム6の凸部(カム山
部分)6Aによってバルブスプリング3の付勢力に抗す
るようにしてバルブ2が開方向へ駆動される。可変動弁
機構は、このようなカム6を回動させるためにそなえら
れている。
【0019】この可変動弁機構は、図8,図9に示すよ
うに、ベルト(タイミングベルト)41とプーリ42と
を介して、エンジンのクランク軸(図示略)に連動して
回転駆動されるカムシャフト(第1回転軸部材)11
と、このカムシャフト11の外周に設けられたカムロー
ブ(第3回転軸部材)12とをそなえ、カム(カム部)
6はこのカムローブ12の外周に突設されている。な
お、このカムローブ12の外周はシリンダヘッド1側の
軸受部7によって回転自在に軸支されている。
【0020】また、カムシャフト11はこのカムローブ
12を介して軸受部7に支持されるが、カムシャフト1
1の端部は、同一軸心線上に結合された端部部材43を
介してシリンダヘッド1の軸受部1Aに軸支されてい
る。
【0021】なお、軸受部7は、図9,図10に示すよ
うに、二つ割れ構造になっており、シリンダヘッド1に
形成された軸受下半部7Aと、この軸受下半部7Aに上
方から接合される軸受キャップ7Bと、軸受下半部7A
に軸受キャップ7Bを結合するボルト7Cとから構成さ
れる。また、図9に示すように、軸受下半部7Aと軸受
キャップ7Bとの接合面7Dは、図示しないシリンダの
軸心線と直交するようにほぼ水平に設定されており、図
8,図9におけるほぼ鉛直方向(上下方向)に向けて締
結されるボルト7Cによって、軸受下半部7Aと軸受キ
ャップ7Bとがほぼ鉛直方向に強固に結合されている。
【0022】そして、カムシャフト11とカムローブ1
2との間には、不等速継手13が設けられている。
【0023】この不等速継手13は、カムシャフト11
の外周に回動可能に支持されたコントロールディスク
(軸支部材)14と、このコントロールディスク14に
一体的に設けられた偏心部(軸支部)15と、この偏心
部15の外周に設けられた係合ディスク(中間回転部
材)16と、係合ディスク16に接続された第1スライ
ダ部材(第1接続部材)17及び第2スライダ部材(第
2接続部材)18とをそなえている。なお、係合ディス
ク16は、ハーモニックリングともいう。
【0024】偏心部15は、図8に示すように、カムシ
ャフト11の回転中心(第1回転中心軸線)O1 から偏
心した位置に回転中心O2 を有しており、係合ディスク
16はこの偏心部15の中心(第2回転中心軸線)O2
の回りに回転するようになっている。第1スライダ部材
17及び第2スライダ部材18は、図8に示すように、
それぞれその先端にスライダ本体部21,22をそな
え、その他端側に第1,第2伝達手段としてのドライブ
ピン23,24をそなえている。
【0025】そして、係合ディスク16の一面には、図
9に示すように、半径方向(ラジアル方向)に、第1ス
ライダ部材17のスライダ本体部21が摺動自在に嵌合
したスライダ用溝16Aと、第2スライダ部材18のス
ライダ本体部22が摺動自在嵌合したスライダ用溝16
Aとが形成されている。ここでは、2つのスライダ用溝
16A,16Bが互いに180°だけ回転位相をずらせ
るように同一直径上に配置されている。
【0026】また、カムシャフト11には、第2回転軸
部材としてのドライブアーム19が設けられ、カムロー
ブ12にはアーム部20が設けられ、ドライブアーム1
9には、第1スライダ部材17のドライブピン部23が
回転自在に嵌入する穴部19Aが設けられ、アーム部2
0には、第2スライダ部材18のドライブピン部24が
回転自在に嵌入する穴部20Aが設けられている。
【0027】アーム部20は、カムローブ12の端部を
係合ディスク16の一側面に近接する位置まで半径方向
(ラジアル方向)及び軸方向へ突出させるように一体形
成されている。
【0028】また、スライダ本体部21と溝16Aとの
間では、図10に示すように、スライダ本体部21の外
側平面21B,21Cと溝16Aの内壁平面28A,2
8Bとの間で、溝16Bとスライダ本体部22との間で
は、溝16Bの内壁平面28C,28Dとスライダ本体
部22の外側平面22B,22Cとの間で、それぞれ回
転力の伝達が行なわれる。
【0029】このように回転を伝達する際に、係合ディ
スク16が偏心していることにより、係合ディスク16
はカムシャフト11に対して先行したり遅延したりする
ことを繰り返し、また、カムローブ12は係合ディスク
16に対して先行したり遅延したりすることを繰り返し
ながら、カムローブ12がカムシャフト11とは不等速
で回転するようになっている。
【0030】さて、次に本発明の要部について説明する
と、本発明の伝達機構は、カムシャフト(第1回転軸部
材)11の回転駆動力をドライブアーム(第2回転軸部
材)19へ伝達する伝達機構部分に適用されている。こ
こで、ドライブアーム19は、カムローブ12とコント
ロールディスク14との間のアーム部20を除く空間
に、カムシャフト11から半径方向(ラジアル方向)に
突出するように設けられ、2本のロックピン(ピン部
材)25a,25bを圧入することにより、ドライブア
ーム19とカムシャフト11とが一体回転するように結
合されている。
【0031】すなわち、図1に示すように、2本のロッ
クピン25a,25bをカムシャフト11の半径方向に
対して互いに対向する位置から圧入することにより、カ
ムシャフト11とドライブアーム19とが固定されるよ
うになっているのである。そして、このように2本のロ
ックピン25a,25bを用いて対向する位置から圧入
することにより、カムシャフト11とドライブアーム1
9とを確実に固定するようになっているのである。
【0032】これは、1本のロックピンによってドライ
ブアーム19とカムシャフト11とを固定するような場
合には、穴部19a,19bの位置ずれや、穴部11
a,11bの位置のずれ等によりロックピンが真っ直ぐ
に入らず、所謂むしれ(図11参照)が生じてしまうこ
とが考えられるからである。また、このようなむしれが
生じると、ロックピンとカムシャフト11との間で金属
粉(切り粉)が生じ、カムシャフト11内に形成された
潤滑油路11A内に切り粉が残留してしまうことも考え
られる。そして、このような切り粉を取り除かずに動弁
機構を組み立てしまうと、切り粉が潤滑油とともに各部
材の摺動面に送られてしまい、部材同士が焼きついてし
まうことも考えられる。
【0033】そこで、本発明の伝達機構では、カムシャ
フト11及びドライブアーム19の対向する位置から2
本のロックピン25a,25bを圧入することで、ピン
圧入時のむしれを防止しながら、ドライブアーム19と
カムシャフト11とを確実に固定するようになっている
のである。すなわち、このように構成した場合には、例
えばロックピン25aは、カムシャフト11側の一方の
穴部11aとドライブアーム19側の一方の穴部19a
とに真っ直ぐに圧入されればよく、この穴部11aと対
向する穴部11bとの位置ずれや、穴部19aと対向す
る穴部19bとの位置ずれの影響をなくすことができる
のである。また、これと同様に、他方のロックピン25
bは、穴部11bと穴部19bとに真っ直ぐに圧入され
ればよく、やはり、穴部11aと穴部11bとの位置ず
れの影響や穴部19aと穴部19bとの位置ずれの影響
をなくすことができるのである。そして、これによりロ
ックピンの圧入時の切り粉の発生を抑制することができ
るのである。
【0034】また、ロックピン25a,25bの圧入時
に、例え切り粉が発生したとしても、この切り粉が油路
11A内に残留することがなく外部に排出されるという
利点がある。これは、ロックピン25a,25bをそれ
ぞれ対向する位置から圧入するため、ロックピン25
a,25bが常にドライブアーム19側からカムシャフ
ト11側へ圧入されることになるからである。
【0035】つまり、従来技術のように1本のロックピ
ンでドライブアーム19とカムシャフト11とを固定す
る場合には、ロックピンは、最初は、穴部19aを介し
て穴部11aに侵入し、これにより、ドライブアーム1
9側からカムシャフト11側へロックピンが打ち込まれ
ることになる。その後、ロックピンは、カムシャフト1
1内の油路11Aから穴部11bを介して穴部19bに
侵入するので、上述とは逆に、ドライブアーム19側か
らカムシャフト11側へロックピンが移動することにな
るのである(図11参照)。また、切り粉はロックピン
の圧入方向(進行方向)に対して相対的に逆方向に排出
されるため、カムシャフト11とロックピンとの間でむ
しれが生じると、この切り粉が油路11A内に落ちてし
まうのである。
【0036】これに対して、本発明の伝達機構では、ロ
ックピン25a,25bの圧入方向が常にドライブアー
ム19側からカムシャフト11側へとなるため、ロック
ピン25a,25bの先端が、圧入加工時に最初にカム
シャフト11に当接することがなくなり、カムシャフト
11からの切り粉の発生が抑制されるのである。また、
ロックピン25a,25bとドライブアーム19との間
で例え切り粉が発生したとしても、この場合は、切り粉
はロックピン25a,25bの圧入方向とは相対的に逆
方向に排出されるので、切り粉は油路11A内に侵入す
ることがなく、穴部19a,19bから外部に排出され
るのである。
【0037】さらに、本伝達機構では、図1,図2に示
すように、上述のような切り粉の発生をさらに抑制する
べく、ロックピン25a,25bの圧入側端部(挿入側
端部)に、通常の面取り加工よりも鋭利に形成された縁
取り加工が施されている。ここで、ロックピン25a,
25bに施された縁取り加工は、図1に示すように、ロ
ックピン25a,25bの先端から所定範囲にかけて施
されており、ロックピン25a,25bの端部の径が先
端に向かうにしたがって徐々に細くなるように形成され
ている。また、この縁取り部分の縦断面形状の稜線は、
ロックピン25a,25bの軸線に対して例えば45°
以下となるように形成されたものである。なお、このよ
うな縁取り加工として、通常の面取り加工を適用しても
よい。
【0038】また、ドライブアーム19の穴部19a,
19bの縁部及びカムシャフト11の穴部11a,11
bの縁部にも縁取り加工が施されている。このような縁
取り加工には、縦断面が直線的な加工の他に、縦断面が
曲線状のR加工があり、穴部11a,11b,19a,
19bの縁部には、このR加工による縁取り加工が施さ
れている。
【0039】そして、このような縁取り加工を施すこと
により、ロックピン25a,25bや穴部11a,11
b,19a,19bのエッジ部分がロックピン25a,
25bの圧入前に予め削除され、ロックピン25a,2
5bの圧入時に切り粉の発生が防止されるのである。ま
た、カムシャフト11の穴部11a,11bの縁部にR
加工を施すことにより、ロックピン25a,25b圧入
時に、穴部11a,11bと穴部19a,19bとを調
芯させうる効果がある。なお、このような縁取り加工
は、ロックピン25a,25b及び穴部11a,11
b,19a,19bの少なくともいずれか一方に施され
ていればよい。
【0040】また、図3に示すように、本伝達機構で
は、ロックピン25a,25bの圧入後の抜けを防止す
るべく、カムシャフト11の穴部11a,11bの径
が、ドライブアーム19の穴部19a,19bの径より
小さく形成されている。なお、図3では、一方の穴部1
1a,19a側しか示していないが、他方の穴部11
b,19b側ももちろん同様の構成となっている。
【0041】これは、ロックピン25aの圧入過程にお
いては、ロックピン25aの先端部の方が後端部よりも
穴部11a,19aの内周面と多く接しながら内部へ移
動していくためであり、穴部11a,19aを同じ径に
形成すると、ロックピン25aの圧入時には先端部側の
方が後端部側よりも穴部11a,19aと馴染んで小径
となり、ロックピン25aの先端側の方が相対的に面圧
が低下してしまうためである。そして、このようにロッ
クピン25aの先端側が細くなると、ロックピン25a
に作用する面圧が不均一となり、図4(a)に示すよう
に、カムシャフト11側の面圧が低下してしまい、この
結果、カムシャフト11とドライブアーム19との固定
が不十分になることも考えられる。
【0042】そこで、上述のように、カムシャフト11
の穴部11aの径をドライブアーム19の穴部19aの
径よりも小さく形成することで、図4(b)に示すよう
に、ロックピン25aの先端側の面圧を穴部19a側と
略同等として、カムシャフト11とドライブアーム19
とを確実に固定するようになっているのである。また、
本伝達機構では、図1,図2に示すように、ドライブア
ーム19に形成されたロックピン25a,25bの圧入
用穴部19a,19bの近傍に、穴部19a,19bの
周囲の応力低減を図るべくボス部100a,100bが
形成されている。そして、このようなボス部100a,
100bを設けることにより、圧入用穴部19a,19
bの入り口近傍での破断が防止される。
【0043】また、このボス部100a,100bに
は、各穴部19a,19bよりも大径の座ぐり90a,
90bが形成されている。一般に、座ぐりは、ボルトの
頭部,ナット及び座金等が当接する部位を窪ませ、ボル
トやナット等のすわりをよくするために設けられるもの
であるが、本発明では、各ロックピン25a,25bの
折損等を確実に防止すべく、座ぐり90a,90bが設
けられているのである。つまり、穴部19a,19bに
座ぐりを設けない場合には、ドライブアーム19の穴部
19a内でロックピン25aに作用する曲げ応力が最大
となって、図5に示すように、ロックピン25aがドラ
イブアーム19の穴部19a内で折損することが考えら
れるからである。なお、他方のロックピン25bについ
ても同様のことが言えるが、以下、一方のロックピン2
5aに着目して説明する。
【0044】ここで、図6(a)を用いて、座ぐりを設
けない場合にロックピン25aに作用する面圧と曲げ応
力について説明する。カムシャフト11の穴部11a及
びドライブアーム19の穴部19aの内径は、ロックピ
ン25aを圧入すべくロックピン25aの外径よりも小
径に形成されている。一方、上述したようにロックピン
25aの圧入過程においては、ロックピン25aの先端
部の方が後端部よりも穴部11a,19aの内周面と多
く接しながら内部へ移動していくことになるため、ロッ
クピン25aの圧入時には、先端部側の方が後端部側よ
りも穴部11a,19aと馴染んで小径となり、この結
果、ロックピン25aの先端側の方が相対的に面圧が低
くなる。
【0045】また、穴部11a,19aの開口端部にお
いては、面圧は急激に低下するものと考えられるので、
ロックピン25aに作用する面圧の分布は、図6(a)
に示すように、2つのピークを有するような形状とな
る。つまり、カムシャフト11内においては、穴部11
aの両端の面圧は低く、中心側に向かうにしたがって面
圧が高くなり第1のピークが形成される。また、上述し
たように、ロックピン25aは圧入時に先端側の方が僅
かながら径が細くなるため面圧の変化率が小さく、後端
側の方が面圧の変化率が大きくなるのである。一方、ド
ライブアーム19内においても、面圧の分布は上述のカ
ムシャフト11内と同様の面圧分布となり第2のピーク
が形成されるのである。
【0046】ところで、ドライブアーム19の穴部19
aの深さが深くなるほど、穴部19aにおける穴部11
aと隣接する側の面圧の低下部分(即ち、第1のピーク
と第2のピークとの間の谷の部分)が広くなり、図6
(a)に示すように、ドライブアーム19とカムシャフ
ト11との間で面圧の低い谷の部分が広く形成されるこ
とになる。
【0047】そして、このような面圧が極端に低い部分
があると、この面圧の低い部分と、比較的面圧の高い部
分との境界近傍において、ロックピン25aに作用する
曲げ応力が最大となり、ロックピン25aにクラック等
が生じることが考えられるのである。ここで、図6
(b)はロックピン25aとカムシャフト11とドライ
ブアーム19との間でロックピン25aに作用する荷重
をモデル化して示すものである。図示するように、カム
シャフト11からの駆動トルクは、ロックピン25aの
カムシャフト11側に作用する。また、ドライブアーム
19側では、このロックピン25aを面圧の高い部分で
支持していることになり、ロックピン25aの面圧が低
い部分、即ち、図6(a)に示す面圧の低い谷の部分で
は、相対的にロックピン25aを拘束していない状態と
なる。
【0048】したがって、穴部19a内では、ロックピ
ン25aの面圧の低い部分と高い部分との境界近傍の曲
げ応力が集中してしまうのである。また、カムシャフト
11に伝達された回転駆動力は、ロックピン25aを介
してドライブアーム19に伝達され、図8に示すよう
に、ドライブアーム19からドライブピン17を介して
係合ディスク16に伝達される。そして、上述したよう
に、係合ディスク16の回転中心がカムシャフト11の
回転中心に対して偏心していることにより、カムシャフ
ト11に対して係合ディスク16の位相が進角したり遅
角したりすることを繰り返して、係合ディスク16が不
等速で回転駆動するのである。
【0049】したがって、ロックピン25aには、係合
ディスク16の進角時と遅角時とで異なる方向に曲げ応
力が交互に作用することになる。つまり、カムシャフト
11が回転して、ドライブアーム19に駆動力が伝達さ
れると、ロックピン25aには、カムシャフト11の回
転方向に作用する曲げ応力と、これとは逆方向に作用す
る曲げ応力とが交互に繰り返し作用することになるので
ある。
【0050】そして、ロックピン25aに繰り返し曲げ
応力が作用すると、この曲げ応力の最大となる部分で、
ロックピン25aが疲労して折損してしまうことが考え
られるのである。そこで、本伝達機構では、穴部19
a,19bに、図1,図2に示すような座ぐり90a,
90bを設けることにより、ロックピン25a,25b
に作用する面圧をできるだけ均一化して、ロックピン2
5a,25bの一部に曲げ応力が集中するのを防止して
いるのである。
【0051】すなわち、図7に示すように、ドライブア
ーム19に座ぐり90a,90bを設けることにより、
ドライブアーム19の穴部19aとカムシャフト11の
穴部11aとの境界近傍で面圧が極端に低下することが
なくなり、曲げ応力が1カ所に集中して作用するような
ことが防止されるのである。本発明の一実施形態として
の伝達機構では、上述のように構成されているため、以
下のような利点ないし効果がある。すなわち、カムシャ
フト11及びドライブアーム19の対向する位置から、
2本のロックピン25a,25bを圧入することで、ピ
ン圧入時のむしれを防止しながら、ドライブアーム19
とカムシャフト11とを確実に固定することができるの
である。
【0052】つまり、このように構成した場合には、穴
部11aと穴部11bとの間の位置ずれや、穴部19a
と穴部19bとの間の位置ずれの影響をなくすことがで
き、これにより、ロックピン25a,25bの圧入時の
切り粉の発生を抑制することができるのである。また、
ロックピン25a,25bの圧入時に、例え切り粉が発
生したとしても、この切り粉がカムシャフト11の油路
11A内に残留することがなく、外部に排出されるとい
う利点がある。
【0053】したがって、本伝達機構を上述したような
可変動弁機構に適用する場合には、可変動弁機構の組み
付け作業後に、作動油供給路11A内に残留した切り粉
を取り除くための洗浄作業が不要となり、作業工数やコ
ストを低減することができるのである。また、ロックピ
ン25a,25bの圧入側端部(挿入側端部)及びドラ
イブアーム19の穴部19a,19bの縁部の少なくと
もいずれか一方に縁取り加工を施すことにより、ロック
ピン25a,25bや穴部19a,19bのエッジ部分
のバリがロックピン25a,25bの圧入前に予め削除
されるので、ロックピン25a,25bの圧入時にやは
り切り粉の発生を防止することができる利点がある。そ
して、このようにして切り粉の発生を防止することによ
り、ロックピン25a,25bのクラック発生を防止す
ることができるのである。
【0054】また、カムシャフト11及びドライブアー
ム19の穴部11a,11b,19a,19bに縁取り
加工を施すことにより、ロックピン25a,25bの圧
入時に穴部11a,11bと穴部19a,19bとの調
芯が可能となり、組み付け時の位置合わせが容易とな
る。また、本伝達機構では、カムシャフト11の穴部1
1a,11bの径をドライブアーム19の穴部19a,
19bの径より小さく形成することにより、ロックピン
25a,25bの圧入後の抜けを確実に防止できるとい
う利点がある。すなわち、カムシャフト11の穴部11
aの径をドライブアーム19の穴部19aの径よりも小
さく形成することで、図4(b)に示すように、ロック
ピン25aの先端側の面圧を穴部19a側と同等とし
て、カムシャフト11とドライブアーム19とを確実に
固定することができるのである。
【0055】さらに、ドライブアーム19の穴部19
a,19bに、これらの穴部19a,19bよりも大径
の座ぐり90a,90bを形成することにより、ロック
ピン25a,25bに作用する面圧分布が略均一化さ
れ、ロックピン25a,25bの1か所に曲げ応力が集
中するようなことがなくなるのである。これにより、ロ
ックピン25a,25bに曲げ応力が繰り返し作用して
も、ピン部材の折損を確実に防止することができ、可変
動弁機構の耐久性及び信頼性が大幅に向上するという利
点がある。
【0056】なお、本実施形態では、切り粉の発生を最
大限防止するためにカムシャフト11とドライブアーム
19とを2本のロックピンによりにより圧入固定するよ
うになっているが、1本のロックピンでも、ロックピン
先端やドライブアーム穴部に上述のような縁取り加工を
施すことにより切り粉の発生を抑制することができる。
【0057】したがって、本発明は、カムシャフト11
とドライブアーム19とを1本のロックピンで固定する
場合に適用することも可能である。また、本実施形態で
は、可変動弁機構に本伝達機構を適用した場合について
説明したが、本伝達機構は、このような可変動弁機構に
のみ適用されるものではなく、第1回転軸部材と、第1
回転軸部材の外周側に配設された第2回転軸部材とをそ
なえ、第1回転軸部材の回転力を第2回転軸部材を介し
て出力するように構成された機構に広く適用することが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の伝達機構によれば、ピン部材のいわゆるむしれを
防止することができ、切り粉の発生を抑制することがで
きる。また、第1回転軸部材の内部へ切り粉が残留する
ことを防止できるという利点がある。
【0059】また、請求項2記載の本発明の伝達機構に
よれば、ピン部材に作用する面圧分布を適正化すること
ができ、ピン部材の折損を確実に防止することができる
利点がある。すなわち、ピン部材には曲げ応力が繰り返
し作用するため、ピン部材には疲労が蓄積されるが、第
2回転軸部材のピン部材の圧入用穴部にこの穴部より径
の大きい座ぐりを形成することにより、ピン部材に作用
する面圧が均一化され、このような曲げ応力が繰り返し
作用する場合でも十分な耐久性を有するようになるので
ある。
【0060】また、請求項3記載の本発明の伝達機構に
よれば、ピン部材の圧入時のむしれを防止しながら、第
1回転軸部材と第2回転軸部材とを確実に固定すること
ができる利点がある。また、ピン部材の圧入時の切り粉
の発生を抑制することができる利点も有している。ま
た、請求項4記載の本発明の伝達機構によれば、ピン部
材に作用する面圧分布を均一化することができ、ピン部
材の圧入後の抜け、脱落等を確実に防止することができ
るという利点がある。
【0061】また、請求項5記載の本発明の伝達機構に
よれば、可変動弁機構に本伝達機構を適用することによ
り、カムシャフト内部に切り粉が残留することが防止さ
れる。また、可変動弁機構の組み付け後にカムシャフト
内部を洗浄する必要がなく作業工数を低減できる利点が
ある。さらには、ピン部材の脱落や折損を確実に防止す
ることができ、可変動弁機構の信頼性及び耐久性が大幅
に向上するという利点もある。
【0062】また、請求項6記載の本発明の伝達機構に
よれば、ピン部材の圧入にともない第1回転軸部材と第
2回転軸部材との穴部の調芯が可能となり、各穴部の位
置合わせが容易となり組付性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての伝達機構における
要部構成を示す模式的な断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての伝達機構における
要部構成を示す模式的な断面図であって、図1における
A部拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態としての伝達機構における
要部を構成を示す部分断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての伝達機構における
要部構成を示す模式的な断面図及び作用を説明する図で
ある。
【図5】本発明の考案過程において案出された伝達機構
の要部構成を示す図である。
【図6】本発明の考案過程において案出された伝達機構
の要部構成を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態としての伝達機構における
要部構成を示す模式的な断面図及び作用を説明する図で
ある。
【図8】本発明の一実施形態としての伝達機構が適用さ
れる可変動弁機構の斜視図である。
【図9】本発明の一実施形態としての伝達機構が適用さ
れる可変動弁機構の要部縦断面図である。
【図10】本発明の一実施形態としての伝達機構が適用
される可変動弁機構における不等速継手の要部配置を示
す模式的な断面図である。
【図11】一般的な伝達機構の構成を示す模式的な断面
図である。
【符号の説明】
11 カムシャフト(第1回転軸部材) 11a,11b 穴部 19 ドライブアーム(第2回転軸部材又は突出部) 19a,19b 穴部 25a,25b ロックピン(ピン部材) 90a,90b 座ぐり

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の軸部材により形成された第1回転
    軸部材と、該第1回転軸部材の外周側に配設された第2
    回転軸部材とをそなえ、該第1回転軸部材及び該第2回
    転軸部材を介して出力軸側に回転力を伝達する伝達機構
    において、 該第1回転軸部材と該第2回転軸部材とがピン部材を圧
    入することにより固定され、該ピン部材の挿入側端部及
    び該ピン部材が圧入される第2回転軸部材の穴部の少な
    くとも一方が、縁取り加工されていることを特徴とす
    る、伝達機構。
  2. 【請求項2】 該伝達機構が、 該第1回転軸部材の外周に相対回転可能又は揺動可能に
    配設された中間回転部材と、 該第1回転軸部材の回転力を該第2回転軸部材を介して
    該中間回転部材に伝達する第1伝達手段と、 該第1回転軸部材の外周側に相対回転可能に設けられた
    該出力軸としての第3回転軸部材と、 該中間回転部材の回転力を該第3回転軸部材に伝達する
    第2伝達手段と、 該中間回転部材の回転中心を該第1回転軸部材の回転中
    心に対して偏心動させることにより該第1回転軸部材の
    1回転中の回転速度を不等速で該第3回転軸部材に伝達
    する変速機構とをそなえ、 該第2回転軸部材に形成された該ピン部材の圧入用穴部
    に、該穴部よりも径の大きい座ぐりが形成されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の伝達機構。
  3. 【請求項3】 該第2回転軸部材が、該第1回転軸部材
    の径方向に対し対向する位置から2本のピン部材が圧入
    されることにより該第1回転軸部材に圧入固定されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載の伝達機構。
  4. 【請求項4】 該第1回転軸部材に形成された該ピン部
    材の圧入用の穴部の径が、該第2回転軸部材に形成され
    た該ピン部材の圧入用の穴部の径よりも小さく形成され
    ていることを特徴とする、請求項3記載の伝達機構。
  5. 【請求項5】 該第1回転軸部材はクランク軸から回転
    駆動力が伝達されるカムシャフトであり、 該第3回転軸部材は吸気弁又は排気弁を駆動するカム部
    を有するカムローブであり、 該変速機構は、該カムシャフト1回転中における該カム
    ローブの回転速度を増減させる可変動弁機構として構成
    されていることを特徴とする、請求項3又は4記載の伝
    達機構。
  6. 【請求項6】 該第1回転軸部材に、該ピン部材が圧入
    される穴部が形成され、該第1回転部材の穴部及び該第
    2回転部材の穴部の該ピン部材圧入側の縁部が縁取り加
    工されていることを特徴とする、請求項1記載の伝達機
    構。
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