JPH10323732A - 転造盤 - Google Patents

転造盤

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JPH10323732A
JPH10323732A JP13698097A JP13698097A JPH10323732A JP H10323732 A JPH10323732 A JP H10323732A JP 13698097 A JP13698097 A JP 13698097A JP 13698097 A JP13698097 A JP 13698097A JP H10323732 A JPH10323732 A JP H10323732A
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dies
rotation
command
slider
stepping motors
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JP13698097A
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Kinsaku Tokoro
金作 所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、高速運転が可能な転造盤を提供す
る。 【解決手段】 並列接続されているステッピングモ−
タ−11、12のプ−リ−13、14とスライダ−5、
6、したがってダイス7、8を駆動するボ−ルねじ3、
4のプ−リ−15、16とをタイミングベルト18で連
結する。また、ボ−ルねじ4のプ−リ−19とエンコ−
ダ−20のプ−リ−21との間をタイミングベルト22
で連結する。指令信号出力手段は、エンコ−ダ−20か
らの回転信号に基づいてダイス7、8の位置を演算し、
ダイス7、8の位置に応じた周波数のパルスを駆動手段
に出力する。駆動手段は、並列接続されたステッピング
モ−タ−11、12の各相の巻線に電流を供給する駆動
部に、入力されるパルスを回転方向指令に応じた順番で
順次出力する。これにより、ダイス7、8は、同期して
同じ速度で互いに逆方向に、その加工面をワ−ク9の表
面に押し付けながら移動し、ワ−ク9の表面にスプライ
ンやおねじを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワ−クを心押台に
よって回転自在に支持し、ワ−クの左右あるいは上下に
ダイスを平行移動可能に取付け、各ダイスを平行に且つ
相互に逆方向に等速度で移動させてワ−クにスプライン
やねじ等を転造するロ−ラフロ−式あるいはカウンタ−
フロ−式等の転造盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4〜図6に示すような構造の転
造盤が知られている。なお、図4は正面図であり、図5
は半断面平面図であり、図6は図5のA−A断面図であ
る。図4〜図6において、フレ−ムは左右のコラム41
と前後のヘッド42を矩形に連結して構成され、前後の
ヘッド間に一対のボ−ルねじ43、44が水平且つ平行
に、両端を軸受部を介して回転可能に支持されている。
ボ−ルねじ43、44には互いに逆方向のボ−ルねじ、
例えばボ−ルねじ43には左ねじ、ボ−ルねじ44には
右ねじが形成されている。そして、各ボ−ルねじ43、
44に形成されたおねじ部と螺合するめねじ部43a、
44aが設けられており、このめねじ部43a、44a
には、両側コラム41の内側に設けた溝状のガイド部に
ロ−ラ等によって摺動可能に支持されているスライダ−
45、46が固定されている。さらに、各スライダ−4
5、46の対向する側には、ツ−ルホルダ−を介して転
造用のダイス47、48が取付けられている。ボ−ルね
じ43、44のおねじ部のピッチは同一に形成されてお
り、これによりボ−ルネジ43、44を同一方向に同じ
速度で回転させると、スライダ−45、46はボ−ルね
じ43、44及びコラム41に沿って互いに逆方向に同
じ速度で移動する。ワ−ク49は、心押台のセンタ−ピ
ン50により垂直に、上下端を回転自在に支持され、両
ダイス47、48の移動時に両ダイス47、48の加工
面に押し付けられる。ボ−ルねじ駆動用の駆動モ−タ−
51の出力軸、ボ−ルねじ43、44の前端部にはそれ
ぞれプ−リ−52、53、54が取付けられ、各プ−リ
−52、53、54の間には連結手段としてのタイミン
グベルト54が掛け渡されている。なお、タイミングベ
ルト54の張りを調節するアイドルプ−リ−56、57
が、タイミングベルト54を内側に押ように配設されて
いる。これにより、両ボ−ルねじ43、44が同期して
等速で回転するように構成されている。また、スライダ
−45、46、すなわちダイス47、48の原点位置を
検出する位置検出手段58が設けられている。
【0003】駆動モ−タ−51として交流モ−タ−や直
流モ−タ−等を用いる場合の駆動装置のブロック図を図
7に示す。図7において、59は、駆動モ−タ−51を
減速、停止させるための機械式ブレ−キである。61
は、スライダ−45、46、すなわちダイス47、48
を原点位置からワ−ク49の側部を通過して目標停止位
置まで設定速度で移動させた後目標停止位置から原点位
置まで戻すための、経過時間に対する駆動モ−タ−5
1、すなわちボ−ルねじ43、44の回転速度の速度パ
タ−ンを作成し、この速度パタ−ンに基づいて回転速度
指令や回転方向指令等を含む指令信号を出力する指令信
号出力手段である。なお、指令信号出力手段61内のス
ライダ−45、46の原点位置信号は、位置検出手段5
8からの位置信号に基づいて修正される。62は、指令
信号出力手段61からの指令信号に基づき、駆動モ−タ
−51に供給する電源の電圧、周波数、回転位相等を制
御するとともに、機械式ブレ−キ59にブレ−キ指令信
号を出力する駆動手段である。駆動手段62は、例えば
駆動モ−タ−51として交流誘導モ−タ−を用いる場合
には、交流を直流に変換するコンバ−タと、直流を所望
の周波数及び電圧を有する交流に変換するインバ−タ
と、インバ−タと交流誘導モ−タ−との接続関係を回転
方向指令に応じて切替える切替スイッチと、指令信号に
基づいてインバ−タ、切替スイッチ及び機械式ブレ−キ
59を制御する制御部等により構成される。63は、電
源装置である。
【0004】このような転造盤において、スライダ−4
5、46の原点位置から目標停止位置までの距離及び駆
動モ−タ−51の回転速度を設定した後、ワ−ク49を
心押台の上下のセンタ−ピン50間に回転自在に垂直に
セットしてスタ−トスイッチをオンすると、指令信号出
力手段61から指令信号が出力される。駆動手段62
は、指令信号に基づいて駆動モ−タ−51に供給する電
源の電圧、周波数等を制御するとともに、起動時にはブ
レ−キ力を解除させ、減速時、停止時にはブレ−キ力を
作用させるブレ−キ指令信号を機械式ブレ−キ59に出
力する。駆動モ−タ−51の回転により、駆動モ−タ−
51とタイミングベルト55を介して連結されているボ
−ルねじ43、44が同一方向に同じ速度で回転し、ス
ライダ−47、48が同期して同じ速度で互いに逆方向
に移動する。そして、スライダ−45、46に取付けら
れているダイス47、48がワ−ク49の側部に達する
と、ダイス47、48はその加工面をワ−ク49の表面
に押し付けながら互いに逆方向に移動してワ−ク49の
表面にスプラインやおねじを形成する。スライダ−4
5、46、すなわちダイス47、48は、ワ−ク49の
側部を通過した後、目標停止位置で駆動モ−タ−51が
停止することによって停止する。そして、ワ−ク49が
退避位置に移動された後、駆動モ−タ−51が逆転駆動
されることによってダイス47、48が逆方向に移動し
て原点位置に戻る。
【0005】一方、駆動モ−タ−としてモ−タ−の回転
に応じた回転信号を出力する回転検出手段、例えばエン
コ−ダ−66が設けられているサ−ボモ−タ−65を用
いる場合のサ−ボ制御形の駆動装置のブロック図を図8
に示す。図8において、67は、スライダ−45、4
6、すなわちダイス47、48を原点位置から目標停止
位置まで設定速度で移動させた後目標停止位置から原点
位置まで戻すための、サ−ボモ−タ−65の回転量に対
するサ−ボモ−タ−65、すなわちボ−ルねじ43、4
4の回転速度の速度パタ−ンを作成し、エンコ−ダ−6
6からの回転信号に基づいてサ−ボモ−タ−65の回転
量を演算し、演算したサ−ボモ−タ−65の回転量と速
度パタ−ンとに基づいて回転速度指令及び回転方向指令
を含む指令信号を出力する指令信号出力手段である。な
お、指令信号出力手段67内のスライダ−45、46の
原点位置信号は、位置検出手段58からの位置信号に基
づいて修正される。68は、指令信号出力手段67から
の指令信号に含まれている回転速度指令とエンコ−ダ−
66からの回転信号に基づいて演算したサ−ボモ−タ−
65の回転速度検出信号との偏差及び回転速度指令に応
じてサ−ボモ−タ−65へ供給する電源の電圧、周波数
等を制御し、また減速時にサ−ボモ−タ−65の巻線の
逆起電力により発生する電力を制動抵抗69で消費させ
ることによってサ−ボモ−タ−65に制動力を作用させ
る駆動手段である。駆動手段68は、例えばサ−ボモ−
タ−65として交流サ−ボモ−タ−を用いる場合には、
交流を直流に変換するコンバ−タと、直流を所望の電圧
及び周波数の交流に変換するインバ−タと、インバ−タ
と交流サ−ボモ−タ−との接続関係を回転方向指令に応
じて切替える切替スイッチと、エンコ−ダ66からの回
転信号を回転速度検出信号に変換する回転速度検出部
と、回転速度指令と回転速度検出信号との偏差に応じて
インバ−タの周波数及び電圧を制御し、回転方向指令信
号に応じて切替スイッチを切替え、また制動抵抗69に
流れる制動電流を制御して制動力を制御する制御部とに
より構成される。70は、電源装置である。図8に示し
た駆動装置を用いた転造盤の動作は、図7に示した駆動
装置を用いた転造盤とサ−ボ制御の動作が相違するのみ
であり、またサ−ボ制御系の動作は良く知られているの
で、説明は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような転造盤にお
いて、高速運転を行うためにダイス、すなわちスライダ
−を高速で移動させようとすると、移動可能範囲内で加
速及び減速を行わなければならないため、高トルクの駆
動モ−タ−を用いる必要がある。しかしながら、ギヤ
−、プ−リ−、ダイス、ボ−ルねじ、スライダ−等の慣
性が大きいため、以下の問題点がある。すなわち、図7
に示す駆動装置を用いる場合には、機械式ブレ−キの制
動力や応答特性等の問題から、慣性エネルギ−の大きい
駆動系を短時間に減速させるのは困難である。また、高
速且つ強力な機械式ブレ−キを用いることができても、
設備全体が大型になり、さらに頻繁な急加速、急制動の
繰り返しによる磨耗等に対するメンテナンスも必要であ
る。また、図8に示すサ−ボ制御形の駆動装置を用いる
場合には、速度パタ−ンの変化率がサ−ボモ−タ−の応
答速度より速いと、回転速度指令と回転速度検出信号と
の偏差が所定値以上となるため、駆動装置は異常が発生
したと判断してサ−ボモ−タ−を異常停止させてしま
う。サ−ボモ−タ−が異常停止した場合には、再運転の
ためのリセット操作等の煩雑な操作が必要である。この
ため、速度パタ−ンの変化率、すなわち加速時間、減速
時間等を短縮するのは困難である。この問題を解決する
ために加工に必要なトルクよりも十分大きいトルクを有
するサ−ボモ−タ−を用いると、コストが高くなるとと
もに、設備全体も大型になる。さらに、サ−ボモ−タ−
への慣性エネルギ−が大きくなると、減速時にサ−ボモ
−タ−から発生する電力が大きくなるため、制動抵抗と
して大容量の制動抵抗を用いる必要があり、設備全体が
大型になる。本発明者は、このような問題点を解決する
ために種々検討を行った結果、転造盤には使用できない
と思われていたステッピングモ−タ−を駆動モ−タ−と
して使用することにより、高速運転が可能であるととも
に、設備全体を小型化することができることを見いだし
た。したがって、本発明は、小型で、高速運転が可能な
転造盤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、フレ−ム上に回転可能に
軸支された回転部材と、前記回転部材と係合し、前記回
転部材の回転により前記回転部材に沿って移動可能なス
ライダ−と、前記スライダ−に取付けられたダイスと、
ステッピングモ−タ−と、前記回転部材と前記ステッピ
ングモ−タ−とを連結する連結手段と、前記ダイスの位
置検出信号に応じた指令信号に基づいて前記ステッピン
グモ−タ−を駆動する駆動装置とにより転造盤を構成す
る。請求項1に記載の転造盤を用いれば、高速運転が可
能であるとともに、制動抵抗や機械式ブレ−キ等が不要
となるため装置全体を小型化することができる。また、
ステッピングモ−タ−は再同期が可能であり、かつダイ
スの位置に応じた指令信号に基づいてステッピングモ−
タ−を駆動しているためステッピングモ−タ−が脱調し
ても異常停止させる必要がなく、稼働率が向上する。ま
た、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の転造盤
において、前記回転部材の回転量を検出する検出手段を
設け、前記駆動装置は、前記検出手段の出力信号により
前記ダイスの位置検出信号を演算し、ダイスの位置検出
信号に応じた周波数のパルスに基づいて前記ステッピン
グモ−タ−を駆動するように構成する。請求項2に記載
の転造盤を用いれば、制御装置を安価、簡易に構成する
ことができる。また、請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に記載の転造盤において、前記ステッピング
モ−タ−を前記連結手段に2台連結するとともに、前記
2台のステッピングモ−タ−を並列に接続する。請求項
3に記載の転造盤を用いれば、一方のステッピングモ−
タ−が故障した場合でも運転を継続することができ、稼
働率を向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。図1は本発明の転造盤の一実施の
形態の正面図であり、図2は半断面平面図である。な
お、本発明の転造盤の構造は基本的には図4〜図6に示
した転造盤と同じであるので、図1、図2では細部の構
造は省略してある。図1、図2において、左右のコラム
1と前後のヘッド2を矩形に連結してフレ−ムが構成さ
れており、前後のヘッド間には、回転部材として一対の
ボ−ルねじ3、4が水平且つ平行に、両端を軸受部を介
して回転可能に支持されている。ボ−ルねじ3及びボ−
ルねじ4には同じ方向のおねじが同一ピッチで形成され
ている。各ボ−ルねじ3、4に形成されたおねじ部と螺
合するめねじ部には、両側コラム1の内側に設けた溝状
のガイド部にロ−ラ等によって摺動可能に支持されてい
るスライダ−5、6が固定されている。各スライダ−
5、6の対向する側には、ツ−ルホルダ−を介して転造
用のダイス7、8が取付けられている。ワ−ク9は、心
押台のセンタ−ピン10により垂直に、上下端を回転自
在に支持され、両ダイス7、8の移動時に両ダイス7、
8の加工面に押し付けられる。前ヘッドの中央上部に
は、ボ−ルねじを回転駆動するための2台のステッピン
グモ−タ−11、12が前向きに設置されており、各ス
テッピングモ−タ−11、12の出力軸にはそれぞれプ
−リ−13、14が取付けられている。また、ボ−ルね
じ3、4の前端部には、それぞれプ−リ−15、16が
取付けられている。そして、これらのプ−リ−13、1
4、15、16間には連結手段としてのタイミングベル
ト18が掛け渡されている。なお、タイミングベルト1
8の張りを調節するためのアイドルプ−リ−17が配設
されている。これにより、両ボ−ルねじ43、44が同
期して等速で回転するように構成されている。さらに、
ボ−ルねじ4には、プ−リ−19が取付けられている。
そして、このプ−リ−19とボ−ルねじ4の回転に同期
した回転信号を出力するエンコ−ダ−20の回転軸に取
付けられたプ−リ−21との間にはタイミングベルト2
2が掛け渡されている。エンコ−ダ−としては、接触
式、非接触式等種々の方式のものを用いることができ
る。ステッピングモ−タ−11及び12は、可変リラク
ランス形、永久磁石形等種々の形式のものを用いること
ができるが、同一特性のものを用い、並列に接続する。
これらの形式のステッピングモ−タ−の構造は、良く知
られているので、詳しい説明は省略する。
【0009】次に、本発明の転造盤に用いる駆動装置の
一実施の形態のブロック図を図3に示す。図3におい
て、25は、スライダ−5、6、すなわちダイス7、8
を原点位置からワ−ク9の側部を通過して目標停止位置
まで設定速度で移動させた後、目標停止位置から原点位
置まで戻すための、スライダ−5、6の位置に対するス
テッピングモ−タ−11、12、すなわちボ−ルねじ
3、4の回転速度の速度パタ−ンを作成し、スライダ−
5、6の位置検出信号と速度パタ−ンとに基づいて回転
速度指令及び回転方向指令等を含む指令信号を出力する
指令信号出力手段である。指令信号出力手段25は、例
えば回転速度指令に応じた周波数のパルス及び回転方向
指令を含む指令信号を出力する。指令信号出力手段25
は、エンコ−ダ20から出力される回転信号に基づいて
ボ−ルねじ4の回転量を演算し、演算したボ−ルねじ4
の回転量に基づいてスライダ−6の原点位置からの移動
量、すなわちスライダ−6の位置検出信号を演算し、こ
のスライダ−6の位置検出信号をスライダ−5、6の位
置検出信号として用いる。26は、並列接続されている
ステッピングモ−タ−11、12の各相の巻線を指令信
号出力手段25からの指令信号に含まれている回転方向
指令に応じた順番で、回転速度指令に応じた時間間隔で
順次励磁する駆動手段である。ステッピングモ−タ−の
駆動方式としては、公知の種々の方式を用いることがで
きる。駆動手段26は、例えば、パルス信号が入力され
ている期間並列に接続されているステッピングモ−タ−
11、12の各相巻線に電流を供給する一方向通電形あ
るいは双方向通電形の駆動部と、指令信号出力手段25
から出力されるパルスを回転方向指令に応じた順番で各
相の駆動部に供給するパルス分配器等により構成され
る。なお、駆動手段26に、ステッピングモ−タ−1
1、12のトルクを調整する電流調整手段等を設けても
よい。
【0010】次に、本発明の転造盤の動作を説明する。
スライダ−5、6、すなわちダイス7、8の目標停止位
置及びステッピングモ−タ−11、12の回転速度を設
定した後、ワ−ク9を心押台の上下のセンタ−ピン10
間に回転自在に垂直にセットしてスタ−トスイッチをオ
ンすると、指令信号出力手段25から指令信号が出力さ
れる。駆動手段26は、並列に接続されているステッピ
ングモ−タ−11、12の各相の駆動部に回転速度指令
に応じた周波数のパルスを回転方向指令に応じた順序で
供給する。パルスの周波数を0から設定速度に対応する
周波数まで増加させる変化率は任意に設定することがで
きる。ステッピングモ−タ−11、12の回転によっ
て、ステッピングモ−タ−11、12にタイミングベル
ト18を介して連結されているボ−ルねじ3、4が逆方
向に同じ回転速度で回転し、スライダ−5、6は同期し
て等速で互いに逆方向に移動する。そして、ダイス7、
8はその加工面をワ−ク9の表面に押し付けながら互い
に逆方向に移動してワ−ク9の表面にスプラインやおね
じを形成する。スライダ−5、6が目標停止位置近傍の
減速開始位置に達すると、指令信号出力手段25は、パ
ルスの周波数を所定の変化率で0Hzまで減少させた
後、保持指令を出力する。パルスの周波数を設定速度に
対応する周波数から0まで減少させる変化率は任意に設
定することができる。駆動手段26は、保持指令が入力
されると、保持指令が入力される直前にステッピングモ
−タ−11、12の巻線に電流を供給していた駆動部を
連続動作させ、対応する巻線に保持電流を流す。ステッ
ピングモ−タ−は巻線に電流が流れている固定子と回転
子との間の磁気吸引力を利用するものであるため、駆動
部を動作させるパルスの周波数がステッピングモ−タ−
の回転速度より低くなると、ステッピングモ−タ−の回
転子に回転方向と逆方向のトルクが発生し、これにより
制動力が作用することになる。そして、任意の巻線に保
持電流が流れると、ステッピングモ−タ−の回転子は保
持電流が流れている巻線が巻回された固定子と対向する
位置に停止保持される。ステッピングモ−タ−11、1
2が停止することによってスライダ−5、6、すなわち
ダイス7、8が停止する。その後、電流を流す巻線の順
番を切替えることによってステッピングモ−タ−11、
12を逆回転させ、スライダ−5、6を逆方向に移動さ
せる。そして、スライダ−5、6、すなわちダイス7、
8が原点位置近傍の減速開始位置に達すると、指令信号
出力手段25は、パルス周波数を所定の変化率で0Hz
まで減少させた後、保持指令を出力する。これにより、
ステッピングモ−タ−11、12は減速して停止する。
【0011】前記実施の形態では、指令信号出力手段2
5は、スライダ−5、6、すなわちダイス7、8が減速
開始位置に達した時、パルス周波数を所定の変化率で0
Hzまで減少させた後に保持指令を出力するようにした
が、スライダ−5、6、すなわちダイス7、8が目標停
止位置あるいは原点位置に達した時、パルス周波数を0
Hzにするとともに保持指令を出力するようにしてもよ
い。
【0012】加速時、減速時、停止時等に、ステッピン
グモ−タ−11及び12がパルスに追従できず脱調(パ
ルスの入力とステッピングモ−タ−の回転とが同期して
いない状態)しても、駆動装置26は、ステッピングモ
−タ−11、12は再同期可能であるためステッピング
モ−タ−11、12を異常停止させることはない。ステ
ッピングモ−タ−11、12が脱調している状態でも指
令信号出力手段25はエンコ−ダ−20からの回転信号
に基づいて演算したスライダ−7の位置に応じた速度指
令を出力するため、ステッピングモ−タ−11あるいは
12が入力パルスと再同期すると再びステッピングモ−
タ−11、12は駆動トルクあるいは制動トルクを発生
する。このように、ステッピングモ−タ−が脱調しても
異常停止することなく運転を継続することができるの
で、稼働率が向上する。
【0013】また、ステッピングモ−タ−は、巻線に電
流が流れている固定子と回転子との間の磁気吸引力によ
って制動力や保持力等を作用させるものであるから、減
速時、停止時等に制動力を作用させるための制動抵抗が
不要となり、装置全体を小型化することができる。さら
に、2台のステッピングモ−タ−11、12をタイミン
グベルト18に連結しているので、ステッピングモ−タ
−11、12の一方が故障しても、他方のステッピング
モ−タ−の設定速度を低下させて運転を継続することが
できるため、稼働率が向上する。
【0014】なお、上記実施の形態では、ステッピング
モ−タ−11、12とボ−ルねじ3、4とを連結する連
結手段としてタイミングベルト18を用いたが、連結手
段としては歯車、チェ−ン等を用いてもよい。また、2
台のステッピングモ−タ−11、12を用いたが、ステ
ッピングモ−タ−の数は、1台でも3台以上でもよい。
また、2台のステッピングモ−タ−11、12を並列接
続するとともに、共通の駆動手段26から各相の巻線に
電流を供給するようにしたが、2台のステッピングモ−
タ−11、12それぞれに駆動手段を設け、指令信号出
力手段25から同一のパルスを各駆動手段に供給するよ
うにしてもよい。また、ボ−ルねじ3、4に同じ方向の
おねじ部を形成し、ボ−ルねじ3、4を逆方向に回転さ
せるようにしたが、ボ−ルねじ3、4に異なる方向のお
ねじ部を形成し、ボ−ルねじ3、4を同じ方向に回転さ
せるようにステッピングモ−タ−11、12とボ−ルね
じ3、4とを連結してもよい。また、ボ−ルねじ3、4
を水平且つ平行に配設したが、ボ−ルねじ3、4は上下
2段に平行に配設してもよく、垂直且つ平行に配設して
もよい。また、エンコ−ダ−20はプ−リ−19、21
及びタイミングベルト22を介してボ−ルねじ4と連結
したが、タイミングベルト18に連結してもよい。ま
た、ボ−ルねじ4と連結されたエンコ−ダ−20の出力
信号に基づいてスライダ−5、6、ずなわちダイス7、
8の位置を演算するようにしたが、スライダ−5、6あ
るいはダイス7、8の位置を直接検出する位置検出手段
を用いてもよい。また、ボ−ルねじ、スライダ−、ダイ
スをそれぞれ一対設けたが、ボ−ルねじ、スライダ−、
ダイスの数は種々変更可能であり、さらにボ−ルねじ、
スライダ−、ダイスの数は例えば1つのスライダ−に複
数のダイスを設ける等によって異なる数とすることもで
きる。また、回転部材としておねじ部が形成されたボ−
ルねじを用いるとともにスライダ−におねじ部と係合す
るめねじ部を設けて回転部材とスライダ−とをねじによ
って係合させたが、回転部材とスライダ−との係合方法
はねじに限定されず種々の方法を用いることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
転造盤を用いれば、高速運転が可能であり、装置全体を
小型化することができるとともに、稼働率を向上させる
ことができる。また、請求項2に記載の転造盤を用いれ
ば、制御装置を安価、簡易に構成することができる。ま
た、請求項3に記載の転造盤を用いれば、一層稼働率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の転造盤の一実施の形態の正面図であ
る。
【図2】図1の転造盤の断面平面図である。
【図3】本発明の転造盤の駆動装置のブロック図であ
る。
【図4】従来の転造盤の正面図である。
【図5】従来の転造盤の半断面平面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】従来の転造盤の駆動装置のブロック図である。
【図8】従来の転造盤の駆動装置のブロック図である。
【符号の説明】
3、4、43、44 ボ−ルねじ 5、6、45、46 スライダ− 7、8、47、48 ダイス 9、49 ワ−ク 11、12 ステッピングモ−タ− 13〜17、19、21、53、54、55、56 プ
−リ− 18、22、55 タイミングベルト 20 エンコ−ダ− 25、61、67 指令信号出力手段 26、62、68 駆動手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレ−ム上に回転可能に軸支された回転
    部材と、前記回転部材と係合し、前記回転部材の回転に
    より前記回転部材に沿って移動可能なスライダ−と、前
    記スライダ−に取付けられたダイスと、ステッピングモ
    −タ−と、前記回転部材と前記ステッピングモ−タ−と
    を連結する連結手段と、前記ダイスの位置検出信号に応
    じた指令信号に基づいて前記ステッピングモ−タ−を駆
    動する駆動装置とを備える転造盤。
  2. 【請求項2】 前記回転部材の回転量を検出する検出手
    段を備え、前記駆動装置は、前記検出手段の出力信号に
    より前記ダイスの位置検出信号を演算し、ダイスの位置
    検出信号に応じた周波数のパルスに基づいて前記ステッ
    ピングモ−タ−を駆動する請求項1に記載の転造盤。
  3. 【請求項3】 前記ステッピングモ−タ−を前記連結手
    段に2台連結するとともに、前記2台のステッピングモ
    −タ−を並列に接続した請求項1または2に記載の転造
    盤。
JP13698097A 1997-05-27 1997-05-27 転造盤 Pending JPH10323732A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10244483B4 (de) * 2002-09-24 2006-08-31 Profiroll Technologies Gmbh Profilwalzmaschine mit Kraftrahmen zum Walzen mit außenverzahnten Rundwalzwerkzeugen
JP2010075968A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Nachi Fujikoshi Corp 平ダイス転造盤
JP2010094692A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Yamaguchi Seisakusho:Kk 転造加工方法とその装置

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