JPH10323727A - プレス金型装置 - Google Patents
プレス金型装置Info
- Publication number
- JPH10323727A JPH10323727A JP13479197A JP13479197A JPH10323727A JP H10323727 A JPH10323727 A JP H10323727A JP 13479197 A JP13479197 A JP 13479197A JP 13479197 A JP13479197 A JP 13479197A JP H10323727 A JPH10323727 A JP H10323727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide
- refrigerant
- die
- press
- guide post
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Punching Or Piercing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可動ブロックとガイド手段との摩擦による影
響を低減し、プレス部品の耐久性や加工精度を向上させ
たプレス金型装置を提供する。 【解決手段】 パンチ5を支持する上型ベース4を上下
動させる駆動手段と、ダイ3を支持する下型ベース1上
に立設されて前記上型ベース4を挿通してその上下動を
ガイドするガイドポスト10と、前記ガイドポスト10
の内部を冷媒が通過するよう環流させて、該ガイドポス
ト10を冷却するための冷却手段とを装備した。
響を低減し、プレス部品の耐久性や加工精度を向上させ
たプレス金型装置を提供する。 【解決手段】 パンチ5を支持する上型ベース4を上下
動させる駆動手段と、ダイ3を支持する下型ベース1上
に立設されて前記上型ベース4を挿通してその上下動を
ガイドするガイドポスト10と、前記ガイドポスト10
の内部を冷媒が通過するよう環流させて、該ガイドポス
ト10を冷却するための冷却手段とを装備した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可動金型を上下動さ
せることにより固定金型上にセットされたワークにプレ
ス加工を行うプレス金型装置に関する。
せることにより固定金型上にセットされたワークにプレ
ス加工を行うプレス金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リードフレームの打ち抜き加工
や、半導体装置の樹脂成形後に行うT/F(Trimi
ng and Forming)装置においては、プレ
ス金型装置が用いられている。このプレス金型装置は、
可動金型(例えば上型)を保持する上型ベースにプレス
ラムが連結され、該プレスラムをシリンダ或いは電動モ
ータ等の駆動源により駆動して上下動させることにより
固定金型(例えば下型)上にセットされたリードフレー
ムにプレス加工が行われる。
や、半導体装置の樹脂成形後に行うT/F(Trimi
ng and Forming)装置においては、プレ
ス金型装置が用いられている。このプレス金型装置は、
可動金型(例えば上型)を保持する上型ベースにプレス
ラムが連結され、該プレスラムをシリンダ或いは電動モ
ータ等の駆動源により駆動して上下動させることにより
固定金型(例えば下型)上にセットされたリードフレー
ムにプレス加工が行われる。
【0003】上記固定金型側である下型ベースにはガイ
ドポストが複数本立設されており、可動金型側である上
型ベースを挿通して立設されている。上記上型ベースに
はパンチを取り付けたパンチプレートや下動時にワーク
を押さえると共にパンチをガイドするストリッパープレ
ートなどが装備されている。また上記下型ベースにはダ
イホルダーや該ダイホルダーに保持されたダイなどが装
備されている。上記上型ベースにはガイドブッシュが嵌
め込まれており、上記ガイドポストは上記ガイドブッシ
ュを挿通するよう立設されている。このガイドブッシュ
には、ソリッド型のブッシュや、ボールリテーナ等のブ
ッシュが用いられ、シリコンオイルやグリス等の潤滑油
を含浸させて可動ブロックが摺動する際の摩擦抵抗を低
減させている。
ドポストが複数本立設されており、可動金型側である上
型ベースを挿通して立設されている。上記上型ベースに
はパンチを取り付けたパンチプレートや下動時にワーク
を押さえると共にパンチをガイドするストリッパープレ
ートなどが装備されている。また上記下型ベースにはダ
イホルダーや該ダイホルダーに保持されたダイなどが装
備されている。上記上型ベースにはガイドブッシュが嵌
め込まれており、上記ガイドポストは上記ガイドブッシ
ュを挿通するよう立設されている。このガイドブッシュ
には、ソリッド型のブッシュや、ボールリテーナ等のブ
ッシュが用いられ、シリコンオイルやグリス等の潤滑油
を含浸させて可動ブロックが摺動する際の摩擦抵抗を低
減させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記可動金
型の上下動のスピードは、T/F装置の場合40spm
(stroke・per・minute)程度から高速
なもので200spm程度の動作周期で駆動される。こ
のため、高速機になればガイドブッシュとガイドポスト
の摺動により発熱量が多くなるため、上下金型間に温度
差が生じ、上型の位置精度が低下し加工精度が低下す
る。また、上記ガイドブッシュに含浸させた潤滑油や塗
布したグリスが切れ易く滑りが悪くなると共に、ガイド
ブッシュとガイドポスト間のクリアランスが偏るため、
ガイドポストが偏摩耗してプレス部品の寿命が短くな
る。よって、プレス金型装置のプレス速度の高速化を図
る上で支障となる。
型の上下動のスピードは、T/F装置の場合40spm
(stroke・per・minute)程度から高速
なもので200spm程度の動作周期で駆動される。こ
のため、高速機になればガイドブッシュとガイドポスト
の摺動により発熱量が多くなるため、上下金型間に温度
差が生じ、上型の位置精度が低下し加工精度が低下す
る。また、上記ガイドブッシュに含浸させた潤滑油や塗
布したグリスが切れ易く滑りが悪くなると共に、ガイド
ブッシュとガイドポスト間のクリアランスが偏るため、
ガイドポストが偏摩耗してプレス部品の寿命が短くな
る。よって、プレス金型装置のプレス速度の高速化を図
る上で支障となる。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、可動ブロックとガイド手段との摩擦による影響を
低減し、プレス部品の耐久性や加工精度を向上させたプ
レス金型装置を提供することを目的とする。
決し、可動ブロックとガイド手段との摩擦による影響を
低減し、プレス部品の耐久性や加工精度を向上させたプ
レス金型装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、可動金型を上下
動させることにより固定金型上にセットされたワークに
プレス加工を行うプレス金型装置において、前記可動金
型を支持する可動ブロックを上下動させる駆動手段と、
前記固定金型を支持する固定ブロック又は前記可動ブロ
ックのうち、いずれか一方のブロック上に他方のブロッ
クを挿通するよう設けられ、前記可動ブロックの上下動
をガイドするガイド手段と、前記ガイド手段の内部を冷
媒が通過するよう通路を設けて、該ガイド手段を冷却す
るための冷却手段とを装備したことを特徴とする。
するため次の構成を備える。すなわち、可動金型を上下
動させることにより固定金型上にセットされたワークに
プレス加工を行うプレス金型装置において、前記可動金
型を支持する可動ブロックを上下動させる駆動手段と、
前記固定金型を支持する固定ブロック又は前記可動ブロ
ックのうち、いずれか一方のブロック上に他方のブロッ
クを挿通するよう設けられ、前記可動ブロックの上下動
をガイドするガイド手段と、前記ガイド手段の内部を冷
媒が通過するよう通路を設けて、該ガイド手段を冷却す
るための冷却手段とを装備したことを特徴とする。
【0007】また、前記ガイド手段は、前記可動ブロッ
クの複数箇所を挿通するよう前記固定ブロックに立設さ
れた中空状のガイドポストであっても良いし、前記ガイ
ドポストの中空部分の内径は、長手方向に少なくとも可
動ブロックの摺接部分が他の非摺接部分より拡径して形
成されていても良く、更には前記ガイドポストの内面に
は冷媒との接触面積が増えるような凹凸や仕切が形成さ
れていても良い。
クの複数箇所を挿通するよう前記固定ブロックに立設さ
れた中空状のガイドポストであっても良いし、前記ガイ
ドポストの中空部分の内径は、長手方向に少なくとも可
動ブロックの摺接部分が他の非摺接部分より拡径して形
成されていても良く、更には前記ガイドポストの内面に
は冷媒との接触面積が増えるような凹凸や仕切が形成さ
れていても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
つき添付図面に基づいて説明する。本実施の態様では、
T/F用のプレス金型装置を用いて説明するものとす
る。図1はガイドポストの冷却機構を示す説明図、図2
(a),(b)はガイドブッシュの説明図、図3はガイ
ドポストの他の構成例を示す説明図、図4(a)〜
(c)は図3のガイドポストの矢印A−A断面説明図、
図5はプレス金型装置のプレス金型の開閉状態を示す説
明図である。
つき添付図面に基づいて説明する。本実施の態様では、
T/F用のプレス金型装置を用いて説明するものとす
る。図1はガイドポストの冷却機構を示す説明図、図2
(a),(b)はガイドブッシュの説明図、図3はガイ
ドポストの他の構成例を示す説明図、図4(a)〜
(c)は図3のガイドポストの矢印A−A断面説明図、
図5はプレス金型装置のプレス金型の開閉状態を示す説
明図である。
【0009】先ず、図5を参照してT/F用のプレス金
型装置の概略構成について説明する。本実施例では、プ
レス金型のうち可動金型として上型側にパンチ、固定金
型として下型側にダイがそれぞれ装備されている。
型装置の概略構成について説明する。本実施例では、プ
レス金型のうち可動金型として上型側にパンチ、固定金
型として下型側にダイがそれぞれ装備されている。
【0010】1は固定ブロックとしての下型ベースであ
り、後述するベースプレートに支持されている。2はダ
イホルダーであり、下型ベース1上に支持されている。
3はダイであり上記ダイホルダー2に形成された凹部に
保持されている。上記ダイ3は、ダイホルダー2の凹部
にライナー3aを挿入することで高さ調整が行われて保
持されている。
り、後述するベースプレートに支持されている。2はダ
イホルダーであり、下型ベース1上に支持されている。
3はダイであり上記ダイホルダー2に形成された凹部に
保持されている。上記ダイ3は、ダイホルダー2の凹部
にライナー3aを挿入することで高さ調整が行われて保
持されている。
【0011】4は可動ブロックとしての上型ベースであ
り、パンチ5を保持するパンチプレート6がボルトによ
り固定されている。上記パンチ5はパンチプレート6に
対してライナー5aを挿入することで高さ調整が行われ
て保持されている。また、上記パンチプレート6には、
ストリッパーガイド7が垂設されておりその先端側(下
端側)はストリッパープレート8に嵌入している。この
ストリッパープレート8は、図示しないコイルスプリン
グ等のストリッパープレート付勢手段により常時下方に
付勢されており、上型ベース4が下動した際にワークで
あるリードフレームLを保持するフィードプレート9を
ダイホルダー2上に押圧する。また、上記ストリッパー
プレート8には、パンチ5の上下動をガイドするパンチ
ガイド8aが装備されている。
り、パンチ5を保持するパンチプレート6がボルトによ
り固定されている。上記パンチ5はパンチプレート6に
対してライナー5aを挿入することで高さ調整が行われ
て保持されている。また、上記パンチプレート6には、
ストリッパーガイド7が垂設されておりその先端側(下
端側)はストリッパープレート8に嵌入している。この
ストリッパープレート8は、図示しないコイルスプリン
グ等のストリッパープレート付勢手段により常時下方に
付勢されており、上型ベース4が下動した際にワークで
あるリードフレームLを保持するフィードプレート9を
ダイホルダー2上に押圧する。また、上記ストリッパー
プレート8には、パンチ5の上下動をガイドするパンチ
ガイド8aが装備されている。
【0012】上記フィードプレート9は、長尺状若しく
は短冊状のリードフレームLを位置決めしつつ送りガイ
ドするものであり、図示しないコイルスプリング等のフ
ィードプレート付勢手段により常時ダイホルダー2の上
方に付勢されている。上型ベース4が下動した際に、ス
トリッパープレート8がダイホルダー2に当接し、スト
リッパーガイド7がフィードプレート9に突き当たるま
で下動すると、上記フィードプレート付勢手段の付勢力
に抗してフィードプレート9をダイホルダー2に突き当
たるまで押し下げ、このときダイ3上に支持されたリー
ドフレームLにパンチ5が突き当たってダイバー及び不
要樹脂が切断される。上記リードフレームLは、パンチ
5が上下動する際に図示しないピンフィード機構によっ
て1ピッチ分順送りされて打ち抜き加工が繰り返し行わ
れる。
は短冊状のリードフレームLを位置決めしつつ送りガイ
ドするものであり、図示しないコイルスプリング等のフ
ィードプレート付勢手段により常時ダイホルダー2の上
方に付勢されている。上型ベース4が下動した際に、ス
トリッパープレート8がダイホルダー2に当接し、スト
リッパーガイド7がフィードプレート9に突き当たるま
で下動すると、上記フィードプレート付勢手段の付勢力
に抗してフィードプレート9をダイホルダー2に突き当
たるまで押し下げ、このときダイ3上に支持されたリー
ドフレームLにパンチ5が突き当たってダイバー及び不
要樹脂が切断される。上記リードフレームLは、パンチ
5が上下動する際に図示しないピンフィード機構によっ
て1ピッチ分順送りされて打ち抜き加工が繰り返し行わ
れる。
【0013】また、上記下型ベース1上には、ガイド手
段としてのガイドポスト10が4隅に立設されており、
上型ベース4を挿通している。上記上型ベース4にはガ
イドブッシュ11が嵌め込まれており、該上型ベース4
はブッシュ11を介してガイドポスト10に沿って上下
に摺動する。また、上記上型ベース4の上側には、連結
部12が形成されており、図示しないプレスラムのフリ
ーシャンクが連結される。このプレスラムは、シリンダ
ー或いは電動モータなど図示しない駆動手段により上下
動するように構成されており、これによってパンチ5を
有する上型ベース4をガイドポスト10に沿って上下動
させる。
段としてのガイドポスト10が4隅に立設されており、
上型ベース4を挿通している。上記上型ベース4にはガ
イドブッシュ11が嵌め込まれており、該上型ベース4
はブッシュ11を介してガイドポスト10に沿って上下
に摺動する。また、上記上型ベース4の上側には、連結
部12が形成されており、図示しないプレスラムのフリ
ーシャンクが連結される。このプレスラムは、シリンダ
ー或いは電動モータなど図示しない駆動手段により上下
動するように構成されており、これによってパンチ5を
有する上型ベース4をガイドポスト10に沿って上下動
させる。
【0014】次に上記プレス金型装置に装備されたガイ
ドポスト10の冷却手段の構成について、図1〜図4を
参照して説明する。図1は、冷却手段の概略構成を示す
もので、中空状のガイドポスト10の内部をエアーや冷
却用オイル等の冷媒が通過するよう環流させて、該ガイ
ドポスト10、特にガイドブッシュ11の摺動部分を冷
却する。即ち、下型ベース1を支持するベースプレート
13の下方及び上型ベース4の上方に突出するガイドポ
スト10の端部にはパイプ14,17が延設されてお
り、冷媒が上記ガイドポスト10の内部を環流可能に構
成されている。また、上記パイプ14には冷却装置15
が接続されており、プレス金型装置を環流する冷媒を再
び冷却する。また、上記パイプ14にはポンプ16が接
続されており、冷媒を図1の矢印方向に圧送して環流さ
せる。上記冷媒の環流する向きは、図1の矢印方向に限
らず、逆方向に環流させること、或いは交互に流れを変
えるよう環流させることも可能である。
ドポスト10の冷却手段の構成について、図1〜図4を
参照して説明する。図1は、冷却手段の概略構成を示す
もので、中空状のガイドポスト10の内部をエアーや冷
却用オイル等の冷媒が通過するよう環流させて、該ガイ
ドポスト10、特にガイドブッシュ11の摺動部分を冷
却する。即ち、下型ベース1を支持するベースプレート
13の下方及び上型ベース4の上方に突出するガイドポ
スト10の端部にはパイプ14,17が延設されてお
り、冷媒が上記ガイドポスト10の内部を環流可能に構
成されている。また、上記パイプ14には冷却装置15
が接続されており、プレス金型装置を環流する冷媒を再
び冷却する。また、上記パイプ14にはポンプ16が接
続されており、冷媒を図1の矢印方向に圧送して環流さ
せる。上記冷媒の環流する向きは、図1の矢印方向に限
らず、逆方向に環流させること、或いは交互に流れを変
えるよう環流させることも可能である。
【0015】上記構成によれば、ガイドブッシュ11と
ガイドポスト10との摩擦により発生する熱の影響を低
減し、上型ベース4側の温度上昇を押さえることがで
き、パンチ5を備えた上型ベース4の位置精度の向上を
図れる。また、上記ガイドブッシュ11に塗布したグリ
スが劣化し難く、充填した潤滑油が切れ難くなるので、
プレス部品が偏摩耗することなく、長寿命化を実現でき
る。よって、打ち抜き速度の高速化にも十分対応させる
ことができる。
ガイドポスト10との摩擦により発生する熱の影響を低
減し、上型ベース4側の温度上昇を押さえることがで
き、パンチ5を備えた上型ベース4の位置精度の向上を
図れる。また、上記ガイドブッシュ11に塗布したグリ
スが劣化し難く、充填した潤滑油が切れ難くなるので、
プレス部品が偏摩耗することなく、長寿命化を実現でき
る。よって、打ち抜き速度の高速化にも十分対応させる
ことができる。
【0016】また、上記上型ベース4に嵌め込まれて、
ガイドポスト10に沿って上下に摺動するガイドブッシ
ュ11としては、図2(a)に示すように、ボールベア
リングが円筒状に装備されたボールリテーナ型のブッシ
ュ11aを用いたり、図2(b)に示すように、面接触
によるソリッド型のブッシュ11bのいずれを用いても
良い。上記ボールリテーナ型のブッシュ11aの場合に
は、ボールベアリング間にグリスが塗布されており、ソ
リッド型のブッシュ11bの場合には内周に設けられた
溝11cにシリコンオイル等の潤滑油が充填されてお
り、ガイドポスト10との摺動をスムーズに行われるよ
う滑りを良くしている。
ガイドポスト10に沿って上下に摺動するガイドブッシ
ュ11としては、図2(a)に示すように、ボールベア
リングが円筒状に装備されたボールリテーナ型のブッシ
ュ11aを用いたり、図2(b)に示すように、面接触
によるソリッド型のブッシュ11bのいずれを用いても
良い。上記ボールリテーナ型のブッシュ11aの場合に
は、ボールベアリング間にグリスが塗布されており、ソ
リッド型のブッシュ11bの場合には内周に設けられた
溝11cにシリコンオイル等の潤滑油が充填されてお
り、ガイドポスト10との摺動をスムーズに行われるよ
う滑りを良くしている。
【0017】また、上記ガイドポスト10の冷却効果を
高める構成として、図3に示すように、中空部分の内径
は、長手方向に少なくとも可動ブロックの摺接範囲(図
3では上型ベース4に嵌め込まれたガイドブッシュ11
の摺接範囲)が他の非摺接部分より拡径して形成されて
いても良い。また、上記拡径部分の断面形状は、図4
(a)に示すように円形や同図(b)に示すようにフィ
ンなどの凹凸10aが形成されたり、同図(c)に示す
ように仕切10bが形成されて、冷媒との接触面積が大
きくなるように構成されていても良い。
高める構成として、図3に示すように、中空部分の内径
は、長手方向に少なくとも可動ブロックの摺接範囲(図
3では上型ベース4に嵌め込まれたガイドブッシュ11
の摺接範囲)が他の非摺接部分より拡径して形成されて
いても良い。また、上記拡径部分の断面形状は、図4
(a)に示すように円形や同図(b)に示すようにフィ
ンなどの凹凸10aが形成されたり、同図(c)に示す
ように仕切10bが形成されて、冷媒との接触面積が大
きくなるように構成されていても良い。
【0018】尚、上記実施例では、プレス金型装置とし
てT/F用の金型装置を用いて説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば打ち抜き加工用のプレス装
置に適用することが可能である。また、上記プレス金型
装置は、固定側の下型ベース1にガイドポスト10を立
設しているが、可動側の上型ベース4に複数箇所にガイ
ドポスト10を固定側の下型ベース1を挿通するように
垂設しても良い。
てT/F用の金型装置を用いて説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば打ち抜き加工用のプレス装
置に適用することが可能である。また、上記プレス金型
装置は、固定側の下型ベース1にガイドポスト10を立
設しているが、可動側の上型ベース4に複数箇所にガイ
ドポスト10を固定側の下型ベース1を挿通するように
垂設しても良い。
【0019】また、冷却手段は、ガイドポスト10の内
部を通路として冷媒が環流する場合について説明した
が、これに限定されるものではない。例えば、図6に示
すように、冷媒としてエアーを用いた場合、冷却装置1
5で冷却されたエアーをポンプ16により各ガイドポス
ト10内を通過させて、通過したエアーをガイドポスト
の端部(図6では上端)より大気中に開放するように構
成しても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲で改変可
能であることはいうまでもない。
部を通路として冷媒が環流する場合について説明した
が、これに限定されるものではない。例えば、図6に示
すように、冷媒としてエアーを用いた場合、冷却装置1
5で冷却されたエアーをポンプ16により各ガイドポス
ト10内を通過させて、通過したエアーをガイドポスト
の端部(図6では上端)より大気中に開放するように構
成しても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲で改変可
能であることはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るプレス金型装置は、前述し
たように、ガイド手段の内部を冷媒を通過させてガイド
ポストとガイドブッシュの摺接部分を冷却できるので、
上記ガイドブッシュとガイドポストとの摩擦により発生
する熱に起因する可動金型側の温度上昇を押さえること
ができ、可動金型の位置精度の向上を図れる。また、上
記ガイドブッシュに塗布したグリスが劣化し難く、充填
した潤滑油が切れ難くなるので、プレス部品が偏摩耗す
ることなく、長寿命化を実現できる。よって、プレス加
工速度の高速化にも十分対応させることができる。
たように、ガイド手段の内部を冷媒を通過させてガイド
ポストとガイドブッシュの摺接部分を冷却できるので、
上記ガイドブッシュとガイドポストとの摩擦により発生
する熱に起因する可動金型側の温度上昇を押さえること
ができ、可動金型の位置精度の向上を図れる。また、上
記ガイドブッシュに塗布したグリスが劣化し難く、充填
した潤滑油が切れ難くなるので、プレス部品が偏摩耗す
ることなく、長寿命化を実現できる。よって、プレス加
工速度の高速化にも十分対応させることができる。
【図1】ガイドポストの冷却機構を示す説明図である。
【図2】ガイドブッシュの説明図である。
【図3】ガイドポストの他の構成例を示す説明図であ
る。
る。
【図4】図3のガイドポストの矢印A−A断面説明図で
ある。
ある。
【図5】プレス金型装置のプレス金型の開閉状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】他例に係るガイドポストの冷却機構を示す説明
図である。
図である。
1 下型ベース 2 ダイホルダー 3 ダイ 3a,5a ライナー 4 上型ベース 5 パンチ 6 パンチプレート 7 ストリッパーガイド 8 ストリッパープレート 9 フィードプレート 10 ガイドポスト 11 ガイドブッシュ 12 連結部 13 支持プレート 14,17 パイプ 15 冷却装置 16 ポンプ
Claims (5)
- 【請求項1】 可動金型を上下動させることにより固定
金型上にセットされたワークにプレス加工を行うプレス
金型装置において、 前記可動金型を支持する可動ブロックを上下動させる駆
動手段と、 前記固定金型を支持する固定ブロック又は前記可動ブロ
ックのうち、いずれか一方のブロック上に他方のブロッ
クを挿通するよう設けられ、前記可動ブロックの上下動
をガイドするガイド手段と、 前記ガイド手段の内部を冷媒が通過するよう通路を設け
て、該ガイド手段を冷却するための冷却手段と、 を装備したことを特徴とするプレス金型装置。 - 【請求項2】 前記ガイド手段は、前記可動ブロックの
複数箇所を挿通するよう前記固定ブロックに立設された
中空状のガイドポストであることを特徴とする請求項1
記載のプレス金型装置。 - 【請求項3】 前記ガイドポストの中空部分の内径は、
長手方向に少なくとも可動ブロックの摺接部分が他の非
摺接部分より拡径して形成されていることを特徴とする
請求項2記載のプレス金型装置。 - 【請求項4】 前記ガイドポストの内面には冷媒との接
触面積が増えるような凹凸が形成されていることを特徴
とする請求項2又は請求項3記載のプレス金型装置。 - 【請求項5】 前記ガイドポストの内面には冷媒との接
触面積が増えるような仕切が形成されていることを特徴
とする請求項2又は請求項3記載のプレス金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13479197A JPH10323727A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | プレス金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13479197A JPH10323727A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | プレス金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323727A true JPH10323727A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15136636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13479197A Pending JPH10323727A (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | プレス金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323727A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001121218A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-05-08 | Amada Co Ltd | 金型装置 |
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